JPH06103847B2 - 移動体通信システムにおける通信方式 - Google Patents

移動体通信システムにおける通信方式

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JPH06103847B2
JPH06103847B2 JP63141553A JP14155388A JPH06103847B2 JP H06103847 B2 JPH06103847 B2 JP H06103847B2 JP 63141553 A JP63141553 A JP 63141553A JP 14155388 A JP14155388 A JP 14155388A JP H06103847 B2 JPH06103847 B2 JP H06103847B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は移動体通信システム、より具体的には、たとえ
ば自動車などの車両に対する通信に適した移動体通信シ
ステムにおける通信方式に関する。
(従来の技術) 本発明がとくに関連する従来の移動体通信システムとし
ては、たとえば自動車電話システムがある。周知のよう
に従来の自動車電話システムには、所定のサービスゾー
ンをカバーする基地局が2次元に配置され、隣接する基
地局のゾーンが部分的に互いに重複するようにして、移
動体に対する通信の継続性を保証するセルラ方式をとっ
ているものがある。
(発明が解決しようとする課題) セルラ方式では、近接する複数のゾーンすなわちセルの
間では、電波の干渉を避けるため異なる周波数を使用す
る。限られた周波数帯域を有効に利用するには、ゾーン
構成を細分化して同じ周波数を繰返し使用する。この場
合、同じ周波数の電波を近い所で使用すると、電波同士
が干渉するため、ある程度離れたゾーンで同じ周波数を
使用する。したがって、移動体は移動にともない異なる
周波数のゾーンを通過することになり、どのゾーンをへ
行っても通信可能にするためには、移動体に設置されて
いる移動局に複数の無線チャネルを持たせ、移動にとも
ない無線チャネルの切換えを行なわなければならない。
このように、ゾーン構成の細分化により地域内で同時に
1つの周波数を独立に使用できる回数を増加させると、
ゾーンをまたがる移動に伴い周波数の切換え制御の頻度
が増し、基地局および移動局の双方に周波数切換え制御
の負担が生じる。さらにこの傾向は、移動体の移動速度
が高速になるほど著しくなり、基地局および移動局の処
理負荷が大きくなる。
また、移動体通信では、移動局は固定しておらず常に動
き回る。このため、基地局と移動局の間に複数の電波伝
搬経路が存在する形となり、これらが互いに干渉するこ
とによって、移動に伴う電波減衰量の急激かつ大幅な変
化がおこる。したがって、見通しがない地域では十分な
電波を移動局に供給することができず、一般電話回線網
の接続経路が確立したまま、地上局と移動局とのパスが
設定できないことがある。この場合、発呼者は移動局と
のパスが設定されるまで待たされることとなり、また発
呼者端末と地上局とのパスはその間無効保留される。さ
らに、所定の時間以上移動局とのパスが設定できない場
合には、たとえば一般電話回線網より音声ガイダンスに
より、接続ができない旨を発呼者に知らせる。この場合
発呼者は、用件を伝えるため、接続できるまで何度も移
動局を呼び出さねばならなかった。
本発明はこのような従来技術の欠点を解消し、地上局お
よび移動局の処理負荷を軽減し、また通信回線網を有効
に活用できる移動体通信システムにおける通信方式を提
供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は上述の課題を解決するために、それぞれ移動局
に対して無線リンクで通信を行なう複数の基地局と、複
数の基地局が収容され複数の基地局に対する通信を交換
する通信回線網を形成する複数の交換局とを含み、複数
の基地局のうちの近接するものは、移動局が無線リンク
の電波に実質的に応動しない領域を間に介挿して相互に
離隔配置され、通信回線網は、移動局に送信する情報を
受信すると、該情報を一旦蓄積し、該情報の送信元との
接続を復旧するとともに前記情報を基地局のいずれかへ
