JPH0610877A - 立軸プルアウト形自吸ポンプ - Google Patents

立軸プルアウト形自吸ポンプ

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JPH0610877A
JPH0610877A JP4189819A JP18981992A JPH0610877A JP H0610877 A JPH0610877 A JP H0610877A JP 4189819 A JP4189819 A JP 4189819A JP 18981992 A JP18981992 A JP 18981992A JP H0610877 A JPH0610877 A JP H0610877A
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chamber
suction
water
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秋生 宮本
Hiroaki Shimada
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SEKISUISHIYA KK
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プルアウト形の自吸ポンプを実現する。 【構成】 ケーシング本体1、ケーシングカバー2、下
部ケーシング3、内部ケーシング4でケーシングを構成
し、ケーシングの形状と構造、及び吸込口14、吸込室
5、上下に分かれた気水分離室11,12、吐出し室1
6、吐出し口18等の構成要素の構造や配置に工夫を加
えて、プルアウト形の自吸ポンプを構成した。 【効果】 プルアウト形であり、保守点検を比較的容易
に短時間で行うことができるので、原子力発電所などの
核燃料を扱う施設に用いた場合に保守点検時の被曝量を
軽減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ポンプ全体の形状を
改良してプルアウト形とした立軸自吸ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】原子力発電所や核燃料再処理施設などで
使用される機器は放射能で汚染されているものが多いの
で、保守点検時の被曝量を極力少なくするためには保守
点検が容易で短時間に終了できる構造であることが望ま
しい。特にポンプの場合には汚染液に直接触れるのでこ
の点は重要であり、保守点検が比較的容易なプルアウト
形がこの種の用途には適している。しかしながら、従来
一般に使用されている自吸ポンプは大部分が横軸形であ
って、片吸込で渦巻形や案内羽根を設けたケーシングに
吸込口や保有水室と気水分離室及びこれらをつなぐ流路
が種々の様式で形成されたものが多く、形状が複雑であ
るためケーシングは鋳造で作られ、構造上プルアウト形
とすることができなかった。また立軸形とした自吸ポン
プも種々の形状のものが知られているが、プルアウト形
とすることを目的としていないために上述のような核燃
料を扱う設備に適したものがなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明はこのような
問題点に着目し、プルアウト形の自吸ポンプを容易に実
現できるようにポンプ全体の形状と構造を改良すること
を課題としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、この発明では、ケーシング本体と、ケーシング本
体への着脱を上方から行うケーシングカバーと、ケーシ
ングカバーの下部に設けられると共にケーシング本体と
の間に形成される吸込室に連通する開口部を下端面に備
えた下部ケーシングと、ケーシングカバー及び下部ケー
シングの内部に設けられた内部ケーシング、とでケーシ
ングを構成している。そして、内部ケーシングの中心を
貫通する駆動軸の先端には下部ケーシング内に位置する
ように羽根車を固定し、吸込室の最上部には吸込流路を
