JPH06108934A - エンジンの燃料加熱制御方法 - Google Patents

エンジンの燃料加熱制御方法

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JPH06108934A
JPH06108934A JP4256640A JP25664092A JPH06108934A JP H06108934 A JPH06108934 A JP H06108934A JP 4256640 A JP4256640 A JP 4256640A JP 25664092 A JP25664092 A JP 25664092A JP H06108934 A JPH06108934 A JP H06108934A
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JP
Japan
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fuel
engine
heater
heating means
fully closed
Prior art date
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Pending
Application number
JP4256640A
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English (en)
Inventor
Takamitsu Kashima
隆光 鹿島
Yoichi Saito
陽一 斎藤
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃料加熱手段に対する通電をエンジン運転状
態に応じて制御して燃焼の安定化を図る。 【構成】 インジェクタの燃料噴射方向に対設する燃料
加熱手段に対して、スロットルバルブが全閉のとき通電
する。その結果、アイドルなどスロットル全閉時の燃料
気化が促進され、安定した燃焼が得られるとともに、排
気エミッションが改善される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料の気化を促進して
良好な運転性能を得ることのできるエンジンの燃料加熱
制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、燃料事情の悪化、排気清浄化の要
請などにより、従来のガソリンに加えて、代替燃料とし
てのアルコールを同時に使用可能なシステムが実用化さ
れつつあり、このシステムを搭載した自動車などの車輌
(Flexible FuelVehicle,以下、
「FFV」と称する)では、ガソリンは勿論のこと、ア
ルコールとガソリンとの混合燃料、あるいは、アルコー
ルのみで走行が可能なようになっており、このFFVで
使用する燃料アルコール濃度(含有率)は、燃料補給の
際のユーザー事情により、0%(ガソリンのみ)から1
00%(アルコールのみ)の間で変化する。
【0003】この種のFFV用エンジンでは、燃料中の
アルコール濃度が高くなるに従ってアルコール燃料の特
性により、低温で気化し難い、気化潜熱が大きい、引火
点が高い等のために低温始動性が極めて悪くなる問題が
ある。
【0004】このFFV用エンジンの低温始動性を改善
するため、及び、排気ガス対策のために、本出願人は吸
気ポート内のインジェクタからの燃料噴射方向に燃料加
熱手段を配設し、始動時に噴射された燃料を上記燃料加
熱手段で加熱して気化の促進を図る技術を、例えば特開
平3−253746号公報などで提案した。
【0005】上記先行技術は、燃料加熱手段としてヒー
タを用い、エンジン始動時の冷却水温と燃料中のアルコ
ール濃度とに基づきエンジンが始動可能かを判断し、始
動不能の場合にはヒータ通電し、所定時間ヒータを暖機
した後にクランキングを行うとともに、ヒータ通電をエ
ンジンが完全に暖機完了するまで続行し、燃料の気化を
促進し燃焼の安定を図るものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、エンジンの暖
機完了状態であってもヒータ通電を停止すると燃料の気
化潜熱のためにヒータ表面の熱が失われ表面温度が低下
してしまうため、アイドリング、発進加速、あるいは、
低速走行など、極めて安定した燃焼が要求される運転領
域では上記ヒータ表面上で液滴化した燃料が燃焼室へ不
規則に供給されて燃焼が不安定化し、運転フィーリング
の悪化を招くことになる。
【0007】この対策として、ヒータから延出する支持
部を吸気ポートに固設し、ヒータに対する通電停止後は
吸気ポートの熱を上記支持部を介してヒータに伝達する
ことでヒータ表面温度の低下を防止するものがあるが、
ヒータに吸気ポートからの熱を確実に伝達するために
は、支持部を伝熱性が高く、かつ容積の大きいものとす
る必要があり、支持部の容積が大きいとスロットル全開
時の空気抵抗となりエンジンの出力低下を招くばかり
か、低温始動時のヒータの発熱が支持部を介して吸気ポ
ートへ放熱され易くなり、燃料の気化効率の低下を招
く。
【0008】ところで、ヒータ加熱を必要とする領域は
運転条件毎に相違しており、全ての運転条件下でヒータ
通電を続行すれば、消費電力が増加し、その分、オルタ
ネータの駆動によるエンジン負荷増大のために燃費が悪
化するばかりか、エンジン負荷の増大によりエンジン回
転数が不安定化してしまう問題がある。
【0009】なお、このことはFFV用エンジンに限ら
ず、燃料気化促進のための燃料加熱手段を備える全ての
エンジンに該当する問題である。
【0010】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、第一の目的は、エンジン完全暖機完了後であっても
アイドルなどスロットル全閉時の燃料気化を促進し、燃
焼の安定化を図り、排気エミッションの改善を実現する
エンジンの燃料加熱制御方法を提供することにある。
【0011】本発明の第二の目的は、上記第一の目的に
加え、燃料加熱手段に対する通電/非通電の切換り頻度
を減少させて、バッテリ負荷の軽減を図ると共にエンジ
ン負荷変動の抑制とを実現してエンジン回転の安定化を
図るエンジンの燃料加熱制御方法を提供することにあ
る。
【0012】本発明の第三の目的は、上記第一の目的に
加え、バッテリ負荷を軽減するとともにスロットル全閉
時の回転変動を抑制するエンジンの燃料加熱制御方法を
提供することにある。
【0013】本発明の第四目的は、上記第一の目的に加
え、バッテリ負荷の軽減、及びエンジン回転変動を抑制
してエンジン回転の安定化を図るエンジンの燃料加熱制
御方法を提供することにある。
【0014】本発明の第五の目的は、エンジン完全暖機
完了後であっても、発進加速など加速時における燃焼室
への燃料供給状態を改善し、良好な加速性能を得ること
のできるエンジンの燃料加熱制御方法を提供することに
ある。
【0015】本発明の第六の目的は、上記第一の目的に
加え、スロットル全閉時であっても燃料加熱が不要な領
域では燃料加熱手段を非加熱状態としバッテリ負荷を軽
減することのできるエンジンの燃料加熱制御方法を提供
することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記第一の目的を達成す
るため本発明による第一のエンジンの燃料加熱制御方法
は、インジェクタの燃料噴射方向に燃料加熱手段を対設
するエンジンにおいて、スロットルバルブが全閉かを判
断する手順と、スロットルバルブが全閉の場合、前記燃
料加熱手段に対し通電し該燃料加熱手段を加熱状態とす
る手順とを備えるものである。
