JPH06105238A - Mos型固体撮像素子及びそのドライブ回路 - Google Patents

Mos型固体撮像素子及びそのドライブ回路

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JPH06105238A
JPH06105238A JP4255038A JP25503892A JPH06105238A JP H06105238 A JPH06105238 A JP H06105238A JP 4255038 A JP4255038 A JP 4255038A JP 25503892 A JP25503892 A JP 25503892A JP H06105238 A JPH06105238 A JP H06105238A
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JP
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shift register
source
mos transistor
gate
circuit
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JP4255038A
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Inventor
Kazuya Yonemoto
和也 米本
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Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 MOS型固体撮像素子において、その垂直シ
フトレジスタ及び水平シフトレジスタを構成するダイナ
ミックシフトレジスタの光入射による誤動作を防止す
る。 【構成】 ダイナミックシフトレジスタの少なくともト
ランスファゲート回路を構成するMOSトランジスタに
おいて、そのインバータ回路側のソースドレイン領域5
3のAl配線57の一部57Aを遮光層としてソースド
レイン領域53及びゲート電極55上を覆うように延長
形成して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、増幅型固体撮像素子及
びそのドライブ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、増幅型固体撮像素子即ちMOS
型固体撮像素子の回路構成を示す。この固体撮像素子1
は、水平及び垂直方向にマトリックス状に配列され、入
射光量に応じて信号電荷を蓄積する画素となる複数の光
電変換部即ちフォトダイオード2と、各フォトダイオー
ド2に接続され、該フォトダイオード2からの信号電荷
を増幅して出力する増幅用MOSトランジスタ(垂直ス
イッチング用MOSトランジスタを兼ねる)3と、垂直
選択線4に接続された垂直シフトレジスタ5と、信号線
6に接続された水平シフトレジスタ7とを備えて成る。
【0003】各増幅用MOSトランジスタ3は、そのゲ
ート部が水平ライン毎に対応する垂直選択線4に夫々接
続され、その出力側のソースドレイン部が垂直ライン毎
に対応する信号線6に夫々接続される。各信号線6は水
平スイッチング用MOSトランジスタ8を介して出力線
9に接続され、各水平スイッチング用MOSトランジス
タ8のゲート部が水平シフトレジスタ7に接続される。
1 は出力端子、10は出力端子t1 に接続された負荷
抵抗、11は電源を示す。
【0004】この固体撮像素子1では、垂直シフトレジ
スタ5からの選択パルスが順次垂直選択線4に印加され
て順次水平ライン毎の画素の増幅用MOSトランジスタ
3が選択され(即ちオンし)、同時に、水平シフトレジ
スタ7からの選択パルスで順次水平スイッチング用MO
Sトランジスタ9が選択される(即ちオンする)ことに
より、各フォトダイオード2で光電変換された信号電荷
が増幅用MOSトランジスタ3−信号線6−水平スイッ
チング用MOSトランジスタ8−出力線9を経て負荷抵
抗10に流れ、出力端子t1 より順次信号電圧として出
力するようになされる。
【0005】この垂直シフトレジスタ5及び水平シフト
レジスタ7には、図6に示すダイナミックシフトレジス
タ13が主に使用される。例えば、垂直シフトレジスタ
5は図3のダイナミックレジスタ13を垂直選択線4の
本数分、直列に接続して構成され、水平シフトレジスタ
7はダイナミックシフトレジスタ13を信号線6の本数
分、直列に接続して構成される。
【0006】このダイナミックシフトレジスタ13の基
本回路は、図6に示すように、PチャンネルMOSトラ
ンジスタQ1 とNチャンネルMOSトランジスタQ2
並列接続し、両MOSトランジスタQ1 及びQ2 のゲー
ト部に夫々互いに逆極性のシフトクロックパルスiφ
CK1 及びφCK1 (iは反転を示す)を印加するようにし
てなるトランスファゲート回路14と、このトランスフ
ァゲート回路14の出力側に接続され、PチャンネルM
OSトランジスタQ3 とNチャンネルMOSトランジス
タQ4 を直列接続してなるインバータ回路15とからな
る回路構成、即ち、トランスファゲート回路14の入力
端子tinからの入力信号をシフトクロックパルスに同期
して遅延させ且つ反転させる同期遅延反転回路16をハ
ーフビットとして、この同期遅延反転回路16を2個、
直列接続して1ビットのダイナミックシフトレジスタと
なるように構成される。後段のトランスファゲート回路
14の両MOSトランジスタQ1 及びQ2 のゲート部に
は互いに逆極性のシフトクロックパルスiφCK2 及びφ
CK2 が印加される。tout は出力端子である。
【0007】このダイナミックシフトレジスタ13の動
