JPH0611186B2 - チヨツパ−装置 - Google Patents

チヨツパ−装置

Info

Publication number
JPH0611186B2
JPH0611186B2 JP29615785A JP29615785A JPH0611186B2 JP H0611186 B2 JPH0611186 B2 JP H0611186B2 JP 29615785 A JP29615785 A JP 29615785A JP 29615785 A JP29615785 A JP 29615785A JP H0611186 B2 JPH0611186 B2 JP H0611186B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
load
switching element
output
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP29615785A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62152367A (ja
Inventor
務 塩見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP29615785A priority Critical patent/JPH0611186B2/ja
Publication of JPS62152367A publication Critical patent/JPS62152367A/ja
Publication of JPH0611186B2 publication Critical patent/JPH0611186B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dc-Dc Converters (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、スイッチング素子の制御回路について改良さ
れたチョッパー装置に関するものであり、定負荷電力あ
るいは定負荷電圧の制御に特に適するものである。
(背景技術) 従来、第10図に示すようなチョッパー装置が広く用い
られている。図中、VSは直流電源、DLは負荷であ
る。負荷DLとしては、放電灯(特に、高輝度放電灯H
ID=High Intensity Discharge lamp)が使用されてい
るが、他の負荷の場合でも同様である。Vlaは負荷電
圧(放電灯電圧)、Ilaは負荷電流(放電灯電流)であ
り、Wlaは負荷電力(放電灯電力)である。チョッパー
回路CHPは、トランジスタ等のスイッチング素子SW
と、エネルギー蓄積用のインダクタンスLと、フライホ
イールダイオードFDと、チョッパー出力平滑用のコン
デンサCとを含み、これらの回路要素にて、周知の降圧
チョッパー回路を構成している。ISはスイッチング素
子SWを流れる電流、IDはフライホイールダイオード
FDを流れる電流であり、ILはインダクタンスLを流
れる電流(IL=ID+IS)である。
上述のようなチョッパー装置において、放電灯DLの負
荷特性の変動があっても負荷電力Wlが一定となるよ
うな出力特性を得たいという技術的要請がある。なぜな
ら、放電灯DLはその特性のばらつきによって、個々に
負荷特性が大きく異なり、また、光束と負荷電力との関
係(lm/W)が決まっているので、負荷電力Wlaが一定
でなければ、光束がランプ間で異なることになり、不都
合だからである。
そこで、第11図に示すように、定負荷電力制御回路を
チョッパー装置に付加して負荷電力Wlaを一定化する
ように制御を行うことが提案されている。第11図回路
において、OSCは基準パルス発生器であり、同図の破
線内に例示するように、汎用のタイマーIC(シグネテ
ィクスNE555等)と、これに付加される抵抗素子及
びコンデンサを含み、所定の周波数の矩形波電圧VOSC
を発生する。FFはRSフリップフロップ、CMPは電
圧比較器、AMPはオペアンプである。
第12図(a)〜(e)は第11図回路の動作説明図である。
以下、この第12図(a)〜(e)を参照しながら、第11図
回路をその動作と共に説明する。今、RSフリップフロ
ップFFのR入力がLレベル、基準パルス発生器OSC
の出力VOSC(第12図(a))がLレベル、したがって、R
