JPH06106566A - 積層成形品の製造方法および積層用シート - Google Patents

積層成形品の製造方法および積層用シート

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JPH06106566A
JPH06106566A JP25790292A JP25790292A JPH06106566A JP H06106566 A JPH06106566 A JP H06106566A JP 25790292 A JP25790292 A JP 25790292A JP 25790292 A JP25790292 A JP 25790292A JP H06106566 A JPH06106566 A JP H06106566A
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JP
Japan
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resin
sheet
layer
acrylate
meth
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Pending
Application number
JP25790292A
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English (en)
Inventor
Akitaka Miyake
顕隆 三宅
Hitoshi Hayashi
仁司 林
Hiroshi Abe
弘 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】凹凸や曲面を有する成形品本体の表面に、耐候
性、耐衝撃性、耐薬品性に優れ、更に美観の良好な加飾
性を有する積層用シートを簡易にかつ正確に積層するこ
とができる積層成形品の製造方法及びこの方法に用いら
れる積層用シートを提供する。 【構成】光硬化性または電子線硬化性の未硬化または半
硬化状態の樹脂組成物からなるクリアー層と、熱可塑性
樹脂と着色剤を主成分とする着色層と、熱可塑性樹脂と
無機充填剤よりなる充填剤層と、樹脂基材層とがこの順
で積層されている積層用シートを、空気圧成形により、
金型の型面に沿って密着するように予備成形し、金型内
に成形品本体を形成する樹脂を供給して成形品本体表面
に積層成形したのち、得られた成形品本体と一体化され
た積層用シートのクリアー層に光もしくは電子線を照射
してクリアー層を硬化させて積層成形品を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層成形品の製造方法
および積層用シートに関し、詳しくは、自動車・バイク
等の車両ボディ、OA機器・家電製品などのハウジング
や、サニタリーなどの成形品表面に加飾性に富んだり、
耐溶剤性、耐擦傷性、耐候性等に優れるなどの機能を有
する被膜層が形成された積層成形品の製造方法及びこの
方法に用いられる積層用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、物品表面に装飾を施したり、物品
表面に表示を付けたり、耐溶剤性、耐擦傷性、耐候性等
に優れた機能を付与したりする場合には、一般に塗料を
用いて物品表面に要求される機能を有する塗膜層を成形
するようにしている。例えば、耐衝撃性が必要な部位
(自動車のバンパー等)の塗装には、一般にウレタン塗
料が用いられている。ところが、通常、この種の塗料は
有機溶剤を使用しているので、作業環境への影響(汚
染、衛生上有害)が問題となっている。一方、水性塗料
を使用すれば、作業環境は問題とならないが、乾燥時間
が長くなるか、乾燥のために多大なエネルギーを必要と
するといった問題がある。
【0003】そこで、近時、ポリ塩化ビニルを主体とす
るシート状貼付け材料が提案されている。このシートを
使用するときは、作業環境性への影響がなく、かつ、シ
ート状であるが故に乾燥の必要もない。しかし、このシ
ート状貼付け材料は、主に軟質ポリ塩化ビニルシートを
使用しており、耐衝撃性、耐擦傷性に劣るという欠点が
ある。
【0004】一方、成形品の表面を耐衝撃性、耐擦傷性
に優れた被膜を形成するために、特公昭57-13425号公報
に、多孔性シート状基材にラジカル開始剤を含浸し、そ
の基材の片面または両面に、ポリマーとラジカル反応性
モノマー等を含有する不飽和化合物層を積層させた熱硬
化型複合シートが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公昭
57-13425号公報に開示されたシートは、ラジカル反応性
不飽和化合物を有する層とラジカル反応開始剤を有する
層が積層された構造をしているため、均一な硬化反応を
行わせるのにシートを均一に加圧、加熱する必要があっ
て、これらの制御が難しいという欠点がある。また、ラ
ジカル反応開始剤を含浸させるシート状基材として、
紙、織布及び不織布を用いているため、凹凸や曲面を有
する物品表面に被覆する場合、シートの伸びが得にくく
良好な被膜を形成することが難しい。
【0006】本発明は上記問題点を解消したものであ
り、凹凸や曲面を有する成形品本体の表面に、耐候性、
耐衝撃性、耐薬品性等に優れ、更に美観の良好な加飾性
を付与することの可能な積層用シートを簡易にかつ正確
に積層することができる積層成形品の製造方法及びこの
方法に用いられる積層用シートを提供することを目的と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる積層成形
品の製造方法は、上記目的を達成するために、光硬化性
または電子線硬化性の未硬化または半硬化状態の樹脂組
成物からなるクリアー層と、熱可塑性樹脂と着色剤を主
成分とする着色層と、熱可塑性樹脂と無機充填剤よりな
る充填剤層と、樹脂基材層とがこの順で積層されている
積層用シートを、空気圧成形により、金型型面に沿って
密着するように予備成形する工程、金型内に成形品本体
を形成する樹脂を供給し、成形品本体を成形すると同時
に前記積層用シートを成形品本体表面に積層成形する工
程、および、得られた成形品本体と一体化された積層用
シートのクリアー層に光もしくは電子線を照射してクリ
アー層を硬化させる工程を包含する構成となっている。
【0008】一方、本発明にかかる積層用シートは、光
硬化性または電子線硬化性の未硬化または半硬化状態の
樹脂からなるクリアー層と、熱可塑性樹脂と着色剤を主
成分とする着色層と、熱可塑性樹脂と無機充填剤よりな
る充填剤層と、樹脂基材層とがこの順で積層されている
構成となっている。以下、本発明を詳細に説明する。
