JPH0610815Y2 - 靴中敷 - Google Patents
靴中敷Info
- Publication number
- JPH0610815Y2 JPH0610815Y2 JP7261489U JP7261489U JPH0610815Y2 JP H0610815 Y2 JPH0610815 Y2 JP H0610815Y2 JP 7261489 U JP7261489 U JP 7261489U JP 7261489 U JP7261489 U JP 7261489U JP H0610815 Y2 JPH0610815 Y2 JP H0610815Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mesh
- knitted fabric
- insole
- shape
- denier
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は靴などの内側の底に敷いて用いる靴中敷に関す
るものである。
るものである。
従来の技術 従来から靴中敷として、粗いメッシュ織物と不織布とを
張り合わせたものや、不織布と発泡ポリウレタンなどを
張り合わせたものを、裁断あるいは裁断後パイピングあ
るいはオーバロックで始末して作製したものが知られて
いる。
張り合わせたものや、不織布と発泡ポリウレタンなどを
張り合わせたものを、裁断あるいは裁断後パイピングあ
るいはオーバロックで始末して作製したものが知られて
いる。
考案が解決しようとする課題 しかしながら、粗いメッシュ織物と不織布を張り合わせ
て作製した靴中敷は、形態保持性は良好であるが、むれ
感があり、かつクッション性が乏しいという欠点があ
り、また不織布と発泡ポリウレタンを張り合わせたもの
は、クッション性は良好であるが、むれ感があり形態安
定性も悪いという欠点があった。さらに上記のように張
り合わせた材料を裁断あるいは裁断後パイピングやオー
バロックで始末したものは、コストが高く、しかも外力
により変形しやすいという問題があった。
て作製した靴中敷は、形態保持性は良好であるが、むれ
感があり、かつクッション性が乏しいという欠点があ
り、また不織布と発泡ポリウレタンを張り合わせたもの
は、クッション性は良好であるが、むれ感があり形態安
定性も悪いという欠点があった。さらに上記のように張
り合わせた材料を裁断あるいは裁断後パイピングやオー
バロックで始末したものは、コストが高く、しかも外力
により変形しやすいという問題があった。
本考案は上記の問題を解決して、軽量でクッション性が
すぐれ、応力に対する形態性が良好で、堅牢かつ安価な
靴中敷を提供することを目的とするものである。
すぐれ、応力に対する形態性が良好で、堅牢かつ安価な
靴中敷を提供することを目的とするものである。
課題を解決するための手段 上記の課題を解決するために本考案の靴中敷は、メッシ
ュ形状が４角または６角形状で一辺が２〜60コースのメ
ッシュ組織と地組織とを繊度100デニール以上の連結糸
で連結した、下記式で示す空隙係数Ｋが0.50〜0.97であ
るメッシュ編地からなり、周縁部を0.1〜２mmの幅の融
着部で形成したものである。
ュ形状が４角または６角形状で一辺が２〜60コースのメ
ッシュ組織と地組織とを繊度100デニール以上の連結糸
で連結した、下記式で示す空隙係数Ｋが0.50〜0.97であ
るメッシュ編地からなり、周縁部を0.1〜２mmの幅の融
着部で形成したものである。
Ｋ＝１−（Ｗ／Ｃ・Ｔ） ただし、Ｗ：編地の目付（ｇ／m2）、Ｃ：繊維素材の平
均密度（ｇ／cm3）、Ｔ：編地の体積（cm3／m2）。
均密度（ｇ／cm3）、Ｔ：編地の体積（cm3／m2）。
本考案の靴中敷の構成の第一は、メッシュ形状は４角ま
たは６角形状で一辺が２〜60コースのメッシュ組織と地
組織とを繊度100デニール以上の連結糸で連結した、空
隙係数Ｋが0.50〜0.97のメッシュ編地からなる点であ
る。メッシュ形状が４角または６角形状の組織であるこ
とにより、最も安定して編成できると同時に、地組織の
上に連結糸により連結して形成する形状も安定してい
て、圧縮特性と弾性回復特性に対して有利であり、靴中
敷として使用したとき靴下を介して足裏が接する接触形
態が点接触となってむれ感が少なく快適であり、また４
角または６角形状以外の他の多角形では編成が不可能か
極めて困難である。メッシュ組織の一辺の編目もコース
数は、２コース未満ではメッシュとしての価値が無く、
60コースより多くなるとメッシュの大きさが過大とな
り、形態安定性が無く、靴中敷として実用価値が低い。
メッシュ組織と地組織とを連結する連結糸は、繊度が10
0デニールであることが必要であり、100デニール未満の
場合形態保持性が悪い。地組織は、三次元的変形に対す
