JPH06107601A - ジアルキルカーボネートの製造方法 - Google Patents

ジアルキルカーボネートの製造方法

Info

Publication number
JPH06107601A
JPH06107601A JP4261726A JP26172692A JPH06107601A JP H06107601 A JPH06107601 A JP H06107601A JP 4261726 A JP4261726 A JP 4261726A JP 26172692 A JP26172692 A JP 26172692A JP H06107601 A JPH06107601 A JP H06107601A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst
carbonate
alcohol
magnesium oxide
reaction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4261726A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Kirishiki
賢 桐敷
Yoshiyuki Onda
義幸 恩田
Hideaki Tsuneki
英昭 常木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Shokubai Co Ltd filed Critical Nippon Shokubai Co Ltd
Priority to JP4261726A priority Critical patent/JPH06107601A/ja
Publication of JPH06107601A publication Critical patent/JPH06107601A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 工業的に有利にアルキレンカーボネートとア
ルコールとをエステル交換反応させてジアルキルカーボ
ネートを製造する。 【構成】 触媒として酸化マグネシウムの存在下、一般
式(1)で示されるアルキレンカーボネートと一般式
(2)で示されるアルコールとをエステル交換反応させ
て一般式(3)で示されるジアルキルカーボネートを製
造する。 【化1】 (式中、R1,R2,R3およびR4は各々独立して水素原
子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、シクロア
ルキル基、アルコキシアルキル基またはアルコキシ基を
示し、R5は炭素数1〜20のアルキル基、アルケニル
基、アリールアルキル基、シクロアルキル基またはアル
コキシアルキル基を示す) 【効果】 触媒活性が優れ、エステル交換反応が速やか
に進行し、反応後、触媒が容易に分離できてジアルキル
カーボネートの分離・精製が効率よくできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はジアルキルカーボネート
の製造方法に関するものである。更に詳しくは、触媒と
して酸化マグネシウムの存在下、一般式(1)で示され
るアルキレンカーボネートと一般式(2)で示されるア
ルコールとをエステル交換反応させて一般式(3)で示
されるジアルキルカーボネートを製造する方法に関す
る。このエステル交換反応では目的とするジアルキルカ
ーボネートの他に一般式(4)で示されるアルキレング
リコールも生成する。
【0002】
【化4】
【0003】(式中、R1,R2,R3およびR4は各々独
立して水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール
基、シクロアルキル基、アルコキシアルキル基またはア
ルコキシ基を示し、R5は炭素数1〜20のアルキル
基、アルケニル基、アリールアルキル基、シクロアルキ
ル基またはアルコキシアルキル基を示す)ジアルキルカ
ーボネートは溶剤、ガソリン添加剤などへの利用の他、
毒性の強いホスゲンやジメチル硫酸などの代替となる安
全性が高くて取扱い易いカーボネート化剤、アルキル化
剤として今後需要の伸びが見込まれる化合物である。
【0004】
【従来の技術】ジアルキルカーボネートの製造方法とし
ては、アルキレンカーボネートとアルコールをエステル
交換反応させる方法が種々提案されている。その基本と
なる技術はエステル交換触媒にあり、均一系触媒と不均
一系触媒に分類される。
【0005】均一系触媒としては、例えば、アルカリ金
属またはアルカリ金属誘導体(米国特許第364285
8号、特公昭61−16267号)、第3級脂肪族アミ
ン(特公昭59−28542号)、アルキル錫アルコキ
サイド(特公昭56−40708号)、亜鉛、アルミニ
