JPH06112141A - マイクロ波プラズマ装置 - Google Patents
マイクロ波プラズマ装置Info
- Publication number
- JPH06112141A JPH06112141A JP4280565A JP28056592A JPH06112141A JP H06112141 A JPH06112141 A JP H06112141A JP 4280565 A JP4280565 A JP 4280565A JP 28056592 A JP28056592 A JP 28056592A JP H06112141 A JPH06112141 A JP H06112141A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dielectric plate
- plasma
- dielectric
- reaction chamber
- microwave
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Plasma Technology (AREA)
- Drying Of Semiconductors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 誘電体板の破損を防止することができるマイ
クロ波プラズマ装置を提供する。 【構成】 誘電体線路5と対向する誘電体板4の、プラ
ズマ室2の側壁と接している側面にヒータ6を備える。
クロ波プラズマ装置を提供する。 【構成】 誘電体線路5と対向する誘電体板4の、プラ
ズマ室2の側壁と接している側面にヒータ6を備える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロ波を用いて発
生させたプラズマを利用して成膜,エッチング,アッシ
ング等の処理を行うマイクロ波プラズマ装置に関する。
生させたプラズマを利用して成膜,エッチング,アッシ
ング等の処理を行うマイクロ波プラズマ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来のマイクロ波プラズマ装置を
示す模式的断面図である。図中1は、反応室であり、そ
の上方にはプラズマを生成するためのガスを導入するガ
ス導入管2aが配設されたプラズマ室2が連設されてお
り、反応室1とプラズマ室2とは複数の孔を有するシャ
ワーヘッド3により仕切られている。このプラズマ室2
の上部はマイクロ波の透過が可能であり誘導損失が小さ
い、例えばセラミック板からなる誘電体板4にて気密状
態に封止されている。さらにこの誘電体板4の上方に
は、空間を隔ててマイクロ波を伝搬させる例えばフッ素
樹脂からなる板5aを固定してなる誘電体線路5が設置さ
れている。一方反応室1内のシャワーヘッド3寄りの中
央部には試料台1aが設置されており、水平に試料Sを載
置するようになしてある。また反応室1の下部には排気
管1bが連結されており、反応室1内の排気を行えるよう
になっている。
示す模式的断面図である。図中1は、反応室であり、そ
の上方にはプラズマを生成するためのガスを導入するガ
ス導入管2aが配設されたプラズマ室2が連設されてお
り、反応室1とプラズマ室2とは複数の孔を有するシャ
ワーヘッド3により仕切られている。このプラズマ室2
の上部はマイクロ波の透過が可能であり誘導損失が小さ
い、例えばセラミック板からなる誘電体板4にて気密状
態に封止されている。さらにこの誘電体板4の上方に
は、空間を隔ててマイクロ波を伝搬させる例えばフッ素
樹脂からなる板5aを固定してなる誘電体線路5が設置さ
れている。一方反応室1内のシャワーヘッド3寄りの中
央部には試料台1aが設置されており、水平に試料Sを載
置するようになしてある。また反応室1の下部には排気
管1bが連結されており、反応室1内の排気を行えるよう
になっている。
【0003】このような従来装置においては、図示しな
いマイクロ波発振器より導入されたマイクロ波は誘電体
線路5内の板5aを伝搬し、さらに誘電体板4を透過して
プラズマ室2へ導入される。さらにガス導入管2aからガ
スがプラズマ室2へ導入されてプラズマが生成される。
このプラズマは複数の孔を有するシャワーヘッド3を透
過して、減圧状態の反応室1へ導入され試料台1a上の試
料Sへ達し処理を行う。
いマイクロ波発振器より導入されたマイクロ波は誘電体
線路5内の板5aを伝搬し、さらに誘電体板4を透過して
プラズマ室2へ導入される。さらにガス導入管2aからガ
スがプラズマ室2へ導入されてプラズマが生成される。
このプラズマは複数の孔を有するシャワーヘッド3を透
過して、減圧状態の反応室1へ導入され試料台1a上の試
料Sへ達し処理を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来装置に
