JPH06108801A - タービン動翼の固定装置 - Google Patents

タービン動翼の固定装置

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Publication number
JPH06108801A
JPH06108801A JP28104492A JP28104492A JPH06108801A JP H06108801 A JPH06108801 A JP H06108801A JP 28104492 A JP28104492 A JP 28104492A JP 28104492 A JP28104492 A JP 28104492A JP H06108801 A JPH06108801 A JP H06108801A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
groove
blade root
root
fluid
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP28104492A
Other languages
English (en)
Inventor
Masatoshi Ikegami
正俊 池上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication of JPH06108801A publication Critical patent/JPH06108801A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 タービン動翼の静的固有振動数計測にあたっ
て、翼根と翼溝とを正しく密着させること。 【構成】 タービン動翼1の翼根4の底面に流体注入溝
6を形成すると共に、この溝6に圧力油などの流体を注
入する穴7を翼根4に穿設し、また流体注入溝6のまわ
りをシールリング8でシールする。そして、タービン動
翼1の静的固有振動数を計測する時には、圧力油などの
流体を翼根4の穴7を通して翼根4と翼溝3との底面間
の溝6に注入し、これによりロータ2の回転中に生じる
遠心力と同じ方向の力Fを翼根4の底面に及ぼして、タ
ービン動翼1を外周側方向に押し上げ、翼根4と翼溝3
とを正しくラジアルライン上に位置させて強く密着させ
る。以上述べた流体注入溝6及び穴7は翼溝3側に設け
ても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蒸気タービン、ガスタ
ービンなどのタービン動翼の静的固有振動数計測にあた
って、動翼の翼根とロータに形成した翼溝とを固定する
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】タービン動翼の静的固有振動数を計測す
るにあたっては、図5に示すように、タービン動翼1を
ロータ2に形成した翼溝3に固定する必要があるが、従
来は、タービン動翼1の翼根4と翼溝3との隙間に接着
剤を注入して固定するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようにタービン動
翼1の翼根4と翼溝3との隙間に接着剤を注入して固定
する従来の方法では、しかし、翼根と翼溝との接着剤注
入前の密着状態や、接着剤の注入のされ方で、翼根と翼
溝との固定条件が変わり、タービン動翼の静的固有振動
数計測にバラ付きがでる問題があった。
【0004】また、タービン動翼1の翼根4と翼溝3と
を密着させるには、ロータ2を廻わし、該当する動翼1
が真下(鉛直)になって、動翼の自重で翼溝3に対し遠
心力と同じ方向に力が働いた状態で、翼根4と翼溝3と
の隙間に接着剤を入れるので、完全密着となっていない
こともあり、このためロータ2の中心、翼溝3の中心及
び動翼1の中心が同じラジアルライン5上にそろわず、
タービン動翼の静的固有振動計測が正確に行われない問
題があった。
【0005】本発明は、このような従来技術の課題を解
決するためになされたもので、タービン動翼の翼根と翼
溝とを正しく密着させて、動翼の静的固有振動数を正確
に計測することができるタービン動翼の固定装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、タービン動翼の静的固有振動数計測に
あたって、動翼の翼根とロータに形成した翼溝とを固定
する装置において、前記動翼の翼根と翼溝とがロータ回
転中に生じる遠心力と同じ方向で密着するように動翼の
翼根を押し上げる流体を注入する溝を、翼根の底面と翼
溝の底面との間に形成したものである。
【0007】
【作用】上記の手段によれば、タービン動翼の翼根の底
面と翼溝の底面との間に形成した溝に圧力油などの流体
を注入することにより、ロータ回転中に生じる遠心力と
同じ方向の力を翼根の底面に及ぼして、タービン動翼を
