JPH06104710B2 - ブタジエンおよびイソプレンを基礎とするabc−ブロック共重合体、その製造方法およびその用途 - Google Patents

ブタジエンおよびイソプレンを基礎とするabc−ブロック共重合体、その製造方法およびその用途

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はブタジエン、イソプレンおよび場合によっては
スチレンを基礎とする不飽和のABC-ブロック共重合体エ
ラストマー、それの製造およびそれをタイヤ踏み面の製
造に用いることに関する。
タイヤの分野で用いられるゴムには周知のようい以下の
要求がある: ‐冷間流動性ができるだけ小さくあるべきである。
‐ゴムが続く混合工程において良好に加工できるべきで
ある。
‐ゴムが成形工程で流動性であるべきである。
‐ゴムが良好に加硫できるべきである。
更にタイヤの分野で用いることにより発生する要求も考
慮しなければならない。周知のように近年タイヤ踏み面
には以下の如き要求が高まっている: a)タイヤ踏み面は低温のもとでもなお高い弾性を有し
ているべきである。
b)タイヤ踏み面は濡れ面滑り抵抗を有するべきであ
る。
c)タイヤ踏み面は高い摩擦抵抗を有しそして長い寿命
を有しているべきである。
d)タイヤ踏み面は動的付加のもとでできるだけ僅かの
熱しか発生するべきでない。回転抵抗はできるだけ小さ
くあるべきであり、従って自動車の燃料消費量をできる
だけ少なくするべきである。
ゴムが、機械的減衰の対数的減少の温度依存性およびこ
のことから導かれる、グラフにおいてそれぞれのゴムを
特徴付ける曲線の流れに相応する機械的損失係数tanΔ
の温度依存性を捩じれ収縮実験で試験する際に示すこと
は公知である。タイヤ踏み面の所望の要求は好ましく
は、tanΔ曲線ができるだけ広い振動減衰範囲を示す場
合に適応することは公知である〔K.H.ノルドシーク(No
rdsiek)、カウチュック・ウント・グミー,クンススト
ップ(Kautschuk und Gummi,Kunststoffe)38、178(19
85)および39、599(1986)参照〕。
タイヤ踏み面の部分的な相反するこれらの性質がかゝる
目的の為に用いられるゴムの種類および組成によって完
全に決められることも公知である。通例に用いられる単
量体原料、例えばブタジエン、イソプレンおよびスチレ
ンを基礎とする単一重合体はこれらの条件を未だ満足に
満たしていない〔ヨーロッパ特許出願公開第0,054,204
号および特開昭57−87,406号公報参照〕。
各種ゴムのブレンドは実際においては上記の多様な性質
を達成せずそして所望のタイヤ品質を確実に再現できな
いという欠点を有している。それ故に、上記の設定され
た性質をできるだけ広くかなえるゴムが必要とされてい
る。この目的は原則として、種々のブロックを持つ重合
体より成るゴムで達成できる。
種々の構成単量体より成る鎖セグメントだけでなく、−
−他の方法パラメータによって制限される−−構成単量
体の連結の様式においてまたは構成単量体がセグメント
中に組み入れられている割合において相違している各セ
グメントを、本発明の範囲においては重合体の各ブロッ
クに見做してよい。
ヨーロッパ特許出願公開0,054,204号公報に記載されて
いるブタジエン‐イソプレン共重合体は、ブタジエンに
比較してイソプレンの方が重合する傾向が低いことに起
因して確かにその出発割合および最終割合において異な
るイソプレン含有量を有しているが、たった今説明した
意味においてブロック共重合体と見なすことができな
い。
ジエン類とスチレンとの共重合の間にスチレンの割合を
変えても(ドイツ特許出願公開第3,108,583号明細書参
照)、ブロック共重合体が得られずに、可変的遷移があ
る。タイヤの性質の所望の改善はこの場合も充分ではな
い。ドイツ特許出願公開第3,108,583号明細書には、ガ
ラス転移温度からの非常に狭い温度範囲において生じる
一つの極大減衰のある一相ゴム系が記載されている。
その構造および/または組成において異なる二種類の異
なるブロックAおよびBより成る共重合体を製造するこ
とによって始めて改善が達成される。
例えばドイツ特許出願公開第3,151,139号明細書には、
ランダムなスチレン‐ブタジエン‐ブロック共重合体が
開示されている。その各ブロックはブタジエン含有量お
よびビニル結合含有量において相違している。該各ブロ
ックは、相容性がありそして二つの別々の減衰ピークで
なく唯一つの減衰ピークが生じるように互いにブレンド
されている。
ドイツ特許出願公開第3,530,438号明細書では、少なく
とも20%のスチレン‐ブタジエン‐ブロック共重合体を
含有するゴム組成物が特許請求されている。ブロックは
