JPH06103919A - 陰極線管 - Google Patents

陰極線管

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JPH06103919A
JPH06103919A JP24920492A JP24920492A JPH06103919A JP H06103919 A JPH06103919 A JP H06103919A JP 24920492 A JP24920492 A JP 24920492A JP 24920492 A JP24920492 A JP 24920492A JP H06103919 A JPH06103919 A JP H06103919A
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electrode
electrodes
ray tube
cathode ray
embedded
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JP24920492A
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English (en)
Inventor
Atsushi Tsuruoka
淳 寉岡
Satoru Miyamoto
覚 宮本
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Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
Japan Display Inc
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Hitachi Device Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電極孔同志の偏心を低減することによりコンバ
ーゼンス、フォーカス特性のばらつきを低減する。 【構成】複数の電極の対向する電極孔の偏心方向を一定
にする為、ビードガラスに埋め込まれるフランジ部分を
非平衡にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー映像表示に用い
る陰極線管に関し、特に電子銃の組立精度が改善された
陰極線管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カラー映像表示に用いる陰極線管(以下
カラーブラウン管という)は、映像スクリーンであるパ
ネル部,電子銃を収容するネック部,およびパネル部と
ネック部を連結するファンネル部とから構成され、上記
ファンネル部分には電子銃から発射された電子ビームを
パネル内面に塗布形成された蛍光面上を走査させる偏向
装置が装着される。
【0003】上記ネック部内に収容される電子銃は、カ
ソード電極,制御電極,集束電極,加速電極等の各種の
電極を備え、カソード電極からの電子ビームを制御電極
に印加される信号で変調し、集束電極,加速電極を通し
て所要の断面形状とエネルギーを付与して、上記蛍光面
に射突させる。電子ビームは、電子銃から蛍光面に達す
る途上において、ファンネル部に設けた前記偏向装置に
より、水平方向,垂直方向の偏向を受けることで、蛍光
面上に映像を形成するものである(特開昭59−215
640号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のカラーブラウン
管では、電子銃を構成する複数の電極を管軸方向に離間
して配置し、それらの電極の一部を溶融した複数の絶縁
体に埋め込み固定する際、電極部品精度,治工具精度な
どにより、埋め込まれる電極に印加される力が、複数の
電極の各々で異なってしまうので、異なる電極の対応す
る電極孔同志間で偏心が避けられなかった。
【0005】本発明の目的は、管軸方向に離間して配置
された複数の電極間で、対応する電極孔同志の偏心を改
善するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の一実施例によれば、電子銃を構成する複数の
電極が管軸方向に離間して配置された、複数の電極の一
部を溶融した絶縁体に埋め込み固定する際、同一の絶縁
体に埋め込まれる同一電極の複数の埋め込まれる部分間
