JPH0610550B2 - 冷温水供給装置 - Google Patents

冷温水供給装置

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JPH0610550B2
JPH0610550B2 JP63302238A JP30223888A JPH0610550B2 JP H0610550 B2 JPH0610550 B2 JP H0610550B2 JP 63302238 A JP63302238 A JP 63302238A JP 30223888 A JP30223888 A JP 30223888A JP H0610550 B2 JPH0610550 B2 JP H0610550B2
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、空調用あるいは工業プロセス用に使用する蓄
熱槽と熱源機器を備えた冷温水又は冷温熱流体供給装置
に関する。
〔従来の技術〕
従来から蓄熱槽と熱源機器を備えた冷温水供給装置は知
られていたが、従来の冷温水供給装置は第4図に示すよ
うに、次のように構成されていた。
すなわち、蓄熱槽1の流れ方向の両端をなす槽の2つの
端部にはそれぞれ熱源機器(冷凍機)2を循環する経路
の接続部21,22と、利用負荷5を循環する経路の接
続部23,24が設けられている。熱源機器(冷凍機)
2を循環する経路を流れる流体は、接続口21から経路
11a、ポンプ3、経路11bを経て、熱源機器2(冷
凍機)で冷却されて経路12を経て接続口22から冷た
い状態で蓄熱槽へ戻り、一方、利用負荷側を循環する経
路を流れる流体は、冷たい状態で接続口23から経路1
3a、ポンプ4、経路13bを経て利用負荷5で加熱さ
れて温かい状態となって制御弁6a,6b、経路14を
経て接続口24から蓄熱槽へ戻るよう構成されていた。
このように構成された従来の装置は、熱源機器には常時
利用負荷側から戻る温められた冷水が送られ、そのため
常時高負荷で熱源機器を運転するよう構成されていた。
一方熱源機器としては電動式冷凍機が用いられるのが一
般的であるが、電源事情等により熱源機器の電力使用量
を抑制して運転する必要が生じた場合、熱源機器の能力
を下げた運転をしようとすると、前述のごとく熱源機器
入口の冷水が利用負荷からの戻りであるため温度が高
く、従って熱源機器の能力抑制による冷却能力の低下に
つれて熱源機器出口の冷水温度が上昇し、それによって
負荷側に送られる冷水温度も上昇し、利用負荷側の能力
が低下してしまう欠点があった。
またその対策として従来、電力使用量を抑制する必要が
生じた場合は、熱源機器2及び循環ポンプ3を停止する
措置が取られることがあったが、熱源機器の保護のた
め、熱源機器の停止後の一定時間ポンプ3を残留運転す
る必要からポンプを残留運転する期間中、冷却されない
温まった冷水が21→11a→3→11b→2→12→
22の経路で負荷送り側へ流入し、一時的に利用負荷側
への送水温度が上昇して利用負荷側の能力が低下してし
まう欠点もあった。一方、蓄熱槽の保有熱量を全て使い
切った後、蓄熱をしない運転を行ないたい場合、例えば
空調用途の例で説明すると、通常蓄熱運転は安価な夜間
電力を使用して行なわれるが、日中の負荷が非常に大き
い条件の日には、日中で蓄熱槽の保有熱量を使い切って
しまうことがあり、そのような場合熱源機器を追いかけ
運転し、温まった冷水を21→11a→3→11b→2
→12→22の経路で冷却して供給し、利用負荷側は2
3→13a→4→13b→5→6a,6b→14→24
の経路で冷水を循環させることが行なわれていた。
この時生じる冷水の2つの循環系統の流量を比較する
と、熱源機器の流量の方が空調負荷側より多くなるのが
