JPH06310350A - 異容量負荷三相単相スコット結線変圧器 - Google Patents
異容量負荷三相単相スコット結線変圧器Info
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- JPH06310350A JPH06310350A JP5100603A JP10060393A JPH06310350A JP H06310350 A JPH06310350 A JP H06310350A JP 5100603 A JP5100603 A JP 5100603A JP 10060393 A JP10060393 A JP 10060393A JP H06310350 A JPH06310350 A JP H06310350A
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 重量と損失の低減、設置スペースの縮小化が
図られた異容量負荷三相単相スコット結線変圧器を提供
する。 【構成】 鉄心１に一次巻線２Ｕ、２Ｖ、２Ｗおよび二
次巻線３ｕ、３ｖ、３ｗを巻装した三相変圧器４と、主
座変圧器５の鉄心に主座一次巻線７および主座二次巻線
８を巻装するとともにＴ座変圧器９の鉄心にＴ座一次巻
線１１およびＴ座二次巻線１２を巻装したスコット結線
変圧器１３とからなり、前記三相変圧器４の一次巻線２
Ｕ、２Ｖ、２Ｗとスコット結線変圧器１３の主座一次巻
線７およびＴ座一次巻線１１とからなる一次巻線を三相
並列に接続し、三相変圧器４の二次巻線３ｕ、３ｖ、３
ｗから三相出力を、スコット結線変圧器１３の主座二次
巻線８とＴ座二次巻線１２とから二相の単相出力を得る
ようにした異容量負荷三相単相スコット結線変圧器であ
る。
図られた異容量負荷三相単相スコット結線変圧器を提供
する。 【構成】 鉄心１に一次巻線２Ｕ、２Ｖ、２Ｗおよび二
次巻線３ｕ、３ｖ、３ｗを巻装した三相変圧器４と、主
座変圧器５の鉄心に主座一次巻線７および主座二次巻線
８を巻装するとともにＴ座変圧器９の鉄心にＴ座一次巻
線１１およびＴ座二次巻線１２を巻装したスコット結線
変圧器１３とからなり、前記三相変圧器４の一次巻線２
Ｕ、２Ｖ、２Ｗとスコット結線変圧器１３の主座一次巻
線７およびＴ座一次巻線１１とからなる一次巻線を三相
並列に接続し、三相変圧器４の二次巻線３ｕ、３ｖ、３
ｗから三相出力を、スコット結線変圧器１３の主座二次
巻線８とＴ座二次巻線１２とから二相の単相出力を得る
ようにした異容量負荷三相単相スコット結線変圧器であ
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、変圧器に関し、特にビ
ル受変電設備電源用などに使用する異容量負荷三相単相
スコット結線変圧器の結線および構造に関するものであ
る。
ル受変電設備電源用などに使用する異容量負荷三相単相
スコット結線変圧器の結線および構造に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】ビル受変電設備の電源である中小形変圧
器は、ビル建屋の諸条件から設置スペースの制約を受
け、コンパクト化が求められている。そして、変圧器を
単体で設置する場合でも、遮断器、開閉器やヒューズな
どの他の機器との複合化した場合でも変圧器のコンパク
ト化が求められている。
器は、ビル建屋の諸条件から設置スペースの制約を受
け、コンパクト化が求められている。そして、変圧器を
単体で設置する場合でも、遮断器、開閉器やヒューズな
どの他の機器との複合化した場合でも変圧器のコンパク
ト化が求められている。
【０００３】最近、ビル設備もインテリジェント化が進
み、変圧器も中小容量の変圧器を各階に分散配置する傾
向にある。変圧器の負荷も従来の電灯、動力（冷暖房）
負荷に加え、ＯＡ機器負荷すなわち単相負荷が増大し
て、三相、単相負荷のバランスが取りにくくなってい
