JPH0610651U - トルクコンバータ - Google Patents

トルクコンバータ

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JPH0610651U
JPH0610651U JP5022992U JP5022992U JPH0610651U JP H0610651 U JPH0610651 U JP H0610651U JP 5022992 U JP5022992 U JP 5022992U JP 5022992 U JP5022992 U JP 5022992U JP H0610651 U JPH0610651 U JP H0610651U
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JP
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turbine
impeller
torque converter
torus
gap
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JP5022992U
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誠児 池田
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株式会社大金製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トーラスの偏平率が小さいトルクコンバータ
全体の性能を向上する。 【構成】 トルクコンバータ1は、入力側部材に連結さ
れるインペラ3と出力側部材に連結可能なタービン6と
を備え、インペラ5とタービン6との間で流体を循環さ
せて動力を伝達するトーラス3を備えている。トーラス
3の軸線方向寸法Lと半径方向寸法Hとの比L/Hが
0.9以下であり、インペラ5の出口とタービン6の入
口との隙間Xが4〜7mmの範囲にある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、インペラとタービンとの間で流体を循環させて動力を伝達するトー ラスを備えたトルクコンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】
トルクコンバータは、3種の羽根車(ポンプ,タービン及びステータ)からな るトーラスを内部に有し、トーラス内を循環する流体により動力を伝達する装置 である。このようなトルクコンバータとして、3種の羽根車が形成するトーラス の偏平率(トーラスの軸線方向寸法/半径方向寸法)を低下させ、トーラスの形 状を軸線方向に短くした形状のものが知られている。トーラスの軸線方向寸法を 短くすることにより生じた余裕スペース内には、ロックアップ装置を設置できる メリットが生じる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前記従来のトルクコンバータでは、変形された羽根車内を通過する流体は、渦 を生じ易く、また羽根部材に対して衝突を起こし易くなり、トルクコンバータ全 体の性能が低下する。特に、トーラスの偏平化が進むと、流体の流れる角度が急 になるステータ部分とインペラの出口からタービンの入口にかけての部分とで、 流体の衝突損失が大きくなる。従来においては、インペラブレードの出口側端と タービンブレード入口側端との隙間は、単に両者の衝突を避ける目的で、加工上 3mm前後に設定されており、この隙間部分での衝突損失が大きい。
【0004】 本考案の目的は、トーラスの偏平率が小さいトルクコンバータ全体の性能を向 上することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案に係るトルクコンバータは、入力側部材に連結されるインペラと出力側 部材に連結可能なタービンとを備え、インペラとタービンとの間で流体を循環さ せて動力を伝達するトーラスを備えている。このトルクコンバータでは、トーラ スの軸線方向寸法Lと半径方向寸法Hとの比L/Hが0.9以下であり、インペ ラ出口とタービン入口との隙間が4〜7mmの範囲にある。
【0006】
【作用】
本考案に係るトルクコンバータでは、インペラ出口とタービン入口との隙間が 4〜7mmの範囲にあるため、インペラからタービンに向かって流れる流体の衝 突損失が少なくなり、その結果トルクコンバータ全体の性能が向上する。
【0007】
【実施例】
図1に、本考案の一実施例によるトルクコンバータ1を示している。ここで、 O−Oがトルクコンバータ1の回転中心である。 図において、トルクコンバータ1は、フロントカバー2とフロントカバー2の 外周壁2aに固定されたインペラーシェル5aとで作動油室を形成している。作 動油室内には、トーラス3とロックアップ装置4とが配置されている。トーラス 3は、3種の羽根車、インペラ5,タービン6及びステータ7から構成されてい る。インペラ5のインペラーシェル5aの内周端部がインペラーハブ5cに固定 されている。
【0008】 なお、フロントカバー2は、図示しないエンジン側の構成部品に連結可能とな っており、エンジンからの駆動力が入力されるようになっている。 インペラ5では、複数のインペラブレード5bがインペラシェル5aとインペ ラコア5dとの間に配置されている。インペラ5と対向する位置には、タービン シェル6aとタービンコア6dとの間に複数のタービンブレード6bが配置され てなるタービン6が配置されている。タービン6のタービンシェル6aの半径方 向内周側端部は、タービンハブ8のフランジ部8aにリベット9により固定され ている。タービンハブ8は、内周部にトランスミッション側(図1の右側)から 延びるメインドライブシャフト(図示せず)とスプライン係合するスプライン8 bを有している。
【0009】 インペラ5の内周部とタービン6の内周部との間には、ステータ7が配置され ている。ステータ7は、環状のステータシェル部7aと、ステータシェル部7a の外周側に設けられた複数のステータブレード7bとから構成されている。ステ ータシェル部7aは、ワンウエイクラッチを間に介してインナーレース10に連 結されている。インナーレース10は、図示しないトランスミッションハウジン グに固定されたステータシャフト(図示せず)に回転不能に連結されている。
【0010】 インペラブレード5bの出口側端面5eは、インペラコア5dの先端より内側 に配置されており、タービンブレード6bの入口側端面6eはタービンシェル6 a及びタービンコア6dの先端より内側に配置されている。 ロックアップ装置4は、タービン6とフロントカバー2との間のスペースに配 置されている。このロックアップ装置4は、半径方向中心部がタービンハブ8の 外周面に軸方向及び回転方向に摺動自在に支持された円板状のピストン12を有 している。ピストン12の半径方向外周端部のフロントカバー2側には、摩擦部 材12aが固着されている。ピストン12は、外周側端部に環状の端壁12bを 有している。端壁12bの内周側には、リテーニングプレート13が配置されて おり、リテーニングプレート13はリベット14によりピストン12に連結され ている。円周方向に延びる姿勢で複数個配置されたトーションスプリング15は 、リテーニングプレート13から切り起こされて形成された折曲げ爪に保持され ている。また、トーションスプリング15の円周方向両端には、タービンシェル 6aに固定されたタービン爪6cが係合している。これにより、ピストン12と タービン6とは円周方向に弾性的に連結されていることになる。
【0011】 本実施例のトルクコンバータ1においては、トーラスの軸線方向寸法Lと半径 方向寸法Hとの比である偏平率L/Hは0.9以下であり、インペラブレード5 bの出口側端面5eとタービンブレード6bの入口側端面6eとの間の隙間Xが 4〜7mmの範囲にある。この隙間の大きさは、従来例(3mm前後)に比べて 大きく設定されている。
【0012】 エンジン側からフロントカバー2に駆動力が入力されると、インペラ5が回転 する。インペラ5からタービン6に送られた作動油はタービン6を回転させスタ ータ7により流れの向きを変えられてインペラ3に戻り、トーラス3内で循環を 続ける。タービン6の回転は、タービンハブ8を介して図示しないメインドライ ブシャフトに伝達される。
【0013】 ここでは、隙間Xが前記の値に設定されているために、インペラ5の出口部分 及びタービン6の入口部分での衝突損失が低減する。また、ロックアップ装置4 からタービン6に流れ込む作動油の流れBと、インペラ5からタービン6に流れ る作動油の流れAとの衝突損失も低減する。衝突損失エネルギーEsは、 Es=(γ/2g)QVs2 の式で表され、水頭表示すると、 hs=Es/γQ=Vs2 /2g となる。この式に比例定数(損失係数)φを用いると、 hs=φVs2 /2g になる。隙間Xを拡大した定数をφ’とすると、φ>φ’となり、衝突損失の低 減が図れる。ただし、以上の式では、γ=比重量,g=動加速度,Q=流量 , Vs=衝突速度である。
【0014】 衝突損失を低減することにより向上したトルクコンバータの性能を図2を用い て説明する。 ここでは、速度比に対するトルク比T,効率E,容量係数Cの変化を、従来例 と本考案によるトルクコンバータ1とで比較している。点線が本考案の一実施例 としてのトルクコンバータ1の性能であり、実線が従来例の性能である。
【0015】 ストール時において、容量係数Cは幾分低下しているが、トルク比Tが十分に 増加しているために、トルクコンバータ1全体の性能が向上している。 高速度比において、容量係数Cが従来例と同じレベルを維持しており、効率E とトルク比Tが増加している。そのため、高速度比においても、本考案のトルク コンバータ1の性能が向上している。
【0016】 〔他の実施例〕 前記実施例では、インペラブレード5bの出口側端面5eをインペラコア5d の先端より内側にし、タービンブレード6bの入口側端面6eをタービンシェル 6a及びタービンコア6dの先端より内側に配置した。これを、図3に示すよう に両ブレード5b,6bの両端面5e,6eを各シェルの先端に合わせるように してもよい。この場合も、Xの隙間が4〜7mmの範囲にあり、その結果作動油 の流れAによる衝突損失、及び流れAと流れBとの衝突損失が低減される。
【0017】
【考案の効果】
本考案に係るトルクコンバータでは、インペラ出口とタービン入口との隙間が 4〜7mmの範囲にあるため、この隙間部分でインペラからタービンに向かって 流れる流体の衝突損失が少なくなり、その結果トルクコンバータ全体の性能が向 上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例によるトルクコンバータの縦
断面概略部分図。
【図2】トルクコンバータの性能曲線図。
【図3】他の実施例のトルクコンバータの拡大縦断面部
分図。
【符号の説明】
1 トルクコンバータ 3 トーラス 5 インペラ 6 タービン L トーラスの軸線方向寸法 H 半径方向寸法 X 隙間

