JPH06111757A - 光電子増倍管 - Google Patents

光電子増倍管

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JPH06111757A
JPH06111757A JP5166711A JP16671193A JPH06111757A JP H06111757 A JPH06111757 A JP H06111757A JP 5166711 A JP5166711 A JP 5166711A JP 16671193 A JP16671193 A JP 16671193A JP H06111757 A JPH06111757 A JP H06111757A
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dynode
photomultiplier tube
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JP5166711A
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Hermite Pierre L
レルミト ピエール
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Philips Electronics NV
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J43/00Secondary-emission tubes; Electron-multiplier tubes
    • H01J43/04Electron multipliers
    • H01J43/045Position sensitive electron multipliers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J43/00Secondary-emission tubes; Electron-multiplier tubes
    • H01J43/04Electron multipliers
    • H01J43/06Electrode arrangements

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  • Electron Tubes For Measurement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 中心軸のまわりに配置するN個の独立した電
子増倍通路にセグメント化される電子増倍管の光電子収
集効率を改善し、且つ電子増倍通路間のクロストークを
低減させる。 【構成】 光電子ビーム42が電子−光学デバイスによ
ってN個の独立した通路に分けられる光電子増倍管であ
って、前記光学デバイスが、N個の開口30a,30b
を形成してある多角形又は円形状の平坦な底部と、基本
の光電子増倍器に対応する放射方向に見て、光電陰極の
方へと延在するせり上げ側面28a,28b及びこれら
の方向の間にV字状の凹所を有する側面とを有するカッ
プ状の第1ダイノード25を具えている。前記光学デバ
イスは、光電極とほぼ同電位に持たらされ、且つ第1ダ
イノード25の底部に接近して、その中央に配置される
偏向電極35も具えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長軸を有する対称構造
の密閉容器を具えている光電子増倍管であって、この増
倍管が前記長軸のまわりに対称に配置するN個のセグメ
ントに対射状にセグメント化され、これらの各セグメン
トが基本の光電子増倍器を有し、前記増倍管が特に、前
記容器のフェースプレートの内側面に配置される光に対
して透過性の光電陰極と、N個の基本光電子増倍器に対
応するN個の増倍通路を有するように配置されるシート
タイプの電子増倍器と、光電子が光電陰極から出る時の
光電子の位置に応じて光電子がN個の増倍通路に分けら
れるようにする電子−光学デバイスとを具えている光電
子増倍管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】斯種の光電子増倍管は欧州特許出願のE
P−A−42821から既知である。この欧州特許出願
の目的は特に、電子増倍通路Nの数が少なく、しかも簡
単な方法で、且つ低コストにて形成し得る種類の光電子
増倍管を提供することにある。
【0003】斯種の光電子増倍管の代表的な適用は、複
数の管をモザイク状に組立てて、例えば各管の前に置か
れたシンチレータから派生する局所化された発光現象の
スペースにおける位置を求めることにある。このような
分析モザイクは、左程複雑でなく、従って比較的安価な