一般的で、そのような場合、蓄熱槽に入口22から入る
冷水に比べて出口23から出ていく冷水が少ないた
め、、蓄熱槽内に冷水が徐々に貯わえられ、蓄熱の移動
がないにもかかわらず、蓄熱量が増加してしまう蓄熱運
転となっていた。
このような蓄熱運転に費やす電力は日中運転のため夜間
電力に比べて割高であり、運転コストを増加させる結果
を招いていた。
また、このように不必要に蓄熱しても、夜間の本格的蓄
熱運転までの間に放熱損失として消費される無駄があ
り、この分も運転コストを増加させていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
このように従来の方式では、蓄熱槽の保有熱を使い切っ
た後の熱源機器の追いかけ運転時の運転コストが増加す
る欠点があった。
本発明は、これらの欠点を除去するため、熱源機器の負
荷軽減による能力抑制運転を可能にするとともに、蓄熱
量放出後の熱源機器の追いかけ運転時に不要な蓄熱を回
避することのできる冷温水供給装置を提供することを第
1の目的とし、さらに冷温水供給装置として求められる
多様な運転形態を実現可能にし利便性を高めることを第
2の目的としたものである。
〔課題を解決するための手段〕 本発明者は、鋭意検討の結果、前記目的は蓄熱槽と熱源
機器及び利用負荷に至る流体経路を種々に変更できるよ
うにすることによって達成しうることを見い出し、本発
明を完成した。
すなわち、本発明は蓄熱槽と熱源機器とを備えた冷温水
又は冷温熱流体供給装置において、蓄熱槽と熱源機器の
間には、蓄熱槽の流れ方向の両端をなす槽の2つの端部
から出て、それぞれ制御弁を経て合流し、熱源機器入口
に流入する経路が設けられるとともに、熱源機器から出
た流体経路は2つに分岐され、一方は蓄熱槽の流れ方向
の一端をなす槽の端部に直線接続され、他の一方は利用
負荷側を経て蓄熱槽の前記熱源機器と直接接続された端
部とは反対側の槽の他の端部に接続されて設けられてい
ることを特徴とする冷温水又は冷温熱流体供給装置であ
り、また、本発明は前記冷温水又は冷温熱流体供給装置
において、利用負荷側から蓄熱槽に戻る経路に選択的に
流路を切り換える切換弁が設けられており、それによっ
て経路は2つに分岐され、分岐された経路のそれぞれは
蓄熱槽の流れ方向の両端をなす槽の2つの端部に各々接
続され、また、熱源機器出口と蓄熱槽とが直接接続され
る経路にも選択的に流路を切換える切換弁が設けられて
おり、それによって経路は2つに分岐され、分岐された
経路のそれぞれは蓄熱槽の流れ方向の両端をなす槽の2
つの端部に各々接続されて設けられているとともに、利
用負荷側から蓄熱槽に戻る経路が接続された蓄熱槽の端
部と、熱源機器出口と蓄熱槽とを直接接続する経路が接
続された蓄熱槽の端部とが、流れ方向で蓄熱槽の両端部
となるように前記切換弁で選択的に流路を切換える手段
を設けたことを特徴とする冷温水又は冷温熱流体供給装
置でもある。
そして、本発明の冷温水又は冷温熱流体供給装置におい
ては、 利用負荷側から蓄熱槽に流入する流体経路が接続された
槽の端部と同じ端部から熱源機器入口に至る経路(以後
経路甲と称する)に設けた制御弁の開度を100%と
し、該蓄熱槽の流れ方向で見て経路甲の接続端と反対側
の端部から熱源機器入口に至る経路(以後経路乙と称す
る)に設けた制御弁の開度を0%とし、利用負荷用循環
ポンプを停止させ熱源機器側循環ポンプを動作させて運
転する第1の運転モードAと、 経路甲の制御弁開度を100%とし、経路乙の制御弁開
度を0%とし、利用負荷用循環ポンプおよび熱源機器側
循環ポンプを動作させて運転する第2の運転モードB
と、 熱源機器用循環ポンプおよび利用負荷用循環ポンプ共に
動作させて、経路甲の制御弁開度と経路乙の制御弁開度
をそれぞれ開閉状態が逆になる様反比例的に設定して各
