JPH061075B2 - スクロ−ル型圧縮機における容量制御機構 - Google Patents

スクロ−ル型圧縮機における容量制御機構

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JPH061075B2
JPH061075B2 JP59199266A JP19926684A JPH061075B2 JP H061075 B2 JPH061075 B2 JP H061075B2 JP 59199266 A JP59199266 A JP 59199266A JP 19926684 A JP19926684 A JP 19926684A JP H061075 B2 JPH061075 B2 JP H061075B2
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JP
Japan
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valve plate
rotary valve
scroll member
capacity control
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JP59199266A
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光金 稲垣
俊郎 藤井
孝 道端
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Jidoshokki Seisakusho KK
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C28/00Control of, monitoring of, or safety arrangements for, pumps or pumping installations specially adapted for elastic fluids
    • F04C28/10Control of, monitoring of, or safety arrangements for, pumps or pumping installations specially adapted for elastic fluids characterised by changing the positions of the inlet or outlet openings with respect to the working chamber
    • F04C28/14Control of, monitoring of, or safety arrangements for, pumps or pumping installations specially adapted for elastic fluids characterised by changing the positions of the inlet or outlet openings with respect to the working chamber using rotating valves

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 (産業上の利用分野) 本発明は固定スクロール部材のうず巻部と可動スクロー
ル部材のうず巻部とを偏心してかみ合わせ、可動スクロ
ール部材のうず巻部を公転させて両うず巻部間に形成さ
れる密閉状の圧縮室を中心方向へ移動させながら容積を
減少して中心部から圧縮流体を吐出させるようにしたス
クロール型圧縮機において、室内の冷房負荷の変化にと
もなって圧縮容量を段階的に制御することのできる容量
制御機構に関するものである。
(従来の技術) 従来の容量制御機構として、特開昭59−105994
号公報に示すように可動又は固定のスクロール部材の基
板に対し吸入室と圧縮室を連通するためのバイパス孔を
貫設し、該バイパス孔には該バイパス孔開閉用のスプー
ルを摺動自在に嵌入し、該スプールの両側には圧縮工程
中の圧縮室と連通する高圧室と、吸入室若しくは吸入行
程中の圧縮室と連通する低圧室を設け、さらに前記スプ
ールには前記バイパス孔を開放する方向、すなわち高圧
室側へ付勢するための付勢部材を設けたものが提案され
ている。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、前記容量制御機構は圧縮された冷媒ガスを吐
