JPH06111564A - ブロッホラインメモリ装置 - Google Patents

ブロッホラインメモリ装置

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JPH06111564A
JPH06111564A JP4257788A JP25778892A JPH06111564A JP H06111564 A JPH06111564 A JP H06111564A JP 4257788 A JP4257788 A JP 4257788A JP 25778892 A JP25778892 A JP 25778892A JP H06111564 A JPH06111564 A JP H06111564A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
memory device
bloch line
magnetic
driver
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Application number
JP4257788A
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English (en)
Inventor
Yoji Maruyama
洋治 丸山
Kazuhisa Fujimoto
和久 藤本
Akira Imura
亮 井村
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Mram Or Spin Memory Techniques (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】情報の書き込み手段と情報の蓄積手段、さらに
読み出し手段を有する固体磁性メモリ素子とそれを駆動
するドライバ回路5、それらを制御するコントローラ回
路8に加えて、温度及び浮遊磁界値の検出回路、フィー
ドバック回路7をBLメモリ装置内に設けた。 【効果】従来約±5℃であった許容温度が約±30℃に
広がり、磁界環境では約2倍の耐性を持たせることがで
き、耐環境性に優れた小型の大容量記憶装置が実現でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は外部記憶装置に係り、特
に、小型の情報機器の記憶装置に好適なブロッホライン
(以下BL)メモリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】BLメモリは磁性膜中に生じる磁区周囲
の磁壁と呼ばれる磁化構造の中に生じるミクロな磁化構
造であるBL対を用いて情報の記憶を行なう。BL対の
大きさは、それが存在する磁区の幅に比べ、約10%で
あるため、磁区の存在の有無に情報を記憶する従来の磁
気記憶装置に比べ、記憶密度を1桁以上高めることがで
きる特長がある。記憶密度が向上すると、限られた大き
さの中で多くの情報を扱うことができる。このため経済
性,操作性において優れたファイルメモリを構築でき
る。このBLメモリの基本構成,動作方法は例えば、特
開昭59−101092号公報等に述べられている。また、この
メモリ素子を駆動するための回路構成は特開昭59−2070
11号公報及び特開昭59−193594号公報に記載されてい
る。
【0003】図5を用いて従来技術の概略を以下に述べ
る。これらによれば、外部情報機器3からの信号によっ
てコントローラ8が機能し、これよりドライバ4に電気
信号が送られる。ドライバ4に信号が入力されると、モ
ジュール11内のメモリ素子10に素子動作用の電力が
供給される。コントローラ8はドライバ5にも電気信号
を送り情報担体を駆動する駆動コイル1に電力を供給す
る。これらの操作により、BLメモリを動作させる事が
できる。特開昭59−207011号公報によれば、この駆動回
路5はスイッチング素子及びダイオード等からのみ構成
されていた。このため、ドライバ5はメモリ動作時にコ
ントローラ8から、メモリ素子に供給する電力のタイミ
ング情報のみを受け、事前に設定された出力信号を出力
する様になっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
ドライバはコントローラからタイミング情報を受けるこ
とにより、あらかじめ設定された振幅の電気信号を出力
する。この出力信号が有する電力がメモリ素子に供給さ
れる事によって素子動作が実現する。ドライバではコン
トローラからの信号によって決められた振幅の電気信号
を出力するため、素子動作時の温度及び浮遊磁界(また
はバイアス磁界とも呼ぶ)が変化した場合にも、電力の
