JPH06104629A - 円環形マイクロストリップアンテナ - Google Patents
円環形マイクロストリップアンテナInfo
- Publication number
- JPH06104629A JPH06104629A JP4278019A JP27801992A JPH06104629A JP H06104629 A JPH06104629 A JP H06104629A JP 4278019 A JP4278019 A JP 4278019A JP 27801992 A JP27801992 A JP 27801992A JP H06104629 A JPH06104629 A JP H06104629A
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- JP
- Japan
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- antenna
- feeding
- power
- mode
- frequency
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 送受信が共用できるマイクロストリップアン
テナを得る。 【構成】 誘電体2の上面に円環状の導体板1を形成し
裏面に地板3を形成し、円環状の導体板1と地板3の間
で、内周または外周に沿って複数のダイオード12〜1
4を設ける。そして、そのダイオード12〜14を短絡
するか開放するかによって共振する周波数を変え、一方
を送信、他方を受信用に使用することによって、一つの
アンテナによって送受信を共用できる。
テナを得る。 【構成】 誘電体2の上面に円環状の導体板1を形成し
裏面に地板3を形成し、円環状の導体板1と地板3の間
で、内周または外周に沿って複数のダイオード12〜1
4を設ける。そして、そのダイオード12〜14を短絡
するか開放するかによって共振する周波数を変え、一方
を送信、他方を受信用に使用することによって、一つの
アンテナによって送受信を共用できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、SHF帯等の周波数帯
で使用される円環形マイクロストリップアンテナに関す
るものである。
で使用される円環形マイクロストリップアンテナに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、SHF帯等で使用される円環形マ
イクロストリップアンテナは、図27(a)に正面図
を、(b)に断面図を、(c)に裏面図を示すような構
造を持ったものがある。
イクロストリップアンテナは、図27(a)に正面図
を、(b)に断面図を、(c)に裏面図を示すような構
造を持ったものがある。
【0003】これはアンテナ部Aと、給電回路部Bとが
張り合わされて形成されたものである。アンテナ部A
は、円形の導体板1を誘電体2の上面に印刷形成し、そ
の裏側に導体地板3を形成している。給電回路部Bは、
誘電体2の上面に導体地板3を形成し、その裏面に整合
線4および50Ω給電線を形成している。そして、アン
テナ部Aと給電回路部Bは、双方の導体地板3が合面す
るように重ね合わされ張り付けられ、導体地板3は接地
されるようになっている。
張り合わされて形成されたものである。アンテナ部A
は、円形の導体板1を誘電体2の上面に印刷形成し、そ
の裏側に導体地板3を形成している。給電回路部Bは、
誘電体2の上面に導体地板3を形成し、その裏面に整合
線4および50Ω給電線を形成している。そして、アン
テナ部Aと給電回路部Bは、双方の導体地板3が合面す
るように重ね合わされ張り付けられ、導体地板3は接地
されるようになっている。
【0004】導体板1の内円は開放部6によって開放円
になっており、その開放部6の周縁部付近の1箇所、こ
の例では右側から50Ω給電線5に至るまで貫通孔25
が穿設され、その貫通孔25に給電ピン5’が挿入さ
れ、50Ω給電線5と導体板1の双方がその給電ピン
5’によって接続されている。これにより、導体板1と
給電ピン5’の接続箇所が給電部aとなっている。
になっており、その開放部6の周縁部付近の1箇所、こ
の例では右側から50Ω給電線5に至るまで貫通孔25
が穿設され、その貫通孔25に給電ピン5’が挿入さ
れ、50Ω給電線5と導体板1の双方がその給電ピン
5’によって接続されている。これにより、導体板1と
給電ピン5’の接続箇所が給電部aとなっている。
【0005】このように構成されたアンテナは、外部の
高周波発生源から50Ω給電線5に給電される。このア
ンテナをTM110モードで駆動すると、図28に示す
ように電流を実線の矢印で、磁界を点線で、電界を×お
よび・印で示したような分布になり、直線偏波の特性が
得られる。
高周波発生源から50Ω給電線5に給電される。このア
ンテナをTM110モードで駆動すると、図28に示す
ように電流を実線の矢印で、磁界を点線で、電界を×お
よび・印で示したような分布になり、直線偏波の特性が
得られる。
【0006】一方、図29に示すものは円偏波特性を有
するもので、図29(c)に示すように直交する50Ω
給電線5a、5bを設け、それぞれに整合線4a、4b
を接続している。また図(b)に示すように、この50
Ω給電線5a、5b(この図には給電線5bは表れてい
ない)の先端部から導体板1まで貫通する貫通孔25
a、25b(この図には貫通孔25bは表れていない)
に挿入された給電ピン5a’、5b’(この図にはピン
5b’は表れていない)によって50Ω給電線5a、5
bと導体板1とが接続されることによって、図29
(a)に記号aで示す第1の給電点と、記号bで示す第
2の給電点を形成している。
するもので、図29(c)に示すように直交する50Ω
給電線5a、5bを設け、それぞれに整合線4a、4b
を接続している。また図(b)に示すように、この50
Ω給電線5a、5b(この図には給電線5bは表れてい
ない)の先端部から導体板1まで貫通する貫通孔25
a、25b(この図には貫通孔25bは表れていない)
に挿入された給電ピン5a’、5b’(この図にはピン
5b’は表れていない)によって50Ω給電線5a、5
bと導体板1とが接続されることによって、図29
(a)に記号aで示す第1の給電点と、記号bで示す第
2の給電点を形成している。
【0007】そして、高周波発生源21と、抵抗24と
が90度ハイブリッド回路(HYB)23に接続されて
おり、その90度ハイブリッド回路23から50Ω給電
線5a、5bに給電が行われている。なお、抵抗24は
90度ハイブリッド回路23における反射波の吸収用に
設けられている。
が90度ハイブリッド回路(HYB)23に接続されて
おり、その90度ハイブリッド回路23から50Ω給電
線5a、5bに給電が行われている。なお、抵抗24は
90度ハイブリッド回路23における反射波の吸収用に
設けられている。
【0008】このように構成されたアンテナは、図29
(a)の給電点a、bから給電を行い、TM110モー
ドで駆動すると、図30(a)(b)に示すような電
流、磁界分布になり、円偏波の特性が得られる。
(a)の給電点a、bから給電を行い、TM110モー
ドで駆動すると、図30(a)(b)に示すような電
流、磁界分布になり、円偏波の特性が得られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来のアンテナは、Qが高いため、共振周波数帯域が
狭いので、例えば送受信がある程度離れた周波数帯の場
合、同一のアンテナでは使用できず、別個のアンテナを
使用する必要があることから、コストが重み、また取付
場所も広く必要であるという課題を有していた。
な従来のアンテナは、Qが高いため、共振周波数帯域が
狭いので、例えば送受信がある程度離れた周波数帯の場
合、同一のアンテナでは使用できず、別個のアンテナを
使用する必要があることから、コストが重み、また取付
場所も広く必要であるという課題を有していた。
【0010】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
もので、ある程度周波数が離れた2つの周波数でも、同
一のアンテナを使用できるようにするものである。
もので、ある程度周波数が離れた2つの周波数でも、同
一のアンテナを使用できるようにするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明は、円環形導体板との中心から所定半径
の円に沿って導体板と導体地板の間に複数のダイオード
を接続し、そのダイオードをオンあるいはオフに制御す
ることによって導体板の内径あるいは外形を電気的に変
更することによって、同一モードで、異なる周波数に共
振させるようにしたものである。
るために本発明は、円環形導体板との中心から所定半径
の円に沿って導体板と導体地板の間に複数のダイオード
を接続し、そのダイオードをオンあるいはオフに制御す
ることによって導体板の内径あるいは外形を電気的に変
更することによって、同一モードで、異なる周波数に共
振させるようにしたものである。
【0012】
【作用】円環状に接続されたダイオードを短絡すること
によって電気的な壁ができ、その短絡位置が内周であれ
ば内周短絡形、外周であれば外周短絡形として動作す
る。いずれの場合もダイオードによる短絡の有無によっ
て瞬時に周波数を変更することができるようになる。
によって電気的な壁ができ、その短絡位置が内周であれ
ば内周短絡形、外周であれば外周短絡形として動作す
る。いずれの場合もダイオードによる短絡の有無によっ
て瞬時に周波数を変更することができるようになる。
【0013】
【実施例】以下の実施例において、図27乃至図30と
同一部分は同記号を使用し、その説明を省略している。
同一部分は同記号を使用し、その説明を省略している。
【0014】(イ)第1実施例 この例では、1励振モード、2周波共振、直線偏波、外
周スイッチ形の例について図1乃至図7によって説明す
る。図1は、本発明を適用して構成したアンテナの一実
施例を示す斜視図であり、誘電体2の上面に所望の内壁
開放円環モードTMnm0(実施例ではTM110モード)お
よび第1の所望の低い共振周波数f1(実施例では1.