出し得る吐出通路が固定スクロール部材の基板中央部に
設けられているため、前記バイパス孔を前記吐出通路に
関して点対称位置に2つ以上設ける必要度が高くこの場
合にはスプールが少なくとも2つ以上必要であるが、ス
プールにより連通孔を開閉するためバイパスポート位置
が規制されるとともに構造が複雑となるという問題があ
る。
本発明は1つの駆動機構により複数のバイパス孔の開閉
を行うことができ、構造を簡素化することを、その解決
しようとする問題点とするものである。
発明の構成 (問題点を解決するための手段) この発明は前記問題点を解決するために、固定スクロー
ル部材の基板背面側を中心部に位置する吐出室と外周部
に位置する環状の低圧室に区画形成し、前記基板の背面
に対し前記低圧室内において前記吐出室を取り囲むよう
に、かつ回動可能に摺接される環状のロータリーバルブ
プレートを配し、前記基板には前記圧縮室と連通するバ
イパス孔を対をなす二組の圧縮室のそれぞれに対応して
うず巻方向に少なくとも2箇所以上づつ貫設するととも
に、前記ロータリーバルブプレートにはその回動によっ
て前記バイパス孔と低圧室とを選択的に連通し得る連通
孔を同じく対をなす二組の圧縮室のそれぞれに対応して
うず巻方向に少なくとも2箇所以づつ設け、さらに前記
低圧室には前記ロータリーバルブプレートを負荷容量に
関連して回動させるための回動調節機構を設けるという
手段を採っている。
(作用) 本発明は前記手段により、圧縮機が停止されかつロータ
リーバルブプレートがバイパス孔を開放する位置に保持
された状態において、圧縮機が起動されると、圧縮室で
圧縮されたガスの一部はバイパス孔から低圧室へ還元さ
れ、このため小容量運転となって、起動時のショックが
緩和される。そして、冷房負荷が大きい場合は回動調節
機構によりロータリーバルブプレートがバイパス孔を閉
鎖する方向に回転され、圧縮室からバイパス孔を経て低
圧室へ還元されるガスの量が少なくなって冷房能力を高
める。反対に冷房負荷が小さくなると回動調節機構によ
りロータリーバルブプレートがバイパス孔を開放する方
向に移動され、圧縮室からバイパス孔を経て低圧室へ還
元されるガス量が多くなって冷房能力が小さくなる。
(実施例) 以下、本発明を具体化した一実施例を図面に従って説明
すると、センタハウジング1の左端部にはフロントハウ
ジング2が図示しない複数本の締付ボルトにより固定さ
れ、センタハウジング1の右端部にはリヤハウジング3
が一体的に設けられている。
フロントハウジング2の中央部には円筒状のボス部4が
一体に形成され、その中心孔4aには左右一対のラジア
ルボールベアリング5により回転軸6が支承され、外端
部において駆動源に接続される。又、回転軸6とボス部
4の間にはシャフトシール機構7が介装されており、こ
のシール機構7を収納するシール室7aの上部とフロン
トハウジング2内と連通するように前記ボス部4の基端
上部には冷媒ガスの導入孔4bが設けられている。
前記回転軸6の内端部には偏心軸8が連結されており、
この偏心軸8上には可動スクロール部材9を構成する円
形状をなす基板9aの背面中心部に一体的に形成したボ
ス部9bがラジアルニードルベアリング10又はプレー
ンベアリングを介して回転可能に支承されている。前記
可動スクロール部材9の前面には第4図に示すようにう
ず巻部9cが一体形成されている。
一方、センタハウジング1とフロントハウジング2の接
合部に形成された環状の係止段部には可動スクロール部
材9の自転防止を行なう固定リング11の外周縁がキー
12により回動不能に係合されている。この固定リング
11を境としてフロントハウジング2側には吸入室Aが
形成され、センタハウジング1側には作動室Bが形成さ
れており、吸入室Aにはフロントハウジング2の外周上
部に貫設した吸入口2aにより外部回路から冷媒ガスが
導入される。さらに、固定リング11の外側部には第2
図に示すように吸入通路11aが複数(本実施例では4
つあるが小孔を多数設けてもよい)箇所に設けられ、吸
入室Aから作動室B(該室も吸入室であるが説明の都合
上吸入室Aと区別した)へ冷媒ガスが導入される。
前記可動スクロール部材9の基板9a背面には第1,2
図に示すように中心を通る上下方向に自転防止用のガイ
ド溝9dが刻設され、前記固定リング11の前面には第
2図に示すように左右方向に自転防止用のガイド溝11
bが刻設されている。そして、ガイド溝9dには第3図
に示すように四角環状をなす自転防止リング13が上下