る。一般に電灯などへ供給する単相１００Ｖと、動力な
どへ供給する三相２００Ｖとがあり、各階に分散する変
圧器では、通常、一次電圧は６ｋＶ、二次電圧は２１０
−１５０Ｖで、容量は１００〜５００ｋＶＡ程度が多
く、Ｙ−ΔまたはΔ−Ｙ結線が多く用いられている。三
相負荷と単相負荷を１台の変圧器で同時使用するか、ま
たは、三相変圧器と単相変圧器を別々に設置して対応し
ている。
み、変圧器も中小容量の変圧器を各階に分散配置する傾
向にある。変圧器の負荷も従来の電灯、動力（冷暖房）
負荷に加え、ＯＡ機器負荷すなわち単相負荷が増大し
て、三相、単相負荷のバランスが取りにくくなってい
る。一般に電灯などへ供給する単相１００Ｖと、動力な
どへ供給する三相２００Ｖとがあり、各階に分散する変
圧器では、通常、一次電圧は６ｋＶ、二次電圧は２１０
−１５０Ｖで、容量は１００〜５００ｋＶＡ程度が多
く、Ｙ−ΔまたはΔ−Ｙ結線が多く用いられている。三
相負荷と単相負荷を１台の変圧器で同時使用するか、ま
たは、三相変圧器と単相変圧器を別々に設置して対応し
ている。
【０００４】図５は三相負荷と単相負荷を普通三相変圧
器１台で同時使用する従来の異容量負荷変圧器の結線の
一例を示す結線図で、低圧側の異容量負荷の全容量が５
００ｋＶＡで、動力負荷は三相２１０Ｖで８０ｋＶＡ
（ｕ−ｖ−ｗ）、電灯負荷は単相２１０Ｖで１２０ｋＶ
Ａ（ｕ−ｖおよびｖ−ｗ）、ＯＡ負荷は単相１０５Ｖで
３００ｋＶＡ（ｗ−ｎおよびｎ−ｕ）、高圧側の電圧
６．３００Ｖの場合を示す。図５において、高圧側の一
次巻線２６はＹ結線（Ｕ、Ｖ、Ｗ）で、低圧側の二次巻
線２７はΔ結線でｕ、ｗ相の中央部に端子ｎを設けてあ
る。低圧側は端子ｕ、ｖ、ｗから２１０Ｖの三相出力が
得られ、端子ｗとｎおよびｎとｕから単相３線式１０５
Ｖの単相出力が得られる。
器１台で同時使用する従来の異容量負荷変圧器の結線の
一例を示す結線図で、低圧側の異容量負荷の全容量が５
００ｋＶＡで、動力負荷は三相２１０Ｖで８０ｋＶＡ
（ｕ−ｖ−ｗ）、電灯負荷は単相２１０Ｖで１２０ｋＶ
Ａ（ｕ−ｖおよびｖ−ｗ）、ＯＡ負荷は単相１０５Ｖで
３００ｋＶＡ（ｗ−ｎおよびｎ−ｕ）、高圧側の電圧
６．３００Ｖの場合を示す。図５において、高圧側の一
次巻線２６はＹ結線（Ｕ、Ｖ、Ｗ）で、低圧側の二次巻
線２７はΔ結線でｕ、ｗ相の中央部に端子ｎを設けてあ
る。低圧側は端子ｕ、ｖ、ｗから２１０Ｖの三相出力が
得られ、端子ｗとｎおよびｎとｕから単相３線式１０５
Ｖの単相出力が得られる。
【０００５】図６は従来のスコット結線変圧器の結線を
示す結線図で、図６において、主座変圧器２８の主座一
次巻線２９の中点Ｎと、Ｔ座変圧器３０のＴ座一次巻線
３１の一端Ｕとを接続し、Ｔ座変圧器３０のＴ座一次巻
線３１の√３／２＝０．８６６の点に設けた口出線の端
子Ｖと主座変圧器２８の主座一次巻線２９の端子Ｕ、Ｗ
をそれぞれ三相電源に接続する。主座変圧器２８の主座
二次巻線３２の両端の端子ｖとｗおよびＴ座変圧器３０
のＴ座二次巻線３３の両端の端子ｕとｎから二相の単相
を得るのである。以上は単相２線式の場合について説明
したが、端子ｖとｗの中間点および端子ｕとｎの中間点
から口出線を引出せば単相３線式とすることができる。
示す結線図で、図６において、主座変圧器２８の主座一
次巻線２９の中点Ｎと、Ｔ座変圧器３０のＴ座一次巻線
３１の一端Ｕとを接続し、Ｔ座変圧器３０のＴ座一次巻
線３１の√３／２＝０．８６６の点に設けた口出線の端
子Ｖと主座変圧器２８の主座一次巻線２９の端子Ｕ、Ｗ
をそれぞれ三相電源に接続する。主座変圧器２８の主座
二次巻線３２の両端の端子ｖとｗおよびＴ座変圧器３０
のＴ座二次巻線３３の両端の端子ｕとｎから二相の単相
を得るのである。以上は単相２線式の場合について説明
したが、端子ｖとｗの中間点および端子ｕとｎの中間点
から口出線を引出せば単相３線式とすることができる。
