JPH06104212B2 - スプレー装置 - Google Patents

スプレー装置

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JPH06104212B2
JPH06104212B2 JP4433889A JP4433889A JPH06104212B2 JP H06104212 B2 JPH06104212 B2 JP H06104212B2 JP 4433889 A JP4433889 A JP 4433889A JP 4433889 A JP4433889 A JP 4433889A JP H06104212 B2 JPH06104212 B2 JP H06104212B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ダイカストマシンの金型内面の離型剤を噴霧
するスプレー装置に関するものである。
(従来の技術) 従来のスプレー装置は、多数の噴霧ノズルがスタンド等
からなる複雑な保持機能により保持されており、各噴霧
ノズルからの離型剤の噴霧方向は金型の内面形状に応じ
て設定されていた。まら各噴霧ノズルから同じ量の離型
剤が噴霧される構造であった。
(発明が解決しようとする課題) 上記従来装置では、金型を交換する際に多数の噴霧ノズ
ルの噴射方向を再調整しなければならないが、多数の噴
霧ノズルがスタンド等からなる複雑な保持機能により保
持されていることから、調整作業を行ない難かった。し
たがって、最近は金型自体の交換作業を短時間で行える
ようになってきているのでノズル調整に要する作業時間
の短縮化が望まれているにもかかわらず、このような要
望に答えることができなかった。
また金型の内面は各部の形状等により温度差が生じるの
で、ダイカスト製品の品質の向上や焼付の防止を確実に
するために各部にその温度に適した量の離型剤をそれぞ
れ噴霧することが望まれるが、従来装置では一度に一定
量の離型剤しか噴霧できないので上記要望を満たすこと
ができなかった。
また従来装置では、噴霧ノズルからの噴霧を制御するた
めの例えば電気制御バルブを、噴霧ノズル先端から相当
離れた位置に設置しているので、配管の数が非常に多く
なり、重量も重くなり、このため操作性が悪くなり、ま
たスプレーの切れが悪くなって離型剤がたれ落ちたりす
るという問題があった。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するため、本発明のスプレー装置は、ダ
イカストマシンの金型内面に離型剤を噴霧するスプレー
装置において、広い表面および裏面を有する平板部を備
えたマニホールドと、このマニホールドの平板部の表面
および裏面にそれぞれ多数取付けられかつ電気信号によ
り各別に制御されて噴霧ノズルから離型剤を噴霧するア
トマイザーとを設け、前記マニホールドの平板部に、離
型剤用通路と加圧空気用通路とを横方向または縦方向に
沿って各々複数本適当間隔おきに形成すると共に、これ
ら離型剤用通路および加圧空気用通路と前記各アトマイ
ザーの離型剤流入口および加圧空気流入口とを連通させ
る多数の離型剤用分岐通路および加圧空気用分岐通路を
形成し、前記マニホールドに、離型剤供給装置から離型
剤が供給される離型剤供給口と、加圧空気供給装置から
加圧空気が供給される加圧空気供給口とを形成すると共
に、前記複数の離型剤用通路同士を相互に連通させかつ
前記離型剤供給口に連通する離型剤用集合通路と、前記
複数の加圧空気用通路同士を相互に連通させかつ前記加
圧空気供給口に連通する加圧空気用集合通路とを形成し
たものである。
(作用) 離型剤供給装置から離型剤供給口に供給された離型剤
は、離型剤用集合通路と離型剤用通路と離型剤用分岐通
路とを通ってアトマイザーの離型剤流入口に流入する。
加圧空気供給装置から加圧空気供給口に供給された加圧
空気は、加圧空気用集合通路と加圧空気用通路と加圧空
気用分岐通路とを通ってアトマイザーの加圧空気流入口
に流入する。アトマイザーは電気信号により各別に制御
されて、離型剤と加圧空気とを混合して噴霧ノズルから
金型の内面に向けて噴霧する。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を第1図〜第8図に基づいて説
明する。
