JPH08122227A - 降水サンプリング装置 - Google Patents

降水サンプリング装置

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JPH08122227A
JPH08122227A JP6282815A JP28281594A JPH08122227A JP H08122227 A JPH08122227 A JP H08122227A JP 6282815 A JP6282815 A JP 6282815A JP 28281594 A JP28281594 A JP 28281594A JP H08122227 A JPH08122227 A JP H08122227A
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JP
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rainwater
sample
water storage
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JP6282815A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Saito
斉藤  勝彦
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 降水量が多い場合にも降水の成分の連続的な
モニタリングを可能とする。 【構成】 複数個の保持用サンプルコイルCA1〜CA
nを備え、コントローラ16による各部の制御に基づ
き、貯水部12により1mm雨量毎に採取された雨水
が、空の保持用サンプルコイルのうちのいずれかに充填
される。一方、コントローラ16による各部の制御に基
づき、いずれかの保持用サンプルコイルに充填された雨
水がイオンクロマトグラフに注入される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、雨水や降雪等の降水に
含まれるイオン成分等をイオンクロマトグラフ等で連続
的にモニタリングするために使用される降水サンプリン
グ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】酸性雨のモニタリング等では、例えば1
mm雨量毎に雨水中のイオン成分を測定するというよう
に、時々刻々の雨水中の成分を連続的にモニタリングす
ることが要望されている。一方、雨水に含まれるC
-、NO3 -、SO4 -などのイオン成分を測定するため
にイオンクロマトグラフが用いられているが、イオンク
ロマトグラフによる雨水の1回の分析には15分程度の
時間を要する。したがって、単位時間当たりの降水量が
多い場合には、イオンクロマトグラフのような分析機器
は、上記のような連続的なモニタリングに対処すること
ができなかった。これに対し、複数台のイオンクロマト
グラフを使用することも考えられるが、イオンクロマト
グラフは高価であり、これを複数台使用した装置は、大
がかりなものであると共に保守も煩雑になるため、測定
現場におけるモニタリング用としては実用的なものでは
ない。このため、降水量が多い場合には、多数の試料容
器を用意し、所定雨量毎(例えば1mm雨量毎)の雨水
を別々の試料容器に採取しておき、全観測期間終了後に
各試料容器中の雨水を分析するという方法を採らざるを
得なかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来、
降水量が多い場合には、降水に含まれる成分の測定現場
での連続的なモニタリングは事実上できなかった。
【0004】そこで本発明では、イオンクロマトグラフ
のように分析に比較的長い時間を要する分析機器を用い
る場合であっても、測定現場において雨水等の降水の成
分の連続的なモニタリングを可能とする降水サンプリン
グ装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明は、降水を採取して試料として分析装
置に供給する降水サンプリング装置において、 a)降水を受けて貯水する貯水手段と、 b)貯水手段の貯水量を検出する検出手段と、 c)貯水手段に貯水された降水を排出させる排出手段
と、 d)降水を所定量だけ保持する複数個の試料保持手段
と、 e)貯水手段に貯水された降水を試料保持手段に充填す
る充填手段と、 f)降水が充填された試料保持手段のいずれか一つから
前記分析装置に降水を試料として注入する注入手段と、 g)貯水手段に降水を貯水させつつ検出手段によって貯