おいては、プラズマによる温度上昇のため誘電体板4が
加熱される。しかしながら、誘電体板4はその両端部が
プラズマ室2の側壁に接しているために、この部分から
は熱が伝導して外周部は中央部より低温になる。また中
央部においてはプラズマ密度が高いため外周部より加熱
量が多い。そして長時間処理を行うと、この温度差は益
々拡大されて熱応力により誘電体板4が破損するという
問題があった。本発明は、かかる事情に鑑みてなされた
ものであり、中央部と外周部との温度差を縮小すること
により、誘電体板の破損を防止することができるマイク
ロ波プラズマ装置を提供することを目的とする。
おいては、プラズマによる温度上昇のため誘電体板4が
加熱される。しかしながら、誘電体板4はその両端部が
プラズマ室2の側壁に接しているために、この部分から
は熱が伝導して外周部は中央部より低温になる。また中
央部においてはプラズマ密度が高いため外周部より加熱
量が多い。そして長時間処理を行うと、この温度差は益
々拡大されて熱応力により誘電体板4が破損するという
問題があった。本発明は、かかる事情に鑑みてなされた
ものであり、中央部と外周部との温度差を縮小すること
により、誘電体板の破損を防止することができるマイク
ロ波プラズマ装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るマイクロ波
プラズマ装置は、マイクロ波を伝搬する誘電体線路と、
該誘電体線路により伝搬されたマイクロ波を透過させる
誘電体板と、該誘電体板を透過したマイクロ波を導入し
てプラズマを発生させるプラズマ室と、前記プラズマを
導入して試料の処理を行う反応室とを備えるマイクロ波
プラズマ装置において、前記誘電体板の側面に加熱装置
を備えることを特徴とする。
プラズマ装置は、マイクロ波を伝搬する誘電体線路と、
該誘電体線路により伝搬されたマイクロ波を透過させる
誘電体板と、該誘電体板を透過したマイクロ波を導入し
てプラズマを発生させるプラズマ室と、前記プラズマを
導入して試料の処理を行う反応室とを備えるマイクロ波
プラズマ装置において、前記誘電体板の側面に加熱装置
を備えることを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明にあっては、誘電体板の側面に取り付け
た加熱装置により誘電体板の外周部を加熱するので、中
央部と外周部との温度差を縮小することができる。
た加熱装置により誘電体板の外周部を加熱するので、中
央部と外周部との温度差を縮小することができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明をその実施例を示す図面に基づ
き具体的に説明する。図1は本発明に係るマイクロ波プ
ラズマ装置を示す模式的断面図である。図中1は、反応
室であり、その上方にはプラズマを生成するためのガス
を導入するガス導入管2aが配設されたプラズマ室2が連
設されており反応室1とプラズマ室2とは複数の孔を有
するシャワーヘッド3により仕切られている。このプラ
ズマ室2の上部はマイクロ波の透過が可能であり誘導損
失が小さい、例えばセラミック板からなる誘電体板4に
て気密状態に封止されている。この誘電体板4の、プラ
ズマ室2の側壁と接している側面にはヒータ6が取り付
けられており、誘電体板4の外周部を加熱することがで
きるようになしてある。さらにこの誘電体板4の上方に
は、空間を隔ててマイクロ波を伝搬させる例えばフッ素
樹脂からなる板5aを固定してなる誘電体線路5が設置さ
れている。一方反応室1内のシャワーヘッド3寄りの中
央部には試料台1aが設置されており、水平に試料Sを載
置するようになしてある。また反応室1の下部には排気
管1bが連結されており、反応室1内の排気を行えるよう
になっている。
き具体的に説明する。図1は本発明に係るマイクロ波プ
ラズマ装置を示す模式的断面図である。図中1は、反応
室であり、その上方にはプラズマを生成するためのガス
を導入するガス導入管2aが配設されたプラズマ室2が連
設されており反応室1とプラズマ室2とは複数の孔を有
するシャワーヘッド3により仕切られている。このプラ
ズマ室2の上部はマイクロ波の透過が可能であり誘導損
失が小さい、例えばセラミック板からなる誘電体板4に
て気密状態に封止されている。この誘電体板4の、プラ
ズマ室2の側壁と接している側面にはヒータ6が取り付
けられており、誘電体板4の外周部を加熱することがで
きるようになしてある。さらにこの誘電体板4の上方に
は、空間を隔ててマイクロ波を伝搬させる例えばフッ素
樹脂からなる板5aを固定してなる誘電体線路5が設置さ
れている。一方反応室1内のシャワーヘッド3寄りの中
央部には試料台1aが設置されており、水平に試料Sを載
置するようになしてある。また反応室1の下部には排気