5GHz)で共振する外直径a1φ、内直径b1φ(内、
外直径の寸法は後述する)の円環放射導体板1が印刷さ
れている。その導体板1の内円は開放部6によって開放
円になっている。
周スイッチ形の例について図1乃至図7によって説明す
る。図1は、本発明を適用して構成したアンテナの一実
施例を示す斜視図であり、誘電体2の上面に所望の内壁
開放円環モードTMnm0(実施例ではTM110モード)お
よび第1の所望の低い共振周波数f1(実施例では1.
5GHz)で共振する外直径a1φ、内直径b1φ(内、
外直径の寸法は後述する)の円環放射導体板1が印刷さ
れている。その導体板1の内円は開放部6によって開放
円になっている。
【0015】また内直径b1φと同心であり、かつ内直
径b1φと外直径a1φ の間で設定された直径a2φ の
接続円9に沿って、複数のダイオード14が接続されて
いる。ただし、実施例においては図面が複雑になるのを
避けるために、a2φ=a1φとして設定してある。
径b1φと外直径a1φ の間で設定された直径a2φ の
接続円9に沿って、複数のダイオード14が接続されて
いる。ただし、実施例においては図面が複雑になるのを
避けるために、a2φ=a1φとして設定してある。
【0016】このダイオードは図2(b)に示すように
導体板1側にカソードが接続され、導体地板3側にアノ
ードが接続され、ダイオード14そのものは例えば誘電
体板2に埋め込まれるように構成されている。
導体板1側にカソードが接続され、導体地板3側にアノ
ードが接続され、ダイオード14そのものは例えば誘電
体板2に埋め込まれるように構成されている。
【0017】このようにダイオード接続円9に沿って複
数のダイオード14を接続し、このダイオードを導通さ
せることによって高周波的に短絡した短絡壁を構成する
と、このアンテナは前述の励振モードと同一で、第1の
低い共振周波数f1とは異なり、第2の所望の高い共振
周波数f2(実施例では3.45GHz)で共振するよ
うになる。
数のダイオード14を接続し、このダイオードを導通さ
せることによって高周波的に短絡した短絡壁を構成する
と、このアンテナは前述の励振モードと同一で、第1の
低い共振周波数f1とは異なり、第2の所望の高い共振
周波数f2(実施例では3.45GHz)で共振するよ
うになる。
【0018】このアンテナは図1に示すようにアンテナ
部Aと給電回路部Bとから構成されており、それぞれの
導体地板3が背中合わせに貼着されている。給電回路部
Bは誘電体板2の下面の50Ω給電線5a,5bおよ
び、アンテナのインピーダンス整合を取る整合線4a,
4bが印刷によって形成されている。
部Aと給電回路部Bとから構成されており、それぞれの
導体地板3が背中合わせに貼着されている。給電回路部
Bは誘電体板2の下面の50Ω給電線5a,5bおよ
び、アンテナのインピーダンス整合を取る整合線4a,
4bが印刷によって形成されている。
【0019】図1における円環状の導体板1の内周の上
側付近で、導体板1の給電点a1にアノードが接続され
たダイオード12aが、導体板1における内周の右側付
近の給電点a2にカソードが接続されたダイオード13
aが接続されている。それらのダイオードの他端は、コ
ンデンサ11aまたは11bを介して50Ω給電線5
a,5bに接続されると共に、コイル10aまたは10
bを介して導体地板3に接続されている。これらコイル
10、コンデンサ11、ダイオード12、13は誘電体
板2に、導体板1から50Ω給電線5a,5bまで貫通
する貫通孔25a,25bに収容されるようになってい
る。
側付近で、導体板1の給電点a1にアノードが接続され
たダイオード12aが、導体板1における内周の右側付
近の給電点a2にカソードが接続されたダイオード13
aが接続されている。それらのダイオードの他端は、コ
ンデンサ11aまたは11bを介して50Ω給電線5
a,5bに接続されると共に、コイル10aまたは10
bを介して導体地板3に接続されている。これらコイル
10、コンデンサ11、ダイオード12、13は誘電体
板2に、導体板1から50Ω給電線5a,5bまで貫通
する貫通孔25a,25bに収容されるようになってい
る。
【0020】50Ω給電線5a,5bは、給電切換部2
0を介して切換供給される高周波発生源21から高周波
信号が供給されるようになっている。そして、その切換
は制御部16から供給される切換信号によって制御され
るようになっている。
0を介して切換供給される高周波発生源21から高周波
信号が供給されるようになっている。そして、その切換
は制御部16から供給される切換信号によって制御され
るようになっている。
【0021】円環状の導体板1の内周下側付近の接続点
Baと電位部18の間が、貫通孔25cを介した接続線
19によって接続されており、その電位部18は制御部
16からの信号によって制御されるようになっている。
Baと電位部18の間が、貫通孔25cを介した接続線
19によって接続されており、その電位部18は制御部
16からの信号によって制御されるようになっている。
【0022】図3はこのアンテナを裏側から見た裏面図
である。
である。
【0023】図7(a)、(b)に示す内壁開放形円環
マイクロストリップアンテナは、導体板1が所望の内壁
開放円環モードTMnm0(実施例はTM110モード)で、
かつ第1の所望の低い共振周波数f1(実施例では1.
5GHz)で共振するように外直径aφ、内直径bφに
設定されている。外直径aφ、内直径bφの寸法は、次
のようにして決定される。
マイクロストリップアンテナは、導体板1が所望の内壁
開放円環モードTMnm0(実施例はTM110モード)で、
かつ第1の所望の低い共振周波数f1(実施例では1.