第8図は本発明の一実施例におけるスプレー装置の使用
状態の説明図で、スプレー装置1は、エアーシリンダ等
のシリンダ装置2のピストンロッド2aの先端に取付けら
れており、ダイカストマシン3に装着された固定側の金
型4と移動側の金型5との間に位置している。すなわち
1回のダイカスト工程が完了した状態においては、金型
4と金型5とは図示のように離れており、シリンダ装置
2の作動によりスプレー装置1が下降して金型4と金型
5との間に位置する。
第1図はスプレー装置1の一部切欠平面図、第2図は同
正面図、第3図は同一部切欠左側面図で、マニホールド
7は、広い表面8aおよび裏面8bを有する平板部8を備え
たマニホールド本体9と、マニホールド本体9の左側面
に複数のキヤップスクリュー10により取付けられた補助
マニホールド11とにより構成されている。マニホールド
本体9には、マニホールド本体9と平板部8の表面8aお
よび裏面8bと平行に水平方向に沿って貫通する複数(本
実施例では10本)の離型剤用通路13と複数(本実施例で
は10本)の加圧空気用通路14とが上下方向適当間隔おき
に交互に形成されており、各離型剤用通路13および加圧
空気用通路14の両端部は必要に応じてキャップを螺合さ
せるための雌ねじ15が形成されている。平板部8の表面
8aおよび裏面8bには多数のアトマイザー16が各々複数の
キャップスクリュー(図示せず)により碁盤目状に取付
けられており(本実施例では表面8aと裏面8bとに各々10
列10行で合計200個)、平板部8には、各アトマイザー1
6の離型剤流入口17(第4図)と離型剤用通路13とを連
通させる多数(本実施例では200本)の離型剤用分岐通
路18と、各アトマイザー16の加圧空気流入口19(第4
図)と加圧空気用通路14とを連通させる多数(本実施例
では200本)の加圧空気用分岐通路20とが形成されてい
る。マニホールド本体9の左端部すなわち平板部8以外
の部分には、複数の離型剤用通路13同士を相互に連通さ
せかつマニホールド本体9の左側面に開口する離型剤用
空間22と、複数の加圧空気用通路14同士を相互に連通さ
せかつマニホールド本体9の左側面に開口する加圧空気
用空間23とが形成されており、補助マニホールド11に
は、離型剤用空間22に連通しかつ補助マニホールド11の
上面に開口して離型剤供給口24aを形成する離型剤用空
間24と、加圧空気用空間23に連通しかつ補助マニホール
ド11の上面に開口して加圧空気供給口25aを形成する加
圧空気用空間25とが形成されている。離型剤供給口24a
には第8図のように一端が離型剤供給装置26に接続され
たホース27の他端が接続されており、加圧空気供給口25
aには第8図のように一端が加圧空気供給装置28に接続
されたホース29の他端が接続されている。すなわち、離
型剤用空間22,24により離型剤用通路13同士を相互に連
通させかつ離型剤供給口24aに連通する離型剤用集合通
路30が構成されており、加圧空気用空間23,25により加
圧空気用通路14同士を相互に連通させかつ加圧空気供給
口25aに連通する加圧空気用集合通路31が構成されてい
る。平板部8は保護板33により覆われており、各アトマ
イザー16は噴霧ノズル34のみが保護板33を貫通して外部
に突出している。各アトマイザー16は第8図のようにケ
ーブル35のリード線36(第1図)によりマイクロコンピ
ュータあるいはシーケンスコントローラ等からなる制御
装置37に接続されており、保護板33と平板部8との間の
空間がリード線36の配線空間として利用されている。
アトマイザー16は第4図のように、アトマイザー本体39
と、アトマイザー本体39の正面に取付けられた噴霧ノズ
ル34と、アトマイザー本体39の側面に取付けられた離型
剤用ソレノイドバルブ40および加圧空気用ソレノイドバ
ルブ41とにより構成されている。離型剤用ソレノイドバ
ルブ40および加圧空気用ソレノイドバルブ41は3方口の
小形の電磁弁からなり、各々リード線36が接続されてい
る。
アトマイザー16の内部には第5図のように、噴霧ノズル
34に連通する混合室43と、混合室43と離型剤流入口17と
を連通させる離型剤流路44と、混合室43と加圧空気流入
口19とを連通させる加圧空気流路45とが形成されてお
り、また離型剤用ソレノイドバルブ40の作動に伴なって
