JPH06107741A - 芳香族ビニル系樹脂組成物 - Google Patents

芳香族ビニル系樹脂組成物

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JPH06107741A
JPH06107741A JP27361192A JP27361192A JPH06107741A JP H06107741 A JPH06107741 A JP H06107741A JP 27361192 A JP27361192 A JP 27361192A JP 27361192 A JP27361192 A JP 27361192A JP H06107741 A JPH06107741 A JP H06107741A
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JP
Japan
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polyol
aromatic vinyl
resin composition
weight
elastomer
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Withdrawn
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JP27361192A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Isekawa
洋 伊勢川
Takayuki Kanai
孝之 金井
Akiko Goto
昭子 後藤
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Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】優れた永久帯電防止性を有し且つ良好な耐衝撃
性と剛性とを有する芳香族ビニル系樹脂組成物を提供す
る。 【構成】ポリウレタンウレアエラストマーの存在下に芳
香族ビニル単量体を重合することにより得られ、上記ポ
リウレタンウレアエラストマーを2〜60重量%含有し
て成る芳香族ビニル系樹脂組成物において、上記ポリウ
レタンウレアエラストマーが、ポリオール成分として、
共役ジエン系重合体ポリオールとポリアルキレンエーテ
ルポリオールの割合が5:95〜50:50(重量比)
のポリオール混合物を使用して得られたポリウレタンウ
レアエラストマーである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、芳香族ビニル系樹脂組
成物に関するものであり、詳しくは、粒子状ゴム相の島
と芳香族ビニル系樹脂相の海とから成る2相構造の樹脂
組成物であって、ゴムとして特殊なウレタンエラストマ
ーを使用することにより、優れた永久帯電防止性を有し
且つ良好な耐衝撃性と剛性とを有する芳香族ビニル系樹
脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】芳香族ビニル系樹脂は、機械的強度、剛
性、成形性等のバランスに優れていることから広範な分
野で使用されている。しかしながら、従来の芳香族ビニ
ル系樹脂は、家庭電化製品やOA機器のハウジング等に
使用した場合、静電気帯電によりゴミが付着して汚れる
欠点を有し、また、ビデオカセット、ICカード、複写
機、テレビ等の電子、電気機械部品などに使用した場合
にも静電気帯電による障害を惹起する欠点を有してい
る。従来、上記の問題点を解決するため、低分子量の界
面活性剤である帯電防止剤を芳香族ビニル系樹脂に練り
込んだり、成形物表面に塗布する方法が提案されてい
る。
【0003】また、最近、特定の樹脂をブレンドする方
法も提案されている。例えば、ポリアミドエラストマー
をスチレン系樹脂にブレンドする方法が特開昭59−1
93959号公報、特開昭60−23435号公報、特
開昭63−95251号公報、特開昭63−97653
号公報等にて提案されている。具体的には、ハードセグ
メントとしてのポリアミドとソフトセグメントとしての
ポリエーテルとをエステル結合で繋いだポリエーテルエ
ステルアミド、両セグメントをアミド結合で繋いだポリ
エーテルアミド、ソフトセグメントとしてポリエステル
を用いたポリエステルアミド等が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、帯電防
止剤を樹脂に練り込む方法や成形品表面に塗布する方法
では、次のような欠点がある。すなわち、成形品表面を
水洗したり布等で拭いた場合、成形品表面に存在する帯
電防止剤が除去されて帯電防止性能が著しく低下する。
更に、所定の帯電防止性能を達成するためには、比較的
多量の帯電防止剤の練り込みや塗布が必要となり、成形
品表面のベタつきの原因となる。
【0005】一方、ポリアミドエラストマーを添加する