【０００６】スコット結線変圧器は上記のように、主座
変圧器とＴ座変圧器とから構成されるが、主座変圧器と
Ｔ座変圧器の鉄心は単相二脚方式と単相一脚方式（セン
ターコア方式）とがあるが、図７は従来のスコット結線
変圧器の鉄心と巻線の構造を示す正面断面図で、Ｔ座変
圧器の上に主座変圧器を配置した単相二脚方式の場合を
示している。図７において、主座変圧器２８の下にＴ座
変圧器３０を配置し、上部の主座変圧器２８の鉄心３４
の二つの脚３５および３６に主座二次巻線３２および主
座一次巻線２９を巻装し、前記鉄心３４の二つの脚３５
および３６は上ヨーク３７および下ヨーク３８とにより
接続されて単相二脚方式の鉄心を構成している。下部の
Ｔ座変圧器３０の鉄心３９の二つの脚４０および４１に
Ｔ座二次巻線３３とＴ座一次巻線３１を巻装し、前記鉄
心３９の二つの脚４０および４１は上ヨーク４２および
下ヨーク４３とにより接続されて単相二脚方式の鉄心を
構成している。この場合に主座変圧器２８の下ヨーク３
８とＴ座変圧器３０の上ヨーク４２がそれぞれ設けられ
ているので、高さが高くなっている。
変圧器とＴ座変圧器とから構成されるが、主座変圧器と
Ｔ座変圧器の鉄心は単相二脚方式と単相一脚方式（セン
ターコア方式）とがあるが、図７は従来のスコット結線
変圧器の鉄心と巻線の構造を示す正面断面図で、Ｔ座変
圧器の上に主座変圧器を配置した単相二脚方式の場合を
示している。図７において、主座変圧器２８の下にＴ座
変圧器３０を配置し、上部の主座変圧器２８の鉄心３４
の二つの脚３５および３６に主座二次巻線３２および主
座一次巻線２９を巻装し、前記鉄心３４の二つの脚３５
および３６は上ヨーク３７および下ヨーク３８とにより
接続されて単相二脚方式の鉄心を構成している。下部の
Ｔ座変圧器３０の鉄心３９の二つの脚４０および４１に
Ｔ座二次巻線３３とＴ座一次巻線３１を巻装し、前記鉄
心３９の二つの脚４０および４１は上ヨーク４２および
下ヨーク４３とにより接続されて単相二脚方式の鉄心を
構成している。この場合に主座変圧器２８の下ヨーク３
８とＴ座変圧器３０の上ヨーク４２がそれぞれ設けられ
ているので、高さが高くなっている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
図５に示す結線の異容量変圧器から異容量負荷を低圧側
からとった場合、変圧器の高、低圧巻線容量は「各相を
流れる分流電流」や「各相インピーダンスの平衡化」な
どを考慮して設計するが、その容量は全負荷容量５００
ｋＶＡに対し、実質、約９００ｋＶＡ程度になる。この
ため、変圧器の外形寸法は幅寸法と奥行寸法が大きくな
り、設置スペースと重量の増大し、材料の増加、損失の
増大となっている。
図５に示す結線の異容量変圧器から異容量負荷を低圧側
からとった場合、変圧器の高、低圧巻線容量は「各相を
流れる分流電流」や「各相インピーダンスの平衡化」な
どを考慮して設計するが、その容量は全負荷容量５００
ｋＶＡに対し、実質、約９００ｋＶＡ程度になる。この
ため、変圧器の外形寸法は幅寸法と奥行寸法が大きくな
り、設置スペースと重量の増大し、材料の増加、損失の
増大となっている。
【０００８】また、三相負荷を三相変圧器で供給し、単
相負荷をスコット結線変圧器で供給するようにそれぞれ
別々に設置した場合には、設置スペースが大きく部品
（ブッシング、リード線）の共通化や、タンク、放熱器
等の共用化がされていなかった。
相負荷をスコット結線変圧器で供給するようにそれぞれ
別々に設置した場合には、設置スペースが大きく部品
（ブッシング、リード線）の共通化や、タンク、放熱器
等の共用化がされていなかった。
【０００９】本発明は以上のような点に鑑みてなされた
もので、重量と損失の低減、設置スペースの縮小化が図
られた異容量負荷三相単相スコット結線変圧器を提供す
ることを目的とする。
もので、重量と損失の低減、設置スペースの縮小化が図