水量を検出し、貯水量の検出値が予め定められた基準値
に達すると、貯水手段に貯水された降水を、降水が充填
されていない試料保持手段のいずれか一つに充填手段に
よって充填した後、貯水手段に残っている降水を排出手
段によって排出し、再び貯水手段に降水を貯水させつつ
検出手段によって貯水量を検出する制御手段と、を備え
た構成としている。
【0006】
【作用】本発明の降水サンプリング装置は、制御手段に
よる制御の下、以下のように動作する。降雨等によって
降水が貯水手段に貯水され、その貯水量が予め定められ
た基準値に達したことが検出手段によって検出される
と、貯水手段に貯水されている降水が、降水が充填され
ていない試料保持手段のいずれか一つに充填手段によっ
て充填される。この充填後に貯水手段に残っている降水
は排出手段によって排出された後、再び降水が貯水手段
に貯水され、上記の動作が繰り返される。
【0007】一方、注入手段は、降水が充填された試料
保持手段のいずれか一つから分析装置に降水を試料とし
て注入する。この注入が終了すると、その試料保持手段
は充填手段による降水の新たな充填が可能な状態とな
る。降水が注入された分析装置は、その降水の分析を行
なう。
【0008】いま、単位時間当たりの降水量が増大して
分析装置による分析が降水量に追従できなくなったとす
ると、複数の試料保持手段のうち降水が充填されていな
い保持手段に次々に降水が充填されていき、充填された
試料保持手段の個数が増える。しかし、この間に降水量
が少なくなるか又は降水がなくなることにより、分析装
置による分析が降水量に追従できるようになると、降水
の分析装置への注入が終了して新たな降水の充填が可能
となる試料保持手段の個数が増え、次の降水量の増大に
備えることができるようになる。
【0009】
【実施例】図1は、本発明の一実施例である雨水サンプ
リング装置を利用した雨水分析装置の構成を示す図であ
る。この雨水分析装置は、雨水に含まれるイオン成分の
連続的なモニタリングを行なうための装置であり、
(1)移動相を貯える容器52、送液ポンプ54、試料
注入部56、イオン交換カラム58、検出器60、及び
データ処理部62から成る分析装置本体としてのイオン
クロマトグラフと、(2)貯水部12、液面検出部1
4、三方電磁弁VA1〜VAn、VB1〜VBn、二方
電磁弁VC、保持用サンプルコイルCA1〜CAn、第
1ポンプP1、及び第2ポンプP2から成る雨水サンプ
リング装置と、(3)イオンクロマトグラフ及び雨水サ
ンプリング装置の各部を制御するコントローラ16と、
から構成される。
【0010】以下、上記の雨水分析装置の各部の詳細に
ついて説明する。貯水部12は、上面に直径30cm程
度の開口部を有し、これによって雨水を受けて貯水す
る。雨水の成分を連続的にモニタリングするには、通
常、1mm雨量毎に雨水を採取し分析することが必要と
されている。したがって、貯水部12の直径が上記のよ
うに30cm程度であれば、体積にして70ml程度毎
に分析をする必要がある。そこで液面検出部14は、貯
水部12における液面がこの体積に対応した高さに達し
ているか否かを示す信号を検出信号Ssとして出力す
る。この液面検出部14は、例えば光センサを用いて実
現することができる。
【0011】各三方電磁弁VA1〜VAnは、いずれも
出入口A、B、Cを有し、出入口Aは全て貯水部12の
底面に接続され、出入口Bはそれぞれ保持用サンプルコ
イルCA1〜CAnの一端(入口側)に接続されてお
り、出入口Cは全て外部に開放されて、出入口Cより空
気を取り込めるようになっている。また、貯水部12の
底面には貯水部12の雨水を排出させるための二方電磁
弁VCも接続されている。
【0012】保持用サンプルコイルCA1〜CAnは、
イオンクロマトグラフに試料として注入する雨水を保持
するためのものであり、降水量が多い場合にも雨水中の
イオン成分の連続的なモニタリングを可能とするために
複数個(n個)設けられている。各保持用サンプルコイ
ルCA1〜CAnはテフロン(商標名)又はガラスを材
料とするコイル状チューブであり、一つの保持用サンプ
ルコイルの容量は10ml〜20ml程度である。pp
mオーダの濃度のイオン成分を検出するためには100
μl〜1ml程度の試料をイオンクロマトグラフに注入
する必要があるが、各保持用サンプルコイルCA1〜C
Anはこのような検出に十分な容量となっている。
【0013】各保持用サンプルコイルCA1〜CAnの
他端(出口側)には、三方電磁弁VB1〜VBnが接続
されている。すなわち、各三方電磁弁VB1〜VBn
