JPH06109102A - 歯車伝導装置 - Google Patents
歯車伝導装置Info
- Publication number
- JPH06109102A JPH06109102A JP27678392A JP27678392A JPH06109102A JP H06109102 A JPH06109102 A JP H06109102A JP 27678392 A JP27678392 A JP 27678392A JP 27678392 A JP27678392 A JP 27678392A JP H06109102 A JPH06109102 A JP H06109102A
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- Japan
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- gear
- backlash
- internal gear
- internal
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ねじり剛性、強度、耐久性を損なうことなく
バックラッシを除去できる歯車伝導装置を提供する。 【構成】 内歯歯車本体1はその外周にU型断面形状4
が形成されており、またその内周には内歯歯車2が形成
されている。U型断面形状4の側面5a,5bに側圧を
負荷させると、内歯歯車2のピッチ円が半径方向に小さ
くなり、この変形によって相手歯車に内歯歯車を押し付
けバックラッシを除去する。
バックラッシを除去できる歯車伝導装置を提供する。 【構成】 内歯歯車本体1はその外周にU型断面形状4
が形成されており、またその内周には内歯歯車2が形成
されている。U型断面形状4の側面5a,5bに側圧を
負荷させると、内歯歯車2のピッチ円が半径方向に小さ
くなり、この変形によって相手歯車に内歯歯車を押し付
けバックラッシを除去する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は産業用ロボットを始めと
する各種産業機器の動力伝達部分に使用される歯車伝導
装置に関するものである。
する各種産業機器の動力伝達部分に使用される歯車伝導
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】産業用ロボット等に使用される制御機器
としての精密減速機は、回転方向が正逆転で使用される
場合が多く、高い制御性の確保が必要とされる。しかし
ながら精密減速機としての歯車伝導装置にはバックラッ
シがあり、このバックラッシが大きいと位置決め精度が
悪くなるという問題が生じる。このため、近年このバッ
クラッシをより小さくするための各種歯車の開発が進め
られている。そしてこの様なバックラッシを除去する方
法として、従来より次のような歯車が提案されている。
としての精密減速機は、回転方向が正逆転で使用される
場合が多く、高い制御性の確保が必要とされる。しかし
ながら精密減速機としての歯車伝導装置にはバックラッ
シがあり、このバックラッシが大きいと位置決め精度が
悪くなるという問題が生じる。このため、近年このバッ
クラッシをより小さくするための各種歯車の開発が進め
られている。そしてこの様なバックラッシを除去する方
法として、従来より次のような歯車が提案されている。
【0003】例えば特開昭61−84438号公報に記
載された従来のバックラッシ除去装置を図5において説
明すると、図中51は外歯歯車53の歯環であり、弾性
的に変形可能な薄肉鼓形殻52の両端に配置されてい
る。54と55は内歯歯車であり、これらのうちのどち
らか片方が可動歯車で、もう一方が固定歯車となる。5
7は偏心ロータで、その端面に配置された入力軸58を
介して原動機により駆動される。偏心ロータ7の偏心運
動は軸受56を介して外歯歯車53に伝えられる。この
ようにして外歯歯車53が内歯歯車54及び55と噛み
合いながら偏心運動することにより、差動変速装置を構
成するものである。また前記差動変速装置は同図に示す
ように、入力軸58の中心線59を外歯歯車53と内歯
歯車54及び56とが噛み合っているX方向に微少量だ