送信し、通信回線網は、基地局を介して移動局より情報
を受信すると、該情報を一旦蓄積して送信先に送る。
(作用) 本発明によれば、通信回線網は、移動局に送信する情報
を受信すると、この情報を一旦蓄積し、この情報の送信
元との接続を復旧する。そして、通信回線網はこの情報
を基地局のいずれかに送信し、送信先の移動局に送る。
また、通信回線網は、基地局を介して移動局より情報を
受信すると、この情報を一旦蓄積し送信先に送る。
(実施例) 次に添付図面を参照して本発明による移動体通信システ
ムにおける通信方式の実施例を詳細に説明する。
第2図には、本発明による移動体通信システムを陸上交
通、とくに自動車を含む車両の道路交通に適用した実施
例が路車間個別通信システムとして示されている。本実
施例では、通常は一般道路や高速道路に沿って所定の間
隔、たとえば数百メートルないし数キロメートルの間隔
で複数の路上局10が配置されている。この間隔は、たと
えば道路に許容される車速に応じて適切な値に設定すれ
ばよい。路上局10は、道路にある加入車両12と無線にて
通信を行なう基地局として機能する地上局である。
路上局10は送受信機14を有し、これは、加入車両12に搭
載された移動局16すなわち車載機(図示せず)との間で
電波18を送受信し、そのサービスエリアすなわちゾーン
20内に存在する車両12と通信を行なう。本実施例にて特
徴的なことの1つは、路上局10の配置間隔に比較してそ
のゾーン20の大きさがはるかに小さく、路上局10が間欠
配置されていることである。その径は、たとえば数十メ
ートルないし100メートルのオーダでよい。したがって
近接する2つのゾーン20の間には、路上局10の送信する
電波に移動局16が実質的に応動しない領域すなわち「無
電波領域」が存在し、車両12は、ゾーン20に含まれてい
る間だけ路上局10と通信を行なうことできる。この通信
は高速で行なわれる。
これからわかるように、本方式では、隣接する路上局20
についても同じ周波数を繰返し有効に使用することがで
きる。したがって基本的に、路上局10と移動局16との間
の無線リンクには、本システム全体で単一の周波数を使
用すれば十分である。全二重通信を可能とするシステム
の場合は、上下で互いに異なる1対の周波数が使用され
る。これによって、従来のセルラ方式のような周波数の
ゾーン切換えを行なわなくてよいため、移動局16の処理
負荷を大幅に軽減することができる。これらの特徴から
本方式を「間欠極小ゾーン方式」と称し、ゾーン20は
「極小ゾーン」と呼ぶ。
路上局10は路車間個別通信回線網22の一部を構成し、同
回線網22を介して本実施例では、一般電話回線網24、デ
ータ交換網25、システムセンタ26およびユーザセンタ28
などの他の通信設備にアクセスすることができる。路車
間個別通信回線網22は、本実施例では第1図に例示する
ような局階位構成をとり、一般電話回線網24およびセン
タ26、28と移動局16との間でスイッチングすなわち交換
を行なう通信回線網である。これについては後に詳述す
る。
このような間欠極小ゾーン方式では、移動局16と路上局
10との間の通信の高速化が可能であり、高速データ通信
をも含めた多彩なサービスが提供される。たとえば、自
動車などの加入車両20を道路混雑状況や気象条件に応じ
て適切なルートに誘導するナビゲーションや、多数の車
両20の運行を効率的に管理する目的で、路車間個別通信
回線網22を介してセンタ26および28と移動局16との間に
非会話形音声通信およびデータ通信を行なうことができ
る。
第1図を参照すると、本実施例における路車間個別通信
網22は、本実施例ではある地区に配置されている複数の
路上局10が収容される地区局30と、複数の地区局30をあ
る地域にわたって収容する地域局32と、これらの地域局
32をいくつか収容した総括局34とからなる階位構成をと
っている。路上局10を含めてこれら交換局30、32、34を
地上局と称する。地区局30、地域局32および総括局34の
相互の間の回線は本実施例では、基幹回線および斜回線
などの中継線36からなるトリー状回線網をなし、総括局
34相互間は、網型回線網を構成している。本発明はこの
網形態に限定されるものではなく、たとえば一般道路や
高速道路などの道路形態に応じた局階位構成や、たとえ