スチレン含有量、ビニル結合の含有量および−−つまり
−−ガラス転移温度において互いに相違している。tan
Δ曲線はこの場合にも極大減衰の狭い温度範囲しか示さ
ない。
特開昭58−122,907号公報には、例えば金属の四ハロゲ
ン化化合物、例えばSnCl4と、ポリイソプレン‐ブロッ
クとポリブタジエン‐ブロックとより成るブロック共重
合体とを反応させることによって得られる分岐したゴム
が開示されている。両方のブロックが単一重合体であつ
てもよい。金属の連結剤との反応の後に得られる星型の
ゴムは一つのガラス転移点を持つ一相ゴム系を形成す
る。
英国特許第2,090,840号明細書には、ジエン類の重合に
よりあるいはジエン混合物の共重合により得られそして
各ブロックが1,2-および/または3,4-構造単位の含有量
において20〜50モル%だけ相違するブロック共重合体が
開示されている。かゝるブロック共重合体は色々な量の
共触媒の存在下にまたは異なる温度のもとで製造する。
ヨーロッパ特許出願公開第0,173,791号明細書では、ゴ
ム成分がその30〜100%がブタジエン、イソプレンおよ
び場合によってはスチレンおよび/またはピペリレンを
基礎とするブロック共重合体より成っていてもよいトレ
ッドが開示されている。このブロック共重合体は共触媒
の存在下に温度を高めながら製造することができそして
AB-またはABC-構造を有し得る。この共重合体は、温度
上昇下に製造されそしてそれ故に比較的に高い割合で1,
2-構造単位および不均一なビニル基分布を有した、ブタ
ジエンを基礎とする末端ブロックを必ず有している。こ
のブロック共重合体も、タイヤのあらゆる性質を最適に
満足するのに充分な広い高原状部のあるtanΔを未だ有
していない(比較例A参照)。それ故にこの刊行物で、
得られたブロック共重合体を他のゴム成分とブレンドす
ることが既に提案されている(該刊行物の特許請求の範
囲第1項および実施例2参照)。
上記のブロック共重合体のすべてが以下の欠点の少なく
とも一つを有している: (1)ブロック共重合体が、タイヤの材料としての用途
において上述の要求を満足させていない。
(2)二つのブロックの相容性に問題がある。
(3)tanΔ曲線が狭い減衰極大しか有していない。
(4)比較的に高価なイソプレンを多量に必要としてい
る。
本発明の目的は、振動減衰範囲を拡張させる為に他のゴ
ム成分を混入する必要がない程に広い振動減衰範囲を有
するtanΔ曲線を示す、イソプレンとブタジエンとを基
礎とするABC-ブロック共重合体を開発することであっ
た。有利にはこの振動減衰範囲は‐90℃〜+30℃にある
べきである。
本発明者は驚くべきことに、45〜80%のブタジエン、5
〜40%および0〜30%のスチレンを基礎とするABC-ブロ
ック共重合体を見出した。この共重合体は、 40〜75%の、15%より少ない含有量で均一な分布状態の
ビニル基を持つブタジエン単位を専ら含有するブロック
A 5〜25%までの、 ‐15%より少ないビニル基含有量のブタジエン‐および
イソプレン単位 ‐または75%より多いビニル基含有量のブタジエン単位 を含有するブロックBおよび 20〜55%の、75%より多いビニル基含有量のブタジエン
‐およびイソプレン単位を含有するブロックC より成る。
ブロックB中のイソプレン単位の割合は最高33%である
のが有利である。ブロックC中のブタジエン単位の割合
は5〜40%であるのが有利である。
ブロックBおよび/またはCはスチレンを40%までの量
で含有している。ABC-ブロック共重合体は線状でも分岐
状でもよい。分岐は重合の間に分岐剤によってまたは重
合の終わりに連結剤によって達成できる。
不活性有機溶剤中でLi-有機化合物および共触媒の存在
下に各単量体をアニオン重合することによる上記ブロッ
ク共重合体の製法は、最初にブロックAを共触媒の存在
下でのブタジエンの重合によって製造することを特徴と
している。その後にブロックBを、場合によってはスチ
レンの存在下にブタジエンとイソプレンを共触媒の不存
在下に重合することによってまたはブタジエンの重合を
共触媒の存在下に行うことによって製造する。次いで、
ブタジエンおよびイソプレン、場合によってはスチレン
より成る混合物を共触媒の存在下に重合する(ブロック
C)。
原則として、重合の始めに各ブロックをそれぞれの製造
に必要とされる量の単量体を反応容器に添加することも
可能である。しかしながら既にブロックAの重合の始め
に全量のブタジエンが存在しそしてブロックBに共触媒
またはイソプレンの添加によって開始されてもよい。イ
ソプレンの添加についても同じことが言える。ブロック
Bおよび/またはCの共重合性単量体としてスチレンを
併用するのが有利である。本発明の方法の別の説明は特