SフリップフロップFFのS入力がLレベルであるとす
る。また、RSフリップフロップFFノQ出力VFFがL
レベルで、スイッチング素子SWがオフとする。基準パ
ルス発生器OSCの出力VOSCがHレベルになると、R
SフリップフロップFFのS入力がHレベルになり、R
SフリップフロップFFはセットされて、そのQ出力V
FF(第12図(e))はHレベルとなる。これにより、バイ
アス抵抗RSWを介してスイッチング素子SWにバイアス
電流が流れるので、スイッチング素子SWがオンになっ
て、インダクタンス電流ILが流れ始める。電流ILにて
負荷DL及びコンデンサCにエネルギーが供給されると
共に、インダクタンスLにエネルギーが蓄積される。T
dLは、前記インダクタンス電流ILを検出するための電
流トランスであり、検出電圧VdLを得ている。また、R
d1,Rd2は負荷電圧Vlaを検出するための分圧抵抗で
あり、検出電圧Vdla((第12図(b))を得ている。検
出電圧Vdlaは、オペアンプAMPにて反転増幅され、
出力電圧Vaoが得られる。オペアンプAMPは、基準電
圧源Vrefを非反転入力(+側)に接続されゲイン抵抗Ra
を出力と反転入力(−側)との間に接続されて反転増幅器
を構成している。インダクタンス電流ILの検出電圧Vd
Lと、負荷電圧Vlaの検出電圧Vdlaを反転増幅した出
力電圧Vaoとは、電圧比較器CMPに入力され(第12
図(c))、VdL≧Vaoになると電圧比較器CMPの出力V
co(12図(d))はHレベルとなる。これによって、RS
フリップフロップFFのR入力がHレベルになるので、
RSフリップフロップFFはリセットされ、そのQ出力
FFはLレベルとなり、スイッチング素子SWはオフと
なる。そして、基準パルス発生器OSCの出力Voscが
次にHレベルになるまで、インダクタンスLに蓄積され
たエネルギーがフライホイールダイオードFDを介して
負荷DL及びコンデンサCに放出されるものであり、以
下、同じ動作を繰り返す。
したがって、第11図回路は、負荷電圧Vlaの大小に
よって、インダクタンス電流ILのいかなる値でスイッ
チング素子SWがオフするかが決まり、スイッチング素
子はPWM動作をする。すなわち、負荷電圧Vlaが小
さくなるにつれて、電圧Vaoは大きくなり、インダクタ
ンス電流ILの大きい時に、スイッチング素子SWがオ
フする。反対に、負荷電圧Vlaが大きくなるにつれ
て、電圧Vaoは小さくなり、インダクタンス電流IL
小さい時に、スイッチング素子SWがオフする。故に、
負荷電圧Vlaが小さければ、インダクタンス電流IL
大きく、負荷電圧Vlaが大きければ、インダクタンス
電流ILは小さくなり、結局、負荷電圧Vlaの如何に拘
わらず、負荷電力Wlaの変動を少なくすることがで
き、負荷特性が変化しても、負荷DLには定電力を供給
することができる。
これを少し、定量的に詳述する。第11図回路における
チョッパー回路CHPは等価的に、第13図(a)に示す
ようになる。スイッチング素子SWがオンの時は、第1
3図(b)に示す回路が構成され、インダクタンス電流IL
は、 ただし、I0はスイッチング素子SWがオンされる直前
のインダクタンス電流ILであり、時間tはスイッチン
グ素子SWがオンされた瞬間は0である。
ここで、スイッチング素子SWの導通時間をtonとし、
Tをスイッチング素子SWがオフされる時のインダク
タンス電流ILのスレショルド値とすると、IL=IT
なる時間t=tonは、 このt=tonで、スイッチング素子SWがオフとなり、
チョッパー回路CHPは、等価的に第13図(c)に示す
ようになる。このとき、フライホイールダイオードFD
に流れる電流IDは、インダクタンス電流ILと同じで、 となる。スイッチング素子SWがオフの時に、電流
D、すなわち、インダクタンス電流ILが流れている時
間tFを求めると、(3)式でIL=I0であるから、 ここで、スイッチング素子SWの非導通時間をtoff、
チョッパー回路CHPの動作周期をtosc(=ton+tof
f)とすると、動作周期toscは基準パルス発生器OSC
の発振周期で決まる固定長であるから、スイッチング素
子SWのオフ期間toffは、toff=tosc−tonとな
る。ton+tF≦toscであるから、電流I0の値は となる。インダクタンス電流ILが流れている時間tF
は、0<tF≦toffという制約があり、tF=toffのと
きのみ、上述の(5)式が適用され、0<tF<toffであ