られた異容量負荷三相単相スコット結線変圧器を提供す
ることを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明の異容量負荷三相
単相スコット結線変圧器は、鉄心に一次巻線および二次
巻線を巻装してなる三相変圧器と、主座変圧器の鉄心に
主座一次巻線および主座二次巻線を巻装するとともにＴ
座変圧器の鉄心にＴ座一次巻線およびＴ座二次巻線を巻
装してなるスコット結線変圧器とからなり、前記三相変
圧器の一次巻線とスコット結線変圧器の一次巻線を三相
並列に接続し、三相変圧器の二次巻線から三相出力を、
スコット結線変圧器の二次巻線から二相の単相出力を得
るようにし、この三相変圧器とスコット結線変圧器とを
上下に配置して一体化することによって床面積の減少を
図り、さらに下部に配置したスコット変圧器の主座変圧
器とＴ座変圧器を上下に配置してヨーク部を共通とする
ことにより、高さの低減を図り、変圧器の設置スペース
と重量と変圧器損失の低減を図る。
単相スコット結線変圧器は、鉄心に一次巻線および二次
巻線を巻装してなる三相変圧器と、主座変圧器の鉄心に
主座一次巻線および主座二次巻線を巻装するとともにＴ
座変圧器の鉄心にＴ座一次巻線およびＴ座二次巻線を巻
装してなるスコット結線変圧器とからなり、前記三相変
圧器の一次巻線とスコット結線変圧器の一次巻線を三相
並列に接続し、三相変圧器の二次巻線から三相出力を、
スコット結線変圧器の二次巻線から二相の単相出力を得
るようにし、この三相変圧器とスコット結線変圧器とを
上下に配置して一体化することによって床面積の減少を
図り、さらに下部に配置したスコット変圧器の主座変圧
器とＴ座変圧器を上下に配置してヨーク部を共通とする
ことにより、高さの低減を図り、変圧器の設置スペース
と重量と変圧器損失の低減を図る。
【００１１】
【作用】本発明の異容量負荷三相単相スコット結線変圧
器は、三相変圧器とスコット結線変圧器とを組合わて構
成されているので、重量や損失の低減が図れ、三相変圧
器とスコット結線変圧器を上下に配置し一体化すること
により床面積が縮小され、また、下段に配置したスコッ
ト変圧器の主座変圧器とＴ座変圧器のヨークを共通ヨー
クとして共用することにより高さが低減され、変圧器の
損失と重量および設置スペースがさらに低減される。
器は、三相変圧器とスコット結線変圧器とを組合わて構
成されているので、重量や損失の低減が図れ、三相変圧
器とスコット結線変圧器を上下に配置し一体化すること
により床面積が縮小され、また、下段に配置したスコッ
ト変圧器の主座変圧器とＴ座変圧器のヨークを共通ヨー
クとして共用することにより高さが低減され、変圧器の
損失と重量および設置スペースがさらに低減される。
【００１２】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
説明する。
説明する。
【００１３】図１は本発明の異容量負荷三相単相スコッ
ト結線変圧器の実施例の結線を示す結線図で、単相二次
巻線を二相の単相３線式とした場合を示しているが、二
相の単相２線式でも実施できる。また、図２は同じく本
発明の異容量負荷三相単相スコット結線変圧器の一実施
例の鉄心と巻線の構成を示す正面断面図で、スコット結
線変圧器は単相二脚方式の鉄心の場合を示しているが、
単相一脚方式（センターコア）の場合でも実施できる。
ト結線変圧器の実施例の結線を示す結線図で、単相二次
巻線を二相の単相３線式とした場合を示しているが、二
相の単相２線式でも実施できる。また、図２は同じく本
発明の異容量負荷三相単相スコット結線変圧器の一実施
例の鉄心と巻線の構成を示す正面断面図で、スコット結
線変圧器は単相二脚方式の鉄心の場合を示しているが、
単相一脚方式（センターコア）の場合でも実施できる。
【００１４】図１および図２において、鉄心１の各鉄心