に形状の差あるいは埋め込まれる際の抵抗の差を設ける
ことにより、溶融された絶縁体に埋め込まれる際、複数
の電極が管軸に対し同一方向に回転するように構成す
る。
【0007】
【作用】同一の絶縁体に埋め込まれる同一電極の、複数
の埋め込まれる部分に形状の差あるいは埋め込み抵抗の
差を設けておけば、複数の電極が絶縁物に埋め込まれる
際、複数の電極が同一方向の回転力を受けるので、異な
る電極間の対応する電極孔の偏心が軽減される。
【0008】
【実施例】以下、本発明のカラーブラウン管について実
施例によって具体的に説明する。
【0009】図3は本発明が係わるカラーブラウン管を
示す概略構成図であって、1はパネル、2はファンネ
ル、3はネック部、4は蛍光面(画面)、5はシャドウ
マスク、6は磁気シールド、7は偏向ヨーク、8はピュ
リティ調整マグネット、9はセンタービームスタティッ
クコンバーゼンス調整マグネット、10はサイドビーム
スタティックコンバーゼンス調整マグネット、11は電
子銃、またBcはセンタービーム、Bsはサイドビーム
である。
【0010】このようなカラーブラウン管のコンバーゼ
ンス調整(スタティックコンバーゼンス)は、まず2本
のサイドビームBs,Bsのコンバーゼンスを取った
後、センタービームBcと上記サイドビームBsのコン
バーゼンス点とを集中させるようにしている。
【0011】また、パネル1の外表面には、必要により
反射、帯電を防止する例えばSnO2,In23等を含
む薄膜が一層又は多層に形成されている。さらに図示し
ないがファンネル2,ネック3の内表面には黒鉛などか
らなる内装導電膜が被着されており、 導電膜としては
アーク抑制を目的として黒鉛に加えて二酸化チタン等を
含み抵抗値を制御している。なお、この導電膜は高圧端
子(図示せず)と電子銃11とを電気的に接続してい
る。
【0012】図4は前記電子銃11の例を示すものであ
り、バイポテンシャル型主レンズを構成するG3,G4
電極の水平方向、および垂直方向の断面図である。図に
おいて、111はG3電極の外周部、121はG4電極
の外周部、13はカップ電極である。112はG3電極
の外周部111の内部に設けられた、非点収差修正用の
電極、122はG4電極の外周部121の内部に設けら
れた非点収差修正用の電極である。極板112には中央
ビームの通過する開孔114と、外側ビームの通過する
開孔113,113′が、極板122には中央ビームの
通過する開孔124と、外側ビームの通過する開孔12
3,123′が一列に設けられている。開孔113,1
13′,114,123,123′,124は楕円形で
あり、また、G3側とG4側の互いに対応する開孔の形
状と寸法は同一である。外側の開孔113,113′,
123,123′と中央の開孔114,124とを同一
形状,同一寸法にすると、外側に形成される主レンズの
水平方向に対するレンズ集束作用が強くなるので、外側
開孔の水平方向径を、中央開孔の水平方向内径よりも大
きくし、水平,垂直両方向の集束作用の強度を等しくす
る。
【0013】図5は、図4において、外周部111,1
21の水平方向径h=20.0mm、その垂直方向径v=
9.4mm、中央開孔114,124の垂直方向径a1
8.4mm、極板112の後退量d1=1.5mm、離心距
離S=6.6mm、としたとき、中央開孔114,124
の水平方向径b1に対する水平,垂直両方向のフォーカ
ス距離の比を計算機シミュレーションによって求めたも
のである。
【0014】ここで、水平、あるいは垂直方向フォーカ
ス距離とは、中心軸上の一点からある出射角度をもって
出射し、中央開孔の水平あるいは垂直方向の対称軸を通
過する電子ビームが主レンズにより集束され、再び中心
軸を横切るまでの距離を、G3電極のG4電極側端面か
ら測ったものである。同端面から蛍光スクリーンまでの
距離を340mmとし、出射角が、この340mmという値
に一致する出射点をそれぞれ求め、さらに、これらの出
射点の中間の点から、同一出射角で電子ビームを出射さ
せる。図5は、このときの水平,垂直両方向のフォーカ
ス距離の比を示したものである。図から分るように、中
央開孔の水平方向径b1≒5.5mmとすれば、垂直方向
と水平方向のフォーカス距離が一致し、両方向の集束作
用の強度が等しくなるので非点収差を取り除くことがで
きる。