作を図7Aのタイミングチャートを用いて説明する。前
段のトランスファゲート回路14の入力端子tinに入力
パルスφin(図7(ホ)参照)が供給され、時点t1
そのトランスファゲート回路14の両MOSトランジス
タQ1 及びQ2 に夫々逆極性のシフトクロックパルスi
φCK1 及びφCK1 (図7(イ)、(ロ)参照)が印加さ
れ、両MOSトランジスタQ1 及びQ2 がオンすると、
インバータ回路15の入力ゲートG1 に入力パルスφin
の電圧(高レベル)が印加される。その後、シフトクロ
ックパルスiφ CK1 及びφCK1 が低レベルとなり、両M
OSトランジスタQ1 及びQ2 がオフする。インバータ
回路15の入力ゲートG1 の電位VG1(図7(ヘ)参
照)は、そのMOSトランジスタQ3 及びQ4 のゲート
絶縁膜容量に蓄えられたわずかな電荷により、時点t3
でシフトクロックパルスiφCK1 及びφCK1 が印加され
るまでホールドされる。そして、前段のインバータ回路
15の出力端Tより反転パルスφT (図7(ト)参照)
が得られる。この操作が次段のハーフビットでも時間を
ずらせて同様に行なわれる。即ち、次段のトランスファ
ゲート回路14に前段の反転パルスφT が入力され、時
点t2 で次段のトランスファゲート回路14の両MOS
トランジスタQ1 及びQ2 のゲート部に逆極性のシフト
クロックパルスiφCK2 及びφCK2 (図7(ハ)、
(ニ)参照)が印加されて、両MOSトランジスタQ1
及びQ2 がオンし、インバータ回路15の入力ゲートG
2 が入力されて反転パルスφT の電圧にホールドされ
る。即ち、入力ゲートG2 の電位VG2が次のシフトクロ
ックパルスiφCK2 及びφCK2 が印加される時点t4
でホールドされ、インバータ回路15の出力端子tout
から出力パルス即ち目的の選択パルスφout が出力され
る。これによって基本回路のダイナミックシフトレジス
タとしての動作が完了する。
【0008】一方、トランスファゲート回路14を構成
するMOSトランジスタの断面構造を図4に示す。同図
はNチャンネルMOSトランジスタQ2 を示す。このM
OSトランジスタQ2 は、P形半導体基板21の一主面
に1対のN形のソースドレイン領域22及び23を形成
し、両領域22及び23間の基板21上に、ゲート絶縁
膜24を介して例えば多結晶シリコンによるゲート電極
25を形成し、一方のソースドレイン領域22に入力端
子tinと接続するAl配線26をオーミック接続し、他
方のソースドレイン領域23にインバータ回路の入力ゲ
ートに接続するAl配線27をオーミック接続して構成
される。28は選択酸化によるフィールド絶縁層、29
は絶縁膜である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したM
OS型などの固体撮像素子に使われるダイナミックシフ
トレジスタは、MOSトランジスタQ3 及びQ4 のゲー
ト絶縁膜容量に蓄えられたわずかな電荷を状態保持(即
ちホールド)に使うため、光起電流により状態が変わり
やすく、誤動作の原因になる。
【0010】即ち、固体撮像素子の撮像領域に強い光が
入射した場合、撮像領域の周りの垂直シフトレジスタ5
及び水平シフトレジスタ7にも光Lが漏れこむ。その光
Lがトランスファゲート回路14のMOSトランジスタ
1 ,Q2 に入射された場合、図5に示すように(但し
同図はNチャンネルMOSトランジスタQ2 に例をと
る)、基板21内で電子eとホールhのペアが発生し、
ホールhは基板21側に吸収されるが、電子(即ち電
荷)eはインバータ回路の入力ゲートG1 に接続される
側のソースドレイン領域23にも吸収される。この電荷
eにより、インバータ回路15の入力ゲートG1 の電位
が電源と接地電位の中間に遷移し、図7Bのタイミング
チャートで示すように、正常なパルスが得られず、誤動
作が生ずる。
【0011】PチャンネルMOSトランジスタQ1 の場
合には、図示せざるも光Lが入射したとき電荷としての
ホールhが入力ゲートG1 側のソースドレイン領域に吸
収され、同様に誤動作を生ずる。
【0012】従来、トランスファゲート回路のMOSト
ランジスタ、特にそのソースドレイン領域に入る光を遮
るために、ソースドレイン領域と接続するAl配線2
6,27とは別に、遮光用Al層を設ける必要があっ
た。この場合、遮光用Al層をパターニングするマスク
と形成工程が必要であり、且つ遮光用Al層による表面
の段差のため、製造プロセスの難易度が上がってしまう
不都合があった。また、2層Al配線をこの固体撮像素
子に用いると、遮光用Al層が配線の邪魔になりプロセ
スのラインアンドスペース(プロセスルール)を著しく
難しいものにしてしまう。
【0013】本発明は、上述の点に鑑み、誤動作を生じ
させず、且つ製造プロセスを容易にした増幅型固体撮像
素子及びそのドライブ回路を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る増幅型固体
撮像素子は、水平及び垂直方向にマトリックス状に2次
元配列された複数の画素の各画素毎に形成されると共に
入射光量に応じて信号電荷を蓄積する光電変換部32
と、光電変換部32から転送される信号電荷を増幅して
出力する増幅用MOSトランジスタ33と、増幅用MO
Sトランジスタ33に接続された垂直選択線34を選択
する垂直シフトレジスタ35と、増幅用MOSトランジ
スタ35に接続された信号線を選択する水平シフトレジ
スタ37とを具備し、垂直シフトレジスタ35または水
平シフトレジスタが少なくとも第1導電形の半導体基板
の表面に形成した1対のソースドレイン部52,53と
絶縁層54を介して形成したゲート部55とからなるト
ランスファゲート用MOSトランジスタQ1 ,Q2 を有
し、トランスファゲート用MOSトランジスタ(Q1