脚に一次巻線２Ｕ、２Ｖ、２Ｗおよび二次巻線３ｕ、３
ｖ、３ｗを巻装した三相変圧器４と、主座変圧器５の鉄
心６に主座一次巻線７および単相３線式の主座二次巻線
８を巻装するとともにＴ座変圧器９の鉄心１０にＴ座一
次巻線１１および単相３線式のＴ座二次巻線１２を巻装
して結線としたスコット結線変圧器１３とからなり、前
記三相変圧器４の一次巻線２Ｕ、２Ｖ、２Ｗの端子Ｕ、
Ｖ、Ｗと、スコット結線変圧器１３の主座一次巻線７の
端子Ｖ、ＷおよびＴ座一次巻線１１の端子Ｕとを三相並
列に接続し、前記三相変圧器４の二次巻線３ｕ、３ｖ、
３ｗの端子ｕ、ｖ、ｗから三相出力を、前記スコット結
線変圧器１３の単相３線式の主座二次巻線８の端子ｖ
1 、ｍ1 、ｗ1 および単相３線式のＴ座二次巻線１２の
ｖ1 、ｌ1 、ｎ 1から二相の単相３線式出力を得るよう
になっている。このように主座変圧器５とＴ座変圧器９
を上下に配置としてスコット結線変圧器１３を構成し、
このスコット結線変圧器１３の上に三相変圧器４を載置
し、図１に示すように結線し、前記三相変圧器４とスコ
ット結線変圧器１３とを同一のタンクまたは同一のケー
スに収納して、異容量負荷三相単相スコット結線変圧器
を構成する。これによって、幅方向および奥行方向の寸
法が縮小でき、設置スペースが大幅に低減できる。以上
は主座変圧器５を上に、Ｔ座変圧器９を下に配置した場
合について説明したが、逆にＴ座変圧器９を上に、主座
変圧器５を下に配置してもよい。また、上に三相変圧器
４を、下にスコット結線変圧器１３を配置した場合につ
いて説明したが、三相負荷が多く、単相負荷が少ない場
合には、上にスコット結線変圧器１３を、下にスコット
三相変圧器４を配置して実施してもよい。
脚に一次巻線２Ｕ、２Ｖ、２Ｗおよび二次巻線３ｕ、３
ｖ、３ｗを巻装した三相変圧器４と、主座変圧器５の鉄
心６に主座一次巻線７および単相３線式の主座二次巻線
８を巻装するとともにＴ座変圧器９の鉄心１０にＴ座一
次巻線１１および単相３線式のＴ座二次巻線１２を巻装
して結線としたスコット結線変圧器１３とからなり、前
記三相変圧器４の一次巻線２Ｕ、２Ｖ、２Ｗの端子Ｕ、
Ｖ、Ｗと、スコット結線変圧器１３の主座一次巻線７の
端子Ｖ、ＷおよびＴ座一次巻線１１の端子Ｕとを三相並
列に接続し、前記三相変圧器４の二次巻線３ｕ、３ｖ、
３ｗの端子ｕ、ｖ、ｗから三相出力を、前記スコット結
線変圧器１３の単相３線式の主座二次巻線８の端子ｖ
1 、ｍ1 、ｗ1 および単相３線式のＴ座二次巻線１２の
ｖ1 、ｌ1 、ｎ 1から二相の単相３線式出力を得るよう
になっている。このように主座変圧器５とＴ座変圧器９
を上下に配置としてスコット結線変圧器１３を構成し、
このスコット結線変圧器１３の上に三相変圧器４を載置
し、図１に示すように結線し、前記三相変圧器４とスコ
ット結線変圧器１３とを同一のタンクまたは同一のケー
スに収納して、異容量負荷三相単相スコット結線変圧器
を構成する。これによって、幅方向および奥行方向の寸
法が縮小でき、設置スペースが大幅に低減できる。以上
は主座変圧器５を上に、Ｔ座変圧器９を下に配置した場
合について説明したが、逆にＴ座変圧器９を上に、主座
変圧器５を下に配置してもよい。また、上に三相変圧器
４を、下にスコット結線変圧器１３を配置した場合につ
いて説明したが、三相負荷が多く、単相負荷が少ない場
合には、上にスコット結線変圧器１３を、下にスコット
三相変圧器４を配置して実施してもよい。
【００１５】先に述べたように、スコット結線変圧器は
主座変圧器とＴ座変圧器とから構成されるが、主座変圧
器およびＴ座変圧器の鉄心は、単相二脚方式と単相一脚
方式（センターコア方式）とがあるが、図３は単相二脚
方式とした場合を示しているが、単相一脚方式（センタ
ーコア方式）の場合でも実施できる。
主座変圧器とＴ座変圧器とから構成されるが、主座変圧
器およびＴ座変圧器の鉄心は、単相二脚方式と単相一脚