【0009】上記クリアー層を形成する光硬化性の組成
物としては、例えば、分子中にビニル基等の反応性二重
結合を有する化合物(低分子量物に限らず、高分子をも
含むものとする。以下、「反応性化合物」と記す)と、
光硬化に必要な開始剤と、下地(着色層、場合により樹
脂基材層)の保護材料(例えば、紫外線吸収剤)と、さ
らに、必要によりシート保持性改良のための高分子量物
(例えば、樹脂)とを主成分とするものが挙げられる。
【0010】上記クリアー層を形成する電子線硬化性の
組成物としては、例えば、反応性化合物と、下地保護材
料(紫外線吸収剤)と、必要によりシート保持性改良の
ための高分子量物とを主成分とするものが挙げられる。
上記反応性化合物としては、(メタ)アクリロイル基を
有する例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル
(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレー
ト、2-エトキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキ
シジエチレングリコール(メタ)アクリレート等の1官
能タイプや、1 ,6- ヘキサンジオールジ(メタ)アクリ
レート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ト
リメチルプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエ
リスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリス
リトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリス
リトールヘキサ(メタ)アクリレート等の多官能タイプ
のものが挙げられる。
【0011】また、ポリエステルアクリレート、ポリウ
レタンアクリレート、エポキシアクリレート、ポリエー
テルアクリレート、オリゴアクリレート、アルキドアク
リレート、ポリオールアクリレート等のオリゴマー等
や、ビニル基やアリル基を有する不飽和化合物、例え
ば、スチレンモノマー、α−メチルスチレン、ジビニル
ベンゼン、酢酸ビニル、ペンテン、ヘキセン等もある。
これらの化合物は、さらに、印刷面(後述)との密着性
や下地保護材料との相溶性を改善するために、水酸基、
アミノ基、カルボキシル基、カルボニル基、エポキシ基
等の極性基を導入することがある。
【0012】上記光硬化用重合開始剤とは、通常光開始
剤といわれるもので、例えば、ベンゾインアルキルエー
テル系、アセトフェノン系、ベンゾフェノン系、チオキ
サントン系などのものが好適に用いられ、光を照射した
だけでは上記二重結合が反応硬化しない場合、特に、紫
外線で硬化させる場合に添加する。例えば、ベンゾイン
エーテル系では、ベンジル、ベンゾイン、ベンゾインメ
チルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾイン
プロピルエーテル等がある。
【0013】アセトフェノン系では2,2 ´- ジエトキシ
アセトフェノン、2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオフェ
ノン、p-tert- ブチルトリクロロアセトフェノン、2,4,
6-トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイ
ド等がある。ベンゾフェノン系では、ベンゾフェノン、
4-クロロベンゾフェノン、4,4 ´-ジクロロベンゾフェ
ノン、3,3 ´- ジメチル-4- メトキシベンゾフェノン、
ジベンゾスベレノン等がある。
【0014】チオキサントン系ではチオキサントン、2-
クロロチオキサントン、2-メチルチオキサントン、2-イ
ソプロピルチオキサントン、2-エチルアントラキノンな
どがある。光開始剤は上記反応性化合物100 重量部に対
して、0.01〜 10 重量部好ましくは0.1 〜5 重量部の範
囲で添加される。また、光開始剤は1種に限らず、2種
以上を併用してもよい。
【0015】下地の保護材料としては、組成物中での分
散安定性が良好で、かつ、光の照射で変性しないものよ
り選ばれ、例えば、フェニルサリシレート、p-tertブチ
ルフェニルサリシレート、p-オクチルフェニルサリシレ
ート等のサリチル酸系、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノ
ン、2-ヒドロキシ-4- メトキシベンゾフェノン、2-ヒド
ロキシ-4- オクトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4
- ドデシルオキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン
系、2-(2´- ヒドロキシ-5´- メチルフェニル)ベンゾ
トリアゾール、2-(2´- ヒドロキシ-5´-tert-ブチルフ
ェニル) ベンゾトリアゾール、2-(2´- ヒドロキシ-3´
-tert-ブチル-5´- メチルフェニル)-5-クロロベンゾト
リアゾール等のベンゾトリアゾール系、2-エチルヘキシ
ル-2- シアノ-3,3´- ジフェニルアクリレート、エチル
-2- シアノ-3,3´- ジフェニルアクリレート等のシアノ
アクリレート系材料なとの市販されている紫外線吸収剤
等を用いることができる。
【0016】紫外線吸収剤は上記反応性化合物100 重量
部に対して、0.01〜3 重量部好ましくは0.1 〜2 重量部
の範囲で添加される。また、紫外線吸収剤は、下地保護
を良好にするために1種に限らず、2種以上を併用する
方が好ましい。また、さらに、ヒンダードアミン系光安
定剤や酸化防止剤を添加することもある。シート保持性
改良剤としての高分子量物は、シートの取り扱い性(可
撓性)改善やシート表面のタック改善のために添加する
反応性二重結合を持たないもので、二重結合を有し反応
性化合物と相溶性の良好な材料が選定される。例えば、
反応性化合物がウレタン骨格で(メタ)アクリロイル基
を有するものであれば、メチルメタクリレートからなる
アクリル樹脂やポリエステル樹脂、ウレンタン樹脂など
を用いることができる。
【0017】このときの目安としてSP(ソルビリティ
パラメータ)があり、この値の近い材料の組合せが好ま
しい。この高分子量物は、そのほかに、フッ素樹脂、シ
リコーン樹脂等が用いられる。また、これらの高分子量
物には、さらに、印刷面(後述)との密着性や、下地保
護材料との相溶性を改善するために、水酸基、アミノ
基、カルボキシル基、カルボニル基、エポキシ基等の極