許請求の範囲第10〜14項にある。
更に別の本発明の対象は、特許請求の範囲第15項に従っ
てタイヤ踏み面の製造に上記ABC-ブロック共重合体を用
いることにある。
以下に本発明を更に説明する。
反応媒体としては不活性の有機溶剤を用いる。特に炭素
原子数6〜12の炭化水素、例えばペンタン、ヘキサン、
ヘプタン、オクタンおよびデカン並びにそれらの環状類
似物が適している。芳香族系の溶剤、例えばベンゼン、
トルエン、キシレン等も適している。勿論、上記の溶剤
の混合物も用いることができる。
触媒としてはリチウムと相応するアルキルハロゲン化物
との反応によって容易に入手できるアルキル‐チリウム
化合物を用いる。そのアルキル残基は1〜10の炭素原子
を有している。個々の水素原子はフェニル残基で置換さ
れていてもよい。以下のアルキル‐リチウム化合物が特
に適している:メチルリチウム、エチルリチウム、ペン
チルチリウム;なかでも特にn−ブチルリチウムが適し
ている。
冷間流動性を改善する為には、少なくとも一つの重合段
階を僅かな量の分岐剤、例えばジビニルベンゼン(DV
B)の存在下に実施するのが有利である。100部の単量体
を基準として最高0.5部のDVBを用いる。重合の後に連結
反応を行う場合には、かゝる分岐剤の添加は省略する。
触媒および分岐剤の種類および量は一般に、得られるブ
ロック共重合体が以下の性質を有するように選択する: ムーニー粘度(ML1-4、100℃、DIN 53 523):35〜120;
不均一性U=(MW/Mn)−1−−ゲルパーミッション・
クロマトグラフイー分析(GPC-分析)によって測定−
−:0.6〜3.0;ひずみ弾性(80℃、DIN 53 514):≧20。
本発明の方法の場合には一つだけのブロックを共触媒の
不存在下に実施し、他は共触媒の存在下に実施する。
最初の方法の場合−−即ち、共触媒の不存在下−−に
は、20〜120℃、殊に20〜80℃の温度で実施しそしてジ
エン類の場合には85%より多い一般式 〔式中、RはH(ブタジエン)またはCH3(イソプレ
ン)である。〕 で表される1,4-構造単位を有している。
第二番目の場合には、できるだけ多い割合で1,2-および
/または3,4-構造単位を持つ重合体を得ることに興味が
もたれる: および/または 〔式中、RはH(ブタジエン)またはCH3(イソプレ
ン)である。〕 それ故に共触媒の選択は、ミクロ構造を調節するそれの
能力に左右される。即ち、重合の過程をできるだけ完全
に1,2-および/または3,4-構造単位だけが形成されるよ
うに誘導する能力に依存している。
本発明で使用される共触媒はエーテル類である。
適するエーテルには特に、アルキル基中炭素原子数が4
までのエチレングリコールおよびジエチレングリコール
のジアルキルエーテル類がある。
分岐したブロック共重合体を製造する場合にが一般式 R1-O-CH2-CH2-O-R2 (式中、R1およびR2はメチル、エチル、n-およびiso-プ
ロピル並びにn-、iso-:第二‐および第三‐ブチルより
成る群の内の異なる炭素原子数のアルキル基である。)
で表されるエーテルである。両方の残基R1およびR2の炭
素原子数合計は5〜7、特に6である。特に適するエチ
レングリコールエーテルはR1=エチルでそしてR2=第三ブ
チルである化合物である。グリコールエーテルは例えば
ウイリアムソン合成の原理に従ってナトリウム‐アルコ
ラートとアルキルハロゲニドとから容易に製造できる。
式 R1-O-CH2-CH2-O-C(CH3)3 で表されるエーテルは式R1-O-CH2-CH2-OHの相応するア
ルコールとイソブデンとを酸性イオン交換体の存在下に
反応させることによって簡単に製造できる。
共触媒は触媒のモル数を基準として2:1〜30:1、特に2:1
〜15:1の比で用いる。高温においては、所望のミクロ構
造コントロールを達成する為に一般に多量の共触媒が必
要とされる。100℃の反応温度は超えるべきでない。重
合は一定温度のもとで実施するのが有利である。上昇す
る温度または降下する温度のもので実施することも可能
である。しかしながらこの場合には、ミクロ構造が原則
として変化しないような配慮をするべきである。
ブロックBおよび/またはCを製造する場合には、スチ
レンを共重合性単量体として添加することができる。適
当な手段によって、ABC-ブロック共重合体中のポリスチ
レンブロックの含有量が2重量%を超えないように配慮
するべきである〔ポリスチレン‐ブロックの含有量を測
定する為の方法は、文献のホウベン・ウエル(Houben-W
eyl)“メソーデン・デア・オーガニッシェン・ヘミー
(Methoden der Organischen Chemie)”、第14/1巻(1