【0017】上記第二の目的を達成するため本発明によ
る第二のエンジンの燃料加熱制御方法は、インジェクタ
の燃料噴射方向に燃料加熱手段を対設するエンジンにお
いて、スロットルバルブが全閉かを判断する手順と、ス
ロットルバルブ全閉状態が設定時間継続されたとき前記
燃料加熱手段に対し通電を開始し該燃料加熱手段を加熱
状態とする手順、及びスロットルバルブ全閉解除状態が
設定時間継続されたとき上記燃料加熱手段に対する通電
を停止し該燃料加熱手段を非加熱状態とする手順の少な
くとも一方とを備えるものである。
【0018】上記第三の目的を達成するため本発明によ
る第三のエンジンの燃料加熱制御方法は、インジェクタ
の燃料噴射方向に燃料加熱手段を対設するエンジンにお
いて、スロットルバルブが全閉かを判断する手順と、エ
ンジンの回転変動を検出する手順と、スロットルバルブ
全閉時にエンジン回転変動が生じている場合、燃料加熱
手段に対し通電し該燃料加熱手段を加熱状態とする手順
とを備えるものである。 上記第四の目的を達成するた
め本発明による第四のエンジンの燃料加熱制御方法は、
インジェクタの燃料噴射方向に燃料加熱手段を対設する
エンジンにおいて、スロットルバルブが全閉かを判断す
る手順と、エンジン回転変動を検出する手順と、スロッ
トルバルブ全閉時にエンジン回転変動が生じている場
合、スロットルバルブ全閉が解除されるまで前記燃料加
熱手段に対し通電し該燃料加熱手段を加熱状態とする手
順とを備えるものである。
【0019】上記第五の目的を達成するため本発明によ
る第五のエンジンの燃料加熱制御方法は、インジェクタ
の燃料噴射方向に燃料加熱手段を対設するエンジンにお
いて、加速状態かを判断する手順と、加速状態と判断し
た場合、前記燃料加熱手段に対し通電し該燃料加熱手段
を加熱状態とする手順とを備えるものである。
【0020】上記第六の目的を達成するため本発明によ
る第六のエンジンの燃料加熱制御方法は、インジェクタ
の燃料噴射方向に燃料加熱手段を対設するエンジンにお
いて、スロットルバルブが全閉かを判断する手順と、走
行状態を検出する手順と、変速機が接続状態かを検出す
る手順と、スロットルバルブが全閉で低速走行あるいは
停車状態で且つ変速機が非接続状態の場合、前記燃料加
熱手段に対し通電し該燃料加熱手段を加熱状態とする手
順とを備えるものである。
【0021】
【作 用】本発明による第一のエンジンの燃料加熱制御
方法によれば、スロットルバルブが全閉の場合、インジ
ェクタの燃料噴射方向に対設する燃料加熱手段を加熱状
態とするので、エンジン暖機完了後であってもアイドル
などスロットル全閉時の燃料気化促進が図られ、燃焼が
安定し、排気エミッションが改善される。
【0022】本発明による第二のエンジンの燃料加熱制
御方法によれば、スロットルバルブ全閉状態へ移行した
とき燃料加熱手段に対して通電を開始するタイミング
と、スロットルバルブ全閉解除状態へ移行したとき上記
燃料加熱手段に対して通電を停止するタイミングとの少
なくとも一方にディレー時間が設けられるので、上記燃
料加熱手段に対する通電/非通電が短時間で繰返される
ことがなくなり、バッテリ負荷が軽減されるとともに、
エンジン負荷変動が抑制されて、エンジン回転が安定化
される。
【0023】本発明による第三のエンジンの燃料加熱制
御方法によれば、スロットルバルブが全閉で、しかもエ
ンジン回転変動が生じている場合に燃料加熱手段に対し
通電し該燃料加熱手段を加熱状態とするので、バッテリ
負荷が軽減され、またスロットル全閉時の回転変動が抑
制される。
【0024】本発明による第四のエンジンの燃料加熱制
御方法によれば、スロットルバルブが全閉でしかもエン
ジン回転変動が生じている場合、スロットルバルブが開
になるまで燃料加熱手段に対する通電を続行するので上
記燃料加熱手段に対する通電/非通電が短時間で繰返さ
れることがなくなり、バッテリ負荷が軽減されるととも
にエンジン回転変動が抑制される。
【0025】本発明による第五のエンジンの燃料加熱制
御方法によれば、加速時に燃料加熱手段に対して通電し
該燃料加熱手段を加熱状態とするので、発進加速など加
速時における燃料供給状態が改善され、良好な加速性能
を得ることができる。
【0026】本発明による第六のエンジンの燃料加熱制
御方法によれば、スロットルバルブが全閉状態であって
も変速機が接続状態の慣性走行においては燃料加熱手段
に対する通電が停止されるのでバッテリ負荷が軽減され
る。
【0027】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0028】図1〜図14は本発明の第一実施例を示
し、図1はヒータ通常時制御ルーチンを示すフローチャ
ート、図2,図3は始動初回制御ルーチンを示すフロー
チャート、図4はスタータモータ制御ルーチンを示すフ
ローチャート、図5は燃料噴射制御ルーチンを示すフロ
ーチャート、図6はエンジン制御系の全体概略図、図7
はヒータ取付部の詳細図、図8は図7のA−A断面図、
図9は吸気ポート近傍における燃料噴射状態を示す説明
図、図10は制御装置の回路構成図、図11はアルコー
ル濃度と温度条件によって決定される始動可能領域と始
動不能領域とを示す概念図、図12は始動可能判定値マ
ップの概念図、図13はヒータの特性図、図14はスロ
ットル開度及びPTCヒータに対する制御動作を示すタ
イムチャートである。
【0029】図6において、符号1はFFV用エンジン
で、図においては水平対向型エンジンを示す。このエン
ジン1のシリンダヘッド2に吸気ポート2aと排気ポー
ト2bとが形成されている。この吸気ポート2aにはイ
ンテークマニホルド3が連通され、このインテークマニ
ホルド3の上流にエアチャンバ4を介してスロットル通
路5が連通されている。このスロットル通路5の上流側
には、吸気管6を介してエアクリーナ7が取付けられ、
このエアクリーナ7が吸入空気の取り入れ口であるエア
インテークチャンバ8に連通されている。
【0030】また、上記排気ポート2bにエキゾースト
マニホルド9を介して排気管10が連通され、この排気
管10に触媒コンバータ11が介装されてマフラ12に
連通されている。一方、上記スロットル通路5にスロッ
トルバルブ5aが設けられ、このスロットル通路5の直
上流の上記吸気管6にインタークーラ13が介装され、
さらに、上記吸気管6の上記エアクリーナ7の下流側に
レゾネータチャンバ14が介装されている。
【0031】また、上記レゾネータチャンバ14と上記
インテークマニホルド3とを連通して上記スロットルバ
ルブ5aの上流側と下流側とをバイパスするバイパス通
路15に、アイドルスピードコントロールバルブ(IS
CV)16が介装されている。さらに、このISCV1
6の直下流側に、吸気圧が負圧のとき開弁し、また後述
するターボチャージャ18によって過給されて吸気圧が
正圧になったとき閉弁するチェックバルブ17が介装さ
れている。
【0032】また、符号18はターボチャージャで、排
気側のタービンホイール18aと吸気側のコンプレッサ
ホイール18bとがタービンシャフト18cを介して連
結されている。また、上記ターボチャージャ18の排気
側に設けたウエストゲート弁19にウエストゲート弁作
動用アクチュエータ20が連設されている。このウエス
トゲート弁作動用アクチュエータ20は、ダイヤフラム
により2室に仕切られ、一方が過給圧制御手段の一例で
あるウエストゲート弁制御用デューティソレノイド弁2
1に連通される圧力室を形成し、他方が上記ウエストゲ
ート弁19を閉方向に付勢するスプリングを収納したス
プリング室を形成している。
【0033】上記ウエストゲート弁制御用デューティソ
レノイド弁21は、上記レゾネータチャンバ14と上記