性基を、導入することがある。
【0018】クリアー層を形成する樹脂組成物には必要
に応じて過酸化物が添加され得る。この過酸化物として
は通常の有機過酸化物が用いられ得る。より好ましくは
常温での貯蔵安定性の面から、分解温度が100 ℃以上の
有機過酸化物、例えば、2,2´−ビス(tert- ブチル
パーオキシ)ブタン、tert- ブチルパーオキシベンゾエ
ート、ジ−tert- ブチルパーオキシイソフタレート、メ
チルエチルケトンパーオキサイド、ジクミルパーオキサ
イド、tert- ブチルパーオキシアセテートがある。
【0019】過酸化物の添加量は、低分子量の上記反応
性化合物10重量部に対して、0.5 〜5.0 重量部の範囲が
好ましい。また過酸化物は1種に限らず、2種以上を併
用してもよい。これら過酸化物の添加によって光の照射
で硬化しにくい部分を更に熱硬化できる。クリアー層を
形成する樹脂組成物には、さらに必要に応じて少量の着
色剤や硬度を上げるための高硬度の微粒子材料が添加さ
れる。上記着色剤は塗料で用いられる顔料、染料が使用
し得る。例えば、顔料では、酸化チタン、酸化鉄、カー
ボンブラック、シアニン系顔料、キナクリドン系顔料な
どがある。染料では、アゾ系染料、アントラキノン系染
料、インジゴイド系染料、スチルベンゼン系染料などが
ある。また、アルミフレーク、ニッケル粉、金粉、銀粉
などの金属粉などを着色剤として用いてもよい。これら
材料はできるだけ微粒子のものが好ましい。また、硬度
を上げるための材料として、微粒子(平均粒径:20μm
以下)の酸化チタンやシリカ、ダイヤモンド等が用いら
れる。
【0020】なお、これらの材料を添加した場合は、上
記光開始剤は着色剤の吸収の少ない波長の光で開始反応
を行うものが好ましい。因に、クリアー層を形成する樹
脂組成物としてアクリル系を中心とした材料を使用した
場合の組成は、たとえば、以下の〜の組み合わせの
ものが挙げられる。また、その他の系についても同様に
材料を組合せることができる。
【0021】 重量平均分子量が20,000〜1,000,000
であり常温で固体状のアクリル樹脂(以下、「アクリル
樹脂(a)」)と、分子中に二重結合を有する低分子量
物(以下、「低分子量物(b)」)と、光開始剤(c)
とを主成分とする樹脂組成物。 分子中に水酸基、アミノ基およびカルボキシル基か
らなる群から選ばれた少なくとも1種の官能基を複数有
し、重量平均分子量が20,000〜1,000,000 であり常温で
固体状のアクリル樹脂(以下、「アクリル樹脂
(d)」)と、低分子量物(b)と、光開始剤(c)
と、イソシアネート系架橋剤、メラミン系架橋剤および
エポキシ系架橋剤から成る群から選ばれた少なくとも1
種の架橋剤(e)とを主成分とする樹脂組成物。
【0022】 分子中に反応性二重結合を複数有し、
重量平均分子量が20,000〜1,000,000 であり常温で固体
状のアクリル樹脂(以下、「アクリル樹脂(f)」)
と、低分子量物(b)と、光開始剤(c)とを主成分と
する樹脂組成物。 分子中に水酸基、アミノ基およびカルボキシル基か
らなる群から選ばれた少なくとも1種の官能基と反応性
二重結合を複数有し、重量平均分子量が20,000〜1,000,
000 であり常温で固体状のアクリル樹脂(以下、「アク
リル樹脂(g)」)と、低分子量物(b)と、光開始剤
(c)と、架橋剤(e)とを主成分とする樹脂組成物。
【0023】電子線硬化性のクリアー層となる樹脂組成
物は、例えば、上述の光硬化性クリアー層を形成する樹
脂組成物から光開始剤を除いたものが用いられる。上記
樹脂組成物に含有されるアクリル樹脂(a)は、例えば
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレ
ート、ブチル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリ
ル酸エステルと、スチレン誘導体モノマー等やマレイン
酸系モノマーとを反応開始剤(各種過酸化物や連鎖移動
剤など)の存在下で共重合させて得ることが出来る。
【0024】上記樹脂組成物に含有されるアクリル樹脂
(d)は、例えば、(メタ)アクリル酸等のカルボキシ
ル基を有する(メタ)アクリル酸エステルモノマーと、
2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、 4- ヒドロ
キシブチル(メタ)アクリレート等の水酸基を有する
(メタ)アクリル酸エステルモノマーと、2-アミノエチ
ル(メタ)アクリレート、3- アミノプロピル(メタ)
アクリレート等のアミノ基を有する(メタ)アクリル酸
エステルモノマー等のうち、少なくとも1種の官能基を
有するモノマーと、その他の(メタ)アクリル酸エステ
ルやスチレン誘導体モノマーやマレイン酸系モノマー等
とを反応開始剤(各種過酸化物や連鎖移動剤など)の存
在下で共重合させて得ることができる。
【0025】上記樹脂組成物に含有されるアクリル樹脂
(f)、(g)は、例えば、(メタ)アクリル酸等のカ
ルボキシル基を有する(メタ)アクリル酸と;2-アミノ
エチル(メタ)アクリレート、 4- ヒドロキシブチル
(メタ)アクリレート等の水酸基を有する(メタ)アク
リル酸エステルモノマーと;2-ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、3- アミノプロピル(メタ)アクリ
レート等のアミノ基を有する(メタ)アクリル酸エステ
ルモノマーと;2-(1-アジリジニル) エチル(メタ)ア
クリレート、2-(1-アジリジニル) ブチル(メタ)アク
リレート等のアジリジニルを有する(メタ)アクリル酸
エステルモノマーと;グリシジル(メタ)アクリレート
等のエポキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステルモ
ノマー等のうち、少なくとも1種の官能基を有するモノ
マーと、その他の(メタ)アクリル酸エステルやスチレ
ン誘導体モノマーやマレイン酸系モノマー等とを反応開
始剤(各種過酸化物や連鎖移動剤など)の存在下で共重
合させて得ることが出来る官能基を有するアクリル系共
重合体に、上記官能基を有するモノマーを付加すること
によって得ることができる。
【0026】これらのアクリル樹脂(a)、(d)、
(f)、(g)の重量平均分子量(Mw)は、反応開始
剤を用いて重合反応を行う際の条件により変化させるこ
とが可能であるが、上記したように20,000〜1,000,000
の範囲のものが好ましく使用される。即ち、重量平均分
子量が20,000を下回ると、シートの貼付作業時の延伸に
対して十分な伸びが得られず、クラックが発生するおそ