通じて吸込室に連通する吸込口を配置し、下部ケーシン
グとケーシングカバーの内部には多孔仕切板で仕切られ
た下部気水分離室と上部気水分離室を形成し、ケーシン
グカバーの外周には気水分離室の上部に設けた吐出し孔
を通じて上部気水分離室に連通する吐出し室を形成し、
吐出し室の最上部に吐出し口を配置している。
【0005】また、上部気水分離室から吸込室内に連通
する戻り水流路と、吐出し室から下部気水分離室に連通
する戻り水流路とを設けている。更に、ケーシングを構
成するケーシング本体、ケーシングカバー、下部ケーシ
ング及び内部ケーシングの主要部の形状をそれぞれ円筒
状としている。
【0006】
【作用】ケーシングカバーと下部ケーシング及び内部ケ
ーシングは駆動軸や羽根車などの主要部と共にケーシン
グ本体に対して上方から着脱されるプルアウト形となっ
ている。また吸込口が吸込室の最上部に配置され、下部
ケーシングの下端面に吸込室内に連通する開口部が設け
られ、気水分離室は多孔仕切板で仕切られて下部気水分
離室と上部気水分離室に分かれ、吐出し室は上部に設け
た吐出し孔を通じて上部気水分離室に連通し、更に吐出
し口が吐出し室の最上部に配置されているので、これら
の総合的な配置と構成によって、ケーシング内での気水
分離が効率的に行われて保有液による自吸作用が確実に
行われる。
【0007】特に、上部気水分離室から吸込室内に連通
する戻り水流路と、吐出し室から下部気水分離室に連通
する戻り水流路とを設けることにより、ケーシング内の
保有液が有効に利用されて自吸作用がより効果的に行わ
れる。また、ケーシングを構成する各部材は主要部の形
状が比較的単純な円筒状であるため、切削や溶接など鋳
造よりも簡単な加工によって製作できる。
【0008】
【実施例】次に、図示の実施例について説明する。放射
性液を取り扱うポンプではその軸封は高い信頼性が必要
であり、図1乃至図4はダブルメカニカルシールを装着
してシール性能を向上した実施例、図5及び図6はキャ
ンドモータを装備して完全無漏洩化した実施例、図7及
び図8はシリンダ形永久磁石カップリングを介して駆動
する形式としてノンシール化した実施例をそれぞれ示し
ている。
【0009】図1乃至図4において、1はケーシング本
体、2はケーシングカバー、3は下部ケーシング、4は
内部ケーシングであり、下部ケーシング3はケーシング
カバー2と同等またはそれ以下の外径のものでケーシン
グカバー2の下部に一体に設けられており、ケーシング
本体1、ケーシングカバー2、下部ケーシング3及び内
部ケーシング4とで全体のケーシングが構成されてい
る。これらの各部材はいずれも主要部が円筒状の外形と
なっており、ケーシングカバー2と下部ケーシング3を
ケーシング本体1に対して上方から着脱するような形状
及び寸法とすることにより、プルアウト形のケーシング
が構成されている。1aはケーシング本体1とケーシン
グカバー2の間の密封具、1bはケーシング本体1の底
部に設けた呼水、逆洗水あるいはドレン用のノズルであ
る。
【0010】5はケーシング本体1と下部ケーシング3
の間に形成される吸込室、6は内部ケーシング4の中心
を貫通してこれに支持されている駆動軸、7は裏羽根を
有する羽根車であり、この羽根車7は下部ケーシング3
の端面カバー3aに接近して位置するように駆動軸6の
先端に固定されている。また、端面カバー3aには吸込
室5の底部に連通するベルマウス状の開口部8が設けら
れ、更に下部ケーシング3の内面には、図3に示すよう
な凸形状のじゃま板3bが羽根車7との間に小さな間隙
を保って一定の角度ごとに複数個形成されている。
【0011】内部ケーシング4は、ケーシングカバー2
の円筒部2aの内部に位置する上部円筒部4aと下部ケ
ーシング3の内部に位置する下部円筒部4bから構成さ
れており、下部円筒部4bには羽根車7の裏羽根の上縁
との間に0.3〜0.5mm程度の間隙を保って羽根車
7と同径のフランジ4cが設けられている。11はケー
シングカバー2の円筒部2aと内部ケーシング4の上部
円筒部4aの間に形成された上部気水分離室、12は下