供給量を変えることができなかった。このため、素子動
作範囲が20℃±5℃の狭い温度域に限られる結果と成
った。具体的に図3を用いて述べる。
【0005】図はBLメモリにおける読み出し動作に必
須のBL磁気バブル変換が可能となる磁区切断電流値
(読みだし電流)とバイアス磁界(素子表面に対して垂
直に加える磁界)の関係を表している。結果によればバ
イアス磁界390Oeでは約197mAから212mA
の電流範囲で上述の変換が可能であるがバイアス磁界を
380Oeに減少させると変換可能電流を約217mA
から228mAの範囲とする必要があることが分かる。
両バイアス磁界条件で共通の電流条件が存在しないた
め、バイアス磁界が僅か10Oe変化した場合にも約2
0mAの電流値を制御しない限り読み出しが不可能とな
ることが分かる。
【0006】バイアス磁界の変化は通常、メモリ動作時
における浮遊磁界の変化によって生じる。すなわち、メ
モリ装置を磁界を発生する装置の近くで使用する場合に
最大50Oe程度の浮遊磁界が作用する。従来のBLメ
モリ素子では浮遊磁界変化に対して特別の補正処置をと
っていない(ドライバ出力値が常に一定)ため、浮遊磁
界すなわちバイアス磁界の乱れが生じた場合、素子の動
作ができなくなる問題が生じた。
【0007】同様の問題は装置を使用する際の温度変化
によっても生じた。これまでの実験によれば、温度が3
0℃の時、変換可能電流(読み出し電流)は205mA
から212mAの範囲であったが、温度50℃では17
2mAから181mAの範囲に移行した。温度が変化し
たことにより、図3の結果と同様に共通の電流条件が存
在しなくなる事が分かる。このため、従来技術によれ
ば、温度の変化によっても素子動作ができなくなる問題
が生じた。
【0008】以上の問題はメモリ素子の読み出し時のも
のであるが、他に情報の入出力時に必要となるBLない
しはBL対の転送動作についても同様の問題が生じてい
た。このため、従来技術によれば広温度領域及び、大き
く浮遊磁界が変化する環境でメモリ動作を行なうことは
できなかった。
【0009】また、メモリ動作をこれらの悪環境下で実
現するには強固な磁気シールドや恒温槽内にメモリ素子
を格納する等の手段が必要であった。このため、メモリ
装置全体の薄型化や小型化を推し進めることができなか
った。このため、軽薄短小化された近年の情報機器にB
Lメモリ装置を導入することができなかった。
【0010】本発明の目的は、BLメモリ装置内に浮遊
磁界等の環境変化に応じて、ドライバ出力値を制御でき
る新たな機能を組み込むことにより、メモリ装置全体の
薄型化,小型化を実現させ、軽薄短小な情報機器への導
入を可能とすることにある。これにより、適用範囲の広
いメモリ装置を市場に提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、次のように構成している。
【0012】すなわち、情報の書き込み手段と情報の蓄
積手段、さらに読み出し手段を有する固体磁性メモリ素
子とそれを駆動するドライバ回路、それらを制御するコ
ントローラ回路に加えて、温度及び浮遊磁界値の検出回
路,フィードバック回路をBLメモリ装置内に設けた。
【0013】また、情報担体であるBLをバブル磁区に
変換した後、読み出し動作を行なう前記固体磁性メモリ
素子において、読み出し時における温度及び、浮遊磁界
値の変動に対応してBLバブル磁区変換用導体に通電す
る電流振幅を制御した。
【0014】また、前記固体磁性メモリは膜面に対して
垂直方向を磁化容易軸とする磁性膜に存在する磁区周囲
の磁壁中に生じるBLないしはBLを対にして情報を記
憶するBLメモリ素子とした。
【0015】また、前記フィードバック回路にオペアン
プ及びトランジスタ回路を含めた。
【0016】また、前記フィードバック回路にアナログ
/ディジタル変換回路を含めた。
【0017】また、前記ドライバ回路内に前記フィード
バック回路からの信号に対応して出力信号の振幅を制御
する機能を含めた。
【0018】また、前記ドライバ回路がメモリ素子内に
設けられたBLバブル磁区変換用導体に接続した。
【0019】また、前記ドライバ回路はメモリ素子内の
情報担体を駆動するためのコイルに接続した。
【0020】
【作用】上記手段により下記の作用が生じ、本発明が実
施可能となる。
【0021】すなわち、情報の書き込み手段と情報の蓄
積手段、さらに読み出し手段を有する固体磁性メモリ素
子とそれを駆動するドライバ回路、それらを制御するコ
ントローラ回路に加えて、温度及び浮遊磁界値の検出回
路,フィードバック回路をBLメモリ装置内に設ける事
により、環境変化を検出すると共に、この変化に対応し
