JPH0610803Y2 - スキー靴 - Google Patents

スキー靴

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JPH0610803Y2
JPH0610803Y2 JP8959188U JP8959188U JPH0610803Y2 JP H0610803 Y2 JPH0610803 Y2 JP H0610803Y2 JP 8959188 U JP8959188 U JP 8959188U JP 8959188 U JP8959188 U JP 8959188U JP H0610803 Y2 JPH0610803 Y2 JP H0610803Y2
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shell
front cuff
cuff
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慶次 津上
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ダイワ精工株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、スキー靴に係わり、特に、前傾時に安定した
弾性力を得ることができるスキー靴に関する。
〔従来の技術〕
一般に、スキー靴は、スキー滑走時におけるあらゆる状
況、例えば、屈伸、体重移動、歩行時等に足を痛めるこ
となく、適切に対応することができるように、適当な反
発力を受けながら前傾できるように形成されている。
このようなスキー靴としては、例えば、実公昭60−3
1522号公報に開示されるようなものが知られてい
る。
この公報に開示されるスキー靴は、フロントカフの内側
に重合するシェル本体の甲部の段部に、長手方向に複数
の溝が形成されたゴム質クッションを掛け渡し、このゴ
ム質クッションの爪先端をシェル本体の段部に当接し、
ゴム質クッションの脛側端をフロントカフに当接すると
共に、ゴム質クッションの両下端をシェル本体に支持し
てなるものである。
このようなスキー靴では、スキー靴が前傾すると、フロ
ントカフの爪先端がゴム質クッションを押圧し、このゴ
ム質クッションを圧縮することによりフロントカフに適
度な弾性力が発生し、適度な前傾圧を得ることができ
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来のスキー靴では、ゴム質
クッションを圧縮することにより弾性力を発生させてい
たため、ゴム質クッションが捩じれ変形する虞があり、
弾性力の発生が不安定になるという問題がある。
又、ゴム質クッションが、スキー靴外表面に露出してい
るため、ゴム質クッションが劣化し易く、弾性力の発生
が不安定になり易いという問題がある。
本考案は上記のような問題点を解決するためになされた
もので、前傾時に安定した弾性力を得ることができるス
キー靴を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
請求項1記載のスキー靴は、アウタシェル及びその内部
に挿着されたインナーブーツを備え、前記アウタシェル
を、シェル本体と、このシェル本体に前傾可能に取り付
けられたフロントカフ及びシェル本体に後方へ解放可能
に取り付けられたリヤカフとから構成してなるスキー靴
において、前記シェル本体の上面に、前記シェル本体の
足甲部に掛け渡すように長尺状の弾性部材を配置すると
共に、該弾性部材の長手方向の両側を前記シェル本体の
上面に支持して該弾性部材の一側を前記シェル本体のフ
ロントカフ下方部の取付部に支持し、さらに、前記弾性
部材に対向するフロントカフに、スキー靴の前傾時に前
記弾性部材を爪先側に押圧する押圧部を形成したもので
ある。
又、請求項2記載のスキー靴は、アウタシェル及びその
内部に挿着されたインナーブーツを備え、前記アウタシ
ェルを、シェル本体と、このシェル本体に前傾可能に取
り付けられたフロントカフ及びシェル本体に後方へ解放
