JPH06110246A - 非磁性一成分トナー、非磁性一成分現像装置、および画像形成装置 - Google Patents

非磁性一成分トナー、非磁性一成分現像装置、および画像形成装置

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JPH06110246A
JPH06110246A JP4258504A JP25850492A JPH06110246A JP H06110246 A JPH06110246 A JP H06110246A JP 4258504 A JP4258504 A JP 4258504A JP 25850492 A JP25850492 A JP 25850492A JP H06110246 A JPH06110246 A JP H06110246A
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敏 竹澤
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紀男 猿渡
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 高温高湿環境で連続印刷を行っても背景部か
ぶりがなく、良好な印字品位を長期間維持することので
きる非磁性一成分トナーおよび非磁性一成分現像装置を
提供する。 【構成】 正または負の一方の極性に帯電する非磁性絶
縁性トナー粒子およびこれとは逆極性に帯電しかつ前記
のトナーよりも小さな粒径を有する微粒子を含む非磁性
一成分トナーを担持し、搬送する、現像剤担持体、その
表面に当接し、トナーの層厚を規制する層厚規制部材、
及び電圧印加手段とを備えた非磁性一成分現像装置。前
記非磁性一成分トナーは非磁性絶縁性のトナー粒子と、
スチレンモノマを90重量部以上含有するラジカル重合
可能なモノマを水溶性アゾ系開始剤を用いてソープフリ
ー乳化重合せしめた粒径が 0.1〜1μmの樹脂微粒子を
含む外添剤とを含み、樹脂微粒子の含有量は非磁性絶縁
性トナーに対して0.05〜0.75重量部である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非磁性一成分トナー、
非磁性一成分現像装置および画像形成装置に関する。本
発明のトナーは、電子写真複写機、電子写真プリンタや
静電記録装置等に用いることができる。
【0002】
【従来の技術】電子写真法としては米国特許第2297
691号などに記載された方式が周知であるが、これは
一般には光導電性絶縁体(フォトコンドラムなど)を利
用し、コロナ放電などにより該光導電性絶縁体上に一様
な静電荷を与え、様々な手段により該光導電性絶縁体上
に光像を照射することによって静電潜像を形成し、次い
で該潜像をトナーと呼ばれる微粉末を用いて現像可視化
し、必要に応じて紙等にトナー画像を転写した後、加
圧、加熱、溶剤蒸気、光等により該トナー画像を溶融さ
せて紙等に定着させ、印刷物を得るものである。これら
の静電潜像を現像するトナーとしては、従来より、天然
または合成高分子物質よりなるバインダー樹脂中に染
料、カーボンブラックなどの着色剤等を分散させたもの
を1〜30μm程度に微粉砕した粒子が用いられてい
る。
【0003】従来、電子写真複写機や電子写真プリンタ
においては、一般に、一様に帯電させた感光体表面にレ
ーザ等により光を形成する画像情報に応じて露光して静
電画像を形成した後、トナー担持体によって感光体との
接触部に搬送される帯電したトナーを電気的な力によっ
て付着させ、静電画像を可視像化即ち現像する。そし
て、このトナーの可視像を記録紙に電気的な力によって
写し取った後、熱、圧力、光等によって固定し、コピー
や印字を得るのである。かかる画像形成方法において、
非磁性1成分系現像機では、従来、図1に示すような層
厚規制部材を用いて、トナー担持体に付着させるトナー
量を規制しており、トナーバインダとしてはスチレンー
アクリル樹脂やポリエステル樹脂を用いていた。層厚規
制部材は、導電性を有する金属ブレードを用い、トナー
担持体との間に電位差を設けるものである。つまり、負
帯電性トナーを用いた場合、トナー担持体に−100〜
−500Vを、層厚規制部材にはトナー担持体より50
〜200V低いバイアスを印加する。これにより、トナ
ー担持体上の負帯電性トナーは、層厚規制部材を通過す
る際、通常、摩擦帯電するとともに層厚規制部材からの
負の電荷注入を受ける。このように摩擦帯電と電荷注入
によりトナーの帯電量は高温高湿から低温低湿まで安定
する。
【0004】また、これとは別に、トナーは、層厚規制
部材にて帯電させられる際に、層厚規制部材とトナー担
持体とにより強く擦られる。このため、強度の低い材料
がトナー中に含まれているとその材料は圧力のため層厚
規制部材およびトナー担持体に融着する。層厚規制部材
およびトナー担持体に異物が融着するとトナー層厚が不
均一となり、トナーが帯電不良を起こすため用紙上に白
筋や黒筋が発生していた。
【0005】さらに、従来においては、電子写真複写
機、電子写真プリンタ等において、感光体上のトナー像
を記録紙に転写するに際して、記録紙の裏面からコロナ
放電を行うコロナ転写法が広く用いられている。しかし
ながら、コロナ転写法においては、コロナ放電のために
数キロボルトの高電圧が必要であり、装置の原価高を招
くと共に、放電によって発生するオゾンが装置構成部品
に損傷を与え、特に感光体の寿命を短くするという問題
があった。さらに、オゾンは装置を使用する者に不快感
を与え、濃度が高くなると人体に有害であるという問題
もあった。この問題を解決するために、転写ローラを記
録紙の裏面から密着させて転写を行う画像形成方法があ
る。かかる画像形成方法は、一定の電圧を印加した導電
性の転写ローラを記録紙の裏面から接触させてトナー像
の転写を行うもので、転写ローラに数百V〜 2.0kVの
電圧を印加することで転写可能である。この方式では、
オゾン発生の問題もほとんどなく、しかも感光体と記録
紙の密着性が良いため、トナーの散りや画像の乱れが少
ない。かかる画像形成方法では、用いる転写ローラと感
光体とを圧接に配置し、これらの間に紙またはOHPの
ような転写媒体を通過させ、この転写ローラと感光体間
にバイアスを印加してトナーを用紙に転写して画像を形
成する。しかし、この画像形成方法では、感光体上のト
ナー像に圧力を加えて用紙上に転写するため、線画の中
心部が圧縮されることにより、文字の中ぬけが発生して
おり(図4)、この文字の中ぬけは特にOHPで顕著と
なっていた。
【0006】ところで、トナーの荷電特性の向上やクリ
ーニング特性向上のため、トナー粒子に対し、このトナ
ー粒子と逆極性に帯電する微粒子を混入(外添)させる
ことが、特開昭56−64352 号、特開昭54−45133 号、特
開昭60−186851号、特開昭60−186852号、特開昭60−18
6854号等で知られている。そして、トナー粒子に対して
逆極性に帯電する微粒子としてポリマ微粒子を外添する
場合、乾燥した粉体トナーとポリマ微粒子を、ヘンシェ
ルミキサやスーパーミキサ等を用いて外添していた。と
ころが、乳化重合またはソープフリー乳化重合で作製し
たポリマ微粒子を乾燥させるとその粒径が小さいため、
粒子同士が強く凝集する。このため、上記のようにトナ
ーとポリマ微粒子を乾式で混合し、トナーの表面にポリ
マ微粒子を外添しようとしても思うようにポリマ微粒子
の凝集がとけず、結果として、ポリマ微粒子を外添して
もトナーとしての流動性を低下させるばかりでなく、ト
ナーとポリマ微粒子との混合の不均一性のため、ポリマ
微粒子がトナーからとれやすく、このポリマ微粒子が感
光体を汚染することがあった。すなわち、このポリマ微
粒子は形状が球形のため感光体クリーニングブレードを
すり抜け、感光体に皮膜を形成し、印字むらや背景部か
ぶりの原因となっていた。また、これとは別に、トナー
とポリマ微粒子の混合が不均一のため帯電量分布も広く
なり、かぶりや連続印刷時の帯電変動の原因となってい
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高温高湿環
境で連続印刷を行っても背景部かぶりがなく、良好な印
字品位を長期間維持することのできる非磁性一成分トナ
ーおよび非磁性一成分現像装置を提供しようとするもの
である。
【0008】本発明は、さらに、転写による文字の中ぬ
けがなく、良好な印字品位を長期間にわたり維持するこ
とのできる転写ローラを用いる画像形成装置を提供する
ものである。
【0009】本発明は、さらに、印字むらや背景部かぶ
りもしくは連続印刷時の帯電変動を生じることのないト
ナーを製造するための方法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、正または負の一方の極性に帯電
する非磁性絶縁性トナー粒子、および前記非磁性絶縁性
トナーの帯電極性とは逆極性に帯電しかつ前記非磁性絶
縁性トナーよりも小さな粒径を有する微粒子を含む非磁
性一成分トナーと、像担持体上の静電潜像をトナー像化
すべく、前記非磁性一成分トナーを担持し、かつ前記像
担持体に搬送する現像剤担持体と、前記現像剤担持体の
表面に当接し、前記非磁性一成分トナーの層厚を規制す
る層厚規制部材と、前記非磁性一成分トナーに電荷を注
入する電圧印加手段と、を備えてなることを特徴とする
非磁性一成分現像装置である。請求項2の発明は、請求
項1の発明において、前記一成分現像剤が、前記微粒子
がスチレンモノマを90重量部以上含有するラジカル重
合可能なモノマを水溶性アゾ系開始剤を用いてソープフ
リー乳化重合せしめた粒径が 0.1〜1μmの樹脂微粒子
であり、当該樹脂微粒子の含有量が前記非磁性絶縁性ト
ナーに対し、0.05〜0.75重量部であることを特徴とす
る。請求項3の発明は、像担持体上の静電潜像をトナー
像化するための現像剤担持体と、前記現像剤担持体の表
面に当接し、トナーの層厚を規制する層厚規制部材と、
トナーに電荷を注入する電圧印加手段と、を備える一成
分現像装置に用いられる非磁性一成分トナーであって、