ターボチャージャ18の上記コンプレッサホイール18
bの下流とを連通する通路に介装されており、後述する
制御装置(ECU)50から出力される制御信号のデュ
ーティ比rに応じて、上記レゾネータチャンバ14側の
圧力と上記コンプレッサホイール18bの下流側の圧力
とを調圧して上記ウエストゲート弁作動用アクチュエー
タ20の圧力室に供給し、このウエストゲート弁作動用
アクチュエータ20を動作させ、ウエストゲート弁19
による排気ガスリリーフを調整して上記ターボチャージ
ャ18による過給圧を制御する。
【0034】また、上記インテークマニホルド3に絶対
圧センサ22が通路22aを介して連通され、この通路
22aに吸気管圧力/大気圧切換ソレノイド弁22bが
介装されている。この吸気管圧力/大気圧切換ソレノイ
ド弁22bは絶対圧センサ22をインテークマニホルド
3側と大気側とに選択的に連通させるもので、絶対圧セ
ンサ22とインテークマニホルド3とが連通されること
で吸気管圧力(過給時には過給圧)を検出することがで
きる。
【0035】さらに、上記インテークマニホルド3の各
気筒の各吸気ポート2aの直上流側にインジェクタ24
が臨まされ、また、上記シリンダヘッド2の各気筒毎
に、その先端を燃焼室に露呈する点火プラグ31aが取
付けられ、この点火プラグ31aに連設する点火コイル
31bにイグナイタ31cが接続されている。
【0036】さらに、上記インテークマニホルド3の各
気筒の各吸気ポート2aに、燃料加熱手段の一例である
吸気ポートヒータユニット23が配設されている。図7
〜図9に示すように、この吸気ポートヒータユニット2
3は、吸気通路内に加熱部23aが臨まされ、インシュ
レータ23b及びフランジ23cからなる取付部が上記
インテークマニホルド3と上記シリンダヘッド2との間
に挟持され、図示しないボルトなどにより上記シリンダ
ヘッド2に固定されている。上記加熱部23aには、イ
ンジェクタ24からの燃料噴射方向側にPTCピル(Po
sitive Temperature Coefficient Pill )からなるヒー
タ(以下「PTCヒータ」とする)23dが内蔵されて
いる。上記加熱部23aは円筒状に形成され、ステー2
3eを介して上記フランジ23cに支持されて吸気通路
内に臨まされており、上記インテークマニホルド3と上
記シリンダヘッド2とに対し、上記インシュレータ23
bにより略断熱状態とされている。
【0037】ターミナル23fを介してPTCヒータ2
3dが通電されると、上記インジェクタ24から噴射さ
れた燃料が上記加熱部23aで気化され、図9に示すよ
うに、2つの吸気バルブ2cに対し分配される。
【0038】また、上記インジェクタ24には、燃料タ
ンク32内に設けたインタンク式の燃料ポンプ33から
燃料通路34に介装した燃料フィルタ34aを経て燃料
が圧送され、プレッシャレギュレータ35にて調圧され
る。なお、上記燃料タンク32内には、ガソリンのみの
燃料、アルコールのみの燃料、あるいは、アルコールと
ガソリンとの混合燃料、すなわち、ユーザーの燃料補給
の際の事情によりアルコール濃度Mが0%から100%
の間で変化する燃料が貯留されている。
【0039】また、上記燃料通路34の中途に燃料中の
アルコール濃度Mを検出するアルコール濃度センサ37
が取付けられている。このアルコール濃度センサ37
は、例えば、上記燃料通路34内に設けられた一対の電
極などから構成され、燃料の電気伝導度変化に基づく電
流変化を検出することによりアルコール濃度が検出され
る。尚、このアルコール濃度センサ37は、電気伝導度
変化を利用したタイプに限定させるものではなく、その
他、抵抗検出式、静電容量式、光学式のものを用いても
良い。
【0040】また、上記吸気管6の上記エアークリーナ
7の直下流に、吸入空気量センサ(図においては熱式エ
アフローメータ)41が介装され、上記スロットルバル
ブ5aにスロットル開度センサ42が連設されている。
さらに、上記エンジン本体1のシリンダブロック1aに
ノックセンサ43が取付けられるとともに、このシリン
ダブロック1aの左右両バンクを連通する冷却水通路4
4にエンジン温度の一例としての冷却水温を検出する水
温センサ45が臨まされ、上記排気管10の上記エキゾ
ーストマニホルド9の集合部にO2 センサ46が臨まさ
れている。
【0041】また、前記エンジン1のクランクシャフト
1bにクランクロータ25が軸着され、このクランクロ
ータ25の外周に、電磁ピックアップなどからなるクラ
ンク角センサ26が対設されている。さらに、上記エン
ジン1のカムシャフト1cに連設するカムロータ27
に、電磁ピックアップなどからなる気筒判別用のカム角
センサ28が対設されている。尚、上記クランク角セン
サ26及び前記カム角センサ28は、電磁ピックアップ
などの磁気センサに限らず、光センサなどでも良い。
【0042】上記クランクロータ25の外周には各気筒
に対応して突起(あるいはスリットが所定間隔毎に形成
されており、後述するECU50では上記クランク角セ
ンサ26で検出した突起(あるいはスリット)の間隔時
間からエンジン回転数NE を算出し、また特定の突起
(あるいはスリット)が点火時期および燃料噴射開始時
期を設定する際の基準クランク角となる。
【0043】一方、上記カムロータ27の外周には気筒
判別用の突起(あるいはスリット)が形成されており、
上記ECU50では上記カム角センサ28からの上記突
起(あるいはスリット)を検出するパルスの割込みから
気筒判別を行う。
【0044】また、図10において符号50はマイクロ
コンピュータなどからなる制御装置(ECU)で、CP
U51,ROM52,RAM53、バックアップRAM
54、及びI/Oインターフェース55がバスライン5
6を介して互いに接続されている。
【0045】また、上記ECU50内には定電圧回路5
9が内蔵されており、この定電圧回路59がECUリレ
ー60のリレー接点を介してバッテリ57に接続され、
また、このECUリレー60のリレーコイルがイグニッ
ションスイッチ61を介して上記バッテリ57に接続さ
れている。上記イグニッションスイッチ61がONする
と上記ECUリレー60の接点がONしバッテリ57の
電圧が上記定電圧回路59に供給され、この定電圧回路
59からECU50の各部に安定化電圧が供給される。
一方、バックアップRAM54には上記定電圧回路59
から常時バックアップ電圧が印加されている。また、上
記バッテリ57に、燃料ポンプリレー62のリレー接点
を介して燃料ポンプ33が接続されている。
【0046】また、上記バッテリ57にスタータスイッ
チ63、ヒータリレー64のリレー接点が接続されてい
る。さらに、上記スタータスイッチ63にスタータモー
タリレー65のリレー接点を介してスタータモータ66
が接続され、一方、上記ヒータリレー64のリレー接点
に電流センサ67を介して上記PTCヒータ23dが接
続されている。また、オルタネータ68のフィールドコ
イルに上記バッテリ57が上記イグニッションスイッチ
61、図示しないインストルメントパネルに配設された
チャージランプ69を介して接続されている。イグニッ
ションスイッチ61をONすると上記チャージランプ6
9が点灯し、また、エンジンが起動するとオルタネータ
68のステータコイルに交流が発生し、所定に整流され
た後に出力されるとともに、上記チャージランプ69が
消灯する。
【0047】一方、上記ECU50の上記I/Oインタ
ーフェース55の入力ポートには、スタータスイッチ6
3、電流センサ67、アルコール濃度センサ37、吸入
空気量センサ41、クランク角センサ26、カム角セン
サ28、スロットル開度センサ42、水温センサ45、
O2 センサ46、絶対圧センサ22、ノックセンサ4