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力側部材に連結されるインペラと、出力
    側部材に連結可能なタービンとを備え、前記インペラと
    前記タービンとの間で流体を循環させて動力を伝達する
    トーラスを備えたトルクコンバータにおいて、 前記トーラスの軸線方向寸法Lと、半径寸法Hとの比L
    /Hが0.9以下であり、 前記インペラ出口と前記タービン入口との隙間が4〜7
    mmの範囲にある、トルクコンバータ。
JP1992050229U 1992-07-17 1992-07-17 トルクコンバータ Expired - Lifetime JP2597551Y2 (ja)

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JP1992050229U JP2597551Y2 (ja) 1992-07-17 1992-07-17 トルクコンバータ

Applications Claiming Priority (1)

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JP1992050229U JP2597551Y2 (ja) 1992-07-17 1992-07-17 トルクコンバータ

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JPH0610651U true JPH0610651U (ja) 1994-02-10
JP2597551Y2 JP2597551Y2 (ja) 1999-07-05

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5940386A (ja) * 1982-08-31 1984-03-06 Toshiba Corp 仮想記憶制御方式
JPH02278052A (ja) * 1989-04-19 1990-11-14 Aisin Aw Co Ltd トルクコンバータ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5940386A (ja) * 1982-08-31 1984-03-06 Toshiba Corp 仮想記憶制御方式
JPH02278052A (ja) * 1989-04-19 1990-11-14 Aisin Aw Co Ltd トルクコンバータ

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