JPH06103866A - 圧力スイッチ - Google Patents

圧力スイッチ

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Publication number
JPH06103866A
JPH06103866A JP4249391A JP24939192A JPH06103866A JP H06103866 A JPH06103866 A JP H06103866A JP 4249391 A JP4249391 A JP 4249391A JP 24939192 A JP24939192 A JP 24939192A JP H06103866 A JPH06103866 A JP H06103866A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
silicon substrate
electrode
diaphragm
reference chamber
Prior art date
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Pending
Application number
JP4249391A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirobumi Harada
博文 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Instruments Inc filed Critical Seiko Instruments Inc
Priority to JP4249391A priority Critical patent/JPH06103866A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧力スイッチにおいて、長時間使用による特
性劣化や動作不良を防止した圧力スイッチを得る。 【構成】 圧力基準室4内に形成したダイヤフラム2側
の接点電極6を、金属を用いずにシリコン基板1と一体
化された凸部とし、この凸部に拡散抵抗7を形成するこ
とによって電極とし、ガラス側電極5と対となるスイッ
チとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ダイヤフラム構造を
有し、かつ圧力基準室を持ち、気圧や水圧の設定圧力を
感知する圧力スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来の代表的な圧力スイッチの
断面図である。図2において1はシリコン基板であり、
2はこのシリコン基板1の厚さを薄く加工して作られた
ダイヤフラムである。3は陽極接合などにより、シリコ
ン基板1に固定されたガラス基板であり、シリコン基板
1との間に圧力基準室4を設けられるような構成となっ
ている。この圧力基準室4内において、ガラス基板側に
はガラス側電極5が、シリコン基板側には接点電極6が
形成されている。それぞれの電極は、シリコン基板上に
形成された、拡散抵抗7によって電気的にパッド8を導
通している。このような構成の圧力スイッチにおいて圧
力が加わると、前記ダイヤフラム2が圧力の大きさに応
じてたわみ、ダイヤフラム上に形成された圧力基準室4
内の接点電極6がガラス側電極5に接触する。この2つ
の電極の導通をパッド8で検出することによって、一定
圧力に対するスイッチの機能を得ている。
【0003】ここで、圧力基準室4内の接点電極6は、
例として、図2で示しているように、ドライエッチング
法などにより、シリコンをエッチングし、圧力基準室4
のための段差を形成した後、Alなどの金属をそのシリ
コン基板上に堆積し、パターニングすることによって形
成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の方法で
は下記のような課題があった。作製した圧力スイッチ
に、スイッチングするより充分大きな圧力が印加された
場合、前記ガラス側電極と接点電極が強い力で押しつけ
られ結合し、印加される圧力が、スイッチングする一定
圧力以下に低下しても2つの電極が離れず、スイッチと
しての機能が失われてしまうことがあった。
【0005】又、圧力スイッチを長時間使用し、前記ガ
ラス側電極と接点電極の接触、非接触が繰り返された場
合、時間とともに接点電極に使用されている金属が摩
耗、損傷し、スイッチングする圧力の値が経時的に変化
してしまうという信頼性上の問題があった。
【0006】そこで、この発明の目的は、従来のこのよ
うな課題を解決するため、圧力基準室内のシリコン基板
上に形成する接点電極を、金属を使用せずに形成するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明は、圧力スイッチにおいて、圧力基準室内の
シリコン基板上に形成する接点電極について金属を電極
として使用せず、シリコン基板を接点電極として凸部形
状に加工し、このシリコンの凸部上の拡散抵抗を形成
し、電極とする構成とした。
【0008】
【作用】上記のように構成された圧力スイッチにおいて
は、長時間、スイッチングする圧力以上の高圧下で、圧
力基準室内のガラス側電極と接点電極が強く押えつけら
れても接点電極とガラス側電極が結合して、スイッチと
しての機能が失われるような不良が生じなくなる。
【0009】また、圧力の変化に対する、スイッチング
の繰り返しによる摩耗、損傷が極めて少なく、この為、
スイッチング圧力の経時変化が生じなくなり、寿命が長
く、信頼性の高い圧力スイッチの作製が可能となる。
【0010】
【実施例】以下に、本発明による実施例を図面を用いて
説明する。図1は、本発明による圧力スイッチの断面図
である。シリコン基板1において、エッチングにより薄
膜化されたダイヤフラム2が形成されている。またこの
シリコン基板1はガラス基板3と接合されており、前記
ガラス基板3とシリコン基板1との間に圧力基準室4が
