JPH06106539A - タイヤの加硫用金型 - Google Patents
タイヤの加硫用金型Info
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- JPH06106539A JPH06106539A JP4280966A JP28096692A JPH06106539A JP H06106539 A JPH06106539 A JP H06106539A JP 4280966 A JP4280966 A JP 4280966A JP 28096692 A JP28096692 A JP 28096692A JP H06106539 A JPH06106539 A JP H06106539A
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- 239000002184 metal Substances 0.000 title 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims abstract description 8
- 238000004073 vulcanization Methods 0.000 claims abstract description 8
- NINIDFKCEFEMDL-UHFFFAOYSA-N Sulfur Chemical compound [S] NINIDFKCEFEMDL-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims 1
- 229910052717 sulfur Inorganic materials 0.000 claims 1
- 239000011593 sulfur Substances 0.000 claims 1
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 abstract description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 abstract 1
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- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 3
- 238000010030 laminating Methods 0.000 description 2
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 1
- 230000013011 mating Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
- Tyre Moulding (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 加硫の際のスピューの発生をなくすることに
よりスピューの切除作業を不要にし、しかも型面の模様
合わせ、空気の通る隙間の加工および維持を容易にす
る。 【構成】 セグメント本体11に凹設した複数本の周方
向溝13に弓形バー18を着脱自在に嵌合してセグメン
ト10を構成し、周方向溝13の溝壁と弓形バー18の
側面の嵌合部に溝底側の一部を除いて隙間15を設け、
該隙間15の型面側端部15aを空気のみの通過が可能
になる程度に狭く形成し、かつセグメント11の少なく
とも一方の端面16の半径方向外側部分に隙間15の溝
底側部分と連通する凹部16aを形成する。
よりスピューの切除作業を不要にし、しかも型面の模様
合わせ、空気の通る隙間の加工および維持を容易にす
る。 【構成】 セグメント本体11に凹設した複数本の周方
向溝13に弓形バー18を着脱自在に嵌合してセグメン
ト10を構成し、周方向溝13の溝壁と弓形バー18の
側面の嵌合部に溝底側の一部を除いて隙間15を設け、
該隙間15の型面側端部15aを空気のみの通過が可能
になる程度に狭く形成し、かつセグメント11の少なく
とも一方の端面16の半径方向外側部分に隙間15の溝
底側部分と連通する凹部16aを形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、タイヤの加硫用金型
に関するものである。
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】タイヤの加硫用金型として、タイヤのサ