離型剤流路44を開閉する離型剤用ピストンバルブ46と、
加圧空気用ソレノイドバルブ41の作動に伴なって加圧空
気流路45を開閉する加圧空気用ピストンバルブ47とが設
置されている。
離型剤用ソレノイドバルブ40は第6図のように、アトマ
イザー本体39に形成されたシリンダ室49に摺動自在に嵌
合して離型剤流路44の開口部44aを開閉するピストン50
を備えており、ピストン50の外周にはピストンリング51
が装着され、シリンダ室49の周壁にはOリング52が装着
されている。ピストン50はコイルばね53により開口部44
aを閉塞する方向に付勢されている。離型剤用ソレノイ
ドバルブ40および離型剤用ピストンバルブ46は共に離型
剤流路44を開閉するものであるが、離型剤用ソレノイド
バルブ40は離型剤用ピストンバルブ46よりも上流側に配
置されている。離型剤用ソレノイドバルブ40が離型剤流
路44を遮断しているときには、ピストン50はコイルばね
53の付勢力により離型剤流路44の開口部44aを閉塞する
が、制御装置37からの制御信号により離型剤用ソレノイ
ドバルブ40が作動して離型剤流路44の遮断を解除してい
るときには、ピストン50は離型剤の圧力によりコイルば
ね53の付勢力に抗して第6図の下側に移動し、離型剤流
路44の開口部44aを開放するので、離型剤流路44を介し
て離型剤流入口17と混合室43とが連通する。
加圧空気用ソレノイドバルブ41は第7図のように、アト
マイザー本体39に形成されたシリンダ室55に摺動自在に
嵌合して加圧空気流路45の開口部45aを開閉するピスト
ン56を備えており、ピストン56の外周にはピストンリン
グ57が装着され、シリンダ室55の周壁にはOリング58が
装着されている。ピストン56はコイルばね59により開口
部45aを閉塞する方向に付勢されている。加圧空気用ソ
レノイドバルブ41および加圧空気用ピストンバルブ47は
共に加圧空気流路45を開閉するものであるが、加圧空気
用ソレノイドバルブ41は加圧空気用ピストンバルブ47よ
りも上流側に配置されている。加圧空気用ソレノイドバ
ルブ41が加圧空気流路45を遮断しているときには、ピス
トン56はコイルばね59の付勢力により加圧空気流路45の
開口部45aを閉塞するが、制御装置37からの制御信号に
より加圧空気用ソレノイドバルブ41が作動して加圧空気
流路45の遮断を解除しているときには、ピストン56は加
圧空気の圧力によりコイルばね59の付勢力に抗して移動
し、加圧空気流路45の開口部45aを開放するので、加圧
空気流路45を介して加圧空気流入口19と混合室43とが連
通する。
次に動作を説明する。離型剤供給装置26から吐出された
離型剤は、ホール27と離型剤用集合通路30と離型剤用通
路13と離型剤用分岐通路18とを通ってアトマイザー本体
39の離型剤流入口17に流入する。加圧空気供給装置28か
ら吐出された加圧空気は、ホース29と加圧空気用集合通
路31と加圧空気用通路14と加圧空気用分岐通路20を通っ
てアトマイザー本体39の加圧空気流入口19に流入する。
一方、制御装置37には金型4,5の種類すなわち金型4,5の
内面形状に関する情報が予め記憶されており、スプレー
装置1が金型4と金型5との間に位置した第8図の状態
において、制御装置37は金型4,5の内面形状に応じた複
数の所定のアトマイザー16の離型剤用ソレノイドバルブ
40および加圧空気用ソレノイドバルブ41に制御信号を出
力する。これにより離型剤用ソレノイドバルブ40および
加圧空気用ソレノイドバルブ41が作動して離型剤流路44
および加圧空気流路45が開状態になり、離型剤が離型剤
流路44を通って混合室43に流入すると同時に、加圧空気
が加圧空気流路45を通って混合室43に流入し、離型剤と
加圧空気とが混合される。したがって混合室43に流入し
た離型剤は加圧空気により噴霧ノズル34から金型4,5の
内面に向けて吹付けられる。このとき噴霧される離型剤
は、制御装置37による時間制御によって金型4,5の内面
の各部に対してそれぞれ適切な量だけ噴霧される。すな
わち制御装置37は、いずれのアトマイザー16を作動させ
るかということだけでなく、作動させる複数のアトマイ
ザー16について、その作動時間を個々に制御している。
そして離型剤の噴霧が完了した後、離型剤を噴霧した各
アトマイザー16の離型剤用ソレノイドバルブ40が制御装