2 )の一方のソースドレイン部53に接続した導電層
57を該一方のソースドレイン部53及びゲート部55
を遮光するように形成して構成する。
【0015】また、本発明に係る増幅型固体撮像素子の
ドライブ回路は、2つのMOSトランジスタQ1 ,Q2
を並列接続してなるトランスファゲート回路44と、2
つのMOSトランジスタQ3 ,Q4 を直列接続してなる
インバータ回路45とからなる同期遅延反転回路46を
2個直列に接続して1ビットのダイナミックシフトレジ
スタ43を構成し、少なくともトランスファゲート回路
44におけるMOSトランジスタ(Q1 ,Q2 )の一方
のソースドレイン部53に接続された導電層57を該ソ
ースドレイン部53及びゲート部55を遮光するように
形成して構成する。
【0016】また、本発明に係る増幅型固体撮像素子
は、上記のドライブ回路で垂直シフトレジスタを構成す
る。
【0017】さらに、本発明に係る増幅型固体撮像素子
は、上記のドライブ回路で水平シフトレジスタを構成す
る。
【0018】
【作用】本発明に係る増幅型固体撮像素子によれば、そ
の垂直シフトレジスタ35または水平シフトレジスタ3
7を構成するトランスファゲート用MOSトランジスタ
(Q1 ,Q2 )の一方のソースドレイン部53に接続し
た導電層57を該ソースドレイン部53及びゲート部5
5を遮光するように延長して形成することにより、ソー
スドレイン部53及びゲート部55下への光の入射が阻
止され、従って、ソースドレイン部53に光による電荷
の吸収がなく、光起電流による誤動作が防止される。ま
た遮光層がソースドレイン部の導電層57の一部57A
で形成されるので、製造プロセスの簡易化が図れる。
【0019】また、本発明のドライブ回路即ち、トラン
スファゲート回路44とインバータ回路45とからなる
同期遅延反転回路46を2個直列に接続して1ビットの
ダイナミックレジスタ43を構成するドライブ回路にお
いては、少なくともそのトランスファゲート回路44に
おけるMOSトランジスタ(Q1 ,Q2 )の一方のソー
スドレイン部に接続された導電層をこのソースドレイン
部及びゲート部を遮光するように形成することにより、
ソースドレイン部53及びゲート部55への光の入射が
阻止され、光起電流による誤動作が阻止される。
【0020】また、本発明は、上記ドライブ回路で垂直
シフトレジスタ35、または/及び水平シフトレジスタ
37を構成することにより誤動作のない信頼の高い増幅
型固体撮像素子が得られる。
【0021】
【実施例】以下、図1〜図3を参照して本発明の実施例
を説明する。本例はMOS型固体撮像素子に適用した場
合である。
【0022】本例に係るMOS型固体撮像素子は、図2
に示すように、前述と同様、水平及び垂直方向にマトリ
ックス状に配列され、入射光量に応じて信号電荷を蓄積
する画素となる複数の光電変換部即ちフォトダイオード
に32と、各フォトダイオード32に接続され、該フォ
トダイオード32からの信号電荷を増幅して出力する増
幅用MOSトランジスタ(垂直スイッチング用MOSト
ランジスタを兼ねる)33と、垂直選択線34に接続さ
れた垂直シフトレジスタ35と、信号線36に接続され
た水平シフトレジスタ37とを備えて成る。各増幅用M
OSトランジスタ33は、そのゲート部が水平ライン毎
に対応する垂直選択線34に夫々接続され、その出力側
のソースドレイン部が垂直ライン毎に対応する信号線3
6に夫々接続される。各信号線36は水平スイッチング
用MOSトランジスタ38を介して出力線39に接続さ
れ、各水平スイッチング用MOSトランジスタ38のゲ
ート部が水平シフトレジスタ37に接続される。t11
出力端子、40は出力端子t11に接続された負荷抵抗、
41は電源を示す。
【0023】この固体撮像素子31も、垂直シフトレジ
スタ35からの選択パルスが順次垂直選択線34に印加
されて順次水平ライン毎の画素の増幅用MOSトランジ
スタ33が選択され(即ちオンし)、同時に、水平シフ
トレジスタ37からの選択パルスで順次水平スイッチン
グ用MOSトランジスタ38が選択される(即ちオンす
る)ことにより、各フォトダイオード32で光電変換さ
れた信号電荷が増幅用MOSトランジスタ33−信号線
36−水平スイッチング用MOSトランジスタ38−出
力線39を経て負荷抵抗40に流れ、出力端子t11より
順次信号電圧として出力するようになされる。
【0024】この垂直シフトレジスタ35及び水平シフ
トレジスタ37は、図3に示すダイナミックシフトレジ
スタ43にて構成される。例えば、垂直シフトレジスタ
35では、図3のダイナミックシフトレジスタ43を垂
直選択線34の本数分、直列に接続して構成し、水平シ
フトレジスタ38ではダイナミックシフトレジスタ43
を信号線36の本数分、直列に接続して構成する。
【0025】このダイナミックシフトレジスタ43の基
本回路は、図3に示すように、PチャンネルMOSトラ
ンジスタQ1 とNチャンネルMOSトランジスタQ2
並列接続し、両MOSトランジスタQ1 及びQ2 のゲー
ト部に夫々互いに逆極性のシフトクロックパルスiφ
CK1 及びφCK1 (iは反転を示す)を印加するようにし
てなるトランスファゲート回路44と、このトランスフ
ァゲート回路44の出力側に接続され、PチャンネルM
OSトランジスタQ3 とNチャンネルMOSトランジス
タQ4 を直列接続してなるインバータ回路15とからな
る回路構成、即ち、トランスファゲート回路44の入力
端子tinからの入力信号をシフトクロックパルスに同期
して遅延させ且つ反転させる同期遅延反転回路46をハ
ーフビットとして、この同期遅延反転回路46を2個、
直列接続して1ビットのダイナミックシフトレジスタと
なるように構成する。後段のトランスファゲート回路4
4の両MOSトランスファQ1 及びQ2 のゲート部には