3、車速センサ47、N(ニュートラル)レンジスイッ
チ48が接続され、さらにバッテリ57が接続されてバ
ッテリ電圧がモニタされる。
【0048】なお、上記Nレンジスイッチ48はオート
マチックトランスミッション(AT)車においてはセレ
クトレバーをNレンジあるいはPレンジにシフトしたと
きにONするもので、マニアルトランスミッション(M
T)車ではシフトレバーをニュートラルにしたときにO
Nするニュートラルスイッチを用いる。
【0049】また、上記I/Oインターフェース55の
出力ポートには、イグナイタ31cが接続され、さら
に、駆動回路58を介してISCV16、インジェクタ
24、燃料ポンプリレー62のリレーコイル、ヒータリ
レー64のリレーコイル、スタータモータリレー65の
リレーコイル、ウエストゲート弁制御用デューティソレ
ノイド弁21、吸気管圧力/大気圧切換ソレノイド弁2
2b、及び図示しないインストルメントパネルに配設
し、ヒータ通電状態を示すヒータチェックランプ48が
接続されている。
【0050】上記ROM52には制御プログラム、各種
マップ類などの固定データが記憶されており、また、上
記RAM53およびバックアップRAM54にはデータ
処理した後の上記各センサ類、スイッチ類の出力信号、
及び、CPU51で演算処理したデータが格納されてい
る。
【0051】上記CPU51では、イグニッションスイ
ッチ61がONされると、上記ROM52に記憶されて
いる制御プログラムに従い、まずスタータモータ66へ
の通電を禁止する一方で、燃料ポンプ33へ通電して燃
料を循環させる。また、イグニッションスイッチ61が
ONされた直後の燃料中のアルコール濃度Mと冷却水温
Tw から始動可能かを判断し、始動不能の場合所定時間
PTCヒータ23dに通電して燃料を気化させるに充分
な温度まで吸気ポートヒータユニット23の加熱部23
aを加熱した後にスタータモータ66を駆動してエンジ
ンを始動可能とし、エンジンが完爆し所定回転数まで上
昇した後通常制御へ移行する。
【0052】通常制御では、各センサ類からの出力信号
に基づいて燃料噴射制御、点火時期制御に加え、過給圧
を制御するためのウエストゲート弁制御用デューティソ
レノイド弁21に対するデューティ比rなどを演算す
る。
【0053】次に、上記ECU50による始動制御およ
び燃料噴射制御等について図1〜図5のフローチャート
に従って説明する。
【0054】図2,図3のフローチャートはイグニッシ
ョンスイッチ61をONし、ECU50へ電源を投入す
ると同時に起動する始動初回制御ルーチンで、まず、ス
テップ(以下「S」と略称)101でシステムをイニシ
ャライズ(各フラグクリア、カウント値クリア、各I/
Oポート出力値を0)し、S102でヒータ通常時制御
ルーチンの割込みを禁止した後、S103へ進みスター
タモータ通電禁止フラグF1 をセットし(F1 ←1)、
次いで、S104で燃料ポンプリレー62のリレーコイ
ルに対するI/Oポート出力値G1 を1として上記燃料
ポンプリレー62をONさせ、燃料ポンプ33を駆動さ
せる。
【0055】そして、S105へ進むと、アルコール濃
度センサ37の出力値から検出したアルコール濃度Mに
基づき始動可能判定値マップMPTsを検索し、始動可能
判定値Tesを直接あるいは補間計算により設定する。
【0056】図11に示すように、この始動可能判定値
マップMPTsは実験などにより特定した2つの領域、す
なわち、インジェクタ24から噴射する燃料をPTCヒ
ータ23dにより加熱せずに始動可能な領域と、そのま
までは始動不能な領域とに区分し、これらの領域の境界
温度を示すもので、図12に示すように、ROM52の
一連のアドレスから構成された始動可能判定値マップM
PTsにアルコール濃度Mをパラメータとして予め記憶し
ておくものである。
【0057】これにより水温センサ45によって検出し
たエンジン温度を代表する冷却水温Tw が、そのときの
アルコール濃度Mに応じて設定される始動可能判定値T
es以下か否かによってエンジンが始動可能かを判別する
ことができ、S106では、上記冷却水温Tw と、上記
S105で設定した始動可能判定値Tesとを比較し、エ
ンジンが始動可能かを判定する。Tw >Tesの場合、P
TCヒータ23dにより燃料を加熱せずに始動可能と判
断し、S107へ進み上記冷却水温Tw と燃料気化可能
温度TLA4 (壁面付着燃料が気化可能となる壁面温度に
相当する冷却水温で、例えば25℃ 但しTLA4 >Te
s)とを比較し、Tw >TLA4 の場合、PTCヒータ2
3dによる始動補助は不要と判断し、そのままS109
へ進みスタータモータ通電禁止フラグF1 をクリアして
スタータモータリレー65への通電を許可し、S110
でヒータ通常時制御ルーチンの割込みを許可した後、ル
ーチンを終了する。
【0058】また、上記S107でTw ≦TLA4 と判断
した場合、始動時の燃料気化を補助すべくS108へ進
みヒータリレー64のリレーコイルに対するI/Oポー
ト出力値G3 を1としてヒータリレー64をONさせ、
吸気ポートヒータユニット23のPTCヒータ23dに
対する通電を開始させた後、上記S109へ進む。
【0059】一方上記S106で、Tw ≦Tesの場合、
始動不能と判断し、S111へ進み上記ヒータチェック
ランプ48に対するI/Oポート出力値G2 を1として
ヒータチェックランプ48を点灯させ、ヒータ通電状態
を表示し、S112でヒータリレー64のリレーコイル
に対するI/Oポート出力値G3 を1としてヒータリレ
ー64をONさせ、PTCヒータ23dに対する通電を
開始する。
【0060】そして、S113でヒータ通電時間を計時
すべくタイマをスタートさせてS114へ進み計時時間
TIMが設定時間T1 以上になるまでループを繰返し、
TIM>T1 となったとき、ループを抜けてS115へ
進み、タイマの計時をリセットした後、S116で電流
センサ67で検出したPTCヒータ23dの消費電流I
と設定電流ISET とを比較する。
【0061】上記S116では、I≧ISET のとき、再
び電流センサ67からPTCヒータ23dの消費電流I
を読込んで設定電流ISET と比較する手順を繰返し、I
<ISET の場合にはヒータ暖機完了と判別してS117
へ進み、ヒータチェックランプ48に対するI/Oポー
ト出力値G2 を0とし、ヒータチェックランプ48を消
灯してドライバにヒータ暖機終了を知らせた後、S10
9へ進みスタータモータ通電禁止フラグF1 をクリアし
てスタータモータリレー65への通電を許可し、S11
0でヒータ通常時制御ルーチンの割込みを許可した後、
ルーチンを終了する。
【0062】ここで、図13に示すように、PTCヒー
タ23dは、通電後、ヒータ消費電流Iが立ち上り、温
度が上昇してキューリー点に達すると、抵抗値が急激に
上昇して消費電流Iが減少し始め、その後、PTCヒー
タ23dの温度が略飽和状態となって消費電流Iが略一
定となるため、消費電流Iのみではヒータ暖機完了状態
を判断することができない。
【0063】したがって、ヒータ通電開始初期を避けて
設定時間T1 経過後にヒータ消費電流Iと設定電流ISE
T とを比較しヒータ暖機完了判定を行なうことにより、
誤判定を防止する。
【0064】その結果、上記S116からS117へ進
む時点で、PTCヒータ23dの温度上昇が略飽和状態
となり吸気ポートヒータユニット23の加熱部23aが
燃料を気化させることが可能な温度まで加熱されてお
り、S109でスタータモータ通電禁止フラグF1 をク
リアして、スタータモータリレー65をONし、スター
タモータ66を駆動させて、同時にインジェクタ24か
ら燃料を噴射させても、上記加熱部23aにより燃料の