部ケーシング3と内部ケーシング4の下部円筒部4bの
間に形成された下部気水分離室、13は気水分離室1
1,12の間に設けられた多孔仕切板である。
【0012】14は図示しない吸込配管が接続される吸
込口、15は吸込口14を吸込室5に連通させる吸込流
路であって、吸込口14は吸込室5の最上部に設けられ
ており、吸込流路15は吸込口14と同等もしくはそれ
以上の断面積で形成されている。16は吐出し室、16
aはその底板であって、ケーシング本体1の内面からケ
ーシングカバー2の円筒部2aに向けてフランジ状に底
板16aを張り出し、吸込流路15が設けられている部
分を避けてほぼC字状に形成されており、円筒部2aの
上部に設けた複数個の吐出し孔17を通じて上部気水分
離室11に連通している。18は図示しない吐出し配管
が接続される吐出し口であり、吐出し室16の上部に連
通するように高い位置に配置されている。
【0013】上部気水分離室11と下部気水分離室12
は多孔仕切板13の多数の小径孔13aによって連通し
ているが、更にこれらの孔13aとは別に、上部気水分
離室11の下部を吸込室3内に連通させる戻り水流路2
1が多孔仕切板13と下部ケーシング3を経て形成され
ている。また、吐出し室16の下部を下部気水分離室1
2に連通させる戻り水流路22が吐出し室16の底板1
6aと多孔仕切板13及びケーシングカバー2の円筒部
2aを経て形成されている。
【0014】25は外部吊り下げ管、26は内部吊り下
げ管であって、ケーシング本体1は外部吊り下げ管25
で吊り下げられ、ケーシングカバー2からベルマウス状
の開口部8までの構成部材は駆動軸6等の回転部材と共
にユニット化されて内部吊り下げ管26で吊り下げられ
ている。図4は据付け状態を例示したもので、外部吊り
下げ管25は上端部を床27に周知の適宜の支持構造に
よって固定され、内部吊り下げ管26は上端部に原動機
であるモータ28を取り付け、外部吊り下げ管25に挿
入してケーシングカバー2等のユニットをケーシング本
体1と一体化するように構成されており、内部吊り下げ
管26を引き上げれば、ケーシング本体1と外部吊り下
げ管25を床27に固定したままでケーシングカバー2
等のユニットを吊り上げることのできるプルアウト構造
となっている。
【0015】31は軸受、32は大気側のメカニカルシ
ール、33は羽根車側のメカニカルシールであり、駆動
軸6は軸受31等で内部吊り下げ管26に支持されると
共にメカニカルシール32,33で封止されて、内部吊
り下げ管26などと一体のユニットを構成している。3
4はこれらのダブルメカニカルシールへのフラッシング
水供給管、35a,35bはその導水孔、36はフラッ
シング水排出管、37はその導水孔であり、フラッシン
グ水はメカニカルシール33に設けた導水孔38から入
って案内筒39とスリーブ40の間を上昇し、メカニカ
ルシール32の外周を経てフラッシング水排出管36へ
抜けるようになっている。
【0016】この実施例は上述のように構成されてお
り、次に動作を説明する。まず、起動時には図示しない
呼水系配管から注水してケーシング内を満水とする。満
水とは図1に鎖線Lで示すように吸込口14と吐出し口
18の下面までの水位となる状態であるが、ほぼこの水
位の保有水が残っている場合には新たな注水は不要であ
る。この状態でポンプを起動すると、吸込室5の水位は
ベルマウス状開口部8の下端付近まで低下し、上部気水
分離室11及び下部気水分離室12内の水は吐出し口1
8に吐出され、これに見合う負圧が作用して槽内の水が
吸込口14に接続されている吸込配管内に上昇し始め
る。これが自吸作用の第1段階であるが、このまま運転
を続けると次のような第2段階に移行する。
【0017】すなわち、吸込室5内の水位が低下するこ
とにより空気も吸い込まれるようになって羽根車7は空
転気味となり、各気水分離室11及び12と吐出し室1
6内は気水混濁状態となり、気水置換作用で気泡は上昇
し、水は下降する。また、ポンプの起動と同時に上部気
水分離室11内の水の一部が戻り水流路21を通じて吸