ば線状網などの他の態様をとってよいことは、言うまで
もない。
一般電話回線網24およびデータ交換網25に対する中継線
38は、たとえば総括局34に接続されている。電話回線網
24は、主に音声を交換制御する電話交換網であり、デー
タ交換網25は主にデータを交換制御するパケット交換網
などである。本実施例における路車間個別通信システム
は、データをたとえばパケット形式などでデジタル信号
として伝送するため、とくにパケット交換網との親和性
が強い。電話回線網24は、加入者線152介し音声信号を
送受信するたとえば電話機またはデータのやりとりを行
なう情報機器などの通信端末3を収容している。なお同
図では、回線網24に収容されている端末3は1つである
が、実際には複数の端末がこれに収容されている。
システムセンタ26は、たとえば加入車両12のナビゲーシ
ョンを処理する情報処理システムである。またユーザセ
ンタ28は、加入車両12のうち特定のユーザに帰属するも
のの運行をユーザ独自に管理する情報処理システムであ
る。両者は中継線40によって総括局34に収容されてい
る。勿論これらは、地域局11や地区局12に接続されてい
てもよい。
総括局34、地域局11および地区局12は、それぞれ固有の
局コードを有する。それらのうち総括局34および地域局
11のコードを局階位構成で表わすことによって、総括局
34を特定する登録地上局コード52(第3図)が形成され
る。加入車両12に搭載された移動局16は、たとえば本実
施例のように全国域にわたる大量の加入車両を所有する
大口の企業では総括局34に登録され、その総括局34にお
いてユニークな移動局コード54が付与される。したがっ
て全国的には、車載機すなわち移動局16は地上局コード
52および移動局コード54にて特定される。なお、加入車
両12は地域局32や地区局30に登録されてもよい。
移動局16を特定する車両固有コードは、第3図に示すよ
うに本実施例では静的コード50と動的コード60とで構成
される。静的コード50は、総括局34に登録されている移
動局16を特定するコードであり、地上局コード52および
移動局コード54と、本システムを識別するためのシステ
ムコード56とを含む。システムコード56は、他のシステ
ムと区別して本システムを指定するコードであり、本シ
ステムの内部では省略してもよい。したがって静的コー
ド50は、本システム内部での個々の移動局16の認識番号
としての機能に加えて、一般電話回線網24、データ交換
網25あるいはセンタ26、28から移動局16へ着信する場合
の番号体系と密接な関係がある。
加入車両12の移動局16は車両コード発生部(図示せず)
を有し、これはその移動局16に割り当てられた車両コー
ドを発生する機能部である。この車両コードには、その
移動局16が本来登録されている登録局を特定する地上局
コード52と、その移動局16の移動局コード54とを含む。
これらのコードは車両コード発生部に設定され、後述す
る路上局10からのポーリングに応答してこれから読み出
され、送信される。
たとえば第1図に示す総括局A0に移動局16が登録され
る。この移動局16の地上局コード52がたとえば「A0J1」
であり、その総括局のなかにおける移動局16の移動局コ
ード54が「M03」であると、その移動局16は静的車両コ
ード「A0J1M03」にて特定される。
動的コード60は、加入車両12の移動状態に相応したコー
ドであり、加入車両12の現在状況を把握し、ナビゲート
するのに有効に使用される。したがって、加入車両12の
走行地区域や移動状況に関連した車両固有のコードであ
り、一般電話回線網24やデータ交換網25、センタ26、28
からの個別通信のための車両位地の検索、加入車両12の
旅行目的地への経路誘導情報の提供などに重要な役割を
果たす。そのため本実施例では、加入車両12の運行目的
地を示す目的地コード62と、その現在の走行地区域を示
す走行地区域コード64とを含む。走行地区コード64は、
総括局34、地域局11および地区局12の局コードで構成さ
れる。この他に設定された通信リンクを特定するリンク
コードを含めてもよい。
総括局24は、登録されている加入車両の動的データを更
新し、路車間個別通信網22、システムセンタ26およびユ