け移動した後固定してやると、薄肉鼓形殻52はその軸
直角断面において楕円形に変形し、その際に発生する半
径方向の弾性力により、外歯歯車53の歯環51は内歯
歯車54及び55に押し付けられることになり、バック
ラッシを無くすることができる。このように、このもの
では歯環が弾性的に変形可能な薄肉鼓形殻の両端に外歯
歯車を配置し、前述の薄肉鼓形殻の半径方向の弾性力を
利用して外歯歯車を内歯歯車に無背隙で噛み合わせるよ
うにしている。
載された従来のバックラッシ除去装置を図5において説
明すると、図中51は外歯歯車53の歯環であり、弾性
的に変形可能な薄肉鼓形殻52の両端に配置されてい
る。54と55は内歯歯車であり、これらのうちのどち
らか片方が可動歯車で、もう一方が固定歯車となる。5
7は偏心ロータで、その端面に配置された入力軸58を
介して原動機により駆動される。偏心ロータ7の偏心運
動は軸受56を介して外歯歯車53に伝えられる。この
ようにして外歯歯車53が内歯歯車54及び55と噛み
合いながら偏心運動することにより、差動変速装置を構
成するものである。また前記差動変速装置は同図に示す
ように、入力軸58の中心線59を外歯歯車53と内歯
歯車54及び56とが噛み合っているX方向に微少量だ
け移動した後固定してやると、薄肉鼓形殻52はその軸
直角断面において楕円形に変形し、その際に発生する半
径方向の弾性力により、外歯歯車53の歯環51は内歯
歯車54及び55に押し付けられることになり、バック
ラッシを無くすることができる。このように、このもの
では歯環が弾性的に変形可能な薄肉鼓形殻の両端に外歯
歯車を配置し、前述の薄肉鼓形殻の半径方向の弾性力を
利用して外歯歯車を内歯歯車に無背隙で噛み合わせるよ
うにしている。
【0004】更に特開平2−304243号公報に記載
されたものを図6において説明すると、歯車61は各歯
61A,61Bが弾性のある材料、例えばプラスチッ
ク、硬質ゴムなどからできており、更に各歯には歯厚を
2等分する半径方向の平面を含み歯の先端からピッチ円
63の内側まで延在する溝62がそれぞれ設けられてい
る。また歯車61と噛み合う歯車71も各歯71A,7
1Bが弾性のある材料、例えばプラスチック、硬質ゴム
などからできており、更に各歯には歯厚を2等分する半
径方向の平面を含み歯の先端からピッチ円73の内側ま
で延在する溝72がそれぞれ設けられている。前記構成
の歯車61,71は、各歯61A,61B,71A,7
1Bが弾性のある材料でできている上に溝62,72が
設けられているため、歯に負荷をかけると若干変形す
る。歯車61と歯車71とを噛み合わせるとき、噛み合
った1対の歯61Aと歯71Aの歯面間にはバックラッ
シを設けず、むしろ歯面には僅かに負荷をかけ、歯61
A,71Aが若干変形するくらいにして噛み合わせる。
このように噛み合わせると、歯車61,71の歯形やピ
ッチの誤差、運転中の熱膨張、負荷による歯、軸、軸受
部の撓みなどがあっても、歯61A,61B,71A,
71Bが弾性変形するため、バックラッシを零に保ち続
けることが可能である。このように、このものでは歯車
の歯を弾性材料で形成し、かつ各歯に歯厚を等分する半
径方向の平面を含み歯の先端から少なくともピッチ内に
至る溝を設け、これによって背隙が常時零に保持される
ようにしている。
されたものを図6において説明すると、歯車61は各歯
61A,61Bが弾性のある材料、例えばプラスチッ
ク、硬質ゴムなどからできており、更に各歯には歯厚を
2等分する半径方向の平面を含み歯の先端からピッチ円
63の内側まで延在する溝62がそれぞれ設けられてい
る。また歯車61と噛み合う歯車71も各歯71A,7
1Bが弾性のある材料、例えばプラスチック、硬質ゴム
などからできており、更に各歯には歯厚を2等分する半
径方向の平面を含み歯の先端からピッチ円73の内側ま
で延在する溝72がそれぞれ設けられている。前記構成
の歯車61,71は、各歯61A,61B,71A,7
1Bが弾性のある材料でできている上に溝62,72が
設けられているため、歯に負荷をかけると若干変形す
る。歯車61と歯車71とを噛み合わせるとき、噛み合
った1対の歯61Aと歯71Aの歯面間にはバックラッ
シを設けず、むしろ歯面には僅かに負荷をかけ、歯61