経路甲,乙の流体を混合し熱源機器に導入するよう流路
設定をして運転する第3の運転モードCと 経路甲の制御弁開度を0%、経路乙の制御弁開度を10
0%として、熱源機器用循環ポンプおよび利用負荷用循
環ポンプを動作させて運転する第4の運転モードDと、 経路甲の制御弁開度を0%、経路乙の制御弁開度を10
0%として利用負荷用循環ポンプは動作させ熱源機器用
循環ポンプおよび熱源機器は停止させて運転する第5の
運転モードEとからなる運転モードを、 選択可能に制御する手段を設けることによって、種々の
運転状況に応じた運転ができるものである。
本発明における冷温水又は冷温熱流体としては、冷温水
の他に熱の移送手段として使用するブラインあるいは他
の熱媒体をも含むものである。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面によって説明するが、本発
明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1 第1図は本発明の1実施例を示す経路図である。以下図
面によって説明する。経路は蓄熱槽1の流れ方向の両端
をなす槽の2つの端部21,26から出て、それぞれ制
御弁30を経て合流し、熱源機器入口に流入する2つの
経路21→15→30→11a→3→11bと26→1
6→30→11a→3→11bを設けるとともに、熱源
機器2を出た流体経路12を2つに分流し、一方は経路
17で蓄熱槽1の流れ方向で一端をなす槽の端部25に
直接接続し、他の一方は経路13a→4→13b→5→
6a,6b→14によって、利用負荷5側を経て蓄熱槽
1の前記熱源機器2と直接接続された端部25とは流路
で見て反対側に当る槽の端部24と接続する様構成した
ものである。
前記構成の経路をもつ冷温水供給装置の運転方法につい
て説明すると、利用負荷5側の使用を停止して、蓄熱槽
1に冷温水を蓄える蓄熱運転をする時、利用負荷側5か
ら蓄熱槽1に流入する流体経路14が接続された槽の端
部24と同じ端部21から熱源機器2入口に至る経路甲
(15)に設けた制御弁30の開度を100%とし、該蓄熱
槽1の流れ方向の接続端21と反対側の端部26から熱
源機器2入口に至る経路乙(16)に設けた制御弁30の開
度を0%とし利用負荷用循環ポンプ4を停止状態で運転
する第1の運転モードAで運転する。冷水供給装置の例
では、このように運転することによって、蓄熱槽1の温
められた冷水は端部21から吸い出され、経路15→3
0→11a→3→11b→2の順で熱源機器(冷凍機)
2に流入し、冷却された後、経路12→17→25の順
で蓄熱槽1に戻る。蓄熱槽1では冷却された冷水が25
→21の方向に流れ、21の温度が所定の温度まで低下
した時点で蓄熱運転を完了する。
つぎに利用負荷側を運転した状態で蓄熱槽に蓄熱を行な
う場合、または熱源機器を最大能力で運転し、最小限の
蓄熱量放出を行なう場合の運転時には、前記経路はその
ままとしてポンプ4を運転した第2の運転モードBで運
転し経路13a→4→13b→5の順で利用負荷5に冷
却された冷水を供給し、利用負荷を冷却した後、経路5
→6a,6b→14→24の順で蓄熱槽1に還流させ
る。利用負荷5を流れる冷水流量が熱源機器2を流れる
流量より少なく設定されている場合には(通常はこのよ
うに設定されることが多い)、熱源機器2から出た冷水
は経路12を経て分岐し一方は経路13a→4→13b
→5→6a,6b→14→24の順に、他の一方は経路
17→25の順に流れる。これによって蓄熱槽1内には
25→21に向う冷却された冷水の流れが生じ、蓄熱槽
1には徐々に冷却された冷水が蓄わえられ、蓄熱が行な
われる。
また利用負荷5を流れる冷水流量が熱源機器2を流れる
流量より多く設定されている場合(一時的に利用負荷側