【0015】また、このときのレンズ集束作用は、1mm
の間隔でつき合わされた、直径8mmの円筒のバイポテン
シャルレンズと同等の強度をもつ。
【0016】これは、h=20.0mm,S=6.6mmと
したとき、L=h−2×S(L=開孔部径の限界値,h
=開孔の水平方向の径,S=開孔部の離心距離)で制約
される電極開孔部に対する限界値6.8mmよりも大きな
値になっている。
【0017】図6は、図4において、上記寸法と同一寸
法としたとき、外側開孔113,113′,123,1
23′の水平方向径b1の値と、外側電子ビームの蛍光
面上での水平方向スポット移動距離の関係を計算機シミ
ュレーションによって求めたものである。G3電極には
7kV、G4電極には25kVを印加し、G3電極のG
4電極側端部から蛍光面までの距離を340mmとした。
外側電子ビームと、中央電子ビームとは、水平方向に
6.6mm離れているので、STCをとるために必要な、
スポット移動距離は6.6mmであるが、実際には、色純
度調整の自由度を残すため、6.1mm程度に設計する場
合が多い。この移動距離を確保するためには、b1の値
は、5.8mmとなる。
【0018】図7は、カラーブラウン管の電子銃の他の
例の要部断面図であり、G3電極の垂直方向の断面を示
す図である。電極112に設けられた開孔41,4
1′,42は、2つの円弧の端点を平行な二直線で結ん
だ形状をしている。開孔が楕円であるものよりも蛍光面
でのスポット形状は悪化するが、開孔が円弧と直線より
成るため、容易に、また、精度良く工作できるという長
所をもつ。本例においても、開孔の水平方向径は垂直方
向径よりも小さい。
【0019】図8及び図9は、電子銃のさらに他の例の
要部断面図であり、それぞれG3電極,G4電極の垂直
方向の断面を示す図である。中央の開孔52,62は垂
直方向の対称軸をもつが外側の開孔51,51′,5
2,52′は垂直方向の対称軸をもたない。外側開孔5
1,51′,52,52′は長径が同一で、短径の異な
る2つの楕円を組み合わせたものであり、G3電極の外
側開孔51,51′は外側に組み合わされた楕円の短径
よりも小さくなっている。G3電極の外側開孔をこの様
な形状にすると、図4の113,113′の様に開孔
が、1つの楕円の場合よりも、電子ビーム中央方向へ集
中させる力が強くなるので、水平方向の径をより小さく
しても、STCをとることができる。
【0020】逆に、G4電極では、図9の61,61′
の様に、外側開孔を、内側の楕円の短径が外側の楕円の
短径よりも小さい2つの楕円を組み合わせて構成する
と、電子ビームを中央方向へ集中させる力が強くなる。
【0021】この様に、外側の開孔を垂直方向に対して
非対称にすると、電子ビームに対する集中力が増し、S
TCがとり易くなる。また、集中力が強すぎる場合は、
図8の開孔をG4電極側に、図9の開孔をG3電極側に
用いれば、集中力を弱めることもできる。
【0022】電子銃外形を制約された中で、同一水平面
に赤,緑,青3色に対応する主レンズを並列させる際に
可能な、最大の径をもつ円筒電極をつき合わせた場合よ
りも、集束作用の弱い主レンズを構成することができる
ので、カラーブラウン管のフォーカス特性を格段に改善
できる効果がある。
【0023】さらに、主レンズを構成するG3電極とG
4電極に形成される外側開孔の中心軸を偏位させること
なく、極板の後退量、及び該極板に形成される開孔形状
を適正に選ぶことにより、STCをとることができるの
で、組立時に、G3電極,G4電極に対し、同径、同軸
の治具を用いることができ、組立精度を向上させること
ができる。
【0024】図10は電子銃の他の例の要部を示す一部
破断斜視図である。極板133,143は、中央ビーム
に対しては図4の極板と同様に楕円の開孔135,14
5をそれぞれ有するが、両側のサイドビームに対しては
楕円開孔は半分に切断され、左右両端で外周電極13
1,141と接する部分が取り除かれている。中央ビー
ムの通路は、極板133,143にそれぞれ形成された
開孔135,145によって取り囲まれているが、両側
のサイドビームの通路は、極板133,143の端部に
よって部分的に取り囲まれ、残りの部分は外周電極13
1,141によって取り囲まれている。かかる構成によ
り、サイドビーム用の主レンズ口径として最大限に大き
くとることができ、しかも、極板の面積が小さいので、