A,71Aが若干変形するくらいにして噛み合わせる。
このように噛み合わせると、歯車61,71の歯形やピ
ッチの誤差、運転中の熱膨張、負荷による歯、軸、軸受
部の撓みなどがあっても、歯61A,61B,71A,
71Bが弾性変形するため、バックラッシを零に保ち続
けることが可能である。このように、このものでは歯車
の歯を弾性材料で形成し、かつ各歯に歯厚を等分する半
径方向の平面を含み歯の先端から少なくともピッチ内に
至る溝を設け、これによって背隙が常時零に保持される
ようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
のバックラッシ除去策において、特開昭61−8443
8号公報のものは、弾性的に変形可能な薄肉鼓形殻を使
用しているため、薄肉鼓形殻のねじり剛性、強度、耐久
性に不安があり、長期間にわたっての使用が困難である
と予想される。また特開平2−304243号公報のも
のは、歯に溝を設けているため歯が噛み合うたびに撓み
変形が発生し、それによる曲げ疲労強度が問題になる。
また歯車に撓みがあるため、ねじり剛性の不足が予想さ
れる。更には歯に対して溝加工を行なう必要があるため
コストが高くなる等の問題があった。そこで本発明は歯
車伝導装置において、一方の歯車を半径方向に弾性変形
させ、ピッチ円を相手歯車に押し付ける構造を採用する
ことにより、ねじり剛性、強度、耐久性等を損なうこと
なく、バックラッシを除去できる新規な歯車伝導装置を
提供し、これにより前記従来の問題点を解決しようとす
るものである。
のバックラッシ除去策において、特開昭61−8443
8号公報のものは、弾性的に変形可能な薄肉鼓形殻を使
用しているため、薄肉鼓形殻のねじり剛性、強度、耐久
性に不安があり、長期間にわたっての使用が困難である
と予想される。また特開平2−304243号公報のも
のは、歯に溝を設けているため歯が噛み合うたびに撓み
変形が発生し、それによる曲げ疲労強度が問題になる。
また歯車に撓みがあるため、ねじり剛性の不足が予想さ
れる。更には歯に対して溝加工を行なう必要があるため
コストが高くなる等の問題があった。そこで本発明は歯
車伝導装置において、一方の歯車を半径方向に弾性変形
させ、ピッチ円を相手歯車に押し付ける構造を採用する
ことにより、ねじり剛性、強度、耐久性等を損なうこと
なく、バックラッシを除去できる新規な歯車伝導装置を
提供し、これにより前記従来の問題点を解決しようとす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、歯車
伝導装置において、噛み合うべき一方の歯車を半径方向
に弾性変形させる歯車変形手段を設け、同手段により歯
車を半径方向に弾性変形させることによりピッチ円を相
手歯車側に近づけ、無背隙で歯車が噛み合うようにして
なるもので、これを課題解決のための手段とするもので
ある。また本発明は、前記歯車変形手段は内歯歯車をU
型断面形状とし、両側面に側圧をかけて内歯歯車そのも
のを弾性限度範囲内で半径方向にクラウニング変形さ
せ、このクラウニング変形量で相手歯車に押し付けてバ
ックラッシを除去するようにしてなるもので、これを課
題解決のための手段とするものである。更に本発明は、
前記歯車変形手段は内歯歯車の外周部及び外歯歯車の内
周部に配置したテーパ形状を有するリングを両側面から
締め込み固定することにより、内歯歯車及び外歯歯車の
ピッチ円を弾性変形させ、この変形量分で相手歯車に押
し付けてバックラッシを除去するようにしてなるもの
で、これを課題解決のための手段とするものである。
伝導装置において、噛み合うべき一方の歯車を半径方向
に弾性変形させる歯車変形手段を設け、同手段により歯
車を半径方向に弾性変形させることによりピッチ円を相
手歯車側に近づけ、無背隙で歯車が噛み合うようにして
なるもので、これを課題解決のための手段とするもので
ある。また本発明は、前記歯車変形手段は内歯歯車をU
型断面形状とし、両側面に側圧をかけて内歯歯車そのも
のを弾性限度範囲内で半径方向にクラウニング変形さ
せ、このクラウニング変形量で相手歯車に押し付けてバ
ックラッシを除去するようにしてなるもので、これを課
題解決のための手段とするものである。更に本発明は、