置37によって離型剤流路44を閉状態とするよう制御さ
れ、各アトマイザー16からは加圧空気のみが噴出されて
金型4,5の内面に吹付けられ、金型4,5の内面における離
型剤の吹付けむらの解消及び残留水分の除去がなされ
る。そして各アトマイザー6の加圧空気用ソレノイドバ
ルブ41が制御装置37によって加圧空気流路45を閉状態と
するよう制御されて、スプレー装置1による離型剤の噴
霧及び加圧空気の噴出作業、すなわちスプレー作業が完
了する。
スプレー作業が完了すると、シリンダ装置2によりスプ
レー装置1が金型4,5の上方に引き上げられ、金型4,5が
接合されてダイカストが行なわれる。ダイカストが完了
すると金型4,5が分離し、ダイカスト製品が取出され
る。
製品の仕様を変えるべく金型4,5が別の種類の金型に交
換されると、シーケンサー8に新たな金型の種類を入力
する。そして上記動作と同様に第8図の状態において、
制御装置37による制御の下でスプレー作業が行なわれ
る。
このように、マニホールド7の平板部8に離型剤用通路
13および離型剤用分岐通路18と加圧空気用通路14および
加圧空気用分岐通路20とを形成したので、離型剤用集合
通路30および加圧空気用集合通路31から多数のアトマイ
ザー16の離型剤流入口17および加圧空気流入口19に個々
にチューブ等の配管を施す必要がなく、スプレー装置の
製作に要する時間と費用とを大幅に低減できる。また平
板部8の表面8aと裏面8bとの双方に多数のアトマイザー
16を設けたので、左右両側の金型に同時に離型剤を吹付
けることができ、作業能率を向上させることができる。
また各アトマイザー16にて、すなわち離型剤を噴霧する
先端部分にて、離型剤や加圧空気の噴出を制御するよう
にしたので、配管がホース27,29の2本で済み、重量も
軽くなり、操作性を向上させることができ、しかもスプ
レーの切れも良くすることができ、特に産業用ロボット
によるスプレー作業に有効に用いることができる。また
制御装置37により金型の内面形状に応じた所定の箇所の
アトマイザー16のみをそれぞれ作動させてスプレー作業
を行なうことができることから、金型交換時には制御装
置37による制御内容を変更するだけで次のスプレー作業
を開始することができ、現場でのノズル調整作業を廃止
して金型交換全体の作業の簡素化、作業時間に短縮化を
図ることができる。また制御装置37により、各アトマイ
ザー16について、それぞれ金型内面の各部の温度に適切
な量の離型剤が噴霧されるよう所定時間だけ作動するよ
う制御できることから、ダイカスト製品の品質の向上及
び焼付の防止を確実にすることができる。また本実施例
のように、離型剤の噴霧後、噴霧ノズル34から加圧空気
のみを噴出させるようにすれば、金型内面における離型
剤の吹付けむらを解消でき、また残留水分を除去するこ
とができる。しかも加圧空気はアトマイザー16から噴出
されるので、加圧空気を噴出するためのノズルを別個に
設ける必要はなく、装置の構成を簡素化できる。また本
実施例のように、アトマイザー16を、離型剤用ソレノイ
ドバルブ40および加圧空気用ソレノイドバルブ41により
離型剤流路44および加圧空気流路45を開閉制御すること
によって離型剤用ピストンバルブ46および加圧空気用ピ
ストンバルブ47を開閉するように構成すれば、離型剤用
ピストンバルブ46および加圧空気用ピストンバルブ47を
直接離型剤用ソレノイドバルブ40および加圧空気用ソレ
ノイドバルブ41で開閉する場合に比して内蔵する電磁コ
イルを小さくすることができ、従って平板部8にアトマ
イザー16を多数個設けることができ、離型剤の噴霧を各
種の金型の内面形状に、より適合させて行なうことがで
きる。
(別の実施例) 上記実施例においては、アトマイザー16を平板部8の表
面8aおよび裏面8bに碁盤目状に設置したが、本発明はこ
のような構成に限定されるものではなく、例えばアトマ
イザー16を平板部8の表面8aおよび裏面8bに各々千鳥状
に設置してもよい。
また上記実施例においては、離型剤用通路13および加圧
空気用通路14を水平方向に形成したが、本発明はこのよ
うな構成に限定されるものではなく、離型剤用通路13お
よび加圧空気用通路14を鉛直方向に形成してもよい。
また上記実施例においては、制御装置37に各種金型の内