平面度を高くし易く、また、高い精度を要求される楕円
開孔の成形部分が少ないので加工が容易になるという利
点を有する。d3,d4は後退量を示し、同一又は異なる
値のいずれかが採用される。
【0025】図10では、開孔形状を楕円としたが、開
孔の垂直方向径が、水平方向径よりも大きければ他の形
状でも非点収差を取り除くことができる。
【0026】また、図11に示したように極板133,
143を湾曲させ、極板の後退量を連続的に変化させる
構造によっても、非点収差の除去は可能である。このと
き開孔135,145の垂直方向径が必ずしも水平方向
径より大きい必要は無い。G3電極の極板133を図示
のようにG4電極側に凸とすると、水平方向集束力を強
くすることができ、また、逆にG4電極の極板をG3電
極側に凸とすると垂直方向集束力を強くすることができ
る。
【0027】また、図12に示したように、開孔13
5,145の周辺に突出部137,147を設け、この
突出部の突出量を調節することにより非点収差を補正す
ることもできる。この場合も、開孔の垂直方向径が水平
方向径より大きい必要は無い。
【0028】図11,図12において、開孔を真円とし
たままで非点収差を補正することが可能であり、この場
合、部品加工、電極組み立てともに、非円形開孔の場合
よりも容易になるという利点を有する。
【0029】ここで、サイドビームの内側方向に発生す
るハローを除去し、電子銃主レンズの実効開孔径を十分
に拡大することができ、カラー受像管のフォーカス特性
を格段に改善できる効果がある。また主レンズの互いに
対向する極板の面積が小さいため、加工時に平面度をと
り易く、しかも加工の箇所が比較的に少ないため成形が
容易であるという長所もある。
【0030】なお、電子銃としては、上述したバイポテ
ンシャル型、またはその他の形の主レンズにも適用でき
ることは勿論である。また、上述の説明では、主レンズ
を構成する1対の電極の双方に適用した例を述べたが、
いずれか一方の電極にのみ適用しても同様の効果が得ら
れる。
【0031】図13は、第1〜6グリッドを有する他の
例の電子銃の正面図(a),側面図(b),背面図
(c)及び平面図(d)を示す。図中、1111は第1
グリッド、1112は第2グリッド、1113は第3グ
リッド、1114は第4グリッド、1115は第5グリ
ッド、1116は第6グリッド、1119はカソードで
ある。この電子銃は複数の主レンズを用い、良好なフォ
ーカス特性が得られる。明るく高解像度の画像を得るた
めには、陽極電圧Ebの値を高くする必要があり、通常
Ebは25〜35kVである。フォーカス電圧Ec3
Ebの30%程度で、第2グリッド1112の印加電圧
Ec2は400〜700V程度、第1グリッド1111
は接地され、カソード1119には各絵素の明るさに対
応した200V以下の信号用の電圧Ekが印加される。
また、1127は第3グリッド給電線、1128は第5
グリッド給電線で、第3グリッド給電線1127は図1
3(b),(c)に示す様にその一端1127aを第3
グリッド1113に固定すると共に中間部1127bの
一部を管軸と直交する平面とほぼ平行に延びる折曲部1
127cとし、この折曲部1127cを第3グリッド1
113の管軸方向の全長l内でビードガラス1120の
背面とネック管内壁面(図示せず)との中間を通過さ
せ、かつ他端1127dは図示しないステムリードと接
続している。これによりシールドワイヤと同様な作用を
行わせる。一方第3グリッド1113と第5グリッド1
115とを接続する第5グリッド給電線1128は、図
13(a),(b)に示す様に、一端1128aを第3
グリッド1113と、また他端1128dを第5グリッ
ド1115とそれぞれ固定すると共に中間部1128の
一部を管軸と直交する平面とほぼ平行に延びる折曲部1
128cとし、この折曲部128cを第3グリッド11
13の管軸方向の全長l内でかつ前記折曲部1127c
と管軸をはさんで管軸と直交する同一平面で対称的に配
置してビードガラス1120の背面とネック管内壁面
(図示せず)との中間を通過させ、シールドワイヤと同
様な作用を行わせる。すなわち、給電線1127C,1
128Cを管軸をはさみ、かつ管軸と直交する同一平面
内で対称的に配置したことから、片側のみにシールドワ
イヤを配置するものに比べ、ネック管内の全周に亘って
アーク放電抑制効果等を呈するという優れた特長を有す
