JPH0610837A - 観測窓を有する真空処理装置 - Google Patents
観測窓を有する真空処理装置Info
- Publication number
- JPH0610837A JPH0610837A JP16599292A JP16599292A JPH0610837A JP H0610837 A JPH0610837 A JP H0610837A JP 16599292 A JP16599292 A JP 16599292A JP 16599292 A JP16599292 A JP 16599292A JP H0610837 A JPH0610837 A JP H0610837A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- glass plate
- observation window
- glass
- vacuum processing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Indicating Or Recording The Presence, Absence, Or Direction Of Movement (AREA)
- Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
- Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
- Pipeline Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 透明部材で閉じた観測窓を有する真空処理装
置であって、観測窓透明部材が正常な状態では、該観測
窓を通して真空槽内部を容易に観察することができ、該
透明部材が破損したときには、その破片が槽外へ飛散す
ることを確実に防止することができる真空処理装置を提
供する。 【構成】 ガラス板21で閉じた観測窓2を有する真空
処理装置において、柔軟かつ透明なシー卜50をガラス
板21の外側に配置し、該シート50の周縁部51をガ
ラス板21の周縁部22に固着し、観測窓2のガラス板
破断時に、ガラス板周縁部22がシー卜50の周縁部5
1に固着された状態のまま、シート50が真空槽1内に
引き込まれるように構成した観測窓を有する真空処理装
置。
置であって、観測窓透明部材が正常な状態では、該観測
窓を通して真空槽内部を容易に観察することができ、該
透明部材が破損したときには、その破片が槽外へ飛散す
ることを確実に防止することができる真空処理装置を提
供する。 【構成】 ガラス板21で閉じた観測窓2を有する真空
処理装置において、柔軟かつ透明なシー卜50をガラス
板21の外側に配置し、該シート50の周縁部51をガ
ラス板21の周縁部22に固着し、観測窓2のガラス板
破断時に、ガラス板周縁部22がシー卜50の周縁部5
1に固着された状態のまま、シート50が真空槽1内に
引き込まれるように構成した観測窓を有する真空処理装
置。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は真空処理装置、特に透明
部材(通常は強化ガラス)で閉じた観測窓を有する真空
処理装置に関する。
部材(通常は強化ガラス)で閉じた観測窓を有する真空
処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】真空処理装置は様々な用途に使用され、
例えば、物品を加熱しながら、所定真空状態下にさらし
て乾燥する場合に使用される。又、2液性エポキシ樹脂
や2液性ゴムを混合して用いるとき、該混合液から脱泡
するにあたり、該混合液を加熱して粘性を下げつつ、真
空状態下で脱泡する場合、物品を真空下で保管する場
合、酸素を嫌う生産工程などで、例えば窒素置換処理を
行う場合等にも用いられる。更に、真空処理装置は、減
圧下でEO(エチレン・オキサイド)ガスを導入して滅
菌処理を行う滅菌器として用いられることもある。
例えば、物品を加熱しながら、所定真空状態下にさらし
て乾燥する場合に使用される。又、2液性エポキシ樹脂
や2液性ゴムを混合して用いるとき、該混合液から脱泡
するにあたり、該混合液を加熱して粘性を下げつつ、真
空状態下で脱泡する場合、物品を真空下で保管する場
合、酸素を嫌う生産工程などで、例えば窒素置換処理を
行う場合等にも用いられる。更に、真空処理装置は、減
圧下でEO(エチレン・オキサイド)ガスを導入して滅
菌処理を行う滅菌器として用いられることもある。
