JPH06110847A - 共通バスシステムにおける排他制御方式 - Google Patents

共通バスシステムにおける排他制御方式

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JPH06110847A
JPH06110847A JP4285010A JP28501092A JPH06110847A JP H06110847 A JPH06110847 A JP H06110847A JP 4285010 A JP4285010 A JP 4285010A JP 28501092 A JP28501092 A JP 28501092A JP H06110847 A JPH06110847 A JP H06110847A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 共通バスシステムにおいて、各プロセッサか
らのバス使用権要求とロック要求の発行に際し、インタ
フェースの削減を図るとともにファームウェアの介入を
抑え、性能向上を図る。 【構成】 共通バス上に複数のプロセッサ1,2及びシ
ステム制御部3が接続され、各プロセッサ1,2からシ
ステム制御部3へバス使用権要求及びロック要求を送出
する。システム制御部3では各プロセッサ1,2からの
バス使用権要求を調停し、許可信号を生成し、またロッ
クフラグを備えロック要求を調停し、ロック成功時許可
信号を生成する。これらの2つの許可信号の論理和をと
って各プロセッサ1,2へ送出する。各プロセッサで
は、本許可信号を受け取るまで後続のシステム制御部へ
の要求送出を抑止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、共通バスシステムにお
ける排他制御方式に関し、特に共有資源であるバス,ロ
ック等の獲得制御方式に関する。
【0002】
【従来の技術】システムに複数のプロセッサが存在する
マルチプロセッサシステムにおいては、主記憶中等にシ
ステムに共有な情報として、あるいはプロセッサ間の通
信のために共有領域が存在する。この共有領域を各プロ
セッサがアクセスする場合、排他制御が必要となる。
【0003】従来の排他制御では、主記憶中にロックバ
イトを設け、テストアンドセットコマンド等によりロッ
クバイトをアクセスする方式となっていた。
【0004】この方式は、各プロセッサがロックを取り
たい場合は、主記憶アクセスの一部としてテストアンド
セットコマンドを共通バスを介して発行する。
【0005】主記憶では、本コマンドによりアクセスア
ドレスのロックバイトを読み出し、読み出しデータがオ
ール“0”であれば書込みデータを書込み、読み出しデ
ータがオール“0”でなければ、何もせず、いずれの場
合でも読み出しデータを要求元プロセッサへ返却する。
【0006】要求元プロセッサは返却された読出しデー
タよりデータがオール“0”であれば、ロック成功と判
断して共有領域のアクセスを行う。データがオール
“0”でなければロック不成功なので、ロック成功まで
テストアンドセットコマンドを送出することになる。ま
た、アンロックを行う場合は、主記憶アクセスコマンド
によってロックバイトにオール“0”を書き込むことに
より実現していた。
【0007】また、他の方式として専用のロックフラグ
をハードウェアで設ける方式がある。この方式は、シス
テム制御部等にロックフラグを設け、各プロセッサから
専用インタフェースを使ってロックフラグのアクセスを
行うものである。専用インタフェースでは、各プロセッ
サからシステム制御部へロック要求,アンロック要求を
行い、システム制御部から各プロセッサへロック成功の
通知を行う。
【0008】各プロセッサは、ロックを取りたい場合に
専用インタフェースでロック要求を行い、ロックが成功
すると、システム制御部からロック成功の通知が返却さ
れ、各プロセッサは本信号によってロック成功を判断し
て共有領域へアクセスを行う。
【0009】ロックが成功するまでロック成功の通知は
来ないため、この間に各プロセラッサはハードウェアに
よって後続のアクセスを抑止するか、あるいはファーム
ウェアによってロック成功の通知を監視し、後続のアク
セスの発行を抑えることになる。
【0010】また、ロックフラグをリセットする場合
は、アンロック要求によって専用インタフェースを介し
てリセットを行う。この場合、アンロック要求以前に共
有領域への書き込みを行っている場合は、書き込みが完