方式（センターコア方式）とがあるが、図３は単相二脚
方式とした場合を示しているが、単相一脚方式（センタ
ーコア方式）の場合でも実施できる。
【００１６】図３は本発明のスコット結線変圧器の実施
例における単相二脚方式の場合の鉄心と巻線の構造を示
す正面断面図で、図３において、スコット結線変圧器１
４は主座変圧器１５の下部にＴ座変圧器１６を配置し、
主座変圧器１４の鉄心１７の二つの鉄心脚１８および１
９に主座二次巻線８および主座一次巻線７を巻装し、Ｔ
座変圧器１６の鉄心２０の二つの鉄心脚２１および２２
にＴ座二次巻線１２とＴ座一次巻線１１を巻装する。主
座変圧器１５の鉄心１７の二つの鉄心脚１８および１９
の上部は上ヨーク２３により接続し、Ｔ座変圧器１６の
鉄心２０の二つの鉄心脚２１および２２の下部は下ヨー
ク２４により接続する。そして、従来の上部の主座変圧
器の下部ヨークと下部のＴ座変圧器の上部ヨークとを共
通化した共通ヨーク２５により主座変圧器１５の鉄心の
二つの鉄心脚１８および１９を接続するとともに、Ｔ座
変圧器１６の鉄心２０の二つの鉄心脚２１および２２の
上部も共通ヨーク２５により接続する。
例における単相二脚方式の場合の鉄心と巻線の構造を示
す正面断面図で、図３において、スコット結線変圧器１
４は主座変圧器１５の下部にＴ座変圧器１６を配置し、
主座変圧器１４の鉄心１７の二つの鉄心脚１８および１
９に主座二次巻線８および主座一次巻線７を巻装し、Ｔ
座変圧器１６の鉄心２０の二つの鉄心脚２１および２２
にＴ座二次巻線１２とＴ座一次巻線１１を巻装する。主
座変圧器１５の鉄心１７の二つの鉄心脚１８および１９
の上部は上ヨーク２３により接続し、Ｔ座変圧器１６の
鉄心２０の二つの鉄心脚２１および２２の下部は下ヨー
ク２４により接続する。そして、従来の上部の主座変圧
器の下部ヨークと下部のＴ座変圧器の上部ヨークとを共
通化した共通ヨーク２５により主座変圧器１５の鉄心の
二つの鉄心脚１８および１９を接続するとともに、Ｔ座
変圧器１６の鉄心２０の二つの鉄心脚２１および２２の
上部も共通ヨーク２５により接続する。
【００１７】このように、上部の主座変圧器１５の下部
ヨークと下部のＴ座変圧器１６の上部ヨークとを共通化
した共通ヨーク２５とすることにより、共通ヨーク２５
の高さ方向の幅に加え、上部の主座変圧器の下部ヨーク
と下部のＴ座変圧器の上部ヨークの間隔の分だけ全体の
高さが低くなり、ヨークの部分の重量が低減されるの
で、変圧器の重量の低減、寸法の縮小化ができる。
ヨークと下部のＴ座変圧器１６の上部ヨークとを共通化
した共通ヨーク２５とすることにより、共通ヨーク２５
の高さ方向の幅に加え、上部の主座変圧器の下部ヨーク
と下部のＴ座変圧器の上部ヨークの間隔の分だけ全体の
高さが低くなり、ヨークの部分の重量が低減されるの
で、変圧器の重量の低減、寸法の縮小化ができる。
【００１８】図４は本発明の異容量負荷三相単相スコッ
ト結線変圧器の他の実施例の鉄心と巻線の構成を示す正
面断面図で、図４において、前記の図３で説明したよう
に主座変圧器１５とＴ座変圧器１６を上下に配置してス
コット結線変圧器１４を構成し、このスコット結線変圧
器１４の上に三相変圧器４を載置し、図１の結線図に示
すように結線して異容量負荷三相単相スコット結線変圧
器を構成している。これにより変圧器の幅方向および奥
行方向の寸法が縮小でき、設置スペースが大幅に低減で
きる。
ト結線変圧器の他の実施例の鉄心と巻線の構成を示す正
面断面図で、図４において、前記の図３で説明したよう
に主座変圧器１５とＴ座変圧器１６を上下に配置してス
コット結線変圧器１４を構成し、このスコット結線変圧
器１４の上に三相変圧器４を載置し、図１の結線図に示
すように結線して異容量負荷三相単相スコット結線変圧
器を構成している。これにより変圧器の幅方向および奥
行方向の寸法が縮小でき、設置スペースが大幅に低減で
きる。
【００１９】