前記歯車変形手段は内歯歯車の外周部及び外歯歯車の内
周部に配置したテーパ形状を有するリングを両側面から
締め込み固定することにより、内歯歯車及び外歯歯車の
ピッチ円を弾性変形させ、この変形量分で相手歯車に押
し付けてバックラッシを除去するようにしてなるもの
で、これを課題解決のための手段とするものである。
【0007】
【作用】本発明は内歯歯車をU型の断面形状とし、側面
から側圧をかけることにより歯車のピッチ円をクラウニ
ング変形させて相手歯車に押し付けたり、内歯歯車の外
周部、外歯歯車の内周部に配置したテーパ形状のリング
を両側面から締め込み、歯車のピッチ円を弾性変形させ
て相手歯車に押し付けることにより、バックラッシを除
去するようにしているため、ねじり剛性、強度、耐久性
等を損なうことなく容易にバックラッシを除去すること
が可能である。
から側圧をかけることにより歯車のピッチ円をクラウニ
ング変形させて相手歯車に押し付けたり、内歯歯車の外
周部、外歯歯車の内周部に配置したテーパ形状のリング
を両側面から締め込み、歯車のピッチ円を弾性変形させ
て相手歯車に押し付けることにより、バックラッシを除
去するようにしているため、ねじり剛性、強度、耐久性
等を損なうことなく容易にバックラッシを除去すること
が可能である。
【0008】即ち、本発明によれば、通常のバックラッ
シ10分以上を有する歯車伝導装置において、1分以下
から0分(ノーバックラッシ)の極小バックラッシを実
現することが可能となる。またバックラッシの調整は内
歯歯車のU型断面形状においては両側面からの予圧量調
整により簡単に行なうことができ、更に内歯歯車の外周
部及び外歯歯車の内周部へのテーパリング締め込み形に
おいては、テーパリングを両側面から締め付け固定する
ボルトの締付力をコントロールすることにより、バック
ラッシの調整を容易に行なうことができる。
シ10分以上を有する歯車伝導装置において、1分以下
から0分(ノーバックラッシ)の極小バックラッシを実
現することが可能となる。またバックラッシの調整は内
歯歯車のU型断面形状においては両側面からの予圧量調
整により簡単に行なうことができ、更に内歯歯車の外周
部及び外歯歯車の内周部へのテーパリング締め込み形に
おいては、テーパリングを両側面から締め付け固定する
ボルトの締付力をコントロールすることにより、バック
ラッシの調整を容易に行なうことができる。
【0009】
【実施例】以下本発明を図面の実施例について説明する
と、図1は本発明の第1実施例に係る内歯歯車本体1を
示し、図2はその断面図を示している。図に示すように
内歯歯車本体1はその外周にU型断面形状4を有してお
り、またその内周に内歯歯車2を有している。そこで内
歯歯車本体1の前述のU型断面形状4の側面5a,5b
に適宜手段で側圧Fを負荷させると、図2に示す如く内
歯歯車2のピッチ円3は弾性変形、言い換えるとクラウ
ニング変形し、これによって内歯歯車2のピッチ円3が
半径方向に小さくなる。従ってこの変形量によって相手
歯車を押し付けバックラッシを除去することが可能とな
る。なお、ここでバックラッシの調整は、前述の側圧F
を例えばシム調整等によりコントロールすることで可能
になる。
と、図1は本発明の第1実施例に係る内歯歯車本体1を
示し、図2はその断面図を示している。図に示すように
内歯歯車本体1はその外周にU型断面形状4を有してお
り、またその内周に内歯歯車2を有している。そこで内
歯歯車本体1の前述のU型断面形状4の側面5a,5b
に適宜手段で側圧Fを負荷させると、図2に示す如く内
歯歯車2のピッチ円3は弾性変形、言い換えるとクラウ
ニング変形し、これによって内歯歯車2のピッチ円3が
半径方向に小さくなる。従ってこの変形量によって相手
歯車を押し付けバックラッシを除去することが可能とな
る。なお、ここでバックラッシの調整は、前述の側圧F
を例えばシム調整等によりコントロールすることで可能
になる。
【0010】図3は本発明の第2実施例に係る内歯歯車
の断面図である。この実施例は内歯歯車の外周部にテー
パ形状のリングを配置し、これをボルトで締め込むよう
にした点に特徴がある。図において内歯歯車本体10の
内周には内歯歯車11があり、その外周部14はテーパ
状に形成されている。そして外周部14とケーシング1