ーザセンタ28から送られてくる情報を蓄積、処理する情
報処理ユニット(IPU)20、および中継線36の接続処理
を行なうパケット交換ユニット(PSU)21を有する。情
報処理ユニット20は、たとえば通信端末3より加入車両
12宛てのメッセージ情報を受信すると、この加入車両12
の移動局コードが登録されているかの照合を行なう。加
入車両12の移動局コードがこの情報処理ユニット20に登
録されているときには、ユニット20に加入車両12の移動
局コード54と個別通信の情報内容が一時記憶される。そ
して情報処理ユニット20は、記憶したメッセージ情報に
最新の走行地区域コード64を付加して交換ユニット21か
ら送信する。また、情報処理ユニット20は、メッセージ
情報を記憶した後、通信端末3との復旧処理を行なうよ
う交換ユニット21に指示する。この指示により、通信端
末3はメッセージ情報を送信後、すぐに回線を解放する
ことができる。なお、本実施例のように総括局34に登録
している企業ユーザの加入車両12は、ユーザセンタのAV
M(自動車両モニタ)システムにより走行地区域の検索
を行なってもよい。勿論、AVMシステムによる検索は、
たとえば地域局32に登録している加入車両12でも同様に
行なうことができる。さらに総括局34は、照合の結果当
該車両が無ければ他の局との照合を同時に開始する。
本実施例では、総括局34の情報処理ユニット20に走行車
両テーブルが用意されている。走行車両テーブルには、
その総括局34に帰属するものとして登録されている自局
の加入車両12についてそれらの現在の走行地区域を示す
データが局地域別に格納され、また自局管内の地区域を
走行する加入車両12のデータが登録局別に格納されてい
る。走行車両テーブルのこれらのデータは常時更新され
る。同様の車両テーブルは、たとえば地区局30や地域局
32にも設けてよい。
地区局30は、地域局32より受信したメッセージ情報を、
同局30が中継線36を介して収容しているすべての路上局
10に対して同報送信を行なう局である。これは地域局32
よりメッセージ情報を地区局30が受信したときには、こ
の地区局30のエリアにメッセージ情報を送信する移動局
が含まれるからである。メッセージ情報を受信した路上
局10は、移動局16より静的コード50を受信すると、この
コード50に含まれる移動局コード54により、現在通過中
の移動局16が前述のメッセージ情報を送信する移動局16
かどうか判断する。路上局10は、移動局16のコード54が
メッセージ情報を送信する移動局と判断すると、この移
動局に対しメッセージ情報を送信する。
第2図に概念的に示すように、路上局10にメモリ42が配
設され、これは、通過車両テーブルや、移動局16との間
で送受信すべき情報が格納される記憶領域を含む。通過
車両テーブルは、路上局10の極小ゾーン20を通過する加
入車両12に関するデータを保持する。これらのデータ
は、車両固有コード50および60を含み、加入車両12の通
過に伴って常時更新される。
移動局16は、本実施例では自動車などの加入車両12に搭
載され、路上局10との間でナビゲーション情報や運行管
理情報などのデータ、メッセージおよび画像信号を送受
信し、それらの信号を搭乗者に可視および(または)可
聴表示する車載装置である。好ましくは、搭乗者に対し
て画像や音声にてインタフェースする映像ディスプレ
イ、ファクシミリ送受信装置、音声合成装置などを備え
ている。また、加入車両12の操縦機構に対する自動運行
制御機能を有していてもよい。移動局16は、乱数表機能
を備え、これに従って路上局10からのポーリングに呼応
する。路上局10は、移動局16との間のリンク18における
複数のチャネルのうち利用できる空きチャネルを選択す
る。
加入車両12の移動局16と基地局10との間の通信は、本実
施例では第4図に例示するようなフォーマットのフレー
ム100でポーリングにて行なわれる。本実施例では、フ
レーム100は周期が683ミリ秒(ms)、伝送速度が512Kビ
ット/秒で、これに含まれる多数のタイムスロットに複
数のチャネルが多重化される。この1フレーム周期内で
原則的には所要の双方向通信が完結される。無線リンク
18には単一の周波数が使用される。全二重通信の場合、
上下で互いに相違する1対の周波数が使用される。しか