は、いずれも出入口D、E、Fを有し、各保持用サンプ
ルコイルCA1〜CAnの他端は、それぞれ三方電磁弁
VB1〜VBnの出入口Dに接続されている。また、各
三方電磁弁VB1〜VBnの出入口Eは全て試料注入部
56に接続されており(後述のように注入バルブVIの
出入口bに接続されている)、出入口Fは全て定量吸引
ポンプである第1ポンプP1に接続されている。
【0014】試料注入部56は、6個の出入口a、b、
c、d、e、fを有する注入バルブVIと注入用サンプ
ルコイルCBとから成り、注入用サンプルコイルCBの
一端は注入バルブVIの出入口aに、他端は出入口bに
それぞれ接続されている。また、注入バルブVIの出入
口bは前述の各三方電磁弁VB1〜VBnの出入口Eと
接続され、出入口cは第2ポンプP2と接続されてい
る。さらに、出入口fは送液ポンプ54の出口と、出入
口eはイオン交換カラム58の入口とそれぞれ接続され
ている。
【0015】コントローラ16は、液面検出部14から
出力される検出信号Ss及びデータ処理部62から出力
される分析終了信号Stを受け取り、各保持用サンプル
コイルCA1〜CAnの入力側の三方電磁弁VA1〜V
Anを制御する信号Sc1、出力側の三方電磁弁VB1〜
VBnを制御する信号Sc2、貯水部12の雨水を排出す
るための二方電磁弁VCを制御する信号Sc3、第1ポン
プP1を制御する信号Sc4、第2ポンプP2を制御する
信号Sc5、及び、注入バルブVIを制御する信号Sc6を
出力する。ここで、制御信号Sc1及びSc2については、
それぞれ三方電磁弁VA1〜VAn、三方電磁弁VB1
〜VBnに対応したそれぞれn種類の信号から成り、各
三方電磁弁は独立に制御される。
【0016】以下、上記コントローラ16による各部の
制御に基づく本雨水分析装置の動作について説明する。 [1]雨水採取 雨水に含まれるイオン成分を連続的にモニタリングする
ためには、一定の雨量毎に雨水を試料として採取する必
要がある。この雨水採取の段階では、コントローラ16
は、まず、二方電磁弁VCを閉じるとともに、各三方電
磁弁VA1〜VAnの出入口Aを全て閉じる。この状態
において雨が降ると貯水部12に雨水が貯えられ、貯え
られた雨水の液面が1mm雨量分の高さに達すると、こ
れを示す検出信号Ssが液面検出部14から出力され
る。
【0017】貯水部12に貯えられた雨水が1mm雨量
分に達したことを示す検出信号Ssが出力されると、保
持用サンプルコイルCA1〜CAnのうち空(から)の
保持用サンプルコイルのいずれかに一つに貯水部12の
雨水が充填される。いま、保持用サンプルコイルCA1
に雨水が充填されるものとすると、コントローラ16
は、保持用サンプルコイルCA1の入口側に接続された
三方電磁弁VA1の出入口AとB、出口側に接続された
三方電磁弁VB1の出入口DとFをそれぞれ導通させた
後、第1ポンプP1を作動させて一定量だけ雨水を吸引
する。この吸引により保持用サンプルコイルCA1に雨
水が充填される。
【0018】保持用サンプルコイルCA1への雨水の充
填が終了すると、コントローラ16は、二方電磁弁VC
を開いて貯水部12に残っていた雨水をヘッド差で全て
排出させた後、二方電磁弁VCを閉じる。これにより、
次の1mm雨量分の雨水の貯水部12への貯水が可能な
状態となる。
【0019】貯水部12に貯えられる雨水が再び1mm
雨量分に達すると、コントローラ16は液面検出部14
からの検出信号Ssによってこれを検知し、上記と同
様、空の保持用サンプルコイルのいずれか一つに雨水を
充填する。この時点で例えば保持用サンプルコイルCA
2が空であってこれに雨水が充填されるものとすると、
コントローラ16は、保持用サンプルコイルCA2の入
口側に接続された三方電磁弁VA2の出入口AとB、出
口側に接続された三方電磁弁VB2の出入口DとFをそ
れぞれ導通させた後、第1ポンプP1を作動させて一定
量だけ雨水を吸引する。保持用サンプルコイルCA2へ
の雨水の充填が終了すると、コントローラ16は、二方
電磁弁VCを開いて貯水部12に残っていた雨水を全て
排出させた後、二方電磁弁VCを閉じる。これにより、
更に次の1mm雨量分の雨水の貯水部12への貯水が可
能な状態となる。
【0020】以降、同様にして、1mm雨量毎に保持用
サンプルコイルCA1〜CAnのうち空の保持用サンプ
ルコイルのいずれかに雨水が充填されていく。なお、雨
水が充填された保持用サンプルコイルに対しては、その
雨水が採取された時刻がコントローラ16に記憶され
る。
【0021】[2]イオンクロマトグラフへの試料注入 上記の雨水採取と並行して、イオンクロマトグラフで
