JPH0610800Y2 - 培養用小片 - Google Patents

培養用小片

Info

Publication number
JPH0610800Y2
JPH0610800Y2 JP6092389U JP6092389U JPH0610800Y2 JP H0610800 Y2 JPH0610800 Y2 JP H0610800Y2 JP 6092389 U JP6092389 U JP 6092389U JP 6092389 U JP6092389 U JP 6092389U JP H0610800 Y2 JPH0610800 Y2 JP H0610800Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
culture
small piece
shape
well
tweezers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6092389U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03700U (ja
Inventor
洋一郎 三宅
兼久 横山
孝 角田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority to JP6092389U priority Critical patent/JPH0610800Y2/ja
Publication of JPH03700U publication Critical patent/JPH03700U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0610800Y2 publication Critical patent/JPH0610800Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は組織培養、細胞培養等の分野で使用されるもの
で、その表面に直接細胞等を培養し、そのまま染色固定
等を行い、標本としうる培養用の小片に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
組織培養、細胞培養等の分野においては、培養した組織
や細胞の顕微鏡用標本を製作するには、一般にペトリ皿
や複数のウェルを持ったプレート内で組織または細胞等
を培養する際に、顕微鏡用プレパラートを作製する時
に、使用するガラス製のカバーグラスを、ペトリ皿また
は、ウェル内に留置し、培地中でそのカバーグラス上に
組織や細胞等を培養し、培養を終えたら、そのカバーグ
ラスをペトリ皿やウェルから取出し、細胞の固定染色を
行なった後、スライドグラス上にそのカバーグラスを接
着固定して顕微鏡用の標本とする。
この時、使用されるカバーグラスは非常に破損しやす
く、取扱い途中で割れてしまうケースが多いという欠点
があった。また、カバーグラスは非常に薄いために、ペ
トリ皿やウェルの底面と密着し、特に培地中では間に入
った水の表面張力のため、ペトリ皿やウェルの底面とカ
バーグラスとの密着度合が大きくなる。そのため培養が
終りカバーグラスをピンセット等でつまみ出す際に、ピ
ンセットでつまみにくく、うまくカバーグラスを取り出
すことが出来ないという欠点があった。
ガラス製カバーグラスの割れやすいという欠点を克服す
るため、ガラスの代わりにプラスチック製のフィルムが
近年使用されるようになってきたが、ペトリ皿やウェル
の底面との密着は変らず、ピンセットでつまんで取り出
す際の、ピンセットによるつまみにくさは改善されてい
ない。さらに、ピンセットでつまんで取り出すために
は、側壁とフィルムの間にピンセットが入る間隙が必要
となるため、ペトリ皿やウェル内に留置するカバーグラ
スあるいはウェルの大きさに比べて小さくせざるを得
ず、ペトリ皿やウェルの培養面を有効に使用出来ないと
いう欠点もあった。
〔考案が解決しようとする課題〕
本考案は、組織や細胞の培養による顕微鏡用標本製作に
おけるこのような問題点を解決しようとしたもので、そ
の目的とするところは、割れにくく、ピンセットによる
つまみ出し操作が容易でペトリ皿やウェルの培養面積を
有効に使用することが出来、かつ構造的にシンプルでコ
ストの安い培養用の小片を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
即ち、本考案は、厚さ0.05〜0.30mmのプラスチック
製フィルムよりなる円形、半円形、扇形、楕円形もしく
は多角形の形状を有する小片であって、該小片がその外
周部より内側に向った2本の互いに近接した切りこみに
よって形成された爪部を有することを特徴とする培養用
小片である。
以下、図面により本考案を詳細に説明する。
第1図は本考案の1実施例となる培養用小片の形状を示
す上面図で、第2図は使用時の状態を示す斜視図であ
る。小片(1)はプラスチック製フィルムで作られ、そ
の材質としては、顕微鏡で観察するために透明性を有す
ること、破損しにくいこと、特に第2図のように爪部
(3)が曲げられた時に折損することがなく、かつその
形を保持できること、および耐薬品性を有すること、組
織や細胞を培養する時に毒性を示さないことなどの要件
を備えていれば特に制限はない。このようなプラスチッ
クとしては、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、TPX樹脂などがあげられる。また、小片(1)
の表面には、細胞の付着性を良くするために親水化処理
を施しても良い。その方法は極く一般的には、プラズマ
処理、コロナ処理、γ線処理などがある。この処理は、
小片(1)の両面でもまたは培養面を作る片面だけ施し
ても良い。
小片(1)の厚さは0.05〜0.3mmの範囲とするのが良
いが、0.05mmより薄いと形状を保ちにくく、また、0.
3mmより厚いと顕微鏡観察の際障害となり、また第2図
のように、爪部(3)を曲げることが困難となる。
小片(1)の形状は第1図のように、円形、楕円形、多
角形等適宜に選べば良く、その大きさと形状は用いられ
るペトリ更やプレートのウェルに合わせて作ることが出
来る。また、小片(1)の大きさ、形状を工夫し、半円
形や第1図(b)のような扇形にすることによって、1
つのウェルに複数枚入れて使用することもできる。
小片(1)には外周部より内側に向った2本の互いに近
接した切り込み(2)が設けられ、それによって形成さ
れる爪部(3)を有している。2本の切り込み(2)の
間隙、即ち爪部(3)の幅は特に制限されたものではな
いが、1〜2.5mmとするのが好ましい。使用時には第2
図のように爪部(3)を曲げるのであるが、1mm以下で
は爪部(3)をピンセットでつかみにくくなり、2.5mm
以上では、爪部(3)を曲げることがむずかしくなり、
また培養面積を有効に使うという意味からも不利とな
る。切り込み(2)の深さもまた1〜2.5mmが好まし
い。1mm以下では爪部(3)をピンセットでつかみにく
くなり、また2.5mmより深いと培養面積を有効に使うと
いう意味から不利となる。尚、切り込み(2)の幅は、
第1図のようにわずかに幅を持たせても良く、またナイ
フで切れ目を入れただけであっても何ら差しつかえな
い。
この小片(1)上で培養を開始する際、第2図に示すよ
うに2つの切り込み(2)によって形成される爪部
(3)をもち上げ軽く折り曲げる。この部分は折り曲げ
られた状態を保持し、ピンセットによるつまみ部となる
爪部(3)となる。この小片(1)をペトリ皿もしくは
ウェル内に留置した時、この爪(3)はペトリ皿やウェ
ルの底面より上を向いた状態となり、小片(1)上での
細胞培養または組織培養を終え、小片(1)を取り出す
とき容易にピンセット等でつかみ取り出すことが出来
る。
取り出された小片(1)は、そのまま固定、染色等の処
理をほどこされた後、検体として保存される。
〔考案の効果〕
本考案による培養用小片は、従来の欠陥であった破損を
防ぎ、かつ培養が終了しペトリ皿やウェルより取り出す
際に、ピンセットで容易につまんで取り出すことが出
来、さらに、ピンセットで取りだすためのウェル壁との
距離を小さくとることが出来るためそれだけ培養面積を
大きくとることが出来る他、シンプルかつ安価に製造す
ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例となる培養用小片の形状を
示す上面図、第2図は本考案による培養用小片の使用時
の形状を示す図である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】厚さ0.05〜0.30mmのプラスチック製フ
    ィルムよりなる円形、半円形、扇形、楕円形もしくは多
    角形の形状を有する小片であって、該小片がその外周部
    より内側に向った2本の互いに近接した切りこみによっ
    て形成された爪部を有することを特徴とする培養用小
    片。
JP6092389U 1989-05-29 1989-05-29 培養用小片 Expired - Lifetime JPH0610800Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6092389U JPH0610800Y2 (ja) 1989-05-29 1989-05-29 培養用小片

