JPH06105568B2 - 避雷碍子装置 - Google Patents

避雷碍子装置

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JPH06105568B2
JPH06105568B2 JP6748391A JP6748391A JPH06105568B2 JP H06105568 B2 JPH06105568 B2 JP H06105568B2 JP 6748391 A JP6748391 A JP 6748391A JP 6748391 A JP6748391 A JP 6748391A JP H06105568 B2 JPH06105568 B2 JP H06105568B2
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JP
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lightning
insulator
resistance element
current
lightning protection
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JP6748391A
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JPH04303520A (ja
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隆 大橋
立美 市岡
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NGK Insulators Ltd
Tokyo Electric Power Co Inc
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Tokyo Electric Power Co Inc
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Publication of JPH06105568B2 publication Critical patent/JPH06105568B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は送電線路に通常の雷サ
ージ電流が流れた場合、それを速やかに大地に放電し、
その後生じる続流を抑制遮断して地絡事故を防止するこ
とができ、想定を越える異常雷サージ電流が流れた場合
には避雷碍子に内蔵した抵抗素子の損傷を防止すること
ができる避雷碍子装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、接地側と課電側との間に電圧−電
流特性が非直線性の抵抗素子を有する避雷碍子を介装す
るとともに、該避雷碍子の課電側金具と接地側金具との
間に、避雷碍子の沿面フラッシオーバーを防止するため
の課電側及び接地側のアークホーンを設けた避雷碍子装
置においては、前記課電側及び接地側のアークホーン間
の気中保護ギャップ長を、前記避雷碍子に最大許容放電
電流が流れても両アークホーン間でフラッシオーバーし
ないように長く設定されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来の避雷碍
子装置においては、想定を越える異常な雷サージ電流が
避雷碍子に流れると、抵抗素子が導通破壊され、高価な
避雷碍子の取り替え作業が必要になるという問題があっ
た。この発明の目的は避雷碍子に内蔵した抵抗素子の最
大許容放電電流を越える雷サージ電流が侵入した場合に
は、その制限電圧によって確実にアークホーン間の保護
ギャップでフラッシオーバーさせ、抵抗素子の損傷を防
止することができるとともに、遮断器再投入による系統
の迅速な復帰を可能にすることができる避雷碍子装置を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、接地側と課電側との間に電圧−電流特性が
非直線性の抵抗素子を有する避雷碍子を介装するととも
に、該避雷碍子の課電側金具と接地側金具との間に、避
雷碍子の沿面フラッシオーバーを防止するための課電側
及び接地側のアークホーンを設けた避雷碍子装置におい
て、前記課電側及び接地側のアークホーン間の気中保護
ギャップ長を、前記避雷碍子の抵抗素子により決定され
る最大許容放電電流よりも若干低い電流でフラッシオー
バーし、かつ避雷碍子の抵抗素子により決定される定格
放電電流以下ではフラッシオーバーしないように設定し