れがある。一方、重量平均分子量が1,000,000 を上回る
と、溶剤への溶解がしにくくなり光硬化性樹脂組成物か
ら積層用シートを調製することが困難となる。
【0027】例えば、溶剤キャスティングによってシー
トを作成する場合には溶剤粘度が高くなるので樹脂を低
濃度でしかキャスティングできず、そのためシートの膜
厚を厚くすることが難しくなる。また、これらのアクリ
ル樹脂(a)、(d)、(f)、(g)は、シート硬化
後の耐衝撃性と耐擦傷性との関係からTg(ガラス転移
点)が -20℃〜100 ℃の範囲のものが好ましい。しか
し、余り高くない表面硬度、例えば、鉛筆硬度法で2B以
下(23 ℃) の場合や、シートの伸びが殆ど必要でない場
合は、これら範囲外であっても適用可能である。アクリ
ル樹脂は、これらの分子量範囲であれば異なる種類のも
のを組み合わせて用いてもよい。
【0028】上記アクリル樹脂(d)、(g)は、水酸
基、アミノ基およびカルボキシル基等の官能基を有する
ため上記架橋剤(e)によって架橋され、そのことによ
りシートの可撓性を向上する事ができる。上記アクリル
樹脂(d)、(g)の官能基価{OH基価とNH2 基価
(NH2基価:重合時添加するNH2 基の量をOH基価
と同様の計算もしくは、NH2 基を亜硝酸と反応させO
H基に変えて定量したもの)とCOOH基価(COOH
基価:重合時添加するCOOH基の量をOH基価と同様
の計算もしくは、COOH基をKOHで滴定した値)}
の総和が2 〜50の範囲のものが好ましい。
【0029】官能基価の総和が2未満の場合は、シート
の可撓性の向上が望めない。また、官能基価の総和が50
を越える場合は充分なシートの伸びが得られない。しか
し、シートの伸びが殆ど必要でない場合は、これら範囲
外であっても適用可能である。また、これらアクリル樹
脂材料は、アクリル樹脂の反応性部分をブロックまた
は、櫛形にしたブロック共重合体として用いることも可
能である。この場合、これら反応性アクリル樹脂材料と
ブロック化する材料としては、アクリル系はもちろんの
ことスチレン系、マレイン酸系、イミド系のアクリルと
相溶性のよい材料の他に、シリコーン系、フッ素系材料
などブロック化できる材料ならどれとの組合せでも構わ
ない。この場合、この材料の重量平均分子量を上記範囲
内にし用いる方法と前述の反応性アクリル樹脂に、これ
らのブロック重合体をブレンドし用いる方法がある。
【0030】上記樹脂組成物に含有される低分子量物
(b)とは、例えばメチル(メタ)アクリレート、エチ
ル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレー
ト、2-エトキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキ
シジエチレングリコール(メタ)アクリレートなどの1
官能タイプや、1,6-ヘキサンジオールジ(メタ)アクリ
レート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ト
リメチルプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエ
リスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリス
リトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリス
リトールヘキサ(メタ)アクリレート等の多官能タイプ
のものがある。
【0031】また、ポリエステルアクリレート、ポリウ
レタンアクリレート、エポキシアクリレート、ポリエー
テルアクリレート、オリゴアクリレート、アルキドアク
リレート、ポリオールアクリレート等のオリゴマー等も
ある。これらの低分子量物(b)は、さらに、水酸基、
アミノ基、カルボキシル基等の官能基を有してもよい。
【0032】上記低分子量物(b)の添加量は、樹脂組
成物中のアクリル樹脂のTgと添加する低分子量物(b)
の粘度とにほぼ関連付けられる(反応性アクリル樹脂へ
の可塑化効果)。例えば、Tg=60〜80℃のアクリル樹脂
を用いる場合、粘度500cps(25 ℃) 以下の低分子量物
(b)では10〜150 部、粘度500cps(25 ℃) 以上の低分
子量物(b)では、50〜300 部添加するのが好ましい。
添加量が少ないと硬化後に充分な硬度や、耐薬品性が得
られない。添加量が多いとシートの取扱性が悪くなる。
また、上記低分子量物(b)は異なる種類の物を組み合
わせて用いてもよい。
【0033】上記イソシアネート系架橋剤とは、分子内
に2個以上のイソシアネート基を持つイソシアネート化
合物で、例えば、トリレンジイソシアネート、ジフェニ
ルメタンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネー
ト、トリジンジイソシアネート、トリフェニルメタント
リイソシアネート、トリス(イソシアネートフェニル)
チオフォスファイト、P−フェニレンジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネート、ビス(イソシアネー
トメチル)シクロヘキサン、ジシクロヘキシルメタンジ
イソシアネート、ヘキサメチレンジソシネート、リジン
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、
イソホロンジイソシアネート等の単量体または、これら
単量体のトリメトロールプロパン付加体、イソシアヌレ
ート変性体、ビウレット変性体、カルボジイミド変性
体、ウレタン変性体、アルファネート変性体等がある。
【0034】上記メラミン系架橋剤は、メラミンをはじ
め尿素、チオ尿素、グアニジン、グアナミン、アセトグ
アナミン、ベンゾグアナミン、ジシアンジアミド、グア
ナミン等の多官能のアミノ基を有する材料とホルムアル
デヒドを反応させたトリメチロールメラミン、ヘキサメ
チロールメラミン、ジメチロール尿素ジメチロールグア
ニジン、ジメチロールアセトグアナミン、ジメチロール
ベンゾグアナミン等をブチルアルコールやプロピルアル
コール等のアルコールと反応させたエーテル化メラミン
樹脂のことである。
【0035】上記エポキシ系架橋剤は、エポキシ基を複
数含む多価アルコールのグリシジル化合物のことであ
り、ルイス酸触媒とともに用いられる。このルイス酸に
ついては、反応を遅らせるためにマイクロカプセル化し
ているものが好ましい。例えば、ブタジエンジオキシ
ド、ヘキサジンジオキシドやフタル酸のジグリシジルエ
ステル、ビスフェノール−Aのジグリシジルエーテル、
ビスフェノール−Fのジグリシジルエーテル、パラアミ
ノフェノールのトリグリシジルエーテルアミン、アニリ