る自在性の観点から編地であることが必要である。また
メッシュ編地の、上記式で算出する空隙係数Ｋは0.50〜
0.97であることが必要であり、空隙係数Ｋが0.50未満で
あると糸条の密度が高く、メッシュ形状とすることが難
しく軽量化に対して不利であり、靴中敷としたとき通気
性が悪く、むれ感が生じ、また空隙係数Ｋが0.97より大
きい場合は糸条の密度が低すぎて形態安定性が乏しく、
立体メッシュ形状を保持することが困難となる。なお繊
維素材が２種類以上の場合、平均密度Ｃ（ｇ／m2）は加
重平均で算出する。
たは６角形状で一辺が２〜60コースのメッシュ組織と地
組織とを繊度100デニール以上の連結糸で連結した、空
隙係数Ｋが0.50〜0.97のメッシュ編地からなる点であ
る。メッシュ形状が４角または６角形状の組織であるこ
とにより、最も安定して編成できると同時に、地組織の
上に連結糸により連結して形成する形状も安定してい
て、圧縮特性と弾性回復特性に対して有利であり、靴中
敷として使用したとき靴下を介して足裏が接する接触形
態が点接触となってむれ感が少なく快適であり、また４
角または６角形状以外の他の多角形では編成が不可能か
極めて困難である。メッシュ組織の一辺の編目もコース
数は、２コース未満ではメッシュとしての価値が無く、
60コースより多くなるとメッシュの大きさが過大とな
り、形態安定性が無く、靴中敷として実用価値が低い。
メッシュ組織と地組織とを連結する連結糸は、繊度が10
0デニールであることが必要であり、100デニール未満の
場合形態保持性が悪い。地組織は、三次元的変形に対す
る自在性の観点から編地であることが必要である。また
メッシュ編地の、上記式で算出する空隙係数Ｋは0.50〜
0.97であることが必要であり、空隙係数Ｋが0.50未満で
あると糸条の密度が高く、メッシュ形状とすることが難
しく軽量化に対して不利であり、靴中敷としたとき通気
性が悪く、むれ感が生じ、また空隙係数Ｋが0.97より大
きい場合は糸条の密度が低すぎて形態安定性が乏しく、
立体メッシュ形状を保持することが困難となる。なお繊
維素材が２種類以上の場合、平均密度Ｃ（ｇ／m2）は加
重平均で算出する。
本考案の靴中敷の構成の第二は、周縁部を0.1〜２mmの
幅の融着部で形成した点である。この融着部は、上記の
メッシュ編地をたとえば超音波溶着機により靴中敷の形
状に、0.1〜２mmの幅で融着させ、しかる後その外周部
を裁断するか、メッシュ編地を所定形状に裁断した後、
その周縁部を0.1〜２mmの幅で前記超音波溶着機などに
より融着させるなどの方法で形成することができる。こ
の融着部の形成により、周縁部を外力に対して形態安定
で堅牢にすることを容易にかつ安価に実現することがで
きる。この融着部の幅が0.1mm未満であると、靴中敷と
して繰返し応力を受けた場合に融着部からメッシュ組織
や連結糸が剥離することがあり、また幅が２mmより広い
と、靴の内側面と靴中敷のメッシュ組織の端縁部との間
隔が大きくて、着用感が悪いという欠点が生じる。また
融着部を形成するために、メッシュ編地は、少なくとも
一部に熱溶融性繊維を用いることが必要であり、特に比
較的低温で溶融しうる低融点繊維を用いることが好まし
い。
幅の融着部で形成した点である。この融着部は、上記の
メッシュ編地をたとえば超音波溶着機により靴中敷の形
状に、0.1〜２mmの幅で融着させ、しかる後その外周部
を裁断するか、メッシュ編地を所定形状に裁断した後、
その周縁部を0.1〜２mmの幅で前記超音波溶着機などに
より融着させるなどの方法で形成することができる。こ
の融着部の形成により、周縁部を外力に対して形態安定
で堅牢にすることを容易にかつ安価に実現することがで
きる。この融着部の幅が0.1mm未満であると、靴中敷と
して繰返し応力を受けた場合に融着部からメッシュ組織
や連結糸が剥離することがあり、また幅が２mmより広い
と、靴の内側面と靴中敷のメッシュ組織の端縁部との間
隔が大きくて、着用感が悪いという欠点が生じる。また
融着部を形成するために、メッシュ編地は、少なくとも
一部に熱溶融性繊維を用いることが必要であり、特に比
較的低温で溶融しうる低融点繊維を用いることが好まし
い。
作用 本考案の靴中敷においては上記の構成により、軽量でク
ッション性および形態安定性が良好で、むれ感がなく、
堅牢かつ安価である。
ッション性および形態安定性が良好で、むれ感がなく、
堅牢かつ安価である。
実施例 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第１図は本考案の一実施例の靴中敷を示す概略斜視図、
第２図は同靴中敷に用いたメッシュ編地の要部の概略斜
視図である。第１図に示すように、靴中敷は所定形状の