イド部を成型するために上下に対向して配設した上型お
よび下型と、タイヤのトレッド部を成型するために上記
の上型および下型の間に配設したリング状の周面型とか
らなり、該周面型が該周面型を周方向の複数箇所で半径
方向の平面によって分割した形状のセグメントをリング
状に配列して構成されたものが知られている。このよう
な金型では、グリーンタイヤを取付けて金型を閉じたの
ち、グリーンタイヤに内圧を充填してグリーンタイヤの
外面を金型内の型面に圧着し、この状態で金型を加熱し
ている。
イド部を成型するために上下に対向して配設した上型お
よび下型と、タイヤのトレッド部を成型するために上記
の上型および下型の間に配設したリング状の周面型とか
らなり、該周面型が該周面型を周方向の複数箇所で半径
方向の平面によって分割した形状のセグメントをリング
状に配列して構成されたものが知られている。このよう
な金型では、グリーンタイヤを取付けて金型を閉じたの
ち、グリーンタイヤに内圧を充填してグリーンタイヤの
外面を金型内の型面に圧着し、この状態で金型を加熱し
ている。
【0003】そして、金型を閉じてグリーンタイヤに内
圧を充填した際、金型の内面とグリーンタイヤの外面と
の間の空気を逃がすため、金型の型面から外側に通じる
多数本のベントホールを設けることが以前から知られて
いる。また、最近では、上記のセグメントを、該セグメ
ントを赤道面と平行な複数個の平面で分割した形状の板
状セグメントの積層により形成し、上記板状セグメント
相互の隣接部の型面側に空気は通過するが未加硫ゴムは
通過しない狭隘なスリットを形成し、該スリットをその
背面側の空間を介して金型の外側に連通させるようする
ことが試みられるようになった(特開平2−29570
6号公報参照)。
圧を充填した際、金型の内面とグリーンタイヤの外面と
の間の空気を逃がすため、金型の型面から外側に通じる
多数本のベントホールを設けることが以前から知られて
いる。また、最近では、上記のセグメントを、該セグメ
ントを赤道面と平行な複数個の平面で分割した形状の板
状セグメントの積層により形成し、上記板状セグメント
相互の隣接部の型面側に空気は通過するが未加硫ゴムは
通過しない狭隘なスリットを形成し、該スリットをその
背面側の空間を介して金型の外側に連通させるようする
ことが試みられるようになった(特開平2−29570
6号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のベントホール
は、直径1mm以上の太さに設けられるため、空気が抜け
た後のベントホールに未加硫ゴムが流入し、これがその
まま加硫されてタイヤ表面に多数本の針状突起、いわゆ
るスピューが形成され、そのため加硫の終了後に上記の
スピューを根本から切除する作業が必要になり、生産性
が低下すると共に、切断跡がタイヤに残って外観を不良
にしていた。また、セグメントを板状セグメントの積層
により構成した場合は、未加硫ゴムを通過させないよう
にスリットを狭隘にし、しかも金型内の空気を完全に抜
くために上記板状セグメントを薄くし、かつ枚数を多く
する必要があり、そのためトレッドの模様合わせ、隙間
の維持および加工が著しく困難になるという問題があっ
た。
は、直径1mm以上の太さに設けられるため、空気が抜け
た後のベントホールに未加硫ゴムが流入し、これがその
まま加硫されてタイヤ表面に多数本の針状突起、いわゆ
るスピューが形成され、そのため加硫の終了後に上記の
スピューを根本から切除する作業が必要になり、生産性
が低下すると共に、切断跡がタイヤに残って外観を不良
にしていた。また、セグメントを板状セグメントの積層
により構成した場合は、未加硫ゴムを通過させないよう
にスリットを狭隘にし、しかも金型内の空気を完全に抜
くために上記板状セグメントを薄くし、かつ枚数を多く
する必要があり、そのためトレッドの模様合わせ、隙間
の維持および加工が著しく困難になるという問題があっ
た。
【0005】この発明は、スピューの発生がなく、した
がってスピューの切除作業が不要であり、かつ模様合わ
せ、隙間の維持および加工を容易にしたものである。
がってスピューの切除作業が不要であり、かつ模様合わ
せ、隙間の維持および加工を容易にしたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】図1はセグメント10の
一端を示す斜視図であり、この発明では、セグメント1
0がセグメント本体11と複数本の弓形バー18とで構