了するのを待ち合わせてからアンロック要求を出す必要
がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したような排
他制御方式においては、以下のような問題点があった。
まず、テストアンドセットでロックを取る方式において
は、主記憶中にロックバイトが存在するため、主記憶ア
クセスが生じロック成功が判定されるまで時間がかかる
こと、また読出したデータによりロック成功か否か判断
しなければならないため、さらに判定に時間がかかり、
性能低下を招くことになる。
【0012】また、ロック成功するまで無駄なロック要
求、すなわち主記憶アクセスが生じるため、システムス
ループットの低下を招くことになる。
【0013】次に専用のロックフラグを設けるケースで
は、インタフェースを専用に設けねばならず、プロセッ
サ間のインタフェース増加となってしまい、HW量が増
加するためのシステム信頼性の低下を招くことになる。
【0014】また、アンロック要求を専用インタフェー
スで行っているため、直前に主記憶への書込みを行って
いる場合は、書き込みの完了までアンロック要求を抑え
る必要があり、この間の待ちによって性能低下を招くこ
とになってしまう。
【0015】本発明の目的は、インタフェースの削減を
図るとともにファームウェアの介入を抑えて性能向上を
図る共通バスシステムにおける排他制御方式を提供する
ことにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る共通バスシステムにおける排他制御方
式は、複数のプロセッサ及びシステム制御部が共通バス
に接続されたシステムにおける排他制御方式であって、
各プロセッサは、システム制御部へ資源要求として、バ
ス使用権を獲得するためのバス使用権要求及び排他制御
のためのロック要求を送出する手段を有しており、シス
テム制御部は、前記各プロセッサからのバス使用権要求
を所定の優先順位に従って調停し、バス使用権が獲得さ
れると各プロセッサ対応にバス使用許可信号を出力する
バス要求調停手段と、システム制御部内に存在するロッ
ク中か否かを示すロックフラグを参照し、ロック中でな
ければロックフラグをセットするとともにロック成功信
号を出力するロック要求制御手段とを有し、前記バス使
用許可信号と前記ロック成功信号の論理和を資源要求許
可として各プロセッサへ送出する機能を備えており、前
記資源要求許可を受けたプロセッサは、前記資源要求が
バス使用権要求であればバスサイクルを起動し、バスに
リクエストを送出するとともに後続の資源要求を発行
し、前記資源要求がロック要求であれば後続の資源要求
を発行する機能を備えたものである。
【0017】また、前記システム制御部内の前記ロック
フラグは、共通バス上のコマンドによってリセットされ
るものである。
【0018】また、各プロセッサにキャッシュメモリを
備えるとき、各プロセッサ内にロック要求が送出される
とセットされ、前記ロック要求による資源要求許可によ
ってリセットされるロックリクエストフラグを備え、前
記ロックリクエストフラグが“1”の間は、前記ロック
要求の後続のキャッシュアクセスを抑止し待たせるもの
である。
【0019】
【作用】バス使用権要求とロック要求をまとめて資源要
求として位置づけ、先行する資源要求が許可されるまで
後続の資源要求を保持する。従って、ロック成功をファ
ームウェア等で判断することなく、単にロック要求の後
に主記憶アクセス要求をコーディングしておけば、ロッ
ク待ちの場合はハードウェア的に待ち合わせることとな
る。
【0020】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。図1は、本発明の一実施例を示すブロック図であ
る。図2は本発明を用いたシステムのシステム構成を示
す図である。図3,図4は、図1の特定の部分を詳細に
表した図である。
【0021】図1,図2に示すように、2台のプロセッ
サ(PR0,PR1)1,2と、主記憶装置(MMU)
4と、システム制御部(SCU)3とが共通バスに接続
されている。
【0022】各プロセッサ1,2は、主記憶装置4に存
在する共有領域をアクセスして動作している。プロセッ
サ1,2は互いに非同期に動作しているため、共有領域
をアクセスするにあたっては、排他制御のためにロック
を取得してから主記憶上の共有領域をアクセスする。
【0023】図1において、プロセッサ2はプロセッサ
1と同一のものであるため詳細な図は省略してある。