061)、第698頁に記載されている。〕。重合の終わりに
スチレンの一部の量をブロックCに添加することも可能
である。
共触媒として提案されている若干の化合物はポリスチレ
ンブロックの形成を抑制する性質を有していることは公
知である。同じ性質を、ランドマイザー(Randomizer)
と称されそして大抵はアルコーレートの並びに有機カル
ボン酸およびスルホン酸のカリウム塩である化合物が有
している。
本発明のある特別な実施形態によれば、重合の終了後に
存在する“リビングポリマー”を連結剤と反応させて分
岐したまたは星状のブロック共触媒とすることができ
る。
適する連結剤はポリエポキシド、例えばエポキシ化した
亜麻仁油、ポリイソシアネート類、1,3,6-ヘキサントリ
オンの如きポリケトン類、ポリ酸無水物、例えばピロメ
リット酸の二無水物、およびアジピン酸ジメチルエステ
ルの如きジカルボン酸エステルがある。特に適するのは
以下のものである: ‐Si、Ge、SnおよびPbなる元素の四ハロゲン化物、特に
SiCl4、 ‐一般式Rn〔SiHal3n−−式中、nは1〜6、殊に1
および2である。−−で表される有機化合物。この場
合、Pはn価の有機残基、例えば脂肪族‐、脂環式‐ま
たは芳香族残基である。例えば1,2,4-トリス(2-トリク
ロロシリルエチル)‐シクロヘキサン、1,8-ビス(トリ
クロロシリル)‐オクタンおよび1-(トリクロロシリ
ル)‐オクタンがある。
‐少なくとも一ヶ所に=SiHal2基を有する有機化合物、
例えばジメチルシリルクロライド。
‐一般式Si(H)m(Hal)4-m−−但し、3≧m≧1−−で表
されるハロゲン化シラン‐ハイドライド ‐ジ‐およびトリビニルベンゼン類、例えば1,4-ジビニ
ルベンゼン。
連結する場合二つの場合は相違している。ブロックCが
専らブタジエンとイソプレンより成る場合には、上記の
連結剤全てが適している。ブロックCがスチレン単位を
組み入れ含有する場合には、連結剤としてジビニルベン
ゼンを用いるのが有利であることが判っている。
本方法は連続的にも不連続的にも実施することができ
る。
tanΔ‐曲線によっては当業者は、反応条件の変更によ
って所望の性質組合せを持つタイヤ踏み面に加工するこ
とのできるブロック共重合体を製造することができる。
得られるアモルファス重合体は、加硫物に加工するべき
場合、活性の補強用フィラー、加硫剤および普通に用い
られる添加物と混合する。一般にこの混合は剪断力の影
響下に実施することが必要である。
タイヤ踏み面を製造する為に指定されている組成物を一
般に粗トレッドに形成する。例えば押出機中で行うこと
のできる均一化および成形の場合には、温度および時間
の条件を加硫が生じないように選択する。
加硫性組成物中のゴム成分は例えば70〜100重量%の本
発明のブロック共重合体と0〜30重量%の、公知の非晶
質多目的ゴム、例えばスチレン‐ブタジエン‐ゴム、1,
4-シス‐ポリブタジエン、1,4-シス‐ポリイソプレンお
よび天然ゴムより成る群の内のゴムとより成る。
活性の補強用フィラーには例えば種々の活性のタイヤ踏
み面用カーボンブラック、場合によってはシラン接着剤
で処理したもの、高分散性珪酸およびこれらの混合物が
ある。
通例の加硫剤は例えば硫黄を促進剤と組み合わせて含有
している。加硫剤の量は加硫性組成物中の他の成分に左
右され、簡単な予備実験によって決めることができる。
添加物としては、ゴム工業において通例に用いられてい
る可塑化油、特に芳香族‐、脂肪族‐およびナフテン系
炭化水素、並びに普通に用いられる助剤、例えば酸化亜
鉛、ステアリン酸、老化防止剤および対オゾン保護用ワ
ックスを普通に用いられる量で添加する。
本発明のブロック共重合体は自家用車および貨物自動車
のタイヤの製造並びに新しいタイヤの製造および古いタ
イヤの再生に適している。
このタイヤ踏み面は特に以下の優れた性質に特徴があ
る: ‐高い濡れ面滑り抵抗、 ‐高い摩擦抵抗、 ‐低い回転抵抗およびそれ故の少ない燃料消費、 ‐高い摩擦強度、 ‐全天候特性。
溶剤としては、約50%までがヘキサンである炭化水素混
合物を用いる。この水素化C6‐留分の別の成分は好まし
くはペンタン、ヘプタンおよびオクタン並びにそれらの
異性体である。この溶剤を0.4nmの孔内径のモレキュラ
シーブに通して、水の割合を10ppm以下に低下させ、つ
いでN2でストリップ処理する。
有機リチウム化合物は、n-ブチル‐リチウムを他に記載
がない限り、ヘキサンに溶解した20重量%の濃度の溶液
の状態で用いる。
単量体のイソプレンおよびスチレンをその使用前に24時
間水素化カルシウムの存在下に還流煮沸し、蒸留しそし
てn-ブチル‐リチウムにてo-フェナントリンの存在下に
滴定する。
グリコールエーテルを水素化カルシウムの存在下に蒸留