に過負荷状態が生じた様な場合に生ずる状態)には、流
量の不足分を補う分だけ、25→17→13aの方向に
流れを生じ、蓄熱槽1には24→25の方向に流れを生
じ、熱源機器2(冷凍機)の能力不足を補う形で最小限
の蓄熱量の放出で運転を行なうことができる。このよう
に蓄熱槽に熱を蓄える運転時には第1の運転モードAま
たは第2の運転モードBで、また熱源機器を最大能力で
運転し、最小限の蓄熱量放出を行なう運転時には、第2
の運転モードBで運転することで対応することができ
る。
つぎの用途として、電源事情等により消費動力削減のた
めに熱源機器の負荷を軽減させて運転する時には、第2
図に示すごとく経路甲側の制御弁開度と経路乙側の制御
弁開度をそれぞれ開閉状態が逆になる様反比例的に設定
して、流路甲では21→15→30、流路乙では26→
16→30を経て制御弁30で流体を混合し熱源機器2
に導入するよう流路設定をして運転する第3の運転モー
ドCによって運転する。このように運転することによっ
て、蓄熱槽1の温められた冷水(順路21→15→3
0)と冷却された冷水(順路26→16→30)は制御
弁30で混合されて熱源機器2に流入する冷水温度は利
用負荷側の環流水温よりも低くなる。熱源機器2は通常
冷水出口温度を一定に保つよう制御しているので、この
入口側の温度低下によって熱源機器2の冷却すべき冷水
の温度巾が少なくなって負荷が軽減され、従って利用負
荷側への送水温度を一定に保つたまま熱源機器の消費動
力を削減することができる。またこのような運転形態と
した場合、蓄熱槽1内には常に24→26の方向に流れ
が生じ、蓄熱量の放出が冷凍機負荷を軽減した分だけ、
徐々に行なわれることになり、蓄熱量を長時間に振り分
けて放出させる効果をも有する。
このように熱源機器の負荷を軽減させて運転する時に
は、制御弁30を中間開度で操作する第3の運転モード
Cによって対応する。
つぎの用途として、蓄熱槽1の保有熱を使いきった後で
蓄熱を行なわない運転時には、経路甲側の制御弁30の
開度を0%、経路乙側の制御弁30の開度を100%に
設定して運転する第4の運転モードDによって運転す
る。このようにすることによって、利用負荷5の環流水
は経路14→24を経て蓄熱槽1に流入し、24→26
の方向に流れて経路26→16→30→11a→3→1
1bを経て熱源機器2に流入し、冷却されて経路12→
13a→4→13bを経て利用負荷5に送られ、利用負
荷を冷却して自らは温められた後、経路6a,6b→1
4→24を経て蓄熱槽1に環流する運転形態となる。そ
のため、蓄熱槽内には絶えず、利用負荷で温められた冷
水が24→26の方向に流動するので、蓄熱槽内に不必
要に蓄熱されることがない。
一般に蓄熱槽の熱量を使い切った後の運転では、空調用
としての利用形態では、利用負荷側の負荷が軽くなって
おり、従って利用負荷5を循環する冷水流量(ポンプ4
の流量)の方が、熱源機器2を循環する冷水流量(ポン
プ3の流量)よりも少ないのが一般的であり、そのよう
な場合、熱源機器側の余剰分が流路17→25の方向に
流れ、その分は全て26から流出して25→26→16
→30→11a→3→11b→2→12→17→25の
順路の循環を形成する。この時蓄熱槽内では26におい
て25からの流入分と24からの流入分が混合されて、
熱源機器2に流入する冷水温度を上昇させ利用負荷に見
合った負荷を形成するので、装置全体として利用負荷が
熱源機器の負荷と合致した運転ができ、不必要な蓄熱を
生じることがない。
また、熱源機器2を停止して蓄熱槽1の保有熱を放出す
る運転時には、前記設定と同様に、経路甲側の制御弁開
度を0%経路乙側の制御弁開度を100%に設定し熱源
機器用循環ポンプ3を停止させた第5の運転モードEで
対応する。