互いに逆極性のシフトクロックパルスiφCK2 及びφ
CK2 を印加される。tout は出力端子である。
【0026】かかるダイナミックレジスタ43の動作
は、前述の図6及び図7A(タイミングチャート)と同
じであるので説明は省略する。
【0027】しかして、本例においては、特に、垂直シ
フトレジスタ35及び水平シフトレジスタ37を構成す
るダイナミックシフトレジスタ43のMOSトランジス
タ、特に、少なくともトランスファゲート回路44のM
OSトランジスタQ1 及びQ 2 を図1のように形成す
る。なお、図1はNチャンネルMOSトランジスタQ2
に適用した場合である。
【0028】このMOSトランジスタQ2 は、P形の半
導体基板51の一主面に1対のN形のソースドレイン領
域52及び53を形成し、両領域52及び53間の基板
51上にゲート絶縁膜54を介して例えば多結晶シリコ
ンによるゲート電極55を形成する。そして、1層目の
Al層により一方のソースドレイン領域52に入力端子
inに接続するAl配線56をオーミック接続し、また
他方のソースドレイン領域53にインバータ回路45の
入力ゲートG1 又はG2 に接続するAl配線57をオー
ミック接続すると同時に、このAl配線57の一部57
Aをソースドレイン領域53上及びゲート部従ってゲー
ト電極55上を遮光するように延長形成する。58は選
択酸化によるフィールド絶縁層、59は絶縁膜である。
【0029】図1では、NチャンネルMOSトランジス
タQ2 について説明したが、PチャンネルMOSトラン
ジスタQ1 においても、インバータ回路45の入力ゲー
トG 1 又はG2 に接続する側のソースドレイン領域のA
l配線の一部をこのソースドレイン領域上及びゲート部
上を遮光するように延長形成して構成する。
【0030】かかる実施例によれば、トランスファゲー
ト回路44のMOSトランジスタにおいて、そのインバ
ータ回路に接続される側のソースドレイン領域53とオ
ーミック接続するAl配線57の一部57Aをソースド
レイン領域53及びゲート電極55上を覆うように延長
形成することにより、ソースドレイン領域53及びゲー
ト部への光Lの入射が阻止される。従って、従来のよう
に光の入射によって発生した電荷がソースドレイン領域
53に吸収されて、インバータ回路45の入力ゲートG
1 又はG2 の電位を変動させることがなくなり、所謂光
起電流によるダイナミックシフトレジスタ43の誤動作
を防止することができる。
【0031】尚、Al配線57の延長部57Aと他方の
Al配線56間の間隙を通って入射した光Lにより発生
した電荷eは入力端子tin側のソースドレイン領域52
に吸収されるので、誤動作は起こさない。
【0032】そして、Al遮光層となるAl延長部57
をソースドレイン領域53のAl電極57と同時に1層
目Alで形成するので、配線の邪魔にならず、また、製
造工程の簡易化を可能にする。
【0033】尚、上例においてはトランスファゲート回
路44を構成するMOSトランジスタQ1 及びQ2 に適
用したが、その他、インバータ回路45を構成するMO
SトランジスタQ3 及びQ4 にも適用することができ
る。即ち、MOSトランジスタQ3 及びQ4 において
も、多結晶シリコンのゲート電極に光が入射して発生す
る電荷で誤動作が生ずる懼れもあるので、このMOSト
ランジスタQ3 及びQ4 の一方のソースドレイン領域に
オーミック接続するAl配線を一部ゲート部上を覆うよ
うに(即ち遮光するように)延長形成し、誤動作を防止
するように構成することができる。
【0034】また、上例ではMOS型固体撮像素子及び
そのドライブ回路に適用したが、その他の増幅型固体撮
像素子及びそのドライブ回路にも適用できる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、増幅型固体撮像素子に
おける垂直シフトレジスタまたは水平シフトレジスタの
光起電流による誤動作を防止することができ、また、そ
の製造工程の簡易化を実現することができる。従って、
この種の増幅型固体撮像素子及びそのドライブ回路の高
信頼性化を促進できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるダイナミックシフトレジスタのM
OSトランジスタの断面図である。
【図2】本発明に係るMOS型固体撮像素子の回路構成
図である。
【図3】本発明に係るダイナミックシフトレジスタの基
本回路図である。
【図4】従来のダイナミックシフトレジスタのMOSト
ランジスタの断面図である。
【図5】従来の説明に供するMOS型固体撮像素子の回
路構成図である。
【図6】従来の説明に供するダイナミックシフトレジス
タの基本回路図である。
【図7】ダイナミックシフトレジスタの動作説明に供す
るタイミングチャート図である。
【符号の説明】
1,31 MOS型固体撮像素子 2,32 フォトダイオード 3,33 増幅用MOSトランジスタ 4,34 垂直選択線 5,35 垂直シフトレジスタ 6,36 信号線 7,37 水平シフトレジスタ 8,38 水平スイッチング用MOSトランジスタ 9,39 出力線 10,40 負荷抵抗 11,41 電源 13,43 ダイナミックシフトレジスタ 14,44 トランスファゲート回路 15,45 インバータ回路 16,46 同期遅延反転回路 Q1 ,Q2 ,Q3 ,Q4 MOSトランジスタ 21,51 P形半導体基板 22,23,52,53 ソースドレイン領域 24,54 ゲート絶縁膜 25,55 ゲート電極 26,27,56,57 Al配線 57A 遮光層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 MOS型固体撮像素子及びそのドライ
ブ回路
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、MOS型固体撮像素子