し、次いでo-フェナントリンの存在下にn-ブチル‐リチ
ウムにて滴定する。
ジビニルベンゼン(DVB)はm-とp-ジビニルベンゼンと
の混合物であり、ヘキサンに溶解した64%濃度溶液の状
態を用いる。転化率の測定は、固形分含有量を溶剤およ
び単量体の留去後に測定することによって行う。
tanΔ‐曲線は動的粘度計〔日本トーヨー測定機器株式
会社(Toyo Measuring Instruments Co.Ltd.)のレオビ
ブロン(Rheovibron)タイプ〕を用いて1Hzの振動のも
とで行う〔D.J.Massa J.Appl.Physics44,2595(197
3)〕。
連結剤との反応の後に星状構造を示しそして未連結のゴ
ムに比較して著しく高い分子量によって特徴付けられる
ゴムの百分率を、連結收率と見なす。これの測定はGPC-
分析にて行い、その際テトラヒドロフランを溶剤として
そしてポリスチレンをカラム用充填剤として用いる。こ
の重合体を光散乱検出器でその特徴を検査する。この目
的の為に連結剤の転化前および反応の終了後にサンプル
を反応器から取る。
下記実施例中、部は重量部であり、%は重量%である。
実施例1 乾燥した窒素で浄化された最初のV2A-攪拌式オートクレ
ーブ中に、225部のヘキサン(工業用C6‐留分)、46.5
部の1,3-ブタジエンおよび0.20部のDVBを最初に導入す
る。重合を0.54部のn-ブチルリチウムの添加によって50
℃にて開始する。温度が冷却下であるにもかかわらず最
高58℃に上昇する。75分後に−−最初に導入した1,3-ブ
タジエンが実質的に完全に反応した後に−−IR-用サン
プルを取る。
その直後に3分間の間に二番目のV2A-攪拌式オートクレ
ーブ(50℃)内部物を添加する。これはn-ブチルリチウ
ムで滴定した、180部のヘキサンに20.2部の1,3-ブタジ
エンおよび33.3部のイソプレンが溶解されている溶液を
含有している。10分後に二つのサンプルを取る。最初の
サンプルは、用いた全部の単量体の60%が反応している
ことを示した。二つ目のサンプルはIR-分析に用いる。
その直後に0.85部のジエチレングリコールジメチルエー
テルを添加する。温度を一定に保持する。開始3時間後
に、2部の湿分含有トルエンに0.5部の2,2′‐メチレン
‐ビシ‐(4-メチル‐6-第三ブチルフェノール)を溶解
した溶液を添加することによって重合を中止する。溶剤
および未反応のイソプレンを水蒸気で留去しそして重合
体を空気循環式乾燥器中で70℃で24時間乾燥させる。
実施例2 第一番目の攪拌式オートクレーブ中に、284部のヘキサ
ン、65部の1,3-ブタジエンおよび0.054部のDVBより成る
滴定した溶液を最初に導入する。重合を、0.056部のn-
ブチルリチウムの添加によって40℃にて開始する。温度
を冷却することによって40〜42℃の範囲に維持する。26
分後に−−最初に導入した1,3-ブタジエンが90重量%反
応した後に−−0.7部のグリコールジエチルエーテルを
添加する。更に30分後−−1,3-ブタジエンが実質的に完
全に反応した後に−−IR-用サンプルを取る。
その直後に2分間の間に二番目の攪拌式オートクレーブ
(50℃)内部物を添加する。これはn-ブチルリチウムで
滴定した、200部のヘキサンに10部の1,3-ブタジエンお
よび25部のイソプレンが溶解されている溶液を含有して
いる。温度を45〜48℃の範囲に維持する。単量体が実質
的に完全に反応した後(約2.5時間後)に、重合を中止
しそして重合体を加工する。
実施例3 第一番目の攪拌式オートクレーブ中に、270部のヘキサ
ン、70部の1,3-ブタジエンおよび0.054部のDVBより成る
滴定した溶液を最初に導入する。重合を、0.056部のn-
ブチルリチウムの添加によって40℃で開始する。温度を
冷却することによって40〜44℃の範囲に維持する。25分
後に−−最初に導入した1,3-ブタジエンが67重量%まで
反応した後に−−0.7部のグリコールジエチルエーテル
を添加する。更に30分後−−1,3-ブタジエンが実質的に
完全に反応した後に−−IR-用サンプルを取る。
その直後に1.5分間の間に二番目の攪拌式オートクレー
ブ(50℃)内部物を添加する。これはn-ブチルリチウム
で滴定した、146部のヘキサンに3部の1,3-ブタジエ
ン、16部のイソプレンおよび11部のスチレンが溶解され
ている溶液を含有している。温度を47〜50℃の範囲に維
持する。単量体が実質的に完全に反応した後(約115分
後)に、重合を中止しそして重合体を加工する。
実施例4 第一番目のV2A-攪拌式オートクレーブ中に、335部のヘ
キサン、60部の1,3-ブタジエンおよび0.035部のDVBを最
