JPH06104126A - 三相変圧器 - Google Patents

三相変圧器

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Publication number
JPH06104126A
JPH06104126A JP4251746A JP25174692A JPH06104126A JP H06104126 A JPH06104126 A JP H06104126A JP 4251746 A JP4251746 A JP 4251746A JP 25174692 A JP25174692 A JP 25174692A JP H06104126 A JPH06104126 A JP H06104126A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
stable
low
voltage
conductor
Prior art date
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Pending
Application number
JP4251746A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadao Wakatsuki
貞男 若月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP4251746A priority Critical patent/JPH06104126A/ja
Publication of JPH06104126A publication Critical patent/JPH06104126A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】安定巻線3を低圧巻線2の下部又は上部に設け
ることが出来ず、しかも密タップ巻線が使用されない変
圧器においても、安定巻線3を設けたために巻線や鉄心
の寸法や重量が殆ど増加することのないようにする。 【構成】安定巻線3の導体31を、同時に巻回されて並
列接続される複数の導体21〜26からなる低圧巻線2
と一緒に巻回することによって、安定巻線3を密タップ
巻線と一緒に巻回するのと同様に、安定巻線3が設けら
れたことによる巻線や鉄心の寸法の増大は実質的に無視
できる程度にしかならない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、配電系統に多く使用
される、高圧巻線、低圧巻線がともに星型結線でかつ中
性点が非接地もしくは高抵抗接地の三相変圧器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に三相変圧器において、高圧巻線
側,低圧巻線側とも星型結線の変圧器では、誘起電圧に
第三次高調波成分が含まれないようにするために、励磁
電流に含まれる第三次高調波成分を流すための三角結線
の三次巻線が設けられ、特に高圧側、低圧側ともに中性
点非接地か高抵抗接地の場合にはこの三次巻線には励磁
電流の第三次高調波成分だけしか流れないことから容量
の小さな巻線でよく、このような巻線のことを特に安定
巻線とよばれている。
【0003】図2は従来の巻線配置図である。この図に
おいて、1Aは高圧巻線、11Aはその主巻線、12A
はタップ巻線であり、2Aは低圧巻線、3Aは安定巻
線、5Aは鉄心である。主巻線11A,タップ巻線12
A、低圧巻線2Aはともに巻線高さが略同じで、その配
置は鉄心5を中心とする同心配置である。これらに対し
て安定巻線3Aは、低圧巻線2Aと同一半径位置と巻線
幅で構成されていて低圧巻線2Aの下部に配置されてい
る。
【0004】前述のごとく安定巻線3Aの容量は小さい
のでその巻線体格も小さくてよいことから、このように
低圧巻線2Aの下部に設けることができる。上部又は上
部と下部に分けて設けられる場合もある。このような構
成にすることにより安定巻線を設けたことによる他の巻
線や鉄心の寸法が増加することはない。この図2の構成
が不可能の場合があり、その一つは低圧巻線2Aの電圧
が高く対鉄心距離はもとより安定巻線3Aとの距離も大
きくとる必要があることから、結局安定巻線を低圧巻線
の下部に設けるだけの寸法を取れない場合であり、もう
一つは低圧巻線の端子リードを引き出すのに低圧巻線2
Aの下部に安定巻線があると邪魔になって端子リードの
引き出しが不可能になる場合である。
【0005】図3は従来の巻線構成の図2とは別の巻線
配置図であり、1Bは高圧巻線、11Bはその主巻線、
12Bはそのタップ巻線であり、2Bは低圧巻線、3B
は安定巻線、5Bは鉄心である。この図が第3図と異な
る点は安定巻線3Bが低圧巻線2Bや高圧巻線1Bとと
もに鉄心5Bを中心とする同心配置に構成されているこ
とであり、この安定巻線3Bの軸方向寸法としての巻線
高さ寸法も他の巻線と略同一の寸法にとられる。