非磁性絶縁性のトナー粒子と、スチレンモノマを90重
量部以上含有するラジカル重合可能なモノマを水溶性ア
ゾ系開始剤を用いてソープフリー乳化重合せしめた粒径
が 0.1〜1μmの樹脂微粒子を含む外添剤と、を含み、
前記樹脂微粒子は、その含有量が前記非磁性絶縁性トナ
ーに対して0.05〜0.75重量部であること、を特徴とする
非磁性一成分トナーである。請求項4の発明は、静電潜
像を担持する無端状の像担持体と、前記像担持体上の静
電潜像をトナー像化する現像器と、前記像担持体上のト
ナー像を記録媒体上に転写する転写手段と、を少なくと
も備える画像形成装置であって、前記現像器は、正また
は負の一方の極性に帯電する非磁性絶縁性トナー粒子、
および前記非磁性絶縁性トナーの帯電極性とは逆極性に
帯電し、かつ前記非磁性絶縁性トナーよりも小さな粒径
を有する微粒子を含む非磁性一成分トナーと、像担持体
上の静電潜像をトナー像化すべく、前記非磁性一成分ト
ナーを担持し、かつ前記像担持体に搬送する現像剤担持
体と、前記現像剤担持体の表面に当接し、前記非磁性一
成分トナーの層厚を規制する層厚規制部材と、前記非磁
性一成分トナーに電荷を注入する電圧印加手段と、を含
み、前記転写手段は、前記像担持体上のトナー像を静電
的に前記記録媒体上に転写するための転写ローラである
こと、を特徴とする画像形成装置である。請求項5の発
明は、請求項4の発明において、前記一成分現像剤が、
85重量部以上のメチルメタクリレートモノマと15重
量部以上のスチレンモノマとを含有するモノマを水溶性
アゾ系開始剤を用いて乳化重合せしめた樹脂微粒子を、
前記非磁性絶縁性トナーに対し、0.05〜 1.0重量部含ん
でなることを特徴とする。請求項6の発明は、体積平均
粒径4〜15μmのトナー粒子と、アクリル系モノマ、
メタクリル系モノマ、およびスチレン系モノマから選ば
れる少なくとも一種から得られる粒径 0.1〜1μmのポ
リマ微粒子を含む外添剤と、を含むトナーを製造するた
めのトナー製造方法であって、前記トナー粒子および前
記ポリマ微粒子を別々に水中でモノマからの重合法によ
り形成し、次いで、同一容器内において水中で均一混合
した後、乾燥させることにより、直接前記ポリマ微粒子
を前記トナー粒子に外添することを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明においては、前述した構成を採用するこ
とにより、高温高湿時に背景部にかぶりが発生せず、良
好な印字品位を長期間維持することができることが見出
された。このことは、以下の理由によるものと考えられ
る。すなわち、常温常湿においては、トナーは、膜厚規
制部材からの電荷注入が支配的であり、現像剤担持体か
らの逆電荷注入はほとんど起こらない。しかしながら、
高温高湿状態(例えば、40℃、80%RH)において
は、本来絶縁性であるトナーが低抵抗化し、層厚規制部
材からの電荷注入ばかりでなく、現像剤担持体からの逆
電荷注入を受け易くなる。また、正または負の一方の極
性を持つように製造された非磁性絶縁性トナーであって
も、その特性に製造条件等によりバラツキが存在してい
る。従って、例えば、使用されるトナーが負極性に帯電
されるべきトナーであるとしたとき、高温高湿状態にお
いては、現像担持体上において、負極性に帯電したトナ
ーに混じって正極性に帯電したトナーが発生することに
なる。この正極性に帯電したトナーは、像担持体上に形
成された静電潜像の背景部にかぶりとなって現れる。そ
こで、請求項1〜4の発明においては、このトナーの逆
帯電を防止する手段として、正または負の一方の極性に
帯電する非磁性絶縁性トナーに対して、このトナーの帯
電極性とは逆極性に帯電する微粒子を外添するようにし
たものである。この逆帯電微粒子を外添することによ
り、非磁性絶縁性トナーのごく表面の一部分のみが正帯
電性を有するように見える。従って、トナーは、実質
上、正の電荷に対しては高抵抗化されたように見えるた
め、現像担持体からの正の電荷が注入されにくくなり、
逆帯電トナーを防止することができると考えられる。そ
して、逆帯電トナーが発生しないため、背景部のかぶり
を抑制することができる。ところで、負帯電性の非磁性
絶縁性トナーの逆帯電を防止するため、正極性に帯電す
る樹脂微粒子としては、スチレンモノマを90重量部以
上含有するラジカル重合可能なモノマをアゾ系開始剤を
用いて調製した樹脂微粒子を用いることができる。
【0012】ところで、樹脂微粒子の量がトナーに対し
て0.05重量部以下では効果が少ない。一方、0.75重量部
を越えると、トナーの背景部かぶりはないが、正帯電性
の樹脂微粒子が潜像担持体(感光体)の印字背景部に現
像され、それが潜像担持体に強く付着する。強固に付着
した樹脂微粒子は、潜像担持体の潜像形成に支障をきた
すとともに、潜像担持体とクリーニングブレードとの間
に引っ掛かって、連続印刷時に潜像担持体を削ってしま
い、潜像担持体の表面電位が低下する等の障害が発生す
る。このため、樹脂微粒子の外添量は、トナーに対し、
0.05〜0.75重量部が良好な特性を示すが、さらに好まし
くは 0.2〜 0.6重量部である。また、樹脂微粒子の粒径
は、 0.1〜1μmとするのが好ましい。 0.1μm以下の
微粒子は、製造が極めて面倒で、高価になるし、1μm
より大きい微粒子では、トナー粒子と分離してしまい、
良好な効果を得られない。
【0013】ここで、樹脂微粒子を作製するためのスチ
レンモノマと共重合可能なモノマとしては、アクリルま
たはメタクリル系モノマがあり、例えば、メタクリル酸
メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、
メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メ
タクリル酸n−オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタ
クリル酸−2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリ
ル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジメチルアミ
ノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル等のα−
メチレン脂肪酸モノカルボン酸エステル類や、アクリル
酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、
アクリル酸イソブチル等のアクリル酸エステル類等があ
る。これらは、単独もしくは混合して用いることができ
る。
【0014】また、ここで、樹脂微粒子にスチレンモノ
マを90重量部以上含有させる理由は次のとおりであ
る。即ち、スチレンは、ベンゼン環を有するため、アク
リルやメタクリル系モノマより重合されると強固とな
る。連続印刷の際、非磁性一成分方式では、層厚規制部
材にてトナーを強く擦り付けて帯電を行う。この際に、
アクリルやメタクリル系の材料が10重量部より多い
と、作製した樹脂微粒子は層厚規制部材とトナーの間で
つぶされて、層厚規制部材に融着する。これが続くと、
トナー担持体のトナー層が不均一化し、黒筋や白筋等の
印字むらが発生する。このため、スチレンモノマは、全
モノマ量に対し、90重量部以上含有する必要がある。
尚、このトナーは強固であるため、転写ローラを用いる
電子写真方式の画像形成装置に用いると、転写ローラと
感光体との間の摺擦時に感光体の電位低下が早期に生じ
る。これに対処するため、転写ローラの圧接力は、 170
g/cm2程度とするのがよい。この場合は、感光体の電
位低下時期は、1〜35枚印刷後とすることができた。
【0015】アゾ系の開始剤としては、2,2′−アゾ
ビス(2−アミジノプロパン)ヒドロクロライド、2,
2′−アゾビス[2−(5−メチル−2−イミダゾイン
−2−イル)プロパン]ジヒドロクロライド等がある。
市販品として、V−50,VA−041,VA−04
4,VA−054,VA−058,VA−059,VA
−060,VA−080,VA−086(和光純薬)等
の水溶性アゾ系開始剤を用いることができる。また、よ
く知られている水溶性開始剤としては、過酸化水素等の
過酸化物系および過硫酸カリウム等の過硫酸塩系開始剤
がある。しかし、ソープフリー乳化重合に用いる開始剤
は水溶性である必要があるため、樹脂粒子表面の存在率
が高くなる。また、開始剤が樹脂粒子の分子末端に結合
しているため、樹脂の帯電特性に影響を与えやすい。即
ち、ソープフリー乳化重合では、アゾ系の開始剤を用い
た樹脂微粒子はアゾ系開始剤の分子中の窒素原子が正に
帯電しやすいため、その開始剤からできた樹脂微粒子も
正帯電性を有する。しかし、過酸化物系および過硫酸塩
系開始剤では樹脂表面が酸性となるため、負帯電性を示
す。このため、負帯電性トナーに対し、過酸化物系およ
び過硫酸塩系開始剤で調製した微粒子はほとんど帯電し
ない。したがって、樹脂微粒子を作製する際に使用する
モノマの種類および開始剤の選択は最も重要であり、負
帯電性トナーに対し、正帯電性を有する樹脂微粒子を得
るためにはスチレンモノマ90重量部以上含有するラジ
カル重合可能なモノマをアゾ系の開始剤を用いてソープ
フリー乳化重合する必要がある。以上のような理由で、
この樹脂微粒子を負帯電トナーに外添することで高温高
湿での背景部かぶりは良好となった。
【0016】また、これらのトナーには、流動性の向上
等を改良する目的で、シリカ、アルミナ、酸化チタン等
の外添剤を併用してもよい。本発明によれば、さらにト
ナー像を記録紙の裏面から転写ローラを密着させて転写
を行う際の文字の中ぬけも良好に抑制し得る。
【0017】尚、この場合、樹脂微粒子は、0.05重量部
より少ないと効果が十分でなく、 1.0重量部より多いと
トナーから脱落して像担持体を汚染する。
【0018】転写での文字中ぬけの原因は次のように考
えられる。即ち、感光体上のトナー像は、転写の際にロ
ーラで強く圧縮される。圧縮は文字の中心部ほど高くな
り、このトナーの圧縮により良流動性のトナーはトナー