た制御信号をフィードバック回路を介してドライバ回路
等に伝達することができる。この信号をもとにドライバ
回路では出力する電流振幅を決定することができるよう
になる。
【0022】また、情報担体であるBLをバブル磁区に
変換した後、読み出し動作を行なう固体磁性メモリ素子
において、読み出し時における温度及び、浮遊磁界値の
変動に対応してBLバブル磁区変換用導体に通電する電
流振幅が制御されることにより、環境変化に対して強い
BLバブル磁区変換が可能となる。
【0023】また、固体磁性メモリは膜面に対して垂直
方向を磁化容易軸とする磁性膜に存在する磁区周囲の磁
壁中に生じるBLないしはBLを対にして情報を記憶す
るBLメモリ素子とすることにより、従来の磁区を情報
担体とするバブルメモリに比べ、大幅な小型化,大容量
化が実現する。また、開示された公報からも明らかなよ
うに同メモリには機械的な稼働部がないため、全固体の
磁性メモリ装置を実現する事ができる。
【0024】また、フィードバック回路をオペアンプ及
びトランジスタ回路から少なくとも構成することによ
り、環境検出部から出力されるアナログ信号を、以後の
信号処理回路で処理可能な信号強度に変換できる。
【0025】また、フィードバック回路をアナログ/デ
ィジタル変換回路に含めることにより、環境検出部から
出力されるアナログ信号を以後の信号処理回路で処理可
能なディジタル信号に変換することができる。
【0026】また、ドライバ回路内にフィードバック回
路からの信号に対応して出力信号の振幅に変換する回路
を設け、これをトランジスタ等のスイッチング素子で構
成することにより、環境変化に対応して入力される電気
信号によって決定される電流振幅を有する電気信号が出
力できるようになる。
【0027】また、ドライバ回路をメモリ素子内に設け
られたBLバブル磁区変換用導体に接続することによ
り、環境変化に対応して出力された電気信号によって決
定される電流振幅を有する電気信号をBLバブル磁区変
換用導体に出力できるようになる。
【0028】また、ドライバ回路がメモリ素子内の情報
担体を駆動するためのコイルに接続することにより、環
境変化に対応して出力された電気信号によって決定され
る電流振幅を有する電気信号を駆動用コイルに出力でき
るようになる。
【0029】
【実施例】以下、図1を用いて本発明による第1の実施
例について述べる。
【0030】BLメモリ素子10は、従来と同様、磁性
ガーネット膜より作製した。モジュール11は金属容器
より作製したが、他にプラスチックやセラミック製とし
ても良い。モジュール11内にBLメモリ素子10と駆
動コイル1を収納した。モジュール11の外側に温度セ
ンサ21と磁界センサ22を設けた。これらは、モジュ
ール11内に設けても本発明を実施する上で障害は無か
った。本実施例ではモジュール11の構成を単純化する
ため、モジュール11の外側にセンサを設けた例につい
て述べる。
【0031】BLメモリ素子10にはドライバ4が接続
されており、素子動作に必要な電力信号が入力される。
駆動用コイル1には駆動用ドライバ5が接続されてお
り、駆動用電力がコイルに供給される。コントローラ8
は外部の情報機器3と接続されており、外部情報機器3
からの信号に対応して、コントローラ8はBLメモリ素
子10及びドライバ4,5に信号を出力する。図に示す
ドライバ4及び5は単独ではなく、素子動作に必要とな
る複数個のドライバを代表して表す。従って、コントロ
ーラ8は外部情報機器3からの信号をもとに、出力すべ
きドライバを任意に選択できる機能を有する。この機能
は計算機のマイクロプロセッサと同様の技術により容易
に実現できる。
【0032】温度センサ21および磁界センサ22はフ
ィードバック回路7に接続されている。各センサからは
環境に応じてアナログ信号がフィードバック回路7に入
力される。フィードバック回路7ではこれらの信号を元
に所定の振幅信号を出力する。これからの信号は増幅回
路2に送られる。増幅回路2では基準電圧と抵抗よりあ
らかじめ設定された基準電圧との差を検知し、差に対応
した電気信号をドライバ4及び駆動用ドライバ5に出力
する。
【0033】ドライバ4及び駆動用ドライバ5をスイッ
チング素子及び集積回路から構成し、増幅機能を持たせ
ることにより、入力信号に応じた(BLメモリ素子駆動
用)電力信号を出力できるようにした。
【0034】以上の機能は従来の制御用機器に見られる
一般的な技術から実現できる。すなわち、本発明はBL
メモリの耐環境性を従来技術以上に高める手段として、
環境変化に応じ素子動作用の電力値をコントロールする
ものであり、通常の回路技術により実現が可能である。
【0035】本実施例によれば、情報の書き込み手段と
