JPH06109344A - 乾燥又は貯蔵用の4熱交換器ヒートポンプ - Google Patents
乾燥又は貯蔵用の4熱交換器ヒートポンプInfo
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- JPH06109344A JPH06109344A JP25701792A JP25701792A JPH06109344A JP H06109344 A JPH06109344 A JP H06109344A JP 25701792 A JP25701792 A JP 25701792A JP 25701792 A JP25701792 A JP 25701792A JP H06109344 A JPH06109344 A JP H06109344A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 乾燥又は貯蔵の対象物Gを貯留する貯留室1
への給気風路3に、室内蒸発器Eiと室内凝縮器Ciと
を設ける構成において、外気Aoに対し放熱させる室外
凝縮器Coと、外気Aoに対し吸熱させる室外蒸発器E
oとを設け、冷媒循環運転において前記の室内蒸発器E
i、室内凝縮器Ci、室外凝縮器Co、室外蒸発器Eo
に対する冷媒供給を選択的に遮断する弁機構V1,V
2,V3,V4を設ける。 【効果】 貯留室に対する空調機能を安定的に保ちなが
ら複数運転形態の切り換え実施を可能にし、また合わせ
て、耐久性の向上と操作構成の簡略化を図る。
への給気風路3に、室内蒸発器Eiと室内凝縮器Ciと
を設ける構成において、外気Aoに対し放熱させる室外
凝縮器Coと、外気Aoに対し吸熱させる室外蒸発器E
oとを設け、冷媒循環運転において前記の室内蒸発器E
i、室内凝縮器Ci、室外凝縮器Co、室外蒸発器Eo
に対する冷媒供給を選択的に遮断する弁機構V1,V
2,V3,V4を設ける。 【効果】 貯留室に対する空調機能を安定的に保ちなが
ら複数運転形態の切り換え実施を可能にし、また合わせ
て、耐久性の向上と操作構成の簡略化を図る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乾燥又は貯蔵の対象物
を貯留する貯留室への給気風路に、室内蒸発器と室内凝
縮器とを設けた乾燥又は貯蔵用の4熱交換器ヒートポン
プに関する。
を貯留する貯留室への給気風路に、室内蒸発器と室内凝
縮器とを設けた乾燥又は貯蔵用の4熱交換器ヒートポン
プに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、乾燥又は貯蔵の対象物を貯留する
貯留室に対する空調として、上記の室内蒸発器と室内凝
縮器との間でのみ冷媒循環させて、室内蒸発器により空
気を冷却除湿するとともに、その冷却除湿空気を室内凝
縮器により再熱して乾燥風を生成し、そして、この乾燥
風を貯留室に供給することにより貯留室に常温除湿を施
す(詳しくは、圧縮機仕事量と冷却除湿に伴う潜熱奪取
分が再熱過剰となって暖房気味の除湿となる)ことが一
般に行われている。
貯留室に対する空調として、上記の室内蒸発器と室内凝
縮器との間でのみ冷媒循環させて、室内蒸発器により空
気を冷却除湿するとともに、その冷却除湿空気を室内凝
縮器により再熱して乾燥風を生成し、そして、この乾燥
風を貯留室に供給することにより貯留室に常温除湿を施
す(詳しくは、圧縮機仕事量と冷却除湿に伴う潜熱奪取
分が再熱過剰となって暖房気味の除湿となる)ことが一
般に行われている。
【0003】又、多種多様な野菜や果実等をその品種に
応じ異なる温湿度条件で乾燥、貯蔵したり、外気温変動
にかかわらず室内を恒温状態に保つ等の目的から、上記
の常温除湿のみならず冷房や暖房を初め冷房除湿や暖房
除湿等の複数の運転形態を切り換え実施できるようにす
るに、図11に示すように、外気Aoを熱交換対象とす
る室外熱交換器Nを付加装備し、そして、その室外熱交
換器Nを蒸発器として機能させる状態と凝縮器として機
能させる状態との冷媒回路の切り換えや、室内蒸発器E
iと室内凝縮器Ciと室外熱交換器Nとの三者に対する
冷媒供給を択一的に遮断する冷媒回路の切り換えをもっ
て、上記の如き複数運転形態の切り換え実施を可能とす
ることが考えられる(例えば、特願平4−67784
号)。尚、図11においては、膨張弁の図示を省略して
いる。
応じ異なる温湿度条件で乾燥、貯蔵したり、外気温変動
にかかわらず室内を恒温状態に保つ等の目的から、上記
の常温除湿のみならず冷房や暖房を初め冷房除湿や暖房
除湿等の複数の運転形態を切り換え実施できるようにす
るに、図11に示すように、外気Aoを熱交換対象とす
る室外熱交換器Nを付加装備し、そして、その室外熱交
換器Nを蒸発器として機能させる状態と凝縮器として機
能させる状態との冷媒回路の切り換えや、室内蒸発器E
iと室内凝縮器Ciと室外熱交換器Nとの三者に対する
冷媒供給を択一的に遮断する冷媒回路の切り換えをもっ
て、上記の如き複数運転形態の切り換え実施を可能とす
ることが考えられる(例えば、特願平4−67784
号)。尚、図11においては、膨張弁の図示を省略して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、室外熱交換器
Nを蒸発器として機能させる状態と、凝縮器として機能
させる状態との冷媒回路の切り換えをもって複数運転形
態の実施を可能とする上記の構成では、室外熱交換器N
を蒸発器から凝縮器に切り換える際、それまで凝縮冷媒
液を供給していた室外熱交換器Nに対し、一転して高圧
冷媒ガスの供給を開始するため、また逆に、室外熱交換
器Nを凝縮器から蒸発器に切り換える際には、それまで
高圧冷媒ガスを供給していた室外熱交換器Nに対し、一
転して凝縮冷媒液の供給を開始するため、それら切り換
えの後、凝縮器や蒸発器として所期の機能を発揮するま