構成のセグメント化した光電子増倍管を用いることによ
り、かなり経済的に製造することができる。満足のゆく
測定精度が得られるようにするために、各セグメント管
を組立てるのに用いられる様々な基本光電子増倍管は、
これらの各管とセグメントとの間のパーフォーマンスの
差が最小となり、又単一の管の電子増倍通路間のクロス
トークもなくなるようにする必要がある。
【0004】構成の単純化に係わる要求は、前述した欧
州特許出願から既知のセグメント管、即ち光電子が光電
陰極から出る時の電子ビームの位置に応じて、光電陰極
からの電子ビームがN個の通路に分けられるようにする
セグメント管により或る程度満足され、この場合の電子
ビームの分割は隔壁の如き物理的な手段によるのではな
くて、むしろ適当な電界分布により行われている。前記
管に用いられる大部分の電極はそれぞれの通路に共通と
するため構造が極めて簡単である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は従来の
光電子増倍管を特に、光電子の収集効率の面で改善する
と共に2つの電子増倍通路間のクロストークをさらに低
減させることにある。上記改善は特に、光電子ビームを
異なる通路に分けるのに用いられる電子−光学デバイス
並びに電子を第1ダイノードで増倍するも、これらの電
子を従来の光電子増倍管にて規定されている方法と同様
な方法でさらに増倍する方法に関するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は冒頭にて述べた
種類の光電子増倍管において、前記光学デバイスが平坦
な底部及び前記光電陰極の方へと延在する側面を有する
カップ状の第1ダイノードから成り、この第1ダイノー
ドの対称軸が前記容器の長軸とほぼ一致し、前記底部が
前記電子増倍器の近くに位置付けられ、且つこの底部が
N個の各セグメントに対応する数の開口を具え、これら
の開口と前記第1ダイノードの側面との間に位置する能
動領域と称する個所におけるこの第1ダイノードの底部
での光電子の最初の増倍後に電子が前記開口を通過する
ようにし、前記第1ダイノードの側面が光電陰極の方へ
と延在するせり上げ部及びV字状の凹部を具え、これら
の側面の最も高い部分が各セグメントに対向して位置
し、且つ前記光学デバイスが前記光電陰極とほぼ同電位
に持たらされる偏向電極により完成され、この偏向電極
が前記第1ダイノードの底部付近の中央部に配置される
ようにしたことを特徴とする。
【0007】従って、光電陰極から出る電子は、構造の
複雑さを増すことになる物理的な仕切り手段を用いるこ
となく、適切に分布される電界により管のN個のセグメ
ントに電子的に分けられる。従来の光電子増倍管とは異
なり、本発明による光電子増倍管では、光電陰極から出
る電子が第1ダイノードの能動領域と称される固体表面
上に向けられるため、電子収集効率がかなり改善される
ことになる。第1ダイノードにより増倍された電子は、
この第1ダイノードに形成した開口を通過してから、電
子増倍器の次の入力ダイノードにより捕捉される。
【0008】本発明の好適例によれば、前記シートタイ
プの電子増倍器がN個の突出部を有する入力ダイノード
を具え、これらの突出部が前記第1ダイノードにおける
開口の前記能動領域の側にてこれらの開口を貫通するよ
うに各突出部を配置する。このようにすることにより、
二次電子ビームが電子増倍器の入力に収束し易くなる。
【0009】独立した各セグメントが管容器の長軸のま
わりに規則的に配置されることからして、極めて経済的
に構成し得る本発明による光電子増倍管がめざすセグメ
ント数Nは、例えば2〜8の範囲内の比較的僅かな数で
ある。同一管のモザイクを用いる場合には、ブラインド
領域の数、即ち個々の管同志間のすき間の数を最小とす
ることが重要である。このために本発明の好適例では、
前記容器が多角形断面を有し、この多角形の辺数がNの
倍数となり、且つ前記第1ダイノードが前記多角形の形
状とほぼ同様な形状の底部を有するようにする。
【0010】さらに本発明の他の好適例では、Nを2個
とし、前記第1ダイノードが四角形の底部を有し、この
底部には対称的に配置される2つの長円形の開口が平行
に設けられ、前記第1ダイノードが4つの平坦なせり上
げ側面を有し、これら側面の内の2つの対向して位置す
る側面が長方形を成し、且つこれらが前記開口の長手方
向に配置されるのに対し、他の2つの側面がV字状の凹
所を有し、前記偏向電極が三角形の断面を有するプリズ
ム状をしており、このプリズムのリブが前記開口の長手
方向に平行に延在するようにする。この場合には、管の
容器及び第1ダイノードの断面を四角形又は長方形と
し、これらの辺の比を2:1として、断面が正方形の2
つの基本光電子増倍器を形成することができる。
【0011】本発明のさらに他の好適例では、Nを4と