5GHz)で共振するように外直径aφ、内直径bφに
設定されている。外直径aφ、内直径bφの寸法は、次
のようにして決定される。
【0024】内部波長に比べて十分に小さい厚さを有す
るキャビティの内部磁界は次式によって与えられる。
るキャビティの内部磁界は次式によって与えられる。
【0025】
【数1】
【0026】
【数2】
【0027】
【数3】
【0028】
【数4】
【0029】但し各緒元は次の通りである。 n :n次(TMnm0のn) Jn :n次ベッセル関数 Nn :n次ノイマン関数 Jn':n次微分ベッセル関数 Nn' :n次微分ノイマン関数 ε :誘電率 ω :角周波数 k :波数 A,B :定数
【0030】ここで境界条件を求める。
【0031】
【数5】
【0032】
【数6】
【0033】
【数7】
【0034】ここでx=ka、β=b/a、kb=βx
とおくと(8)(9)式のようになる。
とおくと(8)(9)式のようになる。
【0035】
【数8】
【0036】
【数9】
【0037】ところで、所望の低い周波数において、所
望の励振モードがn=nL となるように設定し、所望の
低い周波数における円環状の導体板1の内外径比 β
L(β=βL) を決定する。これには式(7)、
(8)、(9)を計算し、所望の低い周波数に対する固
有値xL を求める。所望の低い周波数をfL とすると次
の関係がある。
望の励振モードがn=nL となるように設定し、所望の
低い周波数における円環状の導体板1の内外径比 β
L(β=βL) を決定する。これには式(7)、
(8)、(9)を計算し、所望の低い周波数に対する固
有値xL を求める。所望の低い周波数をfL とすると次
の関係がある。
【0038】
【数10】
【0039】フリンジングを考慮した設計外半径は次の
ようになる。
ようになる。
【数11】
【0040】設計外直径は次のようになる。
【数12】
【0041】
【数13】
【0042】フリンジングを考慮した設計外半径は次の
ようになる。
ようになる。
【数14】
【0043】設計内径値は次のようになる。
【数15】
【0044】このようにして所望の低い周波数のnL モ
ードにおける内壁開放形円環マイクロストリップアンテ
ナの内外径が求まる。
ードにおける内壁開放形円環マイクロストリップアンテ
ナの内外径が求まる。
【0045】また、図7(c)、(d)に示すような外
壁短絡形円環マイクロストリップアンテナのTMnm0
モードにおける外直径a1φ、内直径b1φの寸法は、次
のようにして決定される。
壁短絡形円環マイクロストリップアンテナのTMnm0
モードにおける外直径a1φ、内直径b1φの寸法は、次
のようにして決定される。
【0046】内部波長に比べて十分に小さい厚さを有す
るキャビティの内部磁界および電界は前述した(1)乃
至(4)式によって与えられる。その境界条件を求める
と次のようになる。
るキャビティの内部磁界および電界は前述した(1)乃
至(4)式によって与えられる。その境界条件を求める
と次のようになる。
【0047】
【数16】
【0048】
【数17】
【0049】
【数18】
【0050】ここでx=ka、β=b/a、kb=βx
とおくと次式のようになる。
とおくと次式のようになる。
【0051】
【数19】
【0052】ところで、所望の高い周波数fH を決定
し、所望の低い周波数と同一の励振モード、すなわちn
H=nL=nとし、所望の高い周波数における円環状の導
体板の内外径比βL(β=βL)を変化させる。これには
式(7)、(8)を計算し、所望の高いい周波数に対す
る固有値xHを求めることによってβHが決定される。収
束しないときは(2)式乃至(7)式の計算を繰返す。
これにより次式によってnL=nHモードにおける内外径
が求まる。
し、所望の低い周波数と同一の励振モード、すなわちn
H=nL=nとし、所望の高い周波数における円環状の導
体板の内外径比βL(β=βL)を変化させる。これには
式(7)、(8)を計算し、所望の高いい周波数に対す
る固有値xHを求めることによってβHが決定される。収
束しないときは(2)式乃至(7)式の計算を繰返す。
これにより次式によってnL=nHモードにおける内外径
が求まる。
【0053】
【数20】
【0054】
【数21】
【0055】このように構成されたアンテナの動作につ
いて説明する。図4に示すように、初期状態においては
ダイオード12がオン、ダイオード13および14がオ
フとなるように電位部18からの電圧が供給されてお
り、給電切換部20は50Ω給電線5b側に高周波発生
源21を接続するように切換えられている。これにより
ある所望の励振モードTMnm0 かつ、所望の低い共振周
波数f1で共振する内壁開放形円環マイクロストリップ
アンテナ(実施例はTM110 モード、f1=1.5GH
z)として動作している。
いて説明する。図4に示すように、初期状態においては
ダイオード12がオン、ダイオード13および14がオ
フとなるように電位部18からの電圧が供給されてお
り、給電切換部20は50Ω給電線5b側に高周波発生
源21を接続するように切換えられている。これにより
ある所望の励振モードTMnm0 かつ、所望の低い共振周
波数f1で共振する内壁開放形円環マイクロストリップ
アンテナ(実施例はTM110 モード、f1=1.5GH
z)として動作している。
【0056】ここで制御部16から制御信号が出力さ
れ、電位部18および給電切換部20を動作させ、図4
に示すようにダイオード12がオフ、ダイオード13お
よびダイオード14がオンとなるようにし、50Ω給電
線5a側に給電が行われると、所望の励振モードTMnm
0 、所望の高い共振周波数f2で共振する外壁短絡形円
環マイクロストリップアンテナ(実施例はTM110 モー
ド、f2=3.45GHz)として動作する。
れ、電位部18および給電切換部20を動作させ、図4
に示すようにダイオード12がオフ、ダイオード13お
よびダイオード14がオンとなるようにし、50Ω給電
線5a側に給電が行われると、所望の励振モードTMnm
0 、所望の高い共振周波数f2で共振する外壁短絡形円
環マイクロストリップアンテナ(実施例はTM110 モー
ド、f2=3.45GHz)として動作する。
【0057】図5(a)、(b)は本発明における代表
的な励振モードにおいて、周波数f1、f2におけるパ
ッチ上内の電流、電界、磁界分布を示す図であり、実線
は電流、点線は磁界、・および×印は電界を示してい
る。図5(a)はダイオード14がオフで外直径a
1φ、内直径b1φで励振モードTM110 モード、周波数
f1(1.5GHz)で共振する内壁開放形マイクロス
トリップアンテナとしての状態である。
的な励振モードにおいて、周波数f1、f2におけるパ
ッチ上内の電流、電界、磁界分布を示す図であり、実線
は電流、点線は磁界、・および×印は電界を示してい
る。図5(a)はダイオード14がオフで外直径a
1φ、内直径b1φで励振モードTM110 モード、周波数
f1(1.5GHz)で共振する内壁開放形マイクロス
トリップアンテナとしての状態である。
【0058】図5(b)はダイオード14がオン、外直
径a2φ、内直径b1φで励振モードTM110 モード周波
数f2(3.45GHz)で共振する内壁短絡形マイク
ロストリップアンテナとしての状態を示す。
径a2φ、内直径b1φで励振モードTM110 モード周波
数f2(3.45GHz)で共振する内壁短絡形マイク
ロストリップアンテナとしての状態を示す。
【0059】図6、図7は本発明アンテナの絶対利得指
向性のE面およびH面の計算値を示す図であり、この図
より円環マイクロストリップアンテナが同一モード(実
施例はTM110 モードで、2つの周波数f1(3.45
GHz)、f2(3.45GHzで2つの指向性が得ら
れることがわかる。
向性のE面およびH面の計算値を示す図であり、この図
より円環マイクロストリップアンテナが同一モード(実
施例はTM110 モードで、2つの周波数f1(3.45
GHz)、f2(3.45GHzで2つの指向性が得ら
れることがわかる。
【0060】(ロ)第2実施例 この例では1励振モード、2周波共振、円偏波、外周ス
イッチ形の例について図8乃至図14によって説明す
る。図9に示すように、誘電体2の上面に所望の内壁開
放円環モードTMnm0(実施例ではTM110モード)およ
び第1の所望の低い共振周波数f1(実施例では1.5
GHz)で共振する外直径a1 φ、内直径b1φ (内、
外直径の寸法は後述する)の円環放射導体板1が印刷さ
れている。その導体板1の内円は開放部6によって開放
円になっている。
イッチ形の例について図8乃至図14によって説明す
る。図9に示すように、誘電体2の上面に所望の内壁開
放円環モードTMnm0(実施例ではTM110モード)およ
び第1の所望の低い共振周波数f1(実施例では1.5
GHz)で共振する外直径a1 φ、内直径b1φ (内、
外直径の寸法は後述する)の円環放射導体板1が印刷さ
れている。その導体板1の内円は開放部6によって開放
円になっている。
【0061】また内直径b1φと同心であり、かつ内直
径b1φと外直径a1φ の間で設定された直径a2φ の
接続円9に沿って、複数のダイオード14が接続されて
いる。ただし、実施例においては図面が複雑になるのを
避けるために、a2φ=a1φとして設定してある。
径b1φと外直径a1φ の間で設定された直径a2φ の
接続円9に沿って、複数のダイオード14が接続されて
いる。ただし、実施例においては図面が複雑になるのを
避けるために、a2φ=a1φとして設定してある。
【0062】このダイオードは図10に示すように導体