ンのジグリシジルエーテル、フェニレンジアミンのテト
ラグリシジルエーテル、スルホンアミドのジグリシジル
エーテル、グリセリンのトリグリシジルエーテル等のグ
リシジル化合物やポリエーテル変性ジグリシジル、ポリ
エステル変性ジグリシジル、ウレタン変性ジグリシジル
化合物(重合体)やビニルシクロヘキセンジオキサイ
ド、ジシクロペンタジエンジオキサイド等である。
【0036】これら架橋剤の添加量は、樹脂組成物中の
アクリル樹脂の官能基価:架橋剤の官能基価=1:0,7 〜
1.3 程度が好ましい。しかし、実際は用いるアクリル樹
脂との反応性によりアクリル樹脂の官能基との反応以外
に架橋剤同士、例えば、メラミン系架橋剤同士、メラミ
ン系架橋剤とエポキシ系架橋剤との間の反応等が起こる
ので予備実験を行ってから決定する方が好ましい。
【0037】上記着色層は、上述の顔料、染料等の着色
剤をバインダー材料となる熱可塑性樹脂に良好に分散し
たものである。バインダー材料となる熱可塑性樹脂とし
ては、顔料分散性が良好な水酸基やカルボキシル基等の
極性基を有するアクリル樹脂やウレタン樹脂、ポリエス
テルまたは、同様に顔料分散性が良好な塩化ビニル樹
脂、ABS樹脂、PS樹脂等、さらに、これら変性材料
や各種共重合体等である。
【0038】例えば、バインダー材料としてのアクリル
樹脂としては、常温で固体状のアクリルポリオール(水
酸基のみやカルボキシル基を含むもの)が挙げられ、溶
剤系で顔料分散を行う場合は、材料が溶剤に可溶する必
要があるので重量平均分子量が20,000〜1,000,000 の範
囲のものが好ましい。なお、混練機で顔料を分散する場
合は、この範囲外であっても構わない。しかし、着色層
の色を塗料同様に鮮やかなものにするためには、着色層
材料の顔料濃度を上げる必要があるので、溶剤系で行う
方が好ましい。
【0039】また、バインダー材料としてのウレタン樹
脂には、直鎖タイプ、架橋タイプのものがある。直鎖タ
イプのウレタン樹脂を用いる場合は、そのままキャステ
ィング成膜し着色層を作成する方法、キャスティング成
膜時に重合し着色層を作成する方法とがある。
【0040】一方、架橋タイプを用いる場合は、上記後
者の方法で、シート化するのが好ましい。これらの材料
としては、例えば、トリレンジイソシアネート、ジフェ
ニルメタンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネ
ート、トリレンジイソシアネート、P−フェニレンジイ
ソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ビス(イ
ソシアネートメチル)シクロヘキサン、ジシクロヘキシ
ルメタンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、
ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシ
アネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、
トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等のジイソ
シアネートと、ポリエステルジオール(縮合系ポリエス
テルジオール、ラクトン系ポリエステルジオール、ポリ
カーボネートジオール等)、ポリエーテルジオール等の
ジオールと、エチレングリコール、1,4 ブタンジオー
ル、ハイドロキノンジエチロールエーテル等の鎖延長剤
とからなるものが挙げられる。
【0041】そのままキャスティング成膜する場合は、
これらの材料を予め溶液中で重合させ得られる(この反
応を促進させるためジブチルチンジラウレート等の触媒
が添加される場合もある)。この場合、ウレタン樹脂
は、重量平均分子量が20,000〜1,000,000 の範囲の物が
好ましい。重量平均分子量が20,000を下回るとシート展
延時にシートに亀裂が入りやすい。重量平均分子量が1,
000,000 を上回ると溶剤への溶解がしにくくなり、例え
ば溶剤キャスティングによってシートを作成する場合に
は溶剤粘度が高くなるので樹脂を低濃度でしかキャステ
ィングできず、そのため厚膜の着色層を作成するのに多
大な費用がかかることになる。
【0042】また、キャスティング時に重合させる場合
は、前述の低分子材料やそれらを重合した高分子を用
い、さらに、2官能のイソシアネートを加え成膜時の熱
で重合着色層を作成するものである。架橋タイプについ
ては、前述のキャスティング時に重合させる場合と同様
に、低分子材料やそれらを重合した高分子材料を用い、
さらに、少なくとも3官能以上のイソシアネートを加え
成膜時の熱で重合し積層用シートを作成するものであ
る。
【0043】上記3官能以上のイソシアネートは、シー
トの展延(曲面追従性)が可能な範囲で加えられ、例え
ば、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレー
ト体やトリメチロールプロパン付加体等のイソシアネー
トが挙げられる。さらに、これらイソシアネートに加え
てメラミン架橋剤も用いられる場合がある。このように
一部架橋されたウレタン樹脂などを用いることにより、
積層用シートの耐溶剤性をさらに向上することも可能で
ある。
【0044】着色層に用いられるポリエステル樹脂は、
例えばテレフタル酸とエチレングリコール系材料より得
られる飽和タイプや、テレフタル酸とブタジエンから得
られる不飽和タイプ等がある。ポリエステル樹脂は、重
量平均分子量が20,000〜1,000,000 の範囲のものが好ま
しい。重量平均分子量が20,000を下回るとシート展延時
にシートに亀裂が入りやすい。重量平均分子量が1,000,
000 を上回ると溶剤への溶解がしにくくなり、例えば溶
剤キャスティングによって着色層を作成する場合には溶
剤粘度が高くなるので樹脂を低濃度でしかキャスティン
グできず、そのため厚膜のシートを作成するのに多大な
費用がかかることになる。
【0045】上述の着色層に印刷を施すには、通常の印
刷方法、例えば、スクリーン印刷、グラビア印刷、凸版
印刷、オフセット印刷等の方法で、直接または、転写で
積層することができる。印刷材料については、樹脂をバ
インダーにした通常のインクを用いることができるが、
シートが展延した場合にインクに亀裂が入らないように
未架橋タイプの材料や架橋しても展延性のある材料を用
いることが好ましい。
【0046】上記樹脂基材層は、積層用シートの取扱性
を更に向上するために設けられる。積層用シートとこの
積層用シートが積層される成形品本体等の被着体との密
着性を得るために、被着体と同種の樹脂、あるいは相溶
性に優れる樹脂を用いることが好ましい。また、被着体