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6092389U JPH0610800Y2 (ja) 1989-05-29 1989-05-29 培養用小片

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03700U JPH03700U (ja) 1991-01-08
JPH0610800Y2 true JPH0610800Y2 (ja) 1994-03-23

Family

ID=31588715

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6092389U Expired - Lifetime JPH0610800Y2 (ja) 1989-05-29 1989-05-29 培養用小片

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0610800Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4876922B2 (ja) * 2004-12-03 2012-02-15 ニプロ株式会社 生物学的試料保存用デバイス

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03700U (ja) 1991-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20140106394A1 (en) Multiwell plate and method of analyzing target material using the same
US11530378B2 (en) Nanostraw well insert devices for improved cell transfection and viability
Herr Practical nuclear staining procedures for Rhizoctonia-like fungi
CA2623408A1 (en) Cassette containing growth medium
JPH08332072A (ja) 培養スライドのアセンブリ
EP0279077B1 (en) A device for transferring a portion of a sample to a culture medium to detect the presence of micro-organisms
Robinow The preparation of yeasts for light microscopy
JPH0610800Y2 (ja) 培養用小片
EP0751215A2 (en) Culture vessel for use with coverslips
US5770441A (en) Methods, apparatuses and kits for the growth and/or identification of microorganisms
CN214193294U (zh) 一种体外细胞培养装置
JP3613512B2 (ja) 培養容器
US3065150A (en) Bacteriologic culture apparatus
CN104774763A (zh) 一种微片式单细胞克隆分离培养板及单细胞克隆分离方法
JPH08332073A (ja) 培養スライドのアセンブリ
EP0104001B1 (en) Triphasic mycoplasmatales culture device and method and competing microorganism inhibiting device for use therein
JP4716646B2 (ja) 逆さにしても使用することができるペトリ皿
JPH0615499U (ja) 培養用小片
JPH0598U (ja) 培養用小片
CN204177654U (zh) 用于生物原位印片法取样和微量染色的实验装置
JP2001224356A (ja) シャーレ
US20160274080A1 (en) Substrate for controlling movement direction of animal cells, and cell identification method and cell separation method using the same
JP2002234586A (ja) 箱等,特にペトリ皿を収納するためのカセット配置
JP2001218575A (ja) 培養用容器
Stewart et al. Isolation of Mucor circinelloides from a case of ulcerative mycosis of platypus (Ornithorhynchus anatinus), and a comparison of the response of Mucor circinelloides and Mucor amphibiorum to different culture temperatures

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term