このようにすることによって、蓄熱槽1から経路25→
17→13a→4→13b→5の順路で冷水を利用負荷
に送ることができる。さらに蓄熱槽1内の冷水は経路2
6→16→30→11a→3→2(停止中のため冷却作
用なし)→12→13a→4→13b→5の順でも利用
負荷5に送られ、利用負荷を冷却して自らは温められて
経路6a,6b→14→24を経て蓄熱槽1へ環流す
る。
また、本発明によれば、熱源機器を停止させて蓄熱槽の
保有熱のみで利用負荷をまかなう場合には、前述の運転
モードBまたはCから制御弁30の経路B側の開度を1
00%に変化させる過程からモードDを経てモードEに
移行させて熱源機器2およびポンプ3を停止する方法を
取る事で、熱源機器2の停止後ポンプ3が残留運転を行
なっても、利用負荷側へ送られる冷水温度が低下するこ
とがなくなる。また一般に熱源機器2は冷水の温度が低
下した場合自動的に停止する機能を有しているため、運
転モードC→D→Eへの切換を制御弁30の操作によっ
て行なうこともでき、その場合特別な制御機器を追加す
る必要がない。
本発明では、制御弁30を3方弁で構成した例で開示し
たが、この代りに経路15,16にそれぞれ2方の制御
弁を設けることで対応してもさしつかえない。また作用
の説明に際しては、冷水供給装置の例で行なったが、温
水供給装置では冷水を温水とおきかえることで同等の機
能を発揮しうるものである。
実施例2 第3図は本発明のもう1つの実施例を示す経路図であ
る。本実施例は一般的に用いられる機器として、熱源機
器として冷温水の選択的供給が可能なヒートポンプチラ
ーを、蓄熱槽として温度成層形蓄熱槽を用いた場合の実
施例である。本実施例では利用負荷5側から蓄熱槽1に
戻る経路14aに選択的に流路を切換える切換弁32を
設けて経路を14b,14cに分岐し、分岐した経路の
それぞれを経路14b→24と、経路14c→17→2
5を経て、蓄熱槽1の流れ方向の両端をなす槽の2つの
端部24,25に各々接続し、熱源機器2の出口経路1
2と蓄熱槽1を直接接続する経路19aにも選択的に流
路に切換える切換弁31を設けて経路を19b,19c
に分岐し、分岐した経路のそれぞれを経路19b→17
→25と、経路19c→27を経て蓄熱槽1の流れ方向
の両端をなす槽の2つの端部25,27に各々接続する
とともに、冷水用途と温水用途の用途に応じて蓄熱槽1
の利用形態を変える時には、いかなる場合にあっても利
用負荷5側から蓄熱槽1に戻る経路が接続された蓄熱槽
の端部(24又は25)と、熱源機器2の出口12を蓄
熱槽1に直接接続する経路19aが接続された蓄熱槽の
端部(25又は27)とが、流れ方向で蓄熱槽の両端部
となる(例えば弁32が14a→14b→24の経路を
選択した場合には弁31が19a→19b→17→25
の経路を選択すること)よう前記切換弁31,32で選
択的に流路を切換えるよう構成したものである。切換弁
31,32は、図中に示す通り、冷水供給装置とて使用
する場合には、切換弁を実線の通りの経路となるよう切
換え、また暖房用途として温水供給装置として使用する
場合には、切換弁を破線の通りの経路となるよう切換え
て使用する。このようにして使用することによって冷
水、温水の使用形態によって温度成層形蓄熱槽の流れ方
向が切換わり低温の水は下から、高温の水は上から供給
することが可能になりいずれの形態においても蓄熱槽の
効率を高く維持することができる。
操作について説明すると、冷水供給運転の例は前述の第
1図の実施例と同じ操作をなすので割愛し、温水供給運
転の例で説明すると、利用負荷5側の使用を停止して、
蓄熱槽1に温水を蓄える蓄熱運転をする時、利用負荷5
から蓄熱槽1に流入する流体経路14a→32→14c
→17が接続された槽の端部25と同じ端部26から熱