るものである。
【0032】また、本例のように第3グリッドの管軸方
向の全長内でかつ管軸をはさんで対称的に両折曲部11
27c,1128cを配置することにより、アーク放電
発生回数を従来のものに比べ数分の一以下に低減できる
と共に、暗電流値を同じく数百分の一以下に低減するこ
とができる。すなわち、ビードガラスおよびネック管壁
を陽極電圧からしゃへいするという点では陽極電圧が印
加される電極に近い位置に折曲部を設けた方が良いが、
給電線の折曲部に局部的電界集中をひき起し、却ってア
ーク放電が発生し易くなってしまうことも起り得る。一
方フォーカス電圧印加用給電線の折曲部が第2グリッド
電極側に近接し過ぎると,フォーカス電圧は陽極電圧に
つぐ高電圧なので、フォーカス電圧印加用給電線の折曲
部と第2グリッド電極等の低電圧印加電極とアーク放電
を発生する危険が大になる。
【0033】フォーカス電圧印加用給電線の上記折曲部
の位置については、種々の実験を基にアーク放電発生抑
制効果,暗電流抑制効果および電極組立作業性等の面か
ら検討した結果折曲部は第3グリッドの管軸方向の全長
l内で側面に対向する位置に設けることが最適である。
【0034】この例において、給電線の両端が電極等に
固定されているため、迷走電子の発生源となる恐れもな
く、アーク放電発生防止,暗電流抑制の効果がある。
【0035】次に、図14は蛍光面4及びシャドウマス
ク5の一例の詳細を示すもので、パネル部の内面に形成
された蛍光面4は垂直方向に切目なく延在する光吸収細
条224を多数水平方向に並列し、これら光吸収細条2
24間に夫々発光色が異なり、かつ垂直方向全体に亘っ
て切目なく延在する複数の蛍光体細条225R(赤),
225G(緑),225B(青)を水平方向に一定順序
に多数配列しており、また前記パネル内面に対応して曲
面で前記蛍光面4に対応して配置され、前記垂直方向全
体に亘って切目なく延在する蛍光体細条225に対応し
て垂直方向に細長く、かつ垂直方向にブリッジ部229
を介して多数分離形成されたスリット状透孔228を水
平方向に所定ピッチで列状に配列したシャドウマスク5
を示す。
【0036】また蛍光面4の別の形状としては図15に
示すようにドット状の蛍光体細点226R(赤),22
6G(緑),226B(青)と、そのまわりを埋める光
吸収膜227とを有している。
【0037】また、前記シャドウマスク5としては、鋼
板材と、熱膨張係数の小さなアンバー材等で形成されて
いる。さらに、シャドウマスク5には、図示しないが熱
膨張を抑制する例えばビスマス等が被覆される構成もあ
る。また、スリット状透孔228に代えて丸孔の透孔も
用いられる。
【0038】次に電子銃組立について説明する。
【0039】図16は 図3の電子銃をA−A面から陰
極側を見た要部断面図、図17のa図は同じくA−A面
に垂直な断面図、同じくb図はa図に垂直な断面図であ
る。これらの図において、1113は第3グリッド電
極、1113R,1113G,1113Bはこの電極に
設けられた電極孔、1114は第4グリッド電極、11
14R,1114G,1114Bはこの電極に設けられ
た電極孔、1115は第5グリッド電極、1116は第
6グリッド電極、1114P,1114Q,1114
R,1114Sは溶融されたビードガラス1120に埋
め込まれる第4グリッド電極のフランジ部である。30
1,302は電極孔に挿入され、全電極の対応する電極
孔同志の目合せを行なう芯金治具、303,304,3
05は各電極を所定間隔離間される組立スペーサであ
る。
【0040】電子銃組立作業においては、溶融させたビ
ードガラス(マルチフォームガラス)1120に、第1
グリッド,第2グリッド(ともに図示せず)、第3グリ
ッド1113、第4グリッド1114,第5グリッド1
115および第6グリッド1116のフランジ部(図1
6には第4グリッドのフランジ部1114P,1114
Q,1114Rおよび1114Sを示す)を埋め込み、
これら電極を所定間隔離間して固定する。図17におい
て、芯金治具301,302と電極孔1113B,11
13Rの間には、通常0.01〜0.02mmの間隙があ
る。ここでフランジ部1114P,1114Q,111
4Rおよび1114Sを、溶融されたビードガラス11
20に埋め込む際、これらフランジ部はビードガラス1