初に導入する。重合を0.055部のn-ブチルリチウムの添
加によって50℃にて開始しそして反応温度を冷却によっ
て50〜52℃に維持する。最初に導入した1,3-ブタジエン
が実質的に完全に反応した後(174分後)に、IR-用サン
プルを取る。
その直後に75分間の間に二番目のV2A-攪拌式オートクレ
ーブの内部物を添加する。これはブチルリチウムで滴定
した、187部のヘキサンに10部の1,3-ブタジエン、15部
のイソプレンおよび15部のスチレンが溶解されている50
℃の温度の溶液を含有している。その4分後に二つのサ
ンプルを取る。最初のサンプルは、用いた全部の単量体
の68%が反応していることを示す。二つ目のサンプルは
IR-分析に用いる。
その直後に1部のジエチレングリコールジメチルエーテ
ルを添加し、温度を50℃に一定に保持する。重合開始4
時間後に、2部の湿分含有トルエンに0.5部の2,2′‐メ
チレン‐ビシ‐(4-メチル‐6-第三ブチルフェノール)
を溶解した溶液を添加する。次いで溶剤を水蒸気によっ
て留去りそして重合体を空気循環式乾燥器中で70℃で24
時間乾燥させる。
比較例A ヨーロッパ特許出願公開第0,173,791号明細書の第16
項、第19項および20項に記載されている如くブロック共
重合体を製造する。
添付図面1は加硫した試験体(ISO 2322-1985(E)シ
リーズA中のSBRについての仕様と同様にして製造)のt
anΔ‐曲線を、実施例1、3および4並びに比較例Aの
ABC-ブロック共重合体を用いて示す。本発明の実施例
1、3および4のtanΔ‐曲線が比較例A(ヨーロッパ
特許出願公開第0,173,791号明細書の実施例1)のtanΔ
‐曲線より広いことが明らかに判る。
以下の単量体を重合することによって得られるミクロ構
造要素の百分率: 比較例B(英国特許第2,090,840号明細書) 攪拌式オートクレーブ中に550部のヘキサン、100部のブ
タジエンおよび0.1部のDVBを最初に導入する。重合を50
℃のもとで0.068部のn-ブチルリチウムを用いて開始
し、その際温度が最高54℃に達する。25分後−−45%の
転化率が達成された時−−にIR用サンプルを取る。
その直後に0.67部のジエチレングリコールジメチルエー
テルを添加しそして重合を継続する。その際温度が最高
56℃に達する。反応が終了した後(約60分後)に、反応
を通例の方法で後処理する。
AB-ブロック共重合体は‐67℃のガラス転移温度で狭い
極大減衰を示す。
実施例5 乾燥した窒素で浄化された最初のV2A-攪拌式オートクレ
ーブ中に、654部のヘキサンおよび67部の1,3-ブタジエ
ンを最初に導入する。次に50℃に加熱し、ヘキサンにn-
ブチルリチウムを溶解した5%濃度溶液で熱電気的コン
トロール下に滴定する。重合を0.069部のn-ブチルリチ
ウムの添加によって50℃にて開始する。温度を冷却によ
って一定に保持する。用いたブタジエンの70%が反応し
た後にIR用サンプルを取りそして生成物を後処理する。
その直後に50℃のもとで33部のイソプレンを配量供給
し、その10分後に二つのサンプルを取る。最初のサンプ
ルは、用いた全部のブタジエンの75%が反応しているこ
とを示していた。二つ目のサンプルはIR-分析に用い
る。
その直後に0.5部のエチレングリコールジエチルエーテ
ルを添加する。80分後に別のサンプルをGPC-分析の為に
取る。
その後に50℃で0.7部のDVBを添加する。50℃で2時間後
に室温に冷却しそして0.5部の2,2′‐メチレン‐ビス‐
(4-メチル‐6-第三ブチルフェノール)を添加する。得
られるゴムをイソプロパノールとメタノールとの80:20
の容量比の混合物4,000mlにて沈澱処理しそして空気循
環式乾燥器中で70℃で24時間乾燥させる。
IR-分析の評価は、ブロックCの90%までが1,3-ブタジ
エンおよびイソプレンの1,2-重合によってそしてイソプ
レンの3,4-重合によって得られる構造単位より成るとい
う結果を示している。
実施例6 攪拌式オートクレーブ中で、734部のヘキサンおよび75
部の1,3-ブタジエンを50℃に加熱し、n-ブチルリチウム
の5%濃度溶液て滴定する。重合を0.074部のn-ブチル
リチウムの添加によって50℃にて開始する。温度を冷却
によって一定に保持する。ブタジエンの65%までが反応
した後に0.56部のエチレングリコールジエチルエーテル
を添加する。1,3-ブタジエンの85%までが反応した後
に、IR用サンプルを取りそして生成物を後処理する。
その直後に50℃のもとで25部のイソプレンを添加する。
80分後に別のサンプルをGPC-分析の為に取る。
その後に1.53部のDVBを添加する。50℃で2時間後に重
合を中止しそして重合体を後処理する。IR-分析の評価