れば、I=0になる。
以下、説明を簡単化するために、便宜上、I=0、す
なわち、0<tF<toffとして説明する。このとき、 によって、インダクタンス電流ILの大きさが決定され
ることになる。第14図は、このインダクタンス電流I
Lの時間的変化を示している。
さて、負荷電流Ilaはチョッパー回路CHPにより供
給されるエネルギーと比例する(なぜなら、平滑コンデ
ンサCが負荷DLの両端に並列接続されているから)。
故に、(負荷電流Ila)=(インダクタンス電流IL
平均値)と考えて良い。(6)式及び第14図より、インダ
クタンス電流ILの平均値ILAは、 であり、負荷DLの力率を1とすれば、Wla=Vla×
Ilaとなるから、負荷電力は、 なる式で表される。もし、第11図回路のように、スレ
ショルド電流ITを負荷電圧Vlaで制御しなければ、 となり、負荷電圧Vlaが上昇すれば、負荷電力Wlaが
増加することは明らかである。
今、比較のために負荷電圧として、2つの値Vla=V
1,Vl2(ただしVl1<Vl2)を考える。スレショル
ド電流ITが一定であるとすれば、各々の負荷電圧Vla
=Vl1,Vl2に対する負荷電力Wla=Wl11,Wl
21は、 となる。一方、第11図回路のように、負荷電圧Vla
が大きいときにスレショルド電流ITが小さくなれば、
負荷電圧Vla=Vl1,Vl2に対するスレショルド電
流ITをIT,IT2(IT>IT2)、負荷電力WlaをW
12,Wl22として、 となる。(10)式=(12)式であるが、(11)式>(13)式であ
ることは、IT>IT2であることから明白である。すな
わち、第11図回路による制御を施せば、負荷電圧Vl
aの変化、つまりは、負荷変動に対する負荷電力Wlaの
変動を低減することができる。更に、(12)式=(13)式と
なるようにすれば、負荷電力Wlaを一定にすることも
可能である。これは、 すなわち、 となるように制御することによって達成されるものであ
る。
このような制御方式を採用することによって、上述のよ
うに、チョッパー装置の出力特性を良好にすることがで
きるが、常に負荷電圧Vlaを検出する必要があるの
で、制御回路が複雑化するという問題がある。さらにま
た、電源電圧の変動をも考慮に入れれば、検出点が増え
るので、より一層複雑になるという問題がある。
(発明の目的) 本発明は、上述のような問題点を解決するためになされ
たものであり、その目的とするところは、負荷変動や電
源変動による負荷電力の変動を抑制するための制御を、
負荷電圧等を負荷から直接検出することなく、簡単な構
成により実現できるようにしたチョッパー装置を提供す
るにある。
(発明の開示) 本発明に係るチョッパー装置を、図示実施例について説
明すると、第1図乃至第9図に示すように、直流電源V
sと、負荷DLと、高周波でオンオフされるスイッチン
グ素子SWと、スイッチング素子SWのオン時に直流電
源Vsよりエネルギーを供給され、スイッチング素子S
Wのオフ時に負荷DLにエネルギーを供給するエネルギ
ー蓄積要素たるインダクタンスLとを備えるチョッパー
装置において、スイッチング素子SWのオン時にエネル
ギー蓄積要素に流れる電流ILを検出し、該検出電流IL
が所定の基準値ITに達した時点から所定の遅延時間td
が経過した後にスイッチング素子SWをオフにする制御
回路を設けたものである。
第1図に本発明の原理を説明するための基本構成図を示
す。同図において、Vsは直流電源、DLは負荷、CH
Pはチョッパー回路である。チョッパー回路CHPとし
ては、第10図に例示したような降圧式のチョッパー回
路や、その他、任意のチョッパー回路を用いることがで
きる。電流検出手段DIは、スイッチング素子のオン時
に、インダクタンスに流れる電流ILを検出し、検出電
圧を生じる。電圧比較器CMPは、この検出電圧を基準
電圧VTと比較しており、検出電圧が基準電圧VTに達す
ると、比較出力を生じる。遅延回路DLYでは、電圧比
較器CMPの比較出力を所定の遅延時間tdだけ遅延さ
せて、出力する。スイッチング素子制御手段CSWは、基
準パルス発生器OSCの出力にてスイッチング素子SW
を一定時間毎にオンさせ、遅延回路DLYの出力にてス
イッチング素子SWをオフにするものである。
これにより、従来例のように、負荷電圧Vlaの検出に
より、スレショルド電流ITを可変とするものと同じ効
果が得られる。すなわち、インダクタンス電流ILは上