【0003】このような真空処理装置は、装置内に収容
した物品を外部から観察できるように、観察窓を備えて
いることが多い。かかる観察窓は、強化ガラスで代表さ
れる透明部材で閉じられているのが普通である。このよ
うな真空処理装置では、観測窓のガラスが何らかの衝撃
等で破損すると、真空槽内へ該観測窓から音速に近い速
度で大気が侵入することがある。その結果、強化ガラス
の中央部破片は槽内へ侵入するが、周縁部が跳ね返り気
圧で表へ飛び出してくる危険性がある。
した物品を外部から観察できるように、観察窓を備えて
いることが多い。かかる観察窓は、強化ガラスで代表さ
れる透明部材で閉じられているのが普通である。このよ
うな真空処理装置では、観測窓のガラスが何らかの衝撃
等で破損すると、真空槽内へ該観測窓から音速に近い速
度で大気が侵入することがある。その結果、強化ガラス
の中央部破片は槽内へ侵入するが、周縁部が跳ね返り気
圧で表へ飛び出してくる危険性がある。
【0004】そのため、ガラス飛散防止手段として、徒
来、次のような手段が提案されている。図3の(A)図
に示すように、観測窓ガラス91の前に湾曲した透明な
合成樹脂板92を配置し、その周囲921をバネ93で
装置枠F1に常時当接させるようにし、ガラス91が何
らかの衝撃等で破損すると、図3の(B)図に示すよう
に、透明板92がバネ93に抗して大気圧により押され
ることで透明板92周囲と装置枠F1との間に隙間がで
き、この隙間を通って大気aが真空槽95内に侵入でき
るようにし、同時にガラス破片911が表に飛び出すこ
とを、この透明板92で防止するものが提案されてい
る。
来、次のような手段が提案されている。図3の(A)図
に示すように、観測窓ガラス91の前に湾曲した透明な
合成樹脂板92を配置し、その周囲921をバネ93で
装置枠F1に常時当接させるようにし、ガラス91が何
らかの衝撃等で破損すると、図3の(B)図に示すよう
に、透明板92がバネ93に抗して大気圧により押され
ることで透明板92周囲と装置枠F1との間に隙間がで
き、この隙間を通って大気aが真空槽95内に侵入でき
るようにし、同時にガラス破片911が表に飛び出すこ
とを、この透明板92で防止するものが提案されてい
る。
【0005】又、図4に示すように、観測窓ガラス96
の前にスぺーサ97を介して可撓性の透明な合成樹脂板
98を設けておき、ガラス96が破損すると、透明板9
8が図4に二点鎖線で示すように撓んで大気圧を吸収す
ると同時に、大気aがスぺーサ97の間を通って透明板
98の内側から真空槽99内へ侵入するようにし、この
透明板98でガラス破片が表に飛び出すことを防止する
ものも提案されている。
の前にスぺーサ97を介して可撓性の透明な合成樹脂板
98を設けておき、ガラス96が破損すると、透明板9
8が図4に二点鎖線で示すように撓んで大気圧を吸収す
ると同時に、大気aがスぺーサ97の間を通って透明板
98の内側から真空槽99内へ侵入するようにし、この
透明板98でガラス破片が表に飛び出すことを防止する
ものも提案されている。
【0006】更に、図5に示すように、観測窓ガラス9
6の前に格子100を設け、ガラス96が破損すると大
気がこの格子100を通って真空槽99内に侵入できる
ようにするとともに、ガラス破片の飛び出しをこの格子
100で防止しようとするものも提案されている。
6の前に格子100を設け、ガラス96が破損すると大
気がこの格子100を通って真空槽99内に侵入できる
ようにするとともに、ガラス破片の飛び出しをこの格子
100で防止しようとするものも提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3の
(A)及び(B)に示すガラス飛散防止手段では、実際
のところ、ガラス窓91が破損すると同時に大気圧が急
激に透明板92に加わるため、図3の(C)に示すよう
に、この透明板92も破損してしまい、ガラス破片91
1が表に飛び出してくるという間題がある。
(A)及び(B)に示すガラス飛散防止手段では、実際
のところ、ガラス窓91が破損すると同時に大気圧が急
激に透明板92に加わるため、図3の(C)に示すよう
に、この透明板92も破損してしまい、ガラス破片91
1が表に飛び出してくるという間題がある。
【0008】また、図4に示すガラス飛散防止手段にお
いても、窓ガラス96が破損すると、大気圧が急激に透
明板98に加わり、この透明板98も破損してしまい、
ガラス破片が表に飛び出すという間題がある。更に、図
5の手段では、格子100の破損は免れるものの、格子