8との間には片面がテーパ形状のリング15,16が配
置され、これらリング15,16はボルト17によって
連結されている(歯車変形手段)。外周部14とケーシ
ング18との間に挿入された片面がテーパ形状のリング
15,16をボルト17にて締付けると、テーパ形状リ
ング15,16はケーシング18との間で矢印(イ)の
方向に移動し、これによって内歯歯車本体10の外周部
14が半径方向へ弾性変形する。このため内歯歯車11
のピッチ円12が矢印(ロ)の方向に縮められ、従って
相手歯車は弾性変形量分で押し付けられてバックラッシ
が除去される。この時のバックラッシ調整はボルト17
の締付力をコントロールすることで可能となる。
の断面図である。この実施例は内歯歯車の外周部にテー
パ形状のリングを配置し、これをボルトで締め込むよう
にした点に特徴がある。図において内歯歯車本体10の
内周には内歯歯車11があり、その外周部14はテーパ
状に形成されている。そして外周部14とケーシング1
8との間には片面がテーパ形状のリング15,16が配
置され、これらリング15,16はボルト17によって
連結されている(歯車変形手段)。外周部14とケーシ
ング18との間に挿入された片面がテーパ形状のリング
15,16をボルト17にて締付けると、テーパ形状リ
ング15,16はケーシング18との間で矢印(イ)の
方向に移動し、これによって内歯歯車本体10の外周部
14が半径方向へ弾性変形する。このため内歯歯車11
のピッチ円12が矢印(ロ)の方向に縮められ、従って
相手歯車は弾性変形量分で押し付けられてバックラッシ
が除去される。この時のバックラッシ調整はボルト17
の締付力をコントロールすることで可能となる。
【0011】図4は第3実施例に係る内歯歯車の断面図
である。この実施例は外歯歯車に関するバックラッシ除
去に関するもので、バックラッシ除去の機構は第2実施
例のものと同様であり、詳細な説明は省略する。この実
施例もボルト22にてリング23,24を締付けると、
外歯歯車27のピッチ円26が矢印(ハ)方向に移動し
てバックラッシを除去できる。なお、図中の符号20は
軸、21は軸受、22はボルト、23,24はテーパ形
状リング、25は外歯内周部、28は外歯歯車本体であ
る。
である。この実施例は外歯歯車に関するバックラッシ除
去に関するもので、バックラッシ除去の機構は第2実施
例のものと同様であり、詳細な説明は省略する。この実
施例もボルト22にてリング23,24を締付けると、
外歯歯車27のピッチ円26が矢印(ハ)方向に移動し
てバックラッシを除去できる。なお、図中の符号20は
軸、21は軸受、22はボルト、23,24はテーパ形
状リング、25は外歯内周部、28は外歯歯車本体であ
る。
【0012】
【発明の効果】以上詳細に説明した如く本発明は、内歯
歯車、外歯歯車を弾性変形させてピッチ円を半径方向に
相手歯車との関係で縮め、相手歯車を押し付けてバック
ラッシを除去するところに特徴があり、これによってバ
ックラッシ調整を容易にコントロールできるという優れ
た効果を奏するものである。
歯車、外歯歯車を弾性変形させてピッチ円を半径方向に
相手歯車との関係で縮め、相手歯車を押し付けてバック
ラッシを除去するところに特徴があり、これによってバ
ックラッシ調整を容易にコントロールできるという優れ
た効果を奏するものである。
【図1】本発明の第1実施例に係る内歯歯車の半分のみ
示す側面図である。
示す側面図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る内歯歯車の断面図で
ある。
ある。
【図3】本発明の第2実施例に係る内歯歯車の半分のみ
示す正面断面図である。
示す正面断面図である。
【図4】本発明の第3実施例に係る外歯歯車の半分のみ
示す正面断面図である。
示す正面断面図である。
【図5】従来の歯車のバックラッシ除去装置の断面図で
ある。
ある。
【図6】他の従来のバックラッシ除去装置の側面図であ
る。
る。
1 内歯歯車本体 2 内歯歯車 3 ピッチ円 10 内歯歯車本体 11 内歯歯車 12 ピッチ円 15,16 テーパ形状リング 20 軸 23,24 テーパ形状リング 26 ピッチ円 27 外歯歯車 28 外歯歯車本体