方向の摺動可能に係合されるとともに、ガイド溝11b
にも前記自転防止リング13が第2図に示すように左右
方向のスライド可能に係合されている。
従って、前記回転軸6により偏心軸8が一定の円軌跡を
描きながら第2図において反時計回り方向へ例えば90
度回転されると、一体的に形成された自転防止リング1
3が固定リング11のガイド溝11bに規制されている
ので、自転防止リング13はガイド溝11bに沿って左
方へ真直ぐに平行移動され、このため基板9aのガイド
溝9dも上下同じ方向に保持され、可動スクロール部材
9の自転は防止される。
前記回転軸6の内端部には、可動スクロール部材9の公
転運動を円滑に行なうためのバランスウェイト14が固
着されている。
前記センタハウジング1とリヤハウジング3の境界部内
周面には、固定スクロール部材15を構成する円形状を
なす基板15aの外周縁が回動不能にかつ半径方向へ移
動不能に嵌着されている。この基板15aの前面には第
4図に示すようにうず巻部15bが前記可動スクロール
部材のうず巻部9cと常時2箇所以上で局部的に接触す
るように一体的に固着されている。前記固定スクロール
部材15の基板15aの背面はリヤハウジング3の内壁
中央部に一体形成した円筒状の隔壁3aにより後方への
移動不能に位置規制され、かつ該隔壁3aの内側を吐出
室Dとし、外側を環状の低圧室Eとするとともに、該低
圧室Eは作動室Bと通路15dを介して連通している。
又、前記基板15aのほぼ中心部には前記吐出室Dへ圧
縮された冷媒ガスを吐出し得る吐出通路15cが透設さ
れている。前記リヤハウジング3外側壁の中心部には吐
出室Dと連通する吐出口3bが透設され冷媒ガスを外部
回路へ圧送するようにしている。従って、前記偏心軸8
により可動スクロール部材9のうず巻部9cが固定スク
ロール部材15のうず巻部15bに局部的に接触しなが
ら第4図時計回り方向へ公転されると、両うず巻部9
c,15bの接触部がうず巻部15bの内周面上を中心
へ向って移動する。このため2つの接触部によって形成
される対をなしている二組の密閉状の圧縮室C1,C
2,C1',C2'(1対のC1,C1′は吸入と密閉を繰
り返し、1対のC2,C2′は常時密閉状態にある)が
徐々に取り込んだ冷媒ガスを圧縮しながら中心部へ移動
し、吐出通路15cから吐出室Dへ吐出て吐出口3bか
ら外部回路へ圧送する。
次に、この発明の容量制御機構を第1図、第4図〜第6
図について説明すると、前記固定スクロール部材15の
基板15aには前記低圧室Eと作動室Bを連通する通路
15dが貫設され、又該基板15aの背面には前記低圧
室E内に位置し、かつ隔壁3aを囲むように円環状をな
す収容溝15eが刻設されている。そして、この収容溝
15eにはドーナツ板状のロータリーバルブプレート1
6が回転可能に収容されている。第4図に示すように前
記基板15aには収容溝15e内において前記対をなし
ている二組の圧縮室C1,C2,C1',C2'のガスを低
圧室Eへ導くための同円形状のバイパス孔17a,17
b,17c,17d,17a',17b',17c',17d'
が圧縮室C1,C2,C1',C2″の圧縮の進むうず巻
方向に設けられている。前記ロータリーバルブプレート
16には前記バイパス孔17a〜17d,17a'〜17
d'と対応するように、低圧縮室Eと連通し得る連通孔1
6a〜16d,16a'〜16d'が同じく圧縮の進むうず
巻方向に設けられている。又、これら連通孔16a〜1
6d 16a'〜16d'は外周つまり低圧側ほど円周に沿
って長穴としている。ロータリーバルブプレート16が
往復回転すると低圧側からバイパス孔は開放し、高圧側
から閉鎖するようになっている。なお、バイパス孔17
aと17a',17bと17b',17cと17c',17d
と17d',連通孔16aと16a',16bと16b',1
6cと16c',16dと16d'は基板15aの中心軸O
に関して点対称位置に設けられている。
前記リヤハウジング3の低圧室Eには前記ロータリーバ
ルブプレート16を回転させる回動調節機構が組込まれ
ている。これについて述べると、リヤハウジング3の内
壁にはシリンダ18が固定され、該シリンダ18の内部
にはロッド19を有するピストン20が往復動可能に設
けられている。そして、前記ロッド19の先端部をロー
タリーバルブプレート16の背面に止着したピン21に
係合し、ピストン20が往復動されるとロータリーバル
ブプレート16を回転するようにしている。前記シリン