120から均等な力を受けるべきであるが、部品精度、
工程の条件により均等な力を受けることが出来ない。こ
れにより、図18に示すように、治具301,302に
対し電極孔1113R,1113BはLだけ回転してし
まう。この現象が各電極毎に個々に発生することによ
り、図19に示すように電極毎に回転の差が生じ、電極
孔同志の偏心が発生する。この偏心が発生することによ
り、図20に示す様に各電極間で電子ビームが偏向され
てしまい、コンバーゼンス劣化、フォーカス劣化をまね
く原因となる。なお、図において1111は第1グリッ
ド電極、1112は第2グリッド電極、1119はカソ
ードである。
【0041】上記劣化原因を除くには、電極のフランジ
がビードガラス(マルチフォームガラス)に埋め込まれ
るさい各電極が同一条件でビードガラスからの力を受け
るようなフランジの形状にすれば良い。図1に示すよう
に電極のフランジを、ビードガラスの埋め込まれる方向
に対し、埋め込まれる複数の部分に、相互に異なる形状
の差、あるいは埋め込められる際に受ける抵抗の差を設
ける構造とする。
【0042】ビードガラス1120に埋め込まれるフラ
ンジ部分、1114T,1114U,1114V及び1
114Wのビードガラスの埋め込まれる方向にHの段差
を設ける。この場合、フランジ部分1114T及び11
14Vがビードガラス1120に最初に接触し、電極は
a方向に回転する力を受ける。図20における1111
〜1116の電極に同様なフランジ形状を設けることに
より、1111〜1116の電極はすべて同様な力を受
け、同方向に回転する。これにより電極孔同志の偏心を
軽減させることができる。
【0043】各電極のフランジに段差Hを設ける構造と
することにより、図2に示すように、電子銃組立用治具
に対して各電極は回転しているが、各電極は同一方向に
回転する。
【0044】これにより各電極間の偏心は低減する。よ
って各電極間での電子ビームの偏向される量は低減され
る。
【0045】上記実施例においては、フランジ部分11
14T,1114Vとフランジ部分1114U,111
4Wとの間に形状の差を設けたが、これらフランジ部分
の形状はほぼ同一のものとし、例えばフランジ1114
T,1114Vの方の外周面あるいは外表面に凹凸など
を設け(例えばギザギザなど)、他方のフランジ部分1
114U,1114Wに比較して、溶融されたビードガ
ラスに埋め込まれる際受ける抵抗に差を設けても良い。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、異なる電極の電極孔の
偏心方向が全て一定方向になるので、電極間の電極孔の
偏心が極力抑えられ、コンバーゼンス,フォーカス劣化
が改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の陰極線管の一実施例を示す断面図であ
る。
【図2】本発明の作用効果を説明するための第3グリッ
ド電極の平面図である。
【図3】本発明が係わるカラー陰極線管の一実施例を示
す断面図である。
【図4】本発明が係わる電子銃の要部を示す断面図であ
る。
【図5】図4に示す電子銃の特性図である。
【図6】図4に示す電子銃の特性図である。
【図7】本発明が係わる電子銃の他の例の要部断面図で
ある。
【図8】本発明が係わる電子銃の更に他の例の要部断面
図である。
【図9】本発明が係わる電子銃の更に他の例の要部断面
図である。
【図10】本発明が係わる電子銃の更に他の例の要部の
一部切欠斜視図である。
【図11】本発明が係わる電子銃の更に他の例の要部の
一部切欠斜視図である。
【図12】本発明が係わる電子銃の更に他の例の要部の
一部切欠斜視図である。
【図13】本発明が係わる電子銃の更に他の例の正面
図,側面図,背面図及び平面図である。
【図14】本発明が係わる蛍光面及びシャドウマスクの
一例の要部を示す一部切欠斜視図である。
【図15】本発明が係わる蛍光面の他の例の要部を示す
平面図である。
【図16】図3のA−A線断面図である。
【図17】本発明が係わる陰極線管の要部断面図であ
る。
【図18】陰極線管の電極孔を示す電極の平面図であ
る。
【図19】陰極線管の電極孔の偏心を示す電極の平面図
である。
【図20】陰極線管における電極孔偏心の影響を説明す
るための陰極線管の断面図である。
【符号の説明】
1・・・パネル、2・・・ファンネル、3・・・ネッ