【発明の効果】以上述べたように、 （１）三相変圧器とスコット結線変圧器とを組合わせて
共通のタンク（油入またはガス絶縁変圧器の場合）また
はケース（モールドまたは乾式変圧器の場合）に収納す
ることにより、三相変圧器で異容量負荷をとる時のよう
な実質的に容量を増やす必要がなく、変圧器の重量や損
失の低減が図れる。
共通のタンク（油入またはガス絶縁変圧器の場合）また
はケース（モールドまたは乾式変圧器の場合）に収納す
ることにより、三相変圧器で異容量負荷をとる時のよう
な実質的に容量を増やす必要がなく、変圧器の重量や損
失の低減が図れる。
【００２０】（２）三相変圧器とスコット結線変圧器と
を上下に配置し一体化することにより、 設置スペ
ースの縮小化ができる。
を上下に配置し一体化することにより、 設置スペ
ースの縮小化ができる。
【００２１】（３）下段に配置したスコット変圧器の主
座変圧器とＴ座変圧器を、上下に配置しヨーク部を共通
としたことにより、従来のスコット変圧器に比べ、高
さ、 重量および損失の低減が実現できる。
座変圧器とＴ座変圧器を、上下に配置しヨーク部を共通
としたことにより、従来のスコット変圧器に比べ、高
さ、 重量および損失の低減が実現できる。
【００２２】などの優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の異容量負荷三相単相スコット結線変圧
器の実施例の結線を示す結線図。
器の実施例の結線を示す結線図。
【図２】本発明の異容量負荷三相単相スコット結線変圧
器の一実施例の鉄心と巻線の構成を示す正面断面図。
器の一実施例の鉄心と巻線の構成を示す正面断面図。
【図３】本発明のスコット結線変圧器の実施例の単相二
脚方式の場合の鉄心と巻線の構造を示す正面断面図。
脚方式の場合の鉄心と巻線の構造を示す正面断面図。
【図４】本発明の異容量負荷三相単相スコット結線変圧
器の他の実施例の鉄心と巻線の構成を示す正面断面図。
器の他の実施例の鉄心と巻線の構成を示す正面断面図。
【図５】従来の異容量負荷三相単相変圧器の結線を示す
結線図。
結線図。
【図６】従来のスコット結線変圧器の結線を示す結線
図。
図。
【図７】従来のスコット結線変圧器の鉄心と巻線の構造
を示す正面断面図。
を示す正面断面図。
１…三相変圧器の鉄心 ２Ｕ、２Ｖ、２Ｗ…三相変圧器の一次巻線 ３ｕ、２ｖ、２ｗ…三相変圧器の二次巻線 ４…三相変圧器 ５、１５…主座変圧器 ６、１７…主座変圧器の鉄心 ７…主座一次巻線 ８…主座二次巻線 ９、１６…Ｔ座変圧器 １０、２０…Ｔ座変圧器の鉄心 １１…Ｔ座一次巻線 １２…Ｔ座二次巻線 １３、１４…スコット結線変圧器 １８、１９…主座変圧器の鉄心脚 ２１、２２…Ｔ座変圧器の鉄心脚 ２３…主座変圧器の上ヨーク ２４…Ｔ座変圧器の下ヨーク ２５…共通ヨーク
Claims (4)
- 【請求項１】 鉄心に一次巻線および二次巻線を巻装し
てなる三相変圧器と、主座変圧器の鉄心に主座一次巻線
および主座二次巻線を巻装するとともにＴ座変圧器の鉄
心にＴ座一次巻線およびＴ座二次巻線を巻装してなるス
コット結線変圧器とからなり、前記三相変圧器の一次巻
線とスコット結線変圧器の一次巻線を三相並列に接続
し、三相変圧器の二次巻線から三相出力を、スコット結
線変圧器の二次巻線から二相の単相出力を得るようにし
たことを特徴とする異容量負荷三相単相スコット結線変
圧器。 - 【請求項２】 主座変圧器とＴ座変圧器を上下に配置と
したスコット結線変圧器の上に三相変圧器を載置してな
ることを特徴とする請求項１に記載の異容量負荷三相単
相スコット結線変圧器。 - 【請求項３】 主座変圧器とＴ座変圧器を上下に配置す
るとともに前記主座変圧器とＴ座変圧器のヨークを共通
ヨークとして共用してなることを特徴とするスコット結
線変圧器。 - 【請求項４】 請求項３に記載のスコット結線変圧器の
上に、三相変圧器を載置したことを特徴とする請求項１