100の目が粗いときには、その格子の隙間を通ってガ
ラス破片が表に飛散してくる。このガラス破片の飛散を
防止しようと、格子100の目を細かくすると、観測窓
を通しての真空槽内部の観察が困難となる。
いても、窓ガラス96が破損すると、大気圧が急激に透
明板98に加わり、この透明板98も破損してしまい、
ガラス破片が表に飛び出すという間題がある。更に、図
5の手段では、格子100の破損は免れるものの、格子
100の目が粗いときには、その格子の隙間を通ってガ
ラス破片が表に飛散してくる。このガラス破片の飛散を
防止しようと、格子100の目を細かくすると、観測窓
を通しての真空槽内部の観察が困難となる。
【0009】そこで本発明は、透明部材で閉じた観測窓
を有する真空処理装置であって、観測窓透明部材が正常
な状態では、該観測窓を通して真空槽内部を容易に観察
することができ、該透明部材が破損したときには、その
破片が真空槽外へ飛散することを確実に防止することが
できる真空処理装置を提供することを目的とする。
を有する真空処理装置であって、観測窓透明部材が正常
な状態では、該観測窓を通して真空槽内部を容易に観察
することができ、該透明部材が破損したときには、その
破片が真空槽外へ飛散することを確実に防止することが
できる真空処理装置を提供することを目的とする。
【0010】
【諜題を解決するための手段】本発明は前記目的に従
い、透明部材で閉じた観測窓を有する真空処理装置にお
いて、柔軟かつ透明なシー卜状部材を前記観測窓透明部
材の外側に配置し、該シート状部材の周縁部を該観測窓
透明部材の周縁部に固着手段により固着したことを特徴
とする観測窓を有する真空処理装置を提供するものであ
る。
い、透明部材で閉じた観測窓を有する真空処理装置にお
いて、柔軟かつ透明なシー卜状部材を前記観測窓透明部
材の外側に配置し、該シート状部材の周縁部を該観測窓
透明部材の周縁部に固着手段により固着したことを特徴
とする観測窓を有する真空処理装置を提供するものであ
る。
【0011】前記シー卜状部材としては、観測窓透明部
材の破損により真空槽内に引き込まれるときでも破損し
ないだけの柔軟性及び強度を有するものであれば、特に
制限はなく、例えば、合成樹脂で形成できる。前記固着
手段としては、透明部材とシート状部材の間に介装され
る両面テープを採用でき、又、接着剤を採用することも
できる。更に、枠状部材を使用し、透明部材とシート状
部材との周縁部を枠状部材の溝にはめ込んで保持するこ
ともできる。
材の破損により真空槽内に引き込まれるときでも破損し
ないだけの柔軟性及び強度を有するものであれば、特に
制限はなく、例えば、合成樹脂で形成できる。前記固着
手段としては、透明部材とシート状部材の間に介装され
る両面テープを採用でき、又、接着剤を採用することも
できる。更に、枠状部材を使用し、透明部材とシート状
部材との周縁部を枠状部材の溝にはめ込んで保持するこ
ともできる。
【0012】
【作用】本発明真空処理装置によると、観測窓透明部材
が正常な状態のときは、シート状部材及び観測窓透明部
材を介して真空槽内を容易に観測することができる。観
測窓透明部材が何らかの衝撃等で破断すると、シート状
部材に大気圧がかかることにより、シー卜状部材が真空
槽内へ引き込まれる。その際、破損した観測窓透明部材
の周縁部以外の部分は、シート状部材により外側から覆
われた状態で真空槽内へ移動し、外部へ飛散することが
防止される。
が正常な状態のときは、シート状部材及び観測窓透明部
材を介して真空槽内を容易に観測することができる。観
測窓透明部材が何らかの衝撃等で破断すると、シート状
部材に大気圧がかかることにより、シー卜状部材が真空
槽内へ引き込まれる。その際、破損した観測窓透明部材
の周縁部以外の部分は、シート状部材により外側から覆
われた状態で真空槽内へ移動し、外部へ飛散することが
防止される。
【0013】一方、破損した観測窓透明部材の周縁部
は、シート状部材の周縁部に固着された状態に維持さ
れ、シー卜状部材とともに真空槽内へ引き込まれる。従
って、観測窓透明部材の周縁部破片も外部へ飛散するこ
とが防止される。
は、シート状部材の周縁部に固着された状態に維持さ
れ、シー卜状部材とともに真空槽内へ引き込まれる。従
って、観測窓透明部材の周縁部破片も外部へ飛散するこ
とが防止される。
【0014】
【実施例】以下本発明の実施例を図1及び図2を参照し
て説明する。図1は一実施例真空処理装置の観測窓を含
む部分の概略断面図である。図2は観測窓のガラスが破