ている。
【0005】
【作用】この発明は抵抗素子の最大許容放電電流以下の
雷サージ電流は避雷碍子の抵抗素子に流れて大地に放電
され、その後生じる続流電流は抵抗素子の抵抗値の復元
により抑制遮断され、地絡事故が防止される。又、抵抗
素子の最大許容放電電流を越える雷サージ電流が流れた
場合には、アークホーン間の保護ギャップでフラッシオ
ーバーが生じるため、抵抗素子が破壊されることはな
い。この保護ギャップでのフラッシオーバーにより地絡
事故が発生するが、これは変電所の遮断器がトリップさ
れた後、直ちに再送電される。
【0006】
【実施例】以下、この発明を具体化した一実施例を図1
〜図6に基づいて説明する。図1に示すように鉄塔の支
持アーム1には上部吊下金具2を介して連結ヨーク3が
水平に支持されている。該連結ヨーク3の左端部には通
常の懸垂碍子4を複数直列に連結してなる懸垂碍子連5
が吊下され、右端部には懸垂型避雷碍子6を複数直列に
連結してなる懸垂型避雷碍子連7が吊下されている。
又、前記両碍子連5,7の下端部間には下部連結ヨーク
8が水平に連結され、該連結ヨーク8には下部吊下金具
9を介して送電線10が支持されている。
【0007】前記懸垂碍子連5の上下両端部には該碍子
連の沿面フラッシオーバーを捕捉するアークホーン1
1,12が支持されている。さらに、前記懸垂型避雷碍
子連7の上下両端部には並列保護ギャップGを構成する
アークホーン13,14が支持されている。前記懸垂型
避雷碍子6は図3に示すように碍子本体21と、その中
央上部に一体形成した頭部に嵌合固定したキャップ金具
22と、頭部内側に嵌入固定したピン金具23と、碍子
本体21に一体形成した取付筒部24内に収容した電圧
−電流特性が非直線性の抵抗素子25とにより構成され
ている。前記取付筒部24の上下両端部にはキャップ電
極26,27が嵌合され、両キャップ電極26,27は
リード線28,29により前記キャップ金具22及びピ
ン金具23に電気的に接続されている。
【0008】このように構成された各避雷碍子連7全体
の抵抗素子25による最大許容放電電流Imax は、電圧
階級毎に異なるが、特定の電圧階級に使用される避雷碍
子連7の定格放電電流Ir及び最大許容放電電流Imax
は理論的又は実験により確認することができる。前記の
ように構成した避雷碍子装置において、送電線10に雷
サージ電流が流れると、その電流が最大許容放電電流I
max よりも若干低い電流(Imax −ΔI)以下である場
合には避雷碍子連7側に流れて鉄塔の支持アーム1から
大地に放電され、その後の運転電圧に起因する続流は抵
抗素子25の抵抗値の復元により抑制される。又、雷サ
ージ電流が前記電流(Imax −ΔI)以上である場合に
は保護ギャップG側に流れて、避雷碍子連7の抵抗素子
25の損傷が防止される。
【0009】ところで、図4は66KV〜77KVの線
路電圧における雷サージ放電電流と、雷事故累積確率と
の関係を示す。このグラフによれば例えば避雷碍子連7
の放電電流が定格放電電流Ir(17KA)以上となる
雷撃電流による事故累積確率は90%と大半を占め、抵
抗素子25の損傷の可能性が高まる最大許容放電電流I
max (65KA)以上となる雷撃電流では殆ど事故が発
生しないことが判る。
【0010】そこで、この最大許容放電電流Imax 及び
定格放電電流Irと、前記アークホーン13,14の保
護ギャップ長Lとの関係を以下に説明する。前記定格放
電電流Ir及び最大許容放電電流Imax と対応する避雷
碍子連7の制限電圧Vr,Vmax の比を図5に示す。こ
のグラフによれば、定格放電電流Irの制限電圧Vrを
1とすると、最大許容放電電流Imax の制限電圧Vmax
の比は1.3以上に設定されている。
【0011】前記定格放電電流Ir近辺の制限電圧Vr
により前記保護ギャップGでフラッシオーバーを発生さ
せず、送電線路の雷撃による地絡事故を防止できる根拠
を以下に説明する。例えば、線路電圧が66KVの事例
では、避雷碍子装置の最大許容放電電流I max で動作時
の制限電圧Vmax =350KVであり、同時に定格放電
電流Irで動作時の制限電圧VrはVmax (350K
V)の1/1.3以下であるため、269KV以下とな
り、図6に示すように前記並列保護ギャップGではフラ
ッシオーバーに至ることはなく、よって雷撃事故を未然
に防止できる。
【0012】又、制限電圧Vmax (350KV)に対し
てフラッシオーバーが50%になる確率を有する並列保
護ギャップ長Lは500mmであり、それをその80%
の410に設定したので、Vmax におけるフラッシオー
バー確率を99%以上に高めることができる。一方、雷