成される。上記のセグメント本体11は、セグメント1
0の内側の型面12にU字形断面を有する複数本の周方
向溝13を凹設した形状のものであり、端面16は中心
軸を通る半径方向の平面である。そして、上記の周方向
溝13に弓形バー18が嵌合され、セグメント本体11
に穿孔されたボルト孔14に外側からボルト(図示され
ていない)が挿入され、上記の弓形バー18が周方向溝
13内に着脱自在に締付け固定される。しかして、この
発明では、周方向溝13の溝壁と弓形バー18の側面と
の嵌合部に溝底側の一部を除いて隙間15が設けられ、
該隙間15の型面側端部15aが空気のみの通過を可能
にする程度に狭く形成され、かつ上記セグメント11の
少なくとも一方の端面16の半径方向外側部分に上記隙
間15の溝底側部分と連通する凹部16aが形成され
る。
一端を示す斜視図であり、この発明では、セグメント1
0がセグメント本体11と複数本の弓形バー18とで構
成される。上記のセグメント本体11は、セグメント1
0の内側の型面12にU字形断面を有する複数本の周方
向溝13を凹設した形状のものであり、端面16は中心
軸を通る半径方向の平面である。そして、上記の周方向
溝13に弓形バー18が嵌合され、セグメント本体11
に穿孔されたボルト孔14に外側からボルト(図示され
ていない)が挿入され、上記の弓形バー18が周方向溝
13内に着脱自在に締付け固定される。しかして、この
発明では、周方向溝13の溝壁と弓形バー18の側面と
の嵌合部に溝底側の一部を除いて隙間15が設けられ、
該隙間15の型面側端部15aが空気のみの通過を可能
にする程度に狭く形成され、かつ上記セグメント11の
少なくとも一方の端面16の半径方向外側部分に上記隙
間15の溝底側部分と連通する凹部16aが形成され
る。
【0007】なお、セグメント本体11および弓形バー
18には、それぞれタイヤトレッドの溝を成型するため
の骨部17、19が突設され、この骨部17、19の基
部間の凹部がタイヤの接地リブ(凸部)に対応するが、
上記の周方向溝13は、上記の隙間15aが上記の骨部
17、19間の凹部を過るように設け、上記隙間15a
が凹部1個に付き少なくとも1本の割合で配置すること
が好ましい。なおまた、1本の周方向溝13に必要に応
じて複数本の弓形バー18を幅方向に重ねて嵌合し、そ
の合わせ面に上記同様の隙間を形成することができる。
また、上記隙間15の型面側端部15aは、幅0.03
〜0.05mmが好ましい。
18には、それぞれタイヤトレッドの溝を成型するため
の骨部17、19が突設され、この骨部17、19の基
部間の凹部がタイヤの接地リブ(凸部)に対応するが、
上記の周方向溝13は、上記の隙間15aが上記の骨部
17、19間の凹部を過るように設け、上記隙間15a
が凹部1個に付き少なくとも1本の割合で配置すること
が好ましい。なおまた、1本の周方向溝13に必要に応
じて複数本の弓形バー18を幅方向に重ねて嵌合し、そ
の合わせ面に上記同様の隙間を形成することができる。
また、上記隙間15の型面側端部15aは、幅0.03
〜0.05mmが好ましい。
【0008】
【作用】上記のセグメント10を含む金型にグリーンタ
イヤを装着して金型を閉じると、周方向に隣接するセグ
メント10は、その端面16、16が互いに密着する。
次いで、グリーンタイヤに内圧を充填すると、金型内面
とグリーンタイヤ間の空気がセグメント本体11と弓形
バー18との間の隙間15に侵入し、これが端面16側
に流れ、端面16の凹部16aを経て大気に排出され
る。この場合、上記の隙間15は、その型面側端部15
aが空気のみの通過を可能にする程度に狭く形成されて
いるため、隙間15の型面側端部15aに未加硫ゴムが
侵入することがない。なお、上記の隙間15を骨部1
7、19間の凹部1個に付き少なくとも1本の割合で配
置することにより、各凹部の空気がそれぞれ隙間15を
通じて排出され、いずれの凹部にも空気の溜まりが形成
されることがない。
イヤを装着して金型を閉じると、周方向に隣接するセグ
メント10は、その端面16、16が互いに密着する。
次いで、グリーンタイヤに内圧を充填すると、金型内面
とグリーンタイヤ間の空気がセグメント本体11と弓形
バー18との間の隙間15に侵入し、これが端面16側
に流れ、端面16の凹部16aを経て大気に排出され
る。この場合、上記の隙間15は、その型面側端部15
aが空気のみの通過を可能にする程度に狭く形成されて
いるため、隙間15の型面側端部15aに未加硫ゴムが
侵入することがない。なお、上記の隙間15を骨部1