方法では、次のような欠点がある。すなわち、ポリアミ
ドエラストマーは、芳香族ビニル系樹脂との相溶性が悪
いため、例えば、特開昭59−193959号公報や特
開昭60−23435号公報ではカルボキシル基を含む
ビニル共重合体を用いて相溶性を高めようとしている
が、それでも、実用的な帯電防止性能を得るためには、
ポリアミドエラストマーの添加量を多くする必要があ
り、その結果、樹脂組成物の剛性が損なわれる。本発明
は、上記実情に鑑みなされたものであり、その目的は、
優れた永久帯電防止性を有し且つ良好な耐衝撃性と剛性
とを有する芳香族ビニル系樹脂組成物を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の目
的を達成すべく鋭意検討した結果、特殊なポリウレタン
ウレアエラストマーの存在下に芳香族ビニル単量体を重
合して得られる芳香族ビニル系樹脂組成物により上記の
目的を達成し得るとの知見を得、本発明の完成に到っ
た。すなわち、本発明の要旨は、ポリウレタンウレアエ
ラストマーの存在下に芳香族ビニル単量体を重合するこ
とにより得られ、上記ポリウレタンウレアエラストマー
を2〜60重量%含有して成る芳香族ビニル系樹脂組成
物において、上記ポリウレタンウレアエラストマーが、
ポリオール成分として、共役ジエン系重合体ポリオール
とポリアルキレンエーテルポリオールの割合が5:95
〜50:50(重量比)のポリオール混合物を使用して
得られたポリウレタンウレアエラストマーであることを
特徴とする芳香族ビニル系樹脂組成物に存する。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。先ず、本
発明の芳香族ビニル系樹脂組成物について説明する。本
発明の樹脂組成物は、ポリウレタンウレアエラストマー
を含有して成る。ポリウレタンウレアエラストマーは、
ポリオール、ポリイソシアネート化合物、アミノ化合物
および/またはアンモニアから誘導されるゴム状弾性体
であるが、本発明におけるポリウレタンウレアエラスト
マーは、ポリオール成分として、共役ジエン系重合体ポ
リオールとポリアルキレンエーテルポリオールの割合が
5:95〜50:50(重量比)のポリオール混合物を
使用して得られたポリウレタンウレアエラストマーでな
ければならない。上記の条件を満足しない場合は、特性
の優れたポリウレタンウレアエラストマーが得られず、
従って、耐衝撃性、剛性等の良好な樹脂組成物は得られ
ない。
【0008】共役ジエン系重合体ポリオールとしては、
1分子当りの平均水酸基個数が1個以上のものが好まし
い。平均水酸基個数が1個未満の場合は、ポリウレタン
ウレアエラストマーの分子量が十分に大きくならず、耐
衝撃性の十分に改良された樹脂組成物を得ることが困難
である。共役ジエン系重合体ポリオールの1分子当りの
平均水酸基個数は通常4個以下とされる。共役ジエン系
重合体ポリオールとしては、共役ジエン系単量体の重合
体または共重合体およびそれらの水添物のポリオールが
挙げられる。具体例としては、ポリブタジエンポリオー
ル、ポリイソプレンポリオール、アクリロニトリル/ブ
タジエン共重合体ポリオール、スチレン/ブタジエン共
重合体ポリオール及びこれらの水添物等が挙げられる。
そして、これらは、単独または2種以上の混合物として
使用される。
【0009】共役ジエン系重合体ポリオールの数平均分
子量(以下、単に「分子量」と略記する)については、
特に限定するものではないが、後述の溶解性を含めたハ
ンドリングの容易性の点から、500〜50,000程
度が好適である。また、共役ジエン系重合体であるポリ
ブタジエン等の構造についても特定するものではなく、
例えば、1,4−シス、1,4−トランス、1,2−ビ
ニルの各割合は如何なる比率であってもよい。特に好ま
しい共役ジエン系重合体ポリオールは、ポリブタジエン
ポリオールである。そして、ポリブタジエンポリオール
の主鎖部分としては、ポリブタジエン又はポリブタジエ
ンの水添物等から成るものが好ましい。共役ジエン系重
合体ポリオールをポリウレタンウレアエラストマーの構
成成分とすることにより、芳香族ビニル単量体をグラフ
ト重合させることが出来、本発明の樹脂組成物の耐衝撃
性が向上する。
【0010】ポリアルキレンエーテルポリオールとして
は、1分子当りの平均水酸基個数が1個以上のものが好
ましい。平均水酸基個数が1未満の場合は、ポリウレタ
ンウレアエラストマーの分子量が十分に大きくならず、
耐衝撃性の十分に改良された芳香族ビニル系樹脂組成物
を得ることが困難である。ポリアルキレンエーテルポリ
オールの1分子当りの平均水酸基個数は通常4個以下と
される。また、ポリアルキレンエーテルポリオールの均
分子量については、特に限定するものではないが、上記
と同様の趣旨から、100〜50,000程度が好適で
ある。
【0011】特に好ましいポリアルキレンエーテルポリ
オールは、ポリエチレンオキサイドポリオール、ポリプ