ウム、チタンのアルコキサイド(特公昭60−2269
7号)、タリウム化合物(特公昭60−27658
号)、ルイス酸と含窒素有機塩基の複合物(特公昭60
−22698号)、ホスフィン化合物(特公昭61−4
381号)、4級ホスホニウム塩(特開昭56−101
44号)、第V族元素含有ルイス塩基およびエポキサイ
ドまたは環状アミジン(特開昭59−106436号)
などが提案されている。
【0006】これら、均一系触媒を用いる方法では、少
量の添加量で高い触媒活性を得ることができる長所があ
るが、反応液から触媒を分離するのが困難である。この
エステル交換反応は平衡反応であり、触媒の存在下に反
応液を蒸留して目的のジアルキルカーボネートを分離し
ようとすると、蒸留中に平衡がずれて逆反応が起こって
一旦生成したジアルキルカーボネートがアルキレンカー
ボネートに戻る。また、触媒が存在するために、分解、
重合反応などが併発して精製工程での効率が悪く、プロ
セス上好ましくなかった。
【0007】一方、不均一系触媒の場合は、反応液から
触媒を分離するのが容易であり、均一系触媒にみられる
上記問題点は解決される。
【0008】不均一系触媒としてイオン交換樹脂、特に
第4級アンモニウム基を交換基として有する固体強塩基
性アニオン交換樹脂を用いる方法が提案されている(特
開昭64−31737号、特開昭63−238043
号)。これらの方法は比較的高い触媒活性を発現する
が、工業的に利用するには耐熱性、耐久性に問題があ
り、とくに、高温条件で第4級アンモニウム基から含窒
素化合物の分解がおこり、触媒成分が反応液中に溶解す
るなど問題があった。
【0009】また、不均一系触媒として、シリカ−チタ
ニア固体酸(特公昭61−5467号);アルカリ金属
あるいはアルカリ土類金属の珪酸塩担持シリカ、アンモ
ニウム交換ゼオライト(特開昭64−31737号);
ジルコニウム、チタン、スズの酸化物(特開昭63−4
1432号);鉛化合物(特開平4−9356号)など
の無機固体触媒を用いる方法も提案されている。これら
の方法は全般的に触媒活性が低く実用には適応しがたい
ものであった。
【0010】更に、近年、不均一系触媒としてMgOと
Al23とを含有するハイドロタルサイト化合物を用い
る方法(特開平3−43354号)や複合酸化物を用い
る方法(欧州特許公開第478073号)が提案されて
いる。これらの方法は上記の方法よりは触媒活性が改善
されてはいるものの、未だ満足のいくものではなく、エ
ステル交換反応が平衡に達するまでに長時間を要した
り、高い反応温度を必要とするなどなお問題がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、アル
キレンカーボネートとアルコールとをエステル交換反応
させてジアルキルカーボネートを製造する方法におい
て、前記従来技術がかかえる問題を解決し、触媒活性と
耐久性に優れた固体触媒を用いて工業的に有利にジアル
キルカーボネートを製造する方法を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、アルキレ
ンカーボネートとアルコールとをエステル交換反応させ
てジアルキルカーボネートを製造する方法について鋭意
検討を行った結果、驚くべきことに触媒として酸化マグ
ネシウムを単独で用いることにより前記目的が達成され
ることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0013】すなわち、本発明は、触媒の存在下、前記
一般式(1)で示されるアルキレンカーボネートと一般
式(2)で示されるアルコールとをエステル交換反応さ
せる一般式(3)で示されるジアルキルカーボネートの
製造方法において、触媒として酸化マグネシウムを用い
ることを要旨とするジアルキルカーボネートの製造方法
である。以下に本発明を詳しく説明する。
【0014】本発明において原料として用いられる一般
式(1)で示されるアルキレンカーボネートは、例え
ば、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、
1,2,−ブチレンカーボネート、2,3−ブチレンカ
ーボネート、1,2−ペンチレンカーボネート、スチレ
ンカーボネート、3−メトキシ−1,2−プロピレンカ
ーボネート、3−エトキシ−1,2−プロピレンカーボ
ネートなどが挙げられ、これらの混合物であっても差し
支えない。これらの中でも、工業的に容易に入手できる
こと、副生する一般式(4)で示されるアルキレングリ
コールの利用価値が高いことから、主としてエチレンカ
ーボネートあるいはプロピレンカーボネートが工業的に
有用である。
【0015】本発明においてもう一方の原料として用い
られる一般式(2)で示されるアルコールは、例えば、
メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコ
ール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、、
イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール、ペンチ
ルアルコール、ヘキシルアルコール、オクチルアルコー
ル、2−エチルヘキシルアルコール、デシルアルコー
ル、ドデシルアルコール、テトラデシルアルコール、ヘ
キサデシルアルコール、オクタデシルアルコール、アリ
ルアルコール、ベンジルアルコール、シクロヘキシルア
ルコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エ
チレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコ
ールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブ
チルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルなどが挙
げられ、これらの混合物であっても差し支えない。これ
らの中でも、製造されるジアルキルカーボネートとして
ジメチルカーボネートの需要が大きいことから、メチル
アルコールが工業的に有用である。
【0016】これら原料のアルキレンカーボネートおよ
びアルコールの組み合せにより、前記反応式に従って一
般式(3)で示されるジアルキルカーボネートおよび一
般式(4)で示されるアルキレングリコールが生成す
る。
【0017】本発明においては触媒として酸化マグネシ
ウムを用いる。酸化マグネシウムであれば特に制限はな
く、一般的な方法により製造されたものでよいが、好ま
しくは純度95重量%以上、より好ましくは純度98重
量%以上のものがよい。酸化マグネシウムを製造するに
は、例えば金属マグネシウムを空気中で燃焼させる方
法、マグネシウムの水酸化物、硝酸塩、炭酸塩、酢酸塩
などを空気中で焼成する方法などが用いられる。これら
の中で、工業的に利用しやすく、焼成温度が比較的低く
高い比表面積が得られる製法としてマグネシウムの水酸
化物、炭酸塩を焼成する方法が好ましい。また一般に医
薬用制酸剤、工業用吸着剤として販売されている酸化マ
グネシウムを利用することもできる。
【0018】本発明において、酸化マグネシウムが触媒
として有効に作用するには、酸化マグネシウム固体表面
に十分な塩基量が存在することが必要である。表面塩基
量は、例えばハメット滴定法(触媒 Vol26,No
4,251(1984))により求めることができ、フ
ェノールフタレインを指示薬とし安息香酸で滴定するこ
とにより定量できる。表面塩基量は0.05mmol/
g以上、より好ましくは0.1mmol/g以上あると
よい。表面塩基量が0.05mmol/g未満の場合、
十分な触媒活性が得られないため好ましくない。
【0019】本発明に用いる酸化マグネシウムは、多孔
質で比表面積の大きなものが高い触媒活性を得られるの
で好ましい。比表面積は通常5〜500m2/g、より
好ましくは10〜300m2/gの範囲の酸化マグネシ
ウムが用いられる。比表面積が5m2/g未満の場合十
分な触媒活性が得られないため好ましくない。また、比
表面積が500m2/gを越えると、触媒の強度が低下
し、耐久性の面で問題が生じるため好ましくない。
【0020】本発明に用いる酸化マグネシウムは、触媒
として使用する前に炭酸ガスや水分などの表面吸着物を
除去する目的で、窒素などの不活性ガス気流中で加熱処
理することにより活性化することが好ましい。その際の
処理温度は300℃〜800℃の範囲、より好ましくは
400〜700℃の範囲である。処理温度が300℃未
満では吸着物質の脱着が不十分となるため好ましくな
い。また、処理温度が800℃を越えると酸化マグネシ
ウムが一部溶融し表面積が減少するため好ましくない。
活性化処理の時間は表面吸着物の量や処理温度により左
右されるため特に限定されるのもではないが通常1〜1
00時間の範囲である。
【0021】本発明において、触媒として用いる酸化マ
グネシウムの形状には特に制限はないが、反応時の通液
性や反応後の触媒分離を容易にするため、成形されてい
ることが望ましい。その形態は、100μm程度の微粉
末でも、造粒、打錠などの一般的な方法で成型したもの
でも使用できる。
【0022】本発明に用いる触媒を調製するにあたっ
て、適当なバインダーを用いることもできる。バインダ
ーは酸化マグネシウム固体を結合させ触媒の機械的強度
を増強させる目的で用いられるものであり、本発明に係
わる反応を阻害したり酸化マグネシウムの触媒活性を阻
害したりしないものであれば無機物あるいは有機物いず
れでもよい。また、バインダーは反応に対して触媒活性