管1bが連結されており、反応室1内の排気を行えるよう
になっている。
【0008】このような本発明装置においては、図示し
ないマイクロ波発振器より導入されたマイクロ波は誘電
体線路5内の板5a全体へ広がり、板5aの表面に表面波が
伝搬し、この表面波が誘電体板4を透過してプラズマ室
2へ導入される。さらにガス導入管2aからガスがプラズ
マ室2へ導入されてプラズマが生成される。このプラズ
マはシャワーヘッド3を透過して、減圧状態の反応室1
へ導入され試料台1a上の試料Sへ達し処理を行う。
ないマイクロ波発振器より導入されたマイクロ波は誘電
体線路5内の板5a全体へ広がり、板5aの表面に表面波が
伝搬し、この表面波が誘電体板4を透過してプラズマ室
2へ導入される。さらにガス導入管2aからガスがプラズ
マ室2へ導入されてプラズマが生成される。このプラズ
マはシャワーヘッド3を透過して、減圧状態の反応室1
へ導入され試料台1a上の試料Sへ達し処理を行う。
【0009】そして処理が長時間に及ぶ場合はヒータ6
により誘電体板4の外周部を加熱しながら処理を行う。
マイクロ波の導入方向をx軸方向とすると(図2(a))、
誘電体板4の温度分布は図2(b) の示す如くになる。実
線は本発明装置の場合を示し、破線は加熱しない(従来
装置)場合を示す。図2(b) より明らかな如く従来装置
では誘電体板の中央部と外周部との温度差は約 100℃で
あったが、本発明装置によれば30℃程度にまで縮小され
た。
により誘電体板4の外周部を加熱しながら処理を行う。
マイクロ波の導入方向をx軸方向とすると(図2(a))、
誘電体板4の温度分布は図2(b) の示す如くになる。実
線は本発明装置の場合を示し、破線は加熱しない(従来
装置)場合を示す。図2(b) より明らかな如く従来装置
では誘電体板の中央部と外周部との温度差は約 100℃で
あったが、本発明装置によれば30℃程度にまで縮小され
た。
【0010】中央部と外周部との温度差が50℃以下であ
れば誘電体板の破損は防止可能であると推定されてお
り、本実施例では30℃程度までこの温度差の縮小が実現
したので誘電体板の破損はなかった。
れば誘電体板の破損は防止可能であると推定されてお
り、本実施例では30℃程度までこの温度差の縮小が実現
したので誘電体板の破損はなかった。
【0011】
【発明の効果】以上のように本発明に係るマイクロ波プ
ラズマ装置では、誘電体板の側面に加熱装置を備えるの
で、誘電体板の中央部と外周部との温度差を大幅に縮小
することが可能となり、長時間処理を行っても誘電体板
の破損を防止することができる等、本発明は優れた効果
を奏する。
ラズマ装置では、誘電体板の側面に加熱装置を備えるの
で、誘電体板の中央部と外周部との温度差を大幅に縮小
することが可能となり、長時間処理を行っても誘電体板
の破損を防止することができる等、本発明は優れた効果
を奏する。
【図1】本発明に係るマイクロ波プラズマ装置を示す模
式的断面図である。
式的断面図である。
【図2】誘電体板の温度分布を示すグラフである。
【図3】従来のマイクロ波プラズマ装置を示す模式的断
面図である。
面図である。
1 反応室 1a 試料台 1b 排気管 2 プラズマ室 2a ガス導入管 3 シャワーヘッド 4 誘電体板 5 誘電体線路 6 ヒータ S 試料
Claims (1)
- 【請求項1】 マイクロ波を伝搬する誘電体線路と、該
誘電体線路により伝搬されたマイクロ波を透過させる誘
電体板と、該誘電体板を透過したマイクロ波を導入して
プラズマを発生させるプラズマ室と、前記プラズマを導
入して試料の処理を行う反応室とを備えるマイクロ波プ
ラズマ装置において、前記誘電体板の側面に加熱装置を
備えることを特徴とするマイクロ波プラズマ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4280565A JPH06112141A (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | マイクロ波プラズマ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4280565A JPH06112141A (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | マイクロ波プラズマ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06112141A true JPH06112141A (ja) | 1994-04-22 |
Family
ID=17626807