【0024】図1においてプロセッサ1では、リクエス
ト生成部101より主記憶アクセス要求、あるいはロッ
ク要求,アンロック要求が発生すると、コマンド信号R
CMDにコマンドコードが乗せられコマンドレジスタ1
04にセットされると共に、コマンドデコード部105
で主記憶アクセス要求かロック要求かのいずれであるか
が判別され、主記憶アクセス要求又はロック要求であれ
ば主記憶アクセスコマンドデコード信号BCMDが
“1”となり、主記憶アクセス要求レジスタ106が
“1”にセットされる。またロック要求であれば、ロッ
ク要求デコード信号LCMDが“1”となり、ロック要
求レジスタ107が“1”にセットされる。
【0025】主記憶アクセス要求レジスタ106が
“1”にセットされると、その出力BSRQがアンドゲ
ート121に入力され、バスリクエスト抑止信号BRS
及びキャッシュリードヒット信号RDHTが“0”であ
れば、バス使用権要求レジスタ109に“1”がセット
される。そしてシステム制御部3へバス使用権要求信号
BSRQ0が“1”として送出される。
【0026】システム制御部3では詳細を後述するよう
に、バスの使用権を調停し、プロセッサ0にバス使用権
が与えられると、資源要求許可信号ACP0を“1”と
して送出する。
【0027】バス使用権要求レジスタ109は、バス使
用権が与えられるまでリクエスト信号を保持しており、
資源要求許可信号ACP0が“1”となることでリセッ
トされる。また、資源要求許可信号ACP0は、アンド
ゲート125に入力され、アンドゲート125にはバス
使用権要求レジスタ109の出力が入力されており、資
源要求許可信号ACP0が“1”となったことでアンド
ゲート125の出力が“1”となり、バスドライバ11
3をハイインピーダンス状態から出力状態にしてコマン
ドバスCBUSに、あらかじめコマンドレジスタ104
の出力をセットしていたバスコマンドレジスタ108の
内容を出力する。
【0028】ロック要求レジスタ107が“1”にセッ
トされた場合は、その出力がアンドゲート123に入力
され、リクエスト抑止信号RQSが“0”であれば、ロ
ック要求レジスタ110及びロック待ちレジスタ111
が“1”にセットされる。そして、システム制御部3へ
ロック要求信号LKRQ0が“1”として送出される。
【0029】システム制御部3では、ロック成功か否か
を判定し、ロック成功したタイミングで資源要求許可信
号ACP0を“1”として送出する。
【0030】ロック要求レジスタ110及びロック待ち
レジスタ111は、ロック成功までリクエスト信号を保
持しており、資源要求許可信号ACP0が“1”となる
ことでリセットされる。
【0031】次に、バス使用権要求レジスタ109ある
いはロック要求レジスタ110が“1”のとき、後続に
リクエストが発生し、主記憶アクセス要求レジスタ10
6あるいはロック要求レジスタ107が“1”にセット
された場合を説明する。
【0032】バス使用権要求レジスタ109及びロック
要求レジスタ110の出力は、オアゲート130に入力
され、その出力はアンドゲート124に入力される。ア
ンドゲート124の一方の入力は、資源要求許可信号A
CP0の反転信号が入力されている。従って、アンドゲ
ート124の出力であるリクエスト抑止信号RQSは、
バス使用権要求レジスタ109かロック要求レジスタ1
10が“1”のときで資源要求許可信号ACP0が
“0”のとき、“1”となる。
【0033】このリクエスト抑止信号RQSは、ロック
要求レジスタ107のホールド端子に入力され、ロック
要求レジスタ107の内容を保持するとともに、アンド
ゲート123に入力され、ロック要求レジスタ110へ
のセットを抑止する。
【0034】また、リクエスト生成部101にも入力さ
れ、後続のリクエスト発行が抑止される。さらに、アン
ドゲート122にも入力され、キャッシュリードヒット
信号RDHTが“0”ならば、リクエスト抑止信号RQ
Sが“1”のときオアゲート131の入力に“1”が入
力され、オアゲート131出力であるバスリクエスト抑
止信号BRSが“1”になる。この出力は、主記憶アク
セス要求レジスタ106,コマンドレジスタ104,ア
ドレスレジスタ103のホールド端子に入力され、各レ
ジスタの内容を保持するとともにアンドゲート121に
入力され、バス使用権要求レジスタ109へのセットを
抑止し、さらにリクエスト生成部101に入力され、後
続のリクエストの発行が抑止される。
【0035】以上のようにして先行するリクエストの資