がある程度発現するものでも特に制限はない。しかし、
酸化マグネシウムと均一に反応し複合化するものは酸化
マグネシウムの表面を消失させ触媒活性を阻害すること
になるので好ましくない。本発明に用いられるバインダ
ーの具体例としては、シリカゾル、アルミナゾル、ジル
コニアゾル、有機ポリマーなどが挙げられる。
【0023】本発明に用いる触媒を調製するにあたっ
て、適当な担体を用いることもできる。担体はその表面
に酸化マグネシウムを分散させて高表面積の触媒とした
り触媒の機械的強度を高めたりする目的で用いられる。
担体は反応を阻害したり酸化マグネシウムの触媒活性を
阻害したりしないものであれば特に制限はなく、反応に
対して触媒活性がある程度発現するものでもよい。しか
し、酸化マグネシウムと均一に反応し複合化するものは
酸化マグネシウムの表面を消失させ触媒活性を阻害する
ことになるので好ましくない。本発明に用いられる担体
の具体例としては、シリカ、アルミナ、ジルコニア、チ
タニア、シリカ−アルミナ、ジルコニア−チタニア、シ
リカ−ジルコニア、アルミナ−チタニア、シリカ−チタ
ニア、アルミナ−ジルコニアなどの無機担体;カオリナ
イト族のカオリナイト、ディッカイト、ハロイサイト、
クリソタイル、リザーダイト、アメサイトなどやスメク
タイト族のモンモリロナイト、バイデライト、サポナイ
ト、ヘクトライト、ソーコナイトなど、雲母族の白雲
母、パラゴナイト、金雲母、黒雲母、レピドライトな
ど、ハイドロタルサイト、タルクなどの粘土鉱物;など
が挙げられる。
【0024】本発明において原料として用いるアルキレ
ンカーボネートとアルコールの組成比は理論的にはモル
比で2であるが、特に限定されるのではなく製造プロセ
スに併せて広い範囲で用いることができる。当該反応は
平衡反応であるため、一般的にはアルキレンカーボネー
トの転化率を向上するためにアルコールの比率を上げる
ことが好ましく、通常アルキレンカーボネートとアルコ
ールのモル比は1〜20より好ましくは2〜10の範囲
である。
【0025】本発明において、反応温度は原料の種類や
触媒の活性により適応範囲が異なるが、一般的には30
〜300℃、より好ましくは、50〜200℃の範囲で
ある。
【0026】その際、圧力は反応液の蒸気圧により規定
されるものであり、特に制限はなく、エステル交換反応
への影響は少ない。
【0027】本発明において、触媒の存在下アルキレン
カーボネートとアルコールをエステル交換反応させる方
法としては、回分式反応でも流通式反応でもよく、特に
限定されるものではない。
【0028】回分式反応をおこなう場合の触媒の使用量
は、原料に対して0.1〜30重量%、より好ましくは
1〜15重量%の範囲である 回分式反応機内に、本発
明の触媒、および原料を所定量充填し、所定温度で攪拌
を伴いながらエステル交換反応することにより、目的と
するジアルキルカーボネートを含む反応液混合物が得ら
れる。その際反応時間は反応温度と触媒使用量により異
なるが、一般的には0.1〜100時間、より好ましく
は1〜30時間の範囲が用いられる。こうして得られた
触媒を含む反応液から触媒は濾過、遠心分離などの方法
により容易に分離でき、触媒を分離した反応液からジア
ルキルカーボネートや副生するアルキレングリコール、
未反応のアルキレンカーボネートやアルコールを一般的
には蒸留により、場合により抽出や再結晶などの方法に
より回収することができる。
【0029】流通式反応を行う場合には、固定床式、流
動床式、攪拌漕式いずれの方式でも用いることができ
る。この際の通液条件は、触媒に対する液時空間速度
(LHSV)で表すと、0.1〜50hr-1、より好ま
しくは0.2〜10hr-1の範囲を用いることができ
る。
【0030】
【発明の効果】本発明の方法により、アルキレンカーボ
ネートとアルコールからジアルキルカーボネートへのエ
ステル交換反応が速やかに進行し、かつ触媒の酸化マグ
ネシウムが反応液に不溶であることから、反応液と触媒
の分離が容易であり、均一系触媒でみられる蒸留工程で
の残存触媒による逆反応、分解、重合反応などによる収
率低下を防止できる。従って、工業的に重要なジアルキ
ルカーボネートを効率的に生産でき、産業の発展に貢献
するものである。
【0031】
【実施例】次に本発明について実施例および比較例を挙
げてさらに詳細に説明するが、本発明はこれだけに限定
されるものではない。
【0032】なお、実施例中の転化率、収率は以下の式
により求めたものである。
【0033】
【数1】
【0034】また、触媒表面の塩基量はフェノールフタ
レインを指示薬として安息香酸により滴定して求めた。
【0035】
【実施例1】水酸化マグネシウムを窒素気流中500℃
で5時間焼成して酸化マグネシウムを得、触媒とした。
この触媒は比表面積50m2/g、表面の塩基量は0.