源機器2入口に至る経路甲(16)(経路甲は冷水供給運転
では経路15になる)に設けた前記弁30の開度を10
0%とし、該蓄熱槽1の流れ方向で経路甲の接続端26
と反対側の端部21から熱源機器2入口に至る経路乙(1
5)に設けた制御弁30の開度を0%として運転する。
(第1の運転モードA) このように運転することによって、蓄熱槽1の冷やされ
た温水は、端部26から吸い出され、経路16→30→
11a→3→11b→2の順で熱源機器(ヒートポン
プ)2に流入し、加熱された後、経路12→19a→3
1→19c→27の順で蓄熱槽1に戻る。蓄熱槽1では
加熱された温水が24→26の方向に流れ、26の温度
が所定の温度まで上昇した時点で蓄熱運転を完了する。
つぎに利用負荷側を運転した状態で蓄熱槽に蓄熱を行な
う場合、または熱源機器を最大能力で運転し、最小限の
蓄熱量放出を行なう運転時には、前記経路はそのままと
してポンプ4を運転した第2の運転モードBで運転し経
路13a→4→13b→5の順で利用負荷5に加熱され
た温水を供給し、利用負荷を加熱した後、経路5→6
a,6b→14a→32→14c→17→25の順で蓄
熱槽1に還流させる。利用負荷5を流れる温水流量が熱
源機器(ヒートポンプ)2を流れる流量より少なく設定
されている場合には、熱源機器2から出た温水は経路1
2を経て分岐し、一方は経路13a→4→13b→5→
6a,6b→14a→32→14c→17→25の順
に、他の一方は経路19a→31→19c→27の順に
流れる。これによって蓄熱槽1内には27→26に向う
加熱された温水の流れが生じ、蓄熱槽1内には徐々に加
熱された温水が蓄わえられ、蓄熱が行なわれる。
また利用負荷5を流れる温水流量が熱源機器2を流れる
流量より多く設定されている場合には、流量の不足分を
補う分だけ、27→19c→31→19a→13aの方
向に流れを生じ、蓄熱槽1には25→27の方向に流れ
を生じ、熱源機器2の能力不足を補う形で最小限の蓄熱
量の放出で運転を行なうことができる。
このように蓄熱槽に熱を蓄える運転時には第1の運転モ
ードAまたは第2の運転モードBでまた、熱源機器を最
大能力で運転し、最小限の蓄熱量放出を行なう運転時に
は第2の運転モードBで運転することで対応することが
できる。
つぎの用途として、熱源機器の負荷を軽減させて運転す
る時には第2図に示すごとく経路甲側の制御弁開度と経
路乙側の制御弁開度をそれぞれ開閉状態が逆になる様反
比例的に設定して、流路甲では26→16→30、流路
乙では21→15→30を経て制御弁30で流体を混合
し熱源機器2に導入するよう流路設定をして運転する第
3の運転モードCによって運転する。このように運転す
ることによって蓄熱槽1の冷やされた温水(順路26→
16→30)と加熱された温水(順路21→15→3
0)は制御弁30で混合されるので熱源機器2に流入す
る温水温度は利用負荷側の環流水温よりも高くなる。熱
源機器は通常温水出口温度を一定に保っよう制御されて
おり、この入口温度の上昇によって熱源機器2の加熱す
べき温水の温度巾が少なくなって、熱源機器の負荷軽減
を利用負荷側への送入温度を一定に保ったまま行なうこ
とができる。またこのような運転形態とした場合、蓄熱
槽1内には常に25→21の方向に流れが生じ、蓄熱量
の放出が熱源機器の負荷を軽減した分だけ徐々に行なわ
れることになり、蓄熱量を長時間に振り分けて放出させ
る効果をも有する。
このように熱源機器の負荷を軽減させて運転する時に
は、制御弁30を中間開度で操作する第3の運転モード
Cによって運転する。
つぎの用途として、蓄熱槽1の保有熱を使いきった後で
蓄熱を行なわない運転時には、経路甲側の制御弁30の
開度を0%経路乙側の制御弁30の開度を100%に設
定して運転する第4の運転モードDによって運転する。