述の(1)式、(3)式、(6)式に示されるように床電圧Vla
の成分を含んでいるので、これを簡単な構成で引き出し
て、スイッチング素子SWの制御に用いることができ
る。
前と同様に、便宜上、I0=0、0<tF<toscとして
本発明の原理を定量的に説明する。インダクタンス電流
Lは、 となる。ここで、ILの最大値IPは前記遅延時間tdに
より、上述のスレショルド電流ITとは異なり、 となる。したがって、スイッチング素子SWがオフで、
インダクタンス電流がIL≧0である期間tFは、 である。さて、前と同様に負荷電流Ilaの平均値ILA
を求めると、 これより明らかなように、ILAはスレショルド電流IT
と遅延時間tdの要素に分割可能である。更に、(18)式
で、遅延時間td=0になれば、上述の(7)式と完全に一
致する。前と同様に、 である。今、電源電圧Vs、基本周期tosc、インダクタ
ンスLを一定として、ある負荷電圧Vla=Vl1におい
て、従来例のように、遅延時間td=0である場合(IT
=IT1)と、本発明のように、遅延時間td>0である場
合(IT=IT2)において、両方共、負荷電力Wla=Wl
1の同じ値になるようにすれば、IT1>IT2となり、 これより、 に設定すればよい。負荷電圧Vlaが高い場合、Vla=
Vl2において、 ここで、Wl2とWl3の大小を比較すれば、 この(23)式において、Vl2>Vl1,Vs>Vl2,IT1
>IT2であるから、(23)式の値は正である。故に、Wl
2>Wl3となる。すなわち、負荷電圧Vlaが上昇して
も、本発明の制御を用いれば、上述の複雑な従来例の場
合と同様に、負荷電力Wlaの上昇を抑制できることが
わかる。
第2図はこの動作を示す説明図である。第2図に示され
るように、本発明においては、負荷電圧Vlaが上昇す
れば、最大電流値Ipが下がる。これば従来例におい
て、負荷電流Vlaが上昇すれば、スレショルド電流IT
が下がるのと同じ動作をしていることが分かる。
以下、本発明の好ましい実施例を添付図面と共に説明す
る。第3図は本発明の第1実施例に係るチョッパー装置
の回路図である。従来例と同一要素には同一符号を付し
てその詳細な説明は省略する。本実施例にあっては、イ
ンダクタンス電流ILの検出電圧VdLを、電圧比較器C
MPにより、スレショルド電圧VTと比較している。こ
の電圧VTは、上述のスレショルド電流ITに相当するも
のである。電圧比較器CMPの出力Vcoは、パルス遅延
回路DLYに入力されている。パルス遅延回路DLY
は、例えば、第3図の破線内に例示されるように、コン
デンサC1及び抵抗素子R1,R2を含むCR積分回路
と、基準電圧源V1と、これらの出力を比較する電圧比
較器とで構成され、電圧比較器CMPの出力Vcoに対し
て時間tdだけ遅れた出力VDLYを生じさせる。このパル
ス遅延回路DLYの出力VDLYは、RSフリップフロッ
プFFのR入力に接続されている。RSフリップフロッ
プFFのS入力には、基準パルス発生器OSCの出力V
oscが接続されている。スイッチング素子SWの制御電
極はRSフリップフロップFFのQ出力に接続されてお
り、このQ出力VFFがHレベル/Lレベルに切替わるこ
とにより、オン/オフに切替わるようになっている。
第4図(a)〜(e)は第3図回路の動作説明図である。以
下、この第4図の(a)〜(e)を参照しながら、第3図回路
の動作を説明する。今、基準パルス発生器OSCの出力
Vosc(第4図(a))がLレベル、遅延回路DLYの出力V
DLYがLレベル、RSフリップフロップFFの出力VFF
がLレベルで、故にスイッチング素子SWがオフである
ものとする。基準パルス発生器OSCの出力VoscがH
になると、RSフリップフロップFFがセットされ、そ
のQ出力VFFがHレベルになる。これによって、スイッ
チング素子SWがオンされて、直流電源Vsよりスイッ
チング素子SW、インダクタンスLを介して負荷DL及
びコンデンサCに電流が流れ、インダンクタンスLにエ
ネルギーが蓄積されて行く。ことき電流検出用のトラン
スTdLによって、インダクタンス電流ILに比例する電
圧VdLを検出する。このとき電圧VdLと、基準電圧源の
スレショルド電圧VTとは電圧比較器CMPにて比較さ
れている(第4図(b))。VdL≧VTになると、電圧比較器
CMPの出力Vco(第4図(c))はHレベルとなる。パル
ス遅延回路DLYは、電圧比較器CMPの出力VcoがH