面形状に関する情報を予め記憶させるようにしたが、金
型を交換する毎にその金型の内面形状に関する情報を記
憶した磁気カード等をリーダーに挿入して、情報を制御
装置37に入力するようにしてもよい。
(発明の効果) 以上説明したように本発明によれば、マニホールドの平
板部に離型剤用通路および離型剤用分岐通路と加圧空気
用通路および加圧空気用分岐通路とを形成したので、離
型剤用集合通路および加圧空気用集合通路から多数のア
トマイザーの離型剤流入口および加圧空気流入口に個々
にチューブ等の配管を施す必要がなく、スプレー装置の
製作に要する時間と費用とを大幅に低減できる。また平
板部の表面と裏面との双方に多数のアトマイザーを設け
たので、左右両側の金型に同時に離型剤を吹付けること
ができ、作業能率を向上させることができる。また各ア
トマイザーにて、すなわち離型剤を噴霧する先端部分に
て、離型剤や加圧空気の噴出を制御するようにしたの
で、スプレー装置への離型剤および加圧空気の配管が2
本で済み、重量も軽くなり、操作性を向上させることが
でき、しかもスプレーの切れも良くすることができ、特
に産業用ロボットによるスプレー作業に有効に用いるこ
とができる。また電気信号により金型の内面形状に応じ
た所定の箇所のアトマイザーのみをそれぞれ作動させて
スプレー作業を行なうことができることから、金型交換
時には電気信号による制御内容を変更するだけで次のス
プレー作業を開始することができ、現場でのノズル調整
作業を廃止して金型交換全体の作業の簡素化を、作業時
間の短縮化を図ることができる。また電気信号により、
各アトマイザーについて、それぞれ金型内面の各部の温
度に適切な量の離型剤が噴霧されるよう所定時間だけ作
動させることができることから、ダイカスト製品の品質
の向上及び焼付の防止を確実にすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例におけるスプレー装置の一部
切欠平面図、第2図は同正面図、第3図は同一部切欠左
側面図、第4図はアトマイザーの側面図、第5図は同縦
断側面図、第6図は第5図におけるVI-VI矢視断面図、
第7図は第5図におけるVII-VII矢視断面図、第8図は
本発明の一実施例におけるスプレー装置の使用状態の説
明図である。 1……スプレー装置、3……ダイカストマシン、4,5…
…金型、7……マニホールド、8……平板部、8a……表
面、8b……裏面、13……離型剤用通路、14……加圧空気
用通路、16……アトマイザー、17……離型剤流入口、18
……離型剤用分岐通路、19……加圧空気流入口、20……
加圧空気用分岐通路、24a……離型剤供給口、25a……加
圧空気供給口、26……離型剤供給装置、28……加圧空気
供給装置、30……離型剤用集合通路、31……加圧空気用
集合通路、34……噴霧ノズル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ダイカストマシンの金型内面に離型剤を噴
    霧するスプレー装置において、広い表面および裏面を有
    する平板部を備えたマニホールドと、このマニホールド
    の平板部の表面および裏面にそれぞれ多数取付けられか
    つ電気信号により各別に制御されて噴霧ノズルから離型
    剤を噴霧するアトマイザーとを設け、前記マニホールド
    の平板部に、離型剤用通路と加圧空気用通路とを横方向
    または縦方向に沿って各々複数本適当間隔おきに形成す
    ると共に、これら離型剤用通路および加圧空気用通路と
    前記各アトマイザーの離型剤流入口および加圧空気流入
    口とを連通させる多数の離型剤用分岐通路および加圧空
    気用分岐通路を形成し、前記マニホールドに、離型剤供
    給装置から離型剤が供給される離型剤供給口と、加圧空
    気供給装置から加圧空気が供給される加圧空気供給口と
    を形成すると共に、前記複数の離型剤用通路同士を相互
    に連通させかつ前記離型剤供給口に連通する離型剤用集
    合通路と、前記複数の加圧空気用通路同士を相互に連通
    させかつ前記加圧空気供給口に連通する加圧空気用集合
    通路とを形成したことを特徴とするスプレー装置。
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