同士が最密にパッキングして感光体に強く付着し、転写
を阻害するためである。
【0019】本発明においては、トナーの 0.1μm〜1
μmの微粒子がトナー粒子と混合、すなわち外添されて
いるので、トナーの流動性を低下させることができ、ト
ナーは圧縮されにくくなり、トナー同士の最密パッキン
グを防止することができる。さらには、トナー粒子に対
し、トナー粒子と逆帯電性の微粒子の外添により、像担
持体とトナーとの鏡像力を低減させ、像担持体へのトナ
ー付着力を低減させることができ、以上により転写ロー
ラを用いる場合でも転写の中ぬけを防止できる。尚、負
帯電性トナーに対しては正帯電性の微粒子を外添すれば
よい。
【0020】ここで、アゾ系の開始剤としては、前述し
たアゾ系開始剤を用いることができる。また、よく知ら
れている水溶性開始剤としては過酸化水素等の過酸化物
系および過硫酸カリウム等の過硫酸塩系開始剤がある。
しかし、乳化重合に用いる開始剤は水溶性である必要が
あるため樹脂粒子表面の存在率が高くなる。また、開始
剤が樹脂粒子の分子末端に結合しているため、樹脂の帯
電特性に影響を与えやすい。即ち、乳化重合では、アゾ
系の開始剤を用いた樹脂微粒子はアゾ系開始剤の分子中
の窒素原子が正に帯電しやすいため、その開始剤からで
きた樹脂微粒子も正帯電性を有する。しかし、過酸化物
系および過硫酸塩系開始剤では、樹脂表面が酸性となる
ため、負帯電性を示す。このため、負帯電トナーに対
し、過酸化物系および過硫酸塩系開始剤で得られた微粒
子はほとんど帯電しない。したがって、樹脂微粒子を製
造する際に使用するモノマの種類および開始剤の選択は
極めて重要である。
【0021】ここで、モノマとしてスチレンおよびメチ
ルメタクリレートを選択する理由は、スチレンおよびメ
チルメタクリレート樹脂はガラス転移温度が約100℃
であり、平均的なアクリルまたはメタクリル系樹脂に比
べ高いことにある。ガラス転移温度が低いと、製造され
た樹脂微粒子は、トナーやその他の現像機の部材に融着
し、その機能が連続印刷により失われるからである。上
記のように、ガラス転移温度が約 100℃以上となるよう
に、スチレンおよびメチルメタクリレートを選択してい
るので、非磁性一成分現像機内でのトナーの融着は生じ
ない。また、スチレンを全モノマに対し15重量部以下
とするのは、スチレンのホモポリマはその分子構造中に
ベンゼン環を有するため非常に固くなり、連続印刷中の
転写ローラの圧力により樹脂微粒子が感光体を傷つける
ためである。この場合、転写ローラの感光体への圧接力
は、約 175g/cm2 に設定した。これにより、感光体の
電位低下時期は4万枚以上に延ばすことができた。
【0022】次に、このトナーの製造方法としては、
(1) 従来から公知の粉砕法により製造する方法、(2) 水
中でラジカル重合可能なモノマから懸濁重合法により直
接トナーを製造する方法、(3) 水中でラジカル重合可能
なモノマを乳化重合し、得られた微粒子を造粒すること
により製造する方法、(4) 粒径 0.1〜2μmの種となる
ポリマ粒子をモノマ、開始剤および水で形成し、それを
非水溶性物質、モノマおよび着色剤で膨潤させた後、モ
ノマ分を粒子内で重合し、粒径を大きくすることにより
製造する方法である。このうち、どの方法でトナーを製
造しても良いが、前記(2) 〜(4) の方法において、トナ
ーは水系で製造されるため、空気中の水分も吸収し易
く、高温高湿で低抵抗化し易い。従って、(2) 〜(4) の
方法で製造されたトナーに対して樹脂微粒子を外添すれ
ば、かぶりマージンを大きく増大できる。
【0023】本発明においては、更に、体積平均粒径4
〜15μmのトナー粒子と、アクリル系モノマ、メタク
リル系モノマ、およびスチレン系モノマから選ばれる少
なくとも一種から得られる粒径 0.1〜1μmのポリマ微
粒子を含む外添剤と、を含むトナーを製造するための方
法として、前記トナー粒子および前記ポリマ微粒子を別
々に水中でモノマからの重合法により形成し、次いで、
同一容器内において水中で均一混合した後、乾燥させる
ことにより、直接前記ポリマ微粒子を前記トナー粒子に
外添する方法を用いている。
【0024】ここで用いる分散剤は、水とアルコールの
混合物であるのが好ましい。また、ポリマ微粒子は、ラ
ジカル重合可能なモノマを用い、公知の乳化重合法また
はソープフリー乳化重合法を用いて製造される。
【0025】また、着色剤を含有するトナーも水中でラ
ジカル重合可能なモノマから重合されるが、かかるトナ
ーの製造方法としては以下の3種類が挙げられる。 (1) 懸濁重合法で製造する。 (2) 乳化重合法またはソープフリー乳化重合法で調製し
た微粒子を凝集することにより製造する。 (3) 乳化重合法またはソープフリー乳化重合法で調製し
た微粒子を種粒子として、それを非水溶性物質、前記モ
ノマおよび着色剤で膨潤させた後、モノマ分を粒子内で
重合し、粒子を大きくすることにより製造する。
【0026】次に、このようにして別々に形成され、水
に分散された状態のポリマ微粒子とトナーを同一容器に
移し、混合後、乾燥する。このような工程をとること
で、ポリマ微粒子とトナーをほぼ完全に均一分散させる
ことができる。
【0027】ポリマ微粒子およびトナーの製造の際に用
いるモノマは、一分子中にエチレン性不飽和結合を1つ
有するモノマであればよい。例えば、スチレン、o−メ
チルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレ
ン、p−メトキシスチレン、p−フェニルスチレン、p
−クロルスチレン、3,4−ジクロルスチレン、p−エ
チルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブ
チルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−n
−ノニルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n
−ヘキシルスチレン、p−n−ドデシルスチレン等のス
チレンおよびその誘導体、エチレン、プロピレン、ブチ
レン、イソブチレン等のエチレン不飽和モノオレフィン
類、塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、フッ化
ビニル等のハロゲン化ビニル類。酢酸ビニル、プロピオ
ン酸ビニル、ベンゾイル酸ビニル等のビニルエステル
類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル
酸イソブチル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル
酸ドデシル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、メタ
クリル酸ステアリル、メタクリル酸フェニル、メタクリ
ル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミ
ノエチル等のα−メチレン脂肪酸モノカルボン酸エステ
ル類、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル
酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル等のアクリル酸エ
ステル類、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテ
ル、ビニルイソブチルエーテル等のビニルエーテル類、
ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、メチルイ
ソプロペニルケトン等のビニルケトン類、N−ビニルピ
ロール、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドー
ル、N−ビニルピロリドン等のn−ビニル化合物、ビニ
ルナフタレン類、アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル、アクリルアミド等のアクリル酸もしくはメタクリル
酸誘導体等がある。これらは、単独でもしくは混合して
用いることができる。
【0028】乳化重合法に用いる乳化剤としては、公知
の乳化剤、例えば、石鹸、カチオン活性剤、アニオン活
性剤、フッソ活性剤等を使用し得る。一般に、これらの
乳化剤の使用量は、水に対して好ましくは0.01〜1重量
%、さらに好ましくは 0.1〜0.5重量%である。懸濁剤
としてはポリビニルアルコール等が用いられ、使用量は
水に対して好ましくは0.01〜1重量%、さらに好ましく
は 0.1〜 0.5重量%である。
【0029】次に、重合開始剤としては、通常、懸濁重
合では油溶性開始剤を用い、また乳化重合では水溶性開
始剤を用いるが、懸濁重合において水溶性開始剤を併用
してもよいし、逆に乳化重合では油溶性開始剤を併用し
てもよい。また、重合は熱によって行ってもよく、光ま
たはγ線で行ってもよい。公知の熱重合開始剤は、例え
ば、過硫酸カリウム等の過硫酸塩、アゾビスイソブチロ
ニトリル、ベンゾイルパーオキサイド、メチルエチルケ
トンパーオキサイド、イソプロピルパーオキシカーボネ
ート等であり、さらにはレドックス系の開始剤を用いる
こともできる。また、光重合開始剤としては、公知のど
のような開始剤を用いてもよいが、例えば、ベンゾイ
ン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインプロピルエ
ーテル、ベンジル、ベンゾフェノン、3,3′,4,
4′−テトラ−(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベ
ンゾフェノン等を使用できる。通常、これらの重合開始
剤の使用量は、一般に重合性混合物の重量の約0.01〜1
0%、特に0.05〜5重量%で充分である。
【0030】着色剤としては、公知の顔料および染料を
使用することができる。例えば、黒色顔料としてはチャ
ネルブラック、ファーネスブラック等があり、有色顔料
としてはカドミウムイエロー、ピラゾロンレッド、フタ