は、ブロックCの90%までが1,3-ブタジエンおよびイソ
プレンの1,2-重合によってそしてイソプレンの3,4-重合
によって得られる構造単位より成るという結果を示して
いる。
実施例7 攪拌式オートクレーブ中で、643部のヘキサンおよび72
部の1,3-ブタジエンを50℃に加熱し、n-ブチルリチウム
の5%濃度溶液て滴定する。
重合を0.068部のn-ブチルリチウムの添加によって50℃
にて開始する。温度を冷却によって一定に保持する。ブ
タジエンの65%までが反応した後に0.56部のエチレング
リコールジエチルエーテルを添加する。1,3-ブタジエン
の95%までが反応した後に、IR用サンプルを取る。
その直後に50℃のもとで16.5部のイソプレンおよび11.5
部のスチレンを添加する。80分後に別のサンプルをGPC-
分析の為に取る。
その後に1.38部のDVBを添加する。50℃で2時間後に重
合を中止しそして重合体を後処理する。
IR-分析の評価は、ブロックCの90%までが1,3-ブタジ
エンおよびイソプレンの1,2-重合によってそしてイソプ
レンの3,4-重合によって得られる構造単位より成るとい
う結果を示している。
実施例8 乾燥した窒素で浄化された最初のV2A-攪拌式オートクレ
ーブ中に、654部のヘキサンおよび67部の1,3-ブタジエ
ンを最初に導入する。次に50℃に加熱し、ヘキサンにn-
ブチルリチウムを溶解した5%濃度溶液で熱電気的コン
トロール下に滴定する。
重合を0.074部のn-ブチルリチウムの添加によって50℃
にて開始する。温度を冷却によって一定に保持する。ブ
タジエンの55%が反応した後にIR用サンプルを取りそし
て生成物を後処理する。
その直後に50℃のもとで33部のイソプレンを配量供給
し、その10分後に二つのサンプルを取る。最初のサンプ
ルは、用いた全部のブタジエンの58%が反応しているこ
とを示していた。二つ目のサンプルはIR-分析に用い
る。
その直後に0.76部の1-エトキシ‐2-第三ブトキシ‐エタ
ンを添加する。80分後に別のサンプルをGPC-分析の為に
取る。
その後に50℃で1.51部のDVBを添加する。50℃で2時間
後に室温に冷却しそして0.5部の2,2′‐メチレン‐ビス
‐(4-メチル‐6-第三ブチルフェノール)を添加する。
得られるゴムをイソプロパノールとメタノールとの80:2
0の容量比の混合物4,000mlにて沈澱処理しそして空気循
環式乾燥器中で70℃で24時間乾燥させる。
IR-分析の評価は、ブロックCの90%までが1,3-ブタジ
エンおよびイソプレンの1,2-重合によってそしてイソプ
レンの3,4-重合によって得られる構造単位より成るとい
う結果を示している。
第2図は加硫した試験体(ISO 2322-1985(E)シリー
ズA中のSBRについての仕様と同様にして製造)のtanΔ
‐曲線を、実施例5および7のABC-ブロック共重合体を
用いて示している。
【図面の簡単な説明】
図面は加硫した試験体のtanΔ‐曲線を本発明の実施例
および比較例のブロック共重合体について示したもので
ある。第1図は実施例1、3および4と比較例Aのブロ
ック共重合体の試験体のtanΔ‐曲線をそして第2図は
実施例5および7のブロック共重合体の試験体のtanΔ
‐曲線を示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 カルル−ハインツ・ノルトジーク ドイツ連邦共和国、マルル、ノイマルク ストラーセ、4 (72)発明者 ユルゲン・ウオルペルス ドイツ連邦共和国、ハルテルン、ヘトフエ ルト、15ツエ (72)発明者 ハンスーエーベルハルト・フオン・ポルタ テイウス ドイツ連邦共和国、ドルステン 11、ア ム・ゲックスバッハ、40

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】40〜80%のブタジエン‐1,3、 5〜40%のイソプレンおよび 0〜30%のスチレン を基礎としそして 40〜75%の、15%より少ない含有量で均一な分布状態の
    ビニル基を持つブタジエン単位を専ら含有するブロック
    A 5〜25%までの、 ‐15%より少ないビニル基含有量のブタジエン‐および
    イソプレン単位または ‐75%より多いビニル基含有量のブタジエン単位 を含有するブロックBおよび 20〜55%の、75%より多いビニル基含有量のブタジエン
    ‐およびイソプレン単位を含有するブロックC より構成される不飽和のABC-ブロック共重合体エラスト
    マー。
  2. 【請求項2】ブロックB中のイソプレン単位の割合が0
    〜33%である特許請求の範囲第1項記載のABC-ブロック