断した直後の断面図である。この真空処理装置は、真空
槽1を備えており、その一部に観測窓2が形成されてい
る。観測窓2は真空槽1の窓開口11を覆う強化ガラス
板21とこのガラス板21を支える装置本体の一部であ
る窓枠31からなっている。
て説明する。図1は一実施例真空処理装置の観測窓を含
む部分の概略断面図である。図2は観測窓のガラスが破
断した直後の断面図である。この真空処理装置は、真空
槽1を備えており、その一部に観測窓2が形成されてい
る。観測窓2は真空槽1の窓開口11を覆う強化ガラス
板21とこのガラス板21を支える装置本体の一部であ
る窓枠31からなっている。
【0015】窓枠31は真空槽1の窓開口11を囲むよ
うにリング状に形成されており、その内部には空間31
bが形成されている。ガラス板21は、その周縁部22
が空間31bに入り込んだ状態で、後述するごとく補助
枠41を使用して窓枠31に固定されている。窓枠31
は図示しない部材により真空槽1を取り巻く装置本体の
一部32に固定的に、或いは図示しない蝶番とロック装
置等により開閉可能に連結されている。又、気密シール
用のパッキン32aがガラス板21の周縁部22と装置
本体の一部32との間に配置されている。なお、このパ
ッキン32aに代え、他の適当なシール材或いはシーラ
ントを採用してもよい。
うにリング状に形成されており、その内部には空間31
bが形成されている。ガラス板21は、その周縁部22
が空間31bに入り込んだ状態で、後述するごとく補助
枠41を使用して窓枠31に固定されている。窓枠31
は図示しない部材により真空槽1を取り巻く装置本体の
一部32に固定的に、或いは図示しない蝶番とロック装
置等により開閉可能に連結されている。又、気密シール
用のパッキン32aがガラス板21の周縁部22と装置
本体の一部32との間に配置されている。なお、このパ
ッキン32aに代え、他の適当なシール材或いはシーラ
ントを採用してもよい。
【0016】前記補助枠41はガラス板21の全周にわ
たって設けてあり、溝42を形成する底壁44と1対の
側壁45、46とを有している。溝42はガラス板21
の中央部23側に開いており、ガラス板21の周縁部2
2が溝42に入り込んでいる。前記ガラス板21の外側
(窓開口11と反対の側)にはシート50が、ガラス板
21の表面全体を覆う状態で配置してある。シート50
は厚さが例えば0.25mm程度の透明な合成樹脂製シ
ートで形成されており、後述する作用効果を実現するだ
けの強度や柔軟性及び伸張性を有している。
たって設けてあり、溝42を形成する底壁44と1対の
側壁45、46とを有している。溝42はガラス板21
の中央部23側に開いており、ガラス板21の周縁部2
2が溝42に入り込んでいる。前記ガラス板21の外側
(窓開口11と反対の側)にはシート50が、ガラス板
21の表面全体を覆う状態で配置してある。シート50
は厚さが例えば0.25mm程度の透明な合成樹脂製シ
ートで形成されており、後述する作用効果を実現するだ
けの強度や柔軟性及び伸張性を有している。
【0017】又、真空処理装置の用途に応じて真空槽1
内の処理温度は変化し、そのためにガラス板21の表面
温度は例えば−70℃〜100℃の範囲で変化する。こ
の点をも考慮して、真空槽1内での処理が室温付近で行
なわれる装置の場合、シート50は例えばビニールで形
成される。真空槽1内での処理が高温で行なわれ、ガラ
ス板21の表面温度が100℃程度まで上昇する可能性
のある場合には、耐熱性を得るために、シート50は例
えばポリエステルフィルムで形成される。これらの材料
以外にも、テトラフルオロエチレンやナイロン等、様々
な材料を使用できる。
内の処理温度は変化し、そのためにガラス板21の表面
温度は例えば−70℃〜100℃の範囲で変化する。こ
の点をも考慮して、真空槽1内での処理が室温付近で行
なわれる装置の場合、シート50は例えばビニールで形
成される。真空槽1内での処理が高温で行なわれ、ガラ
ス板21の表面温度が100℃程度まで上昇する可能性
のある場合には、耐熱性を得るために、シート50は例
えばポリエステルフィルムで形成される。これらの材料
以外にも、テトラフルオロエチレンやナイロン等、様々
な材料を使用できる。
【0018】シート50の周縁部51は、図示の実施例
では、補助枠41の外側側壁45及び底壁44と重なる
状態で溝42に入り込んでいる。この周縁部51は全周
又はほぼ全周にわたってガラス板21の縁部外側表面
(外側側壁45に面する面)及び端面(底壁44に面す
る面)に対して、両面接着テープ60により接着されて