40mmol/gであった。
【0036】攪拌器、コンデンサー、温度計を取り付け
たガラス製フラスコにエチレンカーボネート1モル(8
8g)、メチルアルコール2モル(64g)、触媒1
5.2g(反応液の10重量%)を仕込んで加熱し、反
応温度60℃でエステル交換反応を行った。反応中、反
応液の一部を採取して高速液体クロマトグラフにより反
応液組成を分析した。その結果を表1に示した。
【0037】
【実施例2】攪拌器、温度計を取り付けたオートクレー
ブにエチレンカーボネート1モル(88g)、メチルア
ルコール2モル(64g)、実施例1の調製法により調
製した触媒15.2g(反応液の10重量%)を仕込ん
で加熱し、反応温度100℃にて2.5時間反応を行っ
た。
【0038】反応終了後、高速液体クロマトグラフによ
り反応液組成を分析した。その結果、エチレンカーボネ
ート転化率59モル%、メチルアルコール転化率45モ
ル%、ジメチルカーボネート収率32モル%、エチレン
グリコール収率30モル%であった。
【0039】
【実施例3】反応温度を140℃、反応時間1時間とし
た他は実施例2と同様にしてエステル交換反応および分
析を行った。
【0040】分析した結果、エチレンカーボネート転化
率56モル%、メチルアルコール転化率41モル%、ジ
メチルカーボネート収率28モル%、エチレングリコー
ル収率26モル%であった。
【0041】
【比較例1】触媒としてハイドロタルサイト化合物(組
成式:Mg6Al2(OH)16CO3・4H2O)を用いた
以外は実施例1と同様にしてエステル交換反応および分
析を行った。なお、この触媒は表面積88m2/g、表
面の塩基量は0.70mmol/gであった。
【0042】分析結果を表1に示した。
【0043】
【実施例4】攪拌器、温度計を取り付けたオートクレー
ブにプロピレンカーボネート1モル(102g)、メチ
ルアルコール1.25モル(40g)、実施例1の調製
法により調製した触媒7.1g(反応液の5重量%)を
仕込んで加熱し、反応温度160℃にて5時間エステル
交換反応を行った。
【0044】反応終了後、高速液体クロマトグラフによ
り反応液組成を分析した。その結果、プロピレンカーボ
ネート転化率38モル%、メチルアルコール転化率44
モル%、ジメチルカーボネート収率20モル%、プロピ
レングリコール収率17モル%であった。
【0045】
【表1】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 触媒の存在下、一般式(1) 【化1】 (式中、R1,R2,R3およびR4は各々独立して水素原
    子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、シクロア
    ルキル基、アルコキシアルキル基またはアルコキシ基を
    示す)で示されるアルキレンカーボネートと一般式
    (2) 【化2】 (式中、R5は炭素数1〜20のアルキル基、アルケニ
    ル基、アリールアルキル基、シクロアルキル基またはア
    ルコキシアルキル基を示す)で示されるアルコールとを
    エステル交換反応させる一般式(3) 【化3】 (式中、R5は前記と同じである)で示されるジアルキ
    ルカーボネートの製造方法において、触媒として酸化マ
    グネシウムを用いることを特徴とするジアルキルカーボ
    ネートの製造方法。
JP4261726A 1992-09-30 1992-09-30 ジアルキルカーボネートの製造方法 Pending JPH06107601A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4261726A JPH06107601A (ja) 1992-09-30 1992-09-30 ジアルキルカーボネートの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4261726A JPH06107601A (ja) 1992-09-30 1992-09-30 ジアルキルカーボネートの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06107601A true JPH06107601A (ja) 1994-04-19

Family

ID=17365859

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4261726A Pending JPH06107601A (ja) 1992-09-30 1992-09-30 ジアルキルカーボネートの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06107601A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6162940A (en) * 1999-12-14 2000-12-19 Mobil Oil Corporation Process for co-production of dialkyl carbonate and alkanediol
US6166240A (en) * 2000-02-22 2000-12-26 Mobil Oil Corporation Process for co-production of dialkyl carbonate and alkanediol
US6207850B1 (en) 1999-11-03 2001-03-27 Mobil Oil Corporation Process for co-production of dialkyl carbonate and alkanediol
US6342623B1 (en) 2000-02-04 2002-01-29 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Process for co-production of dialkyl carbonate and alkanediol
WO2002070452A1 (en) * 2001-02-28 2002-09-12 Mobil Oil Corporation Process for co-production of dialkyl carbonate and alkanediol
US6573396B2 (en) 2001-10-12 2003-06-03 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Co-production of dialkyl carbonates and diols with treatment of hydroxy alkyl carbonate
US6620959B1 (en) 2002-04-16 2003-09-16 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Process for the production of unsymmetric and/or symmetric dialkyl carbonates and diols