このようにすることによって、利用負荷5の環流水は経
路14a→32→14c→17→25を経て蓄熱槽1に
流入し、25→21の方向に流れて経路21→15→3
0→11a→3→11bを経て熱源機器2に流入し加熱
されて経路12→13a→4→13bを経て利用負荷5
に送られ、利用負荷を加熱して自らは冷やされた後、経
路6a,6b→14a→32→14c→17→26を経
て蓄熱槽1に還流する運転形態となる。そのため、蓄熱
槽内には絶えず利用負荷で冷やされた温水が25→21
の方向に流動するので、蓄熱槽内に不必要に蓄熱される
ことがない。
また、熱源機器2を停止して蓄熱槽1の保有熱を放出す
る運転時には、前記設定と同様に、経路甲側の制御弁開
度を0%、経路乙側の制御弁開度を100%に設定し熱
源機器用循環ポンプを停止させた第5の運転モードEで
対応する。このようにすることによって、蓄熱槽1内の
温水は蓄熱槽1から経路27→19c→31→19a→
13a→4→13b→5の順路で温水を利用負荷に送る
ことができる。さらに蓄熱槽1内の温水は経路21→1
5→30→11a→3→2(停止中のため加熱作用な
し)→12→13a→4→13b→5の順に利用負荷5
に送られ、利用負荷を加熱して自らは冷やされて経路6
a,6b→14a→32→14c→17→25を経て蓄
熱槽1へ環流する。
また本発明によれば、熱源機器を停止させて蓄熱槽の保
有熱のみで利用負荷をまかなう場合には、前述の運転モ
ードBまたはCから制御弁30の経路B側の開度を10
0%に変化させる過程からモードDを経てモードEに移
行させて熱源機器2およびポンプ3を停止する方法を取
ることで、熱源機器2の停止後ポンプ3が残留運転を行
なっても利用負荷側に送られる温水温度が低下すること
がなくなる。
このように本発明によれば、第1の運転モードA及び第
2の運転モードBでは蓄熱運転を、第3の運転モードC
では熱源機器の負荷軽減と蓄熱量放出の制御を、第4の
運転モードDでは、全蓄熱量放出後の蓄熱回避運転を、
第5の運転モードEでは蓄熱放出運転中の熱源機器及び
ポンプ停止状態の運転を選択することが可能になる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、前記のように構成したことにより、用
途に応じた運転ができ、 第1の運転モードAでは、利用負荷を停止して蓄熱槽に
熱を蓄える運転をすることができ、 第2の運転モードBでは、利用負荷を作動させた状態で
蓄熱槽に熱を蓄える運転あるいは熱源機器を最大能力で
運転し最小限の蓄熱量放出を行なう運転をすることがで
き、 第3の運転モードCでは、利用負荷側へ送る冷温水の温
度を変動させることなく熱源機器の負荷を軽減した運転
をすることができ、 第4の運転モードDでは、蓄熱槽の保有熱を使いきった
後で蓄熱を行なわない運転をすることができ、 第5の運転モードEでは、利用負荷側へ送る冷温水の温
度を変動させることなく熱源機器を停止して蓄熱槽の熱
を放出する運転を行なうことができる。
従って状況に応じて柔軟な運転形態の対応が可能とな
り、作用が円滑で安定した冷温水供給装置を提供するこ
とができるとともに、不要な蓄熱や放熱損失の回避によ
って運転コストの低減にも役立つ。
【図面の簡単な説明】
第1図と第3図は本発明の一実施例を示す経路図であ
り、第2図は三方制御弁の開度の動作説明図であり、第
4図は従来の冷水供給装置の経路図を示す。 1……蓄熱槽、2……熱源機器、3,4……ポンプ、5
……利用負荷、6a,6b……制御弁、21,22,2
3,24,25,26,27……蓄熱槽端部接続口、3
0……三方制御弁、31,32……三方切換弁、経路
甲,経路乙……冷水供給運転時、経路(甲),経路
(乙)……温水供給運転時