情報の蓄積手段、さらに読み出し手段を有する固体磁性
メモリ素子10とそれを駆動するドライバ回路5及び
4、それらを制御するコントローラ回路8に加えて、温
度及び浮遊磁界値の検出回路21並びに22,フィード
バック回路7をBLメモリ装置内に設ける事により、温
度及び磁界の環境変化を検出することが可能となった。
また、この変化に対応した制御信号をフィードバック回
路7を介してドライバ回路4,5等に伝達することがで
きるようになった。この信号をもとにドライバ回路4,
5では出力する電流振幅を決定することができるように
なった。
【0036】また、情報担体であるBLをバブル磁区に
変換した後、読み出し動作を行なう方式を用いる固体磁
性メモリ素子10において、読み出し時における温度及
び、浮遊磁界値の変動に対応してBLバブル磁区変換用
導体に通電する電流振幅を制御することにより、環境変
化に対して強いBLバブル磁区変換が可能となった。
【0037】また、固体磁性メモリ10が膜面に対して
垂直方向を磁化容易軸とする磁性ガーネット膜に存在す
る磁区周囲の磁壁中に生じるBLないしはBLを対にし
て情報を記憶するBLメモリ素子10とすることによ
り、従来の磁区を情報担体とするバブルメモリに比べ、
大幅な小型化,大容量化を実現することができた。ま
た、同メモリには機械的な稼働部がないため、全固体の
磁性メモリ装置を実現する事ができた。
【0038】また、フィードバック回路7はオペアンプ
及びトランジスタ回路から構成した。これにより、従来
の制御機能を有する他の機器と同様、環境検出部から出
力されるアナログ信号をもとに、以後の信号処理回路で
処理可能な信号強度に変換することができた。
【0039】また、ドライバ回路の出力をメモリ素子内
に設けられたBLバブル磁区変換用導体に通電するた
め、ドライバ回路とBLバブル磁区変換用導体を電気的
に接続した。これにより、環境変化に対応して出力され
た電気信号によって選択された電流振幅を有する電気信
号をBLバブル磁区変換用導体に出力することができ
た。
【0040】また同様に、ドライバ回路がメモリ素子内
の情報担体を駆動するためのコイルに接続することによ
り、環境変化に対応して出力された電気信号によって決
定される電流振幅を有する電気信号を駆動用コイルに出
力できるようになった。
【0041】上記実施例ではセンサからのアナログ信号
をドライバに伝達していた。他にこの信号をディジタル
にて伝達する方式も可能である。以下に図2を用いて実
施例2を述べる。
【0042】図2は実施例のアンプ回路2とフィードバ
ック回路7に替え、アナログ/ディジタル変換回路60
が加わる点が異なる。アナログ/ディジタル変換回路6
0はセンサ21及び22とドライバ41及び51間に位
置している。センサ21及び22からは上記と同様アナ
ログ信号が入力されるが、アナログ/ディジタル変換回
路60でディジタル信号に変換される。ドライバ41及
び駆動用ドライバ51はこの信号を受けることにより、
従来技術と同様に制御された振幅の電力信号をBLメモ
リ素子10ないしは、駆動用コイル1に出力する。これ
を実現するにはドライバ41及び駆動用ドライバ51に
はディジタル信号をもとにアナログ的に出力信号の振幅
を変える機能を持たせる必要がある。この機能は従来の
ディジタル/アナログ変換機能とアンプ機能を持たせる
ことにより、実現できる。
【0043】アナログ/ディジタル変換回路60を少な
くとも回路構成に加えることにより、環境検出部から出
力されるアナログ信号を以後の信号処理回路で処理可能
なディジタル信号に変換することができる。
【0044】以上の技術により、実施例2においても実
施例1と同様の耐環境性に優れた装置駆動ができる。
【0045】なお、第1及び第2の実施例では、温度と
磁界変化を検出したがこれらはBLバブル磁区変換電流
(読み出し電流)に複合的に作用する。読み出し電流の
平均値と環境変化の関係を摸式的に表すと図4になる。
図によれば、温度上昇及びバイアス磁界が強まることに
よって、いずれの場合にも読み出し電流値が下がる傾向
であることが分かる。環境変化はこれらの変化が複合的
に生じるため、読み出し電流値の制御は図の斜線を施し
た面内で変化させる必要があることが分かる。この制御
機能はフィードバック回路内ないしはドライバ内に設け
る必要がある。この場合、これらの回路が複雑化する弊
害が生じる。この問題を解決するため、図6に示すよう
にセンサ21及び22からの信号をコントローラ8に入
力し、この中で必要な演算をした後、各ドライバ4及び
5に出力する方式も可能である。この方式を高速に行な
うためには、コントローラ8内に集積回路等から構成さ
れる環境データ処理回路81を設けることも可能であ