ダ18のピストン側シリンダ室22は該シリンダ18に
貫設した透孔18aによって前記低圧室Eと連通され、
又、ロッド19側シリンダ室23は透孔18b及び図示
しない管路によって圧縮行程中の圧縮室C2と連通され
ている。ピストン側シリンダ室22内には付勢部材とし
てのばね24が介装され、常にはロータリーバルブプレ
ート16がバイパス孔17a〜17d,17a'〜17d'
を開放する方向に付勢している。
次に、以上のように構成したスクロール圧縮機について
その作用を説明する。
圧縮機が停止した状態においては、機内各部すなわち吸
入室A、作動室B、圧縮室C1、C2、C1'、C2'、吐
出室D及び低圧室Eはそれぞれほぼ同圧状態にあり、ピ
ストン側シリンダ室22に作用する吸入圧PSとロッド
側シリンダ室23に作用する中間圧PHとが等しくなっ
ている。また、ロータリーバルブプレート16はばね2
4によりピストン20及びロッド19を介して、各バイ
パス孔17a〜17d,17a'〜17d'を全て開放する
位置に付勢保持され、第6図(a)に示すようにバイパ
ス孔17a〜17d、17a'〜17d'と連通孔16a〜
16d,16a'〜16d'とはそれぞれ全て連通し、圧縮
室C1,C2,C1',C2'と低圧室Eとは互いに連通さ
れた状態にある。
なお、ダッシュを付したバイパス孔17a'〜17d'、連
通孔16a'〜16d'についてはダッシュを付さない側の
作用と同じ作用のため以後説明を省略する。
この状態において、電磁クラッチ(図示省略)の接続操
作を介してエンジンの駆動力が回転軸6に伝達されて圧
縮動作が開始されると、エバポレータ(図示略)により
吸入管路から吸入口2aを経て吸入室A内に送り込まれ
た冷媒ガスは吸入通路11aを経て作動室B内に吸入さ
れる。作動室B内に吸引された冷媒ガスは、可動スクロ
ール部材9の公転作用により吸入行程中の圧縮室C1内
へ取り込まれて圧縮されながら吐出通路15cへと送り
出され、吐出室D、吐出口3b及び吐出管路を経てコン
デンサー(図示略)に送られる。
一方、前述したように圧縮室C1に取り込まれた後、常
時密閉状態の圧縮室C2まで圧縮された冷媒ガスの大半
は、バイパス孔17a〜17d及び連通孔16a〜16
dを経て低圧室Eへ送られ、さらに、通路15dを経て
作動室Bへ還元される。こうして、冷媒ガスの大半が圧
縮途中において作動室B側に還元することにより、圧縮
機の始動時における衝撃を緩和することができるととも
に、起動トルクを軽減して電磁クラッチの耐久性を向上
することができ、又液圧縮時の衝撃をも緩和することが
できる。
ところで運転開始時等冷房負荷が大きい状態において
は、吸入室A内の圧力は比較的高く、冷房負荷が減少し
た状態においては逆に吸入室Aの圧力は低くなる。そし
て、この吸入側圧力と圧縮側圧力との間に生ずる差圧△
Pは第7図に示すように吸入側圧力が高くなるのに比例
して大きくなるのである。従って、運転開始時等冷房負
荷が大きくて吸入側圧力が高い状態にある場合において
は、前記差圧△Pは大きくなり、反対に、車室内が冷え
て冷房負荷が小さく吸入側圧力が低い状態においては、
差圧△Pは小さくなる。
以上の関係からこの実施例では、第7図に示すように吸
入圧PSが下限設定値Pa2以下であって、冷房負荷が
小さいときには、バイパス孔17a〜17dが全て開放
されるように、又、吸入圧PSが上限設定値Pa1以上
で冷房負荷が大きいときにはバイパス孔17a〜17d
が全て閉鎖され、さらに、前記上限下限設定値Pa1,
Pa2の間にあるときは、シリンダ18内のピストン2
0が往復動してバイパス孔17a〜17dの開放度合を
任意に調節し得るように、前記ばね24の取付時の初期
荷重FOを設定している。さらに、詳述すると、第7図
において(B)で示す中間の圧力曲線に基づいて、該曲
線における差圧(PH(B)−PS(B))を基準とし
て FO=S[PH(B)−PS(B)]になるように設定
する。(ただしSはピストン20の断面積とする) なお、上限下限設定値Pa1,Pa2はガスの蒸発温度
における蒸気圧により定める。
さて、圧縮機が始動されるとバイパス孔17d,17'd
より吐出側において圧縮が行なわれ吸入圧PSとのあい
だに差圧△Pが生じ、該差圧がばね24の弾性力を上回
った状態、つまりS(PH−PS)>FOが成立し、ピ
ストン20がばね24の弾性力に抗してバイパス孔17
a〜17dを閉鎖する方向に押圧され、第5図(b)に
示すようにロータリーバルブプレート16がバイパス孔
17a〜17dを閉鎖する方向、すなわち、第4図にお