と樹脂基材層との密着が悪い場合には両層の間にプライ
マー層が設けられてもよい。さらに、積層用シートは必
要に応じ引き延ばして被着体に貼付けられるので樹脂基
材層は少なくとも加熱下で展延性を有するフィルムで構
成される方が好ましい。
【0047】上記樹脂基材層に用いられる樹脂として
は、例えば、ポリスチレン、アクリル系ポリマー、ポリ
カーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−ス
チレン共重合体)などが挙げられる。充填剤層に含まれ
る無機充填剤としては、石英、含水ケイ酸や含水ケイ酸
アルミニウム、マイカ、タルク、クレー、カオリン、電
母粉、硫酸カルシウム、二硫化モリブデン、グラファイ
ト、ガラス球、炭酸カルシウム、けいそう土、等が挙げ
られる。
【0048】これら無機充填剤は、無機充填剤の吸油量
(一般に多孔性材料の多孔性の程度を表すものの1つで
あって、バインダーとなる熱可塑性樹脂の性質により異
なる)が大きいと少ししか添加できなくなる。従って無
機充填剤の吸油量は、100ml/100g以下が好ましく、さら
に好ましくは50ml/100g 以下である。即ち、吸油量が10
0ml/100gを上回ると、無機充填剤を少ししか添加するこ
とができなくなる。因みに、上記範囲内の吸油量の小さ
い充填剤を用いる場合は、バインダーとなる熱可塑性樹
脂 100重量部に対して30〜 400重量部程度添加すること
が好ましい。添加量が多いと、シート延伸時に充填剤層
に亀裂ができる。添加量が少ないと、充分な耐衝撃性の
向上が得られない。
【0049】充填剤層に含まれる熱可塑性樹脂としては
着色層に用いられたのと同様のものや、プライマーとし
て用いられる。例えば塩素化PP(ポリプロピレン)等
が用いられる。 〔積層用シートの調製〕積層用シートは、クリアー層、
着色層、充填剤層、樹脂基材層のそれぞれの層を構成す
ることとなるシートを、カレンダー成形、押出成形、キ
ャスティング成形等で別々に作成してラミネートにより
積層する方法や、樹脂基材層にキャスティング成形で充
填剤層着色層を形成して更にその上に、キャスティング
法で光もしくは電子線硬化性のクリアー層を、順次積層
する方法や、離型ポリエチレンテレフタレートシート上
にクリアー層をキャスティングで積層し、着色層を積層
した後、このシートを充填剤層を積層した樹脂基材層に
積層(ラミネート)する方法等により調製することがで
きる。
【0050】キャスティングは、例えば、コンマロー
ル、ナイフコーター等を有する塗工機を用いて行うこと
ができる。このようにして得られた積層用シートの厚み
は、成形品としたときの外観、耐衝撃性、耐擦傷性や耐
候性等の性能により決定される。例えば、成形品とした
とき、すなわち、シートを展延してシート厚みが薄くな
る場合は、クリアー層の最終厚みが少なくとも5μm以
上になるようにクリアー層の初期の膜厚を設定するとと
もに、更に、樹脂基材層及び着色層を加えた合計厚みを
50〜1,000 μm程度とすることが好ましい。
【0051】さらに、詳しく述べると、凹凸のある被着
体表面へ貼付ける場合では、100 〜1,000 μm程度が好
ましく、平滑な被着体表面へ貼付ける場合では50〜500
μm程度でも構わない。電子線は、各種形状、大きさの
電子線加速機から放出され、通常20〜1,000keV、好まし
くは100 〜500keVのものが用いられる。
【0052】光照射に用いる紫外線は、高圧水銀灯やメ
タルハライドランプで各方向から照射できるように(立
体形状の場合は特に)して、照射面での照射エネルギー
が5〜500mW/cm2 、好ましくは50〜200mW/cm2 とされ
る。 〔積層用シートの用途〕例えば、自動車のバンパー、ス
ポイラー外装板等の外装材や、バイクのカウル等の外装
材、OA機器・家電製品のハウジング材等の表面に積層
して、耐衝撃性、耐候性、耐溶剤性、美観などを向上さ
せるために用いられる。 〔積層成形品の製造方法〕例えば射出成形では、積層用
シートを常温でまたは加熱し、空気圧成形により金型の
型表面に沿って密着するように予備成形を行ったのち、
金型を閉じてから金型内に成形品本体となる樹脂を注入
する方法等、所謂通常行われているシートインサート射
出成形で成形品を形成することができる。
【0053】そして、その後、型から取り出した成形品
に光もしくは電子線を照射し(加熱もする場合があ
る)、成形品表面のクリアー層を硬化させて積層成形品
を製造することができる。なお、上記で言う空気圧成形
とは、真空圧空成形、真空成形、圧空成形などが含まれ
る。
【0054】射出する樹脂については、射出成形が行わ
れる材料ならどの材料でも可能であり、例えば、ポリス
チレン、アクリル系ポリマー、ポリカーボネート、ポリ
塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ABS
(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合
体)、ナイロン、変性ポリフェニレンオキシド、ポリフ
ェニレンサルファイド、ポリエーテルイミド、ポリエー
テルエーテルケトン、液晶ポリマー、ガラス繊維強化ポ
リエステル、ガラス繊維強化エポキシ、ガラス繊維強化
アクリル樹脂等がある。
【0055】また、上記積層用シートは、上記シートイ
ンサート射出成形以外に、シートを金型の型面に沿って
密着するように予備成形或いは貼付し、樹脂を導入した
のち、金型を閉じるスタンピング成形、或いは、成形品
本体となる押出成形品や射出成形品を製造した後、シー
トをラミネートする方法や真空貼付する方法等によって
同様に積層成形品を得ることができる。
【0056】
【作用】本発明の積層成形品の製造方法によれば、光も
しくは電子線硬化性のクリアー層を有する積層用シート
が表面に積層された成形品を得ることができ、そしてこ
の成形品のクリアー層に光もしくは電子線を照射するこ
とにより、表面に耐溶剤性、耐衝撃性等に優れる被膜を
有する積層成形品を得ることができる。従って、従来の
塗料を用いた場合のように、塗装スペースを必要とせ
ず、また溶剤による作業環境への影響がない。さらに、
積層成形品の表面に設けられた被膜のクリアー層は光も
しくは電子線硬化性層となっているので、耐擦傷性、耐
薬品性、耐候性等に優れている。またこのクリアー層を
通して着色層が外側から観られるとになるので意匠上の
効果が高められる。
【0057】また、本発明の積層用シートは、延伸性に
優れているので、深絞り成形においても亀裂等を生じる
ことはない。また、無機充填剤を含む充填剤層を有する
ことにより、耐衝撃性も優れる。
【0058】
【実施例】以下に、本発明を、実施例と比較例とを対比