7、19間の凹部1個に付き少なくとも1本の割合で配
置することにより、各凹部の空気がそれぞれ隙間15を
通じて排出され、いずれの凹部にも空気の溜まりが形成
されることがない。
【0009】
【実施例】図2は、図1とは別の実施例におけるセグメ
ント20の型面を示す平面図であり、セグメント20の
周方向が図の水平方向に向けられている。このセグメン
ト20を構成するセグメント本体21には3本の周方向
溝22、23、24が設けられ、中央の周方向溝23に
は2本の弓形バー33、33が重ねて嵌合され、また上
の周方向溝22には弓形バー32が、下の周方向溝24
には弓形バー34がぞれぞれ1本ずつ嵌合され、これら
のセグメント本体21および4本の弓形バー32、3
3、33、34で形成される型面に周方向および幅方向
の骨部(斜線部)25が突設され、この骨部25によっ
て中心線沿いの細長い凹部26aが1列に、その上下に
大小種々の四辺形の凹部26b、26c、26d、26
eが4列に、合計9列に形成される。ただし、中央の凹
部26aを挟む上下の凹部26b、26bの各中心間に
またがって上記中央の周方向溝23が設けられ、その上
方の2列の凹部26c、26dの各中心間にまたがって
上方の周方向溝22が、また下方の2列の凹部26c、
26dの各中心間にまたがって下方の周方向溝24がそ
れぞれ設けられる。
ント20の型面を示す平面図であり、セグメント20の
周方向が図の水平方向に向けられている。このセグメン
ト20を構成するセグメント本体21には3本の周方向
溝22、23、24が設けられ、中央の周方向溝23に
は2本の弓形バー33、33が重ねて嵌合され、また上
の周方向溝22には弓形バー32が、下の周方向溝24
には弓形バー34がぞれぞれ1本ずつ嵌合され、これら
のセグメント本体21および4本の弓形バー32、3
3、33、34で形成される型面に周方向および幅方向
の骨部(斜線部)25が突設され、この骨部25によっ
て中心線沿いの細長い凹部26aが1列に、その上下に
大小種々の四辺形の凹部26b、26c、26d、26
eが4列に、合計9列に形成される。ただし、中央の凹
部26aを挟む上下の凹部26b、26bの各中心間に
またがって上記中央の周方向溝23が設けられ、その上
方の2列の凹部26c、26dの各中心間にまたがって
上方の周方向溝22が、また下方の2列の凹部26c、
26dの各中心間にまたがって下方の周方向溝24がそ
れぞれ設けられる。
【0010】中央の周方向溝23に嵌合した2本の弓形
バー33、33は(図4参照)、溝底側端部において互
いに接触し、この接触部(溝底側端部)よりも型面側の
対向面に周方向の浅い溝が設けられて両者間に隙間35
が形成される。また、上記周方向溝23の溝壁は、その
溝底側端部が2本の弓形バー33、33とがたつきの生
じない程度に嵌合し、上記溝底側端部の型面側に浅い溝
が周方向に設けられて両者間に隙間36が形成される。
そして、上記の隙間35、36の型面側端部35a、3
6aは、狭い幅0.01〜0.03mmに作られる。
バー33、33は(図4参照)、溝底側端部において互
いに接触し、この接触部(溝底側端部)よりも型面側の
対向面に周方向の浅い溝が設けられて両者間に隙間35
が形成される。また、上記周方向溝23の溝壁は、その
溝底側端部が2本の弓形バー33、33とがたつきの生
じない程度に嵌合し、上記溝底側端部の型面側に浅い溝
が周方向に設けられて両者間に隙間36が形成される。
そして、上記の隙間35、36の型面側端部35a、3
6aは、狭い幅0.01〜0.03mmに作られる。
【0011】また、上方の周方向溝22および弓形バー
32は、溝底側端部においてがたつきの生じない程度に
嵌合するが、その上下の溝壁の溝底側端部を除く部分に
浅い溝が周方向に設けられて溝壁と弓形バー32との間
に隙間37が形成され、この隙間37の型面側端部37
aが上記の特に狭い幅に作られる。また、下方の周方向
溝24および弓形バー34は、溝底側端部においてがた
つきの生じない程度に嵌合し、その上下の溝壁の溝底側
端部を除く部分に浅い溝が周方向に設けられて弓形バー
34との間に隙間38が形成され、この隙間38の型面
側端部38aが上記の特に狭い幅に作られる。
32は、溝底側端部においてがたつきの生じない程度に
嵌合するが、その上下の溝壁の溝底側端部を除く部分に
浅い溝が周方向に設けられて溝壁と弓形バー32との間
に隙間37が形成され、この隙間37の型面側端部37
aが上記の特に狭い幅に作られる。また、下方の周方向
溝24および弓形バー34は、溝底側端部においてがた