いて反時計回り方向に回転し、第6図(a)〜(e)に
示すように各バイパス孔17d〜17aの順に塞がれ
る。この結果、圧縮室C2内の冷媒ガスはバイパス孔1
5dを経て低圧室E側に流出することなく、圧縮室C1
内に取り込まれた冷媒ガスはその全てが圧縮されて吐出
室Dへ送り出され、100%運転状態となる。
このように前記実施例ではバイパス孔17a〜17dの
開閉を4つの段階で行なうように形成したため、起動時
における100%運転への移行が円滑に行なわれる。
一方、室内の冷房負荷が減少し、吸入室A内に送り込ま
れる冷媒ガスの吸入圧PSが低下するのに伴ない吸入側
圧力と圧縮側圧力間の差圧△Pも小さくなり、吸入圧P
Sが上限設定値Pa1以下になると、容量可変運転領域
になる。
この、容量可変運転領域では、ピストン20の両面に働
く吸入圧PSと中間圧PH(吐出圧も可)の差圧△P=
S(PH−PS)と、ばね24の初期荷重FOとばね荷
重F=k×xの関係によりバイパス孔の開放状態が異な
る。ここで、kはばね定数、xはピストン20変位量で
ある。
S(PH−PS)<FO+Fの状態ではピストン20は
動かない。しかしS(PH−PS)>FO+Fとなると
ピストン20がロータリーバルブプレート16をバイパ
ス孔17a〜17dを開放する方向に動かし、S(PH
−PS)=FO+Fになると、ピストン20が停止さ
れ、バイパス孔17a〜17dのうち17aが開放され
た状態でバルブプレート16が停止される。
さらに、前記バイパス孔17aが開放された状態でも冷
房負荷が小さい時には、前述した動作と同様にバイパス
孔17b〜17dが順次開放され、吸入圧PSが下限設
定値Pa2以下になると、全てのバイパス孔17a〜1
7dが開かれ、最小容量運転となる。
反対に、車室温度が上昇して冷房負荷が大きくなってい
く段階では前述した小さくなっていく段階の作用と逆の
作用により、ロータリーバルブプレート16が回転し、
バイパス孔17d,17c,17b,17aの順に閉鎖
され、圧縮室C1,C2,C1',C2'と低圧室Eが連通
しなくなり、第6図(e)に示すように載大容量運転と
なる。
次に、本発明は次のような別例で具体化することも可能
である。
(1)ロータリーバルブプレート16の駆動機構はステ
ップモータにしてもよい。
(2)前記実施例ではピストン側シリンダ室22内へ吸
入圧を作用させるようにしたがこれに代えて圧縮室C
1,C1'内の中間圧を作用させ、ロッド側シリンダ室2
3に前記中間圧よりも高い中間圧又は吐出圧を作用させ
るようにしてもよい。又、吸入圧と中間圧、中間圧と吐
出圧は三方弁により選択的に作用させるようにしてもよ
い。
(3)吸入圧、設定圧の差圧を電気的に測定し、作動す
る電磁弁により吸入圧と中間圧が選択されるようにして
もよい。
(4)前記実施例では吸入口をフロントハウジング2に
設けたがセンターハウジング1又はリヤハウジング3に
設けてもよい。
(5)バイパス孔の数および位置は任意に変更しても可
能である。
発明の効果 以上詳述したように、この発明は1つの回動調節機構に
より、1枚のロータリーバルブプレートを作動させ複数
のバイパス孔の開閉を行なうことができるため複数段階
の可変制御が可能となり、そして構造を簡素化してコス
トダウンを図ることができるとともに、バイパス孔の形
成箇所をうずまき方向に多くとれるので可変効率を大き
くすることができる効果がある。また、実施例で述べた
ようにロータリーバルブプレートの連通孔をその回転方
向に低圧側ほど長穴にすれば、ロータリーバルブプレー
トの回転角度を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るスクロール型圧縮機の第4図Z−
Z線断面図、第2図は第1図のX−X線断面図、第3図
は自転防止リングの斜視図、第4図は第1図のY−Y線
断面図、第5図(a)は回動調節機構の容量ダウン状態
の断面図、第5図(b)は回動調節機構の容量アップ状
態の断面図、第6図(a)〜(e)はバイパス孔の開閉
状態を示す部分断面図、第7図は吸入側圧力と圧縮側圧
力の差圧の変化を表わすグラフである。 センタハウジング1、フロントハウジング2、リヤハウ
ジング3、回転軸6、偏心軸8、回動スクロール部材
9、固定リング11、自転防止リング13、固定スクロ
ール部材15、基板15a、ロータリーバルブプレート
16、連通孔16a〜16d,16a'〜16d'、バイパ
ス孔17a〜17d,17a'〜17d'、シリンダ18、
ロッド19、ピストン20、ピン21、ピストン側(ロ