し、前記第1ダイノードが四角形の底部を有し、この底
部には4つの開口が形成され、これらの開口が前記底部
の対角線上に対称に配置され、前記第1ダイノードの4
つのせり上げ側面が平坦で、しかもV字状の凹所を有
し、且つ前記偏向電極が4の倍数の多角形基部を有する
ピラミッド状か、円錐状となるようにする。上述した長
方形状とは正方形を含むものと理解すべきことは勿論で
あり、本発明の場合には正方形とするのが特に好適であ
る。
【0012】上記本発明の2つの好適例による光電子増
倍管の構成は極めて簡単で、しかも極めて経済的であ
る。Nの数を多くする場合には、断面が円形の容器及び
底部が円形をしているカップ状の第1ダイノードを使用
することができ、このようにすれば管の構成が或る程度
単純化し、又管のモザイクのブラインド領域の低減が最
早重大な問題にならなくなる。
【0013】
【実施例】セグメント化した光電子増倍管の第1例を図
1,図2及び図3につき説明する。この例ではセグメン
トの数を2とする。これらのセグメントを管の長軸10
を経て延在する線 III−III に対して対称に配置する。
この線 III−III は光電陰極から出る光電子の軌道を示
す図3の断面図を示すのにも用いる線であるが、この線
III−III に対して垂直に延在し、且つ長軸10も通る
線II−IIは図2の管の断面を示すのに用いる線である。
明瞭化のために、特に機械的な固着手段,絶縁手段及び
出力端子のほかは主要構成素子を示してあるに過ぎな
い。光電子増倍管1は一般にガラス製の密閉容器11を
具えており、この容器のフェースプレート11aは測定
すべき光に対して透過性であり、出力端子を有する容器
の後方部分11bの寸法は出力端子の個所にて円筒状に
小さくすることができる。容器のフェースプレート11
aの内側面には光電陰極12を設け、この光電陰極の周
囲が、光電陰極の電位を固定させることのできる導電金
属被膜13に接触するようにする。独立した基本の光電
子増倍器(セグメントとも称する)15a,15bを線
III−III の両側に対称に設けるが、後述する所から明
らかなように、光電子増倍管の大多数の電極は双方のセ
グメントに対して物理的に共通とする。
【0014】光電子増倍管1は、特にEP−A−350
111から既知の有孔シートタイプの電子増倍器16を
具えている。なお、電子増倍器の各ダイノードは、同電
位か、又はほぼ同電位に持たらされる一対の有孔スタガ
ー(ずらした)電極で構成する。i番目のダイノードの
入力電極、即ち「抽出ハーフ・ダイノード」は、低電位
にバイアスされる先行ダイノード(i−1番目のダイノ
ード)の「増倍ハーフ・ダイノード」と称される出力電
極と一致する穿孔を有している。
【0015】特に、EP−A−428215から既知の
セグメント化した光電子増倍管では、電子を増倍するダ
イノードの有孔領域17a,17bを「ニュートラル」
領域と称される領域18により分離させており、これら
のニュートラル領域にて実際上電子は一方の通路から他
方の通路へとシフトされない。
【0016】電子増倍器16の入力ダイノード161は
後続のダイノードと同様の有孔シートタイプの増倍ハー
フ・ダイノードを有しているが、この入力ダイノードの
直ぐ前には「透過率」がかなり高い抽出ハーフ・ダイノ
ードとして作用する格子状の電極162がある。この電
極は一面に糸を張った形状のものとすることができる。
極極162は関連する増倍ハーフ・ダイノードと同電位
か、又はほぼ等しい電位、即ち数ボルトに持たらされ
る。
【0017】電子増倍器16の最終ダイノード19に続
く一対の陽極プレート20a及び20bは、互いに隔離
させると共に絶縁プレート20cにより支持する。図示
の例では、陽極20a及び20bの出力端子をシール・
フィードスルー21a及び21bにより示してある。光
電陰極12から出る電子は、対称線 III−III のどちら
側からこれらの電子が派生するかに応じて電子増倍器1
6の入力領域17aか、17bのいずれかに集束され
る。
【0018】光電子は主として第1ダイノード25によ
り分けられ、この第1ダイノード25はほぼ長方形のカ
ップ状をしており、これは平坦な底部26と、光電陰極
12の方へと延在しているせり上げ側面28とを有して
いる。第1ダイノード25の対称面は管の長軸10とほ
ぼ一致する軸線を通る面である。ダイノード25の底部
26は電子増倍器16に接近して位置させ、この底部2
6に設けた2つの長円形の開口30a,30bが電子増
倍器16の入力領域17a及び17bにそれぞれ対応す
るようにする。第1ダイノード25の4つの側面28
a,28b,29及び31は平坦とし、対向する側面は
同一形状とする。対向側面28a及び28bは長方形と
し、これらの側面は光電陰極12の方向の高さが一番高
くなるようにするが、残りの2つの対向側面29及び3
1はほぼV字状とし、これらの側面の中央部32の高さ
