JPH061072U - マスタシリンダ用ピストン - Google Patents

マスタシリンダ用ピストン

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Publication number
JPH061072U
JPH061072U JP4242792U JP4242792U JPH061072U JP H061072 U JPH061072 U JP H061072U JP 4242792 U JP4242792 U JP 4242792U JP 4242792 U JP4242792 U JP 4242792U JP H061072 U JPH061072 U JP H061072U
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JP
Japan
Prior art keywords
mounting groove
sealing member
piston
annular recess
master cylinder
Prior art date
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Pending
Application number
JP4242792U
Other languages
English (en)
Inventor
勤 斉藤
輝雄 山家
Original Assignee
株式会社ナブコ
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Publication date
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  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、密封部材の環状凹所への誤装着を防
止することができるマスタシリンダ用ピストンを提供す
ることを目的とする。 【構成】合成樹脂材料を成型して作成され、外周には、
密封部材20が装着される環状の装着溝15及びこの装
着溝15とは別の環状凹所14、16が各々設けられ、
前記環状凹所14、16内には、その環状凹所14、1
6の底壁14c、16cから突出して両側壁を連絡する
ように延びるリブ状突起18が、周方向に間隔をおいて
複数個設けられるマスタシリンダ用ピストンにおいて、
前記リブ状突起18を、その先端が前記装着溝15の底
壁15cよりも径外方側に位置するように形成したもの
である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えばクラッチ用のマスタシリンダに使用され、合成樹脂材料から 作成されるピストンに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のマスタシリンダ用ピストンには、実公昭62−32129号公報に示 されたものがある。この種のものでは、密封部材の装着溝を設ける部分の肉厚に 比べ他の部分の肉厚が大きいと、その肉厚が大きい部分に成型時にひけが生じ易 くなることから、全体的に肉厚が均一化されるように装着溝とは別に環状凹所が 設けられる。また、このような環状凹所を設けたことによる強度低下を補うため に、環状凹所内にリブ状突起が設けられる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
この従来のマスタシリンダ用ピストンでは、リブ状突起の先端が装着溝の底壁 に対して径内方に位置するようになっており、特に装着溝と環状凹所との幅が略 同寸である場合、密封部材をピストンに装着する時、装着溝ではなく環状凹所に 装着してしまう虞があり、これによりピストンをマスタシリンダに組み込んだ際 にシ−ル不良が生じるという問題がある。
【0004】 本考案は、この問題を解決するためになされたもので、密封部材の環状凹所へ の誤装着を防止することができるマスタシリンダ用ピストンを提供することを目 的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、合成樹脂材料を成型して作成され、外 周には、密封部材が装着される環状の装着溝及びこの装着溝とは別の環状凹所が 各々設けられ、前記環状凹所内には、その環状凹所の底壁から突出して両側壁を 連絡するように延びるリブ状突起が、周方向に間隔をおいて複数個設けられるマ スタシリンダ用ピストンにおいて、前記リブ状突起を、その先端が前記装着溝の 底壁よりも径外方側に位置するように形成したことを特徴とする。
【0006】
【作用】
上述した本考案のマスタシリンダ用ピストンでは、環状凹所の底壁から突出す るリブ状突起の先端が装着溝の底壁よりも径外方側に位置しているので、密封部 材が環状凹所に嵌め込まれた際には、密封部材の形態を装着溝に装着された形態 と異なる形態にすることができる。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明する。
【0008】 図1は、実公昭62−32139号に示されるマスタシリンダと同様にシリン ダ孔内に摺動自在に収納されるピストン10と、シリンダ孔内に圧力室を画成す る密封部材20との組立体を示すものである。
【0009】 図1において、ピストン10は、合成樹脂材料を金型により成型して作成され ており、図示しないマスタシリンダのシリンダ孔内周面に摺動可能に嵌合する大 径部11を有し、この一方の先端には端面から縮径して突出する小径部12が一 体成型され、他方の端面には、この端面に開口する図示しないプッシュロッドが 当接する凹部13が形成されている。また、この小径部12端面からは、大径部 11側に向かうピストン10と図示しないバルブ装置とを連結するためのロッド が挿入される孔12Aが設けられている。尚、ピストン10は、このピストン1 0軸心を通る面を型割り面50として上記金型を径方向に分割することにより成 型される。