ロピレンオキサイドポリオール又はエチレンオキサイド
とプロピレンオキサイドのランダム又はブロック共重合
体ポリオールの単独または2種以上の混合物であって且
つポリアルキレンエーテルポリオール中に占めるエチレ
ンオキサイドセグメントの含有量が10重量%以上のポ
リアルキレンエーテルポリオールである。そして、共重
合体ポリオールにおけるエチレンオキサイドとプロピレ
ンオキサイドの比率および各々のセグメントのブロック
長については特に限定されない。エチレンオキサイドセ
グメントの含有量が10重量%未満の場合は、本発明の
樹脂組成物の帯電防止性能が低下するので好ましくな
い。
【0012】ポリイソシアネート化合物としては、ジ、
トリ、テトラ又はこれらの混合イソシアネートが好適で
ある。1分子中にイソシアネート基を1個しか有しない
イソシアネート化合物の場合は、ポリアルキレンエーテ
ルポリオール及びポリブタジエンポリオールとの共重合
物を形成し得ず、機械的物性の十分に改良された樹脂組
成物を得ることが困難である。一方、1分子中にイソシ
アネート基を5個以上有するイソシアネート化合物の場
合は、ポリウレタンウレアエラストマーの架橋度が高く
なり過ぎ、樹脂組成物中でのポリウレタンウレアエラス
トマー粒子の分散状態に悪影響を与え、外観良好な成形
品を与える樹脂組成物を得ることが困難である。
【0013】ポリイソシアネート化合物の具体例として
は、2,4−トリレンジイソシアネート、4,4′−ジ
フェニルメタンジイソシアネート、ジアニジンジイソシ
アネート、トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレン
ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、メタ
キシリレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイ
ソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネー
ト、トランスビニレンジイソシアネート、トリス(4−
フェニルイソシアネートチオフォスフェート)、N,
N′(4,4−ジメチル3,3′−ジフェニルジイソシ
アネート)ウレジオン、イソホロンジイソシアネート、
ジメリールジイソシアネート、水素化ジフェニルメタン
ジイソシアネート、水素化トリレンジイソシアネート、
水素化キシリレンジイソシアネート、2,6−ジイソシ
アネートメチルカプロエート、テトラメチルキシレンジ
イソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシア
ネート、リジンエステルトリイソシアネート、ビシクロ
ヘプタントリイソシアネート、1,6,11−ウンデカ
ントリイソシアネート、1,8−ジイソシアネート−4
−イソシアネートメチルオクタン、1,3,6−ヘキサ
メチレントリイソシアネート、ポリメチレンポリフェニ
レンイソシアネート、ポリメリックポリイソシアネート
等が挙げられる。そして、これらは、単独または2種以
上の混合物として使用される。
【0014】アミノ化合物としては、特に制限はなく、
モノ、ジ、トリ、テトラ若しくはそれ以上の多価アミン
又はこれらの混合アミンが使用される。具体的には、ブ
チルアミン、ジエチルアミン、ピペリジン、モルホリ
ン、アニリン、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジア
ミン、ジエチルトルエンジアミン等が挙げられる。
【0015】本発明の樹脂組成物において、芳香族ビニ
ル系樹脂を構成する芳香族ビニル単量体としては、具体
的には、スチレン、α−メチルスチレン、α−エチルス
チレンのような側鎖アルキルスチレン、ビニルトルエ
ン、p−メチルスチレンのような核アルキル置換スチレ
ン、モノクロルスチレン、ジクロルスチレン、モノブロ
モスチレン、ジブロモスチレン、トリブロモスチレン、
テトラブロモスチレン等のハロゲン化スチレン、ビニル
ナフタレン、ビニルアントラセン、ビニルピリジン等が
挙げられる。そして、これらは、単独または2種以上の
混合物として使用される。
【0016】また、芳香族ビニル系樹脂は、芳香族ビニ
ル単量体と共重合し得るビニル単量体との共重合樹脂で
あってもよい。芳香族ビニル単量体と共重合し得るビニ
ル単量体としては、具体的には、マレイミド、N−メチ
ルマレイミド、N−フェニルマレイミド、無水マレイン
酸、アクリル酸、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチ
ル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、フマロニ
トリル等が挙げられる。これらは、芳香族ビニル単量体
と共に単独または2種以上の混合物として使用できる。
【0017】本発明の樹脂組成物は、2〜60重量%の