【0006】この図の巻線構成は高圧巻線や低圧巻線の
中性点接地で三次巻線の容量が変圧器容量の3分の1の
大きさが必要な場合にも採用される3巻線変圧器の基本
的な巻線構成でもある。図3において、安定巻線3Bと
鉄心5B間の距離D34は主に鉄心を冷却するための冷却
ダクトを確保するための寸法であり、この冷却ダクト用
の寸法で安定巻線3Bと鉄心5B間との絶縁強度を充分
確保できるのが普通である。安定巻線3Bと低圧巻線2
Bとの間の距離D23は通常低圧巻線の電圧に応じた絶縁
強度を確保するために決められ、低圧巻線2Bと高圧巻
線11Bとの間の距離D12は高圧巻線の電圧に応じた絶
縁強度を確保するために決められる。
【0007】安定巻線3Bを同心配置に設けることによ
り、安定巻線3Bの幅寸法と距離D34の和の寸法分が大
きくなる。そのため、高圧巻線1Bと低圧巻線2Bの半
径が大きくなるばかりでなく鉄心5Bの寸法も増大し、
結果的に変圧器の寸法増大、重量増加になるという問題
がある。図2のように安定巻線3Aを低圧巻線2Aの下
部又は上部に設けることができないために、図3のよう
に安定巻線3Bも他の巻線と同様に同心配置にするため
に生ずる前述のような問題を解決するために、タップ巻
線と一緒に安定巻線を巻回するという考案がこの発明と
同じ出願人により提案されている(実開平1−1184
22号公報)。この考案は、負荷時タップ切り換えのた
めのタップ巻線を構成する密タップ巻線が複数本の導体
を並列にして同時に巻回する構造になっている点に着目
して、この密タップ巻線の導体と一緒に安定巻線の導体
を巻回したものである。安定巻線の導体の寸法を密タッ
プ巻線のそれと同じにすると、安定巻線の容量は1タッ
プ分の容量になる。
【0008】安定巻線を密タップ巻線と一緒に巻回する
ことによる密タップ巻線の巻線幅の増加は僅かである
し、その増加分も密タップ巻線が最外径側にあるために
他の巻線の半径方向寸法の増大に寄与しないので、実質
的に巻線や鉄心の寸法の増大分は無視できる程度に小さ
い。。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、安定巻
線を密タップ巻線と一緒に巻回する構成を採用すること
によって、安定巻線を低圧巻線の下部又は上部に設ける
ことができない場合でも実質的に巻線や鉄心の寸法の増
大は無視できるのであるが、密タップ巻線がない場合、
すなわち、負荷時タップ切り換え機能を持たない変圧器
の場合には安定巻線を一緒に巻回する巻線がないために
密タップ巻線と一緒に安定巻線を巻回する構成が適用で
きないという問題がある。
【0010】この発明の目的は、このような問題を解決
し、安定巻線を低圧巻線の下部もしくは上部に設けるこ
とが出来ず、しかも密タップ巻線が使用されない変圧器
においても、安定巻線を設けても巻線や鉄心の寸法や重
量の増加が殆どない三相変圧器を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明によれば、高圧巻線、低圧巻線がともに星
型結線でかつ中性点が非接地もしくは高抵抗接地の変圧
器に設けられる安定巻線を備えた三相変圧器において、
前記低圧巻線が複数の導体が同時に巻回されて並列接続
される巻線であり、安定巻線の導体を、前記低圧巻線の
導体と一緒に巻回してなるものとし、また、低圧巻線
が、多並列円筒巻線、又は、ヘリカルコイルであるもの
とする。
【0012】
【作用】この発明の構成において、安定巻線の導体を、
同時に巻回されて並列接続される複数の導体からなる低
圧巻線に一緒に巻回することによって、安定巻線を密タ
ップ巻線と一緒に巻回するのと同様に、安定巻線が設け
られたことによる巻線や鉄心の寸法の増大は実質的に無
視できる程度の僅かな量になる。
【0013】
【実施例】以下この発明を実施例に基づいて説明する。
図1はこの発明の実施例を示す低圧巻線に安定巻線を一
緒に巻回した巻線の立面図である。この図において、低
圧巻線2は6本の導体21,22,23,24,25,
26からなり、安定巻線3は1本の導体31からなって
いて、これら導体21〜26及び31が一緒に巻回され
ている。この図では1本の導体を1本の線で表し、低圧
巻線3の導体31は特に太い線で表している。実際の導
体は全て同じ寸法のものを使用するか、導体の半径方向
寸法である厚みが同じで軸方向寸法である導体幅が異な
った寸法のものを使用する。低圧巻線2と安定巻線3と
の容量比に応じてこのような導体寸法が決定されるが、
導体21〜26,31の全てを同じ寸法にすると、低圧
巻線2が6本に対して安定巻線3は1本の導体からなる
ことから、安定巻線3の容量は低圧巻線2のそれの6分
の1となる。これよりも安定巻線3の容量が小さくてよ
いときには導体aの導体幅を小さくする。また、容量を
大きくするには導体幅を大きくするか導体本数を2本に
する。
【0014】図1に示した低圧巻線2は多並列円筒巻線
と称される巻線の種類であるが、複数本の導体を一緒に
巻回する主に低電圧、大電流に適した巻線の種類として