つきの生じない程度に嵌合し、その上下の溝壁の溝底側
端部を除く部分に浅い溝が周方向に設けられて弓形バー
34との間に隙間38が形成され、この隙間38の型面
側端部38aが上記の特に狭い幅に作られる。
【0012】上記セグメント本体21の外面には、上記
の弓形バー32、33、33、34に対応してボルト孔
27が穿孔され、該ボルト孔27に挿通されたボルト2
8の先端を上記弓形バー32、33、33、34の背面
(溝底に接する面)にねじ込むことにより、弓形バー3
2、33、33、34が固定される。また、上記のセグ
メント本体21および弓形バー32、33、33、34
を上下方向に過るようにテンションボルト29が挿通さ
れ、加硫時の内圧充填によりセグメント本体21が周方
向溝22、23、24の部分で上下に開くことのないよ
うにナット29aが締め付けられる。なお、図4におい
て、鎖線41および42は、それぞれ上型および下型の
型面を示す。
の弓形バー32、33、33、34に対応してボルト孔
27が穿孔され、該ボルト孔27に挿通されたボルト2
8の先端を上記弓形バー32、33、33、34の背面
(溝底に接する面)にねじ込むことにより、弓形バー3
2、33、33、34が固定される。また、上記のセグ
メント本体21および弓形バー32、33、33、34
を上下方向に過るようにテンションボルト29が挿通さ
れ、加硫時の内圧充填によりセグメント本体21が周方
向溝22、23、24の部分で上下に開くことのないよ
うにナット29aが締め付けられる。なお、図4におい
て、鎖線41および42は、それぞれ上型および下型の
型面を示す。
【0013】図3に示すように、上記のテンションボル
ト29は、セグメント21の中央および両端に取付けら
れ、弓形バー32、33、33、34の固定ボルト28
は、各弓形バー32、33、33、34の中央および両
端に設置される。しかして、セグメント本体21の周方
向両端に形成された端面30は、周方向に対して垂直な
半径方向の平面に形成され、この端面30の半径方向外
側部分に段差を介して凹部30aが形成され、この凹部
30aに、上記中央の弓形バー33、33間に形成され
た隙間35および弓形バー32、33、33、34と周
方向溝22、23、24との間に形成された隙間36、
37、38の周方向端部がそれぞれ開口している。
ト29は、セグメント21の中央および両端に取付けら
れ、弓形バー32、33、33、34の固定ボルト28
は、各弓形バー32、33、33、34の中央および両
端に設置される。しかして、セグメント本体21の周方
向両端に形成された端面30は、周方向に対して垂直な
半径方向の平面に形成され、この端面30の半径方向外
側部分に段差を介して凹部30aが形成され、この凹部
30aに、上記中央の弓形バー33、33間に形成され
た隙間35および弓形バー32、33、33、34と周
方向溝22、23、24との間に形成された隙間36、
37、38の周方向端部がそれぞれ開口している。
【0014】上記の構造において、金型に装着されたグ
リーンタイヤ(図示されていない)が内圧充填により膨
張すると、金型内面とグリーンタイヤ外面との間の空気
は、中央の周方向溝23に沿って形成した隙間35、3
6、上側の周方向溝22にそって形成した隙間37およ
び下側周方向溝24に沿って形成した隙間38に侵入し
て周方向に流れ、これが端面30の凹部30aを経て大
気中に排出される。そして、上記の隙間35、36、3
7、38は、その型面側端部35a、36a、37a、
38aが特に狭い幅に形成されているため、上記隙間の
型面側端部35a、36a、37a、38aに未加硫ゴ
ムが侵入することはなく、加硫終了後にバリ状の突起の
無い平滑なトレッド面が得られる。
リーンタイヤ(図示されていない)が内圧充填により膨
張すると、金型内面とグリーンタイヤ外面との間の空気
は、中央の周方向溝23に沿って形成した隙間35、3
6、上側の周方向溝22にそって形成した隙間37およ
び下側周方向溝24に沿って形成した隙間38に侵入し
て周方向に流れ、これが端面30の凹部30aを経て大
気中に排出される。そして、上記の隙間35、36、3
7、38は、その型面側端部35a、36a、37a、
38aが特に狭い幅に形成されているため、上記隙間の
型面側端部35a、36a、37a、38aに未加硫ゴ
ムが侵入することはなく、加硫終了後にバリ状の突起の
無い平滑なトレッド面が得られる。
【0015】
【発明の効果】この発明は、タイヤ加硫用の周面型を構