気化促進がなされるため、低温時であってもエンジンを
始動することが可能となる。
【0065】上記始動初回制御ルーチンのS110でヒ
ータ通常時制御ルーチン割込みが許可されると、図1の
ヒータ通常時制御ルーチンが所定時間毎に起動される。
【0066】このヒータ通常時制御ルーチンでは、ま
ず、S201で冷却水温Tw と燃料気化可能温度TLA4
とを比較し、Tw >TLA4 の場合、吸気ポートヒータユ
ニット23の加熱部23aに付着した燃料が液滴しても
吸気ポート壁面温度で気化可能でありPTCヒータ23
d通電による加熱不要と判断してS202へ進み、ま
た、Tw ≦TLA4 の場合、液滴燃料の気化が困難であり
ヒータ加熱による燃料気化促進が必要と判断してS20
3へ進み、ヒータリレー64のリレーコイルに対するI
/Oポート出力値G3 を1としてヒータリレー64をO
Nさせて吸気ポートヒータユニット23のPTCヒータ
23dに対する通電を始動初回ルーチンから継続し吸気
ポートヒータユニット23を加熱状態としてルーチンを
抜ける。
【0067】また、上記S201でTw >TLA4 と判断
されてS202へ進むとスロットル開度センサ42で検
出したスロットル開度Th に基づきスロットルバルブ5
aが全閉かを判断する。スロットル全閉と判断した場合
S203へ進み、上述と同様PTCヒータ23dに対し
通電し吸気ポートヒータユニット23を加熱状態として
ルーチンを抜ける。スロットルバルブ5aが全閉状態の
アイドリング、あるいは燃料カットリカバー直後等にお
ける燃料噴射量は少なく、この燃料が上記吸気ポートヒ
ータユニット23の加熱部23aに衝突すると気化潜熱
により加熱部23aの表面温度が低下して噴射燃料量に
対し相対的に多くの燃料が液滴化し、燃焼室への燃料供
給が不規則になり、燃焼状態が悪化し、エンジン回転数
の不安定化を招く。そのため、スロットル全閉時はPT
Cヒータ23dに対して通電し吸気ポートヒータユニッ
ト23の加熱部23aを加熱状態とし、加熱部23aに
衝突される噴射燃料の液滴化を防止すると共に燃料気化
の促進を図り、燃焼室への燃料供給状態を改善すること
で、安定した燃焼を可能とし、エンジン回転数の安定化
を図る。
【0068】また、上記S202でスロットルバルブ5
aが開の場合には、インジェクタ24からの噴射燃料量
に対し、吸気ポートヒータユニット23の加熱部23a
における付着燃料量が相対的に少く燃料液滴による影響
が無視できるため、S204へ進み、ヒータリレー64
に対するI/Oポート出力値G3 を0としヒータリレー
64をOFFさせてPTCヒータ23dを非通電とし、
吸気ポートヒータユニット23を非加熱状態としてルー
チンを抜ける。
【0069】また、図4に示すフローチャートは所定時
間毎に起動されるスタータモータ制御ルーチンで、ま
ず、S301でスタータスイッチ63がONされている
かを判別し、スタータスイッチ63がONと判別すると
S302へ進んでスタータモータ通電禁止フラグF1 の
値を参照し、スタータモータ66への通電が許可されて
いるかを判別する。
【0070】上記S302でF1 =0、すなわち、スタ
ータモータ66への通電が許可されているときには、S
303へ進み、スタータモータリレー65のリレーコイ
ルに対するI/Oポート出力値G4 を1としてスタータ
モータリレー65をONし、スタータモータ66による
エンジンのクランキングを可能にしてルーチンを抜け
る。
【0071】一方、上記S301でスタータスイッチ6
3がOFFのとき、あるいは、上記S302でF1 =1
であり、スタータモータ66への通電が禁止されている
ときには、それぞれのステップからS304へ分岐し、
スタータモータリレー65のリレーコイルに対するI/
Oポート出力値G4 を0としてスタータモータリレー6
5をOFFしスタータモータ66を駆動不可としてルー
チンを抜ける。
【0072】また、図5に示すフローチャートは所定時
間毎に起動される燃料噴射制御ルーチンで、まず、S4
01でエンジン回転数NE が“0”か否か、すなわち、
エンジンが回転しているか否かを判別する。そして、N
E =0、すなわち、エンジンが停止している場合にはS
402へ進み、燃料噴射パルス幅Ti を0として(Ti
←0)、ルーチンを抜け、NE ≠0のときにはS401
からS403へ進み、燃料噴射パルス幅演算ルーチンを
呼出し、吸入空気量Q、エンジン回転数NE 、アルコー
ル濃度M等に応じて設定した目標空燃比、および、空燃
比フィードバック補正係数等から最適な燃料噴射パルス
幅Ti を求めS404で、上記燃料噴射パルス幅Ti を
セットして、ルーチンを抜ける。このセットされた燃料
噴射パルスTi は所定タイミングに噴射対象気筒のイン
ジェクタ24へ出力されて燃料噴射が行われる。
【0073】次に、図14のタイムチャートに従ってP
TCヒータ23dに対する通電制御の一例を説明する。
【0074】同図(b)はイグニッションスイッチ61
をONしたときの冷却水温Tw が、燃料中のアルコール
濃度Mに基づいて設定した始動可能判定値Tesに対し、
Tw≦Tesのときの制御例で、同図(c)はTw >Tes
のときの制御例である。
【0075】まず、Tw ≦Tesのときの制御例について
説明する。
【0076】イグニッションスイッチ61をONする
と、燃料中のアルコール濃度Mに対する現在の冷却水温
Tw が始動不能領域(図11参照)にあるため、イグニ
ッションスイッチ61をONすると同時にPTCヒータ
23dに対して通電を開始しヒータ暖機を行う(経過時
間t0 )。このとき、スタータモータ66に対しては通
電が禁止されており(F1 =1)、また、ヒータチェッ
クランプ48が点灯されて、ドライバにヒータ暖機を知
らせる。
【0077】そして、ヒータ暖機が完了すると、スター
タモータ66に対する通電が許可され(F1 =0)、ヒ
ータチェックランプ48が消灯されるとともに、スター
タスイッチ63がONされていればエンジンのクランキ
ングが開始される(経過時間t2 )。
【0078】この場合、ヒータ暖機完了時の冷却水温T
w は燃料気化可能温度TLA4 より(TLA4 >Tesである
ため)必ず低く、したがって、ヒータ暖機完了後もPT
Cヒータ23dが継続して通電され、吸気ポートヒータ
ユニット23は加熱状態に維持される。
【0079】そして、冷却水温Tw がTw >TLA4 にな
ったとき、スロットルバルブ5aが開であれば上記PT
Cヒータ23dに対する通電が停止される(経過時間t
4 )。
【0080】その後は、スロットルバルブ5aの開度に
応じてPTCヒータ23dに対する通電が制御される。
すなわち、スロットルバルブ5aが全閉状態のときPT
Cヒータ23dを通電して吸気ポートヒータユニット2
3を加熱状態とし(経過時間t5 〜t6 )、一方、スロ
ットルバルブ5aが開になればヒータ通電が停止される
(経過時間t6 以降)。
【0081】次に、Tw >Tesのときの制御例を図14
(c)のタイムチャートに従って説明する。
【0082】イグニッション61をONしたときの冷却
水温Tw がTw ≦TLA4 のときスロットルバルブ5aの
開度に関係なくPTCヒータ23dに対して通電が開始
され、Tw >TLA4 になるまで継続される(経過時間t
0 〜t4 )。
【0083】また、イグニッションスイッチ61のON
動作に連続してスタータスイッチ63をONするとクラ
ンキングが開始される(経過時間t1 )。
【0084】一方イグニッションスイッチ61をONし
たとき、あるいは、その後の冷却水温Tw がTw >TLA
4 の時には、上記PTCヒータ23dに対する通電制御
がスロットルバルブ5aの開度に応じて行われ、スロッ
