JPH06106558A - 熱硬化性樹脂成形材料の成形方法及び該方法による成形品 - Google Patents

熱硬化性樹脂成形材料の成形方法及び該方法による成形品

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JPH06106558A
JPH06106558A JP25491992A JP25491992A JPH06106558A JP H06106558 A JPH06106558 A JP H06106558A JP 25491992 A JP25491992 A JP 25491992A JP 25491992 A JP25491992 A JP 25491992A JP H06106558 A JPH06106558 A JP H06106558A
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JP
Japan
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molding
molding material
molded product
thermosetting resin
gate
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Pending
Application number
JP25491992A
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English (en)
Inventor
Hirokuni Mamiya
洋邦 間宮
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱硬化性樹脂成形材料でコイル等の封入成形
を一層低圧で行える方法と外観、耐湿性に優れた成形品
を得る。 【構成】 成形品の側面外側に凸部10を形成する金型
部分から(a)熱硬化性樹脂成形材料12を注入し、
(b)ゲートカット後、(c)成形硬化させる熱硬化性
樹脂成形材料の成形方法と成形品の側面外側に形成され
た凸部10の成形リブを有する熱硬化性樹脂の成形品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱硬化性樹脂成形材料
の成形方法及び得られる成形品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、熱硬化性樹脂成形材料でコイ
ルなどを封入成形する方法において、コイルなどの断線
や変形の問題を起こさないように溶融粘度の低い不飽和
ポリエステル樹脂やエポキシ樹脂やシリコーン樹脂など
が好んで用いられている。
【0003】しかし、高精度、小型化の成形品を安定し
て生産するのにさらに、低圧で注入できる成形技術が期
待されていた。また、トランスファ成形や射出成形され
た成形品のゲートカット跡はスキン層がないため外観を
損ない、スキン層がないため封入成形品は耐湿性に劣る
問題を有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、熱硬
化性樹脂成形材料を一層低圧で成形できる成形方法及び
該成形方法によって外観と耐湿性に優れた成形品を提供
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の問題点に鑑みなさ
れた第1の本発明の熱硬化性樹脂成形材料の成形方法の
特徴は、成形品の側面外側で凸部を形成する金型部分か
ら熱硬化性樹脂成形材料を注入し、ゲートカット後、成
形硬化させることにあり、第2の本発明の成形品の特徴
は、成形品の側面外側にゲート口が配設された凸部を有
するものである。
【0006】
【作用】ノズルから溶融させた熱硬化性樹脂成形材料を
成形品の側面のほぼ一端から他端までいっぱいに形成さ
れた凸部状リブの一端面に配設された金型のゲート口か
らキャビティ内に注入し、注入後、ノズル内のゲートシ
ャットピンを前進させノズル先端のノズル開口部を閉じ
ると同時に金型のゲート口を閉鎖するので、ゲートから
注入し金型キャビティを充填した成形材料に十分な圧力
と温度をかけて成形することができる。この方法はゲー
ト部分を成形品の側面に大きくとることができるので成
形材料をより低圧で注入することができるとともに、注
入する成形材料を円周に沿って均一に充填することがで
きる。この結果、特に封入するコイルなどへの影響や残
留応力を最小限に止めることがでる。又、コイル巻線と
平行に充填するので、巻線近くにボイドを発生させにく
い。
【0007】また、金型キャビティへの成形材料の充填
直後にゲートカットするので、成形後ゲートカットする
必要がなく成形品のゲートカット部の外観を他の部分と
同様金型で仕上げた美麗なスキン層を有する成形品とす
ることができる。したがって、ゲート口からの吸湿を阻
止することができ、耐湿性と成形品外観に優れた成形品
を得ることができる。側面に形成した凸部は成形品を装
置に組み込むときの突起として用いることもできる。
【0008】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。な
お、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0009】図1は第1の本発明の一実施例を示す熱硬
化性樹脂成形材料の成形方法に用いる成形装置の断面図
であり、ゲートシャットピンが金型のゲート口をシャッ
トした状態を示すトランスファ成形装置である。成形材
料の供給部をスクリューとシリンダーからなる射出成形
装置とすることもできる。
【0010】トランスファ成形装置は、上下するプラン
ジャ8を内部に有する円筒形のポット9と、このポット
9に接続して配設され温調されたマニホールド2と、こ
のマニホールド2の先端に取り付けられたノズル内にノ
ズル先端の開口部と金型6のゲート口11を開閉できる
ゲートシャットピン4を有するノズル3などからなり、
このノズル3を略円柱状の成形金型の側面から突き出た
凸部10の上面に配設されたゲート口11に接触させ溶
融した成形材料12を金型6に注入するのである。この
凸部10は円柱の側面に沿ってほぼ下端まで形成されて
いる。この長さは長いほうが、より低圧で注入ができ、
注入された成形材料12は円柱の側面を円周に沿って一
様に充填していくので好ましい。また、ゲート口11に
近い凸部分より遠い凸部分の方がその厚みが厚い方が前
記側面を円周に沿って充填していく際に、ゲート口11
に近い成形部分と遠い成形部分とがより一様に充填する
のでより好ましい。
【0011】図2(a)、(b)、(c)、(d)は、
供給部に接続して配設されたマニホールドの先端に取り
付けられたノズルと金型部分の拡大断面図であり、図2
(a)〜(d)は作動順序を示したものである。この順
序を繰り返すことによってランナーレスでゲートカット
のトランスファ成形を行うことができる。