メッシュ編地１からなり、周縁部２を幅１mmの融着部３
で形成している。前記メッシュ編地１は、第２図に示す
ように、４角形状のメッシュ組織１ａと地組織１ｂとを
連結糸１ｃで連結した構造を有している。このメッシュ
組織１ａは、500デニール／96フィラメントのポリエス
テルマルチフィラメント糸を用い、４角形状の一辺を５
コースとし、地組織１ｂは、ポリエステルマルチフィラ
メント糸250デニール／96フィラメントと、芯部が通常
ポリエステルで鞘部が第三成分を共重合した低融点ポリ
エステルである芯鞘複合繊維からなる20′Ｓ紡績糸とを
用い、連結糸１ｃには220デニールのナイロンモノフィ
ラメント糸を用いて、ダブルラッセル編機：タイプＲＤ
６ＰＬＭ−６，18Ｇ（カールマイヤー社製）によりメッ
シュ編地１を編成した。このメッシュ編地１を100℃で
染色した後乾燥し、150℃．30秒間のセットを行なっ
た。目付Ｗ…1400ｇ，平均密度Ｃ…1.27ｇ／cm3、体積
Ｔ…7000cm3で空隙係数Ｋは0.84であった。
第２図は同靴中敷に用いたメッシュ編地の要部の概略斜
視図である。第１図に示すように、靴中敷は所定形状の
メッシュ編地１からなり、周縁部２を幅１mmの融着部３
で形成している。前記メッシュ編地１は、第２図に示す
ように、４角形状のメッシュ組織１ａと地組織１ｂとを
連結糸１ｃで連結した構造を有している。このメッシュ
組織１ａは、500デニール／96フィラメントのポリエス
テルマルチフィラメント糸を用い、４角形状の一辺を５
コースとし、地組織１ｂは、ポリエステルマルチフィラ
メント糸250デニール／96フィラメントと、芯部が通常
ポリエステルで鞘部が第三成分を共重合した低融点ポリ
エステルである芯鞘複合繊維からなる20′Ｓ紡績糸とを
用い、連結糸１ｃには220デニールのナイロンモノフィ
ラメント糸を用いて、ダブルラッセル編機：タイプＲＤ
６ＰＬＭ−６，18Ｇ（カールマイヤー社製）によりメッ
シュ編地１を編成した。このメッシュ編地１を100℃で
染色した後乾燥し、150℃．30秒間のセットを行なっ
た。目付Ｗ…1400ｇ，平均密度Ｃ…1.27ｇ／cm3、体積
Ｔ…7000cm3で空隙係数Ｋは0.84であった。
第１図に示す靴中敷は、前記メッシュ編地１に超音波溶
着機により所定形状で、幅１mmを溶融して融着部３を形
成し、この融着部３の外周部を切断して形成した。
着機により所定形状で、幅１mmを溶融して融着部３を形
成し、この融着部３の外周部を切断して形成した。
上記の靴中敷は、容易にかつ安価に作製することがで
き、しかも軽量で、クッション性、形態安定性、通気
性、堅牢性および通気性が非常に良好で、むれ感がなく
快適に使用できた。
き、しかも軽量で、クッション性、形態安定性、通気
性、堅牢性および通気性が非常に良好で、むれ感がなく
快適に使用できた。
考案の効果 以上のように本考案の靴中敷においては、片面側が４角
または６角形状で一辺が２〜60コースのメッシュ組織
で、他面側の地組織とを繊度100デニール以上の連結糸
で連結した、空隙係数Ｋが0.50〜0.97であるメッシュ編
地からなり、周縁部を0.1〜２mmの幅の融着部で形成し
ているので、容易にかつ安価に作製できるとともに、軽
量でクッション性、形態安定性、堅牢性および通気性が
非常に良好で、むれ感がなく快適に使用することができ
る。
または６角形状で一辺が２〜60コースのメッシュ組織
で、他面側の地組織とを繊度100デニール以上の連結糸
で連結した、空隙係数Ｋが0.50〜0.97であるメッシュ編
地からなり、周縁部を0.1〜２mmの幅の融着部で形成し
ているので、容易にかつ安価に作製できるとともに、軽
量でクッション性、形態安定性、堅牢性および通気性が
非常に良好で、むれ感がなく快適に使用することができ
る。
第１図は本考案の一実施例の靴中敷を示す概略斜視図、
第２図は同靴中敷に用いたメッシュ編地の要部の概略斜
視図である。 １…メッシュ編地、１ａ…メッシュ組織、１ｂ…地組組
織、１ｃ…連結糸、２…周縁部、３…融着部。
第２図は同靴中敷に用いたメッシュ編地の要部の概略斜
視図である。 １…メッシュ編地、１ａ…メッシュ組織、１ｂ…地組組
織、１ｃ…連結糸、２…周縁部、３…融着部。
Claims (1)
- 【請求項１】メッシュ形状が４角または６角形状で一辺
が２〜60コースのメッシュ組織と地組織とを繊度100デ
ニール以上の連結糸で連結した、下記式で示す空隙係数
Ｋが0.50〜0.97であるメッシュ編地からなり、周縁部を
0.1〜２mmの幅の融着部で形成した靴中敷。 Ｋ＝１−（Ｗ／Ｃ・Ｔ） ただし、Ｗ：編地の目付（ｇ／m2）、Ｃ：繊維素材の平