可能に取り付けられたリヤカフとから構成してなるスキ
ー靴において、前記シェル本体の上面に、前記シェル本
体の足甲部に掛け渡すように弾性部材を配置すると共に
該弾性部材の長手方向の両側を前記シェル本体の上面に
支持して該弾性部材の一側を前記シェル本体のフロント
カフ下方部の取付部に支持すると共に、前記フロントカ
フとその内側に重合する前記シェル本体との間に、前記
フロントカフからの反力を用いて前記弾性部材を爪先側
に押圧する押圧部材を介在させ、さらに、前記フロント
カフに、前記押圧部材を前記弾性部材の長手方向に沿っ
てスライドさせ前記弾性部材の弾性力を調整する弾性力
調整機構を設けたものである。
〔作用〕
請求項1記載のスキー靴では、スキー靴前傾時には、フ
ロントカフとシェル本体との間に両端を支持された弾性
部材が、フロントカフに形成された押圧部により爪先側
に押圧されて撓み、この弾性部材の曲げ作用により弾性
力が発生される。
又、請求項2記載のスキー靴では、弾性部材を爪先側に
押圧する押圧部材が、弾性力調整機構により適切な弾性
力が得られるような位置まで、弾性部材の長手方向に沿
ってスライドされ、押圧部材の位置が調節され、スキー
靴前傾時には、フロントカフからの反力を用いて、両端
が支持された弾性部材が爪先側に押圧されて撓み、この
弾性部材の曲げ作用により弾性力が発生される。
〔実施例〕
以下、本考案の詳細を図面に示す実施例について説明す
る。
第1図は、本考案のスキー靴の一実施例を示す一部切欠
き側面図であり、符号10で示すスキー靴は、大別し
て、硬質で靭性に富む合成樹脂材から成形されたアウタ
シェル11と、このアウタシェル11内に挿着されたイ
ンナーブーツ12とから構成されている。
アウタシェル11は、主に足首から下方の部分を覆うシ
ェル本体13と、足首の部分から脛部分を覆うフロント
カフ14及び足の踵上部から脹脛部分を覆うリヤカフ1
5とから構成されている。
シェル本体13を構成するフロントカフ14の下端は、
シェル本体13の内外踝部分16に枢支ピン17により
前傾可能に枢着され、一方、リヤカフ15の下端は、シ
ェル本体13の踵覆部分18に枢支ピン19により後方
解放可能に枢着されている。
又、フロントカフ14の後方への傾動を規制するストッ
パ20がシェル本体13に形成されている。
さらに、フロントカフ14及びリヤカフ15を締付け結
合するための足首緊締装置21が、フロントカフ14に
配置されている。
そして、フロントカフ14及びリヤカフ15を含むスキ
ー靴足首部分のスキーヤーの足に対する前傾圧を決定す
る弾性力発生装置25が、シェル本体13及びフロント
カフ14の足甲部分に設けられている。
この弾性力発生装置25は、シェル本体13の脛側端に
沿ってシェル本体13の甲部外側及び内側に掛け渡さ
れ、フロントカフ14が枢着される枢支ピン17により
両端を回動可能に支持された長尺状の弾性部材27と、
第2図に示すように、フロントカフ14内面に一体に形
成され、スキー靴前傾時に弾性部材27の甲部外側及び
内側を爪先側に押圧する突起状の二つの押圧部29とか
ら構成されている。
シェル本体13の甲部中央部には、第1図に示したよう
に、このシェル本体13と一体に突部31が形成され、
この突部31により弾性部材27中央部の爪先側への移
動が阻止されている。又、突部31の爪先側には、フロ
ントカフ14の爪先側端が係合されている。
押圧部29は、第3図に示すように、弾性部材27の脛
側端に対向するフロントカフ14内面に一体に形成さ
れ、この押圧部29は弾性部材27の脛側端に当接して
いる。そして、この押圧部29は、適切な弾性力が得ら
れるようなフロントカフ14の位置に形成されている。
即ち、例えば、初心者用のスキー靴10では、押圧部2
9が、枢支ピン17とシェル本体13の突部31との中
央部に位置する弾性部材27を押圧するようにフロント
カフ14に形成されており、枢支ピン17と突部31と
の間の弾性部材27を、枢支ピン17と突部31を支点
とする一種の梁と見ると、この梁の中央部を押圧部29
