JPH06106281A - コイルばねの外径制御方法 - Google Patents

コイルばねの外径制御方法

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Publication number
JPH06106281A
JPH06106281A JP28365692A JP28365692A JPH06106281A JP H06106281 A JPH06106281 A JP H06106281A JP 28365692 A JP28365692 A JP 28365692A JP 28365692 A JP28365692 A JP 28365692A JP H06106281 A JPH06106281 A JP H06106281A
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JP
Japan
Prior art keywords
coil spring
outer diameter
measured
spring
coiling pin
Prior art date
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Pending
Application number
JP28365692A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Sanukitani
真一 讃岐谷
Senshirou Takano
千四郎 高野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOKYO KOIRINGU MACH SEISAKUSHO
TOKYO KOIRINGU MACH SEISAKUSHO KK
Original Assignee
TOKYO KOIRINGU MACH SEISAKUSHO
TOKYO KOIRINGU MACH SEISAKUSHO KK
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Publication date
Application filed by TOKYO KOIRINGU MACH SEISAKUSHO, TOKYO KOIRINGU MACH SEISAKUSHO KK filed Critical TOKYO KOIRINGU MACH SEISAKUSHO
Priority to JP28365692A priority Critical patent/JPH06106281A/ja
Publication of JPH06106281A publication Critical patent/JPH06106281A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コイルばねの外径にばらつきを生じればコイ
ルばねの性能が影響を受ける。そのため本発明はコイル
ばねの外径を一定の許容範囲に高精度で収め得るように
したものである。 【構成】 本発明によるコイルばねの外径制御方法は、
コイルばねの製造プロセスにおいて適当数に1つの割合
でサンプリングを行ない、該サンプリングされたコイル
ばねが切断される前に平行チャックの部材で該コイルば
ねを挾み、その外径を測定し、その測定値をコンピュ−
タに導入して基準値と比較し、その差に対応する値だけ
コイリングピンの位置を調整することを特徴としてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコイルばねの外径を所定
の許容範囲内に収めるためその製造プロセスにおいて適
当数に一つの割合でコイルばねの外径を測定し且つツ−
リングの修正を行なうコイルばねの外径制御方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】コイルばねはその自由長が一定で且つ所
定の性能を有することが必須の条件であり、そのため種
々の改良がなされてきたが、近年、コイルばねの外径も
所定の許容範囲に入ることが要求されるようになった。
即ち、コイルばねの外径が変化すればコイルばねの性能
が影響を受け且つ予定された寸法部に挿入し得ない等の
事態が起るからである。
【0003】コイルばねの外径はツ−ルの摩耗によって
影響を受ける。即ち、図8はコイルばねの製造装置を概
略的に示すものであって、図示のようにコイリングピン
1とピッチツ−ル2などが備えられ、コイルばねの素材
たる線材Wは線ガイド3を通り、一対の送りロ−ラ4、
5の間に挾まれて送られ、次の線ガイド6、6aを通っ
てコイリングピン1に当接してわん曲状に形成され、芯
金7に沿って移動し且つピッチツ−ル2により予定のピ
ッチで螺旋状に巻かれ、所定の長さに達するとカッティ
ングツ−ル8で切断されてコイルばねに形成される。
【0004】図5に示すように、線材Wが当接するコイ
リングピン1の部分1aおよび線ガイド6aの出口部分
6bの摩耗、とくにコイリングピン1の部分1aの摩耗
によってコイルばねの外径が大きく影響を受ける。この
外径の変化に対処するため、従来、コイルばねの外径制
御方法として、例えば特開平3−35831号公報に示
すものが知られている。
【0005】上記公報に開示された方法では当該コイル
ばねの目的自由長の密着ばねを製造し、次いでその密着
ばねに要した線材の径とその展開長からコンピュ−タに
よってばねの外径を算出しその算出値によりコイリング
ピン1の位置を調整するものであった。また、手作業に
よって外径を測定することも行なわれたが、以下に記載
するような問題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のように密着ばね
を作って線材の展開長から算出する方法では互いに隣接
する巻線がすべて密着することが仮定され且つ直接測定