での立ち上がりに大きな時間ロスが生じるのを初め、そ
れら切り換えの際に冷媒の循環障害を生じて圧縮機CP
の過負荷運転を招いたり、又、そのような過負荷運転に
対する防護策として、切り換え時に強制的に運転休止す
る期間を設けたり、過負荷運転に対して圧縮機CPを自
動停止させる等の処置が必要となり、これらのことか
ら、貯留室に対する空調機能そのものが不安定となって
乾燥・貯蔵に悪影響を与えたり、又、供給冷媒の切り換
え、過負荷運転、過負荷運転に対する発停等のために装
置の耐久性低下を招く問題があった。
Nを蒸発器として機能させる状態と、凝縮器として機能
させる状態との冷媒回路の切り換えをもって複数運転形
態の実施を可能とする上記の構成では、室外熱交換器N
を蒸発器から凝縮器に切り換える際、それまで凝縮冷媒
液を供給していた室外熱交換器Nに対し、一転して高圧
冷媒ガスの供給を開始するため、また逆に、室外熱交換
器Nを凝縮器から蒸発器に切り換える際には、それまで
高圧冷媒ガスを供給していた室外熱交換器Nに対し、一
転して凝縮冷媒液の供給を開始するため、それら切り換
えの後、凝縮器や蒸発器として所期の機能を発揮するま
での立ち上がりに大きな時間ロスが生じるのを初め、そ
れら切り換えの際に冷媒の循環障害を生じて圧縮機CP
の過負荷運転を招いたり、又、そのような過負荷運転に
対する防護策として、切り換え時に強制的に運転休止す
る期間を設けたり、過負荷運転に対して圧縮機CPを自
動停止させる等の処置が必要となり、これらのことか
ら、貯留室に対する空調機能そのものが不安定となって
乾燥・貯蔵に悪影響を与えたり、又、供給冷媒の切り換
え、過負荷運転、過負荷運転に対する発停等のために装
置の耐久性低下を招く問題があった。
【0005】又、前述の図11に示す回路構成では室外
熱交換器Nを蒸発器として機能させる状態と、室外熱交
換器Nを凝縮器として機能させる状態とで、室外熱交換
器Nにおける冷媒流れ向きが逆向き(凝縮器の場合は実
線の矢印、蒸発器の場合は破線の矢印)になるのに対
し、図12に示すように、室外熱交換器Nを蒸発器とし
て機能させる場合と凝縮器として機能させる場合とで、
室外熱交換器Nにおける冷媒流れ向きが同一となる回路
構成にして、上記問題の緩和を図ることも考えられる
が、この場合、切り換えに要するバルブ数が多くなって
切り換え操作構成が複雑となる問題が派生し、又、この
冷媒回路にしても室外熱交換器Nに対する凝縮冷媒液と
高圧冷媒ガスとの供給切り換えを伴う以上、先述の問題
の充分な改善は望めないのが実情である。尚、図12に
おいても、膨張弁の図示を省略している。
熱交換器Nを蒸発器として機能させる状態と、室外熱交
換器Nを凝縮器として機能させる状態とで、室外熱交換
器Nにおける冷媒流れ向きが逆向き(凝縮器の場合は実
線の矢印、蒸発器の場合は破線の矢印)になるのに対
し、図12に示すように、室外熱交換器Nを蒸発器とし
て機能させる場合と凝縮器として機能させる場合とで、
室外熱交換器Nにおける冷媒流れ向きが同一となる回路
構成にして、上記問題の緩和を図ることも考えられる
が、この場合、切り換えに要するバルブ数が多くなって
切り換え操作構成が複雑となる問題が派生し、又、この
冷媒回路にしても室外熱交換器Nに対する凝縮冷媒液と
高圧冷媒ガスとの供給切り換えを伴う以上、先述の問題
の充分な改善は望めないのが実情である。尚、図12に
おいても、膨張弁の図示を省略している。
【0006】本発明の目的は、室外熱交換器を蒸発器と
して機能させる状態と凝縮器として機能させる状態とに
切り換えて複数の運転形態を切り換え実施していたのに
対し、それと同等の複数運転形態を、貯留室に対する空
調機能を安定的に保ちながら、又、耐久性低下やバルブ
操作構成の複雑化を回避しながら切り換え実施できるよ
うにする点にある。
して機能させる状態と凝縮器として機能させる状態とに
切り換えて複数の運転形態を切り換え実施していたのに
対し、それと同等の複数運転形態を、貯留室に対する空
調機能を安定的に保ちながら、又、耐久性低下やバルブ
操作構成の複雑化を回避しながら切り換え実施できるよ
うにする点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による乾燥又は貯
蔵用の4熱交換器ヒートポンプの特徴構成は、乾燥又は
貯蔵の対象物を貯留する貯留室への給気風路に、室内蒸
発器と室内凝縮器とを設ける基本構成において、外気に
対し放熱させる室外凝縮器と、外気に対し吸熱させる室
外蒸発器とを設け、冷媒循環運転において前記の室内蒸
発器、室内凝縮器、室外凝縮器、室外蒸発器に対する冷
媒供給を選択的に遮断する弁機構を設けたことにあり、
その作用・効果は次の通りである。
蔵用の4熱交換器ヒートポンプの特徴構成は、乾燥又は
貯蔵の対象物を貯留する貯留室への給気風路に、室内蒸
発器と室内凝縮器とを設ける基本構成において、外気に
対し放熱させる室外凝縮器と、外気に対し吸熱させる室
外蒸発器とを設け、冷媒循環運転において前記の室内蒸
発器、室内凝縮器、室外凝縮器、室外蒸発器に対する冷
媒供給を選択的に遮断する弁機構を設けたことにあり、
その作用・効果は次の通りである。
【0008】
【作用】つまり、上記の特徴構成において、室外蒸発器
と室外凝縮器とに対する冷媒供給を遮断すれば、室内蒸
発器と室内凝縮器との間でのみ冷媒循環させて、室内蒸
発器により空気を冷却除湿するとともに、その冷却除湿
空気を室内凝縮器により再熱する先述の常温除湿を実施
できることは言うまでもないが、その他の運転形態とし
て、例えば、室外凝縮器と室内蒸発器とに対する冷媒供
給を断った冷媒循環とすれば、室外蒸発器により外気か
ら吸熱しながら、室内凝縮器で貯留室への供給空気を加
熱する形態の暖房を実施できる。
と室外凝縮器とに対する冷媒供給を遮断すれば、室内蒸
発器と室内凝縮器との間でのみ冷媒循環させて、室内蒸