撃事故の大半を占める定格放電電流Irまでの制限電圧
Vr(269KV)に対してフラッシオーバーが50%
になる確率を有する並列保護ギャップ長Lは370mm
であり、前記設定並列保護ギャップ長L(410mm)
は、その値の111%に相当するため、制限電圧Vrに
対するフラッシオーバー確率は、0.1%以下になり、
実質的に雷撃事故を防止できる。
【0013】次に、この発明の別例を図7に基づいて詳
細に説明する。この実施例は前述した通常の懸垂碍子連
5のみによって送電線10を支持する懸垂型碍子装置に
おいて、支持アーム1に取付アダプタ31を介して一体
状の避雷碍子32を吊下支持するとともに、前記下部吊
下金具9に課電側の放電電極33を支持し、前記避雷碍
子32の下端部には接地側の放電電極34を支持し、両
放電電極33,34間に所定の気中放電ギャップG1を
形成している。さらに、前記避雷碍子32の上下両端部
には課電側及び接地側のアークリング35,36が支持
され、両リング35,36間の保護ギャップ長Lを前述
した実施例と同様に前記避雷碍子32の抵抗素子25に
より決定される最大許容放電電流Imax よりも若干低い
電流でフラッシオーバーし、かつ避雷碍子32の抵抗素
子25により決定される定格放電電流Ir以下ではフラ
ッシオーバーしないように設定している。
【0014】この実施例においては送電線10に雷サー
ジ電流が侵入すると、下部吊下金具9、課電側の放電電
極33から接地側の放電電極34にフラッシオーバーさ
れ、避雷碍子32の抵抗素子25に流れて取付アダプタ
31から支持アーム1に流れ大地に放電される。又、抵
抗素子25の最大許容放電電流Imax を越える雷サージ
電流が流れた場合には、その電流は避雷碍子32内には
流れず、両アークリング35,36間の保護ギャップG
でフラッシオーバーされ、取付アダプタ31から支持ア
ーム1に流れ大地に放電され、抵抗素子25の破壊が防
止され、避雷碍子32の損傷がなくなる。
【0015】なお、この発明は前記実施例に限定される
ものではなく、アークホーン13,14をリング状に形
成する等、この発明の趣旨から逸脱しない範囲で任意変
更して具体化することもできる。
【0016】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明は避雷碍
子に内蔵した抵抗素子の最大許容放電電流を越える雷サ
ージ電流が侵入した場合には、確実にアークホーン間の
保護ギャップでフラッシオーバーさせ、抵抗素子の損傷
を防止することができるとともに、遮断器再投入による
系統の迅速な復帰を可能にすることができる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を具体化した避雷碍子装置の正面図で
ある。
【図2】図2の右側面図である。
【図3】懸垂型避雷碍子を示す半縦断面図である。
【図4】雷サージ放電電流と雷事故確率との関係を示す
グラフである。
【図5】放電電流と制限電圧との関係を示すグラフであ
る。
【図6】制限電圧と保護ギャップ長との関係を示すグラ
フである。
【図7】この発明の別の避雷碍子装置の実施例を示す正
面図である。
【符号の説明】
6 懸垂型避雷碍子、7 懸垂型避雷碍子連、13 保
護ギャップGを形成するアークホーン、14 保護ギャ
ップGを形成するアークホーン、32 避雷碍子、35
保護ギャップGを形成するアークリング、36 保護
ギャップGを形成するアークリング、G 保護ギャッ
プ、L 保護ギャップ長。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接地側と課電側との間に電圧−電流特性
    が非直線性の抵抗素子を有する避雷碍子を介装するとと
    もに、該避雷碍子の課電側金具と接地側金具との間に、
    避雷碍子の沿面フラッシオーバーを防止するための課電
    側及び接地側のアークホーンを設けた避雷碍子装置にお
    いて、前記課電側及び接地側のアークホーン間の気中保
    護ギャップ長を、前記避雷碍子の抵抗素子により決定さ
    れる最大許容放電電流よりも若干低い電流でフラッシオ
    ーバーし、かつ避雷碍子の抵抗素子により決定される定
    格放電電流以下ではフラッシオーバーしないように設定
    したことを特徴とする避雷碍子装置。
JP6748391A 1991-03-27 1991-03-30 避雷碍子装置 Expired - Lifetime JPH06105568B2 (ja)

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