形成されている。圧力基準室4内には、ガラス基板3側
にガラス側電極5が、シリコン基板1側に接点電極6が
形成されているが、該接点電極6は、シリコン基板1の
ダイヤフラム2形成部分の一部を凸部となるように加工
し、この凸部に拡散抵抗を形成するような構成としてい
るので、接点電極に金属を使用する必要がない。
【0011】以上のような構成の圧力スイッチについ
て、ダイヤフラム2に圧力が印加され、その結果、ダイ
ヤフラム2がたわむ。印加圧力が一定の値に達すると、
圧力基準室3内の前記2つの電極5と6が接触する。一
方、前記2つの電極5と6はシリコン基板1上の拡散抵
抗7による配線によって2つのパッド8に別々に取り出
されており、このパッド8から、一定圧力による前記2
つの電極5と6の接触を電気信号として検出する仕組み
になっている。
【0012】次に本発明による圧力スイッチの製造工程
の概略を図3(a)〜(f)を用いて説明する。まず、
図3(a)に示すように単結晶シリコン基板1を用意す
る。次に、図3(b)に示すように、前記シリコン基板
1の表面を酸化し、酸化膜9をパターニングした後、こ
の酸化膜9をマスクとしてシリコン基板1をドライエッ
チング法によりエッチングする。
【0013】その後、図3(c)、(b)に示すよう
に、前記エッチング部分にレジスト10をコートし、こ
れを接点電極6の形にパターニングする。そして、この
レジスト10をマスクとして、前工程でシリコンをエッ
チングした一部分に接点電極6のパターンを残して再度
エッチングする。これにより、接点電極6の凸部が形成
される。
【0014】さらに、図3(d)に示す工程でシリコン
基板1上に電極及び、配線のために、イオン注入などに
より拡散抵抗7を形成し、その一部にパッド8を形成す
る。次に図3(e)では、あらかじめガラス側電極5を
形成したガラス基板3をシリコン基板1と陽極接合法な
どにより接合して、前記シリコン基板1との間に圧力基
準室4を形成する。
【0015】次に図3(f)に示すように前記シリコン
基板1の裏面から、KOHなどによるアルカリ異方性エ
ッチングを、窒化膜11をマスクとして行い、ダイヤフ
ラム2を形成する。以上のような工程により、凸部がシ
リコン基板と一体化した、拡散抵抗による接点電極の形
成が実現可能となる。
【0016】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように、圧力
スイッチにおいて圧力基準室内で、ガラス側電極と対向
するシリコン基板上の接点電極について、金属を使用せ
ずにシリコンによる凸部を形成し、該凸部に拡散抵抗を
形成することで電極とするような構成としたので、以下
に記載する効果を有する。
【0017】ガラス側電極と接点電極が接触したとき、
前記2つの電極が結合することがなく、高圧をかけるこ
とによる不良が生じにくい。圧力の変動に対するスイッ
チング圧力の経時変化がなく、信頼性の高い圧力スイッ
チが作製できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧力スイッチの断面図である。
【図2】従来の圧力スイッチの断面図である。
【図3】本発明の圧力スイッチの製造工程を示した説明
図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 ダイヤフラム 3 ガラス基板 4 圧力基準室 5 ガラス側電極 6 接点電極 7 拡散抵抗 8 パッド 9 酸化膜 10 レジスト 11 窒化膜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板の一部分を肉薄にしたダイ
    ヤフラム構造を有し、該ダイヤフラムに対向するガラス
    基板との間で圧力基準室を有し、かつ該ダイヤフラムの
    圧力基準室側と、ガラス基板の圧力基準室側にそれぞれ
    電気的接点を有する圧力スイッチにおいて、前記ダイヤ
    フラムの圧力基準室側に設ける電気的接点はシリコン基
    板と一体化した凸部に拡散抵抗を形成してなることを特
    徴とする圧力スイッチ。
JP4249391A 1992-09-18 1992-09-18 圧力スイッチ Pending JPH06103866A (ja)

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JP4249391A JPH06103866A (ja) 1992-09-18 1992-09-18 圧力スイッチ

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JP4249391A JPH06103866A (ja) 1992-09-18 1992-09-18 圧力スイッチ

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JPH06103866A true JPH06103866A (ja) 1994-04-15

Family

ID=17192302

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JP4249391A Pending JPH06103866A (ja) 1992-09-18 1992-09-18 圧力スイッチ

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JP (1) JPH06103866A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010015569A1 (de) * 2008-08-07 2010-02-11 Siemens Aktiengesellschaft Druckmessumformer sowie verfahren zu dessen betrieb

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