ポリウレタンウレアエラストマーと40〜98重量%の
芳香族ビニル系樹脂より成る。そして、ポリウレタンウ
レアエラストマーの好ましい含有量は、5〜50重量%
の範囲である。ポリウレタンウレアエラストマーの含有
量が上記の範囲より少ない場合は、耐電防止性能が劣る
ばかりでなく、耐衝撃性も乏しい樹脂組成物しか得られ
ない。一方、上記の範囲より多い場合は、樹脂組成物の
剛性、強度等が不充分となる。本発明の樹脂組成物は、
一般的には、粒子状ゴム分散相の島と芳香族ビニル系樹
脂の連続相の海とから成る2相構造を示す。そして、粒
子状ゴム分散相の平均粒径は、通常0.2〜10μm、
好ましくは0.5〜5μmの範囲である。粒子条ゴム分
散相の平均粒径が上記の範囲内の場合、耐衝撃性と剛性
のバランスに優れる樹脂組成物が得られる。
【0018】次に、本発明の芳香族ビニル系樹脂組成物
の製造方法について説明する。本発明の樹脂組成物は、
例えば、ポリウレタンウレアエラストマーの存在下に芳
香族ビニル単量体および/またはこれと共重合し得るビ
ニル単量体との混合物(以下、単に「芳香族ビニル単量
体」と記載して混合物を含むものとする)を重合するこ
とにより得られる。特に、次の(a)〜(d)から成る
製造方法は好適である。 (a)先ず、芳香族ビニル単量体または芳香族ビニル単
量体と溶媒との混合物に、共役ジエン系重合体ポリオー
ル、ポリアルキレンエーテルポリオール及びイソシアネ
ート化合物の必要量を溶解して末端にイソシアネート基
を有するポリウレタンエラストマーを合成する。この
際、共役ジエン系重合体ポリオールとポリアルキレンエ
ーテルポリオールの割合は、5:95〜50:50(重
量比)とされる。そして、ポリオールに対するポリイソ
シアネート化合物の化学当量(NCO/OH当量比)
は、通常、0.5〜1.5の範囲、好ましくは、0.8
〜1.3の範囲とされる。 (b)次いで、得られた溶液に、当該溶液中の未反応の
イソシアネート基に対して0.05〜1.5化学当量に
相当するアミノ化合物および/またはアンモニアを添加
してポリウレタンウレアエラストマーを合成する。 (c)更に、得られた溶液にラジカル重合開始剤を添加
して芳香族ビニル単量体の重合を行う。 (d)そして、その後に、残留する溶媒等の揮発分を留
去する。
【0019】勿論、上記の製造方法の他に、予め、ポリ
ウレタンウレアエラストマーを合成し、これを芳香族ビ
ニル単量体に溶解した後、芳香族ビニル単量体の重合を
行う方法も採用し得る。また、予め、ポリウレタンウレ
アエラストマーを合成し、これを芳香族ビニル系樹脂と
混合する方法を採用することも可能である。
【0020】上記の溶媒としては、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、エチルベンゼン、メチルエチルケトン、
ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルアセトアミドを主体とする溶媒が挙げられる。ポリウ
レタンエラストマーの合成においては、公知のウレタン
化触媒、例えば、トリエチルアミン、トリエチレンアミ
ン等のアミン類、塩化第2錫、スタナスオクトエート、
ジブチル錫ジ−2−エチルヘキソエート、ジブチル錫ジ
−ラウレート等の錫化合物、鉛2−エチルヘキソエー
ト、ナトリウムo−フェニルフェネート、カリウムオレ
ート、硝酸ビスマス、テトラ(2−エチルヘキシル)チ
タネート、塩化第2鉄、フェラス2−エチルヘキソエー
ト、コバルト2−エチルヘキソエート、ナフテン酸亜
鉛、三塩化アンチモン等が使用される。ウレタン化触媒
の使用量は、通常、全ポリオール成分に対して0.01
〜2重量%の範囲である。そして、反応温度は通常40
〜100℃である。
【0021】上記の芳香族ビニル系単量体の重合は、塊
状重合、溶液重合、乳化重合、懸濁重合等で実施され
る。この際、重合開始剤、分子量調節剤、乳化剤、分散
剤等としては、通常これらの重合法で用いられるものを
そのまま用いることが出来る。本発明においては、上記
の重合法の中でも、特に、塊状−懸濁重合法または塊状
連続重合法が好ましい。塊状−懸濁重合法としては、ポ
リウレタンウレアエラストマーを溶解した芳香族ビニル
単量体の塊状(溶液)重合を全単量体の10〜70重量
%が重合するまで行い、次いで、得られたシロップを分
散剤を含有する熱水中に分散させて懸濁重合する方法が
挙げられる。
【0022】本発明の芳香族ビニル系樹脂組成物には、
所望に応じて、他の耐衝撃性ポリスチレン樹脂、一般用
ポリスチレン樹脂、ポリフェニレンオキシド樹脂、可塑
剤、離型剤、耐光剤、酸化防止剤、難燃剤、着色剤、安
定剤、充填材、その他の加工助剤等を含有させることが
出来る。本発明の芳香族ビニル系樹脂組成物は、ビデオ
カセット、ICカード、複写機、テレビ等の電子、電気
機械部品等の幅広い分野で好適に用いることが出来る。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。なお、樹脂組成物の各
