JPH0728447Y2 - トルクコンバータ用ロックアップ装置 - Google Patents

トルクコンバータ用ロックアップ装置

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JPH0728447Y2
JPH0728447Y2 JP1990113998U JP11399890U JPH0728447Y2 JP H0728447 Y2 JPH0728447 Y2 JP H0728447Y2 JP 1990113998 U JP1990113998 U JP 1990113998U JP 11399890 U JP11399890 U JP 11399890U JP H0728447 Y2 JPH0728447 Y2 JP H0728447Y2
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JP
Japan
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piston
side member
input side
torque converter
front cover
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Expired - Lifetime
Application number
JP1990113998U
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JPH0471851U (ja
Inventor
和久 田村
孝男 福永
Original Assignee
株式会社大金製作所
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ロックアップ装置、特に、トルクコンバータ
用ロックアップ装置に関する。
〔従来の技術〕
一般に、トルクコンバータは、液体により動力を伝える
ため、加速,減速等をスムーズに行える。しかし、液体
のスリップにより、エネルギーロスが生じ燃費が悪くな
る欠点がある。そこで、従来のトルクコンバータには、
ピストンを油圧制御により入力側のフロントカバーに圧
接し、動力を機械的に伝達するロックアップ装置が取付
けられているものがある。
このロックアップ装置は、出力軸に連結されたタービン
と入力部材側のフロントカバーとの間に配置されてい
る。ロックアップ装置の非作動時には、ピストンとフロ
ントカバーとが所定の隙間を有するよう、作動油が両者
間に入れられる。一方、作動時には、油圧制御によりピ
ストンがフロントカバーに圧接され、フロントカバーの
回転がピストンに伝わり、出力軸を回転させる。
〔考案が解決しようとする課題〕
前記従来例においては、油圧制御によりロックアップが
解除された後も、ピストンとフロントカバーとの間の作
動油に流れが生じ、ピストンをフロントカバー側に引き
寄せてしまう。その結果、フロントカバーの回転がピス
トンに伝達されてドラッグトルクを引き起こし、トルク
コンバータの性能が低下する。
本考案の目的は、ロックアップの非作動時のドラッグト
ルクを低減させ得る性能の良いトルクコンバータ用ロッ
クアップ装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係るトルクコンバータ用ロックアップ装置は、
トルクコンバータの入力側部材とこの入力側部材と同心
の出力側部材との間に配置されたトルクコンバータ用ロ
ックアップ装置であり、ピストンと弾性機構と規制部材
とを備えている。ピストンは、軸方向に移動自在でかつ
弾性変形が可能であり、外周部に入力側部材に摩擦連結
可能でかつ摩擦連結が解除された状態で入力側部材と第
1の間隔だけ離れて配置された摩擦連結部を有し、円板
状である。弾性機構は、ピストンを出力側部材に弾性的
に連結する。規制部材は、ピストン内周部の入力側部材
側の側面から第1の間隔よりも狭い第2の間隔を隔てて
入力側部材側に配置され、ピストンに作動油圧力が作用
したときピストン内周部の入力側部材側への軸方向の移
動を規制しかつピストンの弾性変形による摩擦連結部の
記入力側部材への摩擦連結を可能にする。
〔作用〕
本考案に係るトルクコンバータ用ロックアップ装置で
は、ピストンに作動油圧力が作用すると、ピストンは入
力側部材側に移動して内周部が規制部材に当接すると移
動を規制される。ピストンは弾性変形により摩擦連結部
が入力側部材に連結される。次に、ピストンへの作動油
圧力が解除されると、ピストンが元の形状に戻り、摩擦
連結部と入力側部材との連結は解除される。このとき、
ピストンの軸方向への移動は規制部材により規制され
る。さらに、ピストン内周部と規制部材との間隔が摩擦
連結部と入力側部材との間隔よりも狭く設定されている
ため、作動油圧力が作用していない状態では規制部材に
より、摩擦連結部は入力側部材に接触することはない。