が一番低くなるようにする。従って、第1ダイノード2
5の側面の内で高さが最も高い側面部分は線II−IIに対
して垂直の方向に延在し、基本の光電子増倍器15a及
び15bはこの方向に配置される。
【0019】線 III−III の両側の2つの部分に電子ビ
ームを簡単にセグメント化するように電界を分配するに
は偏向電極35、この場合には断面が三角形で、そのリ
ブが線 III−III に平行なプリズム状の偏向電極で行な
う。この偏向電極35は光電陰極の電位と等しいか、又
はほぼ等しい電位に持たらされ、この電極を第1ダイノ
ード25の底部26の近くで、しかもこの底部の中央部
に配置する。第1ダイノード25は偏向電極35と共に
電子光学アセンブリを形成し、光電陰極12の2つの半
部のいずれか一方から出る光電子のかなりの部分が第1
ダイノード25の底部26の方向における図1にハッチ
ングにより示され、又図2に太線でそれぞれ示してある
2つの能動領域37a及び37bに集束される。能動領
域37a及び37bは第1ダイノード25の開口30
a,30bと、側面28a,28b即ち光電陰極12に
最も近い側面との間にそれぞれ位置する。第1ダイノー
ド25での光電子の最初の増倍後に、二次電子が電子増
倍器16の入力ダイノード161の方へと流れ、これは
入力ダイノードによって生ずる電界が第1ダイノード2
5の開口30a及び30bを経て広がるからである。
【0020】経験上、二次電子ビーム40を電子増倍器
16の入力ダイノード161の入力領域17a及び17
bに良好に集束させるには、上記入力ダイノード161
に2つの突出部41a及び41bを設け、これらを光電
陰極12の方へと延在させて、能動領域37a及び37
bに沿って第1ダイノード25の開口30a及び30b
内に貫通させるのが好適であることを確めた。
【0021】様々な素子を互いに機械的に固定し、これ
らの素子間を電気的に接続し、且つ容器11の出力端子
を形成するためには既知の手段を用い、特に機械的に固
定するには案内ピン(図示せず)を用い、これらを管の
軸線10に平行な2つの軸線45と46に準じて位置さ
せる。これらの案内ピンには、リング47の如き絶縁リ
ング及び必要ならばスペーサ48の如き導電スペーサを
設ける(図2参照)。
【0022】電子増倍器16のダイノード間の(順次大
きくする)電圧の範囲を80〜150ボルト程度とし、
且つ光電陰極12と電子増倍器16の入力ダイノードと
の間の電位差を200〜400ボルト程度とすることに
より光電子増倍管1の内部に好適な電界が得られる。第
1ダイノード25をバイアスする電圧は、光電陰極の電
圧と電子増倍器16の入力ダイノードの電圧との電圧範
囲のほぼ真中の値に相当する電圧、即ち光電陰極に0ボ
ルトの基準値を用いる場合には約100〜200ボルト
とする。第1ダイノード25を特殊な形状とすることに
より、光電陰極から出る電子ビーム42は図2に断面図
に示すように能動領域37a及び37bにかなり集束さ
れ、しかもビーム42の軌道を平面投影したものを線図
的に示している図3に示すように能動領域37a及び3
7bに直角の方向に集束されるビームがかなり少なくな
る。図2に示すように、偏向電極35の反撥作用は光電
子ビーム42の集束に重要な影響を及ぼし、第1ダイノ
ード25にて先ず増倍された後の二次電子ビーム40
は、電子増倍器16の入力ダイノードと第1ダイノード
25との間に形成される電界並びに開口30a及び30
bを経る電界の広がりにより後段へと通過する。
【0023】上述したようなセグメント化した光電子増
倍管はEP−428215に記載されている管よりも光
電子ビームの収集効率が優れている。これは光電子の最
初の増倍が連続表面にて行われるからであり、これによ
り、光電子ビームを有孔シートタイプの第1ダイノード
に向ける従来の管におけるよりも高い増倍効率が得られ
る。前記従来のものにおける第1ダイノードの透過度は
100%に近付ける必要のある光電子収集効率を損ねて
いる。光電子を収集する効率に関し、特に光電子が極め
て少ない場合には、第1ダイノードに続くダイノードの
重要性は極めて小さく、後段のダイノードに行くにつれ
てその重要性は次第に低下することも既知である。
【0024】図4及び図5は本発明によるセグメント化
した光電子増倍管の第2実施例に関するものである。こ
れらの図において、図1〜図3に示した素子に対応する
ものは同じ参照部番を付して示してある。
【0025】この第2実施例は4つの部分にセクプント
化した光電子増倍管に関するものであり、図4は第1ダ
イノードと偏向電極の展開図であり、図5はこれらの素
子の頂面図である。
【0026】この例では管の容器(図示せず)を断面が
正方形のものとするのが好適である。第1ダイノード2
5は中心軸10のまわりに対称に配設される4つの開孔
30を有する平坦な底部26と、光電陰極の方へと上方