均密度（ｇ／cm3）、Ｔ：編地の体積（cm3／m2）。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7261489U JPH0610815Y2 (ja) | 1989-06-21 | 1989-06-21 | 靴中敷 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7261489U JPH0610815Y2 (ja) | 1989-06-21 | 1989-06-21 | 靴中敷 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0311804U JPH0311804U (ja) | 1991-02-06 |
| JPH0610815Y2 true JPH0610815Y2 (ja) | 1994-03-23 |
Family
ID=31610704
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7261489U Expired - Lifetime JPH0610815Y2 (ja) | 1989-06-21 | 1989-06-21 | 靴中敷 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0610815Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP7144107B1 (ja) * | 2021-08-30 | 2022-09-29 | 株式会社ナイガイ | 着脱自在な中敷き |
-
1989
- 1989-06-21 JP JP7261489U patent/JPH0610815Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0311804U (ja) | 1991-02-06 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4785558A (en) | Shoe upper of interknitted outer and inner knit layers | |
| EP0868161B1 (en) | Orthopedic devices comprising thermoplastic three-dimensional fiber networks | |
| EP1052319A1 (en) | Three-dimensional composite fabric articles | |
| US20070144221A1 (en) | 3-D fabric knitted stretch spacer material having molded domed patterns and method of making | |
| JP2000502575A (ja) | 三次元の成形繊維生成物を含む靴 | |
| US3619336A (en) | Stitched composite nonwoven fabric having foam supporting layer and outer fibrous layers | |
| EP0726843A1 (en) | Composite material and a composite structure based on a three-dimensional textile structure | |
| KR100495469B1 (ko) | 매트 | |
| JPH0610815Y2 (ja) | 靴中敷 | |
| JP2003159141A (ja) | パネル型クッション体 | |
| JP2003200517A (ja) | モールド成形品 | |
| JP2004308054A (ja) | 成型芯地 | |
| EP1085116B1 (en) | Gel-like fabric composite | |
| CN217012954U (zh) | 一种易定型的中底布 | |
| JP2001279572A (ja) | 立体編物布帛 | |
| JPH05331748A (ja) | 三次元構造布帛 | |
| JPH0754311Y2 (ja) | ライナークロス | |
| JPS6127993Y2 (ja) | ||
| JPH042304A (ja) | 毛布 | |
| JPH0647289Y2 (ja) | 靴の中敷 | |
| JPS6321530Y2 (ja) | ||
| JPS61108755A (ja) | メリヤス生地 | |
| JPH1190999A (ja) | 裏材が一体化される射出成形靴及びその製造方法 | |
| JPS6118731Y2 (ja) | ||
| JP2578346Y2 (ja) | パッド用成型材 |