するものではなく、また測定用に作られた密着ばねは使
用されるものではなく、無駄になる。手作業で測定する
方法では人手を要するほか、ミスを生じやすく、精度上
問題がある。
【0007】本発明の目的は上記従来技術の問題点を解
消することであって、それ故、コイルばねの外径を自動
的に、迅速に且つ充分に正確に測定し、その測定値によ
り後続のコイルばねの外径を適切に修正し得るコイルば
ねの外径制御方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるコイルばね
の外径制御方法の特徴は、コイルばねの製造プロセスに
おいて適当数に一つの割合でサンプリングし、該サンプ
リングされたコイルばねが所定の長さに達して切断され
る前に該コイルばねを平行チャックの一対の部材で挾み
且つ該部材間の間隔を測定することによって該コイルば
ねの外径を測定し、その測定値をコンピュ−タに入力し
て予定の基準値と比較し、該測定値と該基準値との差に
対応する値だけコイリングピンの位置を調整することで
ある。
【0009】
【作用】製造プロセスにおいてサンプリングされたコイ
ルばねは平行チャックの部材で挾持されることによって
部材間の間隔として外径が測定されるので、例えばノギ
スによる測定と同様に、正確に測定され、その測定値が
基準値と比較されることによってコイリングピン1の位
置修正が行なわれるので、外径の修正が適切に行なわれ
る。その上、密着ばねを作る必要がないので、素材を無
駄にすることもなく且つ迅速に制御することができる。
【0010】
【実施例】次に図面を参照のもとに本発明の実施例に関
し説明する。図1ないし図4は本発明による外径制御方
法の実施に用いられる装置の一例を示すものであって、
図8に示す装置と同様に、送られてくる線材Wをわん曲
状に形成し且つコイルばねの外径を定めるコイリングピ
ン1と、コイルばねのピッチを定めるピッチツ−ル2
と、線ガイド3、6、6a、線材の送りロ−ラ4、5、
芯金7およびカッティングツ−ル8などが備えられる。
【0011】さらにピッチツ−ル2および送りロ−ラ
4、5のほか以下に記載する平行チャック9およびコイ
リングピン1を制御するためのCPU(マイクロコンピ
ュ−タ)を含むモ−ションコントロ−ラとしての制御装
置10、および製造過程に在るコイルばねCの自由長を
検出する検出器11を備えている。また、図1に示すよ
うに、ピッチツ−ル2に関連して該ピッチツ−ルの作動
用カム12、サ−ボモ−タ13、ドライブユニット14
およびロ−タリエンコ−ダ15が在り、および一対の送
りロ−ラ4、5に関連して駆動用サ−ボモ−タ16、ド
ライブユニット17およびロ−タリエンコ−ダ18が設
置されている。19はカッティングツ−ル8の駆動用シ
リンダであり、20は成形されたコイルばねの選別器で
ある。
【0012】この発明はコイルばねの製造プロセスにお
いて適当数に一つの割合でサンプリングを行ない、その
外径の測定値によってコイリングピン1の位置を調整す
る。そのため図2ないし図4に示すように、コイルばね
Cが巻き出される側において検出器11に近接して平行
チャック9が備えられ、該平行チャックには好ましくは
空気圧で互に近接および離れる一対の部材(ツメ)9
a、9bがあり、それらの部材でコイルばねを挾み、該
部材間の距離としてコイルばねの外径が測定される。そ
のため平行チャック9にはその部材間の距離を測定する
適当な測定器、例えば接触式変位センサ−、渦電流変位
センサ−等を用いることができるが、好ましくはレ−ザ
−測定器が備えられる。
【0013】コイルばねの外径測定値に基づいてコイリ
ングピン1の位置調整を行なうため、図1に示すよう
に、この例ではねじ機構21を介してコイリングピン1
を移動するように構成され、且つ該ねじ機構の駆動用サ
−ボモ−タ22と、制御装置10からの指令により該サ
−ボモ−タを駆動するドライブユニット23、およびサ
−ボモ−タ22に取付けられたロ−タリエンコ−ダ24
が備えられ、該ロ−タリエンコ−ダによりサ−ボモ−タ
22の回転数、即ちコイリングピン1の移動量に対応し
たパルス信号が制御装置10にフィ−ドバックされるよ
うになっている。
【0014】製造プロセスではとくにコイルばねの自由
長および性能を一定にするため、図6に示すように、コ
イルばねの巻始座巻き部に次ぐピッチ巻き部(有効巻き
部)を巻く過程で、送り出された線材の長さから、巻き
上るコイルばねの先端が検出器11によって検出される
位置に近づいたことが検出されると線材Wは低速で送ら
れ、次いで検出器11によって検出されると制御装置1
0によりドライブユニット14を介してサ−ボモ−タ1
3を作動し、ピッチツ−ル2を移動して直ちに巻終座巻
きに入る。
【0015】検出器11による検出位置はコイルばねの
所定自由長から巻終座巻き部の長さを差し引いた長さに
セットされ、従って最初の座巻きからピッチ巻きの終り
までのばねの自由長は常に一定になる。巻終座巻きは予
め設定された長さに形成され、それが終るとシリンダ1
9によりカッティングツ−ル8が作動され、芯金7の位
置で線材が切断されて1サイクルを終了する。
【0016】線材の切断に前後してその1サイルの間に
送られた線材の量、即ち、該コイルばねに用いられた線
材の長さが送りロ−ラ4、5の駆動用サ−ボモ−タ16
の回転角度から、該回転角度がロ−タリエンコ−ダ18
を介して制御装置10に入力されて算出され、且つ予め
セットされた基準線材長さ(展開長)と比較され、その
差が許容範囲内であれば、巻き上ったコイルばねは選別
器20により良品側へ、許容範囲外であれば不良品側へ
排出される。
【0017】サンプリングの段階に至ると、当該サンプ
リングされたコイルばねが所定の長さに達して切断され
る直前に、例えば図6に示すようにピッチ部高速送りが
終わった時点で線材Wの送り出しを停止し、外径の測定
とツ−リングの修正が行なわれる。サンプリングの割合