込室5内に吸い出されるが、更に吐出し室16内の水も
一部が戻り水流路22を通じて下部気水分離室12に戻
るようになり、この一連の水の循環作用に伴って吸込室
5内の空気は次第に吐出し口18に排気され、吸込室5
内の負圧が継続して増大する。こうして吸込配管内の水
位が上昇し続け、最終的には吸込配管と吸込室5内の空
気がすべて吐出し口18に排気されて自吸作用が終了
し、ケーシング内全体が水で満たされて正常な送水運転
状態となるのである。
【0018】上記のように、戻り水流路21,22は吸
込室5あるいは下部気水分離室12に水の一部を戻すこ
とによって、羽根車7の完全な空転を防止すると共に保
有水を循環させて自吸作用を効果的に継続させる作用が
あり、また循環させることにより保有水の温度を均一化
して自吸作用の効果を高める作用も行っている。また戻
り水流路21は、吸込側あるいは吐出し側の配管に逆止
弁や仕切弁が設置されていない場合や、有っても開放状
態でポンプを停止した後には逆流が発生して配管内の水
が落水し、ポンプ内の水位が低下して下がって戻り水流
路21の水位に達した時点で真空破壊の役をするため、
サイフォン現象でポンプ内が空になってしまうことがな
い。この戻り水流路21は再起動に必要な保有水を確保
できる高さに設けられている。なお、戻り水流路21は
内部漏洩損失を生ずるがポンプ軸動力に影響を与えるほ
どの大きさではなく、実質的にはほとんど問題にはなら
ない。また戻り水流路22は内部漏洩損失は生じない。
【0019】上述の第2段階の自吸作用において、下部
ケーシング3の内面に形成されたじゃま板3bは羽根車
7の全周から勢いよく放出される気水混濁液の均一な流
れを阻害して脈動的にすると同時に、下部気水分離室1
2内での気水混濁液の旋回を妨げて小さな気泡の集結合
体を早め、更にじゃま板3bに沿う気泡の上昇を促進さ
せる作用を行っている。また、気水分離室を上下に仕切
る多孔仕切板13は、その下面に集った気泡を下部の水
圧で多数の孔13aから上向きに多条噴射することによ
り、上部気水分離室11内の気泡を集結させて押し上
げ、吐出し孔17からの排出を促進させる作用を行って
いる。
【0020】吐出し室16はその最上部に吐出し口18
を設けてあり、排気を伴う自吸作用に支障を生じない量
の保有水が吐出し口18の下面より低い位置に残留する
ような大きさで形成してある。このため、仮に吐出し側
の配管が吐出し口18から下降する形状で設置されてい
る場合でも、ポンプを起動した直後に吐出し室16内の
水が一気に排水されてしまうことがなく、自吸作用を支
障なく行うことが可能である。
【0021】次に図5及び図6の実施例について述べ
る。図において、45はケーシングカバー2に固定した
モータ枠、46は固定子、47は回転子、48はモータ
カバー、49はモータ枠45に設けた吊り耳であって、
図6に例示したように例えば基礎台50にケーシング本
体1を据付け、ケーシング本体1を据付けたままでモー
タと共にケーシングカバー2等の要部ユニットを吊り上
げて着脱するプルアウト構造となっている。なお、上述
の実施例と同一部分は同一の参照符号で示してあり、形
状は若干異なるが自吸ポンプとしての基本的な構成とそ
の動作には変わりがないので、詳細な説明は省略する。
【0022】次にこの実施例における軸受の潤滑経路に
ついて述べる。羽根車7から出た水は、導管51から導
水孔52を経てスラスト軸受53の軸受箱54に複数個
設けた窓55を通って軸受箱54内に至る経路と、モー
タの固定子46の内張りキャン46aと回転子47との
間の間隙56を経て上部ラジアル軸受57の下部室58
に至る経路に分かれる。軸受箱54に入った水は、更に
駆動軸6に取り付けたスラスト受ディスク61と上側ス
ラスト軸受53aの摺動面に設けた放射状の潤滑水供給
凹溝を通って回転子47の下面に至るものと、下側スラ
スト軸受53bの摺動面に設けた放射状の潤滑水供給凹
溝を通り、更に下部ラジアル軸受62の摺動面に設けた
軸心方向または螺旋状の潤滑水供給凹溝を通り、羽根車
7のボス7aの外周室63を経て羽根車7の背面に至る