トルバルブ5aが開状態のときにはPTCヒータ23d
に対する通電が停止される(経過時間t3 〜t5 、t6
以降)。
【0085】このように、PTCヒータ23dに対する
通電を冷却水温Tw 、およびスロットルバルブ5aの開
度に応じて制御し、必要なときだけヒータ加熱するよう
にしたため、常時PTCヒータ23dを通電する場合に
比べ、バッテリに掛る負担を軽減させることができる。
【0086】(第二実施例)図15,図16は本発明の
第二実施例を示し、図15はヒータ通常時制御ルーチン
を示すフローチャート、図16はスロットル開度及びP
TCヒータに対する制御動作を示すタイムチャートであ
る。
【0087】本実施例では、PTCヒータ23dに対す
る通電/非通電の切換えにディレー時間DTを設けたも
ので、図15に示すフローチャートは、第一実施例の図
1の代りに実行されるもので、図2,図3に示す始動初
回制御ルーチンのS110で割込みが許可された後に所
定時間毎に繰返すルーチンである。
【0088】このヒータ通常時制御ルーチンでは、ま
ず,S201で冷却水温Tw と燃料気化可能温度TLA4
とを比較し、Tw >TLA4 の場合S202へ進み、Tw
≦TLA4 の場合、S509へジャンプする。
【0089】上記S201からS202へ進むとスロッ
トル開度Th に基づきスロットルバルブ5aが全閉かを
判断し、全閉が解除されている場合S501へ進み、全
閉の場合S502へ進む。
【0090】以下においては、まず、スロットル全閉解
除時のヒータ制御ルーチンについて説明し、次いで、ス
ロットル全閉時のヒータ制御ルーチンについて説明す
る。
【0091】S202でスロットル全閉解除と判断され
てS501へ進むと、ヒータリレー64に対するI/O
ポート出力値G3 を参照し、G3 =1(ヒータ通電)の
場合S503へ進み、G3 =0(ヒータ非通電)の場合
S506へジャンプする。
【0092】S503へ進むとスロットルバルブ全閉解
除状態の継続時間を計時すべくカウント値C1 をカウン
トアップし(C1 ←C1 +1)、S504で上記カウン
ト値C1 と予め設定したディレー時間DTに相当する設
定値CDTとを比較し、C1 ≧CDTの場合S505へ進
み、C1 <CDTの場合S506へジャンプする。
【0093】S505へ進むとディレー時間DTが経過
しているため上記ヒータリレー64に対するI/Oポー
ト出力値G3 を0とし、PTCヒータ23dに対する通
電を停止した後、S506へ進む。
【0094】そして、上記S501、S504あるいは
S505からS506へ進むとスロットル全閉状態の継
続時間を計時するカウント値C2 をクリアしてルーチン
を抜ける。
【0095】一方、上記S202でスロットル全閉と判
断されてS502へ進むと、ヒータリレー64に対する
I/Oポート出力値G3 を参照し、G3 =0の場合S5
07へ進み、G3 =1の場合S510へジャンプする。
【0096】S507へ進むとスロットルバルブ全閉状
態の継続時間を計時すべくカウント値C2 をカウントア
ップし(C2 ←C2 +1)、S508で上記カウント値
C2と上記設定値CDTとを比較し、C2 ≧CDTの場合、
ディレー時間DTが経過していると判断してS509へ
進み、C2 <CDTの場合S510へジャンプする。
【0097】上記S201あるいはS508からS50
9へ進むと上記ヒータリレー64に対するI/Oポート
出力値G3 を1とし、PTCヒータ23dに対し通電と
した後、S510へ進む。
【0098】そして、S502、S508あるいはS5
09からS510へ進むとスロットル全閉解除状態の継
続時間を計時するためのカウント値C1 をクリアしてル
ーチンを抜ける。
【0099】上記ヒータ通常時制御ルーチンによるPT
Cヒータ23dに対する制御例を図16のタイムチャー
トに従って説明する。
【0100】冷却水温Tw が燃料気化可能温度TLA4 以
上(Tw >TLA4 )で、スロットルバルブ5aが全閉状
態でヒータリレー64に対するI/Oポート出力値G3
が1(ヒータ通電)のとき、スロットル全閉を解除する
と、このスロットル全閉解除後、スロットル全閉解除状
態の継続時間の計時が開始され(経過時間t0 ,t
6)、スロットル全閉解除状態が設定時間(ディレー時
間DT)継続されたときに、ヒータリレー64に対する
I/Oポート出力値G3 を0(ヒータ非通電)とし、P
TCヒータ23dに対する通電を停止し吸気ポートヒー
タユニット23を非加熱状態とする(経過時間t1 ,t
7 )。
【0101】一方、この状態からスロットルバルブ5a
を全閉にすると、スロットル全閉状態の継続時間の計時
が開始され(経過時間t2 )、スロットル全閉状態が設
定時間継続されたときにヒータリレー64に対するI/
Oポート出力値G3 を1(ヒータ通電)とし、PTCヒ
ータ23dに対し通電を開始する(経過時間t3 )。ま
た、設定時間(ディレー時間DT)以内にスロットルバ
ルブ5aの状態が計時開始前の状態に復帰された場合、
上記I/Oポート出力値G3 は計時開始前の値に維持さ
れる(経過時間t4 〜t5 ,t8 〜t9 )。
【0102】上記PTCヒータ23dによる消費電流は
PTCヒータ23d通電開始直後にピークとなる。した
がって、本実施例のように、ヒータ通電/非通電の切換
り時にディレー時間DTを設けることで、スロットルバ
ルブ5aが短時間のうちに開/閉を繰返しても上記PT
Cヒータ23dがON/OFFを繰返すことがなくなる
ためバッテリ消費が少なくなり、その分、オルタネータ
の負荷変動によるエンジン回転数の不安定化が解消され
る。
【0103】なお、本実施例において、スロットル全閉
解除状態の継続時間を判断するためのディレー時間とス
ロットル全閉状態の継続時間を判断するためのディレー
時間とを異なる時間に設定してもよく、また、ディレー
時間をスロットル全閉解除後、あるいはスロットル全閉
後の一方にのみ設けるようにしてもよい。
【0104】(第三実施例)図17は本発明の第三実施
例によるヒータ通常時制御ルーチンを示すフローチャー
トである。
【0105】本実施例では、スロットルバルブが全閉
で、しかもエンジン回転変動が生じているときにのみP
TCヒータ23dに対し通電するものである。
【0106】図17に示すフローチャートは、第一実施
例の図1の代りに実行されるもので、図2,図3に示す
始動初回制御ルーチンのS110で割込みが許可された
後に所定時間毎に繰返すルーチンである。
【0107】このヒータ通常時制御ルーチンでは、ま
ず、S201で冷却水温Tw と燃料気化可能温度TLA4
とを比較し、Tw >TLA4 の場合S202へ進み、Tw
≦TLA4 の場合、S604へジャンプする。
【0108】S201からS202へ進むとスロットル
開度Th に基づきスロットルバルブ5aが全閉かを判断
し、スロットル全閉の場合S601へ進み、開の場合S
603へ進む。
【0109】S601へ進むと、クランク角センサ26
から出力されるパルスの間隔時間に基づいて算出した現
在のエンジン回転数NE を読出し、前回のルーチン実行
時に更新した前回のエンジン回転数N0 とから回転数変
動率ΔN(=NE −N0 )を算出する。なお、上述した
ようにヒータ通常時制御ルーチンは所定時間毎に実行さ
れ、かつ、後述するS605で前回のエンジン回転数N
0 が更新されるので、ΔNは所定時間(単位時間)当り
の回転数変化量、すなわち、回転数変動率に相当する。
【0110】その後、S602へ進むと上記回転数変動
率ΔNの絶対値|ΔN|と許容値NS とを比較し、|Δ
N|≦NS の場合S603へ進み、|ΔN|>NS の場
合S604へ進む。
【0111】上記S202あるいは、S602からS6