【0010】 大径部11の外周の中央部には、密封部材20が装着される断面が凹形の装着 溝15が形成され、また、この装着溝15を境にして小径部12側と凹部13側 との大径部11外周には、ピストン10の成型時におけるひけを防止するための 環状凹所14、16がそれぞれ形成されている。装着溝15と凹部13側の環状 凹所16とは、互いに略同巾、同深さで大径部11の外周に開口しており、また 、小径部12側の環状凹所14は、該装着溝15に対して略同巾、深さを浅くし て大径部11の外周に開口している。
【0011】 装着溝15の小径部12側にある側壁面15aには、図2に示す如く、底壁面 15bからピストン10の型割り面50に対して直交する方向に延びる一文字状 の突部17が形成されている。
【0012】 環状凹所16には、図3に示す如く、この底壁面16cから周方向に所定間隔 を隔てて該装着溝15の底壁面15aより径外方向に突出する複数のリブ状突起 18が形成され、このリブ状突起部18は、環状凹所16の両側壁面16aと1 6bとの間を連絡するように延びており、また、環状凹所14には、環状凹所1 6と同様にして、この底壁面14cから該装着15の底壁面15より径外方向に 突出して、環状凹所14の両側壁面14aと14bとの間を連絡するように延び る複数のリブ状突起18が形成されている。19はフリクションリングであって 、大径部11と同外径を有し、環状凹所16内に嵌め込まれて、リブ状突起18 により支持されている。
【0013】 密封部材20は、例えば、合成ゴム等の弾性材で形成され、円形厚肉のベ−ス 部21とこのベ−ス部21の外周から軸方向に突出して上記シリンダ孔の内周面 に弾接する環状のアウタリップ部22を有し、ベ−ス部21の内周側には、アウ タリップ部22と同軸方向に延びアウタリップ部22よりも多少長い環状のイン ナリップ部23が設けられている。
【0014】 このような構成において、密封部材20は、このインナリップ部23の内径を 図示しない装着治具により大径部11の外径と同径に変形させて、この状態で、 このアウタリップ部22が突出する反対側から上記装着治具とともに、小径部1 2外周に通して、上記装着治具から大径部11の外周に嵌合される。こうして大 径部11に嵌合された密封部材20は、大径部11の凹部13側に移動し、装着 溝15に装着される。
【0015】 このように、本実施例によれば、密封部材20を小径部12側からピストン1 0の装着溝15に装着する際に、密封部材20が、環状凹所14内に嵌め込まれ ると、合成ゴム等からなる密封部材20は、装着溝15の底壁面15cより径外 方にあるリブ状突起18により変形されて、装着溝15に装着された時の密封部 材20の形態と異なる形態(密封部材20の内外径が装着溝15に装着された時 より大径となる)となるので、目視により密封部材20の誤装着を確認すること ができるとともに、このとき上記の密封部材20の誤装着を見逃がしたとしても 、ピストン10をマスタシリンダのシリンダ孔内に嵌入する際に、該シリンダ孔 より大径となっている密封部材20のアウタリップ部23が上記マスタシリンダ に当接して上記シリンダ孔内に嵌め込み不能となるので、密封部材20のピスト ン10への誤装着を再度確認することができる。
【0016】 また、密封部材20を大径部11の凹部13側からピストン10に装着する際 には、環状凹所16はフリクションリング19により覆われているので、密封部 材20は、環状凹所16に嵌め込められることなく確実に装着溝15に装着する ことができる。
【0017】 更に、フリクションリング19が環状凹所16に嵌着されない状態で大径部1 1の凹部13側から密封部材20を装着溝15に装着する際に、密封部材20が 環状凹所16内に嵌め込まれたとしても、環状凹所16のリブ状突起18により 密封部材20の形態を、装着溝15に装着された時の形態と異なる形態にするこ とができるので、上記の如く、目視による密封部材20の誤装着の確認、および ピストン10を上記マスタシリンダのシリンダ孔内に挿入する時に密封部材20 の誤装着を確認することができる。
【0018】
【考案の効果】
以上詳述したように、本考案のマスタシリンダ用ピストンによれば、ピストン の環状凹所の底壁から突出するリブ状突起の先端が、装着溝の底壁よりも径外方 側に位置するようになっているので、密封部材をピストンに装着する際には、環 状凹所への誤装着を防止して、マスタシリンダ組込時のシ−ル不良を防止するこ とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例としてのマスタシリンダ用ピ
ストンを示す断面図である。
【図2】図1におけるA−A断面図である。
【図3】図1におけるB−B断面図である。
【符号の説明】
10 ピストン 14、16 環状凹所 15 装着溝 18 リブ状突起 20 密封部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂材料を成型して作成され、外周に
    は、密封部材が装着される環状の装着溝及びこの装着溝
    とは別の環状凹所が各々設けられ、前記環状凹所内に
    は、その環状凹所の底壁から突出して両側壁を連絡する
    ように延びるリブ状突起が、周方向に間隔をおいて複数
    個設けられるマスタシリンダ用ピストンにおいて、前記
    リブ状突起を、その先端が前記装着溝の底壁よりも径外
    方側に位置するように形成したマスタシリンダ用ピスト
    ン。
JP4242792U 1992-06-19 1992-06-19 マスタシリンダ用ピストン Pending JPH061072U (ja)

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JP4242792U JPH061072U (ja) 1992-06-19 1992-06-19 マスタシリンダ用ピストン

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JP4242792U JPH061072U (ja) 1992-06-19 1992-06-19 マスタシリンダ用ピストン

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