発器により空気を冷却除湿するとともに、その冷却除湿
空気を室内凝縮器により再熱する先述の常温除湿を実施
できることは言うまでもないが、その他の運転形態とし
て、例えば、室外凝縮器と室内蒸発器とに対する冷媒供
給を断った冷媒循環とすれば、室外蒸発器により外気か
ら吸熱しながら、室内凝縮器で貯留室への供給空気を加
熱する形態の暖房を実施できる。
【0009】又、室外凝縮器に対する冷媒供給のみを断
った冷媒循環とすれば、室外蒸発器により外気から吸熱
する暖房ベースとしながら、室内蒸発器で空気を冷却除
湿して、その冷却除湿空気を室内凝縮器で再熱する形態
の暖房除湿を実施できる。
った冷媒循環とすれば、室外蒸発器により外気から吸熱
する暖房ベースとしながら、室内蒸発器で空気を冷却除
湿して、その冷却除湿空気を室内凝縮器で再熱する形態
の暖房除湿を実施できる。
【0010】更に、室外蒸発器と室内凝縮器とに対する
冷媒供給を断った冷媒循環とすれば、室外凝縮器により
外気へ放熱しながら、室内蒸発器で貯留室への供給空気
を冷却する形態の冷房を実施でき、又、室外蒸発器に対
する冷媒供給のみを断った冷媒循環とすれば、室外凝縮
器により外気へ放熱する冷房ベースとしながら、室内蒸
発器で空気を冷却除湿して、その冷却除湿空気を室内凝
縮器で再熱する形態の冷房除湿を実施できる。
冷媒供給を断った冷媒循環とすれば、室外凝縮器により
外気へ放熱しながら、室内蒸発器で貯留室への供給空気
を冷却する形態の冷房を実施でき、又、室外蒸発器に対
する冷媒供給のみを断った冷媒循環とすれば、室外凝縮
器により外気へ放熱する冷房ベースとしながら、室内蒸
発器で空気を冷却除湿して、その冷却除湿空気を室内凝
縮器で再熱する形態の冷房除湿を実施できる。
【0011】そして、それら複数運転形態の実施におい
て外気から吸熱する場合と外気へ放熱する場合との切り
換えについては、外気からの吸熱が必要な場合は室外蒸
発器に対する冷媒供給を実施し、これに対し、外気から
の吸熱が不必要な場合は室外蒸発器に対する冷媒供給を
遮断し、又、外気への放熱が必要な場合は室外凝縮器に
対する冷媒供給を実施し、これに対し、外気への放熱が
不必要な場合は室外凝縮器に対する冷媒供給を遮断する
切り換え形態として、室外蒸発器は吸熱用の蒸発器とし
てのみ単一機能させ、かつ、室外凝縮器は放熱用の凝縮
器としてのみ単一機能させる状態で、外気から吸熱する
場合と外気へ放熱する場合との切り換えを行える。
て外気から吸熱する場合と外気へ放熱する場合との切り
換えについては、外気からの吸熱が必要な場合は室外蒸
発器に対する冷媒供給を実施し、これに対し、外気から
の吸熱が不必要な場合は室外蒸発器に対する冷媒供給を
遮断し、又、外気への放熱が必要な場合は室外凝縮器に
対する冷媒供給を実施し、これに対し、外気への放熱が
不必要な場合は室外凝縮器に対する冷媒供給を遮断する
切り換え形態として、室外蒸発器は吸熱用の蒸発器とし
てのみ単一機能させ、かつ、室外凝縮器は放熱用の凝縮
器としてのみ単一機能させる状態で、外気から吸熱する
場合と外気へ放熱する場合との切り換えを行える。
【0012】
【発明の効果】以上、作用の結果、本発明の特徴構成に
よれば、先述の従来切り換え形態、すなわち、室外熱交
換器に凝縮冷媒液を供給している状態から一転して高圧
冷媒ガスを供給する状態として、室外熱交換器を蒸発器
から凝縮器に切り換え、また逆に、室外熱交換器に高圧
冷媒ガスを供給している状態から一転して凝縮冷媒液を
供給する状態として、室外熱交換器を凝縮器から蒸発器
に切り換える形態で生じていた、切り換え後における蒸
発器・凝縮器としての立ち上がりの時間ロス、切り換え
時における冷媒循環支障、圧縮機の過負荷運転といった
不都合を効果的に回避でき、これにより、貯留室に対す
る空調機能を安定的に保ちながら複数の運転形態を必要
に応じて切り換え実施でき、ひいては、乾燥・貯蔵機能
を大きく向上し得るに至った。
よれば、先述の従来切り換え形態、すなわち、室外熱交
換器に凝縮冷媒液を供給している状態から一転して高圧
冷媒ガスを供給する状態として、室外熱交換器を蒸発器
から凝縮器に切り換え、また逆に、室外熱交換器に高圧
冷媒ガスを供給している状態から一転して凝縮冷媒液を
供給する状態として、室外熱交換器を凝縮器から蒸発器
に切り換える形態で生じていた、切り換え後における蒸
発器・凝縮器としての立ち上がりの時間ロス、切り換え
時における冷媒循環支障、圧縮機の過負荷運転といった
不都合を効果的に回避でき、これにより、貯留室に対す
る空調機能を安定的に保ちながら複数の運転形態を必要
に応じて切り換え実施でき、ひいては、乾燥・貯蔵機能
を大きく向上し得るに至った。
【0013】又、供給冷媒の切り換え、過負荷運転、過
負荷運転に対する発停等に起因する耐久性低下をも回避
できて、高い装置耐久性を確保でき、しかも、室外蒸発
器に対する冷媒供給を遮断するバルブ、及び、室外凝縮
器に対する冷媒供給を遮断するバルブを装備するだけ
で、外気から吸熱する状態と外気へ放熱する状態との切
り換え、並びに、室外蒸発器と室外凝縮器との両方に対
する冷媒供給を断って室内蒸発器と室内凝縮器との間で
のみ冷媒循環させる常温除湿への切り換えを実施でき
て、必要バルブ数の増大を回避しバルブ操作構成を簡単
なものとすることができる。
負荷運転に対する発停等に起因する耐久性低下をも回避
できて、高い装置耐久性を確保でき、しかも、室外蒸発
器に対する冷媒供給を遮断するバルブ、及び、室外凝縮
器に対する冷媒供給を遮断するバルブを装備するだけ
で、外気から吸熱する状態と外気へ放熱する状態との切
り換え、並びに、室外蒸発器と室外凝縮器との両方に対
する冷媒供給を断って室内蒸発器と室内凝縮器との間で
のみ冷媒循環させる常温除湿への切り換えを実施でき
て、必要バルブ数の増大を回避しバルブ操作構成を簡単
なものとすることができる。
【0014】
【実施例】次に実施例を説明する。