レベルとなってから、所定の遅延時間tdが経過した後
に、その出力VDLY(第4図(d))がHレベルになる。これ
によって、RSフリップフロップFFのR入力がHレベ
ルとなり、RSフリップフロップFFがリセットされ、
そのQ出力VFF(第4図(e))がLレベルになり、スイッ
チング素子SWがオフされる。以下、同じ動作を繰り返
す。
これにより、インダクタンス電流ILがスレショルド電
流ITに達してから、所定の遅延時間tdの経過を待っ
て、スイッチング素子SWがオフされる。故に、先に説
明したように、負荷変動に対して負荷電力Wlaの変動
を少なくすることができる。しかも、従来例のように、
直接、負荷電圧Vlaを検出する必要はないので回路構
成は簡単になる。
第5図は、本発明の第2実施例の回路図を示す。前の実
施例と同一要素には同一符号を付してその詳細な説明は
省略する。本実施例にあっては、インダクタンス電流I
Lを抵抗Rdに検出しており、その検出電圧VdLは、オペ
アンプAMPと、コンデンサCd、及び、抵抗素子Rd
1,Rd2を含む微分回路に入力されている。微分回路の
出力電圧Vaoは、インダクタンス電流ILの傾きに比例
する電圧となる。この電圧Vaoは、積分用のコンデンサ
I,抵抗素子RI、及び、積分制御スイッチSIを含む
積分回路にて積分され、コンデンサCIの両端に積分電
圧VIを生じるものである。この積分電圧VIは、電圧比
較器CMPにより、スレショルド電圧VTと比較されて
いる。電圧比較器CMPの出力Vcoは、RSフリップフ
ロップFFのR入力に接続されている。RSフリップフ
ロップFFのS入力には、基準パルス発生器OSCの出
力Voscが接続されている。RSフリップフロップFF
のQ出力はまた、パルス遅延回路DLYに入力されてい
る。パルス遅延回路DLYは、RSフリップフロップF
FのQ出力VFFに対して時間tdだけ遅れた出力VDLY
生じさせる。このパルス遅延回路DLYの出力V
DLYは、積分制御スイッチSIの制御電極に接続されてい
る。スイッチング素子SWの制御電極はRSフリップフ
ロップFFのQ出力に接続され、Q出力VFFがHレベル
/Lレベルに切替わることにより、オン/オフに切替わ
るようになっている。
第6図(a)〜(g)は第5図回路の動作説明図である。以
下、この第6図(a)〜(g)を参照しながら、第5図回路の
動作を説明する。今、基準パルス発生器OSCの出力V
oscがLレベル、電圧比較器CMPの出力VcoがLレベ
ル、RSフリップフロップFFのQ出力VFFがLレベル
で、故にスイッチング素子SWがオフであるとする。基
準パルス発生器OSCの出力VoscがHレベルになる
と、RSフリップフロップFFのS入力がHレベルにな
り、そのQ出力VFFがHレベルとなるので、スイッチン
グ素子SWがオンする。これによって、直流電源Vsよ
り、スイッチング素子SW、インダクタンスLを介し
て、負荷DL及びコンデンサCに電流が流れ、インダク
タンスLにエネルギーが蓄積される。インダクタンスL
に流れる電流ILは、電流検出用の抵抗Rdにて、検出電
圧VdLに変換される。この検出電圧VdLは、オペアンプ
AMPと、コンデンサCd、及び、抵抗素子Rd1,Rd2
を含む微分回路により、インダクタンス電流ILの傾き
に比例した電圧Vaoに変換される。RSフリップフロッ
プFFのQ出力VFFがHレベルとなり、スイッチング素
子SWがオンしてから所定の遅延時間tdの経過後に、
パルス遅延回路DLYの出力がHレベルとなって、積分
制御スイッチSIがオンになる。これによって、コンデ
ンサCIは、インダクタンス電流ILの傾きに比例した電
圧Vaoにて、積分用の抵抗RIを介して初期値0ボルト
から充電される。コンデンサCIの両端電圧、つまり積
分電圧VIは、電圧比較器CMPにて基準電圧VTと比較
されており、積分電圧VIが基準電圧VTに達すると、電
圧比較器CMPの出力VcoはHレベルになる。このと
き、RSフリップフロップFFのR入力がHレベルにな
るので、RSフリップフロップFFはリセットされ、そ
のQ出力VFFがLレベルとなり、スイッチング素子SW
がオフする。以下、同じ動作を繰り返す。
これにより、負荷電圧Vlaが大きくなれば、インダク
タンス電流ILの傾きが小さくなり、電圧Vaoが低くな
るので、積分電圧VIが基準電圧VTに達するまでに要す
る時間は長くなり、スイッチング素子SWのオン時間T