いる。
では、補助枠41の外側側壁45及び底壁44と重なる
状態で溝42に入り込んでいる。この周縁部51は全周
又はほぼ全周にわたってガラス板21の縁部外側表面
(外側側壁45に面する面)及び端面(底壁44に面す
る面)に対して、両面接着テープ60により接着されて
いる。
【0019】なお、接着テープ60に代えて、接着剤を
使用することもでき、又、接着テープや接着剤を使用せ
ずに、適当な枠状部材でシート周縁部51とガラス板周
縁部22を固着状態に挟持するだけでもよい。いずれの
固着手段を使用する場合でも、シート50は周縁部51
だけをガラス板21に固着し、ガラス板中央部23に対
してはシート50は固着しない。このようにすると、特
に接着テープ60を使用した場合に、シート50とガラ
ス板中央部23との間に空隙を容易に形成でき、その空
隙を断熱層として利用することにより、真空槽1の内部
の温度管理が行ないやすくなる。
使用することもでき、又、接着テープや接着剤を使用せ
ずに、適当な枠状部材でシート周縁部51とガラス板周
縁部22を固着状態に挟持するだけでもよい。いずれの
固着手段を使用する場合でも、シート50は周縁部51
だけをガラス板21に固着し、ガラス板中央部23に対
してはシート50は固着しない。このようにすると、特
に接着テープ60を使用した場合に、シート50とガラ
ス板中央部23との間に空隙を容易に形成でき、その空
隙を断熱層として利用することにより、真空槽1の内部
の温度管理が行ないやすくなる。
【0020】上述の真空処理装置によると、通常の使用
状態では、シート50が透明であるので、シート50及
び窓ガラス21を通して外部から真空槽1の内部を観察
できる。図2に示すごとく、窓ガラス21が何らかの衝
撃等で破断すると、大気圧のもとにシート50が引き延
ばされながら真空槽1の内部側へ撓む。その際、破断後
の窓ガラス中央部23(破片)は、外側からシート50
で覆われているので、外部へ飛散することはなく、真空
槽1の内部において飛散するだけである。
状態では、シート50が透明であるので、シート50及
び窓ガラス21を通して外部から真空槽1の内部を観察
できる。図2に示すごとく、窓ガラス21が何らかの衝
撃等で破断すると、大気圧のもとにシート50が引き延
ばされながら真空槽1の内部側へ撓む。その際、破断後
の窓ガラス中央部23(破片)は、外側からシート50
で覆われているので、外部へ飛散することはなく、真空
槽1の内部において飛散するだけである。
【0021】又、ガラス板周縁部22は、破断後もシー
ト50の周縁部51に固定された状態に維持され、シー
卜50とともに真空槽1内へ引き込まれる。従って、ガ
ラス板周縁部22も外部へは飛散しない。上記動作にお
いて、中央部23の破片は高速で飛散するが、仮に、ガ
ラス板中央部23がシート50に固着されていると、中
央部23によりシート50が引き千切られる可能性があ
るが、上述の構造では、そのような現象は発生しない。
従って、シート50は全体が実質的に連続した状態を維
持し、ガラス板周縁部22が外部へ飛散することを効果
的に防止する。
ト50の周縁部51に固定された状態に維持され、シー
卜50とともに真空槽1内へ引き込まれる。従って、ガ
ラス板周縁部22も外部へは飛散しない。上記動作にお
いて、中央部23の破片は高速で飛散するが、仮に、ガ
ラス板中央部23がシート50に固着されていると、中
央部23によりシート50が引き千切られる可能性があ
るが、上述の構造では、そのような現象は発生しない。
従って、シート50は全体が実質的に連続した状態を維
持し、ガラス板周縁部22が外部へ飛散することを効果
的に防止する。
【0022】換言すれば、上述のごとくシート50が破
損が効果的に防止されるので、シート50に要求される
強度は比較的低い。従って、シート50の厚さを著しく
増加させたり、特殊な材料のシートを使用したりする必
要はない。以上説明した実施例装置の利点を纏めると次
のとおりである。ガラス板21の破損時、ガラス破片が
装置外へ飛散することがシート50によって確実に防止
される。シート50をガラス板21の表面に沿って配置
し、かつ、その周縁部22をガラス板21に固着するだ
けであるので、装置全体として突出物が無く、外観がよ
いとともに、簡単かつ安価にガラス板飛散防止構造を実
現できる。観測窓ガラス板21が正常なときは、シート
50及びガラス板21を通して真空槽1内の物品を容易
に観察することができる。
損が効果的に防止されるので、シート50に要求される