板1側にカソードが接続され、導体地板3側にアノード
が接続され、ダイオード14そのものは例えば誘電体板
2に埋め込まれるように構成されている。
板1側にカソードが接続され、導体地板3側にアノード
が接続され、ダイオード14そのものは例えば誘電体板
2に埋め込まれるように構成されている。
【0063】このようにダイオード接続円9に沿って複
数のダイオード14を接続し、このダイオードを導通さ
せることによって高周波的に短絡した短絡壁を構成する
と、このアンテナは前述の励振モードと同一で、第1の
低い共振周波数f1とは異なり、第2の所望の高い共振
周波数f2(実施例では3.45GHz)で共振するよ
うになる。
数のダイオード14を接続し、このダイオードを導通さ
せることによって高周波的に短絡した短絡壁を構成する
と、このアンテナは前述の励振モードと同一で、第1の
低い共振周波数f1とは異なり、第2の所望の高い共振
周波数f2(実施例では3.45GHz)で共振するよ
うになる。
【0064】このアンテナは図8に示すようにアンテナ
部Aと給電回路部Bとから構成されており、それぞれの
導体地板3が背中合わせに貼着されている。給電回路部
Bは誘電体板2の下面の50Ω給電線5a,5a’,5
b,5b’および、アンテナのインピーダンス整合を取
る整合線4a,4a’,4b,4b’が印刷によって形
成されている。
部Aと給電回路部Bとから構成されており、それぞれの
導体地板3が背中合わせに貼着されている。給電回路部
Bは誘電体板2の下面の50Ω給電線5a,5a’,5
b,5b’および、アンテナのインピーダンス整合を取
る整合線4a,4a’,4b,4b’が印刷によって形
成されている。
【0065】図8における円環状の導体板1の内周の左
側付近で、導体板1の給電点a1にアノードが接続され
たダイオード12aが、導体板1における内周の右側付
近の給電点a2にカソードが接続されたダイオード12
a’が接続されている。また内周の下側付近で、給電点
b1にアノードが接続されたダイオード13bが、内周
の上側付近で、給電点b2にカソードが接続されたダイ
オード13b’が接続されている。
側付近で、導体板1の給電点a1にアノードが接続され
たダイオード12aが、導体板1における内周の右側付
近の給電点a2にカソードが接続されたダイオード12
a’が接続されている。また内周の下側付近で、給電点
b1にアノードが接続されたダイオード13bが、内周
の上側付近で、給電点b2にカソードが接続されたダイ
オード13b’が接続されている。
【0066】それらのダイオードの他端はコンデンサ1
1a,11a’または11b,11b’を介して50Ω
給電線5a,5a’,5b,5b’に接続されると共
に、コイル10a,10a’または10b,10b’を
介して導体地板3に接続されている。これらコイル1
0、コンデンサ11、ダイオード12、13は誘電体板
2に、導体板1から50Ω給電線5a,5bまで貫通す
る貫通孔25a,25a’,25b、25b’に収容さ
れるようになっている。
1a,11a’または11b,11b’を介して50Ω
給電線5a,5a’,5b,5b’に接続されると共
に、コイル10a,10a’または10b,10b’を
介して導体地板3に接続されている。これらコイル1
0、コンデンサ11、ダイオード12、13は誘電体板
2に、導体板1から50Ω給電線5a,5bまで貫通す
る貫通孔25a,25a’,25b、25b’に収容さ
れるようになっている。
【0067】50Ω給電線5a,5a’,5b,5b’
は90°ハイブリッド(HYB)回路23a,23bを
介した信号が供給されるようになっている。そしてハイ
ブリッド回路23a,23bには制御部16によって供
給される切換信号によって制御される切給電切換部20
を介して切換供給される、高周波発生源21からの高周
波信号が供給されるようになっている。
は90°ハイブリッド(HYB)回路23a,23bを
介した信号が供給されるようになっている。そしてハイ
ブリッド回路23a,23bには制御部16によって供
給される切換信号によって制御される切給電切換部20
を介して切換供給される、高周波発生源21からの高周
波信号が供給されるようになっている。
【0068】90°ハイブリッド(HYB)回路23
a,23bは円偏波を発生させるために給電点a1およ
びb1の給電点、またa2,b2の給電点に同振幅で位
相が90°異なるように給電する回路である。すなわち
図9において、給電点a1と給電点b1とは90°の位
相差を有し、給電点a2とb2も90°の位相差を有し
ている。
a,23bは円偏波を発生させるために給電点a1およ
びb1の給電点、またa2,b2の給電点に同振幅で位
相が90°異なるように給電する回路である。すなわち
図9において、給電点a1と給電点b1とは90°の位
相差を有し、給電点a2とb2も90°の位相差を有し
ている。
【0069】そして、円偏波を発生させるため、給電点
a1,b1または給電点a2,b2はn次の励振モード
の円偏波に対し90°(実施例ではn=1、)だけ離し
ている。
a1,b1または給電点a2,b2はn次の励振モード
の円偏波に対し90°(実施例ではn=1、)だけ離し
ている。
【0070】円環状の導体板1の内周下側付近の接続点
Baと電位部18の間が、貫通孔25cを介した接続線
19によって接続されており、その電位部18は制御部
16からの信号によって制御されるようになっている。
Baと電位部18の間が、貫通孔25cを介した接続線
19によって接続されており、その電位部18は制御部
16からの信号によって制御されるようになっている。
【0071】図11はこのアンテナを裏側からみた裏面
図である。
図である。
【0072】図8示す内壁開放形円環マイクロストリッ
プアンテナは、導体板1が所望の内壁開放円環モードT
Mnm0(実施例はTM110モード)で、かつ第1の所望の
低い共振周波数f1(実施例では1.5GHz)で共振
するように外直径aφ、内直径bφに設定されている。
外直径aφ、内直径bφの寸法は、前述の(1)式乃至
(21)式によって決定される。
プアンテナは、導体板1が所望の内壁開放円環モードT
Mnm0(実施例はTM110モード)で、かつ第1の所望の
低い共振周波数f1(実施例では1.5GHz)で共振
するように外直径aφ、内直径bφに設定されている。
外直径aφ、内直径bφの寸法は、前述の(1)式乃至
(21)式によって決定される。
【0073】次に本発明のアンテナの電位部および制御
部によるアンテナの動作について説明する。図12に示
すように、初期状態においては、ダイオード12a,1
3bがオン、ダイオード12a’,13b’がオフ、円
環状に配列されたダイオード14がオフ、給電切換部2
0のスイッチが図の位置(給電線5b’側)となってお
り、ある所望の励振モードTMnm0 、所望の低い共振周
波数f1で共振する円偏波内壁開放形円環マイクロスト
リップアンテナ(実施例はTM110 モード、f1=1.
50MHz)として動作する。
部によるアンテナの動作について説明する。図12に示
すように、初期状態においては、ダイオード12a,1
3bがオン、ダイオード12a’,13b’がオフ、円
環状に配列されたダイオード14がオフ、給電切換部2
0のスイッチが図の位置(給電線5b’側)となってお
り、ある所望の励振モードTMnm0 、所望の低い共振周
波数f1で共振する円偏波内壁開放形円環マイクロスト
リップアンテナ(実施例はTM110 モード、f1=1.
50MHz)として動作する。
【0074】ここで、制御部16から制御信号が出力さ
れ、電位部18および給電切換部20を動作させ、ダイ
オード12a,13bがオフ、ダイオード12a’,1
3b,がオン、ダイオード14がオン、給電切換部20
のスイッチが図と反対側(給電線5a側となっており、
ある所望の励振モードTMnm0 、所望の高い共振周波数
f2で共振する円偏波外壁短絡形マイクロストリップア
ンテナ(実施例はTM110 モード、f2=3.45GH
z)として動作する。
れ、電位部18および給電切換部20を動作させ、ダイ
オード12a,13bがオフ、ダイオード12a’,1
3b,がオン、ダイオード14がオン、給電切換部20
のスイッチが図と反対側(給電線5a側となっており、
ある所望の励振モードTMnm0 、所望の高い共振周波数
f2で共振する円偏波外壁短絡形マイクロストリップア
ンテナ(実施例はTM110 モード、f2=3.45GH
z)として動作する。
【0075】このように、本発明のアンテナは1つのマ
イクロストリップアンテナで同一モードにおいて所望の
2周波に共振することができ、送信周波数および受信周
波数がある程度離れていても、同一のアンテナを使用す
ることができる。
イクロストリップアンテナで同一モードにおいて所望の
2周波に共振することができ、送信周波数および受信周
波数がある程度離れていても、同一のアンテナを使用す
ることができる。
【0076】図13は本発明において、代表的な励振モ
ードにおける周波数f1,f2(実施例ではf1=1.
5GHz、f2=3.45GHz)におけるパッチ上内
の電流、磁界分布を示す図であり、(a)(b)は円環
状に配列されたダイオード14がオフで、外直径a1
φ、内直径b1φで、励振モードTM110 モード、周波
数f1(1.5GHz)で共振する円偏波内壁開放形マ
イクロストリップアンテナとしての状態、(c)(d)
はダイオード14がオンで、外直径a2φ、内直径b1
φで、励振モードTM110 モード、周波数f2(3.4
5GHz)で共振する円偏波外壁短絡形マイクロストリ
ップアンテナとしての状態を示す。
ードにおける周波数f1,f2(実施例ではf1=1.