源要求許可が返却されるまで後続のリクエストは発行を
抑止されることになる。
【0036】次に、キャッシュアクセスについて説明す
る。通常、主記憶アクセスコマンドが発行され、主記憶
アクセス要求レジスタ106が“1”にセットされると
ともにコマンドレジスタ104,アドレスレジスタ10
3に所定のデータがセットされる。
【0037】アドレスレジスタ103の内容は、キャッ
シュ制御部102に送出され、キャッシュヒットか否か
が判定される。キャッシュヒットの場合は、ヒット信号
HITが“1”となり、アンドゲート120に入力され
る。コマンドレジスタ104の出力は、コマンドデコー
ダ112に入力され、主記憶読出しコマンドであればコ
マンドデコーダ112の出力が“1”となり、アンドゲ
ート120に入力される。
【0038】アンドゲート120の出力であるリードヒ
ット信号RDHTが“1”になると、その出力はアンド
ゲート122に反転信号が入力され、その出力は単に
“0”となり、オアゲート131の出力は、ロックリク
エスト中信号LKBが“0”であれば“0”となる。ま
た、アンドゲート121にリードヒット信号RDHTの
反転信号が入力されているため、アンドゲート121の
出力は“0”となる。
【0039】従って、コマンドが読出しリクエストでキ
ャッシュヒットした場合は、バスリクエストが送出され
ず、また先行するリクエストの状態にかかわらず、リク
エストはホールドされない。
【0040】ここで先行するリクエストがロックリクエ
ストで後続するリクエストが読出しリクエストでキャッ
シュヒットしたケースを説明する。
【0041】ロックリクエストの場合は前述したように
ロック待ちレジスタ111が“1”にセットされ、ロッ
クが成功するまで、すなわち資源要求許可信号ACP0
が“1”になるまでホールドされる。この間に後続リク
エストが読出しリクエストでキャッシュヒットした場合
は、前述したようにリードヒット信号RDHTが“1”
になり、オアゲート131の入力が“0”になるが、ロ
ック待ちレジスタ111が“1”であり、アンドゲート
126に入力され、資源要求許可信号ACP0の反転信
号が他方入力されているため、資源要求許可信号ACP
0が“0”の間は、その出力であるロック待ち信号LK
Bが“1”となり、オアゲート131に入力される。従
ってオアゲート131の出力が“1”となり、後続のリ
クエストはキャッシュヒットリードにもかかわらず、ホ
ールドされる。
【0042】以上がプロセッサ1の内部動作である。次
にシステム制御部3の詳細について説明する。図3はシ
ステム制御部3内のロック要求調停部6の詳細図であ
る。プロセッサ1及び2からロック要求信号LKRQ
0,LKRQ1がそれぞれ入力される。ロック要求信号
LKRQ0が“1”になると、アンドゲート520に入
力され、ロックフラグ信号LKFGが“0”、すなわち
ロックがとられていない状態であれば、アンドゲート5
20の出力が“1”となり、ロック成功信号LSC0が
“1”として送出されるとともに、オアゲート530に
入力され、ロックフラグ501が“1”にセットされ
る。
【0043】ロック要求信号LKRQ1が“1”となっ
た場合も同様であるが、ロック要求信号LKRQ0,L
KRQ1が同時に“1”で入力された場合は、アンドゲ
ート521にロック要求信号LKRQ0の反転信号が入
力されるため、アンドゲート521の出力が“0”とな
り、プロセッサ1側はロック不成功となり、優先制御が
行われる。
【0044】また、バスコマンド情報BCMDがコマン
ドバスCBUSから入力され、デコーダ502に入力さ
れる。デコーダ502ではアンロックコマンドであれ
ば、その出力であるアンロック信号ULKが“1”とな
り、ロックフラグ信号LKFGをリセットしてアンロッ
ク動作が行われる。
【0045】次に図4を用いてバス要求制御部5を説明
する。プロセッサ1及び2からバス使用権要求信号BS
RQ0,BSRQ1が入力され、それぞれアンドゲート
620,621に入力される。バス使用権要求信号BS
RQ0が“1”になると、バス使用可能信号BFRが
“1”であれば、アンドゲート620の出力であるバス
使用可能信号BAC0が“1”となり、出力されると同
時にオアゲート630に入力され、出力信号のバスリク
エスト信号BRQが“1”となる。
【0046】このとき、コマンドバスCBUS上には、
プロセッサ0からのバスコマンドが送出され、入力バッ
ファ301を介してバスコマンド情報BCMDとして入
力される。これは、デコーダ602に入力され所定のバ