ロシアニンブルーB、フタロシアニングリーン等があ
る。染料としては、C.I.ダイレクトレッド1、C.I.ダイ
レクトブルー1等がある。
【0031】以上の方法を用いてポリマ微粒子をトナー
に外添することにより、トナー表面にポリマ微粒子が均
一分散し、トナー帯電量分布のシャープな優れた印刷特
性を長期間発揮するトナーを得ることができる。
【0032】
【実施例】以下に、本発明の実施例を示す。しかしなが
ら、本発明は、これらの実施例によって限定されるもの
ではない。 (a)画像形成装置の説明 図1は本発明の一実施例の画像形成装置断面図、図2は
本発明の一実施例の非磁性一成分現像装置が適用される
プロセスユニットの構成図、図3は本発明の一実施例の
画像形成装置説明図であり、画像形成装置としてプリン
タ装置を示している。図1の装置断面図において、2は
プロセスユニットであり、用紙カセット12の上部に設
けられ、図4にて後述するもの、6は熱定着器であり、
熱ローラ60と、バックアップローラ61に挟み込ん
で、用紙のトナー像を定着するためのものであり、熱ロ
ーラ60の付着トナーを除去するクリーニングローラ6
2が設けられているものである。7は光学ユニットであ
り、画像情報により駆動される半導体レーザーの光をポ
リゴンミラーで走査して、図の点線矢印の如く、現像器
5の上を通って、プロセスユニット2の感光ドラム40
に照射するもので、8は用紙分離部であり、放電電極を
有し、転写後の用紙の背面に、用紙背面電位と逆極性の
電荷を放電させ、用紙背面を除電して、用紙を感光ドラ
ム40から分離するものである。30はピックアップロ
ーラであり、用紙カセット12の用紙をピックアップす
るもの、31はレジストローラであり、ピックアップロ
ーラ30でピックアップされた用紙の先端を揃えて搬送
するもの、32は手差しガイドであり、図の右側に開い
て、手差し用紙を手差しローラ33に導くもの、33は
手差しローラであり、手差しガイド32から挿入された
用紙をプロセスユニット2に搬送するものである。34
はカバー軸であり、フロントカバー10の回転軸となる
もの、36は排出ローラであり、熱定着器6を通過した
用紙をスタッカ14に排出するためのものである。
【0033】図2のプロセスユニットの構成図におい
て、プロセスユニット2は、ドラムカートリッジ4と、
現像器5とからなり、現像器5はドラムカートリッジ4
に図示しないピンにより取り付けられており、ピンを外
すことにより、ドラムカートリッジ4から分離される。
ドラムカートリッジ4の構成を説明すると、40は感光
ドラムであり、アルミニウム等の円筒基体401の表面
に有機感光材料層(OPC等)400を形成したもので
あり、図示の如く反時計方向に回転されるもの、41は
帯電ローラであり、芯金に導電性レーヨン繊維を織り込
んで植毛した導電性回転ブラシ帯電器で構成され、感光
ドラム40を約−600V〜−700Vに一様帯電する
ものである。42は転写ローラであり、ドラムカートリ
ッジ4に設けられ、導電性の多孔質ゴム材料、例えば多
孔質発泡ポリウレタン・スポンジ材料で構成され、感光
ドラム40に圧接され、転写電圧が印加されて、感光ド
ラム40のトナー像を用紙に転写するもの、43は廃ト
ナーボックスであり、感光ドラム40の残留トナーを掻
き取りブレード44で掻き取り、収容するもの、45は
把手であり、ドラムカートリッジ4を手で持つためのも
の、46はローラカバーであり、転写ローラ42を保護
するためのものである。次に、現像器5の構成を説明す
ると、50は現像ローラであり、導電性弾性ローラ、好
ましくは導電性の多孔質ゴム材料、例えば導電性の多孔
質発泡ポリウレタン・スポンジ材料で構成され、図のよ
うに時計方向に回転して、非磁性一成分トナーをその表
面の保持力で保持して、感光ドラム40に搬送するもの
であり、感光ドラム40に所定のニップ幅を持つよう圧
接され、かつ電源50aを介して−300Vの現像バイ
アス電圧が印加されるものである。51は層厚規制ブレ
ードであり、現像ローラ50に付着したトナーの層厚を
所定の厚さに規制するものであり、厚さ 0.1mmのステン
レス板で構成され、現像ローラ50に圧接され、例えば
電源51aを介して負の−400Vの電圧が印加され、
トナー層厚規制時に、トナーに負の電荷注入を行い、負
に強制帯電して、高湿度、高温度でも、トナーを安定帯
電するものである。52はリセットローラであり、導電
性スポンジ材料で構成され、現像ローラ50に対接さ
れ、かつ現像ローラ50と同方向に回転され、図の右側
部分で現像ローラ50からトナーを掻き落とすととも
に、電源52aを介して−400Vのバイアス電圧が印
加され、図の左側部分で現像ローラ50にトナーを供給
するよう作用するものである。53、54はパドルロー
ラであり、回転して、現像器5内の非磁性一成分トナー
を攪拌して、帯電させるとともに、リセットローラ52
方向に搬送するもの、55はカセット収容部であり、ト
ナーカセット56を収容するものである。56はトナー
カセットであり、一成分非磁性トナーを収容し、カセッ
ト収容部55に着脱自在にセットされるもの、57はト
ナー供給レバーであり、トナーカセット56内に設けら
れ、回転して、トナーカセット56内のトナーを現像器
5内に供給するもの、58は把手であり、トナーカセッ
ト56に設けられ、トナーカセット56を手で持つため
に用いられるもの、59は用紙ガイドリブであり、ロー
ラカバー46とともに用紙を感光ドラム40と転写ロー
ラ42との間にガイドするものである。
【0034】このプリンタの動作を図1〜3により説明
すると、用紙カセット12の用紙はピックアップローラ
30によりピックされ、レジストローラ31に付き当て
られ、レジストローラ31で先端が揃えられ、U字搬送
パス3を感光ドラム40方向に搬送される。一方、レジ
ストローラ31に用紙がピックされると、光学ユニット
7による感光ドラム40への画像露光が開始され、帯電
ローラ41により−600Vに帯電された感光ドラム4
0の画像露光部の電位が零となり、画像に応じた静電潜
像が形成される。現像器5では、現像ローラ50が、−
400Vのバイアス電圧が印加されているため、負に帯
電されたトナーは、感光ドラム40の電位零の画像露光
部に付着し、トナー像が形成される。この感光ドラム4
0のトナー像は、レジストローラ31により搬送される
用紙に、転写ローラ42により、静電力および圧力によ
り転写され、感光ドラム40に静電的に吸収した用紙
は、用紙分離部8の供給電荷により、用紙背面の電位が
除電されることにより、感光ドラム40から分離され
る。この分離された用紙は、熱定着器6に送られ、用紙
のトナー像が熱定着器6の熱ローラ60により熱定着さ
れ、排出ローラ36によりスタッカ14に排出される。
同様に、手差しガイド32を倒して、挿入した用紙は、
手差しローラ33により、感光ドラム40方向に搬送さ
れ、感光ドラム40のトナー像が、転写ローラ42によ
り、静電力および圧力により転写され、感光ドラム40
に静電的に吸着した用紙は、用紙分離部8の供給電荷に
より、感光ドラム40から分離され、熱定着器6に送ら
れ、用紙のトナー像が熱定着器6の熱ローラ60により
熱定着され、排出ローラ36によりスタッカ14に排出
される。
【0035】図3の装置カバー開放状態を示す図におい
て、フロントカバー10は、カバー軸34を中心に、図
の右方の全面に開放され、フロントカバー10には、手
差しガイド32と、手差しローラ33と、用紙分離部8
と、熱定着器6と、排出ローラ36の内、上側の排出
(駆動)ローラ36aが設けられている。また、アッパ
ーカバー11は、図示しない軸を中心に、図の上方の装
置上部に開放され、排出ローラ36の内、下側の排出
(ピンチ)ローラ36bが設けられている。従って、図
3に示すように、フロントカバー10を開放すると、レ
ジストローラ31から排出ローラ36までのU字搬送パ
ス3が開放され、ジャム用紙の除去に都合が良い。この
時、プロセスユニット2側に、転写ローラ42を設けて
いるため、感光ドラム40の部分は開放されないが、こ
の転写ローラ42は、感光ドラム40との対向(平行
度、位置)のずれがあると、転写動作を良好に行えない
ため、プロセスユニット2側に設けたものであり、この
部分が開放されなくても、ジャム用紙の除去に差し支え
がある訳ではない。同様に、フロントカバー10に、熱
定着器6全体を設けた理由は、熱定着器6を搬送パスを
開放できるように分割すると、熱定着器6の一部をプロ
セスユニット2の上に設置しなければならず、プロセス
ユニット2の取り出しに不便となるからであり、この部
分が開放されなくても、ジャム用紙の除去に差し支えが
ある訳ではない。このカバーの開放においては、図1に
示すように、フロントカバー10を開放しないと、アッ
パーカバー11が開放されないように、フロントカバー
10が、排出部分で、アッパーカバー11の上に配置さ
れている。従って、図3に示すように、フロントカバー
10を開放して、アッパーカバー11を開放すると、装
置上部と全面の一部が開放され、装置の前面側からプロ
セスユニット2を設置したまま、トナーカセット56を
容易に取り出し、取り付けて、トナーカセット56のみ
の交換ができる。また、フロントカバー10により装置
前面を開放し、アッパーカバー11により装置上部を開
放するので、プロセスユニット2も容易に取り出し、取
り付けでき、プロセスユニット2が大きくても、交換が
容易である。このため、プロセスユニット2を大きくで
き、プロセスユニット2内の現像器5を大きくできるた
め、収容現像剤量を多くでき、交換周期を大幅に伸ばす
ことができる。また、トナーカセット56のみを交換し
て、現像剤の補給ができるため、更に交換周期を伸ばす
ことができる。
【0036】上述の実施例においては、次のような変形
が可能である。 (1) 上述の実施例では、プロセスユニット2を帯電、露
光、現像型の電子写真機構で説明したが、現像を行う他
の記録方式のものにも適用できる。 (2) プロセスユニット2をユーザーにより交換可能とし
たが、ユーザーにより交換できないものにも適用でき