5GHz、f2=3.45GHz)におけるパッチ上内
の電流、磁界分布を示す図であり、(a)(b)は円環
状に配列されたダイオード14がオフで、外直径a1
φ、内直径b1φで、励振モードTM110 モード、周波
数f1(1.5GHz)で共振する円偏波内壁開放形マ
イクロストリップアンテナとしての状態、(c)(d)
はダイオード14がオンで、外直径a2φ、内直径b1
φで、励振モードTM110 モード、周波数f2(3.4
5GHz)で共振する円偏波外壁短絡形マイクロストリ
ップアンテナとしての状態を示す。
【0077】図14は本発明の円偏波絶対利得指向性計
算値を示す図であり、(a)は内壁開放形であり周波数
f1に対するもの、(b)は外壁短絡形であり周波数f
2に対応するものである。この図より円偏波円環マイク
ロストリップアンテナが同一モードで2つの周波数によ
って円偏波指向性が得られていることがわかる。
算値を示す図であり、(a)は内壁開放形であり周波数
f1に対するもの、(b)は外壁短絡形であり周波数f
2に対応するものである。この図より円偏波円環マイク
ロストリップアンテナが同一モードで2つの周波数によ
って円偏波指向性が得られていることがわかる。
【0078】(ハ)第3実施例 この例では1励振モード、2周波共振、円偏波、内周ス
イッチ形の例について図9、図11、図15乃至図20
によって説明する。図9に示すように、誘電体2の上面
に所望の内壁開放円環モードTMnm0(実施例ではTM1
10モード)および第1の所望の低い共振周波数f1(実
施例では1.5GHz)で共振する外直径a1φ 、内直
径b1φ (内、外直径の寸法は後述する)の円環放射導
体板1が印刷されている。その導体板1の内円は開放部
6によって開放円になっている。
イッチ形の例について図9、図11、図15乃至図20
によって説明する。図9に示すように、誘電体2の上面
に所望の内壁開放円環モードTMnm0(実施例ではTM1
10モード)および第1の所望の低い共振周波数f1(実
施例では1.5GHz)で共振する外直径a1φ 、内直
径b1φ (内、外直径の寸法は後述する)の円環放射導
体板1が印刷されている。その導体板1の内円は開放部
6によって開放円になっている。
【0079】またこのアンテナを中心とした外直径a1
φとして、内直径b2φ(内、外直径の設定方法は後述
する。また実施例ではb2φ=b1φであるが、b1φ<
b2φ<a1φ の範囲で選択できる)の距離にある図1
6に示す同心円部分のダイオード接続円9と導体地板3
との間に複数のダイオード14が接続されている。但
し、本来これらのダイオード14は図15に記載すべき
ものであるが煩雑になるので、ダイオード接続円9に接
続したダイオード14を取り出して図16に記載してい
るものである。
φとして、内直径b2φ(内、外直径の設定方法は後述
する。また実施例ではb2φ=b1φであるが、b1φ<
b2φ<a1φ の範囲で選択できる)の距離にある図1
6に示す同心円部分のダイオード接続円9と導体地板3
との間に複数のダイオード14が接続されている。但
し、本来これらのダイオード14は図15に記載すべき
ものであるが煩雑になるので、ダイオード接続円9に接
続したダイオード14を取り出して図16に記載してい
るものである。
【0080】このダイオードは図17に示すように導体
板1側にカソードが接続され、導体地板3側にアノード
が接続され、ダイオード14そのものは例えば誘電体板
2に埋め込まれるように構成されている。
板1側にカソードが接続され、導体地板3側にアノード
が接続され、ダイオード14そのものは例えば誘電体板
2に埋め込まれるように構成されている。
【0081】このようにダイオード接続円9に沿って複
数のダイオード14を接続し、このダイオードを導通さ
せることによって高周波的に短絡した短絡壁を構成する
と、このアンテナは前述の励振モードと同一で、第1の
低い共振周波数f1とは異なり、第2の所望の高い共振
周波数f2(実施例では2.2GHz)で共振するよう
になる。
数のダイオード14を接続し、このダイオードを導通さ
せることによって高周波的に短絡した短絡壁を構成する
と、このアンテナは前述の励振モードと同一で、第1の
低い共振周波数f1とは異なり、第2の所望の高い共振
周波数f2(実施例では2.2GHz)で共振するよう
になる。
【0082】このアンテナは図15に示すようにアンテ
ナ部Aと給電回路部Bとから構成されており、それぞれ
の導体地板3が背中合わせに貼着されている。給電回路
部Bは誘電体板2の下面の50Ω給電線5a,5a’,
5b,5b’および、アンテナのインピーダンス整合を
取る整合線4a,4a’,4b,4b’が印刷によって
形成されている。
ナ部Aと給電回路部Bとから構成されており、それぞれ
の導体地板3が背中合わせに貼着されている。給電回路
部Bは誘電体板2の下面の50Ω給電線5a,5a’,
5b,5b’および、アンテナのインピーダンス整合を
取る整合線4a,4a’,4b,4b’が印刷によって
形成されている。
【0083】図15における円環状の導体板1の内周の
左側付近で、導体板1の給電点a1にアノードが接続さ
れたダイオード12aが、導体板1における内周の右側
付近の給電点a2にカソードが接続されたダイオード1
2a’が接続されている。また内周の下側付近で、給電
点b1にアノードが接続されたダイオード13bが、内
周の上側付近で、給電点b2にカソードが接続されたダ
イオード13b’が接続されている。
左側付近で、導体板1の給電点a1にアノードが接続さ
れたダイオード12aが、導体板1における内周の右側
付近の給電点a2にカソードが接続されたダイオード1
2a’が接続されている。また内周の下側付近で、給電
点b1にアノードが接続されたダイオード13bが、内
周の上側付近で、給電点b2にカソードが接続されたダ
イオード13b’が接続されている。
【0084】それらのダイオードの他端はコンデンサ1
1a,11a’または11b,11b’を介して50Ω
給電線5a,5a’,5b,5b’に接続されると共
に、コイル10a,10a’または10b,10b’を
介して導体地板3に接続されている。これらコイル1
0、コンデンサ11、ダイオード12、13は誘電体板
2に、導体板1から50Ω給電線5a,5bまで貫通す
る貫通孔25a,25a’,25b、25b’に収容さ
れるようになっている。
1a,11a’または11b,11b’を介して50Ω
給電線5a,5a’,5b,5b’に接続されると共
に、コイル10a,10a’または10b,10b’を
介して導体地板3に接続されている。これらコイル1
0、コンデンサ11、ダイオード12、13は誘電体板
2に、導体板1から50Ω給電線5a,5bまで貫通す
る貫通孔25a,25a’,25b、25b’に収容さ
れるようになっている。
【0085】50Ω給電線5a,5a’,5b,5b’
は90°ハイブリッド(HYB)回路23a,23bを
介した信号が供給されるようになっている。そしてハイ
ブリッド回路23a,23bには制御部16によって供
給される切換信号によって制御される切給電切換部20
を介して切換供給される、高周波発生源21からの高周
波信号が供給されるようになっている。
は90°ハイブリッド(HYB)回路23a,23bを
介した信号が供給されるようになっている。そしてハイ
ブリッド回路23a,23bには制御部16によって供
給される切換信号によって制御される切給電切換部20
を介して切換供給される、高周波発生源21からの高周