ものとに分かれ、後者は羽根車7の裏羽根7bにより下
部気水分離室12に吐き出される。
【0023】一方、上部ラジアル軸受57の下部室58
に入った水は、軸受57の摺動面に設けた軸心方向また
は螺旋状の潤滑水供給凹溝を通って上部室64に至り、
駆動軸6の軸心に形成した戻り水孔65から入って羽根
車7のシュラウド66まで下降し、駆動軸6に設けた複
数個の孔67からシュラウド66の孔68を経て下部気
水分離室12に吐き出される。なお、固定子46と回転
子47との間隙56を通過する水はモータの冷却作用も
行う。69はモータカバー48に設けた空気抜き孔、7
0は空気抜き弁である。
【0024】次に図7及び図8の実施例について説明す
る。この実施例では立軸フランジ取付形のモータ75を
モータ台76を介してケーシングカバー2に取り付けて
あり、図8に例示したように例えば基礎台77にケーシ
ング本体1を据付け、ケーシング本体1を据付けたまま
でケーシングカバー2からベルマウス状の開口部8まで
の要部ユニットを吊り上げて着脱するプルアウト構造と
なっている。なお、上述の各実施例と同一部分は同一の
参照符号で示してあり、形状は若干異なるがこの実施例
も自吸ポンプとしての基本的な構成とその動作には変わ
りがないので詳細な説明は省略し、異なる点について以
下に述べる。
【0025】図において、81はモータ75の出力軸7
5aに固定した駆動側ハブ、82はハブ81の内側に取
り付けられたシリンダ形のアウターマグネット、83は
駆動軸6に固定した従動側ハブ、84はハブ83の外側
に取り付けられたシリンダ形のインナーマグネット、8
5はインナーマグネット84の外周を覆い両端を溶接し
て密封したキャンであり、駆動側ハブ81とアウターマ
グネット82でアウターカップリングを構成し、従動側
ハブ83とインナーマグネット84でインナーカップリ
ングを構成してある。86は非磁性体で製作された隔壁
であって、従動側ハブ83とインナーマグネット84を
間隙87を隔てて覆い、且つ駆動側ハブ81とアウター
マグネット82に接触しないようにケーシングカバー2
に固定されることにより、軸封機構をなくした構成とな
っている。
【0026】羽根車7から出た水は、導管51から導水
孔89を経てインナーカップリングの下部に至り、間隙
87を通って駆動軸6の軸心に形成した戻り水孔65に
入って羽根車7から下部気水分離室12に吐き出される
経路と、上側スラスト軸受53aの摺動面に設けた放射
状の潤滑水供給凹溝を通り、駆動軸6に取り付けたスラ
スト受ディスク61の外周を経て下側スラスト軸受53
bの摺動面に設けた放射状の潤滑水供給凹溝を通り、更
に下部ラジアル軸受91,92の摺動面に設けた軸心方
向または螺旋状の潤滑水供給凹溝を通り、羽根車7の裏
羽根7bにより下部気水分離室12に吐き出される経路
に分かれる。間隙87を通る水は、起動初期に隔壁86
内に留まっている空気を駆動軸6の戻り水孔65に押し
出すと共に、マグネットの回転で隔壁86に生ずる渦電
流により発生する熱を除去する作用を行う。
【0027】図4及び図8には床27への取り付け構造
の例を示してある。図4では、床27に設けた孔27a
と外部吊り下げ管25との間に放射線遮蔽材101,1
02を取り付け具103で取り付け、ケーシング本体1
を取り付けた外部吊り下げ管25を据付基礎台104に
よって床27に吊り下げてある。そして内部吊り下げ管
26と駆動軸6との間にも遮蔽材105を設け、内部吊
り下げ管26とこれに取り付けられたケーシングカバー
2からベルマウス状の開口部8までの要部ユニットを外
部吊り下げ管25に挿入して着脱するようになってい
る。
【0028】図8では、吊り下げ管111でモータ75
及びケーシングカバー2からベルマウス状の開口部8ま
での要部ユニットを吊り下げると共に、この吊り下げ管
111を床27のプラグ112に取り付けてケーシング
カバー2をケーシング本体1に押し付け、更に孔27a
これを床蓋113で覆ってあり、ケーシング本体1への
着脱は床蓋113を開いてプラグ112ごとモータ75