る。 (3) シートPPは、用紙に限らず、他の媒体を用いるこ
とができる。 (4) 画像形成装置をプリンタで説明したが、複写機、フ
ァクシミリ等他の画像形成装置であっても良い。
【0037】(b)微粒子の調製 樹脂微粒子A スチレン28g、ブチルアクリレート2gと水57gと
を四ツ口フラスコに入れ、80℃の油浴中で300回/
分の攪拌を行い、15分間窒素置換を行った後、V−5
0(アゾ系水溶性開始剤、和光純薬)を10重量部の水
に溶解させて注射器で注入し、4時間重合させた。得ら
れた粒子の平均粒子径は約 0.4μmであった。この粒子
0.5gに対し、ノンコートキャリア(KBN−100、
日立金属) 9.5gを50ccポリビンに入れ、10分攪拌
後、ブローオフにより帯電量を測定した。その結果、+
335μC/gであった。また、ガラス転移温度は90
℃であった。
【0038】樹脂微粒子B スチレン28g、ブチルアクリレート2gと水57gと
を四ツ口フラスコに入れ、80℃の油浴中で300回/
分の攪拌を行い、15分間窒素置換を行った後、ペルオ
キソ二硫酸カリウム(純正化学製)を10重量部の水に
溶解させて注射器で注入し、4時間重合させた。得られ
た粒子の平均粒子径は約 0.4μmであった。この粒子
0.5gに対し、ノンコートキャリア(KBN−100、
日立金属製) 9.5gを50ccポリビンに入れ、10分攪
拌後、ブローオフにより帯電量を測定した。その結果、
−55μC/gであった。また、ガラス転移温度は89
℃であった。
【0039】樹脂微粒子C スチレン28g、ブチルアクリレート2gと水57gと
を四ツ口フラスコに入れ、80℃の油浴中で300回/
分の攪拌を行い、15分間窒素置換を行った後、過酸化
水素水を10重量部の水に溶解させて注射器で注入し、
4時間重合させた。得られた粒子の平均粒子径は約 0.4
μmであった。この粒子 0.5gに対し、ノンコートキャ
リア(KBN−100、日立金属製) 9.5gを50ccポ
リビンに入れ、10分攪拌後、ブローオフにより帯電量
を測定した。その結果、−205μC/gであった。ま
た、ガラス転移温度は85℃であった。
【0040】樹脂微粒子D スチレン24g、ブチルアクリレート6g(全体モノマ
の20重量部)と水57gとを四ツ口フラスコに入れ、
80℃の油浴中で300回/分の攪拌を行い、15分間
窒素置換を行った後、V−50(アゾ系水溶性開始剤、
和光純薬製)を10重量部の水に溶解させて注射器で注
入し、4時間重合させた。得られた粒子の平均粒子径は
約0.4μmであった。この粒子 0.5gに対し、ノンコ
ートキャリア(KBN−100、日立金属製) 9.5gを
50ccポリビンに入れ、10分攪拌後、ブローオフによ
り帯電量を測定した。その結果、+117μC/gであ
った。また、ガラス転移温度は80℃であった。
【0041】樹脂微粒子E メチルメタクリレート10重量部、スチレン90重量部
と水157重量部とを四ツ口フラスコに入れ、80℃の
油浴中で300回/分の攪拌を行い、15分間窒素置換
を行った後、V−50(アゾ系水溶性開始剤、和光純薬
製)を10重量部の水に溶解させて注射器で注入し、4
時間重合させた。これにより、水に分散した粒径 0.5μ
mのポリマ微粒子を得た。
【0042】樹脂微粒子F メチルメタクリレート90重量部、スチレン10重量
部、水157重量部、ネオゲンSC(第一工業製薬製)
0.2重量部とを四ツ口フラスコに入れ、80℃の油浴中
で300回/分の攪拌を行い、15分間窒素置換を行っ
た後、ペルオキソ二硫酸カリウム(純正化学製)を10
重量部の水に溶解させて注射器で注入し、4時間重合さ
せた。これにより、水に分散した粒径 0.1μmのポリマ
微粒子を得た。
【0043】樹脂微粒子G スチレン10g、メチルメタクリレート90gと水15
7gとを四ツ口フラスコに入れ、80℃の油浴中で30
0回/分の攪拌を行い、15分間窒素置換を行った後、
V−50(アゾ系水溶性開始剤、和光純薬製)を10重
量部の水に溶解させて注射器で注入し、4時間重合させ
た。得られた粒子の平均粒子径は約0.4μmであっ
た。この粒子 0.5gに対し、ノンコートキャリア(KB
N−100、日立金属製) 9.5gを50ccポリビンに入
れ、10分攪拌後、ブローオフにより帯電量を測定し
た。その結果、+235μC/gであった。また、ガラ
ス転移温度は100℃であった。
【0044】樹脂微粒子H スチレン10g、メチルメタクリレート90gと水15
7gとを四ツ口フラスコに入れ、80℃の油浴中で30
0回/分の攪拌を行い、15分間窒素置換を行った後、
ペルオキソ二硫酸カリウム(純正化学製)を10重量部
の水に溶解させて注射器で注入し、4時間重合させた。
得られた粒子の平均粒子径は約 0.4μmであった。この
粒子 0.5gに対し、ノンコートキャリア(KBN−10
0、日立金属製) 9.5gを50ccポリビンに入れ、10
分攪拌後、ブローオフにより帯電量を測定した。その結
果、−155μC/gであった。また、ガラス転移温度
は101℃であった。
【0045】樹脂微粒子I スチレン10g、メチルメタクリレート90gと水15
7gとを四ツ口フラスコに入れ、80℃の油浴中で30
0回/分の攪拌を行い、15分間窒素置換を行った後、
過酸化水素水を10重量部の水に溶解させて注射器で注
入し、4時間重合させた。得られた粒子の平均粒子径は
約 0.4μmであった。この粒子 0.5gに対し、ノンコー
トキャリア(KBN−100、日立金属製) 9.5gを5
0ccポリビンに入れ、10分攪拌後、ブローオフにより
帯電量を測定した。その結果、−125μC/gであっ
た。また、ガラス転移温度は101℃であった。
【0046】樹脂微粒子J スチレン30g、メチルメタクリレート70gと水15
7gとを四ツ口フラスコに入れ、80℃の油浴中で30
0回/分の攪拌を行い、15分間窒素置換を行った後、
V−50(アゾ系水溶性開始剤、和光純薬製)を10重
量部の水に溶解させて注射器で注入し、4時間重合させ
た。得られた粒子の平均粒子径は約 0.4μmであった。
この粒子 0.5gに対し、ノンコートキャリア(KBN−
100、日立金属製) 9.5gを50ccポリビンに入れ、
10分攪拌後、ブローオフにより帯電量を測定した。そ
の結果、+217μC/gであった。また、ガラス転移
温度は102℃であった。
【0047】樹脂微粒子K スチレン10g、2−エチルヘキシルメタクリレート9
0gと水157gとを四ツ口フラスコに入れ、80℃の
油浴中で300回/分の攪拌を行い、15分間窒素置換
を行った後、V−50(アゾ系水溶性開始剤、和光純薬
製)を10重量部の水に溶解させて注射器で注入し、4
時間重合させた。得られた粒子の平均粒子径は約 0.4μ
mであった。この粒子 0.5gに対し、ノンコートキャリ
ア(KBN−100、日立金属製) 9.5gを50ccポリ
ビンに入れ、10分攪拌後、ブローオフにより帯電量を
測定した。その結果、+135μC/gであった。ま
た、ガラス転移温度は40℃であった。
【0048】(c)トナーの製造 ・トナーA(粉砕法) バインダ樹脂として、スチレン−アクリル樹脂(CPR
−300、三井東圧製)90重量部および着色材として
カーボンブラック(ブラックパールズL;平均粒径2.
4mμ、比表 面積138m2 /g;キャボット社製)
5重量部、アゾ染料 (ボントロンS−34 オリエン
ト化学製)1重量部、プロピレンワックス(ビスコール
550P 三洋化成製)4重量部を加え、加圧ニーダ
により160℃、30分溶融混練し、トナー塊を得た。
冷却したトナー塊をロートプレックス粉砕機により約〜
2mmの粗トナーとした。次いで、粗トナーをジェットミ
ル(PJM粉砕機、日本ニューマチック工業製)を用い
て微粉砕を行い、粉砕物を風力分級機(アルピネ社製)
により分級し、粒径5〜20μmのトナーAを得た。こ
のトナー 0.5gに対し、ノンコートキャリア(KBN−
100、日立金属製)9.5gを50ccポリビンに入
れ、10分攪拌後、ブローオフにより帯電量を測定し
た。その結果、−10μC/gであった。
【0049】・トナーB(乳化重合) モノマ スチレン(和光純薬製) 90重量部 ブチルアクリレート(和光純薬製) 10重量部 n−ブチルメタクリレート(和光純薬製) 5重量部 着色剤 カーボンブラック(150T、デグザ社製) 2重量部 アゾクロム染料(S−34、オリエント社製) 2重量部 乳化剤 ネオゲンSC(第一工業製薬製) 0.2重量部 熱重合開始剤 N−50(和光純薬製) 0.2重量部
【0050】上記単量体、着色剤およびワックスをディ
スパーサー(ヤマト科学製)を用い53分間攪拌し、単
量体組成物を調製した。つぎに、重合開始剤、乳化剤を
添加した蒸留水500重量部中にこの単量体組成物を入
れ、室温(20度)でディスパーサー(4,000 r.p.m.)
を用いて3分間攪拌した。その後、ディスパーサーをス
リーワンモーターに変え、100 r.p.m.にて攪拌しながら
60℃に加熱し、完全に単量体組成物を重合させた(1
〜3μm)。次に、水に分散した生成微粒子を80℃に
加熱し、粒子を凝集させ、水中に分散した平均粒径6μ
mの負帯電性トナーを得た。このトナー 0.5gに対し、
ノンコートキャリア(KBN−100、日立金属製)
9.5gを50ccポリビンに入れ、10分攪拌後、ブロー
オフにより帯電量を測定した。その結果、−11μC/
gであった。
【0051】・トナーC(懸濁重合) モノマ スチレン(和光純薬製) 90重量部 ブチルアクリレート(和光純薬製) 10重量部 着色剤 カーボンブラック(150T、デグザ社製) 2重量部 アゾクロム染料(S−34、オリエント社製) 2重量部 懸濁剤 ポリビニルアルコール(和光純薬製) 0.2重量部 熱重合開始剤 N−65(和光純薬製) 0.2重量部 ベンゾイン(緑化学製) 0.2重量部
【0052】上記単量体、着色剤およびワックスをディ
スパーサー(ヤマト科学製)を用い、3分間攪拌し、単
量体組成物を調製した。つぎに、重合開始剤、懸濁剤を
添加した蒸留水500重量部中にこの単量体組成物を入
れ、室温(20度)でディスパーサー(4,000 r.p.m.)