【0015】図1において、1は貯留作物Gを乾燥処理
する貯留室(本例においてはビニルハウスの内部)、2
はヒートポンプ式の空調機であり、この空調機2により
貯留室1を温度調整、並びに、除湿して室内貯留作物G
を乾燥処理する。
する貯留室(本例においてはビニルハウスの内部)、2
はヒートポンプ式の空調機であり、この空調機2により
貯留室1を温度調整、並びに、除湿して室内貯留作物G
を乾燥処理する。
【0016】空調機2の内部において貯留室1に対する
給気風路3には、その上流側から並べて室内蒸発器Ei
と室内凝縮器Ciとを装備してあり、又、空調機2の内
部における外気風路4には、室外蒸発器Eoと室外凝縮
器Coを並設してある。
給気風路3には、その上流側から並べて室内蒸発器Ei
と室内凝縮器Ciとを装備してあり、又、空調機2の内
部における外気風路4には、室外蒸発器Eoと室外凝縮
器Coを並設してある。
【0017】Fiは室内蒸発器Ei及び室内凝縮器Ci
に通風して調整空気Asを貯留室1に供給する給気ファ
ン、Foは室外蒸発器Eo及び室外凝縮器Coに外気A
oを通風する外気ファンである。
に通風して調整空気Asを貯留室1に供給する給気ファ
ン、Foは室外蒸発器Eo及び室外凝縮器Coに外気A
oを通風する外気ファンである。
【0018】蒸発器・凝縮器Ei,Ci,Eo,Coを
結ぶ冷媒回路については、圧縮機CPの吐出側からの高
圧路5を分岐して、それら分岐高圧路5a,5bを室外
凝縮器Coの入口、及び、室内凝縮器Ciの入口に対し
各別に接続し、室外凝縮器Coに対する分岐高圧路5a
には第1電磁弁V1を、又、室内凝縮器Ciに対する分
岐高圧路5bには第2電磁弁V2を介装してある。
結ぶ冷媒回路については、圧縮機CPの吐出側からの高
圧路5を分岐して、それら分岐高圧路5a,5bを室外
凝縮器Coの入口、及び、室内凝縮器Ciの入口に対し
各別に接続し、室外凝縮器Coに対する分岐高圧路5a
には第1電磁弁V1を、又、室内凝縮器Ciに対する分
岐高圧路5bには第2電磁弁V2を介装してある。
【0019】室外凝縮器Coからの送出路6a、及び、
室内凝縮器Ciからの送出路6bはレシーバタンクRT
を介し共通中圧路7で合流させ、その共通中圧路7は再
び分岐して、それら分岐中圧路7a,7bは室外蒸発器
Eoの入口、及び、室内蒸発器Eiの入口に対し各別に
接続し、室外蒸発器Eoに対する分岐中圧路7aには、
第3電磁弁V3と室外用膨張弁ex1とをその順で直列
に介装し、室内蒸発器Eiに対する分岐中圧路7bには
第4電磁弁V4と室内用膨張弁ex2とをその順で直列
に介装してある。
室内凝縮器Ciからの送出路6bはレシーバタンクRT
を介し共通中圧路7で合流させ、その共通中圧路7は再
び分岐して、それら分岐中圧路7a,7bは室外蒸発器
Eoの入口、及び、室内蒸発器Eiの入口に対し各別に
接続し、室外蒸発器Eoに対する分岐中圧路7aには、
第3電磁弁V3と室外用膨張弁ex1とをその順で直列
に介装し、室内蒸発器Eiに対する分岐中圧路7bには
第4電磁弁V4と室内用膨張弁ex2とをその順で直列
に介装してある。
【0020】そして、室外蒸発器Eoからの戻り路8
a、及び、室内蒸発器Eiからの戻り路8bは共通低圧
路9で合流させ、その共通低圧路9はアキュムレータA
cを介し圧縮機CPの吸入側に接続してある。
a、及び、室内蒸発器Eiからの戻り路8bは共通低圧
路9で合流させ、その共通低圧路9はアキュムレータA
cを介し圧縮機CPの吸入側に接続してある。
【0021】つまり、上記の構成において第1ないし第
4電磁弁V1〜V4の切り換え操作により下記(イ)〜
(ホ)の運転モードを択一的に実施する(図2参照)。
4電磁弁V1〜V4の切り換え操作により下記(イ)〜
(ホ)の運転モードを択一的に実施する(図2参照)。
【0022】(イ)暖房モード 図3に示すように、第1及び第4電磁弁V1,V4を閉
じ、かつ、第2及び第3電磁弁V2,V3を開いた状態
で圧縮機CPを運転することにより、圧縮機CPからの
高圧冷媒ガス(図中、黒塗りの太線で示す)を室内凝縮
器Ciに供給し、又、その室内凝縮器Ciから送出され
る凝縮冷媒液(図中、ハッチングを施した太線で示す)
を室外用膨張弁ex1を介し室外蒸発器Eoに供給し、
これにより、室外蒸発器Eoにおいて外気Aoから吸熱
しながら、貯留室1への供給空気Asを室内凝縮器Ci
で加熱して、貯留室1に暖房を施す。
じ、かつ、第2及び第3電磁弁V2,V3を開いた状態
で圧縮機CPを運転することにより、圧縮機CPからの
高圧冷媒ガス(図中、黒塗りの太線で示す)を室内凝縮
器Ciに供給し、又、その室内凝縮器Ciから送出され
る凝縮冷媒液(図中、ハッチングを施した太線で示す)
を室外用膨張弁ex1を介し室外蒸発器Eoに供給し、
これにより、室外蒸発器Eoにおいて外気Aoから吸熱
しながら、貯留室1への供給空気Asを室内凝縮器Ci
で加熱して、貯留室1に暖房を施す。
【0023】(ロ)暖房除湿モード 図4に示すように、第1電磁弁V1を閉じ、かつ、第
2、第3、及び第4電磁弁V2,V3,V4を開いた状
態で圧縮機CPを運転することにより、圧縮機CPから
の高圧冷媒ガス(黒塗りの太線)を室内凝縮器Ciに供
給し、又、その室内凝縮器Ciから送出される凝縮冷媒
液(ハッチングを施した太線)を室外蒸発器Eoと室内
蒸発器Eiとの夫々に室外用膨張弁ex1及び室内用膨
張弁ex2を介して分流供給し、これにより、室外蒸発
器Eoにおいて外気Aoから吸熱する暖房ベースで、貯
留室1への供給空気Asを室内蒸発器Eiで冷却除湿す
るとともに、その冷却除湿に続き室内凝縮器Ciで再熱
して、貯留室1に対し暖房と除湿を施す。
2、第3、及び第4電磁弁V2,V3,V4を開いた状
態で圧縮機CPを運転することにより、圧縮機CPから
の高圧冷媒ガス(黒塗りの太線)を室内凝縮器Ciに供
給し、又、その室内凝縮器Ciから送出される凝縮冷媒