に延在する4つの平坦な側面28cとを具えている正方
形の基部を有するカップ状をしている。さらに、各側面
28cは中央部にV字状の凹所を有しているため、光電
陰極の方へ延在している最も突出した部分は、2つの隣
接側面28cにより形成される隅部に位置する。偏向電
極35は、底部が8角形をしており、その対称軸線が管
の長軸10とほぼ一致するピラミッド状をしている。偏
向電極の他の例として、図示してはないが、底部が円形
の円錐状とするか、又は底部が正方形のピラミッド状と
することもできる。機械的な観点からして、上記偏向電
極35にはクロスピース形態の支持体を設け、この支持
体の2つの対向ブランチ351と352はこの偏向電極
を固定するのに用い、残りのブランチ353は、第1ダ
イオード25の側面28cにおける開孔36に通すこの
ブランチの延長部により偏向電極を光電陰極の電位に接
続するのに用いる。第1ダイノード25の側面28cの
V字状凹所と、偏向電極35の存在との組み合わせによ
る効果は適切な電解を発生して、光電陰極から出る光電
子を、この光電陰極の4つの部分の1つにて光電子を発
射させる個所に応じて、第1ダイノード25の底部にお
ける対角線に対応する4つの方向に適切に分配させるこ
とができることにある。こうした光電子は第1ダイノー
ド25の底部26における隅部に位置する能動領域37
c(図4及び図5にハッチングにより示してある)に集
束される。第1ダイノード25での最初の増倍後に、二
次電子は第1ダイノード25の底部に形成した開口30
cを通過しつつシートタイプの増倍器(図4には図示せ
ず)の各入力領域17に集束される。
【0027】第1実施例につき述べたものと同様なシー
トタイプの増倍器は、この場合には2つでなく、4つの
有孔部分を具えており、このシートタイプの増倍器の入
力電極は前述した例でも述べたように格子状の電極16
2並びに4つの突出部41cを具えており、これらの突
出部は開口30c内を貫通し、且つ能動領域37c(図
5参照)の方向に延在する2つの辺にてこれらの開口を
画成する。このようなシートタイプの増倍器の端部に光
電子増倍器の4つのセグメントの出口に相当する4つの
陽極プレートのアセンブリを位置させることは勿論であ
る。このような配置(図示せず)は当業者に自明のこと
である。
【0028】2個又は4個のセグメントに限定されない
上述した例から明らかなように、本発明によるセグメン
ト管は、それを複数の平行な基本管を一体にして形成す
るので構成が依然簡単で、しかも経済的である。
【0029】他の簡単な例(図示せず)としては、光電
陰極そのものをN個の能動領域にセグメント化し、これ
らの能動領域を不活性帯により分離し、これらの不活性
帯の幅をモザイク状に相互接続する複数の管の間のすき
間に形成されるブラインド領域の帯に適合させて、同様
な効果を得るようにすることもできる。このようにすれ
ば、管アセンブリの分解能を左程低下させることなく、
単一管の電子通路間のクロストークをさらに減らすこと
ができる。光電陰極の能動領域の境界を示す不活性帯は
例えば光を通さない金属層を局所的に堆積するような極
めて簡単な方法で形成することができる。
【0030】本発明は通路が管の中心軸のまわりに或る
角度で規則的に離間され、しかも半径方向に位置するN
個の独立した通路、一般に10個以下の通路にセグメン
ト化するあらゆるものに好適である。管の容器は多角形
状とし、その側面の数を形成する通路の数に対応させた
り、又はニュートラル領域が同一管の組立てにきわだっ
た欠点とならない場合には容器を円筒状とすることがで
きる。管の各セグメントにおける多角形又は円筒状カッ
プ形態の第1ダイノードは突出側面を具え、これらの側
面は管のセグメントの主方向にて光電陰極の方へと延在
し、又これらの側面はセグメント間に位置する個所にほ
ぼV字状の凹所を有する。上記第1ダイノードは常に、
光電陰極とほぼ同電位に持たらされる偏向電極と関連付
けられ、この偏向電極は第1ダイノードの底部近くの中
央分に配置され、その形状は実施例に応じてピラミッド
状又は円錐状とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】2つの独立した通路にセグメント化される本発
明による光電子増倍管の第1実施例を展開して示す図で
ある。
【図2】図1のII−II線上での断面図である。
【図3】図1の管のIII-III 線上での断面を光電子の軌
道と一緒に示す断面図である。
【図4】4個の独立した電子増倍通路を有するセグメン
ト化した光電子増倍管の他の実施例の2つの素子を展開
して示す図である。
【図5】図4の素子の頂面図である。
【符号の説明】