成するセグメントを、周方向溝が凹設された形状のセグ
メント本体と、該周方向溝に着脱自在に嵌合された弓形
バーとで構成し、上記周方向溝と弓形バーの嵌合部に溝
底側の一部を除いて隙間を設け、グリーンタイヤの加硫
の際、金型内の空気を上記の隙間を経て周方向に流し、
更にセグメント本体の端面の半径方向外側部分に形成さ
れている凹部を介して大気中に排出するようにしたもの
であるから、金型内に空気が残ることがない。しかも、
上記隙間の型面側端部は、空気のみの通過を可能にする
程度の狭い幅に形成されているため、加硫の際に未加硫
のゴムが隙間に侵入してバリを形成することはなく、そ
のため加硫の終了後にバリやスピューの切断除去という
面倒な作業を必要としない。
成するセグメントを、周方向溝が凹設された形状のセグ
メント本体と、該周方向溝に着脱自在に嵌合された弓形
バーとで構成し、上記周方向溝と弓形バーの嵌合部に溝
底側の一部を除いて隙間を設け、グリーンタイヤの加硫
の際、金型内の空気を上記の隙間を経て周方向に流し、
更にセグメント本体の端面の半径方向外側部分に形成さ
れている凹部を介して大気中に排出するようにしたもの
であるから、金型内に空気が残ることがない。しかも、
上記隙間の型面側端部は、空気のみの通過を可能にする
程度の狭い幅に形成されているため、加硫の際に未加硫
のゴムが隙間に侵入してバリを形成することはなく、そ
のため加硫の終了後にバリやスピューの切断除去という
面倒な作業を必要としない。
【0016】そして、この発明のセグメントは、従来の
セグメントの型面に複数本の周方向溝を凹設した形状の
セグメント本体と、該周方向溝に嵌合される弓形バーと
で構成され、この周方向溝と弓形バーとの嵌合部に上記
の隙間が形成されるので、セグメントを、該セグメント
を赤道面と平行な多数個の平面で分割した形状の板状セ
グメントの積層により形成したものに比して部品点数が
少なくなり、型面の模様合わせを容易に行うことがで
き、かつ上記隙間を所望の幅に加工し、維持することが
容易になる。
セグメントの型面に複数本の周方向溝を凹設した形状の
セグメント本体と、該周方向溝に嵌合される弓形バーと
で構成され、この周方向溝と弓形バーとの嵌合部に上記
の隙間が形成されるので、セグメントを、該セグメント
を赤道面と平行な多数個の平面で分割した形状の板状セ
グメントの積層により形成したものに比して部品点数が
少なくなり、型面の模様合わせを容易に行うことがで
き、かつ上記隙間を所望の幅に加工し、維持することが
容易になる。
【0017】なお、請求項2に記載された発明は、上記
の周方向溝と弓形バー間の隙間をセグメントの型面の凹
部1個に付き少なくとも1本の割合で配置したものであ
るから、各凹部の空気を全て大気中に排出することがで
きる。
の周方向溝と弓形バー間の隙間をセグメントの型面の凹
部1個に付き少なくとも1本の割合で配置したものであ
るから、各凹部の空気を全て大気中に排出することがで
きる。
【図1】実施例のセグメントの端部の斜視図である。
【図2】他の実施例のセグメントの型面を示す平面図で
ある。
ある。
【図3】図2のC−C線断面図である。
【図4】図2のD−D線断面図である。
10、20:セグメント 11、21:セグメント本体 12:型面 13、22、23、24:周方向溝 14:27:ボルト孔 15、35、36、37、38:隙間 15a、35a、36a、37a、38a:隙間の型面
側端部 16、30:端面 16a、30a:端面に形成した凹部 17、19、25:骨部 18、32、33、34:弓形バー 26a、26b、26c、26d、26e:凹部 28:弓形バーの固定用ボルト 29:テンションボルト 41:上型 42:下型
側端部 16、30:端面 16a、30a:端面に形成した凹部 17、19、25:骨部 18、32、33、34:弓形バー 26a、26b、26c、26d、26e:凹部 28:弓形バーの固定用ボルト 29:テンションボルト 41:上型 42:下型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:24 B29L 30:00 4F
Claims (2)
- 【請求項1】 タイヤのサイド部を成型するために上下
に対向して配設した上型および下型と、タイヤのトレッ
ド部を成型するために上記の上型および下型の間に配設
したリング状の周面型とからなり、該周面型が該周面型
を周方向の複数箇所で半径方向の平面によって分割した
形状のセグメントをリング状に配列して構成されたタイ
ヤの加硫用金型において、上記のセグメントが該セグメ