03へ進むとヒータリレー64に対するI/Oポート出
力値G3 を0とし、PTCヒータ23dに対する通電を
停止し、S605でRAM53の所定アドレスに格納さ
れている前回のエンジン回転数N0 を上記エンジン回転
数NE で更新した後、ルーチンを抜ける。
【0112】一方、S201あるいはS602からS6
04へ進むと、ヒータリレー64に対するI/Oポート
出力値G3 を1とし、PTCヒータ23dに対して通電
とした後、上述のS605を介してルーチンを抜ける。
【0113】このように、本実施例ではスロットルバル
ブ5aが全閉であってもエンジン回転変動が許容範囲内
であれば、PTCヒータ23dに対する通電を停止する
ので、バッテリ負荷が軽減され、オルタネータ駆動に伴
うエンジン出力の消費が少なくなる。一方、回転変動時
にはPTCヒータ23dに対して通電するので、燃料の
気化が促進されアイドリングなどの回転が安定する。
【0114】(第四実施例)図18,図19は本発明の
第四実施例によるヒータ通常時制御ルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【0115】本実施例では、PTCヒータ23dに対す
る通電をスロットル全閉で、しかもエンジン回転数変動
が生じたとき、及び、加速時に行い、また、エンジン回
転変動時のヒータ通電をスロットル全閉が解除されるま
で続行させるとともに、スロットル全閉であっても設定
車速以上で変速機が接続状態のときにはヒータ非通電と
したものである。
【0116】図18,図19に示すフローチャートは、
第一実施例の図1の代りに実行されるもので、図2,図
3に示す始動初回制御ルーチンのS110で割込みが許
可された後に所定時間毎に繰返すルーチンである。
【0117】このヒータ通常時制御ルーチンでは、ま
ず、S201で冷却水温Tw と燃料気化可能温度TLA4
とを比較し、Tw >TLA4 の場合S202へ進み、Tw
≦TLA4 の場合、S721へジャンプする。
【0118】S202へ進むとスロットル開度Th に基
づきスロットルバルブ5aが全閉かを判断し、スロット
ル開の場合、スロットル全閉解除時のヒータ制御を行う
べく、S701へ進み、全閉の場合、スロットル全閉時
のヒータ制御を行うべくS702へ進む。
【0119】以下においては、まず、スロットル全閉解
除(スロットル開)時のヒータ制御ルーチンについて説
明し、次いで、スロットル全閉時のヒータ制御ルーチン
について説明する。
【0120】上記S202でスロットル開と判断されて
S701へ進むと、アイドル安定化ヒータ通電フラグF
2 をクリアし、S703で現在のスロットル開度Th か
ら前回のルーチン実行時のスロットル開度Th0を減算し
てスロットル開度変化率ΔTh を算出する。なお、上述
したように本ルーチンは所定時間毎に実行されるので、
ΔTh は所定時間(単位時間)当りのスロットル開度変
化量、すなわち、スロットル開度変化率に相当する。
【0121】その後、S704でスロットル開度変化率
ΔTh と加速要求判定値Thsとを比較し、ΔTh <Ths
の場合S705へ進み、ΔTh ≧Thsの場合、加速要求
と判断してS706へ進む。
【0122】S704からS705へ進むと加速時ヒー
タ通電フラグF3 の値を参照し、F3 =1の場合S70
7へ進み、F3 =0の場合S710へジャンプする。
【0123】S707へ進むとスロットル開で加速要求
終了後経過時間のカウント値C3 と予め設定したディレ
ー時間Sに相当する設定値C3sとを比較し、C3 ≧C3s
の場合S708へ進み、C3 <C3sの場合にはS709
へ進む。
【0124】S708へ進むと加速時ヒータ通電フラグ
F3 をクリアしてS710へ進み、ヒータリレー64に
対するI/Oポート出力値G3 を0として、PTCヒー
タ23dに対する通電を停止した後、S711で前回の
スロットル開度Th0を今回のスロットル開度Th で更新
してS712へ進み、現在のエンジン回転数NE でRA
M53の所定アドレスにストアされている前回のエンジ
ン回転数N0 を更新し、ルーチンを抜ける。
【0125】また、上記S707からS709へ進む
と、加速要求終了後経過時間を計時するカウント値C3
をカウントアップ(C3 ←C3 +1)した後、S721
へジャンプし、ヒータリレー64に対するI/Oポート
出力値G3 を1としてPTCヒータ23dに対して通電
とした後、上記S711へ戻る。
【0126】また、上記S704で加速要求(ΔTh ≧
Ths)と判断されてS706へ進むと加速時ヒータ通電
フラグF3 をセットした後、S713へ進み加速要求後
経過時間を計時するカウント値C3 をクリアしPTCヒ
ータ23dに対する通電を停止した後上記S721へ進
む。
【0127】一方、上記S202でスロットル全閉と判
断されてS702へ進むと、加速時ヒータ通電フラグF
3 をクリアした後、S714で加速要求終了後経過時間
を計時するカウント値C3 をクリアして、S715へ進
む。
【0128】S715では、車速センサ47で検出した
車速Vと低速判定用基準車速Vs (例えば10km/h)と
を比較し、V<Vs の場合S715へ進み、また、V≧
Vsの場合、S716へ進みNレンジスイッチ48がO
Nかを判断し、ONの場合S717へ進み、OFFの場
合S710へ戻る。上記Nレンジスイッチ48はオート
マチックトランスミッションが接続されているかをセレ
クトレバーのセット位置で判断するもので、Nレンジあ
るいはPレンジにセレクトしたときにONとなる。な
お、マニアルトランスミッションではニュートラルスイ
ッチがNレンジスイッチに相当する。
【0129】そして、S717でアイドル安定化ヒータ
通電フラグF2 の値を参照し、F2=1の場合S721
へジャンプし、F2 =0の場合S718へ進む。
【0130】S718では、クランク角センサ26から
出力されるパルスの間隔時間に基づいて算出された現在
のエンジン回転数NE を読出し、このエンジン回転数か
ら前回のルーチン実行時に更新した前回のエンジン回転
数N0 を減算して回転数変動率ΔNを算出し、S719
へ進む。
【0131】S719では、上記回転数変動率ΔNの絶
対値|ΔN|と許容値Ns とを比較し、|ΔN|≦Ns
の場合S710へ戻り、|ΔN|>Ns の場合S720
へ進む。
【0132】S720へ進むとアイドル安定化ヒータ通
電フラグF2 をセットした後、S721へ進む。
【0133】そして、S721へ進むと、前述したよう
にヒータリレー64に対するI/Oポート出力値G3 を
1としてPTCヒータ23dに対して通電とした後、上
記S711へ戻る。
【0134】上記アイドル安定化ヒータ通電フラグF2
は、エンジンの回転変動が大きいとき(|ΔN|>Ns
)、セットされ、スロットル全閉が解除されたときに
クリアされる。したがって、スロットル全閉時にエンジ
ン回転変動が生じてPTCヒータ23dに対して通電が
開始された場合、スロットルバルブ5aが開となるまで
ヒータ通電が続行される。
【0135】その結果、エンジン回転変動が抑制され、
エンジン回転が安定する。
【0136】また、加速要求中(ΔTh >Ths)、およ
び加速要求終了後設定時間(C3s)内でスロットル開の
とき、すなわち、加速状態の場合にはヒータ通電を行う
ので、燃焼が改善され良好な加速性能を得ることができ
る。
【0137】さらに、スロットル全閉であっても、設定
車速Vs 以上で、且つ、変速機が接続状態のとき(Nレ
ンジスイッチ48がOFF)には、慣性走行しているた
め、液滴した燃料によるエンジン回転変動に与える影響
は少なく、したがって、ヒータ非通電とすることでバッ
テリ負荷の軽減を図ることができる。