が押圧するため、弾性部材27は撓み易くなり、弾性力
を大きくして前傾圧が小さく設定され、足を緩く拘束し
てスキー滑走時等における安全面に重点が置かれる。
又、上級者用のスキー靴10では、第1図に示したよう
に、押圧部29が弾性部材27の突部31側を押圧する
ようにフロントカフ14に形成されており、枢支ピン1
7と突部31との間の弾性部材27を、枢支ピン17と
突部31を支点とする一種の梁と見ると、この梁の突部
31側を押圧部29が押圧するため、弾性部材27は撓
み難くなり、弾性力を抑制して前傾圧が大きく設定さ
れ、足をきつく拘束してスキー操作の容易性に重点が置
かれる。
以上のように構成されたスキー靴10では、第1図に二
点鎖線で示したように、スキー靴前傾時には、フロント
カフ14の押圧部29により弾性部材27が爪先側に押
圧されて撓み、この弾性部材27の曲げ作用により適切
な弾性力が発生され、スキーヤーのスキー熟達度に応じ
た前傾圧が得られ、スキー操作を容易とすることができ
る。
そして、この実施例では、フロントカフ14とシェル本
体13間に長尺状の弾性部材27が配置され、この弾性
部材27を押圧部29により爪先側に押圧するので、フ
ロントカフ14とシェル本体13により弾性部材27の
撓みがガイドされて捩じれが抑制され、従来のように弾
性部材27の捩じれによる弾性力を発生させることがな
く、弾性部材27の曲げ作用により安定した弾性力を発
生させることができ、安定した前傾圧を得ることができ
る。
又、シェル本体13に配置された弾性部材27はフロン
トカフ14に覆われているため、雪或いは土,砂等の異
物の侵入を防止することができると共に、弾性部材27
の劣化を抑制することができ、これに伴い、前傾時に安
定した弾性力が発生され安定した前傾圧を得ることがで
きる。
尚、上記実施例では、シェル本体13の甲部外側及び内
側に弾性部材27を掛け渡して配置し、この弾性部材2
7の甲部内側及び外側を二つの押圧部29により押圧し
た例について説明したが、本考案は上記実施例に限定さ
れるものではなく、弾性部材27の甲部内側或いは外側
を一つの押圧部29により押圧しても、上記実施例とほ
ぼ同様の効果を得ることができる。この場合、弾性部材
27をシェル本体13の甲部外側に掛け渡すように配置
し、この弾性部材27を、フロントカフ14の甲部外側
内面に形成した押圧部29により押圧することが望まし
い。
第4図は、本考案のスキー靴35の他の実施例を示す一
部切欠き側面図を示している。
図において、シェル本体39の脛側端に沿ってシェル本
体39の甲部外側及び内側に掛け渡されるように、長尺
状の弾性部材41が配置されている。
この弾性部材41の両端は、フロントカフ37が枢着さ
れる枢支ピン42により回動可能に支持されている。こ
の弾性部材41に係合し弾性部材41の甲部外側及び内
側を爪先側に押圧する二つの押圧部材43が、シェル本
体39とフロントカフ37との間に介在されている。
シェル本体39の甲部中央部には、このシェル本体39
と一体に突部44が形成され、この突部44により、弾
性部材41中央部の爪先側への移動が阻止されている。
又、突部44の爪先側には、フロントカフ37の爪先側
端が係合されている。
そして、フロントカフ37には、押圧部材43を弾性部
材41の長手方向に沿ってスライドさせ弾性部材41の
弾性力を調整する弾性力調整機構45が設けられてい
る。
この弾性力調整機構45は、弾性部材41の脛側端に対
応するフロントカフ37の甲部内側及び外側に形成され
た二つの調整用孔47と、第5図に示すように、この調
整用孔47に挿入され押圧部材43と連結される連結部
材49と、この連結部材49に連結されるツマミ51と
から構成されている。
調整用孔47に対応する位置の連結部材49には、第6
図に示すように、突起52が形成され、この連結部材4
9の突起52は、調整用孔47を形成するフロントカフ
37面に一定間隔を置いて形成された複数の凹部53の
一つに係合されている。
又、ツマミ51がフロントカフ37から脱落しないよう
に、脱落防止用係止部材55が連結部材49に配置さ
