JPH06109721A - 雨水自動分析装置 - Google Patents

雨水自動分析装置

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JPH06109721A
JPH06109721A JP26180392A JP26180392A JPH06109721A JP H06109721 A JPH06109721 A JP H06109721A JP 26180392 A JP26180392 A JP 26180392A JP 26180392 A JP26180392 A JP 26180392A JP H06109721 A JPH06109721 A JP H06109721A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ion
meter
conductivity
rain water
measurement
Prior art date
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Pending
Application number
JP26180392A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Nishimura
雅之 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
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Publication of JPH06109721A publication Critical patent/JPH06109721A/ja
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  • Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 雨水、雪水などを自動採取して所望の分析が
できるとともに、出力されたデータを基にフィードバッ
ク測定の行える装置を提供する。 【構成】 本発明は、雨水・雪水・霧等を自動的に採取
し、pH、導電率を測定すると共にICによりイオン性
成分を測定し、各測定結果を全て一つのデータ処理部に
集中させた上で、a)陽イオンの濃度と陰イオンの濃度
を当量を単位として比較し、イオンのバランスが適当で
あるかどうかを判断すると共に、b)得られた各イオン
の濃度に予め知られた各イオンの当量電導度を掛け合わ
せ、その和をとった値(導電率の理論値)と実測された
導電率とを比較して二つの値が妥当なレベルで一致する
かどうかを判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は雨水・雪水等の中のイオ
ン性成分の自動測定に関する。
【0002】
【従来技術】近年、環境の酸性化が重大な環境問題の一
つとしてクローズアップされており、特に雨水・雪水・
霧等に含まれるイオン性成分の測定が、その原因や影響
を評価する上で不可欠となっている。これらの試料中の
イオン性成分の分析には、無人連続運転が可能で、しか
も感度・精度共に優れるイオンクロマトグラフィー(以
下IC)が適しており、急速に普及しつつある。また、
ICでは測定の出来ない水素イオン濃度の測定にはpH
メーターが、トータルのイオン濃度の評価には導電率計
(EC計)が各々使用される。
【0003】通常、降水量1mm毎等決まった量が降る
度、または一降雨毎にこれらの装置を用いてモニターが
なされているが、現段階では採取した試料を保管してお
き、ある程度まとまった状態で人間の手によって分析が
行われてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このため、測定に要す
る手間が多くかかる上に、離島や山間等のデータの蓄積
は困難であった。また、得られたデータの信頼性の確認
は全ての分析が終了した後に評価されるので、結果をフ
ィードバックして分析をやり直すことは実質上不可能で
あった。
【0005】したがって、人手を介さずに、雨水等に含
まれるイオン性成分を高い信頼性をもって測定すること
を可能とする自動分析計の出現が求められており、雨水
を自動採取してその中のイオン性成分をICで測定する
ことを目指したものは試みられている。
【0006】しかし、得られた実験データの評価につい
ては、出力されたデータを基に後日人間が行う必要があ
り、信頼性・省力化の面から充分ではなかった。
【0007】そこで、本発明は、雨水、雪水などを自動
採取して所望の分析ができるとともに、出力されたデー
タを基にフィードバック測定の行える装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は、雨水などを採取する採取部と、該採取部
で採取された雨水などの導電率、pH、無機イオン成分
を各々測定する測定部と、該測定部から出力された信号
に基づきその測定値の信頼性を評価し、結果を測定部に
フィードバックする制御部とを備えた雨水自動分析装置
を提供する。
【0009】ここで、採取部とは、例えば、ろ斗などで
サンプルカップに自動的に採取するものが挙げられる
が、これに限定されない。
【0010】測定部は、導電率、pH、無機イオン成分
を各々測定することができるものならば、特に限定され
ないが、例えば、導電率は導電率計(EC計)、pHは
pHメーター(pH電極)、無機イオン成分は陽イオン
および陰イオンクロマトグラフィーで測定する。
【0011】制御部は、pH、導電率、イオン性成分の
各測定結果を全て一つのデータ処理部に集中させた上
で、a)陽イオンの濃度と陰イオンの濃度を当量を単位
として比較し、イオンのバランスが適当であるかどうか
を判断すると共に、b)得られた各イオンの濃度に予め
知られた各イオンの当量電導度を掛け合わせ、その和を
とった値(導電率の理論値)と実測された導電率とを比
較して二つの値が妥当なレベルで一致するかどうかを判
断する、という二つの処理を行う。
【0012】そして、何れかの結果が予め設定したしき
い値を上回った場合に同じ試料を用いて再度各項目の測
定を行い、初回の結果と比較する。比較の結果、例えば
2回目のデータがしきい値を下回るか、初回のデータに
一致した場合、2回目のデータを採取し、それ以外の場
合にはもう一度同じ試料による測定を繰り返す、等の処
理ルーチンに基づいて計算を行うものである。
【0013】