物性は、次に示す方法に従って求めた。 (1)引張強度および引張伸び ASTM D638に準じて1/8インチ厚みのダンベ
ル試験片を用いて、23℃、55%RHで測定した。 (2)曲げ弾性率 ASTM D790に準じて1/8インチ厚みの試験片
を用いて、23℃、55%RHで測定した。 (3)アイゾット衝撃強度 ASTM D256に準じて1/8インチ厚みのノッチ
付試験片を用いて、23℃、55%RHで測定した。
【0024】(4)表面抵抗 75mm×130mm ×25mmの平板サンプルの表面抵抗をヒュ
ーレット・パッカード社製の表面抵抗測定器(Resistiv
ity Cell/High Resistance Meter )を用いて23℃で
測定した。測定値(表面抵抗Ω)が小さいほど帯電防止
効果が良好であると評価される。なお、測定条件は次の
通りである。 <未洗浄サンプルの測定>サンプルを23℃、55%R
Hの恒温恒湿器内で24時間保持した後に測定を行っ
た。 <10回洗浄サンプルの測定>サンプルを洗剤(ライオ
ン(株)製、商品名「ママレモン」)水溶液を含浸した
ガーゼで十分拭き払って洗浄し、次いで、蒸留水で十分
に濯いだ後、表面の水分を除去し、23℃、55%RH
の恒温恒湿器内で24時間保持する。上記のサイクルを
10回繰り返した後に測定を行った。 (5)外観 目視により平板サンプルの外観を評価した。
【0025】 (6)ポリウレタン末端イソシアネート量の測定 イソシアネートを過剰のジ−n−ブチルアミンと反応さ
せた後、塩酸で逆滴定してイソシアネート量を測定す
る。具体的な方法は次の通りである。先ず、200ml
のビーカーにサンプル約0.3gを精秤し、コレニホー
ルピペットで0.9/1000規定のジ−n−ブチルア
ミンのトルエン溶液20mlを添加して15分以上攪拌
を行なう。次いで、上記のサンプル溶液にメタノール1
00mlを添加し、自動滴定装置により、未反応のジ−
n−ブチルアミンを1/1000規定の塩酸で中和し、
以下の数式(1)に従って、イソシアネート量を求め
る。
【0026】
【数1】 上記の式中の各記号の意味は次の通りである。 B:ブランク(ml) D:滴定量(ml) N:塩酸規定度 F:塩酸ファクター S:試料重量(g) K:試料中のポリウレタン重量分率
【0027】なお、上記の式で求めたイソシアネート量
[−NCO]から以下の数式(2)に従って、実施例お
よび比較例におけるアミン添加量を求めた。
【数2】アミン添加量(g)=C×Y/X 上記の式中の各記号の意味は次の通りである。 C:[アミン官能基数]/[−NCO] Y:[−NCO]×[ポリウレタン量(g)]×[アミ
ン分子量]×10-6 X:[アミン官能基数/アミン1分子]
【0028】以下の実施例および比較例においては、表
1〜4に示す原料を用いた。
【表1】共役ジエン系重合体ポリオール(CPO) <CPO−1>トランス−1,4構造60%、シス−
1,4構造20%、ビニル−1,2構造20%のポリブ
タジエンポリオール(1分子当りの平均水酸基数2.3
個、分子量2840) <CPO−2>トランス−1,4構造5%、ビニル−
1,2構造95%のポリブタジエンポリオール(1分子
当りの平均水酸基数1.6個、分子量2820) <CPO−3>トランス−1,4構造5%、シス−1,
4構造85%、ビニル−1,2構造10%のポリブタジ
エンポリオール(1分子当りの平均水酸基数3.1個、
分子量5200) <CPO−4>CPO−1の80モル%水素添加物(1
分子当りの平均水酸基数2.3個) <CPO−5>ポリイソプレンポリオール(1分子当り
の平均水酸基数2.9個、分子量2600) <CPO−6>CPO−5の90モル%水素添加物(1
分子当りの平均水酸基数2.9個) <CPO−7>アクリロニトリル含有量21.8%、ブ
タジエン含有量78.2%であり、ポリブタジエンのト
ランス−1,4構造85%、シス−1,4構造5%、ビ
ニル−1,2構造10%のアクリロニトリル/ブタジエ
ン共重合体(1分子当りの平均水酸基数1.8個、分子
量1840)
【0029】
【表2】ポリアルキレンエーテルポリオール(PAO) <PAO−1>ポリエチレンオキサイド(PEO)のジ
オール(分子量10000) <PAO−2>PEOのジオール(分子量4000) <PAO−3>PEOのジオール(分子量390) <PAO−4>PEO/ポリプロピレンオキサイド(P
PO)ブロック共重合体(PEO/PPO重量比=40
/60)のジオール(分子量3000) <PAO−5>PEO/PPOブロック共重合体(PE
O/PPO重量比=20/80)のジオール(分子量2
250) <PAO−6>PEO/PPOブロック共重合体(PE
O/PPO重量比=10/90)のジオール(分子量2
000) <PAO−7>PPOのジオール(分子量2930) <PAO−8>PEO/PPOブロック共重合体(PE
O/PPO重量比=15/85)のトリオール(分子量