1 光電子増倍管 10 管の長軸 11a フェースプレート 12 光電陰極 13 導電金属被膜 15a,15b 基本の光電子増倍器(管) 16 電子増倍器 161 入力ダイオード 162 格子状電極 17a,17b 有孔領域 18 ニュートラル領域 19 最終ダイノード 20a,20b 陽極プレート 20c 絶縁プレート 21a,21b フィードスルー 25 第1ダイノード 26 第1ダイノードの底部 28 第1ダイノードのせり上げ側面 29,31 第1ダイノードの側面 30a,30b 開口 35 偏向電極 37a,37b 能動領域 40 二次電子ビーム 47 リング 48 スペーサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長軸を有する対称構造の密閉容器を具え
    ている光電子増倍管であって、この増倍管が前記長軸の
    まわりに対称に配置するN個のセグメントに対射状にセ
    グメント化され、これらの各セグメントが基本の光電子
    増倍器を有し、前記増倍管が特に、前記容器のフェース
    プレートの内側面に配置される光に対して透過性の光電
    陰極と、N個の基本光電子増倍器に対応するN個の増倍
    通路を有するように配置されるシートタイプの電子増倍
    器と、光電子が光電陰極から出る時の光電子の位置に応
    じて光電子がN個の増倍通路に分けられるようにする電
    子−光学デバイスとを具えている光電子増倍管におい
    て、前記光学デバイスが平坦な底部及び前記光電陰極の
    方へと延在する側面を有するカップ状の第1ダイノード
    から成り、この第1ダイノードの対称軸が前記容器の長
    軸とほぼ一致し、前記底部が前記電子増倍器の近くに位
    置付けられ、且つこの底部がN個の各セグメントに対応
    する数の開口を具え、これらの開口と前記第1ダイノー
    ドの側面との間に位置する能動領域と称する個所におけ
    るこの第1ダイノードの底部での光電子の最初の増倍後
    に電子が前記開口を通過するようにし、前記第1ダイノ
    ードの側面が光電陰極の方へと延在するせり上げ部及び
    V字状の凹部を具え、これらの側面の最も高い部分が各
    セグメントに対向して位置し、且つ前記光学デバイスが
    前記光電陰極とほぼ同電位に持たらされる偏向電極によ
    り完成され、この偏向電極が前記第1ダイノードの底部
    付近の中央部に配置されるようにしたことを特徴とする
    光電子増倍管。
  2. 【請求項2】 前記シートタイプの電子増倍器がN個の
    突出部を有する入力ダイノードを具え、これらの突出部
    が前記第1ダイノードにおける開口の前記能動領域の側
    にてこれらの開口を貫通するように各突出部を配置した
    ことを特徴とする請求項1に記載の光電子増倍管。
  3. 【請求項3】 前記容器が多角形断面を有し、この多角
    形の辺数がNの倍数となり、且つ前記第1ダイノードが
    前記多角形の形状とほぼ同様な形状の底部を有するよう
    にしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の光電子
    増倍管。
  4. 【請求項4】 Nを2個とし、前記第1ダイノードが四
    角形の底部を有し、この底部には対称的に配置される2
    つの長円形の開口が平行に設けられ、前記第1ダイノー
    ドが4つの平坦なせり上げ側面を有し、これら側面の内
    の2つの対向して位置する側面が長方形を成し、且つこ
    れらが前記開口の長手方向に配置されるのに対し、他の
    2つの側面がV字状の凹所を有し、前記偏向電極が三角
    形の断面を有するプリズム状をしており、このプリズム
    のリブが前記開口の長手方向に平行に延在するようにし
    たことを特徴とする請求項3に記載の光電子増倍管。
  5. 【請求項5】 Nを4とし、前記第1ダイノードが四角
    形の底部を有し、この底部には4つの開口が形成され、
    これらの開口が前記底部の対角線上に対称に配置され、
    前記第1ダイノードの4つのせり上げ側面が平坦で、し
    かもV字状の凹所を有し、且つ前記偏向電極が4の倍数
    の多角形基部を有するピラミッド状か、円錐状となるよ
    うにしたことを特徴とする請求項3に記載の光電子増倍
    管。
JP5166711A 1992-07-08 1993-07-06 光電子増倍管 Pending JPH06111757A (ja)

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GB2268623A (en) 1994-01-12
FR2693592B1 (fr) 1994-09-23
GB2268623B (en) 1996-03-06
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