JPH0610578Y2 - 碍子風騒音防止素子 - Google Patents

碍子風騒音防止素子

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JPH0610578Y2
JPH0610578Y2 JP5189586U JP5189586U JPH0610578Y2 JP H0610578 Y2 JPH0610578 Y2 JP H0610578Y2 JP 5189586 U JP5189586 U JP 5189586U JP 5189586 U JP5189586 U JP 5189586U JP H0610578 Y2 JPH0610578 Y2 JP H0610578Y2
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JP
Japan
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insulator
hole
prevention element
noise prevention
wind noise
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JP5189586U
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尚 川上
健二 山本
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Hitachi Cable Ltd
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Hitachi Cable Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、架空送電線の碍子より発生する風騒音を防止
するための騒音防止素子に関するものである。
[従来の技術と問題点] 架空送電線を鉄塔に連結するには、周知の通り、第5図
に示すような碍子1,1をソケット2,2などによって
順次連結してなる碍子連10が使用される。このような
碍子連10に、第5図矢印方向のようなある特定方向よ
りの風が吹き付けると、400〜800Hz程度の周波数
帯の笛吹き音が発生する。これは、碍子のひだの外周あ
るいは内周との間に空力学的な渦が形成され、碍子装置
全体が共鳴現象を惹き起すためであろうと考えられる。
このため、出願人らは先に第7図に示すような弾性部材
20を、第6図に示すように碍子1のソケット2とボー
ル3が嵌合連結せしめられる連結孔4に装着し、これに
よって碍子個々の振動を吸収せしめることにより全体の
共鳴に発展することを防止した風騒音防止素子を提案し
(例えば特願昭58−60405)、そのすぐれた効果
が確認されている。なお、第7図において、21は上記
連結孔の開口部分に密着閉鎖せしめるカバー片、23は
碍子への装着孔、24は装着のための切込みである。
上記のような風騒音防止素子20を各碍子の連結部分に
装着することにより、碍子連の共鳴は生じなくなるが、
上記のような素子のカバー片21がソケットの開口部分
を密閉する結果、雨水が前期連結孔4内に滞留し、ボー
ルとソケットの連結部分の耐食性を悪化せしめるおそれ
がある。このために、第2図に示すように、カバー片2
1の下部に水抜き孔22を形成し、これより前記連結孔
内に滞留した水を流出せしめることが提案された。
上記の水抜き孔22の形成により、雨水の滞留は解消で
きたが、この水抜き孔のために、気密性が低下してしま
い、共鳴音が聞こえるようになって今度は騒音防止効果
を阻害してしまうという皮肉な結果を招来した。この傾
向は、碍子がいわゆる耐霧碍子の場合にとくに顕著にみ
られることもわかった。
[考案の目的] 本考案は、上記のような実情に鑑み、水抜き孔を形成し
ても従来の密閉型の場合と大差のない騒音防止効果を発
揮し得る碍子風騒音防止素子を提供しようとするもので
ある。
[考案の概要] すなわち、本考案の要旨とするところは、風騒音防止素
子の前記水抜き孔の周辺に所定の厚肉部を形成したこと
にあり、それによって気密性が阻害されても十分に振動
吸収効果を発揮できることの実証が得られたものであ
る。
[実施例] 以下に実施例に基いて説明する。
第1図は、本考案に係る風騒音防止素子20の説明的見
取図である。前記カバー片21の先端部の水抜き孔22
の周辺には、碍子の連結孔に装着したときに内側となる
部分に厚さaの突出厚肉部22aが、そして外側となる
部分に厚さbよりなる突出厚肉部22bが形成されてい
る。
いま、上記突厚肉部のそれぞれの和を|とし、水抜き孔
の断面積をsとする。
第3図は、a+b=|におけるa/|と減音量の関係を
プロットしたものであり、a/|と減音量との間には、
ある密接な関係の存在していることがよくわかるであろ
う。すなわちa/|が、1/4から3/4の間では減音
量は顕著であり、1/4より小であっても、また3/4
より大であっても共鳴音の低減効果が小さくなってしま
うのである。
また、水抜き孔の断面積sと減音量との間にも密接な関
係があり、sが小さすぎても大きすぎても共鳴音の低減
に効果がない。第4図はその様子を示す線図であり、s
=1mm2から10mm2の間では顕著な減音効果があるが、
この範囲より小であっても、また大にすぎても減音効果
が顕著に低減してしまう様子がよくわかるであろう。こ
の傾向は前記a/|について規定した範囲内においては
ほぼ同様のものであることも実験により確認できた。し
かして、内側厚肉部の厚さaと外側厚肉部bの和|であ
るが、これは余りに大であっては実用上かえって不便で
あり、実際に碍子への装着を考え合わせると、20mm程
度に上限の存在することも判明した。
上記したような数値の範囲内であれば、孔の断面形状に
とくに制約は存在しない。水が抜け得る形であればよい
のであって、丸形、角型、その他の断面形状であって
も、前記1mm2から10mm2の範囲となるような孔であれ
ば、効果において有意差はないのである。
[考案の効果] 以上、本考案に係る碍子風騒音防止素子をもってすれ
ば、水抜き量において同じであっても従来構造の第2図
の場合に比べて騒音レベルの低減効果が大きく、例えば
風速31m/sで両者を比較した場合に本考案に係る騒
音防止素子の装着をすることにより、10dも騒音レ
ベルが低下するなど、その効果はきわめて顕著なものが
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係る碍子風騒音防止素子の一実例を
示す説明的見取図、第2図は従来の水抜き孔を形成した
碍子風騒音防止素子の説明的見取図、第3図はa/|の
値と減音量の関係を示す線図、第4図は水抜き孔の断面
積sと減音量との関係を示す線図、第5図は碍子連に矢
印方向よりの風が吹き付けている様子を示す説明図、第
6図は、碍子連結部に弾性部材よりなる碍子騒音防止素
子を装着した状況を示す説明図、第7図はすでに提案さ
れている碍子風騒音防止素子の一例を示す斜視図であ
る。 1……碍子 2……ツケット部 3……ボール 4……連結孔 20……弾性部材よりなる碍子風騒音防止素子 21……カバー片 22……水抜き孔 22a……内側厚肉突出部 22b……外側厚肉突出部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】碍子連結用金具の周面に接触装着せしめて
    碍子風騒音を吸収低減せしめる、弾性物質よりなる碍子
    風騒音防止素子の、碍子連結部カバー片の下部に水抜き
    孔を形成せしめ、当該孔には内面側と外面側に突出する
    厚肉突出部を形成し、内側厚肉部の厚さをa、外側厚肉
    部の厚さをb、これら厚さaとbの和を|、水抜き孔の
    断面積をsとしたとき、 1/4≦(a/|)≦3/4 1mm2≦s≦10mm2 |=a+b≦20mm となるように構成してなる碍子風騒音防止素子。
JP5189586U 1986-04-07 1986-04-07 碍子風騒音防止素子 Expired - Lifetime JPH0610578Y2 (ja)

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JPS62163813U JPS62163813U (ja) 1987-10-17
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