onが増加し、結果的に、第1実施例と同じ効果が得られ
る。
第7図は、本発明の第3実施例の回路図を示す。この実
施例は、直流電源Vsの電圧変動をも補償するようにし
たものである。前の実施例と同一要素には、同一符号を
付してその詳細な説明は省略する。本実施例にあって
は、直流電源Vsの電源電圧Vsを、分圧抵抗Rs1,Rs2
にて検出している。この検出電圧は、オペアンプAM
P、ゲイン抵抗Ra、及び、基準電圧源Vrefを含む反転
増幅器により、反転増幅されて、出力電圧Vaoが得られ
る。一方、インダクタンス電流ILが抵抗Rdにて検出さ
れ、その検出電圧VdLは、電圧比較器CMPにて前記電
圧Vaoと比較される。電圧比較器CMPの出力Vcoは、
パルス遅延回路DLYにて一定時間tdだけ遅延され
て、RSフリップフロップFFのR入力に印加される。
前の実施例と同様に、RSフリップフロップFFのS入
力には、基準パルス発生器OSCの出力Voscが接続さ
れており、このRSフリップフロップのQ出力にてスイ
ッチング素子SWがオン/オフ制御されている。
第7図回路の動作については、第1実施例とほとんど同
じである。ただし、インダクタンス電流ILの検出電圧
VdLを抵抗Rdによって得ている点、及び、電源電圧Vs
が変化すると、オペアンプAMPと、ゲイン抵抗Ra、
及び、基準電圧源Vrefを含む反転増幅器で、これを反
転増幅して、第1実施例のスレショルド電圧VTに相当
する電圧Vaoが変化するようにしている点が異なる。す
なわち、電源電圧Vsが大きいとき、スレショルド電圧
Tに相当する電圧Vaoが小さくなり、電源電圧Vsが小
さいときには、スレショル電圧VTに相当する電圧Vao
が大きくなる。したがって、上述の(19)式において、I
Tがパラメータとなり、ある負荷電圧Vlaについての
み、電源電圧Vsの変動に対する負荷電力Wlaの変動を
抑えられる。(1点のみ変動0)。これにより、従来例よ
りも容易に電源電圧Vsの変動を補償することができる
ものである。
第8図は、本発明の第4実施例の回路図を示す。本実施
例は第3実施例における電源電圧Vsの補償を、スレシ
ョルド電圧VTに代えて、遅延時間tdを可変にすること
により実現している。前の実施例と同一要素には同一符
号を付してその詳細な説明は省略する。本実施例にあっ
ては、パルス遅延回路DLYを、コンデンサCDLと抵抗
素子RDL1,RDL2を含むCR積分回路と、電圧比較器C
MPDとにより構成しており、電圧比較器CMPDの参
照電圧としては、電源電圧Vsの分圧を反転増幅した電
圧Vaoが用いられている。電源電圧Vsが大きいとき、
これの分圧を反転増幅した電圧Vaoは小さく、したがっ
て、コンデンサCDLの両端電圧VDLが電圧Vaoに等しく
なる時間、即、遅延時間tdが短くなる。反対に、電源
電圧Vsが小さいときには、電圧Vaoは大きく、コンデ
ンサCDLの両端電圧VDLが電圧Vaoに等しくなる時間、
即ち、遅延時間tdは大きくなる。よって、上述の(19)
式より、ある負荷電圧Vlaについてのみ、電源電圧Vs
の変動に対する負荷電力Wlaの変動が0になり、第3
実施例と同等の効果を遅延時間tdの可変によっても実
現できるものである。
第9図は、本発明の第5実施例の回路図である。上述の
第3及び第4実施例は、電源電圧Vsの変動に対し、ス
レショルド電流ITに相当するスレショルド電圧VTと、
遅延時間tdとのいずれか一方を可変とすることによ
り、ある負荷電圧Vla(1点のみ)における負荷電力W
laの変動を0にしていた。第5実施例では、これらの
スレショルド電圧VTと、遅延時間tdとを両方共可変と
し、総ての負荷電圧Vlaにおける負荷電力Wlaの変動
をほぼ0にするものである。本実施例においては、第8
図回路におけるスレショルド電圧VTの代わりに、上述
の反転増幅された電圧Vaoを用いるものである。本実施
例の動作については、第3実施例と、第4実施例の動作
を同時に行うことになる。すなわち、電源電圧Vsが大
きいときには、遅延時間tdは短く、スレショルド電流
Tが小さくなるように制御し、電源電圧Vsが小さいと
きには、遅延時間tdが大きく、スレショルド電流IT
大きくなるように制御するものである。この電源電圧V
sに対する遅延時間tdの変化、及び、スレショルド電流
Tの変化をうまく設計すれば、上述の(19)式におい
て、電源電圧Vsが変動したときの負荷電圧Vla、負荷
電力Wlaをほぼ一定にすることができる。このような