4500)
【0030】
【表3】ポリイソシアネート(PIC) <PIC−1>4,4′−ジフェニルメタンジイソシア
ネート <PIC−2>ヘキサメチレンジイソシアネート <PIC−3>イソホロンジイソシアネート <PIC−4>水素化キシリレンジイソシアネート <PIC−5>1,6,11−ウンデカントリイソシア
ネート
【0031】
【表4】アミノ化合物 <アミン−1> ラウリルアミン <アミン−2> エチレンジアミン <アミン−3>ジエチルトルエンジアミン
【0032】実施例1〜16及び比較例1〜3 <ポリウレタンウレアエラストマーの合成>窒素置換し
た内容積3リットルの攪拌機付ステンレス製オートクレ
ーブに表5〜9に示す量の共役ジエン系重合体ポリオー
ル(CPO)、ポリアルキレンエーテルポリオール(P
AO)及びポリイソシアネート(PIC)、芳香族ビニ
ル単量体(I)及びウレタン化触媒(ジブチル錫ジラウ
レート)を添加し、90℃で4時間反応させた。次い
で、反応内容物の温度を40℃に下げ、反応を延長さ
せ、反応内容物の一部をサンプリングしてウレタン末端
のイソシアネート量を測定した。測定結果を表5〜9に
示す。次いで、上記の測定結果に基づき、表5〜9に示
す量のアミノ化合物を添加し、反応内容物の温度を90
℃に上げ、1時間反応させてボリウレタンウレアエラス
トマーを得た。反応終了後の溶液は、反応前に比べ大幅
に粘度が上昇していた。上記の溶液に必要に応じて芳香
族ビニル単量体(2)を追加して次の塊状重合に供し
た。
【0033】<塊状重合>上記ステンレス製オートクレ
ーブ内のポリウレタンウレアエラストマーの芳香族ビニ
ル単量体溶液に表5〜9に示す量の重合開始剤(ジタ−
シャリーブチルパーオキサイド)を添加し、115℃で
表5〜9に示す所定時間重合を行った。重合生成物は、
重合前の溶液よりも大幅に高い粘度のシロップ状または
ペースト状物であった。また、塊状重合終了段階時点の
芳香族ビニル単量体の転化率は、表5〜9に示した通
り、約10〜50%であった。但し、実施例11では塊
状重合での単量体転化率を98%以上とし、この段階で
重合を終了させた。
【0034】<懸濁重合>95.5モル%アクリル酸と
4.5モル%の2−エチルヘキシルアクリレートとの共
重合体1.65g、ポリビニルアルコール(日本合成
(株)製、商品名「GH−20M」)0.9g、硫酸ナ
トリウム1.95g、硫酸マグネシウム3.15gを分
散剤として溶解した脱イオン水2250gを予め入れて
窒素置換を行った内容積5リットルの攪拌機付ステンレ
ス製オートクレーブに上記の重合生成物を移送し、12
0〜140℃で2時間15分、140〜155℃で1時
間45分高速攪拌下に重合を行った。最終的な芳香族ビ
ニル単量体の転化率は98%以上であった。
【0035】得られた重合体を射出成形して各物性測定
用試験片を作成し評価に供した。結果を表5〜9に示し
た。各物性値の単位は次の通りである。 引張強度(kg/cm2 ) 引張伸び(%) 曲げ弾性率(104 kg/cm2 ) アイゾット衝撃強度(kg−cm/cm)
【0036】表5〜9中の記号の意味は次の通りであ
る。 BTL :ジブチル錫ジラウレート DTBPO:ジターシャリーブチルパーオキサイド ST :スチレン α−MST:α−メチルスチレン DBST :ジブロモスチレン MMA :メタクリル酸メチル
【0037】実施例17 実施例12において得られた塊状重合体組成物30重量
部と一般用ポリスチレン(三菱化成ポリテック社製、商
品名「ダイヤレックスHF77」、以下同じ)70重量
部とを2軸押出機(直径30mm、バレル温度180℃、
以下同じ)で押出ブレンドして評価に供した。結果を表
10に示した。
【0038】実施例18 実施例2において得られた塊状重合体組成物90重量部
と上記の一般用ポリスチレン10重量部とを2軸押出機
で押出ブレンドして評価に供した。結果を表10に示し
た。
【0039】実施例19 実施例12において、スチレン500gの代りにスチレ
ン125gとメチルエチルケトン875gの混合溶媒中
でポリウレタンウレアエラストマーを溶解し、次いで、
DTBPOを0.0625g添加して重合した後メチル
エチルケトンを留去した。得られた樹脂組成物7重量部
と上記の一般用ポリスチレン93重量部とを2軸押出機
で押出ブレンドして評価に供した。結果を表10に示し
た。
【0040】