させつつ詳細に説明する。表1および表2に示すよう
に、実施例1〜10の積層用シートを作成し、この積層
用シートを使用してシートインサート射出成形法によっ
て積層成形品を製造して、硬化後の積層成形品表面の、
碁盤目試験による密着性(セキスイセロテープ剥離後残
った碁盤目の数)と、耐ガソリン性(射出成形品の印刷
部分にガソリンを滴下し、外観評価)、耐候性(サンシ
ャインウェザーメーター2,000 時間後の光沢保持率と色
差△E、耐衝撃性(Dupon式、0 ℃、荷重1Kg、高
さ30cmから落下させテスト〇・・・ヒビ割れ発生なし、
×・・・ヒビ割れ発生) を評価した。その結果を表1〜
2に併せて示す。
【0059】表1,2には示していないが、実施例1〜
5では、着色層の膜厚は50μm、クリアー層の膜厚は
30μm実施例6〜10では、着色層の膜厚は70μm、
クリアー層の膜厚は50μmとした。また、電子線での硬
化条件は、成形品サンプルを300keVの加速機にN2 雰囲
気下で線速2m/分で上面、各側面に対し電子線を照射し
た。
【0060】なお、表1,2中記号(I,II・・・、
, ・・・、A,B ・・・等) で示す実施例において使
用した積層用シートの各層に用いた材料樹(脂基材層、
充填剤層組成物、着色層樹脂組成物、クリアー層樹脂組
成物)、積層用シートの作成方法および積層成形品を製
造するのに用いた射出成形方法は、以下に述べるとおり
である。また、「部」は「重量部」を意味する。 (A)各層に用いた材料 1)樹脂基材層・・・カレンダー成形で作成 I ABSシート(膜厚500 μm) II ABSシート(膜厚300 μm) III PPシート (膜厚300 μm) IV PPシート (膜厚300 μm) 2)着色層樹脂組成物 A アクリル樹脂(メチルメタアクリレートと、メタク
リル酸と、ブチルアクリレート、ブチルメタアクリレー
トとの共重合体、重量平均分子量58,000 、Tg=40℃) 1
00 部 キナクリドンレッド 50部 酢酸エチル300 部 以上を攪拌しながら混合した混合物。
【0061】B アクリルポリオール(メチルメタアク
リレート、ブチルメタアクリレート、ステアリルメタア
クリルート、2-ヒドロキシエチルメタアクリレートとの
共重合体、重量平均分子量450,000 、Tg=0℃)100 部 ルチル型酸化チタン 200 部 酢酸エチル300 部 以上を攪拌しながら混合した混合物。
【0062】C 反応性アクリル樹脂(メタアクリル酸
メチルとアクリル酸ブチルとアクリル酸-2- ヒドロキシ
ルエチルとの共重合体、Mw=653,000 、Tg=45℃、
OH価=10)100 部 イソシアネート架橋剤(日本ポリウレタン工業(株)
製、コロネートL、NCO=13.0%、固形分75%)固形
分で5.2 部( この架橋剤は、上記反応性アクリル樹脂の
官能基に対し1.2 当量のイソシアネート基を有する) キナクリドンレッド 50部 酢酸エチル300 部 以上を攪拌しながら混合した混合物。 3)印刷用樹脂組成物 黄色 東洋インキ製造(株)製、スクリーンプロセスイ
ンキ、SSNSA-214 藍色 東洋インキ製造(株)製、スクリーンプロセスイ
ンキ、SSNSA-391 黒色 東洋インキ製造(株)製、スクリーンプロセスイ
ンキ、SSNSA-911 4)クリアー層樹脂組成物 アクリル樹脂(メチルメタアクリレートと、エチル
メタアクリレートと、ブチルアクリレートとの共重合
体、重量平均分子量183,000 、Tg=60℃)100 部、 アクリレートモノマー(日本化薬(株)製、KAYARAD DP
CA120)50部 2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン 0.4部 フェニルサリシレート 0.3部 酢酸エチル 300部 以上を攪拌しながら混合した混合物。
【0063】 アクリル樹脂(メチルメタアクリレー
トと、2-ジヒドロキシエチルメタアクリレートと、ブチ
ルアクリレートとの共重合体、重量平均分子量387,000
、Tg=80℃)100 部 アクリレートモノマー( 日本化薬(株)製、KAYARAD DP
CA-120)50部 光開始剤(日本チバガイギー(株)製、イルガキュア1
84)2 部 2-ヒドロキシ-4- ドデシルオキシベンゾフェノン0.7 部 2-(2´ヒドロキシ-3´,5´- ジ-tert-ブチルフェニ
ル) ベンゾトリアゾール0.3 部 酢酸エチル300 部 以上を攪拌しながら混合した混合物。
【0064】 反応性アクリル樹脂(メチルメタアク
リレートと、ブチルメタアクリレートと、ブチルアクリ
レートと、アクリル酸との共重合体に2-ヒドロキシエチ
ルメタアクリレートを付加した反応性アクリル樹脂、重
量平均分子量=175,000 、Tg=40 1分子当たり平均の
二重結合=58) 100部 アクリレートモノマー( 日本化薬(株)製、KAYARAD R6
04、平均分子量326 ,平均官能基数2)80部 光開始剤(日本チバガイギー(株)製、イルガキュア1
84)2 部 2-エチルヘキシル-2- シアノ-3,3´- ジフェニルアクリ
レート0.8部 酢酸エチル300 部 以上を攪拌しながら混合した混合物。
【0065】 反応性アクリル樹脂(メタアクリル酸
メチルとアクリル酸ブチルとアクリル酸 2-ヒドロキシ
ルエチルとの共重合体、Mw=186,000 、Tg=65℃、
OH価=5) 100部 アクリレートモノマー(日本化薬(株)製、KAYARAD DP
CA-120) 100部 光開始剤(日本化薬(株)製、カヤキュア−DETX) 1部 光重合促進剤(日本化薬(株)製、カヤキュア−EPA )
2部 イソシアネート架橋剤(日本ポリウレタン工業(株)
製、コロネートL、NCO=13.0%、固形分75%)固形
分で2.2 部(この架橋剤は、上記反応性アクリル樹脂の
官能基に対し当量のイソシアネート基を有する) 2-ヒドロキシ-4- ドデシルオキシベンゾフェノン 1.0部 酢酸エチル 300部 以上を攪拌しながら混合した混合物。
【0066】 反応性アクリル樹脂(メタアクリル酸
メチルと、アクリル酸ブチルと、アクリル酸との共重合
体にアクリル酸2-ヒドロキシエチルを付加した反応性ア
クリル樹脂、重量平均分子量=175,000 、Tg=80 1分子
当たり平均の二重結合=18、COOH価=5 ) 100部 アクリレートモノマー(新中村化学工業(株)製、NPA-
10G )50部 光開始剤(2,4,6,- トリメチル ベンゾイル ジフェニ
ホスフィンオキサイド)1部 Nメチルジエタノールアミン 2部 イソシアネート架橋剤(日本ポリウレタン工業(株)
製、コロネートL、NCO=13.0%、固形分75%)固形
分で 2.2部(この架橋剤は、上記反応性アクリル樹脂の