液(ハッチングを施した太線)を室外蒸発器Eoと室内
蒸発器Eiとの夫々に室外用膨張弁ex1及び室内用膨
張弁ex2を介して分流供給し、これにより、室外蒸発
器Eoにおいて外気Aoから吸熱する暖房ベースで、貯
留室1への供給空気Asを室内蒸発器Eiで冷却除湿す
るとともに、その冷却除湿に続き室内凝縮器Ciで再熱
して、貯留室1に対し暖房と除湿を施す。
【0024】(ハ)常温除湿モード 図5に示すように、第1及び第3電磁弁V1,V3を閉
じ、かつ、第2及び第4電磁弁V2,V4を開いた状態
で圧縮機CPを運転することにより、圧縮機CPからの
高圧冷媒ガス(黒塗りの太線)を室内凝縮器Ciに供給
し、又、その室内凝縮器Ciから送出される凝縮冷媒液
(ハッチングを施した太線)を室内用膨張弁ex2を介
し室内蒸発器Eiに供給し、これにより、外気Aoから
の吸熱、及び、外気Aoへの放熱を断った状態で、貯留
室1への供給空気Asを室内蒸発器Eiで冷却除湿する
とともに、その冷却除湿に続き室内凝縮器Ciで再熱し
て、貯留室1に対し常温状態での除湿(詳しくは、圧縮
機仕事量と冷却除湿に伴う潜熱奪取分だけ再熱過剰とな
って暖房気味の除湿となる)を施す。
じ、かつ、第2及び第4電磁弁V2,V4を開いた状態
で圧縮機CPを運転することにより、圧縮機CPからの
高圧冷媒ガス(黒塗りの太線)を室内凝縮器Ciに供給
し、又、その室内凝縮器Ciから送出される凝縮冷媒液
(ハッチングを施した太線)を室内用膨張弁ex2を介
し室内蒸発器Eiに供給し、これにより、外気Aoから
の吸熱、及び、外気Aoへの放熱を断った状態で、貯留
室1への供給空気Asを室内蒸発器Eiで冷却除湿する
とともに、その冷却除湿に続き室内凝縮器Ciで再熱し
て、貯留室1に対し常温状態での除湿(詳しくは、圧縮
機仕事量と冷却除湿に伴う潜熱奪取分だけ再熱過剰とな
って暖房気味の除湿となる)を施す。
【0025】(ニ)冷房除湿モード 図6に示すように、第3電磁弁V3を閉じ、かつ、第
1、第2、及び第4電磁弁V1,V2,V4を開いた状
態で圧縮機CPを運転することにより、圧縮機CPから
の高圧冷媒ガス(黒塗りの太線)を室外凝縮器Coと室
内凝縮器Ciとに分配供給し、又、それら室外凝縮器C
o及び室内凝縮器Ciから送出される凝縮冷媒液(ハッ
チングを施した太線)を合流させて室内蒸発器Eiに室
内用膨張弁ex2を介して供給し、これにより、室外凝
縮器Coにおいて外気Aoへ放熱する冷房ベースで、貯
留室1への供給空気Asを室内蒸発器Eiで冷却除湿す
るとともに、その冷却除湿に続き室内凝縮器Ciで再熱
して、貯留室1に対し冷房と除湿を施す。
1、第2、及び第4電磁弁V1,V2,V4を開いた状
態で圧縮機CPを運転することにより、圧縮機CPから
の高圧冷媒ガス(黒塗りの太線)を室外凝縮器Coと室
内凝縮器Ciとに分配供給し、又、それら室外凝縮器C
o及び室内凝縮器Ciから送出される凝縮冷媒液(ハッ
チングを施した太線)を合流させて室内蒸発器Eiに室
内用膨張弁ex2を介して供給し、これにより、室外凝
縮器Coにおいて外気Aoへ放熱する冷房ベースで、貯
留室1への供給空気Asを室内蒸発器Eiで冷却除湿す
るとともに、その冷却除湿に続き室内凝縮器Ciで再熱
して、貯留室1に対し冷房と除湿を施す。
【0026】(ホ)冷房モード 図7に示すように、第2及び第3電磁弁V2,V3を閉
じ、かつ、第1及び第4電磁弁V1,V4を開いた状態
で圧縮機CPを運転することにより、圧縮機CPからの
高圧冷媒ガス(黒塗りの太線)を室外凝縮器Coに供給
し、又、その室外凝縮器Coから送出される凝縮冷媒液
(ハッチングを施した太線)を室内用膨張弁ex2を介
し室内蒸発器Eiに供給し、これにより、室外凝縮器C
oにおいて外気Aoへ放熱しながら、貯留室1への供給
空気Asを室内蒸発器Eiで冷却して、貯留室1に冷房
を施す。
じ、かつ、第1及び第4電磁弁V1,V4を開いた状態
で圧縮機CPを運転することにより、圧縮機CPからの
高圧冷媒ガス(黒塗りの太線)を室外凝縮器Coに供給
し、又、その室外凝縮器Coから送出される凝縮冷媒液
(ハッチングを施した太線)を室内用膨張弁ex2を介
し室内蒸発器Eiに供給し、これにより、室外凝縮器C
oにおいて外気Aoへ放熱しながら、貯留室1への供給
空気Asを室内蒸発器Eiで冷却して、貯留室1に冷房
を施す。
【0027】10は、乾燥対象の作物種に応じ予め設定
された乾燥スケジュールに従って貯留室1内の温湿度状
態を所定状態に維持したり順次変化させたりする制御装
置であり、室内温湿度、外気温湿度、乾燥対象物の乾燥
度等の検出情報に基づき上記(イ)〜(ホ)のモードの
切り換えを自動的に実行することで、貯留室1内の温湿
度状態を設定乾燥スケジュールに従って調整する。
された乾燥スケジュールに従って貯留室1内の温湿度状
態を所定状態に維持したり順次変化させたりする制御装
置であり、室内温湿度、外気温湿度、乾燥対象物の乾燥
度等の検出情報に基づき上記(イ)〜(ホ)のモードの
切り換えを自動的に実行することで、貯留室1内の温湿
度状態を設定乾燥スケジュールに従って調整する。
【0028】尚、自動のモード切り換えで乾燥処理を進
める形態の他、作業者の判断に基づく手動のモード切り
換えで乾燥処理を進める形態を採ることも可能である。
める形態の他、作業者の判断に基づく手動のモード切り
換えで乾燥処理を進める形態を採ることも可能である。
【0029】図8は乾燥処理形態の一例を示すグラフで
あり、処理開始に伴い先ず前記(イ)の暖房モードを実
施することで室内温度tiを前期乾燥の目標温度t1
(具体的にはt1を中心値とする所定温度範囲、例えば
40℃といった高温)まで上昇させる。
あり、処理開始に伴い先ず前記(イ)の暖房モードを実
施することで室内温度tiを前期乾燥の目標温度t1
(具体的にはt1を中心値とする所定温度範囲、例えば