れ、この脱落防止用係止部材55はフロントカフ37の
内面に係合されている。
以上のように構成されたスキー靴35では、連結部材4
9の突起52が調整用孔47の凹部53から外され、第
5図に示したように、ツマミ51を調整用孔47に沿っ
てスライドさせることにより、押圧部材43が弾性部材
41の長手方向に沿ってスライドされ、適切な弾性力を
得ることができる押圧部材43の位置の凹部53に、連
結部材49の突起52が係合され、ツマミ51を使用し
て、押圧部材43の位置が容易に調節される。
即ち、例えば、初心者用のスキー靴35では、ツマミ5
1を調整用孔47の下端側にスライドさせ、連結部材4
9の突起52を調整用孔47の下端側の凹部53に係合
させ、押圧部材43の位置が、第4図に破線で示したよ
うに、枢支ピン42とフロントカフ37の突部44との
中央部に位置する弾性部材41を押圧するように調整さ
れ、弾性力を大きくして前傾圧が小さく設定される。
又、上級者用のスキー靴35では、ツマミ51を調整用
孔47の上端側にスライドさせ、連結部材49の突起5
2を調整用孔47の上端側の凹部53に係合させ、押圧
部材43の位置が、第4図に実線で示したように、突部
44側の弾性部材41を押圧するように調整され、弾性
力を抑制して前傾圧が大きく設定される。
以上のように構成されたスキー靴35では、スキー靴前
傾時には、第4図に二点鎖線で示したように、押圧部材
43により弾性部材41が爪先側に押圧されて撓み、こ
の弾性部材41の曲げ作用により弾性力が発生され、ス
キーヤーのスキー熟達度に応じた適切な前傾圧を得るこ
とができ、スキー操作を容易とすることができる。
又、ツマミ51を使用することにより、スキーヤーのス
キー熟達度に応じた弾性力を得ることができるように、
押圧部材43の位置を容易に調節することができる。
さらに、フロントカフ37とシェル本体39間に長尺状
の弾性部材41が配置され、この弾性部材41を押圧部
材43により爪先側に押圧するので、フロントカフ37
とシェル本体39により弾性部材41の撓みがガイドさ
れて捩じれが抑制され、従来のように弾性部材41の捩
じれによる弾性力を発生させることがなく、弾性部材4
1の曲げ作用により安定した弾性力を発生させることが
でき、安定した前傾圧を得ることができる。
第7図は、上記実施例における弾性力調整機構の変形例
を示すもので、この弾性力調整機構61は、弾性部材4
1の脛側端に対応するフロントカフ37の甲部内側及び
外側に形成された二つの調整用孔47と、これ等の調整
用孔47に挿入され押圧部材43と連結される連結部材
63と、この連結部材63に連結され螺子部65が形成
されたツマミ67とから構成されている。又、押圧部材
43は、ツマミ67がフロントカフ37から脱落しない
ように、調整用孔47よりも大に形成され、その上端は
フロントカフ37の内面に係合されている。
このような弾性力調整機構61では、ツマミ67を回転
させると、螺子部65により押圧部材43がフロントカ
フ37側にきつく押圧され、押圧部材43が調整用孔4
7に固定される。このような弾性力調整機構61を使用
しても、上記実施例と同様の効果を得ることができると
共に、弾性力の微調整が可能となる。
第8図は、上記実施例における弾性力調整機構の他の変
形例を示すもので、この弾性力調整機構69は、弾性部
材41の脛側端に対応するフロントカフ37の甲部内側
及び外側に形成された二つの調整用孔72と、この調整
用孔72に挿入され押圧部材43と連結される連結部材
73と、この連結部材73に連結されるツマミ74とか
ら構成されている。調整用孔47のフロントカフ37面
には、調整用孔72の長手方向に一定間隔に複数の凹部
75が形成され、この凹部75に係合される係止片76
が連結部材73に配置されている。この係止片76はツ
マミ74の外表面に配置されたスライド部77をスライ
ドさせることにより、凹部75に係合自在とされてい
る。又、ツマミ74がフロントカフ37から脱落しない
ように、脱落防止用係止部材78が連結部材73に配置