を用いて3分間攪拌した。その後60℃に加熱するとと
もにキセノンランプを当て、完全に単量体組成物を重合
させた。これにより、水中に分散した平均粒径6μmの
負帯電性トナーを得た。このトナー 0.5gに対し、ノン
コートキャリア(KBN−100、日立金属製) 9.5g
を50ccポリビンに入れ、10分攪拌後、ブローオフに
より帯電量を測定した。その結果、−11μC/gであ
った。
【0053】・トナーD (d)種粒子の調製 スチレン29重量部と水57重量部とを四ツ口フラスコ
に入れ、80℃の油浴中で300回/分の攪拌を行い、
15分間窒素置換を行った後、ペルオキソ二硫酸カリウ
ムを10gの水に溶解させて注射器で注入し、24〜4
8時間重合させた。得られた粒子の平均粒子径は約1μ
mであった。
【0054】 (種粒子の膨潤) 前記ポリマー粒子 1重量部 塩化ラウリル(和光純薬製) 4重量部 水 25重量部 過酸化ベンゾイル(和光純薬製) 2.5重量部 1,2−ジクロロエタン(純正化学製) 12重量部 ラウリル硫酸ナトリウム(東京化成工業製) 0.25重量部 アセトン 4重量部
【0055】前記のポリマー粒子を種粒子として用い
て、以下の膨潤過程でトナーを製造した。まず、過酸化
ベンゾイルを1,2−ジクロロエタンに溶解させ、残り
の試薬とともにホモジナイザーで充分に乳化分散させ
た。この混合物と種粒子を四ツ口フラスコに入れ、35
℃、400回/分で10時間攪拌を行い、開始剤を含ん
だ非水溶性物質を種粒子に吸収させた。
【0056】(e)トナー粒子の調製 スチレン(和光純薬工業製) 82重量部 アクリル酸n−ブチル(和光純薬工業製) 10重量部 ラウリル硫酸ナトリウム(東京化成工業製) 0.25重量部 三菱カーボンブラックMA−600(三菱化成製) 5重量部 S−34(オリエント製) 3重量部
【0057】上記のラテックスにモノマー、ラウリル硫
酸ナトリウム、水200重量部を乳化分散させて加え、
400回/分、30℃で24時間攪拌して吸収させた。
カーボンブラックとS−34をホモジナイザーで水10
0重量部に充分に分散させたものを添加し、同様に攪拌
しながら70℃に昇温させ、24時間の重合を行った。
最終的に得られたトナーは転化率が80%、平均粒子径
が6.0μm、粒子径の分散度が5%であった。このト
ナー 0.5gに対し、ノンコートキャリア(KBN−10
0、日立金属製) 9.5gを50ccポリビンに入れ、10
分攪拌後、ブローオフにより帯電量を測定した。その結
果、−10μC/gであった。
【0058】・トナーE(乳化重合) モノマ スチレン(和光純薬製) 45重量部 ブチルアクリレート(和光純薬製) 10重量部 n−ブチルメタクリレート(和光純薬製) 5重量部 着色剤 カーボンブラック(150T、デグザ社製) 2重量部 アゾクロム染料(S−34、オリエント社製) 2重量部 乳化剤 ネオゲンSC(第一工業製薬製) 0.2重量部 熱重合開始剤 N−50(和光純薬製) 0.2重量部 磁性粉 KBC−100(関東電化製) 45重量部
【0059】上記単量体、着色剤およびワックスをディ
スパーサー(ヤマト科学製)を用い、3分間攪拌し、単
量体組成物を調製した。つぎに、重合開始剤、乳化剤を
添加した蒸留水500重量部中にこの単量体組成物を入
れ、室温(20度)でディスパーサー(4,000 r.p.m.)
を用いて3分間攪拌した。その後、ディスパーサーをス
リーワンモーターに変え、100 r.p.m.にて攪拌しながら
60℃に加熱し、完全に単量体組成物を重合させた(1
〜3μm)。次に、水に分散した生成微粒子を80℃に
加熱し、粒子を凝集させ、水中に分散した平均粒径6μ
mの負帯電性トナーを得た。
【0060】・トナーF(懸濁重合) モノマ スチレン(和光純薬製) 45重量部 ブチルアクリレート(和光純薬製製) 10重量部 着色剤 カーボンブラック(150T、デグザ社製) 2重量部 アゾクロム染料(S−34、オリエント社製) 2重量部 懸濁剤 ポリビニルアルコール(和光純薬) 0.2重量部 熱重合開始剤 N−65(和光純薬製) 0.2重量部 ベンゾイン(緑化学製) 0.2重量部 磁性粉 KBC−100(関東電化製) 45重量部
【0061】上記単量体、着色剤およびワックスをディ
スパーサー(ヤマト科学製)を用い、3分間攪拌し単量
体組成物を調製した。次に、重合開始剤、懸濁剤を添加
した蒸留水500重量部中にこの単量体組成物を入れ、
室温(20度)でディスパーサー(4,000 r.p.m.)を用
いて3分間攪拌した。その後、60℃に加熱するととも
にキセノンランプを当て、完全に単量体組成物を重合さ
せた。これにより、水中に分散した平均粒径6μmの負
帯電性トナーを得た。このトナー 0.5gに対し、ノンコ
ートキャリア(KBN−100、日立金属製) 9.5gを
50ccポリビンに入れ、10分攪拌後、ブローオフによ
り帯電量を測定した。その結果、−11μC/gであっ
た。
【0062】実施例1 トナーAにシリカ(R972D、日本アエロジル) 0.3
重量部および樹脂微粒子A0.05重量部を、ヘンシェルミ
キサを用いて、回転数 650r.p.m.で3分間で外添した。
このトナーを図1に示す装置に投入後、40℃、80%
RH環境に12時間放置した。その後、印刷を行い、用
紙の背景部かぶりを観察したところ、背景部かぶりはな
く、良好な印字が得られた。このトナーの帯電量分布を
測定するため細川ミクロン製E−SPARTアナライザ
に本現像器を搭載した装置を用い(図2)、本トナーの
帯電量分布を測定した(図3)。また、上記の高温高湿
環境で2万枚の連続印刷を行ったが、層厚規制部材もト
ナー担持体にもトナーの融着がなく、初期と変わらない
良好な印刷特性が得られた。
【0063】実施例2 トナーAにシリカ(R972D、日本アエロジル製)
0.3重量部および樹脂微粒子A 0.7重量部を、ヘンシェ
ルミキサを用いて、回転数650rpmで3分間で外添
した。このトナーを図1に示す装置に投入後、40℃、
80%RH環境に12時間放置した。その後、印刷を行
い、用紙の背景部かぶりを観察したところ、背景部かぶ
りはなく、良好な印字が得られた。この環境で2万枚の
連続印刷を行ったが、層厚規制部材もトナー担持体にも
トナーの融着がなく、初期と変わらない良好な印刷特性
が得られた。
【0064】実施例3 トナーAにシリカ(R972D、日本アエロジル製)
0.3重量部および樹脂微粒子A 0.5重量部を、ヘンシェ
ルミキサを用いて、回転数650rpmで3分間で外添
した。このトナーを図1に示す装置に投入後、40℃、
80%RH環境に12時間放置した。その後、印刷を行
い、用紙の背景部かぶりを観察したところ、背景部かぶ
りはなく、良好な印字が得られた。この環境で2万枚の
連続印刷を行ったが、層厚規制部材もトナー担持体にも
トナーの融着がなく、初期と変わらない良好な印刷特性
が得られた。
【0065】比較例1 トナーAにシリカ(R972D、日本アエロジル製)
0.3重量部および樹脂微粒子A0.04重量部を、ヘンシェ
ルミキサを用いて、回転数650rpmで3分間で外添
した。このトナーを図1に示す装置に投入後、40℃、
80%RH環境に12時間放置した。その後、印刷を行
い、用紙の背景部かぶりを観察したところ、背景部かぶ
りが若干認められた。
【0066】比較例2 トナーAにシリカ(R972D、日本アエロジル製)
0.3重量部のみを、ヘンシェルミキサを用いて、回転数
650rpmで3分間で外添した。このトナーを図1に
示す装置に投入後、40℃、80%RH環境に12時間
放置した。その後、印刷を行い、用紙の背景部かぶりを
観察したところ、用紙全面が背景部かぶりにより汚れ
た。また、このトナーの帯電量分布を測定し、実施例1
と比較した(図3)。
【0067】比較例3 トナーAにシリカ(R972D、日本アエロジル製)
0.3重量部および樹脂微粒子A3重量部を、ヘンシェル
ミキサを用いて、回転数650rpmで3分間で外添し
た。このトナーを図1に示す装置に投入後、40℃、8
0%RH環境に12時間放置した。その後、印刷を行
い、用紙の背景部かぶりを観察したところ、背景部かぶ
りはなかったが、感光体ドラムの印字背景部に粒子Aが
選択的に排出されるため、感光体が白くにごり、連続印
刷にともない印字がぼけてきた。また、クリーニングブ
レードに粒子がたまっており、感光体が削れ、明部電位
が−50V上昇し、暗部電位が−100V低下してい
た。
【0068】比較例4 トナーAにシリカ(R972D、日本アエロジル製)
0.3重量部および樹脂微粒子B 0.5重量部を、ヘンシェ
ルミキサを用いて、回転数650rpmで3分間で外添
した。このトナーを図1に示す装置に投入後、40℃、
80%RH環境に12時間放置した。その後、印刷を行
い、用紙の背景部かぶりを観察したところ、用紙全面が
背景部かぶりにより汚れた。
【0069】比較例5 トナーAにシリカ(R972D、日本アエロジル製)
0.3重量部および樹脂微粒子C 0.5重量部を、ヘンシェ
ルミキサを用いて、回転数650rpmで3分間で外添
した。このトナーを図1に示す装置に投入後、40℃、
80%RH環境に12時間放置した。その後、印刷を行
い、用紙の背景部かぶりを観察したところ、用紙全面が
背景部かぶりにより汚れた。
【0070】比較例6 トナーAにシリカ(R972D、日本アエロジル製)
0.3重量部および樹脂微粒子D 0.5重量部を、ヘンシェ
ルミキサを用いて、回転数650rpmで3分間で外添
した。このトナーを図1に示す装置に投入後、40℃、
80%RH環境に12時間放置した。その後、印刷を行
い、用紙の背景部かぶりを観察したところ、背景部かぶ
りに関しては良好であった。そこで、連続印刷を行った