波信号が供給されるようになっている。
【0086】90°ハイブリッド(HYB)回路23
a,23bは円偏波を発生させるために給電点a1およ
びb1の給電点、またa2,b2の給電点に同振幅で位
相が90°異なる用に給電する回路である。すなわち図
9において、給電点a1と給電点b1とは90°の位相
差を有し、給電点a2とb2も90°の位相差を有して
いる。
a,23bは円偏波を発生させるために給電点a1およ
びb1の給電点、またa2,b2の給電点に同振幅で位
相が90°異なる用に給電する回路である。すなわち図
9において、給電点a1と給電点b1とは90°の位相
差を有し、給電点a2とb2も90°の位相差を有して
いる。
【0087】そして、円偏波を発生させるため、給電点
a1,b1または給電点a2,b2はn次の励振モード
の円偏波に対し90°(実施例ではn=1、)だけ離し
ている。
a1,b1または給電点a2,b2はn次の励振モード
の円偏波に対し90°(実施例ではn=1、)だけ離し
ている。
【0088】円環状の導体板1の内周下側付近の接続点
Baと電位部18の間が、貫通孔25cを介した接続線
19によって接続されており、その電位部18は制御部
16からの信号によって制御されるようになっている。
Baと電位部18の間が、貫通孔25cを介した接続線
19によって接続されており、その電位部18は制御部
16からの信号によって制御されるようになっている。
【0089】図11はこのアンテナを裏側からみた裏面
図である。
図である。
【0090】図21(a)、(b)に示す内壁開放形円
環マイクロストリップアンテナは、導体板1が所望の内
壁開放円環モードTMnm0(実施例はTM110モード)
で、かつ第1の所望の低い共振周波数f1(実施例では
1.5GHz)で共振するように外直径aφ、内直径b
φに設定されている。外直径aφ、内直径bφの寸法
は、前述の(1)式乃至(15)式によって決定され
る。
環マイクロストリップアンテナは、導体板1が所望の内
壁開放円環モードTMnm0(実施例はTM110モード)
で、かつ第1の所望の低い共振周波数f1(実施例では
1.5GHz)で共振するように外直径aφ、内直径b
φに設定されている。外直径aφ、内直径bφの寸法
は、前述の(1)式乃至(15)式によって決定され
る。
【0091】また、図21(c)、(d)に示すような
内壁短絡形円環マイクロストリップアンテナのTMnm0
モードにおける外直径a1φ、内直径b1φの寸法は、次
のようにして決定される。
内壁短絡形円環マイクロストリップアンテナのTMnm0
モードにおける外直径a1φ、内直径b1φの寸法は、次
のようにして決定される。
【0092】内部波長に比べて十分に小さい厚さを有す
るキャビティの内部磁界および電界は前述した(1)乃
至(4)式によって与えられる。その境界条件を求める
と次のようになる。
るキャビティの内部磁界および電界は前述した(1)乃
至(4)式によって与えられる。その境界条件を求める
と次のようになる。
【0093】
【数22】
【0094】
【数23】
【0095】
【数24】
【0096】ここでx=ka、β=b/a、kb=βx
とおくと次式のようになる。
とおくと次式のようになる。
【0097】
【数25】
【0098】ところで、所望の高い周波数fH を決定
し、所望の低い周波数と同一の励振モード、すなわちn
H=nL=nとし、所望の高い周波数における円環状の導
体板の内外径比βH(β=βH)を変化させる。これには
式(7)、(8)を計算し、所望の高いい周波数に対す
る固有値xHを求めることによってβHが決定される。収
束しないときは(2)式乃至(7)式の計算を繰返す。
これにより次式によってnL=nHモードにおける内外径
が求まる。
し、所望の低い周波数と同一の励振モード、すなわちn
H=nL=nとし、所望の高い周波数における円環状の導
体板の内外径比βH(β=βH)を変化させる。これには
式(7)、(8)を計算し、所望の高いい周波数に対す
る固有値xHを求めることによってβHが決定される。収
束しないときは(2)式乃至(7)式の計算を繰返す。
これにより次式によってnL=nHモードにおける内外径
が求まる。
【0099】
【数26】
【0100】
【数27】
【0101】次に、本発明のアンテナの電位部および制
御部によるアンテナの動作について説明する。図18に
示すように、初期状態においては、ダイオード12a,
13bがオン、ダイオード12a’,13b’がオフ、
円環状に配列されたダイオード14がオフ、給電切換部
20のスイッチが図の位置(給電線5b’側)となって
おり、ある所望の励振モードTMnm0 、所望の低い共振
周波数f1で共振する円偏波内壁開放形円環マイクロス
トリップアンテナ(実施例はTM110 モード、f1=
1.50MHz)として動作する。
御部によるアンテナの動作について説明する。図18に
示すように、初期状態においては、ダイオード12a,
13bがオン、ダイオード12a’,13b’がオフ、
円環状に配列されたダイオード14がオフ、給電切換部
20のスイッチが図の位置(給電線5b’側)となって
おり、ある所望の励振モードTMnm0 、所望の低い共振
周波数f1で共振する円偏波内壁開放形円環マイクロス
トリップアンテナ(実施例はTM110 モード、f1=
1.50MHz)として動作する。
【0102】ここで、制御部16から制御信号が出力さ
れ、電位部18および給電切換部20を動作させ、ダイ
オード12a,13bがオフ、ダイオード12a’,1
3b,がオン、ダイオード14がオン、給電切換部20
のスイッチが図と反対側(給電線5a側となっており、
ある所望の励振モードTMnm0 、所望の高い共振周波数f
2で共振する円偏波内壁短絡形マイクロストリップアン
テナ(実施例はTM110 モード、f2=2.2GHz)
として動作する。
れ、電位部18および給電切換部20を動作させ、ダイ
オード12a,13bがオフ、ダイオード12a’,1
3b,がオン、ダイオード14がオン、給電切換部20
のスイッチが図と反対側(給電線5a側となっており、
ある所望の励振モードTMnm0 、所望の高い共振周波数f
2で共振する円偏波内壁短絡形マイクロストリップアン
テナ(実施例はTM110 モード、f2=2.2GHz)
として動作する。
【0103】このように、本発明のアンテナは1つのマ
イクロストリップアンテナで同一モードにおいて所望の
2周波に共振することができ、送信周波数および受信周
波数がある程度離れていても、同一のアンテナを使用す
ることができる。
イクロストリップアンテナで同一モードにおいて所望の
2周波に共振することができ、送信周波数および受信周
波数がある程度離れていても、同一のアンテナを使用す
ることができる。
【0104】図19は本発明において、代表的な励振モ
ードにおける周波数f1,f2(実施例ではf1=1.
5GHz、f2=2.2GHz)におけるパッチ上内の
電流、磁界分布を示す図であり、(a)(b)は円環状
に配列されたダイオード14がオフで、外直径a1φ、
内直径b1φで、励振モードTM110 モード、周波数f
1(1.5GHz)で共振する円偏波内壁開放形マイク
ロストリップアンテナとしての状態、(c)(d)はダ
イオード14がオンで、外直径a2φ、内直径b1φで、
励振モードTM110 モード、周波数f2(2.2GH
z)で共振する円偏波内壁短絡形マイクロストリップア
ンテナとしての状態を示す。
ードにおける周波数f1,f2(実施例ではf1=1.