【表5】 実 施 例 1 2 3 4 5 CPO 1 2 3 4 5 重量(g) 29.0 28.6 14.3 27.5 27.7 PO 1 2 3 4 5 重量(g) 116 114 77.2 110 111 PIC 1 1 1 1 2 重量(g) 5.24 7.13 53.5 12.5 11.4 BTL重量(mg) 45 45 45 45 45 ビニル単量体(1) ST ST ST ST ST 重量(g) 300 300 300 300 300 ビニル単量体(2) ST ST ST ST ST 重量(g) 550 550 550 550 550 DTBPO重量(g) 0.425 0.425 0.425 0.425 0.425 [−NCO] (μeq/g) 55.8 66.6 428.0 66.6 90.4 アミノ化合物 2 2 2 3 3 重量(g) 0.25 0.30 1.93 0.89 1.21 塊状重合時間(時) 4 4 4 4 4 塊状重合転化率(%) 36 37 39 36 37 引張強度 364 370 375 385 355 引張伸び 40.0 40.5 40.8 39.8 37.5 曲げ弾性率 2.8 2.6 2.6 2.7 2.6 アイゾット衝撃強度 18.0 26.0 27.5 22.1 21.5 <表面抵抗(Ω)> 未洗浄(×1013) 2 3 8 20 40 10回洗浄後(×1013) 4 4 9 40 60 外観 ○ ○ ○ ○ ○
【0041】
【表6】 実 施 例 6 7 8 9 10 CPO 6 7 1 1 1 重量(g) 26.8 27.9 28.1 6.9 68.4 PO 6 7 8 4 4 重量(g) 107 112 112 131 68.4 PIC 3 4 5 1 1 重量(g) 15.8 10.6 9.54 12.1 13.2 BTL重量(mg) 45 45 45 45 45 ビニル単量体(1) ST ST ST ST ST 重量(g) 300 300 300 300 300 ビニル単量体(2) ST ST ST ST ST 重量(g) 550 550 550 550 550 DTBPO重量(g) 0.425 0.425 0.425 0.425 0.425 [−NCO] (μeq/g) 105 72.8 68.3 58.0 70.4 アミノ化合物 3 3 3 3 3 重量(g) 1.40 0.97 0.91 0.78 0.94 塊状重合時間(時) 4 4 4 4 4 塊状重合転化率(%) 38 40 39 38 41 引張強度 359 360 358 348 388 引張伸び 38.0 39.5 41.1 31.0 40.0 曲げ弾性率 2.6 2.6 2.6 2.8 2.6 アイゾット衝撃強度 22.5 22.2 20.0 21.0 36.0 <表面抵抗(Ω)> 未洗浄(×1013) 50 90 30 20 50 10回洗浄後(×1013) 60 100 40 30 50 外観 ○ ○ ○ ○ ○
【0042】
【表7】 実 施 例 11 12 13 CPO 1 1 1 重量(g) 9.3 93.1 28.3 PO 2 2 2 重量(g) 37.3 373 114 PIC 1 1 4 重量(g) 3.4 34.3 8.1 BTL重量(mg) 15 150 45 ビニル単量体(1) ST ST ST+AN 重量(g) 150 500 210+90 ビニル単量体(2) ST − ST+AN 重量(g) 800 − 385+165 DTBPO重量(g) 0.475 0.250 0.425 [−NCO] (μeq/g) 65.2 43.9 55.6 アミノ化合物 1+2 1+2 1+3 重量(g) 0.20+0.065 1.35+0.44 0.52+0.49 塊状重合時間(時) 4 10 3 塊状重合転化率(%) 43 98 34 引張強度 390 290 515 引張伸び 20.4 105 26.5 曲げ弾性率 2.7 1.8 2.7 アイゾット衝撃強度 13.1 45.1 21 <表面抵抗(Ω)> 未洗浄(×1013) 90 0.08 0.1 10回洗浄後(×1013) 100 0.09 0.2 外観 ○ ○ ○
【0043】
【表8】 実 施 例 14 15 16 CPO 1 1 1 重量(g) 28.3 28.3 28.3 PO 2 2 2 重量(g) 114 114 114 PIC 4 4 4 重量(g) 8.1 8.1 8.1 BTL重量(mg) 45 45 45 ビニル単量体(1) ST+α−MST ST+DBST ST+MMA 重量(g) 270+30 270+30 270+30 ビニル単量体(2) ST+α−MST ST+DBST ST+MMA 重量(g) 495+55 495+55 495+55 DTBPO重量(g) 0.425 0.425 0.425 [−NCO] (μeq/g) 61.2 66.8 55.6 アミノ化合物 1+3 1+3 1+3 重量(g) 0.57+0.55 0.62+0.59 0.52+0.49 塊状重合時間(時) 4 4 4塊状重合転化率(%) 34 35 28 引張強度 390 370 440 引張伸び 33.0 27.0 30.0 曲げ弾性率 2.6 2.5 2.8 アイゾット衝撃強度 20.0 18.0 16.0 <表面抵抗(Ω)> 未洗浄(×1013) 30 20 1 10回洗浄後(×1013) 30 30 2外観 ○ ○ ○
【0044】