ク、4・・・蛍光面、5・・・シャドウマスク、6・・
・インナーシールド、7・・・偏向ヨーク、11・・・
電子銃、301,302・・・芯金治具、1113・・
・第3グリッド、1113R,1113G,1113B
・・・第3グリッドの電極孔、1114・・・第4グリ
ッド、1114R,1114G,1114B・・・第4
グリッドの電極孔、1114T,1114U,1114
V,1114W・・・第4グリッドのフランジ部分、1
115・・・第5グリッド、1116・・・第6グリッ
ド。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フェースプレート及びネック部とこれらの
    相互間を連結しているファンネル部とからなる排気され
    た外囲器を含み、上記フェースプレートの内表面にモザ
    イク状カラー蛍光体のスクリーンが形成され、このスク
    リーンに対して離隔してカラー選択用の多孔電極が配設
    され、上記ネック部に3本の電子ビームを発生させて上
    記スクリーンに向けて投射するための電子銃が装荷さ
    れ、また上記ネック部とファンネル部との接合部付近に
    上記各電子ビームを水平と垂直の両方向に偏向させて上
    記スクリーン上に走査ラスタを描かせるための偏向磁界
    領域が設定されるように構成されている陰極線管におい
    て、電子銃を構成する複数の電極が管軸方向に離間して
    配置され、それらの電極の一部が、溶融した複数の絶縁
    体に埋め込み固定されており、前記絶縁体の同一のもの
    に埋め込まれる同一の前記電極の複数の部分の形状に差
    を設けたことを特徴とする陰極線管。
  2. 【請求項2】フェースプレート及びネック部とこれらの
    相互間を連結しているファンネル部とからなる排気され
    た外囲器を含み、上記フェースプレートの内表面にモザ
    イク状カラー蛍光体のスクリーンが形成され、このスク
    リーンに対して離隔してカラー選択用の多孔電極が配置
    され、上記ネック部に3本の電子ビームを発生させて上
    記スクリーンに向けて投射するための電子銃が装荷さ
    れ、また上記ネック部とファンネル部との接合部付近に
    上記各電子ビームを水平と垂直の両方向に偏向させて上
    記スクリーン上に走査ラスタを描かせるための偏向磁界
    領域が設定されるように構成されている陰極線管におい
    て、電子銃を構成する複数の電極が管軸方向に離間して
    配置され、それらの電極の一部が、溶融した複数の絶縁
    体に埋め込み固定されており、前記絶縁体の同一のもの
    に埋め込まれる同一の前記電極の複数の部分が溶融され
    た絶縁体に埋め込まれる際の抵抗が互に異なることを特
    徴とする陰極線管。
  3. 【請求項3】前記複数の部分の形状の差は、前記管軸方
    向に離間された複数の電極が溶融された前記絶縁体に埋
    め込まれる際、前記複数の電極が、管軸に対し同一方向
    に回転するように設けられていることを特徴とする請求
    項1記載の陰極線管。
  4. 【請求項4】前記複数の部分の形状の差は、前記絶縁体
    に埋め込まれる方向に沿った長さの差であることを特徴
    とする請求項1記載の陰極線管。
  5. 【請求項5】前記複数の部分の抵抗の差は、前記管軸方
    向に離間された複数の電極が、溶融された前記絶縁体に
    埋め込まれる際、前記複数の電極が、管軸に対し同一方
    向に回転するように設けられていることを特徴とする請
    求項2記載の陰極線管。
  6. 【請求項6】前記抵抗の差が、溶融された絶縁体に埋め
    込まれる複数の電極部分の一方にのみ凹凸をつけたこと
    を特徴とする請求項2記載の陰極線管。
  7. 【請求項7】前記絶縁体がマルチフォームガラスである
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の陰極線
    管。
  8. 【請求項8】前記絶縁体に埋め込まれる電極部分が電極
    に形成されたフランジ部であることを特徴とする請求項
    1又は請求項2記載の陰極線管。
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