5GHz、f2=2.2GHz)におけるパッチ上内の
電流、磁界分布を示す図であり、(a)(b)は円環状
に配列されたダイオード14がオフで、外直径a1φ、
内直径b1φで、励振モードTM110 モード、周波数f
1(1.5GHz)で共振する円偏波内壁開放形マイク
ロストリップアンテナとしての状態、(c)(d)はダ
イオード14がオンで、外直径a2φ、内直径b1φで、
励振モードTM110 モード、周波数f2(2.2GH
z)で共振する円偏波内壁短絡形マイクロストリップア
ンテナとしての状態を示す。
【0105】図20は、本発明の円偏波絶対利得指向性
計算値を示す図であり、(a)は内壁開放形であり周波
数f1に対するもの、(b)は内壁短絡形であり周波数
f2に対応するものである。この図より円偏波円環マイ
クロストリップアンテナが同一モードで、2つの周波数
によって円偏波指向性が得られていることがわかる。
計算値を示す図であり、(a)は内壁開放形であり周波
数f1に対するもの、(b)は内壁短絡形であり周波数
f2に対応するものである。この図より円偏波円環マイ
クロストリップアンテナが同一モードで、2つの周波数
によって円偏波指向性が得られていることがわかる。
【0106】(ニ)第4実施例 この例では1励振モード、2周波共振、直線偏波、内周
スイッチ形の例について図3、図21、図22乃至図2
6によって説明する。図23に示すように、誘電体2の
上面に所望の内壁開放円環モードTMnm0(実施例では
TM110モード)および第1の所望の低い共振周波数f
1(実施例では1.5GHz)で共振する外直径a
1φ、内直径b1φ(内、外直径の寸法は後述する)の円
環放射導体板1が印刷されている。その導体板1の内円
は、開放部6によって開放円になっている。
スイッチ形の例について図3、図21、図22乃至図2
6によって説明する。図23に示すように、誘電体2の
上面に所望の内壁開放円環モードTMnm0(実施例では
TM110モード)および第1の所望の低い共振周波数f
1(実施例では1.5GHz)で共振する外直径a
1φ、内直径b1φ(内、外直径の寸法は後述する)の円
環放射導体板1が印刷されている。その導体板1の内円
は、開放部6によって開放円になっている。
【0107】またこのアンテナを中心とした外直径a1
φとして、内直径b2φ(内、外直径の設定方法は後述
する。実施例ではb2φ=b1φであるが、b1φ<b2
φ<a1φ の範囲で選択できる)の距離にある図22に
示す同心円部分のダイオード接続円9と導体地板3との
間には複数のダイオード14が接続されている。
φとして、内直径b2φ(内、外直径の設定方法は後述
する。実施例ではb2φ=b1φであるが、b1φ<b2
φ<a1φ の範囲で選択できる)の距離にある図22に
示す同心円部分のダイオード接続円9と導体地板3との
間には複数のダイオード14が接続されている。
【0108】このダイオードは図23に示すように導体
板1側にカソードが接続され、導体地板3側にアノード
が接続され、ダイオード14そのものは例えば誘電体板
2に埋め込まれるように構成されている。
板1側にカソードが接続され、導体地板3側にアノード
が接続され、ダイオード14そのものは例えば誘電体板
2に埋め込まれるように構成されている。
【0109】このようにダイオード接続円9に沿って複
数のダイオード14を接続し、このダイオードを導通さ
せることによって高周波的に短絡した短絡壁を構成する
と、このアンテナは前述の励振モードと同一で、第1の
低い共振周波数f1とは異なり、第2の所望の高い共振
周波数f2(実施例では2.2GHz)で共振するよう
になる。
数のダイオード14を接続し、このダイオードを導通さ
せることによって高周波的に短絡した短絡壁を構成する
と、このアンテナは前述の励振モードと同一で、第1の
低い共振周波数f1とは異なり、第2の所望の高い共振
周波数f2(実施例では2.2GHz)で共振するよう
になる。
【0110】このアンテナは図22に示すようにアンテ
ナ部Aと給電回路部Bとから構成されており、それぞれ
の導体地板3が背中合わせに貼着されている。給電回路
部Bは誘電体板2の下面の50Ω給電線5a,5bおよ
び、アンテナのインピーダンス整合を取る整合線4a,
4bが印刷によって形成されている。
ナ部Aと給電回路部Bとから構成されており、それぞれ
の導体地板3が背中合わせに貼着されている。給電回路
部Bは誘電体板2の下面の50Ω給電線5a,5bおよ
び、アンテナのインピーダンス整合を取る整合線4a,
4bが印刷によって形成されている。
【0111】図22における円環状の導体板1の内周の
上側付近で、導体板1の給電点a1にアノードが接続さ
れたダイオード12が、導体板1における内周の右側付
近の給電点a2にカソードが接続されたダイオード13
が接続されている。
上側付近で、導体板1の給電点a1にアノードが接続さ
れたダイオード12が、導体板1における内周の右側付
近の給電点a2にカソードが接続されたダイオード13
が接続されている。
【0112】それらのダイオードの他端はコンデンサ1
1a,または11b,を介して50Ω給電線5a,5b
に接続されると共に、コイル10aまたは10bを介し
て導体地板3に接続されている。これらコイル10、コ
ンデンサ11、ダイオード12、13は誘電体板2に、
導体板1から50Ω給電線5a,5bまで貫通する貫通
孔25a,25bに収容されるようになっている。
1a,または11b,を介して50Ω給電線5a,5b
に接続されると共に、コイル10aまたは10bを介し
て導体地板3に接続されている。これらコイル10、コ
ンデンサ11、ダイオード12、13は誘電体板2に、
導体板1から50Ω給電線5a,5bまで貫通する貫通
孔25a,25bに収容されるようになっている。
【0113】50Ω給電線5a,5bは制御部16によ
って供給される切換信号によって制御される切給電切換
部20を介して切換供給される、高周波発生源21から
の高周波信号が供給されるようになっている。
って供給される切換信号によって制御される切給電切換
部20を介して切換供給される、高周波発生源21から
の高周波信号が供給されるようになっている。
【0114】円環状の導体板1の内周下側付近の接続点
Baと電位部18の間が、貫通孔25cを介した接続線
19によって接続されており、その電位部18は制御部
16からの信号によって制御されるようになっている。
Baと電位部18の間が、貫通孔25cを介した接続線
19によって接続されており、その電位部18は制御部
16からの信号によって制御されるようになっている。
【0115】図3はこのアンテナを裏側からみた裏面図
である。
である。
【0116】図21(a)、(b)に示す内壁開放形円
環マイクロストリップアンテナは、導体板1が所望の内
壁開放円環モードTMnm0(実施例はTM110モード)
で、かつ第1の所望の低い共振周波数f1(実施例では
1.5GHz)で共振するように外直径aφ、内直径b
φに設定されている。外直径aφ、内直径bφの寸法
は、前述の(1)式乃至(15)式によって決定され
る。
環マイクロストリップアンテナは、導体板1が所望の内
壁開放円環モードTMnm0(実施例はTM110モード)
で、かつ第1の所望の低い共振周波数f1(実施例では
1.5GHz)で共振するように外直径aφ、内直径b
φに設定されている。外直径aφ、内直径bφの寸法
は、前述の(1)式乃至(15)式によって決定され
る。
【0117】また、図21(c)、(d)に示すような
内壁短絡形円環マイクロストリップアンテナのTMnm0
モードにおける外直径a1φ、内直径b1φの寸法は、
(22)式乃至(27)式のようにして決定される。
内壁短絡形円環マイクロストリップアンテナのTMnm0
モードにおける外直径a1φ、内直径b1φの寸法は、
(22)式乃至(27)式のようにして決定される。
【0118】次に本発明のアンテナの電位部および制御
部によるアンテナの動作について説明する。図24に示
すように、初期状態においては、ダイオード12がオ
ン、ダイオード13がオフ、円環状に配列されたダイオ
ード14がオフ、給電切換部20のスイッチが図の位置
(給電線5b側)となっており、ある所望の励振モード
TMnm0 、所望の低い共振周波数f1で共振する円偏波
内壁開放形円環マイクロストリップアンテナ(実施例は
TM110 モード、f1=1.50MHz)として動作す
る。
部によるアンテナの動作について説明する。図24に示
すように、初期状態においては、ダイオード12がオ
ン、ダイオード13がオフ、円環状に配列されたダイオ
ード14がオフ、給電切換部20のスイッチが図の位置
(給電線5b側)となっており、ある所望の励振モード
TMnm0 、所望の低い共振周波数f1で共振する円偏波
内壁開放形円環マイクロストリップアンテナ(実施例は
TM110 モード、f1=1.50MHz)として動作す
る。
【0119】ここで、制御部16から制御信号が出力さ
れ、電位部18および給電切換部20を動作させ、ダイ
オード12がオフ、ダイオード13がオン、ダイオード
14がオン、給電切換部20のスイッチが図と反対側
(給電線5a側)となっておりある所望の励振モードT
Mnm0 、所望の高い共振周波数f2で共振する円偏波内
壁短絡形マイクロストリップアンテナ(実施例はTM11
0 モード、f2=2.2GHz)として動作する。
れ、電位部18および給電切換部20を動作させ、ダイ
オード12がオフ、ダイオード13がオン、ダイオード
14がオン、給電切換部20のスイッチが図と反対側
(給電線5a側)となっておりある所望の励振モードT
Mnm0 、所望の高い共振周波数f2で共振する円偏波内
壁短絡形マイクロストリップアンテナ(実施例はTM11
0 モード、f2=2.2GHz)として動作する。
【0120】このように、本発明のアンテナは1つのマ
イクロストリップアンテナで同一モードにおいて所望の
2周波に共振することができ、送信周波数および受信周
波数がある程度離れていても、同一のアンテナを使用す
ることができる。
イクロストリップアンテナで同一モードにおいて所望の
2周波に共振することができ、送信周波数および受信周
波数がある程度離れていても、同一のアンテナを使用す
ることができる。
【0121】図25は本発明において、代表的な励振モ
ードにおける周波数f1,f2(実施例ではf1=1.
5GHz、f2=2.2GHz)におけるパッチ上内の
電流、磁界分布を示す図であり、(a)は円環状に配列
されたダイオード14がオフで、外直径a1φ、内直径
b1φで、励振モードTM110 モード、周波数f1
(1.5GHz)で共振する円偏波内壁開放形マイクロ
ストリップアンテナとしての状態、(b)はダイオード
14がオンで、外直径a2φ、内直径b1φで、励振モ
ードTM110 モード、周波数f2(2.2GHz)で共
振する円偏波内壁短絡形マイクロストリップアンテナと
しての状態を示す。
ードにおける周波数f1,f2(実施例ではf1=1.