制御は、従来例では、非常に複雑な手段を付加せしめて
行っていたのに比べ、本発明ではこれを容易に実現でき
るものである。
(発明の効果) 以上のように、本発明にあっては、スイッチング素子の
オン時に流れる電流が基準値に達してから、所定の遅延
時間の経過後にスイッチング素子をオフさせるようにし
ているので、前記基準値や遅延時間などを、負荷変動に
対する出力変動が抑制されるように設定することがで
き、従来のように負荷電圧を検出することなく、スイッ
チング素子の制御を行うことができ、定負荷電圧の制御
や、定負荷電力の制御等を従来よりも容易に実現するこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の基本構成図、第2図は同上の動作説明
図、第3図は本発明の第1実施例の回路図、第4図は同
上の動作説明図、第5図は本発明の第2実施例の回路
図、第6図は同上の動作説明図、第7図は本発明の第3
実施例の回路図、第8図は本発明の第4実施例の回路
図、第9図は本発明の第5実施例の回路図、第10図は
従来例の基本構成を示す回路図、第11図は従来例の詳
細な構成を示す回路図、第12図は同上の動作説明図、
第13図(a)乃至(c)は同上の等価回路図、第14図は同
上の動作説明図である。 Vsは直流電源、DLは負荷、SWはスイッチング素
子、Lはインダクタンス、TdLはトランス、Rdは抵
抗、CMPは電圧比較器、DLYはパルス遅延回路、F
FはRSフリップフロップである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流電源と、負荷と、高周波でオンオフさ
    れるスイッチング素子と、スイッチング素子のオン時に
    直流電源よりエネルギーを供給され、スイッチング素子
    のオフ時に負荷にエネルギーを供給するエネルギー蓄積
    要素とを備えるチョッパー装置において、スイッチング
    素子のオン時にエネルギー蓄積要素に流れる電流を検出
    し、該検出電流が所定の基準値に達した時点から所定の
    遅延時間が経過した後にスイッチング素子をオフにする
    制御回路を設けて成ることを特徴とするチョッパー装
    置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載の装置におい
    て、前記制御回路は、スイッチング素子のオン時点から
    前記遅延時間の経過後に遅延出力を生じる遅延回路と、
    前記検出電流の傾きに応じた電圧を出力する微分回路
    と、前記遅延回路の遅延出力にて積分動作を開始し、前
    記微分回路の出力電圧を積分した電圧を出力する積分回
    路と、積分回路の出力電圧が所定電圧に達したときに、
    スイッチング素子をオフする信号を出力する電圧比較器
    とを含むことを特徴とするチョッパー装置。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項記載の装置におい
    て、前記検出電流の基準値と、前記遅延時間とが、負荷
    電圧の変動に対して負荷電力が一定となるように設定さ
    れたことを特徴とするチョッパー装置。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1項記載の装置におい
    て、前記検出電流の基準値と、前記遅延時間のうち少な
    くとも一方が、電源電圧の変動に対して負荷電力が一定
    となるように、電源電圧に応じて可変とされたことを特
    徴とするチョッパー装置。
JP29615785A 1985-12-23 1985-12-23 チヨツパ−装置 Expired - Lifetime JPH0611186B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29615785A JPH0611186B2 (ja) 1985-12-23 1985-12-23 チヨツパ−装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29615785A JPH0611186B2 (ja) 1985-12-23 1985-12-23 チヨツパ−装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62152367A JPS62152367A (ja) 1987-07-07