40℃といった高温)まで上昇させる。
【0030】尚、図8において破線は外気温度toの変
化を示す。
化を示す。
【0031】室内温度tiが前期乾燥の目標温度t1ま
で上昇すると、それから所定の前期乾燥期間(例えば4
8時間)が経過するまで、ないしは、乾燥対象物Gの乾
燥度が所定値に低下するまで、前記(ハ)の常温除湿モ
ードと前記(ロ)の暖房除湿モードとの切り換えにより
室内温度tiを前期乾燥の目標温度t1近傍に調整・維
持し、高温雰囲気下で乾燥対象物Gからの水分蒸散を促
進するとともに、その蒸散水分を除湿機能をもって室内
から除去する。
で上昇すると、それから所定の前期乾燥期間(例えば4
8時間)が経過するまで、ないしは、乾燥対象物Gの乾
燥度が所定値に低下するまで、前記(ハ)の常温除湿モ
ードと前記(ロ)の暖房除湿モードとの切り換えにより
室内温度tiを前期乾燥の目標温度t1近傍に調整・維
持し、高温雰囲気下で乾燥対象物Gからの水分蒸散を促
進するとともに、その蒸散水分を除湿機能をもって室内
から除去する。
【0032】そして、上記の前期乾燥期間が終了する
と、ないしは、乾燥対象物Gの乾燥度が所定値に低下す
ると、前記(ニ)の冷房除湿モードを実施して、室内温
度tiを前期乾燥の目標温度t1から、それよりも低温
に設定した後期乾燥の目標温度t2(具体的にはt2を
中心値とする所定温度範囲)にまで低下させ、その後
は、外気温度toの変化に対し(ロ)の暖房除湿モード
と(ニ)の冷房除湿モードとの交互切り換えにより、室
内温度tiを後期乾燥の目標温度t2近傍に調整・維持
しながら乾燥対象物Gを除湿乾燥する。
と、ないしは、乾燥対象物Gの乾燥度が所定値に低下す
ると、前記(ニ)の冷房除湿モードを実施して、室内温
度tiを前期乾燥の目標温度t1から、それよりも低温
に設定した後期乾燥の目標温度t2(具体的にはt2を
中心値とする所定温度範囲)にまで低下させ、その後
は、外気温度toの変化に対し(ロ)の暖房除湿モード
と(ニ)の冷房除湿モードとの交互切り換えにより、室
内温度tiを後期乾燥の目標温度t2近傍に調整・維持
しながら乾燥対象物Gを除湿乾燥する。
【0033】図1に示す冷媒回路において、Bは第1電
磁弁V1をバイパスして圧縮機吐出側の高圧回路5と室
内凝縮器Coに対する分岐高圧路5aとを結ぶバイパス
路、又、Vbはそのバイパス路Bに介装したバイパス圧
力弁であり、第1電磁弁V1を閉じる暖房モードや暖房
除湿モード、又、常温除湿モードにおいて、室内凝縮器
Ciにおける通風空気温度の高温化により冷媒圧力が上
昇して許容値を越えるようになることに対し、バイパス
圧力弁Vbを開弁することで、圧縮機CPから吐出され
る高圧冷媒ガスの一部を室外凝縮器Co側に逃がし、こ
れにより、回路の保護を図る。
磁弁V1をバイパスして圧縮機吐出側の高圧回路5と室
内凝縮器Coに対する分岐高圧路5aとを結ぶバイパス
路、又、Vbはそのバイパス路Bに介装したバイパス圧
力弁であり、第1電磁弁V1を閉じる暖房モードや暖房
除湿モード、又、常温除湿モードにおいて、室内凝縮器
Ciにおける通風空気温度の高温化により冷媒圧力が上
昇して許容値を越えるようになることに対し、バイパス
圧力弁Vbを開弁することで、圧縮機CPから吐出され
る高圧冷媒ガスの一部を室外凝縮器Co側に逃がし、こ
れにより、回路の保護を図る。
【0034】〔別実施例〕次に別実施例を説明する。
【0035】貯留室1の構造は不問であり、例えば、図
9に示す如き室構成であってもよい。
9に示す如き室構成であってもよい。
【0036】つまり、図9に示す室構成では、貯留室1
における一側壁のほぼ前面を吹出口11とするととも
に、それに対向する側壁のほぼ前面を吸込口12とし、
これにより、室内空気を室内全域において横向き層流状
に流動させて庫内収容物Gに対し均一な巻装処理を施
す。
における一側壁のほぼ前面を吹出口11とするととも
に、それに対向する側壁のほぼ前面を吸込口12とし、
これにより、室内空気を室内全域において横向き層流状
に流動させて庫内収容物Gに対し均一な巻装処理を施
す。
【0037】又、貯留室1の一側部に配置した空調機2
から吹出口11へは給気側ダンパ室13、二重壁構造に
形成した天井風路14、及び、給気チャンバ15を介し
て調整空気Asを供給し、これに対し、吸込口12から
の吸込空気Arは還気チャンバ16、及び、還気側ダン
パ室17を介して空調機2に戻す。
から吹出口11へは給気側ダンパ室13、二重壁構造に
形成した天井風路14、及び、給気チャンバ15を介し
て調整空気Asを供給し、これに対し、吸込口12から
の吸込空気Arは還気チャンバ16、及び、還気側ダン
パ室17を介して空調機2に戻す。
【0038】Fjは循環ファンであり、この循環ファン
Fjには正逆転切り換え自在な軸流ファンを採用して、
その正逆転切り換えにより貯留室1における気流方向を
逆向きにできるように、すなわち、吹出口11を吸込口
として用い、かつ、吸込口12を吹出口として用いる形
態を実施できるようにしてある。
Fjには正逆転切り換え自在な軸流ファンを採用して、
その正逆転切り換えにより貯留室1における気流方向を
逆向きにできるように、すなわち、吹出口11を吸込口
として用い、かつ、吸込口12を吹出口として用いる形
態を実施できるようにしてある。
【0039】D1〜D6は風路切り換え用のダンパであ
り、これらダンパD1〜D6の切り換え操作により、循
環ファンFjの正転運転及び逆転運転の夫々において、
貯留室1からの還気Arの全量を空調機2を介し循環さ
せる全循環運転、還気Arの一部を排気するとともに、
外気Aoを貯留室1への循環供給空気Asに混合する一
部外気導入循環運転、並びに、貯留室1への供給空気A
sの全量を外気Ao(または外気Aoを空調機2で調整
した空気)として、貯留室1からの還気Arの全量を排
気する全外気運転を選択的に実施できるようにしてあ