はこの他に、図1の巻線を多層にした円筒巻線やヘリカ
ルコイルと称されているコイルがある。この発明におい
て、安定巻線を一緒に巻回する低圧巻線として図1のよ
うな多並列円筒巻線だけではなく前述のよう他の巻線に
適用することもできる。
【0015】このような、並列導体数の多い巻線は前述
のように大電流ではあるが低電圧なので低圧巻線2の導
体21〜26と安定巻線3の導体31との間の絶縁はそ
れぞれの導体を被覆する被覆絶縁で充分であり、これが
不充分のときには導体31だけに特に厚く被覆絶縁を施
すことによって解決することができる。一般には、安定
巻線3の巻線体格は必要とする巻線容量に比べて大きく
なるのが普通なので冷却を殆ど考慮する必要のない場合
が多く、したがって、導体31の被覆絶縁を厚くしても
僅かに巻線寸法が増大するだけで実質的な他への影響は
ない。
【0016】図1のように低圧巻線2に安定巻線3を一
緒に巻回してしまうので、前述の公報と同様に、安定巻
線を設けることによる寸法の増大は実質的に無視できる
ことから、変圧器の寸法、重量増大、無負荷損、負荷損
の増大などの問題が生ずることはない。
【0017】
【発明の効果】この発明は前述のように、安定巻線の導
体を、同時に巻回されて並列接続される複数の導体から
なる低圧巻線と一緒に巻回することによって、安定巻線
を密タップ巻線と一緒に巻回するのと同様に、安定巻線
が設けられたことによる巻線や鉄心の寸法の増大は実質
的に無視できる程度になるので、低圧巻線の下部又は上
部に安定巻線を設けることができず、しかも密タップ巻
線が設けられない変圧器の場合でも、安定巻線を設ける
ことによる変圧器の寸法や重量の増大、効率の低下など
が回避できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す低圧巻線と安定巻線の
立面図
【図2】従来の巻線配置図
【図3】図2とは別の従来の巻線配置図
【符号の説明】
1A 高圧巻線 11A 主巻線 12A タップ巻線 2A 低圧巻線 3A 安定巻線 1B 高圧巻線 11B 主巻線 12B タップ巻線 2B 低圧巻線 3B 安定巻線 2 低圧巻線 21 導体 22 導体 23 導体 24 導体 25 導体 26 導体 3 安定巻線 31 導体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高圧巻線、低圧巻線がともに星型結線でか
    つ中性点が非接地もしくは高抵抗接地の変圧器に設けら
    れる安定巻線を備えた三相変圧器において、前記低圧巻
    線が複数の導体が同時に巻回されて並列接続される巻線
    であり、安定巻線の導体を、前記低圧巻線の導体と一緒
    に巻回してなることを特徴とする三相変圧器。
  2. 【請求項2】低圧巻線が、多並列円筒巻線であることを
    特徴とする請求項1記載の三相変圧器。
  3. 【請求項3】低圧巻線が、ヘリカルコイルであることを
    特徴とする請求項1記載の三相変圧器。
JP4251746A 1992-09-22 1992-09-22 三相変圧器 Pending JPH06104126A (ja)

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JP4251746A JPH06104126A (ja) 1992-09-22 1992-09-22 三相変圧器

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JP4251746A JPH06104126A (ja) 1992-09-22 1992-09-22 三相変圧器

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JPH06104126A true JPH06104126A (ja) 1994-04-15

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ID=17227314

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4251746A Pending JPH06104126A (ja) 1992-09-22 1992-09-22 三相変圧器

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107068354A (zh) * 2016-12-30 2017-08-18 上海意兰可电力电子设备有限公司 三相共模电抗器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107068354A (zh) * 2016-12-30 2017-08-18 上海意兰可电力电子设备有限公司 三相共模电抗器

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