その結果、従来に比較してドラッグトルクが減少して、
しかもそのための構造は簡単である。
〔実施例〕
第1図は本考案の一実施例が採用されたトルクコンバー
タを示している。(O-Oが中心線)。
第1図において、このトルクコンバータは、主として、
フロントカバー1と、フロントカバー1内に収められた
3種の羽根車(ポンプ2,タービン3,ステータ4)と、ロ
ックアップ装置5とから構成されている。
フロントカバー1は、入力軸(図示せず)に連結される
ウェルドボルト6を外周端部に有している。フロントカ
バー1の外周壁1bの後端(第1図の右端)には、インペ
ラシェル1cが一体的に固定されている。インペラシェル
1cの内部には、複数の羽根を備えたポンプ2が配置され
ている。ポンプ2と前方で対向する位置には、複数の羽
根を備えたタービン3が配置されている。タービン3の
内周端部は、タービンハブ7のフランジ部7aにリベット
8により固定されている。タービンハブ7は、内周部に
出力軸(図示せず)と係合するスプライン9を有してい
る。ポンプ2の内周部とタービン3の内周部との間に
は、ステータ4が配置されている。
なお、フロントカバー1内の空間が、3種の羽根車(ポ
ンプ2,タービン3,ステータ4)を収納する作動油室10を
形成している。この作動油室10には、作動油入口11を通
じて油圧制御装置(図示せず)から作動油が供給され
る。
ロックアップ装置5は、タービン3とフロントカバー1
との間に同心に配置されている。
ロックアップ装置5では、円板状のピストン12が、前側
に(第1図の左側)の接触面12aとフロントカバー1と
の間に隙間Yをおいて配置されている。ピストン12は、
外周端部に端壁12bを備えている。ピストン12の内周端
部12cはタービンハブ7の外周壁に摺動自在に嵌合して
いる。
フロントカバー1の内周側端部1aとタービンハブ7との
間には、スラストワッシャー13が配置されている。スラ
ストワッシャー13のタービンハブ7側の面には、放射状
の油溝14が形成されている。また、スラストワッシャー
13のタービンハブ7より外周側に突出した部分には切欠
き13aが形成されている。この切欠き13aによって、ピス
トン12の内周側端部12cとスラストワッシャー13との間
には所定の隙間Xが設けられていることになる。この隙
間Xは、接触面12aとフロントカバー1との間の隙間Y
と比べてわずかに狭く設定されている。なお、隙間Xと
隙間Yとの関係は0≦X<Yを少なくとも満足する。
トーションスプリング15は、ピストン12の外周側端部の
後方に、円周方向に延びる姿勢で複数個配置されてい
る。このトーションスプリング15には、ピストン12の外
周部に固定されたリテーニングプレート16の折曲げ爪が
係合している。また、トーションスプリング15には、ド
リブンプレート17の外周折曲げ端が係合している。これ
により、ピストン12とドリブンプレート17は円周方向に
弾性的に連結されていることになる。ドリブンプレート
17の内周端部は、タービンハブ7のフランジ部7aにリベ
ット8により固定されている。
次に、前記装置の動作について説明する。
エンジンが回転すると、入力軸(図示せず)がフロント
カバー1を回転させる。するとポンプ2が回転し、その
回転が作動油を介してタービン3に伝達される。なお、
ステータ4は、タービン3側からポンプ2側への油の流
れを調整して、ポンプ2が高速でまたタービン3が低速
で回転しているときに高トルク比が得られるように作用
する。タービン3の回転は、タービンハブ7を介して出
力軸(図示せず)に伝えられる。
出力軸が一定の回転になると、油圧制御装置(図示せ
ず)により作動油室10内の油圧が高められ、またピスト
ン12前方の作動油室10aがドレンされることにより、ピ
ストン12が前方に押しつけられる(ロックアップ動
作)。このとき、ピストン12は内周側端部12cが距離X
を移動してスラストワッシャー13にまず当接する。その
後に、ピストン12は、撓みながら外周端部が更に前方へ
移動し、接触面12aがフロントカバー1に圧接する。こ
の結果、フロントカバー1の回転は、ピストン12、リテ
ーニングプレート16及びトーションスプリング15を介し
てドリブンプレート17に伝わる。ドリブンプレート17の
回転は、タービンハブ7を介して出力軸(図示せず)に
伝わる。ここでは、入力軸と出力軸とはロックアップ装
置5を介して機械的に連結されており、エネルギーロス
が少なく燃費のよい状態が得られる。
次に、油圧制御の働きによって作動油室10aに油圧が供
給されることにより、フロントカバー1とピストン12と
の圧接を切り離す(ロックアップ解除動作)。このと
き、撓んでいたピストン12が元の形状に戻ろうと変形を
伴うので、接触面12aはフロントカバー1から確実に離
れる。なお、ピストン12が高速で回転していると、フロ
ントカバー1とピストン12との間の作動油に外周側に向