ところ5000枚で樹脂微粒子Dは層厚規制部材に融着
し、印字に白筋が発生した。
【0071】実施例4 トナーBにシリカ(R972D、日本アエロジル製)
0.3重量部および樹脂微粒子A 0.5重量部を、ヘンシェ
ルミキサを用いて、回転数650rpmで3分間で外添
した。このトナーを図1に示す装置に投入後、40℃、
80%RH環境に12時間放置した。その後、印刷を行
い、用紙の背景部かぶりを観察したところ、背景部かぶ
りはなく、良好な印字が得られた。この環境で2万枚の
連続印刷を行ったが、初期と変わらない良好な印刷特性
が得られた。
【0072】実施例5 トナーCにシリカ(R972D、日本アエロジル製)
0.3重量部および樹脂微粒子A 0.5重量部を、ヘンシェ
ルミキサを用いて、回転数650rpmで3分間で外添
した。このトナーを図1に示す装置に投入後、40℃、
80%RH環境に12時間放置した。その後、印刷を行
い、用紙の背景部かぶりを観察したところ、背景部かぶ
りはなく、良好な印字が得られた。この環境で2万枚の
連続印刷を行ったが、初期と変わらない良好な印刷特性
が得られた。
【0073】実施例6 トナーDにシリカ(R972D、日本アエロジル製)
0.3重量部および樹脂微粒子A 0.5重量部を、ヘンシェ
ルミキサを用いて、回転数650rpmで3分間で外添
した。このトナーを図1に示す装置に投入後、40℃、
80%RH環境に12時間放置した。その後、印刷を行
い、用紙の背景部かぶりを観察したところ、背景部かぶ
りはなく、良好な印字が得られた。この環境で2万枚の
連続印刷を行ったが、初期と変わらない良好な印刷特性
が得られた。
【0074】実施例7 トナーAと樹脂微粒子Eの分散溶液を混合し(トナー/
ポリマ微粒子= 100/0.5)、スリーワンモータで攪拌
し、トナーと樹脂微粒子の均一分散体を得、これを60
℃で乾燥させた。このトナー200gを図1に示す装置
に投入し、印字テストを行った結果、印字むらやかぶり
がなく、良好な印字品位が得られた。次いで、50kシ
ートの連続印刷を行ったところ、帯電量は15±2μC
/gと安定しており、印字品位も良好であった。
【0075】実施例8 トナーBと樹脂微粒子Eの分散溶液を混合し(トナー/
ポリマ微粒子= 100/0.5)、スリーワンモータで攪拌
し、トナーと樹脂微粒子の均一分散体を得、これを60
℃で乾燥させた。このトナー200gを図1に示す装置
に投入し、印字テストを行った結果、印字むらやかぶり
がなく、良好な印字品位が得られた。
【0076】実施例9 トナーCと樹脂微粒子Eの分散溶液を混合し(トナー/
ポリマ微粒子= 100/0.5)、スリーワンモータで攪拌
し、トナーと樹脂微粒子の均一分散体を得、これを60
℃で乾燥させた。このトナー200gを図1に示す装置
に投入し、印字テストを行った結果、印字むらやかぶり
がなく、良好な印字品位が得られた。
【0077】実施例10 トナーDと樹脂微粒子Eの分散溶液を混合し(トナー/
ポリマ微粒子= 100/0.5)、スリーワンモータで攪拌
し、トナーと樹脂微粒子の均一分散体を得、これを60
℃で乾燥させた。このトナー200gを図1に示す装置
に投入し、印字テストを行った結果、印字むらやかぶり
がなく、良好な印字品位が得られた。
【0078】実施例11 トナーBと樹脂微粒子Fの分散溶液を混合し(トナー/
ポリマ微粒子= 100/0.5)、スリーワンモータで攪拌
し、トナーと樹脂微粒子の均一分散体を得、これを60
℃で乾燥させた。このトナー200gを図1に示す装置
に投入し、印字テストを行った結果、印字むらやかぶり
がなく、良好な印字品位が得られた。
【0079】実施例12 トナーBと樹脂微粒子Fの分散溶液を混合し(トナー/
ポリマ微粒子= 100/0.5)、スリーワンモータで攪拌
し、トナーと樹脂微粒子の均一分散体を得、これを60
℃で乾燥させた。このトナー30gとフェライトキャリ
ア590gを用いて2成分現像剤を作製し、プリンタF
6174(富士通製)を用いて印刷テストを行った結
果、印字むらやかぶりがなく、良好な印字品位が得られ
た。
【0080】実施例13 トナーEと樹脂微粒子Fの分散溶液を混合し(トナー/
ポリマ微粒子= 100/0.5)、スリーワンモータで攪拌
し、トナーと樹脂微粒子の均一分散体を得、これを60
℃で乾燥させた。このトナー150gとフェライトキャ
リア36gを用いて 1.5成分現像剤を作製し、プリンタ
FMLBP112(富士通製)を用いて印刷テストを行
ったところ、印字むらやかぶりがなく、良好な印字品位
が得られた。
【0081】比較例7 トナーBと樹脂微粒子Eの分散溶液をそれぞれ60℃で
乾燥した。このトナーおよび樹脂微粒子をヘンシェルミ
キサで混合した(トナー/ポリマ微粒子= 100/ 0.
5)。このトナー200gを図1に示す装置に投入し、
印字テストを行った結果、感光体上の印字背景部に付着
し、20枚で印字むらが発生した。
【0082】比較例8 トナーBと樹脂微粒子Fの分散溶液をそれぞれ60℃で
乾燥した。このトナーおよび樹脂微粒子をヘンシェルミ
キサで混合した(トナー/ポリマ微粒子= 100/ 0.
5)。このトナー30gとフェライトキャリア590g
を用いて2成分現像剤を作製し、プリンタF6174
(富士通製)を用いて印刷テストを行った結果、初期か
らかぶりが現れた。
【0083】比較例9 トナーEと樹脂微粒子Eの分散溶液をそれぞれ60℃で
乾燥した。このトナーおよびポリマ微粒子をヘンシェル
ミキサで混合した(トナー/ポリマ微粒子= 100/ 0.
5)。このトナー150gとフェライトキャリア36g
を用いて 1.5成分現像剤を作製し、プリンタFMLBP
112(富士通製)を用いて印刷テストを行った結果、
トナーが感光体上の印字背景部に付着し、100枚で印
字むらが発生した。
【0084】実施例14 トナーBにシリカ(R972D、日本アエロジル製)
0.1重量部および樹脂微粒子G0.05重量部を、ヘンシ
ェルミキサを用いて、回転数 650 r.p.m. で3分間で外
添した。このトナーをプリンタF6144A1(富士通
製)のウレタンゴムローラを用いたローラ転写改造機を
用いて 1.2KVの定電圧を印加することで転写を行っ
た。その結果、文字の中ぬけがなく、良好な印字が得ら
れた。また、前述した高温高湿環境で2万枚の連続印刷
を行ったが、OPCの感光体は 0.8μmしか削れておら
ず、初期と変わらない良好な印刷特性が得られた。
【0085】実施例15 トナーBにシリカ(R972D、日本アエロジル製)
0.1重量部および樹脂微粒子G 0.9重量部を、ヘンシ
ェルミキサを用いて、回転数 650 r.p.m. で3分間で外
添した。このトナーをプリンタF6144A1(富士通
製)のローラ転写改造機を用いて 1.2KVの定電圧を印
加することで転写を行った。その結果、文字の中ぬけが
なく、良好な印字が得られた。また、前述した高温高湿
環境で2万枚の連続印刷を行ったが、OPCの感光体は
0.8μmしか削れておらず、初期と変わらない良好な印
刷特性が得られた。
【0086】実施例16 トナーBにシリカ(R972D、日本アエロジル製)
0.1重量部および樹脂微粒子G 0.5重量部を、ヘンシェ
ルミキサを用いて、回転数 650 r.p.m. で3分間で外添
した。このトナーをプリンタF6144A1(富士通
製)のローラ転写改造機を用いて 1.2KVの定電圧を印
加することで転写を行った。その結果、文字の中ぬけが
なく、良好な印字が得られた。また、前述した高温高湿
環境で2万枚の連続印刷を行ったが、OPCの感光体は
0.8μmしか削れておらず、初期と変わらない良好な印
刷特性が得られた。
【0087】比較例10 トナーBにシリカ(R972D、日本アエロジル製)
0.1重量部および樹脂微粒子G0.04重量部を、ヘンシェ
ルミキサを用いて、回転数 650 r.p.m. で3分間で外添
した。このトナーをプリンタF6144A1(富士通
製)のローラ転写改造機を用いて 1.2KVの定電圧を印
加することで転写を行った。その結果、文字の中ぬけが
発生していた。
【0088】比較例11 トナーBにシリカ(R972D、日本アエロジル製)
0.1重量部のみを、ヘンシェルミキサを用いて、回転数
650 r.p.m. で3分間で外添した。このトナーをプリン
タF6144A1(富士通製)のローラ転写改造機を用
いて 1.2KVの定電圧を印加することで転写を行った。
その結果、文字の中ぬけが発生していた。この印字を実
施例1の印字と比較した(図5)。
【0089】比較例12 トナーBにシリカ(R972D、日本アエロジル製)
0.1重量部および樹脂微粒子G2重量部を、ヘンシェル
ミキサを用いて、回転数 650 r.p.m. で3分間で外添し
た。このトナーをプリンタF6144A1(富士通製)
のローラ転写改造機を用いて 1.2KVの定電圧を印加す
ることで転写を行ったところ、感光体ドラムに粒子Gが
付着したため、感光体が白くにごり、連続印刷にともな
い印字がぼけてきた。また、クリーニングブレードに粒
子がたまっており、感光体が削れ、明部電位が−50V
上昇し、暗部電位が−100V低下していた。
【0090】比較例13 トナーBにシリカ(R972D、日本アエロジル製)
0.1重量部および樹脂微粒子H 0.5重量部を、ヘンシェ
ルミキサを用いて、回転数 650 r.p.m. で3分間で外添
した。このトナーをプリンタF6144A1(富士通
製)のローラ転写改造機を用いて 1.2KVの定電圧を印
加することで転写を行った。その結果、印字の文字中ぬ
けは解消していなかった。
【0091】比較例14 トナーBにシリカ(R972D、日本アエロジル製)
0.1重量部および樹脂微粒子I 0.5重量部を、ヘンシェ