され、この脱落防止用係止部材78はフロントカフ37
の内面に係合されている。
このような弾性力調整機構69を使用しても、上記実施
例と同様の効果を得ることができる。
第9図は、本考案のスキー靴80のさらに他の実施例を
示している。
図において、フロントカフ37に設けられる弾性力調整
機構81は、第10図に示すように、フロントカフ37
の甲部内面に形成された凹部82に両端を回動自在に固
定して収容された螺杆83と、この螺杆83の両端部に
それぞれ形成された右ネジ84と左ネジ85に螺合しフ
ロントカフ37の凹部82に回り止め嵌合された二個の
ナット86と、これ等のナット86と二個の押圧部材8
7をそれぞれ連結するロッド状の牽引部材88と、第9
図に示したように、スキー靴前傾時に押圧部材87を爪
先側に押圧しフロントカフ37に形成される係合部89
とから構成されている。
そして、螺杆83の一端は延設され、フロントカフ37
を貫通している。このフロントカフ37を貫通した螺杆
83の先端には調節用レバー90が回動自在に取り付け
られ、この調節用レバー90は、外部に突出しないよう
に、フロントカフ37の外面に形成されたレバー収納用
凹部91に折られて収容されている。又、弾性部材41
の長手方向のフロントカフ37には、凸部92が形成さ
れ、この凸部92と押圧部材87とは、押圧部材87を
弾性部材41の長手方向側に付勢するバネ93により連
結されている。
以上のように構成されたスキー靴80では、第10図に
二点鎖線で示したように、調節用レバー90がレバー収
納用凹部91から起こされ、この調節用レバー91を回
転させることにより、螺杆83に螺合され回り止めされ
たナット86が左右に移動し、これにより、ナット86
に連結された押圧部材87が牽引され弾性部材41に沿
ってスライドし、適切な弾性力を得られるような押圧部
材87の位置を、調節用レバー90を使用して、フロン
トカフ37の外部から容易に調節することができる。
又、弾性部材41は、フロントカフ37とシェル本体3
9との間に介在されているため、弾性部材41の劣化を
抑制することができると共に、弾性部材41の撓みがガ
イドされて捩じれを抑制することができ、これに伴い、
安定した弾性力を得ることができる。
尚、上記実施例では、シェル本体39の甲部内側及び外
側に弾性部材41を掛け渡して配置し、この弾性部材4
1の甲部内側及び外側を二つの押圧部材43,87によ
り押圧した例について説明したが、本考案は上記実施例
に限定されるものではなく、弾性部材41の甲部内側及
び外側を一つの押圧部材43,87により押圧しても、
上記実施例とほぼ同様の効果を得ることができる。この
場合、弾性部材41を、第11図に示すように、シェル
本体39の甲部外側に掛け渡すように配置し、その両端
をフロントカフ37が枢着される枢支ピン42と固定ピ
ン95により回動可能に支持すると、弾性力調整機構4
5,61,69,81による押圧部材43,87の位置
調整操作をさらに容易とすることができる。
〔考案の効果〕
以上述べたように、請求項1記載のスキー靴では、シェ
ル本体の上面に、シェル本体の足甲部に掛け渡すように
長尺状の弾性部材を配置すると共に、弾性部材の長手方
向の両側をシェル本体の上面に支持して弾性部材の一側
をシェル本体のフロントカフ下方部の取付部に支持し、
さらに、弾性部材に対向するフロントカフに、スキー靴
の前傾時に弾性部材を爪先側に押圧する押圧部を形成し
たので、弾性部材の撓みがガイドされて捩じれが抑制さ
れ、弾性部材の曲げ作用による安定した弾性力を発生さ
せることができると共に、弾性部材の劣化を抑制して安
定した弾性力を発生させることができる。
又、請求項2記載のスキー靴では、シェル本体の上面
に、シェル本体の足甲部に掛け渡すように長尺状の弾性
部材を配置すると共に、弾性部材の長手方向の両側をシ
ェル本体の上面に支持して弾性部材の一側をシェル本体
のフロントカフ下方部の取付部に支持すると共に、フロ
ントカフとその内側に重合するシェル本体との間に、フ
ロントカフからの反力を用いて弾性部材を爪先側に押圧