及びそのドライブ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、MOS型固体撮像素子の回路構
成を示す。この固体撮像素子1は、水平及び垂直方向に
マトリックス状に配列され、入射光量に応じて信号電荷
を蓄積する画素となる複数の光電変換部即ちフォトダイ
オード2と、各フォトダイオード2に接続され、該フォ
トダイオード2からの信号電荷を出力するMOSトラン
ジスタ(垂直スイッチング用MOSトランジスタを兼ね
る)3と、垂直選択線4に接続された垂直シフトレジス
タ5と、信号線6に接続された水平シフトレジスタ7と
を備えて成る。
【0003】各MOSトランジスタ3は、そのゲート部
が水平ライン毎に対応する垂直選択線4に夫々接続さ
れ、その出力側のソースドレイン部が垂直ライン毎に対
応する信号線6に夫々接続される。各信号線6は水平ス
イッチング用MOSトランジスタ8を介して出力線9に
接続され、各水平スイッチング用MOSトランジスタ8
のゲート部が水平シフトレジスタ7に接続される。t1
は出力端子、10は出力端子t1 に接続された負荷抵
抗、11は電源を示す。
【0004】この固体撮像素子1では、垂直シフトレジ
スタ5からの選択パルスが順次垂直選択線4に印加され
て順次水平ライン毎の画素のMOSトランジスタ3が選
択され(即ちオンし)、同時に、水平シフトレジスタ7
からの選択パルスで順次水平スイッチング用MOSトラ
ンジスタ9が選択される(即ちオンする)ことにより、
各フォトダイオード2で光電変換された信号電荷がMO
トランジスタ3−信号線6−水平スイッチング用MO
Sトランジスタ8−出力線9を経て負荷抵抗10に流
れ、出力端子t1 より順次信号電圧として出力するよう
になされる。
【0005】この垂直シフトレジスタ5及び水平シフト
レジスタ7には、図6に示すダイナミックシフトレジス
タ13が主に使用される。例えば、垂直シフトレジスタ
5は図3のダイナミックレジスタ13を垂直選択線4の
本数分、直列に接続して構成され、水平シフトレジスタ
7はダイナミックシフトレジスタ13を信号線6の本数
分、直列に接続して構成される。
【0006】このダイナミックシフトレジスタ13の基
本回路は、図6に示すように、PチャンネルMOSトラ
ンジスタQ1 とNチャンネルMOSトランジスタQ2
並列接続し、両MOSトランジスタQ1 及びQ2 のゲー
ト部に夫々互いに逆極性のシフトクロックパルスiφ
CK1 及びφCK1 (iは反転を示す)を印加するようにし
てなるトランスファゲート回路14と、このトランスフ
ァゲート回路14の出力側に接続され、PチャンネルM
OSトランジスタQ3 とNチャンネルMOSトランジス
タQ4 を直列接続してなるインバータ回路15とからな
る回路構成、即ち、トランスファゲート回路14の入力
端子tinからの入力信号をシフトクロックパルスに同期
して遅延させ且つ反転させる同期遅延反転回路16をハ
ーフビットとして、この同期遅延反転回路16を2個、
直列接続して1ビットのダイナミックシフトレジスタと
なるように構成される。後段のトランスファゲート回路
14の両MOSトランジスタQ1 及びQ2 のゲート部に
は互いに逆極性のシフトクロックパルスiφCK2 及びφ
CK2 が印加される。tout は出力端子である。
【0007】このダイナミックシフトレジスタ13の動
作を図7Aのタイミングチャートを用いて説明する。前
段のトランスファゲート回路14の入力端子tinに入力
パルスφin(図7(ホ)参照)が供給され、時点t1
そのトランスファゲート回路14の両MOSトランジス
タQ1 及びQ2 に夫々逆極性のシフトクロックパルスi
φCK1 及びφCK1 (図7(イ)、(ロ)参照)が印加さ
れ、両MOSトランジスタQ1 及びQ2 がオンすると、
インバータ回路15の入力ゲートG1 に入力パルスφin
の電圧(高レベル)が印加される。その後、シフトクロ
ックパルスiφ CK1 及びφCK1 が低レベルとなり、両M
OSトランジスタQ1 及びQ2 がオフする。インバータ
回路15の入力ゲートG1 の電位VG1(図7(ヘ)参
照)は、そのMOSトランジスタQ3 及びQ4 のゲート
絶縁膜容量に蓄えられたわずかな電荷により、時点t3
でシフトクロックパルスiφCK1 及びφCK1 が印加され
るまでホールドされる。そして、前段のインバータ回路
15の出力端Tより反転パルスφT (図7(ト)参照)
が得られる。この操作が次段のハーフビットでも時間を
ずらせて同様に行なわれる。即ち、次段のトランスファ
ゲート回路14に前段の反転パルスφT が入力され、時
点t2 で次段のトランスファゲート回路14の両MOS
トランジスタQ1 及びQ2 のゲート部に逆極性のシフト
クロックパルスiφCK2 及びφCK2 (図7(ハ)、
(ニ)参照)が印加されて、両MOSトランジスタQ1
及びQ2 がオンし、インバータ回路15の入力ゲートG
2 が入力されて反転パルスφT の電圧にホールドされ
る。即ち、入力ゲートG2 の電位VG2が次のシフトクロ
ックパルスiφCK2 及びφCK2 が印加される時点t4
でホールドされ、インバータ回路15の出力端子tout
から出力パルス即ち目的の選択パルスφout が出力され
る。これによって基本回路のダイナミックシフトレジス
タとしての動作が完了する。
【0008】一方、トランスファゲート回路14を構成
するMOSトランジスタの断面構造を図4に示す。同図
はNチャンネルMOSトランジスタQ2 を示す。このM
OSトランジスタQ2 は、P形半導体基板21の一主面
に1対のN形のソースドレイン領域22及び23を形成
し、両領域22及び23間の基板21上に、ゲート絶縁
膜24を介して例えば多結晶シリコンによるゲート電極