5GHz、f2=2.2GHz)におけるパッチ上内の
電流、磁界分布を示す図であり、(a)は円環状に配列
されたダイオード14がオフで、外直径a1φ、内直径
b1φで、励振モードTM110 モード、周波数f1
(1.5GHz)で共振する円偏波内壁開放形マイクロ
ストリップアンテナとしての状態、(b)はダイオード
14がオンで、外直径a2φ、内直径b1φで、励振モ
ードTM110 モード、周波数f2(2.2GHz)で共
振する円偏波内壁短絡形マイクロストリップアンテナと
しての状態を示す。
【0122】図26は本発明の絶対利得指向性計算値を
示す図であり、(a)は内壁開放形であり周波数f1に
対するもの、(b)は内壁短絡形であり周波数f2に対
応するものである。この図より、円環マイクロストリッ
プアンテナが同一モードで2つの周波数によって指向性
が得られていることがわかる。
示す図であり、(a)は内壁開放形であり周波数f1に
対するもの、(b)は内壁短絡形であり周波数f2に対
応するものである。この図より、円環マイクロストリッ
プアンテナが同一モードで2つの周波数によって指向性
が得られていることがわかる。
【0123】なお、励振モード、所望の2周波数は実施
例の値に限定されず、他の励振モードでも良く、いかな
る2周波であっても良い。
例の値に限定されず、他の励振モードでも良く、いかな
る2周波であっても良い。
【0124】また、導体地板3および誘電体2の形を正
方形で示しているが、これに限定されず、他の形であっ
ても良い。
方形で示しているが、これに限定されず、他の形であっ
ても良い。
【0125】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、円環状に
接続されたダイオードをオン・オフすることによって円
環状の導体板直径寸法を電気的に変化させるようにした
ので、送信用および受信用周波数がある程度離れていて
も共振周波数を瞬時に変化させることができ、同一アン
テナで送受信が行え、アンテナ取り付けスペースが少な
くて済むと共に、経済性も良くなるという効果を有す
る。
接続されたダイオードをオン・オフすることによって円
環状の導体板直径寸法を電気的に変化させるようにした
ので、送信用および受信用周波数がある程度離れていて
も共振周波数を瞬時に変化させることができ、同一アン
テナで送受信が行え、アンテナ取り付けスペースが少な
くて済むと共に、経済性も良くなるという効果を有す
る。
【図1】第1の実施例(直線偏波で外壁短絡形アンテ
ナ)の構造を示す斜視図である。
ナ)の構造を示す斜視図である。
【図2】図1のアンテナの構造の詳細を示す図である。
【図3】図1のアンテナの裏面の状態を示す図である。
【図4】図1のアンテナの動作状態を説明する図であ
る。
る。
【図5】図1のアンテナの電流、磁界分布を示す図であ
る。
る。
【図6】図1のアンテナの指向性を示す図である。
【図7】図1のアンテナの導体板の寸法を決める基準を
示す図である。
示す図である。
【図8】第2の実施例(円偏波で外壁短絡形)の構造を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図9】図8のアンテナの導体板の寸法を説明する図で
ある。
ある。
【図10】図8のアンテナの構造の詳細を示す図であ
る。
る。
【図11】図8のアンテナの裏面の状態を示す図であ
る。
る。
【図12】図8のアンテナの動作状態を説明するための
図である。
図である。
【図13】図8のアンテナの電流、磁界分布を示す図で
ある。
ある。
【図14】図8のアンテナの指向性を示す図である。
【図15】第3の実施例(円偏波で内壁短絡形)の構造
を示す図である。
を示す図である。
【図16】図15のアンテナの内壁短絡部分の詳細を示
す図である。
す図である。
【図17】図15のアンテナの構造の詳細を示す図であ
る。
る。
【図18】図15のアンテナの動作状態を説明するため
の図である。
の図である。
【図19】図15のアンテナの電流、磁界分布を示す図
である。
である。
【図20】図15のアンテナの指向性を示す図である。
【図21】図15のアンテナの導体板の寸法を説明する
図である。
図である。
【図22】第4の実施例(直線偏波で内壁短絡形)の構
造を示す斜視図である。
造を示す斜視図である。
【図23】図22のアンテナの構造の詳細を示す図であ
る。
る。
【図24】図22のアンテナの動作を説明するための図
である。
である。
【図25】図22のアンテナの電流、磁界分布を示す図
である。
である。
【図26】図22のアンテナの指向性を示す図である。
【図27】従来のアンテナの一例を示す斜視図である。
【図28】図27のアンテナの電流、磁界分布を示す図
である。
である。
【図29】従来のアンテナの他の例を示す図である。
【図30】図29のアンテナの電流、磁界分布を示す図
である。
である。
A アンテナ部 B 給電回路部 a、b 給電部 1 導体板 2 誘電体 3 地板 4 整合線 5 50Ω給電線 5’給電ピン 6 開放部 7 給電線 9 ダイオード接続円 12乃至14 ダイオード 16 制御部 18 電位部 19 接続線 20 給電切換部 21 高周波発生源 23 90°ハイブリッド回路 24 抵抗 25 貫通孔
Claims (4)
- 【請求項1】 誘電体層と、 前記誘電体層の第1面に設けられた円環放射導体と、 前記誘電体層の第2面に設けられた接地導体と、 第1の整合手段を有し、前記円環放射導体に給電を行う
第1の給電線と、 第2の整合手段を有し、前記円環放射導体に給電を行う
第2の給電線と、 前記円環放射導体の外周部を前記接地導体に対し短絡ま
たは開放する複数のスイッチング素子と、 高周波発生源を前記第1の給電線に給電しかつ前記スイ
ッチング素子を開放するように制御するか、高周波発生
源を前記第2の給電線に給電しかつ前記スイッチング素
子を短絡するように制御するかの切換を行う切換手段と
を備えたことを特徴とする円環形マイクロスプリットア
ンテナ。 - 【請求項2】 誘電体層と、 前記誘電体層の第1面に設けられた円環放射導体と、 前記誘電体層の第2面に設けられた接地導体と、 第1の整合手段を有し、前記円環放射導体に給電を行う
第1の給電線と、 第2の整合手段を有し、前記円環放射導体に給電を行う
第2の給電線と、 前記円環放射導体の内周部を前記接地導体に対し短絡ま
たは開放する複数のスイッチング素子と高周波発生源を
前記第1の給電線に給電しかつ前記スイッチング素子を
開放するように制御するか、高周波発生源を前記第2の
給電線に給電しかつ前記スイッチング素子を短絡するよ
うに制御するかの切換を行う切換手段とを備えたことを
特徴とする円環形マイクロスプリットアンテナ。 - 【請求項3】 前記第1および第2の給電回路は、前記
円環放射導体に各々1点給電を行うことを特徴とする請
求項1または請求項2の円環形マイクロストリップアン
テナ。 - 【請求項4】 前記第1および第2の給電回路は前記円
環放射導体に各々同振幅で90度位相が異なる2点給電
を行うことを特徴とする請求項1または請求項2の円環
形マイクロストリップアンテナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4278019A JPH06104629A (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | 円環形マイクロストリップアンテナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4278019A JPH06104629A (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | 円環形マイクロストリップアンテナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06104629A true JPH06104629A (ja) | 1994-04-15 |
Family
ID=17591517
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4278019A Withdrawn JPH06104629A (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | 円環形マイクロストリップアンテナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06104629A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010028309A2 (en) * | 2008-09-05 | 2010-03-11 | Schneider Richard E | Smart antenna systems suitable for reception of digital television signals |
JP2019068176A (ja) * | 2017-09-29 | 2019-04-25 | 株式会社Soken | アンテナ装置 |
-
1992
- 1992-09-22 JP JP4278019A patent/JPH06104629A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010028309A2 (en) * | 2008-09-05 | 2010-03-11 | Schneider Richard E | Smart antenna systems suitable for reception of digital television signals |
WO2010028309A3 (en) * | 2008-09-05 | 2010-07-29 | Schneider Richard E | Smart antenna systems suitable for reception of digital television signals |
US8648770B2 (en) | 2008-09-05 | 2014-02-11 | Antennas Direct, Inc. | Smart antenna systems suitable for reception of digital television signals |
US9024839B2 (en) | 2008-09-05 | 2015-05-05 | Antennas Direct, Inc. | Smart antenna systems for reception of digital television signals |
JP2019068176A (ja) * | 2017-09-29 | 2019-04-25 | 株式会社Soken | アンテナ装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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