WO2009057773A1 (ja) * 2007-11-02 2009-05-07 Ube Industries, Ltd. エステル交換反応用触媒及びそれを用いたアルキルエステルの製造方法、並びにアルキルエステル混合物及びそれが含まれた燃料
EP3010876B1 (en) 2013-06-19 2018-08-08 L'Air Liquide Société Anonyme pour l'Etude et l'Exploitation des Procédés Georges Claude Process for producing fatty alcohols from fatty acid methyl ester

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6207850B1 (en) 1999-11-03 2001-03-27 Mobil Oil Corporation Process for co-production of dialkyl carbonate and alkanediol
US6162940A (en) * 1999-12-14 2000-12-19 Mobil Oil Corporation Process for co-production of dialkyl carbonate and alkanediol
US6342623B1 (en) 2000-02-04 2002-01-29 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Process for co-production of dialkyl carbonate and alkanediol
US6166240A (en) * 2000-02-22 2000-12-26 Mobil Oil Corporation Process for co-production of dialkyl carbonate and alkanediol
WO2002070452A1 (en) * 2001-02-28 2002-09-12 Mobil Oil Corporation Process for co-production of dialkyl carbonate and alkanediol
US6573396B2 (en) 2001-10-12 2003-06-03 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Co-production of dialkyl carbonates and diols with treatment of hydroxy alkyl carbonate
US6620959B1 (en) 2002-04-16 2003-09-16 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Process for the production of unsymmetric and/or symmetric dialkyl carbonates and diols
US6930195B2 (en) 2002-04-16 2005-08-16 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Process for the production of unsymmetric and/or symmetric dialkyl carbonates and diols
US7453007B2 (en) 2002-04-16 2008-11-18 Badger Licensing, Llc Process for the production of unsymmetric and/or symmetric dialkyl carbonates and diols
WO2009057773A1 (ja) * 2007-11-02 2009-05-07 Ube Industries, Ltd. エステル交換反応用触媒及びそれを用いたアルキルエステルの製造方法、並びにアルキルエステル混合物及びそれが含まれた燃料
EP3010876B1 (en) 2013-06-19 2018-08-08 L'Air Liquide Société Anonyme pour l'Etude et l'Exploitation des Procédés Georges Claude Process for producing fatty alcohols from fatty acid methyl ester

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2631803B2 (ja) ジアルキルカーボネートの製造方法
KR101770001B1 (ko) N,n-다이알킬아미노에틸 (메트)아크릴레이트의 제조
TWI429625B (zh) 製備二甲基丙烯酸乙二醇酯之方法
WO2010074256A1 (ja) ジアルキルカーボネートの製造方法
JPH0753470A (ja) ジアルキルカーボネートの製造方法
EP2113499B1 (en) Use of metal salts of trifuoromethane sulphonic acid as esterification catalyst and/or transesterification catalyst
JPH06107601A (ja) ジアルキルカーボネートの製造方法
WO2012144856A2 (ko) 디알킬카보네이트의 제조 방법
JP3568225B2 (ja) アルキレンカーボネートの製造方法
JP2018076235A (ja) ε−カプロラクタムの製造方法
JPH06239806A (ja) ジアルキルカーボネートの製造方法
JP2003300926A (ja) α−ヒドロキシカルボン酸又はα−オキソカルボン酸の製造方法
JPH06238165A (ja) ジアルキルカーボネートの製造方法
JPH0710811A (ja) ジアルキルカーボネートの製造方法
JP2000281630A (ja) 非対称ジアルキルカーボネートの製造方法
US20030045759A1 (en) Process for preparing 1,2, 4-butanetriol
CN113996339A (zh) 一种用于制备环状碳酸酯的催化剂及其环状碳酸酯的制备方法
JP2955866B2 (ja) ジアルキルカーボネートの製造方法
JP3726123B2 (ja) ジアルキルカーボネートの製造法
JPH0967365A (ja) アルキレンカーボネートの製造方法
TW200920726A (en) Process for the preparation of alkylene glycols
JPH10237026A (ja) 非対称鎖状炭酸エステル化合物の製造方法
KR100522781B1 (ko) 칼륨 담지 촉매를 이용한 디메틸카보네이트의 제조방법
JP3726124B2 (ja) ジアルキルカーボネートの製造方法
JPH10139736A (ja) アルキルアリールカーボネートの製造方法