25を形成し、一方のソースドレイン領域22に入力端
子tinと接続するAl配線26をオーミック接続し、他
方のソースドレイン領域23にインバータ回路の入力ゲ
ートに接続するAl配線27をオーミック接続して構成
される。28は選択酸化によるフィールド絶縁層、29
は絶縁膜である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したM
OS型などの固体撮像素子に使われるダイナミックシフ
トレジスタは、MOSトランジスタQ3 及びQ4 のゲー
ト絶縁膜容量に蓄えられたわずかな電荷を状態保持(即
ちホールド)に使うため、光起電流により状態が変わり
やすく、誤動作の原因になる。
【0010】即ち、固体撮像素子の撮像領域に強い光が
入射した場合、撮像領域の周りの垂直シフトレジスタ5
及び水平シフトレジスタ7にも光Lが漏れこむ。その光
Lがトランスファゲート回路14のMOSトランジスタ
1 ,Q2 に入射された場合、図5に示すように(但し
同図はNチャンネルMOSトランジスタQ2 に例をと
る)、基板21内で電子eとホールhのペアが発生し、
ホールhは基板21側に吸収されるが、電子(即ち電
荷)eはインバータ回路の入力ゲートG1 に接続される
側のソースドレイン領域23にも吸収される。この電荷
eにより、インバータ回路15の入力ゲートG1 の電位
が電源と接地電位の中間に遷移し、図7Bのタイミング
チャートで示すように、正常なパルスが得られず、誤動
作が生ずる。
【0011】PチャンネルMOSトランジスタQ1 の場
合には、図示せざるも光Lが入射したとき電荷としての
ホールhが入力ゲートG1 側のソースドレイン領域に吸
収され、同様に誤動作を生ずる。
【0012】従来、トランスファゲート回路のMOSト
ランジスタ、特にそのソースドレイン領域に入る光を遮
るために、ソースドレイン領域と接続するAl配線2
6,27とは別に、遮光用Al層を設ける必要があっ
た。この場合、遮光用Al層をパターニングするマスク
と形成工程が必要であり、且つ遮光用Al層による表面
の段差のため、製造プロセスの難易度が上がってしまう
不都合があった。また、2層Al配線をこの固体撮像素
子に用いると、遮光用Al層が配線の邪魔になりプロセ
スのラインアンドスペース(プロセスルール)を著しく
難しいものにしてしまう。
【0013】本発明は、上述の点に鑑み、誤動作を生じ
させず、且つ製造プロセスを容易にしたMOS型固体撮
像素子及びそのドライブ回路を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係るMOS型固
体撮像素子は、水平及び垂直方向にマトリックス状に2
次元配列された複数の画素の各画素毎に形成されると共
に入射光量に応じて信号電荷を蓄積する光電変換部32
と、光電変換部32から転送される信号電荷を出力する
MOSトランジスタ33と、MOSトランジスタ33に
接続された垂直選択線34を選択する垂直シフトレジス
タ35と、MOSトランジスタ33に接続された信号線
を選択する水平シフトレジスタ37とを具備し、垂直シ
フトレジスタ35または水平シフトレジスタが少なくと
も第1導電形の半導体基板の表面に形成した1対のソー
スドレイン部52,53と絶縁層54を介して形成した
ゲート部55とからなるトランスファゲート用MOSト
ランジスタQ1 ,Q2 を有し、トランスファゲート用M
OSトランジスタ(Q1 ,Q2 )の一方のソースドレイ
ン部53に接続した導電層57を該一方のソースドレイ
ン部53及びゲート部55を遮光するように形成して構
成する。
【0015】また、本発明に係るMOS型固体撮像素子
のドライブ回路は、2つのMOSトランジスタQ1 ,Q
2 を並列接続してなるトランスファゲート回路44と、
2つのMOSトランジスタQ3 ,Q4 を直列接続してな
るインバータ回路45とからなる同期遅延反転回路46
を2個直列に接続して1ビットのダイナミックシフトレ
ジスタ43を構成し、少なくともトランスファゲート回
路44におけるMOSトランジスタ(Q1 ,Q2 )の一
方のソースドレイン部53に接続された導電層57を該
ソースドレイン部53及びゲート部55を遮光するよう
に形成して構成する。
【0016】また、本発明に係るMOS型固体撮像素子
は、上記のドライブ回路で垂直シフトレジスタを構成す
る。
【0017】さらに、本発明に係るMOS型固体撮像素
子は、上記のドライブ回路で水平シフトレジスタを構成
する。
【0018】
【作用】本発明に係るMOS型固体撮像素子によれば、
その垂直シフトレジスタ35または水平シフトレジスタ
37を構成するトランスファゲート用MOSトランジス
タ(Q1 ,Q2 )の一方のソースドレイン部53に接続
した導電層57を該ソースドレイン部53及びゲート部
55を遮光するように延長して形成することにより、ソ
ースドレイン部53及びゲート部55下への光の入射が
阻止され、従って、ソースドレイン部53に光による電
荷の吸収がなく、光起電流による誤動作が防止される。
また遮光層がソースドレイン部の導電層57の一部57
Aで形成されるので、製造プロセスの簡易化が図れる。
【0019】また、本発明のドライブ回路即ち、トラン
スファゲート回路44とインバータ回路45とからなる
同期遅延反転回路46を2個直列に接続して1ビットの
ダイナミックレジスタ43を構成するドライブ回路にお
いては、少なくともそのトランスファゲート回路44に
おけるMOSトランジスタ(Q1 ,Q2 )の一方のソー
スドレイン部に接続された導電層をこのソースドレイン
部及びゲート部を遮光するように形成することにより、
ソースドレイン部53及びゲート部55への光の入射が
阻止され、光起電流による誤動作が阻止される。
【0020】また、本発明は、上記ドライブ回路で垂直