強度は比較的低い。従って、シート50の厚さを著しく
増加させたり、特殊な材料のシートを使用したりする必
要はない。以上説明した実施例装置の利点を纏めると次
のとおりである。ガラス板21の破損時、ガラス破片が
装置外へ飛散することがシート50によって確実に防止
される。シート50をガラス板21の表面に沿って配置
し、かつ、その周縁部22をガラス板21に固着するだ
けであるので、装置全体として突出物が無く、外観がよ
いとともに、簡単かつ安価にガラス板飛散防止構造を実
現できる。観測窓ガラス板21が正常なときは、シート
50及びガラス板21を通して真空槽1内の物品を容易
に観察することができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、透
明部材で閉じた観測窓を有する真空処理装置であって、
観測窓透明部材が正常な状態では、該観測窓を通して装
置内部を容易に観察することができ、該透明部材が破断
したときには、その破片が真空槽外へ飛散することを確
実に防止することができる真空処理装置を提供すること
ができる。
明部材で閉じた観測窓を有する真空処理装置であって、
観測窓透明部材が正常な状態では、該観測窓を通して装
置内部を容易に観察することができ、該透明部材が破断
したときには、その破片が真空槽外へ飛散することを確
実に防止することができる真空処理装置を提供すること
ができる。
【図1】本発明のー実施例における観察窓付近の概略断
面図である。
面図である。
【図2】観測窓ガラスが破断した直後の様子を示す概略
断面図である。
断面図である。
【図3】従来例の説明図である。
【図4】他の従来例の説明図である。
【図5】他の従来例の説明図である。
1 真空槽 11 真空槽の窓開口 2 観測窓 21ガラス板 22 ガラス板周縁部 23 ガラス板中央部 50 シー卜 51 シート周縁部 60 両面接着テープ
Claims (1)
- 【請求項1】 透明部材で閉じた観測窓を有する真空処
理装置において、柔軟かつ透明なシー卜状部材を前記観
測窓透明部材の外側に配置し、該シート状部材の周縁部
を該観測窓透明部材の周縁部に固着手段により固着した
ことを特徴とする観測窓を有する真空処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16599292A JPH0610837A (ja) | 1992-06-24 | 1992-06-24 | 観測窓を有する真空処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16599292A JPH0610837A (ja) | 1992-06-24 | 1992-06-24 | 観測窓を有する真空処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0610837A true JPH0610837A (ja) | 1994-01-21 |
Family
ID=15822864
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16599292A Withdrawn JPH0610837A (ja) | 1992-06-24 | 1992-06-24 | 観測窓を有する真空処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0610837A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11105699B2 (en) | 2018-03-15 | 2021-08-31 | Saginomiya Seisakusho, Inc. | Pressure sensor |
-
1992
- 1992-06-24 JP JP16599292A patent/JPH0610837A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11105699B2 (en) | 2018-03-15 | 2021-08-31 | Saginomiya Seisakusho, Inc. | Pressure sensor |
US11585713B2 (en) | 2018-03-15 | 2023-02-21 | Saginomiya Seisakusho, Inc. | Pressure sensor |
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