る。
り、これらダンパD1〜D6の切り換え操作により、循
環ファンFjの正転運転及び逆転運転の夫々において、
貯留室1からの還気Arの全量を空調機2を介し循環さ
せる全循環運転、還気Arの一部を排気するとともに、
外気Aoを貯留室1への循環供給空気Asに混合する一
部外気導入循環運転、並びに、貯留室1への供給空気A
sの全量を外気Ao(または外気Aoを空調機2で調整
した空気)として、貯留室1からの還気Arの全量を排
気する全外気運転を選択的に実施できるようにしてあ
る。
【0040】一方、室内凝縮器Ci、室内蒸発器Ei、
室外凝縮器Co、室外蒸発器Eoを備える空調機構成に
ついては、同図9及び図10に示すように、室内蒸発器
Ei、室内凝縮器Ci、及び、それら室内側器Ei,C
iに対し調整対象空気Asを通風するファンFiを備え
る室内器部分2Aと、室外蒸発器Eo、室外凝縮器C
o、及び、それら室外側器Eo,Coに対し外気Aoを
通風するファンFoを備える室外器部分2Bとを一体化
したユニット構成の空調機2とし、そして、このユニッ
ト構成の空調機2を、図10において室内器部分2Aは
破線で、又、室外器部分2Bは実線で示すように、室内
器部分2Aを室構成Xにおける内部風路部分に装入する
形態で貯留室1の室構成Xに対し装着固定する取り付け
状態と、図10において空調機2の全体を二点鎖線で示
すように、室内器部分2Aを室構成Xにおける内部風路
部分から抜き出す形態で室構成Xから離脱させた取り外
し状態とに、着脱及び移動自在にし、これにより、この
ユニット構成の空調機2を前述の実施例におけるビニル
ハウス等の別の貯留室構成に接続して使用できるよう
に、又、空調機2に対する点検・補修を容易に行えるよ
うにしても良い。
室外凝縮器Co、室外蒸発器Eoを備える空調機構成に
ついては、同図9及び図10に示すように、室内蒸発器
Ei、室内凝縮器Ci、及び、それら室内側器Ei,C
iに対し調整対象空気Asを通風するファンFiを備え
る室内器部分2Aと、室外蒸発器Eo、室外凝縮器C
o、及び、それら室外側器Eo,Coに対し外気Aoを
通風するファンFoを備える室外器部分2Bとを一体化
したユニット構成の空調機2とし、そして、このユニッ
ト構成の空調機2を、図10において室内器部分2Aは
破線で、又、室外器部分2Bは実線で示すように、室内
器部分2Aを室構成Xにおける内部風路部分に装入する
形態で貯留室1の室構成Xに対し装着固定する取り付け
状態と、図10において空調機2の全体を二点鎖線で示
すように、室内器部分2Aを室構成Xにおける内部風路
部分から抜き出す形態で室構成Xから離脱させた取り外
し状態とに、着脱及び移動自在にし、これにより、この
ユニット構成の空調機2を前述の実施例におけるビニル
ハウス等の別の貯留室構成に接続して使用できるよう
に、又、空調機2に対する点検・補修を容易に行えるよ
うにしても良い。
【0041】又、図9に示す貯留室構成を採用する場合
には、上記の室構成Xを同図10に示すように、貯留室
1、天井風路14、給気チャンバ15、及び、還器チャ
ンバ16を形成した庫部分X1と、ダンパ室13,1
6、及び、空調機2の装着部を備える機器部分X2との
二分割構成として、機器部分X2を、庫部分X1に対し
隣接させて風路接続した着状態と、風路接続を断って庫
部分X1から離間させた脱状態とに、着脱及び移動自在
にし、これにより、脱状態とすることで機器部分X2に
対する点検・補修を容易に行えるように、又、空調機2
を装着した機器部分X2をビニルハウス等の別の貯留室
構成に接続して使用できるようにしてもよい。
には、上記の室構成Xを同図10に示すように、貯留室
1、天井風路14、給気チャンバ15、及び、還器チャ
ンバ16を形成した庫部分X1と、ダンパ室13,1
6、及び、空調機2の装着部を備える機器部分X2との
二分割構成として、機器部分X2を、庫部分X1に対し
隣接させて風路接続した着状態と、風路接続を断って庫
部分X1から離間させた脱状態とに、着脱及び移動自在
にし、これにより、脱状態とすることで機器部分X2に
対する点検・補修を容易に行えるように、又、空調機2
を装着した機器部分X2をビニルハウス等の別の貯留室
構成に接続して使用できるようにしてもよい。
【0042】切り換え実施する複数の運転モードは、前
述実施例の如き(イ)〜(ヘ)の5モードに限定される
ものではなく、室外凝縮器Coに冷媒供給するモードと
室外蒸発器Eoに冷媒供給するモードとを含み組み合わ
せであれば、どのような組み合わせであってもよい。
述実施例の如き(イ)〜(ヘ)の5モードに限定される
ものではなく、室外凝縮器Coに冷媒供給するモードと
室外蒸発器Eoに冷媒供給するモードとを含み組み合わ
せであれば、どのような組み合わせであってもよい。
【0043】温湿度調整して貯留室1に供給する空気は
室内からの還気、外気、還気と外気との混合気のいずれ
であってもよい。
室内からの還気、外気、還気と外気との混合気のいずれ
であってもよい。
【0044】モード切り換えの具体的制御構成は種々の
構成変更が可能であり、又、手動によるモード切り換え
を採用してもよい。
構成変更が可能であり、又、手動によるモード切り換え
を採用してもよい。
【0045】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】乾燥処理の設備構成を示す側面視断面図
【図2】バルブ操作を示すテーブル
【図3】暖房モードの冷媒流れ図
【図4】暖房除湿モードの冷媒流れ図
【図5】常温除湿モードの冷媒流れ図
【図6】冷房除湿モードの冷媒流れ図
【図7】冷房モードの冷媒流れ図
【図8】乾燥処理の一例を示すグラフ
【図9】別実施例を示す側面視断面図
【図10】別実施例を示す着脱状態の側面視図
【図11】従来例を示す冷媒回路図
【図12】比較例を示す冷媒回路図