スサイクルが出力される。このバスサイクルはバスを専
有するサイクルでありコマンドによって異なる。
【0047】バスリクエスト信号BRQが“1”のと
き、選択回路604はデコーダ602の出力を選択し、
バスサイクルレジスタ601に入力される。また、オア
ゲート631の入力が“1”となり、バスサイクルレジ
スタ601は入力データをセットする。バスサイクルレ
ジスタ601の出力は比較回路603に入力され、
“0”と等しいかチェックされ、等しくなければ、バス
使用可能信号BFRが“0”となる。これは、インバー
タ605に入力され、出力は“1”となりオアゲート6
31に入力され、バスサイクルレジスタ601は入力デ
ータをセットする。この時点でバスリクエスト信号BR
Qは“0”となっているため、選択回路604はバスサ
イクルレジスタ601の内容を減算器606によって1
減算した値が入力される。
【0048】この動作はバスサイクルレジスタ601の
内容が“0”になるまで繰り返される。この間、バス使
用可能信号BFRは“0”となっているため、アンドゲ
ート620,621の出力は“0”となり、バス使用可
能信号BAC0,BAC1は“0”のままとなる。バス
使用権要求信号BSRQ1が“1”となった場合も同様
の動作であるが。バス使用権要求信号BSRQ0,BS
RQ1が同時に“1”となった場合は、バス使用権要求
信号BSRQ0がアンドゲート621に反転して入力さ
れるため、アンドゲート621の出力は“0”となり、
プロセッサ1側はバス使用許可が与えられず、優先制御
が行われる。
【0049】以上のようにして出力されたロック成功信
号LSC0,LSC1とバス使用可能信号LSC0,L
SC1は、システム制御部3にてオアゲート330,3
31によって、それぞれプロセッサ毎にオアされて資源
要求許可信号ACP0,ACP1として各プロセッサに
出力される。
【0050】最後に図5のタイミングチャートを用いて
本実施例の全体動作の時間的経過を説明する。図5のT
0〜T4,T20〜T26の各Tは1マシンサイクルを
意味している。
【0051】プロセッサ1で共有領域アクセス事象が発
生すると、ロック要求及び主記憶読出しアクセス要求が
発生する。これらは、T0,T1でロック要求レジスタ
107,主記憶アクセス要求レジスタ106が“1”に
セットされる。
【0052】そして、ロック要求レジスタ110,バス
使用権要求レジスタ109が次のT1,T2でそれぞれ
“1”にセットされ、システム制御部3にリクエストを
発行する。これらの要求は、T1,T2で資源要求許可
信号BACP0が“1”として返却され、システム制御
部3ではロックフラグ501がT2で“1”にセットさ
れる。この後、プロセッサ0では所定の動作を実行す
る。
【0053】このとき、プロセッサ2で同様に共有アク
セス事象が発生し、T2,T3でプロセッサ2内のロッ
ク要求レジスタ107及び主記憶アクセス要求レジスタ
106が“1”にセットされると、T3ではロック要求
レジスタ110が“1”にセットされる。しかし、T2
にてすでにロックフラグ501が“1”にセットされて
いるため、資源要求許可信号ACP1は“0”のままで
あり、ロック要求レジスタ110はホールド状態とな
る。
【0054】また、主記憶アクセス要求レジスタ106
による読出しリクエストは、キャッシュヒットしてキャ
ッシュリードヒット信号RDHTが“1”になっている
が、ロック待ちフラグ111が“1”になっていること
から、ロック待ち信号LKBが“1”のままであるた
め、キャッシュアクセスはヒットしているにもかかわら
ず、実行抑止状態となり、主記憶アクセス要求レジスタ
106はホールド状態となる。
【0055】次にプロセッサ1の共有領域アクセスが終
了すると、最終の書込みリクエスト及びアンロック要求
が発生する。これらはT21,T22で主記憶アクセス
要求レジスタ106にそれぞれセットされ、T22,T
23でバス使用権要求レジスタ109にセットさそ、シ
ステム制御部3へリクエストを送出する。
【0056】この要求は、T22,T23で資源要求許
可信号BACP1が“1”として返却され、T23,T
24でバス上にコマンドが送出され、ロックフラグ50
1はT25でリセットされる。これを契機としてプロセ
ッサ1側のロック要求は成功し、T25で資源要求許可
信号BACP0が“1”として返却され、またロック待
ち信号LKBが“0”になり、主記憶アクセス要求レジ
スタ106のホールドが解除され、T25でキャッシュ