官能基に対し当量のイソシアネート基を有する)2-(2
´- ヒドロキシ-3´,5´- ジ-tert-アミノフェニル) ベ
ンゾトリアゾール 1.0部 酢酸エチル 300部 以上を攪拌しながら混合した混合物。 4)充填剤層組成物 イ 塩素化PP(山陽国策パルプ(株)製、スーパーク
ロン822 固形分20%)固形分で 100部 エポキシ樹脂(エピコート828 )5部 石英((株)龍森製、クリスタライト5X、平均粒径
1.5μm)100部 以上を攪拌しながら混合した混合物 ロ アクリル樹脂(メチルメタアクリレートとエチルメ
タアクリレートと、ブチルアクリレートと、アクリル酸
-2- ヒドロキシエチルと、アクリル酸との共重合体Tg=
20℃) 100部 酸化チタン 30部 シリカゲル( 富士デヴィソン化学(株)製、サイロイド
66、平均粒径3μm)50部 酢酸エチル 300部 以上を攪拌しながら混合した混合物 ハ イで用いたのと同様の塩素化PP 固形分で 100部 珪石(住友セメント(株)製、平均粒径 5.7μm) 100
部 シリカゲル( 富士デヴィソン化学(株)製、サイロイド
72、平均粒径2.5 μm) 10部 以上を攪拌しながら混合した混合物
【0067】(B)積層用シートの作成 樹脂基材層上に充填剤層組成物を塗工し、80℃で5 分間
乾燥して、充填剤層を形成後、充填剤層上に着色層樹脂
組成物を塗工し、80℃で15分間乾燥させて、着色層を形
成し、さらにこの着色層上に黄、藍、黒の3色からなる
模様をスクリーン印刷により施し、(実施例1のみ)80
℃で15分間乾燥させた。次に、その上に、クリアー層樹
脂組成物を塗工し、80℃で15分間乾燥させクリアー層を
形成して積層用シートを得た。
【0068】(C)射出成形 射出成形は図1に示す射出成形機を用いて以下の通り行
った。この射出成形機は、成形用の凹部1aと真空に引く
ための通孔1bとを有する雌型1 と、凸部2aを有する雄型
2 と、両金型1 、2 間に配設されており両金型1 、2 間
から外側へ移動可能な、真空および圧空のための通孔3a
を有する熱盤3 と、樹脂射出機4 とを具備している。
【0069】そして、まず、図1(a)に示すように、
上記雌型1 と熱盤3 との間に積層用シート5を配設して
積層シート5をその熱盤3で加熱し、該シート5を真空
および/または圧空成形して図1(b)示すように雌型
1の凹部1a内面に沿って密着させた。次に、熱盤3を両
金型1 、2 間から外側へ取り出し、その後、雌型1 を雄
型2 側へ移動させて図1(c)に示すように金型を閉合
した。
【0070】次いで、図1(d)に示すように、樹脂射
出機4から成形品本体となる樹脂41、実施例1,2,
6,7ではABS 樹脂( 電気化学工業(株)製、ABS-MB)
を実施例3〜5、8〜10では、PP樹脂(三菱油化
(株)製BC-10 )を両金型1、2にて成形されるキャビ
ティ内に射出した。射出成形条件としては、樹脂射出機
4のノズル先端の温度を230 ℃で行った。
【0071】成形後、成形品を金型より取り出し表1〜
2に示す条件で電子線、メタルハライドランプまたは高
圧水銀灯でその成形品表面のシートを硬化させて射出成
形品を得た。
【0072】
【表1】
【0073】
【表2】
【0074】比較例1 実施例1と同形状(シートは貼付していない)の成形品
に軟質塩化ビニル樹脂のマーキングシートで加飾を行っ
た。得られた成形品について、実施例1と同様にして密
着性、耐ガソリン性を調べたところ、初期の密着性は良
好であったが、耐ガソリン性のテスト後マーキングシー
トの端部が一部めくられた。 比較例2 ABSシート(三宝樹脂工業(株)製、A205、膜厚
500 μm)の上に耐衝撃性の良好な塗料を(関西ペイン
ト製、ソフレックス200)を膜厚50μmになるように
塗布、乾燥して得たシートを用い、実施例1と同様の方
法で射出成形を行った。シート成形時にシートに亀裂が
入った。
【0075】
【発明の効果】以上のように、本発明の積層成形品の製
造方法によれば、光硬化性もしくは電子線硬化性組成物
よりなるクリアー層を表面に有する積層用シートが積層
・一体化された成形品を得ることができ、そして光もし
くは電子線照射によってその物品表面に耐候性、耐溶剤
性、耐擦傷性、耐薬品性等に優れた被膜を形成すること
ができる。また、シートに充填剤層を有することによ
り、耐衝撃性にも優れた成形品を得ることができる。
【0076】従って、生産性が優れている上に、従来の
塗装スペースの問題や溶剤等の環境問題がなくなる利点
がある。また、本発明の積層用シートは、クリアー層の
硬化前では延伸性に優れているので、凹凸や曲面を有す
る成形品の製造においても支障がない。さらに、積層用
シートは、クリアー層と着色層と樹脂基材層とがこの順
で積層されているので、クリアー層を通して着色層が観
られることになってシートに意匠性を付与することがで
き、成形にて製造された自動車、バイク等のボディ、O
A機器、家電等のハウジングや文具等の各種プラスチッ
ク成形体の加飾が簡易に、また安価に行える利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積層成形品の製造方法の例を工程順に
説明する図である。
【符号の説明】
1 雌型 2 雄型 3 熱盤 4 樹脂成形機 5 積層用シート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光硬化性または電子線硬化性の未硬化また
    は半硬化状態の樹脂組成物からなるクリアー層と、熱可
    塑性樹脂と着色剤を主成分とする着色層と、熱可塑性樹
    脂と無機充填剤よりなる充填剤層と、樹脂基材層とがこ
    の順で積層されている積層用シートを、空気圧成形によ
    り、金型型面に沿って密着するように予備成形する工
    程、金型内に成形品本体を形成する樹脂を供給し、成形
    品本体を成形すると同時に前記積層用シートを成形品本
    体表面に積層成形する工程、および、得られた成形品本
    体と一体化された積層用シートのクリアー層に光もしく
    は電子線を照射してクリアー層を硬化させる工程を包含
    する積層成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】光硬化性または電子線硬化性の未硬化また
    は半硬化状態の樹脂からなるクリアー層と、熱可塑性樹
    脂と着色剤を主成分とする着色層と、熱可塑性樹脂と無
    機充填剤よりなる充填剤層と、樹脂基材層とがこの順で
    積層されている積層用シート。
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