1 貯留室 3 給気風路 Ao 外気 Ci 室内凝縮気 Co 室外凝縮気 Ei 室内蒸発気 Eo 室外蒸発気 V1 弁機構 V2 弁機構 V3 弁機構 V4 弁機構 G 対象物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山出 光一 大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号 株式会社クボタ内 (72)発明者 奥村 敏和 兵庫県尼崎市浜1丁目1番1号 株式会社 クボタ技術開発研究所内 (72)発明者 高山 義弘 新潟県新潟市新崎字毘沙門675番地 株式 会社ソーゴ内
Claims (1)
- 【請求項1】 乾燥又は貯蔵の対象物(G)を貯留する
貯留室(1)への給気風路(3)に、室内蒸発器(E
i)と室内凝縮器(Ci)とを設けた乾燥又は貯蔵用の
4熱交換器ヒートポンプであって、 外気(Ao)に対し放熱させる室外凝縮器(Co)と、
外気(Ao)に対し吸熱させる室外蒸発器(Eo)とを
設け、冷媒循環運転において前記の室内蒸発器(E
i)、室内凝縮器(Ci)、室外凝縮器(Co)、室外
蒸発器(Eo)に対する冷媒供給を選択的に遮断する弁
機構(V1),(V2),(V3),(V4)を設けた
乾燥又は貯蔵用の4熱交換器ヒートポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25701792A JPH06109344A (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | 乾燥又は貯蔵用の4熱交換器ヒートポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25701792A JPH06109344A (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | 乾燥又は貯蔵用の4熱交換器ヒートポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06109344A true JPH06109344A (ja) | 1994-04-19 |
Family
ID=17300581
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25701792A Pending JPH06109344A (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | 乾燥又は貯蔵用の4熱交換器ヒートポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06109344A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010169378A (ja) * | 2009-01-20 | 2010-08-05 | Myung Jae Sung | ヒートポンプシステムを用いた多目的乾燥装置 |
JP2010203674A (ja) * | 2009-03-03 | 2010-09-16 | Fuji Plant Kk | 乾燥貯蔵システム |
JP2010230184A (ja) * | 2009-03-26 | 2010-10-14 | Orion Mach Co Ltd | 温湿度調整装置 |
JP2011075114A (ja) * | 2009-09-29 | 2011-04-14 | Tokyo Rika Kikai Kk | 温度制御方法及び装置 |
KR101044119B1 (ko) * | 2009-11-09 | 2011-06-28 | 황도섭 | 농수산물 건조장치 및 이를 이용한 건조방법 |
JP2012052744A (ja) * | 2010-09-01 | 2012-03-15 | Mayekawa Mfg Co Ltd | 含水体の乾燥装置及びその運転方法 |
KR101376115B1 (ko) * | 2013-08-16 | 2014-03-19 | 손창규 | 잎담배 농산물 건조기의 배풍열 회수장치 |
CN110686447A (zh) * | 2019-09-29 | 2020-01-14 | 栖霞德丰食品有限公司 | 智能化苹果冷藏系统 |
-
1992
- 1992-09-25 JP JP25701792A patent/JPH06109344A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010169378A (ja) * | 2009-01-20 | 2010-08-05 | Myung Jae Sung | ヒートポンプシステムを用いた多目的乾燥装置 |
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KR101044119B1 (ko) * | 2009-11-09 | 2011-06-28 | 황도섭 | 농수산물 건조장치 및 이를 이용한 건조방법 |
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KR101376115B1 (ko) * | 2013-08-16 | 2014-03-19 | 손창규 | 잎담배 농산물 건조기의 배풍열 회수장치 |
WO2015023160A1 (ko) * | 2013-08-16 | 2015-02-19 | Shon Chang Kyu | 잎담배 농산물 건조기의 배풍열 회수장치 |
CN110686447A (zh) * | 2019-09-29 | 2020-01-14 | 栖霞德丰食品有限公司 | 智能化苹果冷藏系统 |
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