する押圧部材を介在させ、さらに、フロントカフに、押
圧部材を弾性部材の長手方向に沿ってスライドさせ弾性
部材の弾性力を調整する弾性力調整機構を設けたので、
弾性力調整機構により、スキーヤーのスキー熟達度に応
じた弾性力に容易に調整することができると共に、弾性
部材の撓みがガイドされて捩じれが抑制され、弾性部材
の曲げ作用による安定した弾性力を発生させることがで
き、さらに、弾性部材の劣化を抑制して安定した弾性力
を発生させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のスキー靴の一実施例を示す一部切欠き
側面図である。 第2図は第1図のII−II線に沿う横断面図である。 第3図は第1図の弾性力抑制部のIII−III線に沿う横断
面図である。 第4図は本考案のスキー靴の他の実施例を示す一部切欠
き側面図である。 第5図は第4図のV−V線に沿う横断面図である。 第6図は第4図の弾性力抑制部材のVI−VI線に沿う横断
面図である。 第7図は第4図の弾性力調整機構の他の例を示す横断面
図である。 第8図は第4図の弾性力調整機構のさらに他の例を示す
横断面図である。 第9図は本考案のスキー靴のさらに他の実施例を示す一
部切欠き側面図である。 第10図は第9図のX−X線に沿う横断面図である。 第11図は弾性部材をシェル本体の甲部外側に掛け渡す
ように配置した例を示すスキー靴の一部切欠き側面図で
ある。 〔主要な部分の符号の説明〕 10,35,80…スキー靴 11…アウタシェル 12…インナーブーツ 13,39…シェル本体 14,37…フロントカフ 15…リヤカフ 27,41…弾性部材 29…押圧部 43,87…押圧部材 45,61,69,81…弾性力調整機構。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】アウタシェル及びその内部に挿着されたイ
    ンナーブーツを備え、前記アウタシェルを、シェル本体
    と、このシェル本体に前傾可能に取り付けられたフロン
    トカフ及びシェル本体に後方へ解放可能に取り付けられ
    たリヤカフとから構成してなるスキー靴において、前記
    シェル本体の上面に、前記シェル本体の足甲部に掛け渡
    すように長尺状の弾性部材を配置すると共に、該弾性部
    材の長手方向の両側を前記シェル本体の上面に支持して
    該弾性部材の一側を前記シェル本体のフロントカフ下方
    部の取付部に支持し、さらに、前記弾性部材に対向する
    フロントカフに、スキー靴の前傾時に前記弾性部材を爪
    先側に押圧する押圧部を形成してなることを特徴とする
    スキー靴。
  2. 【請求項2】アウタシェル及びその内部に挿着されたイ
    ンナーブーツを備え、前記アウタシェルを、シェル本体
    と、このシェル本体に前傾可能に取り付けられたフロン
    トカフ及びシェル本体に後方へ解放可能に取り付けられ
    たリヤカフとから構成してなるスキー靴において、前記
    シェル本体の上面に、前記シェル本体の足甲部に掛け渡
    すように弾性部材を配置すると共に該弾性部材の長手方
    向の両側を前記シェル本体の上面に支持して該弾性部材
    の一側を前記シェル本体のフロントカフ下方部の取付部
    に支持すると共に、前記フロントカフとその内側に重合
    する前記シェル本体との間に、前記フロントカフからの
    反力を用いて前記弾性部材を爪先側に押圧する押圧部材
    を介在させ、さらに、前記フロントカフに、前記押圧部
    材を前記弾性部材の長手方向に沿ってスライドさせ前記
    弾性部材の弾性力を調整する弾性力調整機構を設けたこ
    とを特徴とするスキー靴。
JP8959188U 1988-07-06 1988-07-06 スキー靴 Expired - Lifetime JPH0610803Y2 (ja)

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