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4280565A Pending JPH06112141A (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | マイクロ波プラズマ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06112141A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999066769A1 (fr) * | 1998-06-19 | 1999-12-23 | Sumitomo Metal Industries Limited | Processeur plasmique |
KR100416308B1 (ko) * | 1999-05-26 | 2004-01-31 | 동경 엘렉트론 주식회사 | 플라즈마 처리 장치 |
WO2014109049A1 (ja) * | 2013-01-11 | 2014-07-17 | 株式会社島津製作所 | 表面波励起プラズマ処理装置 |
-
1992
- 1992-09-25 JP JP4280565A patent/JPH06112141A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999066769A1 (fr) * | 1998-06-19 | 1999-12-23 | Sumitomo Metal Industries Limited | Processeur plasmique |
US6358361B1 (en) | 1998-06-19 | 2002-03-19 | Sumitomo Metal Industries Limited | Plasma processor |
KR100416308B1 (ko) * | 1999-05-26 | 2004-01-31 | 동경 엘렉트론 주식회사 | 플라즈마 처리 장치 |
US6830652B1 (en) | 1999-05-26 | 2004-12-14 | Tokyo Electron Limited | Microwave plasma processing apparatus |
US7520245B2 (en) | 1999-05-26 | 2009-04-21 | Tadahiro Ohmi | Plasma processing apparatus |
US7819082B2 (en) | 1999-05-26 | 2010-10-26 | Tadahiro Ohmi | Plasma processing apparatus |
WO2014109049A1 (ja) * | 2013-01-11 | 2014-07-17 | 株式会社島津製作所 | 表面波励起プラズマ処理装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2001338918A (ja) | プラズマ処理装置 | |
JPH07272897A (ja) | マイクロ波プラズマ装置 | |
JP3323928B2 (ja) | プラズマ処理装置 | |
JPH06112141A (ja) | マイクロ波プラズマ装置 | |
US4836902A (en) | Method and apparatus for removing coating from substrate | |
JPS63196033A (ja) | 気相成長装置 | |
JP4668364B2 (ja) | プラズマ処理装置 | |
JP4266610B2 (ja) | プラズマ処理装置、これに用いる誘電体板及び処理容器 | |
JP2002045683A (ja) | 基板処理装置 | |
JP3807820B2 (ja) | プラズマ処理方法 | |
JPS6370526A (ja) | マイクロ波プラズマ処理装置 | |
JPH10294199A (ja) | マイクロ波プラズマ処理装置 | |
JP2967681B2 (ja) | マイクロ波プラズマ処理装置 | |
JP2001284331A (ja) | プラズマプロセス装置 | |
JPH07235523A (ja) | プラズマ反応装置 | |
JP3042347B2 (ja) | プラズマ装置 | |
JPS6210308B2 (ja) | ||
JPH04225227A (ja) | マイクロ波プラズマ処理装置 | |
JP3966618B2 (ja) | プラズマ処理装置 | |
JPH06275395A (ja) | プラズマ処理装置 | |
JP2002176042A (ja) | プラズマプロセス装置に於けるマイクロ波導入装置 | |
JPH0247851B2 (ja) | ||
JPH02141576A (ja) | プラズマプロセス装置 | |
JPH0745598A (ja) | プラズマ発生装置 | |
JP3930691B2 (ja) | プラズマ発生装置 |