    共重合体エラストマー。
  3. 【請求項3】ブロックC中のブタジエン単位の割合が5
    〜40%である特許請求の範囲第1項記載のABC-ブロック
    共重合体エラストマー。
  4. 【請求項4】ブロックBおよび/またはCが40%までの
    量でスチレンを含有している特許請求の範囲第1〜3項
    の何れか一つに記載のABC-ブロック共重合体エラストマ
    ー。
  5. 【請求項5】分岐剤または連結剤でブロック共重合体が
    分岐されている特許請求の範囲第1〜4項の何れか一つ
    に記載のABC-ブロック共重合体エラストマー。
  6. 【請求項6】不活性の有機溶剤中でLi-有機化合物の存
    在下でそして共触媒の存在下または不存在下に単量体を
    アニオン重合することによって 40〜80%のブタジエン‐1,3、 5〜40%のイソプレンおよび 0〜30%のスチレン を基礎としそして 40〜75%の、15%より少ない含有量で均一な分布状態の
    ビニル基を持つブタジエン単位を専ら含有するブロック
    A 5〜25%までの、 ‐15%より少ないビニル基含有量のブタジエン‐および
    イソプレン単位 ‐または75%より多いビニル基含有量のブタジエン単位 を含有するブロックBおよび 20〜55%の、75%より多いビニル基含有量のブタジエン
    ‐およびイソプレン単位を含有するブロックC より成る不飽和のABC-ブロック共重合体エラストマーを
    製造するに当たって、 a)最初にブタジエンを重合することによってブロック
    Aを製造し、 b)ブタジエンとイソプレンとの混合物を重合するかま
    たはブタジエンを共触媒としてのエーテル類の存在下に
    重合することによってブロックBを製造しそして c)ブタジエンとイソプレンとの混合物を共触媒として
    のエーテル類の存在下に重合することによってブロック
    Cを製造する ことを特徴とする、上記ABC-ブロック共重合体エラスト
    マーの製造方法。
  7. 【請求項7】重合を開始する為に既に全量のブタジエン
    を導入しそして段階b)を−−ブタジエンを添加するこ
    となしに−−単量体ブタジエンの少なくとも50%の転化
    率で実施する特許請求の範囲第6項記載の方法。
  8. 【請求項8】−−第一の変法に従って−−方法段階b)
    において既に全量のイソプレンを最初に導入しそしてブ
    ロックCの重合を単量体のブタジエンおよびイソプレン
    の重合を少なくとも45%の転化率で実施する特許請求の
    範囲第6項または第7項記載の方法。
  9. 【請求項9】方法段階b)および/またはc)において
    スチレンを共重合性単量体として添加する特許請求の範
    囲第6〜8項の何れか一つに記載の方法。
  10. 【請求項10】単官能性のLi-有機化合物を用いる特許
    請求の範囲第6〜9項の何れか一つに記載の方法。
  11. 【請求項11】共触媒として、式R1(O-CH2-CH2)n-O-R2 (式中、nは1または2でありそしてR1およびR2がそれ
    ぞれ炭素原子数1〜4のアルキル基である。)で表され
    るグリコールエーテルを用いる特許請求の範囲第6〜10
    項の何れか一つに記載の方法。
  12. 【請求項12】nが1でありそしてグリコールエーテル
    のアルキル基R1およびR2が互いに相違する炭素原子数で
    ある特許請求の範囲第11項記載の方法。
  13. 【請求項13】完全に重合した後に得られる重合体を連
    結剤と反応させる特許請求の範囲第6〜12項の何れか一
    つに記載の方法。
  14. 【請求項14】重合の方法段階の少なくとも一つをジビ
    ニルベンゼンの存在下に実施する特許請求の範囲第6〜
    12項の何れか一つに記載の方法。
  15. 【請求項15】タイヤの踏み面の製造に 40〜80%のブタジエン‐1,3、 5〜40%のイソプレンおよび 0〜30%のスチレン を基礎としそして 40〜75%の、15%より少ない含有量で均一な分布状態の
    ビニル基を持つブタジエン単位を専ら含有するブロック
    A 5〜25%までの、 ‐15%より少ないビニル基含有量のブタジエン‐および
    イソプレン単位 ‐または75%より多いビニル基含有量のブタジエン単位 を含有するブロックBおよび 20〜55%の、75%より多いビニル基含有量のブタジエン
    ‐およびイソプレン単位を含有するブロックC より成る不飽和のABC-ブロック共重合体エラストマーを
    用いる方法。
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