リードヒットしたリクエストが実行される。
【0057】以上がタイミングチャートを元にした一連
のロック要求,主記憶アクセス要求の流れとなってい
る。
【0058】以上説明した実施例はプロセッサが2台の
ときの例を示したが、2台以上の場合でも有効である。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ロック機
構をハードウェアで設け、バス使用権要求とロック要求
をまとめて資源要求として位置づけ、先行する資源要求
が許可されるまで後続の資源要求を保持する構成とした
ことにより、ロック成功をファームウェア等で判断する
ことなく、単にロック要求の後に主記憶アクセス要求を
コーディングしておけば、ロック待ちの場合はハードウ
ェア的に待ち合わせるため、ロック成功時の処理時間,
ロック待ちのロス時間が最小となり、性能向上を図るこ
とができる。
【0060】さらに、本構成ではインタフェース信号を
最小にすることが可能となり、システム信頼性を向上で
きる。
【0061】さらに、ロック機構のリセットを共通バス
コマンドで実現したことから、アンロック要求の直前の
主記憶書込みとの時間関係をファームウェアで意識する
ことなく、コーディング可能となり、主記憶アクセスの
待ち合わせ等のロスがなくなり、性能向上を図ることが
できる。
【0062】また、ロック要求が不成功であった直後の
主記憶読み出し要求がキャッシュにヒットしていた場合
でも、キャッシュヒットをハードウェア的に抑止してロ
ック要求が成功するまで待ち合わせるため、ファームウ
ェアはロック不成功,キャッシュヒット等を意識するこ
となく、コーディング可能となり、性能向上を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明のシステム構成を示すブロック図であ
る。
【図3】図1に示したロック要求調停部の回路図であ
る。
【図4】図1に示したバス要求制御部の回路図である。
【図5】本実施例の動作を示すタイミングチャートであ
る。
【符号の説明】
1 プロセッサ 2 プロセッサ 3 システム制御部 4 主記憶装置 101 リクエスト生成部 102 キャッシュ制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のプロセッサ及びシステム制御部が
    共通バスに接続されたシステムにおける排他制御方式で
    あって、 各プロセッサは、システム制御部へ資源要求として、バ
    ス使用権を獲得するためのバス使用権要求及び排他制御
    のためのロック要求を送出する手段を有しており、 システム制御部は、前記各プロセッサからのバス使用権
    要求を所定の優先順位に従って調停し、バス使用権が獲
    得されると各プロセッサ対応にバス使用許可信号を出力
    するバス要求調停手段と、システム制御部内に存在する
    ロック中か否かを示すロックフラグを参照し、ロック中
    でなければロックフラグをセットするとともにロック成
    功信号を出力するロック要求制御手段とを有し、前記バ
    ス使用許可信号と前記ロック成功信号の論理和を資源要
    求許可として各プロセッサへ送出する機能を備えてお
    り、 前記資源要求許可を受けたプロセッサは、前記資源要求
    がバス使用権要求であればバスサイクルを起動し、バス
    にリクエストを送出するとともに後続の資源要求を発行
    し、前記資源要求がロック要求であれば後続の資源要求
    を発行する機能を備えたものであることを特徴とする共
    通バスシステムにおける排他制御方式。
  2. 【請求項2】 前記システム制御部内の前記ロックフラ
    グは、共通バス上のコマンドによってリセットされるも
    のであることを特徴とする請求項1に記載の共通バスシ
    ステムにおける排他制御方式。
  3. 【請求項3】 各プロセッサにキャッシュメモリを備え
    るとき、各プロセッサ内にロック要求が送出されるとセ
    ットされ、前記ロック要求による資源要求許可によって
    リセットされるロックリクエストフラグを備え、前記ロ
    ックリクエストフラグが“1”の間は、前記ロック要求
    の後続のキャッシュアクセスを抑止し待たせることを特
    徴とする請求項2に記載の共通バスシステムにおける排
    他制御方式。
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