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蓄熱槽と熱源機器とを備えた冷温水又は冷
    温熱流体供給装置において、蓄熱槽と熱源機器の間に
    は、蓄熱槽の流れ方向の両端をなす槽の2つの端部から
    出て、それぞれ制御弁を経て合流し、熱源機器入口に流
    入する経路が設けられるとともに、熱源機器から出た流
    体経路は2つに分岐され、一方は蓄熱槽の流れ方向の一
    端をなす槽の端部に直接接続され、他の一方は利用負荷
    側を経て蓄熱槽の前記熱源機器と直接接続された端部と
    は反対側の槽の他の端部に接続されて設けられているこ
    とを特徴とする冷温水又は冷温熱流体供給装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の冷温水又は冷温熱流体供給
    装置において、利用負荷側から蓄熱槽に戻る経路に選択
    的に流路を切り換える切換弁が設けられており、それに
    よって経路は2つに分岐され、分岐された経路のそれぞ
    れは蓄熱槽の流れ方向の両端をなす槽の2つの端部に各
    々接続され、また、熱源機器出口と蓄熱槽とが直接接続
    される経路にも、選択的に流路を切換える切換弁が設け
    られており、それによって経路は2つに分岐され、分岐
    された経路のそれぞれは蓄熱槽の流れ方向の両端をなす
    槽の2つの端部に各々接続されて設けられているととも
    に、利用負荷側から蓄熱槽に戻る経路が接続された蓄熱
    槽の端部と、熱源機器出口と蓄熱槽とを直接接続する経
    路が接続された蓄熱槽の端部とが、流れ方向で蓄熱槽の
    両端部となるように前記切換弁で選択的に流路を切換え
    る手段を設けたことを特徴とする冷温水又は冷温熱流体
    供給装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の冷温水又は冷温熱流
    体供給装置において、利用負荷側から蓄熱槽に流入する
    流体経路が接続された槽の端部と同じ端部から熱源機器
    入口に至る経路(以後経路甲と称する)に設けた制御弁
    の開度を100%とし、該蓄熱槽の流れ方向で見て経路
    甲の接続端と反対側の端部から熱源機器入口に至る経路
    (以後経路乙と称する)に設けた制御弁の開度を0%と
    し、利用負荷用循環ポンプを停止させ熱源機器側循環ポ
    ンプを動作させて運転する第1の運転モードAと、 経路甲の制御弁開度を100%とし、経路乙の制御弁開
    度を0%とし、利用負荷用循環ポンプおよび熱源機器側
    循環ポンプを動作させて運転する第2の運転モードB
    と、 熱源機器用循環ポンプおよび利用負荷用循環ポンプ共に
    動作させて、経路甲の制御弁開度と経路乙の制御弁開度
    をそれぞれ開閉状態が逆になる様反比例的に設定して各
    経路甲,乙の流体を混合し熱源機器に導入するよう流路
    設定をして運転する第3の運転モートCと、 経路甲の制御弁開度を0%、経路乙の制御弁開度を10
    0%として、熱源機器用循環ポンプおよび利用負荷用循
    環ポンプを動作させて運転する第4の運転モードDと、 経路甲の制御弁開度を0%、経路乙の制御弁開度を10
    0%として利用負荷用循環ポンプは動作させ熱源機器用
    循環ポンプおよび熱源機器は停止させて運転する第5の
    運転モードEとからなる運転モードを、選択可能に制御
    する手段を設けたことを特徴とする冷温水又は冷温熱流
    体供給装置。
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