フロントページの続き (72)発明者 園部 浩之 名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱 重工業株式会社名古屋機器製作所内
Claims (3)
- 【請求項1】 歯車伝導装置において、噛み合うべき一
方の歯車を半径方向に弾性変形させる歯車変形手段を設
け、同手段により歯車を半径方向に弾性変形させること
によりピッチ円を相手歯車側に近づけ、無背隙で歯車が
噛み合うようにしたことを特徴とする歯車伝導装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の歯車伝導装置において、
前記歯車変形手段は内歯歯車をU型断面形状とし、両側
面に側圧をかけて内歯歯車そのものを弾性限度範囲内で
半径方向にクラウニング変形させ、このクラウニング変
形量で相手歯車に押し付けてバックラッシを除去するよ
うにしたことを特徴とする歯車伝導装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の歯車伝導装置において、
前記歯車変形手段は内歯歯車の外周部及び外歯歯車の内
周部に配置したテーパ形状を有するリングを両側面から
締め込み固定することにより、内歯歯車及び外歯歯車の
ピッチ円を弾性変形させ、この変形量分で相手歯車に押
し付けてバックラッシを除去するようにしたことを特徴
とする歯車伝導装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27678392A JPH06109102A (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | 歯車伝導装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27678392A JPH06109102A (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | 歯車伝導装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06109102A true JPH06109102A (ja) | 1994-04-19 |
Family
ID=17574311
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27678392A Withdrawn JPH06109102A (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | 歯車伝導装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06109102A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006035386A (ja) * | 2004-07-28 | 2006-02-09 | Musashi Seimitsu Ind Co Ltd | 歯車の歯面における歯すじの修正方法 |
JP2007522404A (ja) * | 2004-02-11 | 2007-08-09 | ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフト | 遊星歯車装置 |
JP2009299698A (ja) * | 2008-06-10 | 2009-12-24 | Jtekt Corp | ボールスプライン |
US10440254B2 (en) | 2016-05-19 | 2019-10-08 | Mitsubishi Electric Corporation | Display control device and image pickup device |
-
1992
- 1992-09-22 JP JP27678392A patent/JPH06109102A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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