【0012】図2(a)注入では、熱硬化性樹脂成形材
料12が溶融する温度、40〜120℃、好ましくは6
0〜100℃程度に加熱されたポット9で溶融化した前
記成形材料12を、プランジャ8の加圧によってポット
9からマニホールド2の流路へ移送する。ノズル3を金
型6の側面に形成された凸部10の上面に配設されたゲ
ート口11にタッチさせると同時にノズル3内のゲート
カットピン4を引上げ、ノズル開口部13を開放し、温
調したマニホールド2及びノズル3内の流路5を通じて
移送されて来た熱硬化性樹脂成形材料12を金型6内に
注入する。この注入時以外は前記流路5は溶融した前記
成形材料12の一時的滞留場所にもなる。したがって、
マニホールド2、ノズル3は溶融した成形材料12の粘
度をできるだけ変化させないために、30〜110℃、
好ましくは35〜80℃の温度に温調部14によって温
調されている。さらに、ノズル3の金型6への接触は成
形材料12の注入の約1〜30秒の極短時間のみであり、
ノズル3の先端には断熱部15が設けられ、ノズル3が
挿入される金型6の凹部7の壁面とノズル外層面との接
触する部分をできるだけ小さくする構成やゲートカット
ピン4の熱容量は小さいなどの要因によってノズル3内
の溶融した前記成形材料12の粘度上昇はほとんどなく
ランナーレス、ゲートカットの連続成形が可能となる。
【0013】マニホールド2やノズル3の温調は、たと
えば、管状の温調部14に水、油、有機溶媒などの熱媒
体を流す方法や電熱ヒーターなど電気的方法によって行
うことができる。断熱部15は断熱板などに通常用いら
れる無機質からなる材料、気泡を有する材料、シリコー
ンなどの樹脂材料などで形成されたものを用いることが
できる。
【0014】図2(b)ゲートカットでは、前記成形材
料12の金型6への注入完了後、ゲートカットピン4で
金型6の側面に形成された凸部10の上面に配設された
ゲート口11を閉め、注入した前記成形材料12の逆流
を防止する。ゲートカットピン4によって、インサート
物を被覆する封入成形材料を十分に充填させ加圧でき、
成形品のゲートカット部分の外観を金型で仕上げられた
他の部分と同様な美麗なスキン層を有する外観に優れた
成形品とすることができる。また、成形品において吸湿
個所がなくなるので耐湿性が向上する。
【0015】図2(c)硬化では、金型6のゲート口1
6を閉めると同時にノズル3を金型6より離し、ノズル
3の温度上昇を防止する。但し、ゲートカットピン4
は、注入した前記成形材料12が硬化するまで金型6の
ゲート口11を閉めたまま保持する。
【0016】図2(d)取り出し、準備では、金型6内
の前記成形材料12が硬化し、金型6のゲート口11よ
り前記成形材料12が逆流しなくなればゲートカットピ
ン4を金型6から離す。
【0017】図3は第2の本発明の一実施例の成形品を
示す斜視図であり、ソレノイドコイルを不飽和ポリエス
テル樹脂成形材料で封入成形した略円柱状の封入成形品
であり、略円柱形の側面に形成された凸部10の成形品
のリブの上面にゲート口11が配設されたものである。
【0018】本発明の熱硬化性樹脂成形材料の樹脂とし
ては、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノ
−ル樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、シリコーン樹
脂、イミド樹脂などの単独、これらをベース樹脂とした
変性樹脂、及びこれらの樹脂の組み合わせ樹脂などを用
いることができる。不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ
樹脂、シリコーン樹脂が溶融粘度が低い点で好ましく、
不飽和ポリエステル樹脂はコストの点でより好ましく、
エポキシ樹脂は電気特性、機械特性などに優れる点でよ
り好ましい。
【0019】供給部のポット、プランジャ、シリンダ
ー、スクリュウや、マニホールドやノズルやゲートシャ
ットピンの材質についても特に限定するものではなく、
通常これらの分野において使用されるものをそのまま用
いることができる。
【0020】供給部がポットとプランジャからなるトラ
ンスファ成形機の成形材料供給手段を有するものの場合
には、熱硬化性樹脂成形材料をその都度又は数回の成形
ごとに投入することができるので成形材料交換や色替え
が材料ロスなく容易に行うことができる。成形材料供給
手段がシリンダーとスクリュウからなる射出成形の場合
には、熱硬化性樹脂成形材料を連続的に供給し易いので
自動連続成形が行い易い。
【0021】
【発明の効果】本発明によって、熱硬化性樹脂成形材料
を一層低圧で成形ができ、外観と耐湿性に優れた成形品
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の熱硬化性樹脂成形材料の成
形に使用するトランスファ成形装置を示す断面図であ
る。
【図2】本発明の一実施例の成形方法を示すノズルと金
型部分の拡大断面図であり、(a)〜(d)は作動順序
を示す。
【図3】本発明の一実施例の成形品を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 供給部 2 マニホールド 3 ノズル 4 ゲートシャットピン 5 流路 6 金型 7 凹部 8 プランジャ 9 ポット 10 凸部 11 ゲート口 12 成形材料 13 開口部 14 温調部 15 断熱部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:34 4F

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形品の側面外側に凸部を形成する金型
    部分から熱硬化性樹脂成形材料を注入し、ゲートカット
    後、成形硬化させることを特徴とする熱硬化性樹脂成形
    材料の成形方法。
  2. 【請求項2】 熱硬化性樹脂成形品の側面外側にゲート
    口が配設された凸部を有することを特徴とする成形品。
JP25491992A 1992-09-24 1992-09-24 熱硬化性樹脂成形材料の成形方法及び該方法による成形品 Pending JPH06106558A (ja)

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JP25491992A JPH06106558A (ja) 1992-09-24 1992-09-24 熱硬化性樹脂成形材料の成形方法及び該方法による成形品

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JP25491992A Pending JPH06106558A (ja) 1992-09-24 1992-09-24 熱硬化性樹脂成形材料の成形方法及び該方法による成形品

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