に記載の異容量負荷三相単相スコット結線変圧器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5100603A JPH06310350A (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | 異容量負荷三相単相スコット結線変圧器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5100603A JPH06310350A (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | 異容量負荷三相単相スコット結線変圧器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06310350A true JPH06310350A (ja) | 1994-11-04 |
Family
ID=14278446
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5100603A Pending JPH06310350A (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | 異容量負荷三相単相スコット結線変圧器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06310350A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1990000299A1 (en) * | 1988-07-01 | 1990-01-11 | Sony Corporation | Optical recording medium and a method of producing the same |
| CN103050262A (zh) * | 2012-12-25 | 2013-04-17 | 保定天威集团(江苏)五洲变压器有限公司 | 三相变单相变压器 |
| JP2014087086A (ja) * | 2012-10-19 | 2014-05-12 | Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp | 無停電電源装置 |
| JP2019040934A (ja) * | 2017-08-23 | 2019-03-14 | レシップホールディングス株式会社 | スコットトランスおよび車両 |
-
1993
- 1993-04-27 JP JP5100603A patent/JPH06310350A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1990000299A1 (en) * | 1988-07-01 | 1990-01-11 | Sony Corporation | Optical recording medium and a method of producing the same |
| JP2014087086A (ja) * | 2012-10-19 | 2014-05-12 | Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp | 無停電電源装置 |
| CN103050262A (zh) * | 2012-12-25 | 2013-04-17 | 保定天威集团(江苏)五洲变压器有限公司 | 三相变单相变压器 |
| JP2019040934A (ja) * | 2017-08-23 | 2019-03-14 | レシップホールディングス株式会社 | スコットトランスおよび車両 |
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