シフトレジスタ35、または/及び水平シフトレジスタ
37を構成することにより誤動作のない信頼の高いMO
型固体撮像素子が得られる。
【0021】
【実施例】以下、図1〜図3を参照して本発明の実施例
を説明する。
【0022】本例に係るMOS型固体撮像素子は、図2
に示すように、前述と同様、水平及び垂直方向にマトリ
ックス状に配列され、入射光量に応じて信号電荷を蓄積
する画素となる複数の光電変換部即ちフォトダイオード
に32と、各フォトダイオード32に接続され、該フォ
トダイオード32からの信号電荷を出力するMOSトラ
ンジスタ(垂直スイッチング用MOSトランジスタを兼
ねる)33と、垂直選択線34に接続された垂直シフト
レジスタ35と、信号線36に接続された水平シフトレ
ジスタ37とを備えて成る。各MOSトランジスタ33
は、そのゲート部が水平ライン毎に対応する垂直選択線
34に夫々接続され、その出力側のソースドレイン部が
垂直ライン毎に対応する信号線36に夫々接続される。
各信号線36は水平スイッチング用MOSトランジスタ
38を介して出力線39に接続され、各水平スイッチン
グ用MOSトランジスタ38のゲート部が水平シフトレ
ジスタ37に接続される。t11は出力端子、40は出力
端子t11に接続された負荷抵抗、41は電源を示す。
【0023】この固体撮像素子31も、垂直シフトレジ
スタ35からの選択パルスが順次垂直選択線34に印加
されて順次水平ライン毎の画素のMOSトランジスタ3
3が選択され(即ちオンし)、同時に、水平シフトレジ
スタ37からの選択パルスで順次水平スイッチング用M
OSトランジスタ38が選択される(即ちオンする)こ
とにより、各フォトダイオード32で光電変換された信
号電荷がMOSトランジスタ33−信号線36−水平ス
イッチング用MOSトランジスタ38−出力線39を経
て負荷抵抗40に流れ、出力端子t11より順次信号電圧
として出力するようになされる。
【0024】この垂直シフトレジスタ35及び水平シフ
トレジスタ37は、図3に示すダイナミックシフトレジ
スタ43にて構成される。例えば、垂直シフトレジスタ
35では、図3のダイナミックシフトレジスタ43を垂
直選択線34の本数分、直列に接続して構成し、水平シ
フトレジスタ38ではダイナミックシフトレジスタ43
を信号線36の本数分、直列に接続して構成する。
【0025】このダイナミックシフトレジスタ43の基
本回路は、図3に示すように、PチャンネルMOSトラ
ンジスタQ1 とNチャンネルMOSトランジスタQ2
並列接続し、両MOSトランジスタQ1 及びQ2 のゲー
ト部に夫々互いに逆極性のシフトクロックパルスiφ
CK1 及びφCK1 (iは反転を示す)を印加するようにし
てなるトランスファゲート回路44と、このトランスフ
ァゲート回路44の出力側に接続され、PチャンネルM
OSトランジスタQ3 とNチャンネルMOSトランジス
タQ4 を直列接続してなるインバータ回路15とからな
る回路構成、即ち、トランスファゲート回路44の入力
端子tinからの入力信号をシフトクロックパルスに同期
して遅延させ且つ反転させる同期遅延反転回路46をハ
ーフビットとして、この同期遅延反転回路46を2個、
直列接続して1ビットのダイナミックシフトレジスタと
なるように構成する。後段のトランスファゲート回路4
4の両MOSトランスファQ1 及びQ2 のゲート部には
互いに逆極性のシフトクロックパルスiφCK2 及びφ
CK2 を印加される。tout は出力端子である。
【0026】かかるダイナミックレジスタ43の動作
は、前述の図6及び図7A(タイミングチャート)と同
じであるので説明は省略する。
【0027】しかして、本例においては、特に、垂直シ
フトレジスタ35及び水平シフトレジスタ37を構成す
るダイナミックシフトレジスタ43のMOSトランジス
タ、特に、少なくともトランスファゲート回路44のM
OSトランジスタQ1 及びQ 2 を図1のように形成す
る。なお、図1はNチャンネルMOSトランジスタQ2
に適用した場合である。
【0028】このMOSトランジスタQ2 は、P形の半
導体基板51の一主面に1対のN形のソースドレイン領
域52及び53を形成し、両領域52及び53間の基板
51上にゲート絶縁膜54を介して例えば多結晶シリコ
ンによるゲート電極55を形成する。そして、1層目の
Al層により一方のソースドレイン領域52に入力端子
inに接続するAl配線56をオーミック接続し、また
他方のソースドレイン領域53にインバータ回路45の
入力ゲートG1 又はG2 に接続するAl配線57をオー
ミック接続すると同時に、このAl配線57の一部57
Aをソースドレイン領域53上及びゲート部従ってゲー
ト電極55上を遮光するように延長形成する。58は選
択酸化によるフィールド絶縁層、59は絶縁膜である。
【0029】図1では、NチャンネルMOSトランジス
タQ2 について説明したが、PチャンネルMOSトラン
ジスタQ1 においても、インバータ回路45の入力ゲー
トG 1 又はG2 に接続する側のソースドレイン領域のA
l配線の一部をこのソースドレイン領域上及びゲート部
上を遮光するように延長形成して構成する。
【0030】かかる実施例によれば、トランスファゲー
ト回路44のMOSトランジスタにおいて、そのインバ
ータ回路に接続される側のソースドレイン領域53とオ
ーミック接続するAl配線57の一部57Aをソースド
レイン領域53及びゲート電極55上を覆うように延長
形成することにより、ソースドレイン領域53及びゲー
ト部への光Lの入射が阻止される。従って、従来のよう
に光の入射によって発生した電荷がソースドレイン領域
53に吸収されて、インバータ回路45の入力ゲートG
1 又はG2 の電位を変動させることがなくなり、所謂光
起電流によるダイナミックシフトレジスタ43の誤動作
を防止することができる。