かう流れが生じ、ピストン12をフロントカバー1側に引
き寄せる力が生じる。しかし、ピストン12のフロントカ
バー1側への移動はスラストワッシャー13により規制さ
れる。さらに、距離Xが距離Yより狭く設定されている
ため、接触面12aがフロントカバーに接触することはな
い。その結果、従来に比較してドラッグトルクが減少し
て、しかもそのための構造は簡単である。
なお、上記実施例では、ピストン12の動きをスラストワ
ッシャー13で規制したが、第2図で示すように、ピスト
ン12の内周側端部12cとフロントカバー1の間でスナッ
プリング18をタービンハブ7に嵌合させて、ピストン12
のフロントカバー1側への移動を規制してもよい。この
とき、ピストン12の内周側端部12cとスナップリング18
との隙間Xは、前記実施例と同様に設定される。
〔考案の効果〕
本考案に係るトルクコンバータ用ロックアップ装置で
は、ピストンへの作動油圧力が解除されると、ピストン
が元の形状に戻り、摩擦連結部と入力側部材との連結は
解除される。このとき、ピストンの軸方向への移動は規
制部材により規制される。さらに、ピストン内周部と規
制部材との間隔が摩擦連結部と入力側部材との間隔より
も狭く設定されているため、作動油圧力が作用していな
い状態では規制部材により、摩擦連結部は入力側部材に
接触することはない。その結果、従来に比較してドラッ
グトルクが減少して、しかもそのための構造は簡単であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例が採用されたトルクコンバー
タの縦断面部分図、第2図は別の実施例が採用されたト
ルクコンバータの縦断面部分図である。 1……フロントカバー、5……ロックアップ装置、7…
…タービンハブ、12……ピストン、13……スラストワッ
シャー、15……トーションスプリング、18……スナップ
リング。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】トルクコンバータの入力側部材とこの入力
    側部材と同心の出力側部材との間に配置されたトルクコ
    ンバータ用ロックアップ装置であって、 軸方向に移動自在でかつ弾性変形が可能であり、外周部
    に前記入力側部材に摩擦連結可能でかつ摩擦連結が解除
    された状態で前記入力側部材と第1の間隔だけ離れて配
    置された摩擦連結部を有する円板状のピストンと、 前記ピストンを前記出力側部材に弾性的に連結する弾性
    機構と、 前記ピストン内周部の前記入力側部材側の側面から前記
    第1の間隔よりも狭い第2の間隔を隔てて前記入力側部
    材側に配置され、前記ピストンに作動油圧力が作用した
    とき前記ピストン内周部の前記入力側部材側への軸方向
    の移動を規制しかつ前記ピストンの弾性変形による前記
    摩擦連結部の前記入力側部材への摩擦連結を可能にする
    規制部材と、 を備えたトルクコンバータ用ロックアップ装置。
JP1990113998U 1990-10-29 1990-10-29 トルクコンバータ用ロックアップ装置 Expired - Lifetime JPH0728447Y2 (ja)

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JP1990113998U JPH0728447Y2 (ja) 1990-10-29 1990-10-29 トルクコンバータ用ロックアップ装置

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JP1990113998U JPH0728447Y2 (ja) 1990-10-29 1990-10-29 トルクコンバータ用ロックアップ装置

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Publication Number Publication Date
JPH0471851U JPH0471851U (ja) 1992-06-25
JPH0728447Y2 true JPH0728447Y2 (ja) 1995-06-28

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58128559A (ja) * 1982-01-26 1983-08-01 Aisin Seiki Co Ltd トルクコンバ−タのロツクアツプクラツチ
JPH0623799Y2 (ja) * 1988-01-22 1994-06-22 株式会社大金製作所 ロックアップクラッチの作動制御装置

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JPH0471851U (ja) 1992-06-25

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