JPH0611186B2 true JPH0611186B2 (ja) 1994-02-09

Family

ID=17829897

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29615785A Expired - Lifetime JPH0611186B2 (ja) 1985-12-23 1985-12-23 チヨツパ−装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0611186B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7710699B2 (en) 2003-12-16 2010-05-04 Stmicroelectronics Sa Current limitation in an inductance with a limit current adaptation
JP5902401B2 (ja) 2011-05-31 2016-04-13 サイプレス セミコンダクター コーポレーション 電源装置、制御回路、電子機器及び電源の制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62152367A (ja) 1987-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6377032B1 (en) Method and apparatus for virtual current sensing in DC-DC switched mode power supplies
US8804377B2 (en) Charge-mode control device for a resonant converter
US9263947B2 (en) Pulse width modulation controller of DC-DC converter
US7876077B2 (en) Control circuit and control method of current mode control type DC-DC converter
JP5163283B2 (ja) 力率改善回路
CN110752750B (zh) 谐振变换器及其控制电路和控制方法
US20100327836A1 (en) Controllers for dc to dc converters
JP2000340385A (ja) 放電灯点灯装置
US10418901B2 (en) Power converter and methods of controlling a power converter
US4327404A (en) DC Power supply circuit
TWI431906B (zh) 直流/直流轉換器及其控制器及電流控制方法
JP3839737B2 (ja) 直流電圧変換回路
JP2000123970A (ja) 電界発光ランプ駆動装置の出力電圧を間接的に制御する回路及び方法
US20080224681A1 (en) Controller for a DC to DC Converter
US20090206815A1 (en) Slope rate compensation circuit, method thereof and pulse width modulation boost converter circuit
JP2009512404A (ja) 一次側が制御された電力変換器用のスイッチング制御回路
JPH0611186B2 (ja) チヨツパ−装置
JP4148769B2 (ja) 制御回路
JP4572820B2 (ja) スイッチング電源装置
JPH02123965A (ja) 電源装置
JP2003125582A (ja) 電源装置
JP6810150B2 (ja) スイッチング電源装置および半導体装置
JP2000224777A (ja) 二次電池充電装置
JPH10248238A (ja) Dc−dcコンバータ
JP3572601B2 (ja) 電圧共振型スイッチング電源及び電圧共振型スイッチング電源の制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term