はコイルばねの外径許容範囲によって異なるが、一例で
は1500〜2000個に一つである。なお、サンプリ
ングは検査器11によってピッチ部の巻き終わりが検出
された時点または巻終座巻きが終了した時点であっても
よい。また、このシステムでは、場合によっては全数検
査を行なうことも可能である。
【0018】図7はサンプリングから始まる外径制御を
段階的に示すフロ−チャ−トであり、図示のようにピッ
チ部高速送りが終わると平行チャック9を作動してその
部材9a、9bでコイルばねを挾む。なお、各該部材の
平面でコイルばねを挾むので、該ばねはその直径上の位
置で挾持され、該部材間の間隔がコイルばねの直径に等
しくなっている。次いでレ−ザ−測定器等により部材9
a、9b間の間隔、即ちばねの外径を測定し、その値を
制御装置10のコンピュ−タに入力して外径の基準値と
比較する。これらの動作はすべて制御装置10によって
行なわれる。
【0019】外径測定値dとその基準値d0の比較によ
りその差Δdが0または殆んど0に等しい場合にはその
まま製造プロセスに戻る。その差Δdが0に等しくなけ
れば、即ち有意差であれば当該サンプリングされたばね
の巻終座巻きを終った後、制御装置10によりドライブ
ユニット23を介してサ−ボモ−タ22を作動し、Δd
が0になるようにΔdに対応する値だけコイリングピン
1の位置を調整した後に、製造プロセスに戻る。
【0020】コイルばねの外径の許容範囲としては、例
えば10mmの場合、一例では10±0.10mmにと
られる。この場合、本発明方法によれば、外径とコイリ
ングピン1の摩耗を予測してサンプリングの割合を定め
ることにより、その基準値d0との差Δdが0.10m
mになる前に外径の修正が可能であり、Δdが0になる
ようにコイリングピン1の位置が調整されるので、コイ
ルばねの外径が許容範囲を逸脱することがない。
【0021】
【発明の効果】上記のように、本発明によれば、コイル
ばねの製造プロセスにおいて適当数に一つの割合でコイ
ルばねの外径がチェックされ、ツ−リングの修正が自動
的に行なわれるので、製造されるコイルばねの外径を高
精度に保ち、常に許容範囲に収めることができる。その
上、サンプリングされたコイルばねも使用可能であり、
従来のように密着ばねを作る必要もないので線材を無駄
にすることもなく、外径制御を迅速に行なうことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の実施に用いられる装置の一例の主
要部を図式的に示す概略図である。
【図2】コイルばねの外径測定に用いられる装置の側面
図である。
【図3】図2に示す装置の平面図である。
【図4】図3の線A−Aに沿って取った断面図である。
【図5】コイルばねの製造に用いられる主要ツ−ルの拡
大図である。
【図6】本発明が関連するコイルばねの製造プロセスの
一例を示すフロ−チャ−トである。
【図7】本発明によるばね外径制御方法の各段階を示す
フロ−チャ−トである。
【図8】従来のコイルばねの製造用装置の概略的な側面
図である。
【符号の説明】
1 コイリングピン 8 カッティングツ−ル 9 平行チャック 9a 平行チャックの部材 9b 平行チャックの部材 10 制御装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線材をコイリングピンに当接してわん曲
    状に形成するコイルばねの製造プロセスにおいて適当数
    に一つの割合でコイルばねをサンプリングし、該サンプ
    リングされたコイルばねが所定の長さに達して切断され
    る前に該コイルばねを平行チャックの一対の部材で挾み
    且つ該部材間の間隔を測定することによって該コイルば
    ねの外径を測定し、その測定値をコンピュ−タに入力し
    て予定の基準値と比較し、該測定値と該基準値との差に
    対応する値だけ前記コイリングピンの位置を調整するこ
    とを特徴とするコイルばねの外径制御方法。
JP28365692A 1992-09-29 1992-09-29 コイルばねの外径制御方法 Pending JPH06106281A (ja)

Priority Applications (1)

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JP28365692A JPH06106281A (ja) 1992-09-29 1992-09-29 コイルばねの外径制御方法

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JP28365692A JPH06106281A (ja) 1992-09-29 1992-09-29 コイルばねの外径制御方法

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JP (1) JPH06106281A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6648996B2 (en) 2000-10-19 2003-11-18 Chuo Hatsujo Kabushiki Kaisha Method and apparatus for producing a helical spring
US6836964B2 (en) 2002-02-21 2005-01-04 Chuo Hatsujo Kabushiki Kaisha Method and apparatus for producing a helical spring
CN114632897A (zh) * 2022-04-11 2022-06-17 惠州市侨鼎自动化设备有限公司 一种线材成型机的参数修正方法及线材成型方法

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