ルミキサを用いて、回転数 650 r.p.m. で3分間で外添
した。このトナーをプリンタF6144A1(富士通
製)のローラ転写改造機を用いて 1.2KVの定電圧を印
加することで転写を行った。その結果、印字の文字中ぬ
けは解消していなかった。
【0092】比較例15 トナーBにシリカ(R972D、日本アエロジル製)
0.1重量部および樹脂微粒子J 0.5重量部を、ヘンシェ
ルミキサを用いて、回転数 650 r.p.m. で3分間で外添
した。このトナーをプリンタF6144A1(富士通
製)のローラ転写改造機を用いて 1.2KVの定電圧を印
加することで転写を行った。その結果、文字中ぬけに対
しては良好であった。そこで、連続印刷を行ったところ
1万枚で印字がぼけてきた。また、この時、感光体の削
れは8μmに達し、明部電位が−50V上昇し、暗部電
位が−100V低下していた。
【0093】比較例16 トナーBにシリカ(R972D、日本アエロジル製)
0.1重量部および樹脂微粒子K 0.5重量部を、ヘンシェ
ルミキサを用いて、回転数 650 r.p.m. で3分間で外添
した。このトナーをプリンタF6144A1(富士通
製)のローラ転写改造機を用いて 1.2KVの定電圧を印
加することで転写を行った。その結果、文字中ぬけに対
しては良好であった。そこで、連続印刷を行ったところ
2000枚で感光体表面に樹脂の融着膜が生成し、印字
が薄くなった。
【0094】実施例17 トナーAにシリカ(R972D、日本アエロジル製)
0.1重量部および樹脂微粒子G 0.5重量部を、ヘンシェ
ルミキサを用いて、回転数 650 r.p.m. で3分間で外添
した。このトナーをプリンタF6144A1(富士通
製)のローラ転写改造機を用いて 1.2KVの定電圧を印
加することで転写を行った。その結果、文字の中ぬけが
なく、良好な印字が得られた。また、前述した高温高湿
環境で2万枚の連続印刷を行ったが、OPCの感光体は
0.8μmしか削れておらず、初期と変わらない良好な印
刷特性が得られた。
【0095】実施例18 トナーFにシリカ(R972D、日本アエロジル製)
0.1重量部および樹脂微粒子G 0.5重量部を、ヘンシェ
ルミキサを用いて、回転数 650 r.p.m. で3分間で外添
した。このトナーをプリンタFMLBP112(富士通
製)のローラ転写改造機を用いて 1.2KVの定電圧を印
加することで転写を行った。その結果、文字の中ぬけが
なく、良好な印字が得られた。また、前述した高温高湿
環境で2万枚の連続印刷を行ったが、OPCの感光体は
1.2μmしか削れておらず、初期と変わらない良好な印
刷特性が得られた。
【0096】実施例19 トナーDにシリカ(R972D、日本アエロジル製)
0.1重量部および樹脂微粒子G 0.5重量部を、ヘンシェ
ルミキサを用いて、回転数 650 r.p.m. で3分間で外添
した。このトナーをプリンタF6144A1(富士通)
のローラ転写改造機を用いて 1.2KVの定電圧を印加す
ることで転写を行った。その結果、文字の中ぬけがな
く、良好な印字が得られた。また、前述した高温高湿環
境で2万枚の連続印刷を行ったが、OPCの感光体は
1.0μmしか削れておらず、初期と変わらない良好な印
刷特性が得られた。
【0097】
【発明の効果】本発明によれば、非磁性一成分現像方式
において、高温高湿環境で連続印刷を行っても背景部か
ぶりがなく、良好な印字品位を長期間維持することので
きる非磁性一成分現像用トナーが提供される。また、印
字むらや背景部かぶりもしくは連続印刷時の帯電変動を
生じることのない、静電画像現像用トナーの製造方法が
提供され、さらに、ローラによる転写を用いる画像形成
方法において、転写による文字の中ぬけがなく、良好な
印字品位を長期間維持することのできる方法が提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例画像形成装置の断面図。
【図2】本発明の一実施例非磁性一成分現像装置が適用
されるプロセスユニットの構成図。
【図3】本発明の一実施例画像形成装置説明図。
【図4】トナーの帯電分布を測定するためのアナライザ
の構造を示す図。
【図5】実施例1および比較例1におけるトナーの帯電
量分布を示すグラフ。
【図6】文字の中ぬけを示す模式図。
【図7】実施例14と比較例11との印字の比較図。
【符号の説明】
2…プロセスユニット 4…ドラムカートリッジ 5…現像器 6…熱定着器 7…光学ユニット 8…用紙分離部 10…フロントカバー 12…用紙カセット 14…スタッカ14 30…ピックアップローラ 31…レジストローラ 32…手差しガイド 33…手差しローラで 34…カバー軸 36…排出ローラ 40…感光ドラム 41…帯電ローラ 42…転写ローラ 43…廃トナーボックス 44…掻き取りブレード 45…把手 46…ローラカバー 50…現像ローラ 50a…電源 51…層厚規制ブレード 52…リセットローラ 53、54…パドルローラ 55…カセット収容部 56…トナーカセット 57…トナー供給レバー 58…把手 59…用紙ガイドリブ 60…熱ローラ 61…バックアップローラ 62…クリーニングローラ
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 9/08 384

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正または負の一方の極性に帯電する非磁
    性絶縁性トナー粒子、および前記非磁性絶縁性トナーの
    帯電極性とは逆極性に帯電しかつ前記非磁性絶縁性トナ
    ーよりも小さな粒径を有する微粒子を含む非磁性一成分
    トナーと、 像担持体上の静電潜像をトナー像化すべく、前記非磁性
    一成分トナーを担持しかつ前記像担持体に搬送する現像
    剤担持体と、 前記現像剤担持体の表面に当接し、前記非磁性一成分ト
    ナーの層厚を規制する層厚規制部材と、 前記非磁性一成分トナーに電荷を注入する電圧印加手段
    と、を備えてなる非磁性一成分現像装置。
  2. 【請求項2】 前記一成分現像剤は、前記微粒子がスチ
    レンモノマを90重量部以上含有するラジカル重合可能
    なモノマを水溶性アゾ系開始剤を用いてソープフリー乳
    化重合せしめた粒径が 0.1〜1μmの樹脂微粒子であ
    り、当該樹脂微粒子の含有量が前記非磁性絶縁性トナー
    に対し、0.05〜0.75重量部であることを特徴とする請求
    項1に記載の非磁性一成分現像装置。
  3. 【請求項3】 像担持体上の静電潜像をトナー像化する
    ための現像剤担持体と、前記現像剤担持体の表面に当接
    し、トナーの層厚を規制する層厚規制部材と、トナーに
    電荷を注入する電圧印加手段と、を備える一成分現像装
    置に用いられる非磁性一成分トナーであって、 非磁性絶縁性のトナー粒子と、 スチレンモノマを90重量部以上含有するラジカル重合
    可能なモノマを水溶性アゾ系開始剤を用いてソープフリ
    ー乳化重合せしめた粒径が 0.1〜1μmの樹脂微粒子を
    含む外添剤と、を含み、 前記樹脂微粒子は、その含有量が前記非磁性絶縁性トナ
    ーに対して0.05〜0.75重量部であること、を特徴とする
    非磁性一成分トナー。
  4. 【請求項4】 静電潜像を担持する無端状の像担持体
    と、 前記像担持体上の静電潜像をトナー像化する現像器と、 前記像担持体状のトナー像を記録媒体上に転写する転写
    手段と、 を少なくとも備える画像形成装置であって、 前記現像器は、 正または負の一方の極性に帯電する非磁性絶縁性トナー
    粒子、および前記非磁性絶縁性トナーの帯電極性とは逆
    極性に帯電し、かつ前記非磁性絶縁性トナーよりも小さ
    な粒径を有する微粒子を含む非磁性一成分トナーと像担
    持体上の静電潜像をトナー像化すべく、前記非磁性一成
    分トナーを担持し、かつ前記像担持体に搬送する現像剤
    担持体と、 前記現像剤担持体の表面に当接し、前記非磁性一成分ト
    ナーの層厚を規制する層厚規制部剤と、 前記非磁性一成分トナーに電荷を注入する電圧印加手段
    と、 を含み、 前記転写手段は、前記像担持体上のトナー像を静電的に
    前記記録媒体上に転写するための転写ローラであるこ
    と、を特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記一成分現像剤は、85重量部以上の
    メチルメタクリレートモノマと15重量部以下のスチレ
    ンモノマとを含有するモノマを水溶性アゾ系開始剤を用
    いて乳化重合せしめた樹脂微粒子を、前記非磁性絶縁性
    トナーに対し、0.05〜 1.0重量部含んでなることを特徴
    とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 体積平均粒径4〜15μmのトナー粒子
    と、 アクリル系モノマ、メタクリル系モノマ、およびスチレ
    ン系モノマから選ばれる少なくとも一種から得られる粒
    径 0.1〜1μmのポリマ微粒子を含む外添剤と、を含む
    トナーを製造するためのトナー製造方法であって、 前記トナー粒子および前記ポリマ微粒子を別々に水中で
    モノマからの重合法により形成し、 次いで、同一容器内において水中で均一混合した後、乾
    燥させることにより、直接前記ポリマ微粒子を前記トナ
    ー粒子に外添すること、を特徴とするトナー製造方法。
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