【0031】尚、Al配線57の延長部57Aと他方の
Al配線56間の間隙を通って入射した光Lにより発生
した電荷eは入力端子tin側のソースドレイン領域52
に吸収されるので、誤動作は起こさない。
【0032】そして、Al遮光層となるAl延長部57
をソースドレイン領域53のAl電極57と同時に1層
目Alで形成するので、配線の邪魔にならず、また、製
造工程の簡易化を可能にする。
【0033】尚、上例においてはトランスファゲート回
路44を構成するMOSトランジスタQ1 及びQ2 に適
用したが、その他、インバータ回路45を構成するMO
SトランジスタQ3 及びQ4 にも適用することができ
る。即ち、MOSトランジスタQ3 及びQ4 において
も、多結晶シリコンのゲート電極に光が入射して発生す
る電荷で誤動作が生ずる懼れもあるので、このMOSト
ランジスタQ3 及びQ4 の一方のソースドレイン領域に
オーミック接続するAl配線を一部ゲート部上を覆うよ
うに(即ち遮光するように)延長形成し、誤動作を防止
するように構成することができる。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、MOS型固体撮像素子
における垂直シフトレジスタまたは水平シフトレジスタ
の光起電流による誤動作を防止することができ、また、
その製造工程の簡易化を実現することができる。従っ
て、この種のMOS型固体撮像素子及びそのドライブ回
路の高信頼性化を促進できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるダイナミックシフトレジスタのM
OSトランジスタの断面図である。
【図2】本発明に係るMOS型固体撮像素子の回路構成
図である。
【図3】本発明に係るダイナミックシフトレジスタの基
本回路図である。
【図4】従来のダイナミックシフトレジスタのMOSト
ランジスタの断面図である。
【図5】従来の説明に供するMOS型固体撮像素子の回
路構成図である。
【図6】従来の説明に供するダイナミックシフトレジス
タの基本回路図である。
【図7】ダイナミックシフトレジスタの動作説明に供す
るタイミングチャート図である。
【符号の説明】 1,31 MOS型固体撮像素子 2,32 フォトダイオード 3,33 MOSトランジスタ 4,34 垂直選択線 5,35 垂直シフトレジスタ 6,36 信号線 7,37 水平シフトレジスタ 8,38 水平スイッチング用MOSトランジスタ 9,39 出力線 10,40 負荷抵抗 11,41 電源 13,43 ダイナミックシフトレジスタ 14,44 トランスファゲート回路 15,45 インバータ回路 16,46 同期遅延反転回路 Q1 ,Q2 ,Q3 ,Q4 MOSトランジスタ 21,51 P形半導体基板 22,23,52,53 ソースドレイン領域 24,54 ゲート絶縁膜 25,55 ゲート電極 26,27,56,57 Al配線 57A 遮光層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平及び垂直方向にマトリックス状に2
    次元配列された複数画素の各画素毎に形成され、入射光
    量に応じて信号電荷を蓄積する光電変換部と、 前記光電変換部から転送される信号電荷を増幅して出力
    する増幅用MOSトランジスタと、 前記増幅用MOSトランジスタに接続された垂直選択線
    を選択する垂直シフトレジスタと、 前記増幅用MOSトランジスタに接続された信号線を選
    択する水平シフトレジスタとを具備し、 前記垂直シフトレジスタまたは前記水平シフトレジスタ
    は、少なくとも第1導電形の半導体基板の表面に形成し
    た1対のソースドレイン部と絶縁層を介して形成したゲ
    ート部とからなるトランスファゲート用MOSトランジ
    スタを有し、前記トランスファゲート用MOSトランジ
    スタの一方のソースドレイン部に接続された導電層が該
    一方のソースドレイン部及びゲート部を遮光するように
    形成されて成る増幅型固体撮像素子。
  2. 【請求項2】 2つのMOSトランジスタを並列接続し
    てなるトランスファゲート回路と、2つのMOSトラン
    ジスタを直列接続してなるインバータ回路とからなる同
    期遅延反転回路を2個直列に接続して1ビットのダイナ
    ミックシフトレジスタが構成され、少なくとも前記トラ
    ンスファゲート回路におけるMOSトランジスタの一方
    のソースドレイン部に接続された導電層が該ソースドレ
    イン部及びゲート部を遮光するように形成されて成る増
    幅型固体撮像素子のドライブ回路。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のドライブ回路で垂直シフ
    トレジスタを構成して成る増幅型固体撮像素子。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のドライブ回路で水平シフ
    トレジスタを構成して成る増幅型固体撮像素子。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7589777B2 (en) * 2005-12-14 2009-09-15 Sony Corporation Solid-state imaging device with light shield electrically connected to inter-horizontal transfer register

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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