る。このような場合にも本発明は問題無く実施可能であ
った。
【0046】また、本発明では環境情報として温度とバ
イアス磁界に着目したが、他に湿度等の環境変化に対し
ても、必要であれば、センサを付加することによって、
素子動作における制御因子に加えることが可能である。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、耐環境性に優れた小型
の大容量記憶装置が実現できる。従来のBLメモリ装置
では不可能であった環境変化に応じた素子動作条件の調
整を装置内で自動的に実行できるようになった。このた
め、ユーザは装置の使用環境に特に気をつける必要が無
くなった。具体的に温度環境についてみると従来約±5
℃であった許容温度が約±30℃に広がり、磁界環境に
ついては約2倍の耐性を持たせることができるようにな
った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すBLメモリ装置の
系統図。
【図2】本発明の第2の実施例を示すBLメモリ装置の
系統図。
【図3】BLバブル磁区変換電流(読み出し電流)とバ
イアス磁界の関係を示す説明図。
【図4】BLバブル磁区変換電流(読み出し電流)のバ
イアス磁界と温度の複合的関係の説明図。
【図5】従来技術によるBLメモリ装置の系統図。
【図6】本発明の第3の実施例を示すBLメモリ装置の
系統図。
【符号の説明】
1…駆動用コイル、2…アンプ回路、3…外部情報機
器、4…ドライバ回路、5…駆動用ドライバ回路、7…
フィードバック回路、8…コントローラ、10…BLメ
モリ素子、11…モジュール、21…温度センサ、22
…バイアス磁界センサ。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報の書き込み手段,情報の蓄積手段およ
    び読み出し手段を有する固体磁性メモリ素子と、前記固
    体磁性メモリ素子を駆動するドライバ回路と、前記ドラ
    イバ回路を制御するコントローラ回路及び温度,浮遊磁
    界の検出素子から成る検出回路と、前記検出回路からの
    電気信号を前記コントローラないしは前記ドライバ回路
    に伝達するフィードバック回路とを含むことを特徴とす
    るブロッホラインメモリ装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、情報担体であるブロッ
    ホラインをバブル磁区に変換した後、読み出し動作を行
    なう固体磁性メモリ素子の、読み出し時における温度及
    び、浮遊磁界の変動に対応して、ブロッホラインバブル
    磁区変換用導体に流す電流信号の振幅を制御する手段を
    設けたブロッホラインメモリ装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、前記固体磁性
    メモリが膜面に対して垂直方向を磁化容易軸とする磁性
    膜に存在する磁区周囲の磁壁中に生じるブロッホライン
    ないしはブロッホラインを対にして情報を記憶するブロ
    ッホラインメモリ素子であり、その読み出しにブロッホ
    ラインバブル磁区変換動作を用いるブロッホラインメモ
    リ装置。
  4. 【請求項4】請求項1または2において、前記フィード
    バック回路にオペアンプ及びトランジスタ回路を含むブ
    ロッホラインメモリ装置。
  5. 【請求項5】請求項1または2において、前記フィード
    バック回路にアナログ/ディジタル変換回路を含むブロ
    ッホラインメモリ装置。
  6. 【請求項6】請求項1または2において、前記ドライバ
    回路内に前記フィードバック回路からの信号に対応して
    出力信号の振幅を制御する機能を含むブロッホラインメ
    モリ装置。
  7. 【請求項7】請求項1または2において、前記ドライバ
    回路がメモリ素子内に設けられたブロッホラインバブル
    磁区変換用導体に接続されているブロッホラインメモリ
    装置。
  8. 【請求項8】請求項1において、情報転送時における温
    度及び、浮遊磁界の変動に対応して情報担体の駆動用コ
    イルに流す電流信号の振幅を制御することにより広温度
    範囲において所定のメモリ動作を可能としたブロッホラ
    インメモリ装置。
  9. 【請求項9】請求項1または8において、前記ドライバ
    回路がメモリ素子内の情報担体を駆動するためのコイル
    に接続されているブロッホラインメモリ装置。
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