【0138】なお、本発明は上記各実施例に限るもので
はなく、対象となるエンジンはFFV用エンジンに限ら
ず、ガソリンエンジン、アルコールエンジンなどであっ
てもよい。
【0139】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
以下に列記する効果が奏される。
【0140】請求項1の記載によれば、エンジン暖機完
了後であっても、アイドルなどスロットル全閉時の燃料
気化を促進させ燃焼の安定化が図れるとともに、排気エ
ミッションの改善を実現することができる。
【0141】請求項2の記載によれば、エンジン暖機完
了後であっても、アイドルなどスロットル全閉時の燃料
気化を促進させ燃焼の安定化が図れるとともに、排気エ
ミッションの改善を実現することができるばかりでな
く、燃料加熱手段に対する通電/非通電の頻度を減少さ
せてバッテリ負荷の軽減を図ることができ、その結果、
オルタネータのエンジンに与える負荷変動が抑制されて
エンジン回転の安定化を図ることができる。
【0142】請求項3の記載によれば、エンジン暖機完
了後であっても、アイドルなどスロットル全閉時の燃料
気化を促進させ燃焼の安定化が図れるとともに、排気エ
ミッションの改善を実現することができるばかりでな
く、バッテリ負荷の軽減を図ることができ、スロットル
全閉時の回転変動を抑制することができる。
【0143】請求項4の記載によれば、エンジン暖機完
了後であっても、アイドルなどスロットル全閉時の燃料
気化を促進させ燃焼の安定化が図れるとともに、バッテ
リ負荷の軽減を図ることができ、その上、アイドルなど
スロットル全閉時のエンジン回転を安定化させることが
できる。
【0144】請求項5の記載によれば、エンジン暖機完
了後であっても、発進加速など加速時における燃焼室へ
の燃料供給状態が改善され、良好な加速性能を得ること
ができる。
【0145】請求項6の記載によれば、エンジン暖機完
了後であっても、アイドルなどスロットル全閉時の燃料
気化を促進させ燃料の安定化が図れるとともに、排気エ
ミッションの改善を実現することができるばかりでな
く、スロットル全閉時であってもヒータ通電が不要な領
域では燃料加熱手段に対し非通電とするのでバッテリ負
荷を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1〜図14は本発明の第一実施例を示し、図
1はヒータ通常時制御ルーチンを示すフローチャート
【図2】始動初回制御ルーチンを示すフローチャート
【図3】同上
【図4】スタータモータ制御ルーチンを示すフローチャ
ート
【図5】燃料噴射制御ルーチンを示すフローチャート
【図6】エンジン制御系の全体概略図
【図7】ヒータ取付部の詳細図
【図8】図7のA−A断面図
【図9】吸気ポート近傍における燃料噴射状態を示す説
明図
【図10】制御装置の構成図
【図11】アルコール濃度と温度条件によって決定され
る始動可能領域と始動不能領域とを示す概念図
【図12】始動可能判定値マップの概念図
【図13】ヒータの特性図
【図14】スロットル開度及びPTCヒータに対する制
御動作を示すタイムチャート
【図15】図15,図16は本発明の第二実施例を示
し、図15はヒータ通常時制御ルーチンを示すフローチ
ャート
【図16】スロットル開度及びPTCヒータに対する制
御動作を示すタイムチャート
【図17】本発明の第三実施例によるヒータ通常時制御
ルーチンを示すフローチャート
【図18】図18,図19は本発明の第四実施例による
ヒータ通常時制御ルーチンを示すフローチャート
【図19】同上
【符号の説明】
5a…スロットルバルブ 23…吸気ポートヒータユニット(燃料加熱手段) 24…インジェクタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インジェクタの燃料噴射方向に燃料加熱
    手段を対設するエンジンにおいて、 スロットルバルブが全閉かを判断する手順と、 スロットルバルブが全閉の場合、前記燃料加熱手段に対
    し通電し該燃料加熱手段を加熱状態とする手順とを備え
    ることを特徴とするエンジンの燃料加熱制御方法。
  2. 【請求項2】 インジェクタの燃料噴射方向に燃料加熱
    手段を対設するエンジンにおいて、 スロットルバルブが全閉かを判断する手順と、 スロットルバルブ全閉状態が設定時間継続されたとき前
    記燃料加熱手段に対し通電を開始し該燃料加熱手段を加
    熱状態とする手順、及びスロットルバルブ全閉解除状態
    が設定時間継続されたとき上記燃料加熱手段に対する通
    電を停止し該燃料加熱手段を非加熱状態とする手順の少
    なくとも一方とを備えることを特徴とするエンジンの燃
    料加熱制御方法。
  3. 【請求項3】 インジェクタの燃料噴射方向に燃料加熱
    手段を対設するエンジンにおいて、 スロットルバルブが全閉かを判断する手順と、 エンジンの回転変動を検出する手順と、 スロットルバルブ全閉時にエンジン回転変動が生じてい
    る場合、燃料加熱手段に対し通電し該燃料加熱手段を加
    熱状態とする手順とを備えることを特徴とするエンジン
    の燃料加熱制御方法。
  4. 【請求項4】 インジェクタの燃料噴射方向に燃料加熱
    手段を対設するエンジンにおいて、 スロットルバルブが全閉かを判断する手順と、 エンジン回転変動を検出する手順とスロットルバルブ全
    閉時にエンジン回転変動が生じている場合、スロットル
    バルブ全閉が解除されるまで前記燃料加熱手段に対し通
    電し該燃料加熱手段を加熱状態とする手順とを備えるこ
    とを特徴とするエンジンの燃料加熱制御方法。
  5. 【請求項5】 インジェクタの燃料噴射方向に燃料加熱
    手段を対設するエンジンにおいて、 加速状態かを判断する手順と、 加速状態と判断した場合、前記燃料加熱手段に対し通電
    し該燃料加熱手段を加熱状態とする手順とを備えること
    を特徴とするエンジンの燃料加熱制御方法。
  6. 【請求項6】 インジェクタの燃料噴射方向に燃料加熱
    手段を対設するエンジンにおいて、 スロットルバルブが全閉かを判断する手順と、 走行状態を検出する手順と、 変速機が接続状態かを検出する手順と、 スロットルバルブが全閉で低速走行、あるいは停車状態
    で且つ変速機が非接続状態の場合、前記燃料加熱手段に
    対し通電し該燃料加熱手段を加熱状態とする手順とを備
    えることを特徴とするエンジンの燃料加熱制御方法。
JP4256640A 1992-09-25 1992-09-25 エンジンの燃料加熱制御方法 Pending JPH06108934A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3389338A1 (en) * 2017-04-06 2018-10-17 Kubota Corporation Fluid heating apparatus for engine

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3389338A1 (en) * 2017-04-06 2018-10-17 Kubota Corporation Fluid heating apparatus for engine
US10975738B2 (en) 2017-04-06 2021-04-13 Kubota Corporation Fluid heating apparatus for engine

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