外周側方向に押し上げ、これにより翼根と翼溝とを正し
くラジアルライン上に位置させて強く密着させることが
できる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て詳細に説明する。図1及び図2は、それぞれ、本発明
に係るタービン動翼固定装置の一実施例を示す断面図及
び一部断面側面図であり、図1は図2のA−A線断面図
である。
【0009】これらの図において、タービン動翼1の翼
根4はロータ2に形成した翼溝3に嵌め込まれる構造と
なっている。そして、本実施例によれば、タービン動翼
1の翼根4の底面には円形又は他の適当な形状の流体注
入溝6が形状されていると共に、この溝6に圧力油など
の流体を注入する穴7が翼根4に穿設され、また流体注
入溝6のまわりはシールリング8でシールされている。
【0010】このような構成において、タービン動翼1
の静的固有振動数を計測する時には、圧力油などの流体
を翼根4の流体注入穴7を通して翼根4と翼溝3との底
面間に形成した流体注入溝6に注入し、これによりロー
タ2の回転中に生じる遠心力と同じ方向の力Fを翼根4
の底面に及ぼして、タービン動翼1を外周側方向に押し
上げ、翼根4と翼溝3とを正しくラジアルライン上に位
置させて強く密着させる。
【0011】そして、この状態でタービン動翼1の静的
固有振動数の計測を行っても良いし、又はこの状態で翼
根4と翼溝3との隙間に接着剤を注入し、タービン動翼
1を完全に固定した後に静的固有振動数の計測を行って
も良い。
【0012】なお、流体によりタービン動翼1を押し上
げる力Fは、流体注入溝6の直径をd、流体の圧力をP
とすると、F=P×(π/4)d2と表される。
【0013】次に、図3及び図4はそれぞれ本発明に係
るタービン動翼固定装置の他の実施例を示す断面図及び
一部断面側面図であり、図3は図4のB−B線断面図で
ある。
【0014】本実施例は、圧力油などの流体によりター
ビン動翼1を押し上げる手段をロータ2の翼溝3側に設
けたものである。すなわち、本実施例によれば、翼溝3
の底面に円形又は他の適当な形状の流体注入溝6が形成
されていると共に、この溝6に圧力油などの流体を注入
する穴7がロータ2に穿設され、また流体注入溝6のま
わりはシールリング8でシールされている。
【0015】そして、このような構成においても、図1
に示した実施例と同様に、タービン動翼1の静的固有振
動数を計測する時には、圧力油などの流体をロータ2の
穴7を通して翼根4と翼溝3との底面間に形成した流体
注入溝6に注入し、これによりロータ2の回転中に生じ
る遠心力と同じ方向の力Fを翼根4の底面に及ぼして、
タービン動翼1を外周側方向に押し上げ、翼根4と翼溝
3とを正しくラジアルライン上に位置させて強く密着さ
せることができる。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、タ
ービン動翼の翼根の底面と翼溝の底面との間に形成した
溝に圧力油などの流体を注入することにより、ロータ回
転中に生じる遠心力と同じ方向の力を翼根の底面に及ぼ
して、タービン動翼を外周側方向に押し上げ、翼根と翼
溝とを正しくラジアルライン上に位置させて強く密着さ
せることができるので、タービン動翼の静的固有振動数
を正確に計測でき、その精度向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るタービン動翼固定装置の一実施例
を、図2のA−A線に沿って示す断面図である。
【図2】上記実施例の一部断面側面図である。
【図3】本発明に係るタービン動翼固定装置の他の実施
例を、図4のB−B線に沿って示す断面図である。
【図4】上記実施例の一部断面側面図である。
【図5】従来のタービン動翼固定装置を示す図である。
【符号の説明】
1 タービン動翼 2 ロータ 3 翼溝 4 翼根 6 流体注入溝 7 流体注入穴 8 シールリング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タービン動翼の静的固有振動数計測にあた
    って、動翼の翼根とロータに形成した翼溝とを固定する
    装置において、前記動翼の翼根と翼溝とがロータ回転中
    に生じる遠心力と同じ方向で密着するように動翼の翼根
    を押し上げる流体を注入する溝を、翼根の底面と翼溝の
    底面との間に形成したことを特徴とするタービン動翼の
    固定装置。
JP28104492A 1992-09-28 1992-09-28 タービン動翼の固定装置 Withdrawn JPH06108801A (ja)

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Cited By (6)

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