ッド側)シリンダ室22(23)、ばね24、吸入室
A、作動室B、圧縮室C1,C2,C1',C2'、吐出室
D、低圧室E、差圧△P、上限設定値Pa1、下限設定
値Pa2。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジング(1)のフロント(2)側端面
    ほぼ中心部に回転軸(6)を積極回転可能に貫通支承
    し、この回転軸(6)の内端に固着された偏心軸(8)
    に対し可動スクロール部材(9)を相対回転可能に支承
    し、前記ハウジング(1)の内側面には前記可動スクロ
    ール部材(9)の自転防止機構を設け、さらにハウジン
    グ(1)のリヤ側(3)には固定スクロール部材(15
    を配設してそのうず巻部と可動スクロール部材(9)の
    うず巻部を少なくとも2個所以上で部分接触した状態で
    重ね合せ、前記可動スクロール部材(9)を一定の円軌
    跡上を公転させて両うず巻部間に形成された密閉状の対
    をなす二組の圧縮室(C1,C1′,C2,C2′)を
    中心に向かって移動させながら容積の減縮を生じさせて
    一方向性連続圧縮作用を行わせ、固定スクロール部材
    (15)の基板(15a)に貫設した吐出通路(15
    c)から外部へ吐出するようにしたスクロール型圧縮機
    において、 前記固定スクロール部材(15)の基板(15a)背面
    側を中心部に位置する吐出室(D)と外周部に位置する
    環状の低圧室(E)に区画形成し、前記基板(15a)
    の背面に対し前記低圧室(E)内において前記吐出室
    (D)を取り囲むように、かつ回動可能に摺接される環
    状のロータリーバルブプレート(16)を配し、前記基
    板には前記圧縮室(C1,C1′,C2,C2′)と連
    通するバイパス孔(17a〜17d,17a′〜17
    d′)を対をなす二組の圧縮室(C1,C1′,C2,
    C2′)のそれぞれに対応してうず巻方向に少なくとも
    2箇所以上づつ貫設するとともに、前記ロータリーバル
    ブプレート(16)にはその回動によって前記バイパス
    孔(17a〜17d,17a′〜17d′)と低圧室
    (E)とを選択的に連通し得る連通孔(16a〜16
    d,16a′〜16d′)を同じく対をなす二組の圧縮
    室(C1,C1′,C2,C2′)のそれぞれに対応し
    てうず巻方向に少なくとも2箇所以づつ設け、さらに前
    記低圧室(E)には前記ロータリーバルブプレート(1
    6)を負荷容量に関連して回動させるための回動調節機
    構(18〜24)を設けたことを特徴とするスクロール
    型圧縮機における容量制御機構。
  2. 【請求項2】前記ロータリーバルブプレート(16)の
    連通孔(16a〜16d,16a′〜16d′)はロー
    タリーバルブプレート(16)の外周低圧側になるほど
    長穴になっており、開放するときは低圧側から、閉鎖す
    る時は高圧側から順次行われるようになっている特許請
    求の範囲第1項に記載のスクロール型圧縮機における容
    量制御機構。
  3. 【請求項3】ロータリーバルブプレート(16)の回動
    調節機構(18〜24)は前記リヤハウジング(3)の
    内壁に設けられたシリンダ(18)と、該シリンダ(1
    8)の内部に前記低圧室(E)の吸入圧と圧縮室(C
    2′)の中間圧に差圧により駆動され、一端にロッド
    (19)を有するピストン(20)とで構成されている
    特許請求の範囲第1項に記載のスクロール型圧縮機にお
    ける容量制御機構。
  4. 【請求項4】ピストン(20)は前記バイパス穴(17
    a〜17d,17a′〜17d′)を開放する方向へロ
    ータリーバルブプレート(16)を付勢するためのばね
    (24)を有する特許請求の範囲第3項に記載のスクロ
    ール型圧縮機における容量制御機構。
  5. 【請求項5】ピストン(20)とロータリーバルブプレ
    ート(17)は該ロータリーバルブプレート(16)に
    取着されたピン(21)と前記ロッド(19)によって
    連動されている特許請求の範囲第3項に記載のスクロー
    ル型圧縮機における容量制御機構。
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