【表9】 比 較 例 1 2 3 CPO − 1 3 重量(g) − 136 14.3 PO 2 − 3 重量(g) 141 − 77.2 PIC 1 1 2 重量(g) 9.2 14.4 53.5 BTL重量(mg) 45 45 45 ビニル単量体(1) ST ST ST 重量(g) 300 300 300 ビニル単量体(2) ST ST ST 重量(g) 550 550 550 DTBPO重量(g) 0.425 0.425 0.425 [−NCO] (μeq/g) 49.0 76.8 分析せず アミノ化合物 2 2 − 重量(g) 0.22 0.35 − 塊状重合時間(時) 4 4 4 塊状重合転化率(%) 34 32 35 引張強度 260 235 315 引張伸び 2.0 2.8 11.5 曲げ弾性率 2.3 2.3 2.2 アイゾット衝撃強度 2.0 2.0 5.5 <表面抵抗(Ω)> 未洗浄(×1013) 2 >1000 9 10回洗浄後(×1013) 6 >1000 10 外観 △ ○ ○
【0045】
【表10】 実 施 例 17 18 19 引張強度 385 390 395 引張伸び 37.0 28.0 27.7 曲げ弾性率 2.6 2.6 2.7 アイゾット衝撃強度 21 11.0 13.2 <表面抵抗(Ω)> 未洗浄(×1013) 20 90 70 10回洗浄後(×1013) 20 100 80 外観 ○ ○ ○
【0046】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、優れた永
久帯電防止性を有し且つ良好な耐衝撃性と剛性とを有す
る芳香族ビニル系樹脂組成物が提供される。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリウレタンウレアエラストマーの存在
    下に芳香族ビニル単量体を重合することにより得られ、
    上記ポリウレタンウレアエラストマーを2〜60重量%
    含有して成る芳香族ビニル系樹脂組成物において、上記
    ポリウレタンウレアエラストマーが、ポリオール成分と
    して、共役ジエン系重合体ポリオールとポリアルキレン
    エーテルポリオールの割合が5:95〜50:50(重
    量比)のポリオール混合物を使用して得られたポリウレ
    タンウレアエラストマーであることを特徴とする芳香族
    ビニル系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 共役ジエン系重合体ポリオールの1分子
    当りの平均水酸基個数が1個以上であり、そして、上記
    の共役ジエン系重合体ポリオールが、ポリブタジエンポ
    リオール、ポリイソプレンポリオール、アクリロニトリ
    ル/ブタジエン共重合体ポリオール、スチレン/ブタジ
    エン共重合体ポリオール又はこれらの水添物の単独また
    は2種以上の混合物であることを特徴とする請求項1に
    記載の芳香族ビニル系樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 ポリアルキレンエーテルポリオールの1
    分子当りの平均水酸基個数が1個以上であり、そして、
    上記ポリアルキレンエーテルポリオールが、ポリエチレ
    ンオキサイドポリオール、ポリプロピレンオキサイドポ
    リオール又はエチレンオキサイドとプロピレンオキサイ
    ドのランダム又はブロック共重合体ポリオールの単独ま
    たは2種以上の混合物であり、且つ上記ポリアルキレン
    エーテルポリオール中に占めるエチレンオキサイドセグ
    メントの含有量が10重量%以上である請求項1又は2
    に記載の芳香族ビニル系樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 共役ジエン系重合体ポリオール、ポリア
    ルキレンエーテルポリオール及びポリイソシアネート化
    合物を芳香族ビニル単量体に溶解して末端にイソシアネ
    ート基を有するポリウレタンエラストマーを合成し、次
    いで、得られた溶液に、当該溶液中の未反応のイソシア
    ネート基に対して0.05〜1.5化学当量に相当する
    アミノ化合物および/またはアンモニアを添加してポリ
    ウレタンウレアエラストマーを合成し、更に、得られた
    溶液にラジカル重合開始剤を添加して芳香族ビニル単量
    体の重合を行うことにより得られる請求項1乃至3のい
    ずれかに記載の芳香族ビニル系樹脂組成物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7553912B2 (en) 2002-07-12 2009-06-30 Daicel-Evonik Ltd. Composite dispersion and process for producing the same

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