とポンプの要部ユニットを吊り上げて行うようになって
いる。吊り下げ管111の内部にはモータの電源ケーブ
ルやサーマルリレーの信号線等を通してあり、114は
それらのターミナルボックスである。この例のような取
り付け構造は取扱液が高い放射性を帯びた環境条件に対
応したものであり、プラグ112や床27は放射線の種
類と線量から決められる特殊コンクリートや鉄その他の
密度の大きい放射線遮蔽材で作られる。
【0029】
【発明の効果】上述の実施例から明らかなように、この
発明は、ケーシングの形状と構造、及び吸込口、吸込
室、上下に分かれた気水分離室、吐出し室、吐出し口等
の構成要素の構造や配置に工夫を加えて、プルアウト形
の自吸ポンプを構成したものであり、自吸作用が確実且
つ効率的に行われるので起動が容易であり、プルアウト
形であるため保守点検を比較的容易に短時間で行うこと
ができる。従って、原子力発電所などの核燃料を扱う設
備用として適した自吸ポンプを得ることができ、保守点
検時の被曝量を軽減することに大きな効果がある。
【0030】特に、上部気水分離室から吸込室内に連通
する戻り水流路と、吐出し室から下部気水分離室に連通
する戻り水流路とを設けたものでは、ケーシング内の保
有液を有効に利用して自吸作用をより効果的に行うこと
ができる。また、ケーシングを構成する各構成要素の主
要部の形状を比較的単純な円筒状としたものでは、これ
らの各構成要素を圧延した丸棒や板材を素材として鋳造
よりも簡単な切削や溶接などの加工によって製作でき、
製作が容易になると共にコストを低減することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】この実施例の据付け状態を例示する一部破断側
面図である。
【図5】他の実施例の断面図である。
【図6】同実施例の据付け状態を例示する側面図であ
る。
【図7】更に他の実施例の断面図である。
【図8】同実施例の据付け状態を例示する一部破断側面
図である。
【符号の説明】
1 ケーシング本体 2 ケーシングカバー 3 下部ケーシング 4 内部ケーシング 5 吸込室 6 駆動軸 7 羽根車 8 開口部 11 上部気水分離室 12 下部気水分離室 13 多孔仕切板 14 吸込口 15 吸込流路 16 吐出し室 17 吐出し孔 18 吐出し口 21 戻り水流路 22 戻り水流路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング本体と、ケーシング本体への
    着脱を上方から行うケーシングカバーと、ケーシングカ
    バーの下部に設けられると共にケーシング本体との間に
    形成される吸込室に連通する開口部を下端面に備えた下
    部ケーシングと、ケーシングカバー及び下部ケーシング
    の内部に設けられた内部ケーシング、とでケーシングが
    構成されており、内部ケーシングの中心を貫通する駆動
    軸の先端には下部ケーシング内に位置するように羽根車
    が固定され、吸込室の最上部に吸込流路を通じて吸込室
    に連通する吸込口が配置され、下部ケーシングとケーシ
    ングカバーの内部には多孔仕切板で仕切られた下部気水
    分離室と上部気水分離室が形成され、ケーシングカバー
    の外周には気水分離室の上部に設けた吐出し孔を通じて
    上部気水分離室に連通する吐出し室が形成され、吐出し
    室の最上部に吐出し口が配置されていることを特徴とす
    る立軸プルアウト形自吸ポンプ。
  2. 【請求項2】 上部気水分離室から吸込室内に連通する
    戻り水流路と、吐出し室から下部気水分離室に連通する
    戻り水流路とが設けられた請求項1記載の立軸プルアウ
    ト形自吸ポンプ。
  3. 【請求項3】 ケーシング本体、ケーシングカバー、下
    部ケーシング及び内部ケーシングの主要部が円筒状であ
    る請求項1または2記載の立軸プルアウト形自吸ポン
    プ。
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