は、保持用サンプルコイルCA1〜CAnのいずれかに
充填された雨水を試料として分析が行なわれる。このと
き、まず、保持用サンプルコイルCA1〜CAnのうち
雨水が充填された保持用サンプルコイルのうちいずれか
一つから、以下のようにして試料注入部56の注入用サ
ンプルコイルCBに雨水が充填される。いま、保持用サ
ンプルコイルCA1に充填された雨水が注入用サンプル
コイルCBに充填されるものとすると、コントローラ1
6は、注入バルブVIをその内部において出入口aと
b、出入口cとd、出入口eとfがそれぞれ導通した状
態とした後、保持用サンプルコイルCA1の入口側の三
方電磁弁VA1の出入口BとC、出口側の三方電磁弁V
B1の出入口DとEをそれぞれ導通させ、第2ポンプP
2を作動させて雨水を一定量だけ吸引する。この吸引に
より、保持用サンプルコイルCA1に充填されていた雨
水が注入用サンプルコイルCBに充填される。なお、こ
のとき三方電磁弁VA1の出入口BとCが導通している
ため、出入口Cから流路内に空気が取り込まれる。した
がって、流路内が減圧されることはない。
【0022】注入用サンプルコイルCBへの雨水の充填
が終了すると、コントローラ16は、注入バルブVIを
切り換えて、出入口bとc、出入口dとe、出入口fと
aがそれぞれ導通した状態とする。これにより、注入用
サンプルコイルCBに充填された雨水が試料としてイオ
ンクロマトグラフに注入される。
【0023】[3]イオンクロマトグラフによる分析 イオンクロマトグラフでは、容器52内の液体が移動相
として送液ポンプ54により試料注入部56を経てイオ
ン交換カラム58に供給され、検出器60を経て排出さ
れる。注入バルブVIの上記の切換前は、注入バルブV
I内において出入口eとfが導通した状態となってお
り、イオン交換カラム58には移動相のみが供給され
る。これに対し、注入バルブVIが上記のように切り換
えられると、注入バルブVI内において出入口dとe、
出入口fとaがそれぞれ導通した状態となるため、注入
用サンプルコイルCBに充填されていた雨水が試料とし
て移動相と共にイオン交換カラム58に送り込まれる
(イオンクロマトグラフへの試料注入)。イオン交換カ
ラム58に送り込まれた雨水に含まれる各種イオン成分
はこのカラムを通過するうちに分離されて検出器60に
送られる。検出器60は、電気伝導度を測定することに
よりイオン交換カラム58から出て来る各種イオン成分
の濃度を検出し、検出信号Sdを生成する。データ処理
部62は、この検出信号Sdに基づいて雨水の定性及び
定量を行なう。このようにして1回の分析が終了する
と、データ処理部62から分析終了信号Stが出力さ
れ、コントローラ16は、この分析終了信号Stによっ
て、保持用サンプルコイルCA1に充填されていた雨水
についての分析が終了したことを検知する。このとき、
コントローラ16には保持用サンプルコイルCA1に充
填されていた雨水の採取時刻が記憶されているため、分
析結果と雨水のモニタリングの時刻との対応づけが可能
となる。また、コントローラ16は、この分析終了信号
Stによって、保持用サンプルコイルCA1が空になっ
たことも認識する。
【0024】上記のようにして1回分の分析が終了する
と、コントローラ16は、注入バルブVIを切り換え
て、出入口aとb、出入口cとd、出入口eとfがそれ
ぞれ導通した状態とした後、雨水が充填された他の保持
用サンプルコイルから注入用サンプルコイルCBに雨水
を充填する。このとき、その保持用サンプルコイルに対
応した三方電磁弁及び第2ポンプP2が上記[2]で説
明したように制御される。その後、上記[3]で説明し
たように、注入バルブVIが切り換えられて新たな雨水
が試料としてイオンクロマトグラフに注入され、次の1
回分の分析が行なわれる。以降、同様にして、保持用サ
ンプルコイルに充填された雨水の分析が順次行なわれ
る。これにより、1mm雨量毎の雨水のイオン成分のモ
ニタリングが実現される。
【0025】既述のように、イオンクロマトグラフによ
る雨水の1回の分析には比較的長い時間(例えば15分
程度)要するため、従来、降水量が多い場合には連続的
な雨水のモニタリングが事実上できなかったが、上記構
成の本実施例によれば、降水量が多くなってイオンクロ
マトグラフによる分析が降水量に追従できなくなると、
保持用サンプルコイルCA1〜CAnが次々に充填され
ていく。そして、全ての保持用サンプルコイルCA1〜
CAnが充填される前に降水量が少なくなるか又は降雨
がなくなることにより、貯水部12に1mm雨量分の貯
水が行なわれるのに要する時間よりもイオンクロマトグ