ント内側の型面にU字形断面を有する複数本の周方向溝
を凹設した形状のセグメント本体と、上記の周方向溝に
着脱自在に嵌合されてセグメント本体の外側からボルト
締めにより固定された弓形バーとからなり、上記周方向
溝の溝壁と弓形バーの側面との嵌合部に溝底側の一部を
除いて隙間が設けられ、該隙間の型面側端部が空気のみ
の通過を可能にする程度に狭く形成され、かつ上記セグ
メントの少なくとも一方の端面の半径方向外側部分に上
記隙間の溝底側部分と連通する凹部が形成されているこ
とを特徴とするタイヤの加硫用金型。 - 【請求項2】 周方向溝は、該周方向溝と弓形バー間の
隙間がセグメントの型面に形成されている凹部を過るよ
うに設けられ、上記隙間が凹部1個に付き少なくとも1
本の割合で配置されている請求項1に記載のタイヤの加
硫用金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4280966A JPH06106539A (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | タイヤの加硫用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4280966A JPH06106539A (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | タイヤの加硫用金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06106539A true JPH06106539A (ja) | 1994-04-19 |
Family
ID=17632376
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4280966A Withdrawn JPH06106539A (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | タイヤの加硫用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06106539A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100426781B1 (ko) * | 2000-11-23 | 2004-04-13 | 한국타이어 주식회사 | 섹셔널 가류금형 |
JP2009023231A (ja) * | 2007-07-20 | 2009-02-05 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | タイヤ用モールドの製造方法 |
JP2014076599A (ja) * | 2012-10-11 | 2014-05-01 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | タイヤ加硫用モールドおよび空気入りタイヤの製造方法 |
JP2017065231A (ja) * | 2015-10-02 | 2017-04-06 | 東洋ゴム工業株式会社 | タイヤ加硫用金型及びタイヤ製造方法 |
-
1992
- 1992-09-25 JP JP4280966A patent/JPH06106539A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100426781B1 (ko) * | 2000-11-23 | 2004-04-13 | 한국타이어 주식회사 | 섹셔널 가류금형 |
JP2009023231A (ja) * | 2007-07-20 | 2009-02-05 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | タイヤ用モールドの製造方法 |
JP2014076599A (ja) * | 2012-10-11 | 2014-05-01 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | タイヤ加硫用モールドおよび空気入りタイヤの製造方法 |
JP2017065231A (ja) * | 2015-10-02 | 2017-04-06 | 東洋ゴム工業株式会社 | タイヤ加硫用金型及びタイヤ製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19991130 |