【作用】前記した本発明の方法によれば、測定すべきイ
オン性物質を各測定部で測定し、結果を出力できるのみ
ならず、お互いの結果の比較により信頼性を評価し、さ
らにその結果をフィードバックすることで、自動的に再
測定を行わせ、常に信頼性の高いデータを自動的に出力
することが可能となる。
【0014】特に、リアルタイムでの評価がフィードバ
ックを可能とし、従来、誤った判断の材料となったり、
データの欠落を招いていたようなケースでも有用なデー
タが得られる。
【0015】
【実施例】以下、実施例を用いて、本発明をさらに詳細
に説明する。図1は本発明で用いる装置の略図である。
図1において1は採雨用ろ斗で、その吐出口にはフィル
ター2が付いており、挟雑成分を除去する。また、ろ斗
の下部にサンプルカップ3、3’…が配設される。サン
プルカップは、ターンテーブル4上に複数個配置されて
おり、カップに一定量の採雨が済めば、ターンテーブル
4は回転し、順次一つのカップが採雨用ろ斗1の下部に
来るように制御される。採雨量の検出は、サンプルカッ
プに付設しておかれた液量センサ16により行われる。
液量センサ16は、例えば光学式のものを用いる。
【0016】13はサンプリングシリンジで、ターンテ
ーブル4の回転によりサンプリング位置にきたサンプル
カップ内の試料を吸引し、測定部に送るものである。
【0017】測定部は、EC計5、pHメータ6、陰イ
オン用イオンクロマトグラフ14、陽イオンクロマトグ
ラフ15からなる。なお、7は陰イオン用イオンクロマ
トグラフ用インジェクタ、8は陽イオン用イオンクロマ
トグラフ用インジェクタ、10は三方バルブ、11、1
2は電磁弁、17は陰イオン用イオンクロマトグラフ用
移動相、18は陽イオン用イオンクロマトグラフ用移動
相、19、20は検出器を示す。
【0018】三方バルブ10、電磁弁11、12、陰イ
オン用イオンクロマトグラフ用インジェクタ7、陽イオ
ン用イオンクロマトグラフ用インジェクタ8の各々の切
り換え、ターンテーブル4の回転、液量センサ16、検
出器19、20の信号は全てデータ処理部兼コントロー
ラ9に入り制御される。
【0019】以下、図1に示した分析装置を用いた本発
明の一実施例について、その作用を説明する。
【0020】降水が採雨用ろ斗1で捕捉され、フィルタ
2でろ過された後サンプルカップ3に貯められる。液量
が設定量に達したことが16で測定されたところで、タ
ーンテーブル4が一定角度回転し、サンプルカップ3’
の位置(サンプリング位置)にサンプルカップ3が動
く。
【0021】サンプリングシリンジ13で吸引された試
料が電磁弁11、12、陰イオン用イオンクロマトグラ
フ用インジェクタ7、陽イオン用イオンクロマトグラフ
用インジェクタ8を介してEC計5、pHメータ6、陰
イオン用イオンクロマトグラフ14、陽イオンクロマト
グラフ15に導入され、各々測定がなされる。
【0022】以上の動作は、データ処理部兼コントロー
ラ9により一元管理される。各装置からの分析結果がデ
ータ処理部兼コントローラ9に集められ、a)陽イオン
の濃度と陰イオンの濃度を当量を単位として比較し、イ
オンのバランスが適当であるかどうかを判断すると共
に、b)得られた各イオンの濃度に予め知られた各イオ
ンの当量電導度を掛け合わせ、その和をとった値(導電
率の理論値)と実測された導電率とを比較して二つの値
が妥当なレベルで一致するかどうかを判断する、といっ
た処理がなされ、結果に基づき再分析の要否が決定され
る。
【0023】再分析が必要であると判断された場合に
は、データ処理部兼コントローラ9が電磁弁11、1
2、陰イオン用イオンクロマトグラフ用インジェクタ
7、陽イオン用イオンクロマトグラフ用インジェクタ8
を駆動して、その結果再度同じサンプルがEC計5、p
Hメータ6、陰イオン用イオンクロマトグラフ14、陽
イオンクロマトグラフ15により分析される。
【0024】分析値が妥当で、再分析が不要な場合に
は、サンプルカップ3の中身は廃棄またはストックさ
れ、装置は次のサンプルの分析に備え待機状態となる。
これを繰り返すことにより、降水中のイオン成分が、高
い信頼性をもって自動的に測定されることとなる。
【0025】
【発明の効果】以上、説明した通り、本発明を用いるこ
とにより、降水中のイオン性成分を測定するに際し、無
人自動運転によって信頼性の極めて高い分析結果を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例で用いる分析装置図。
【符号の説明】
1:採雨ろ斗 3、3’…:サンプルカップ 4:ターンテーブル 5:EC計 6:pHメーター 9:データ処理部兼コントローラ 14:陰イオン用イオンクロマトグラフ 15:陽イオン用イオンクロマトグラフ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雨水などを採取する採取部と、該採取部
    で採取された雨水などの導電率、pH、無機イオン成分
    を各々測定する測定部と、該測定部から出力された信号
    に基づきその測定値の信頼性を評価し、結果を測定部に
    フィードバックする制御部とを備えた雨水自動分析装
    置。
JP26180392A 1992-09-30 1992-09-30 雨水自動分析装置 Pending JPH06109721A (ja)

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JP26180392A JPH06109721A (ja) 1992-09-30 1992-09-30 雨水自動分析装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP26180392A JPH06109721A (ja) 1992-09-30 1992-09-30 雨水自動分析装置

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JPH06109721A true JPH06109721A (ja) 1994-04-22

Family

ID=17366933

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JP26180392A Pending JPH06109721A (ja) 1992-09-30 1992-09-30 雨水自動分析装置

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