ラフでの1回の分析に要する時間が短くなると、保持用
サンプルコイルから注入用サンプルコイルCBへの雨水
の充填によって空になる保持用サンプルコイルの個数が
増える。したがって、単位時間当たりの降水量のうちイ
オンクロマトグラフによる分析が追従できる降水量を越
える分(これは、単位時間当たりの降水量が少ない場合
は負値となる)についての積分値の最大値を考慮して、
十分多くの保持用サンプルコイルを設けておくことによ
り、1台のイオンクロマトグラフで雨水のイオン成分の
連続的なモニタリングが可能となる。なお、雨水をイオ
ンクロマトグラフに注入して空になった保持用サンプル
コイルに新たな雨水を充填するとき、その保持用サンプ
ルコイルの容量に比べて十分に多い量の雨水が貯水部1
2から新たに吸引されるように第1ポンプP1による吸
引量が設定されている。このため、保持用サンプルコイ
ル内は新たな雨水によって共洗いされ、以前に採取され
た雨水の新たに採取された雨水への混入すなわち試料の
クロスコンタミネーションが防止される。
【0026】上記実施例では、雨水の充填又は雨水のイ
オンクロマトグラフへの注入に係る保持用サンプルコイ
ルを切り換える等のために電磁弁が使用されているが、
電磁弁の代わりに摺動バルブを使用してもよい。また、
保持用サンプルコイルCA1〜CAnへの雨水の充填の
ために第1ポンプP1が、注入用サンプルコイルCBへ
の雨水の充填のために第2ポンプP2がそれぞれ使用さ
れているが、これらの雨水の充填がポンプP1、P2に
よらずにヘッド差により行なわれるような構成としても
よい。さらに、上記ではイオンクロマトグラフが1台の
構成を示したが、複数台のイオンクロマトグラフを備
え、雨水サンプリング装置から雨水の注入を受けて分析
を行なうイオンクロマトグラフを適宜切り換える構成と
してもよい。このような構成によれば、より大きな降水
量に対する連続的なモニタリングが可能となる。
【0027】
【発明の効果】本発明の降水サンプリング装置は、複数
の試料保持手段を有するため、降水量が多くなって分析
装置が降水量に追従できなくなっても、複数の試料保持
手段に所定雨量毎の雨水が次々に充填されていく。そし
て、降水量が少なくなるか又は降水がなくなることによ
り分析装置が降水量に追従できるようになると、新たな
降水の充填が可能な試料保持手段の個数が増えるため、
次の降水量の増大に備えることができるようになる。こ
れにより、分析に比較的長い時間を要する分析機器を用
いる場合であっても、測定現場において雨水等の降水の
成分の連続的なモニタリングを行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である雨水サンプリング装
置を利用した雨水分析装置の構成を示す図。
【符号の説明】
12 …貯水部 14 …液面検出部 16 …コントローラ 56 …試料注入部 CA1〜CAn…保持用サンプルコイル CB …注入用サンプルコイル P1 …第1ポンプ P2 …第2ポンプ VA1〜VAn…三方電磁弁 VB1〜VBn…三方電磁弁 VC …二方電磁弁 VI …注入バルブ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 降水を採取して試料として分析装置に供
    給する降水サンプリング装置において、 a)降水を受けて貯水する貯水手段と、 b)貯水手段の貯水量を検出する検出手段と、 c)貯水手段に貯水された降水を排出させる排出手段
    と、 d)降水を所定量だけ保持する複数個の試料保持手段
    と、 e)貯水手段に貯水された降水を試料保持手段に充填す
    る充填手段と、 f)降水が充填された試料保持手段のいずれか一つから
    前記分析装置に降水を試料として注入する注入手段と、 g)貯水手段に降水を貯水させつつ検出手段によって貯
    水量を検出し、貯水量の検出値が予め定められた基準値
    に達すると、貯水手段に貯水された降水を、降水が充填
    されていない試料保持手段のいずれか一つに充填手段に
    よって充填した後、貯水手段に残っている降水を排出手
    段によって排出し、再び貯水手段に降水を貯水させつつ
    検出手段によって貯水量を検出する制御手段と、を備え
    ることを特徴とする降水サンプリング装置。
JP6282815A 1994-10-21 1994-10-21 降水サンプリング装置 Pending JPH08122227A (ja)

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