し、それらの周波数は固定でよく、どの路上局10のゾー
ン20に加入車両12が移動しても同じ周波数が使用され
る。
フレーム100の先頭には導入部102が位置し、これは、プ
リアンブル、同期信号、ポーリング識別信号および路上
局10のコードなどが含まれる。これを使って路上局10
は、第5図に示すようにゾーン20内の移動局16に所定の
周期でポーリングする。移動局16は、遊休状態では受信
モードにあり、導入部102の受信を終ると送信モードに
なる。
導入部102の後に車両認識部104が続き、これは、移動局
16がポーリングに応答して車両固有コード50および60を
送信し、路上局10がこれを認識する期間である。有利に
は、2ブロック反復伝送を行なうことによって、加入車
両12の認識率が格段に向上する。移動局16は、ポーリン
グに呼応し、路上局10により複数のチャネルのうち利用
できる空きチャネルが選択される。このチャネルを使用
して静的車両固有コード50やサービス機能コードを路上
局10へ送信する(第5図参照)。
第5図には車両着信処理シーケンスの実施例が示されて
いる。同図および第1図を用いて、通信端末3から「A0
J1M03」の静的車両コードを有する移動局16への着信処
理シーケンスを説明する。通信端末3より送られた情報
メッセージは、一般電話回線網24を介し、その宛先コー
ド「A0J1M03」を含む静的車両固有コード50の形をとる
ヘッダとともに路車間通信回線網22に送られると、車両
固有コード50の登録局である総括局A0の交換ユニット21
を経由して情報処理ユニット20に送られる。情報処理ユ
ニット20は、このメッセージを受信すると、その宛先コ
ードより通信端末3から、着信すべき移動局A0J1M03の
登録資格をチェックし、これを満足していればメッセー
ジを一時蓄積する(350)。情報処理ユニット20は、メ
ッセージを蓄積すると、交換ユニット21に対し回線の復
旧指示を行なう。これにより通信端末3は、メッセージ
送信後、速やかに通信を終了することができる。
情報処理ユニット20は、走行車両テーブルを参照し、そ
の移動局位置データから着信移動局A0J1M03の現在位置
を判定する。その結果、移動局A0J1M03の現在位置が、
たとえば「A0B1C1」であると判明すると、処理ユニット
20は、これより地区局30のアドレス「A0B1C1」を走行地
区域コード64として含む動的車両固有コード60を作成す
る。そしてユニット20は、蓄積したメッセージを読み出
し、動的コード60をそのヘッダに付加して交換処理ユニ
ット21に送る。交換処理ユニット21は、動的ユニット60
により地域局A0B1に接続されている中継線36を選択し、
情報を送信する。
総括局34および地域局32などの中継局は、メッセージに
付加された動的車両固有コード60を識別してこれを目的
の地区局A0B1C1へ転送する。地区局A0B1C1は、このメッ
セージをヘッダとともに受信すると、それに収容されて
いる全路上局10に同報をかける。この同報は、配送要求
と、メッセージと、そのメッセージの宛先コード「A0J1
M03」とを含む。各路上局10は、受信したメッセージを
一旦メモリ42に蓄積する。路上局10は、そのサービスゾ
ーン20内に含まれる移動局16をポーリングする。このポ
ーリングは、メッセージの到達とは独立(非同期)に行
なわれ、前述のようにフレーム100の導入部102にて行な
われる。
路上局10のサービスゾーン20内に含まれるアクティブな
移動局16は、このポーリングに応答して車両コード発生
部で車両コード50および60を発生し、これを路上局10に
返送する。これは車両認識部104が使用される。路上局1
0は、移動局16から返送された車両コードを通過車両テ
ーブルに一旦格納し、そのうちの静的車両固有コード50
の移動局コード54をメッセージの宛先コード「A1J1M0
3」と比較する(354)。いずれかの路上局10にて両者が
一致すると、その局10はメモリ42から送信メッセージを
読み出し、車両通信部108を使って移動局A1J1M03のチャ
ネルでこれを送信する。メッセージを受信した移動局A1
J1M03は、通信完了部110を用いて受信確認応答を返送
し、これは地上局を経由して最終的には登録局である総
括局A0へ転送される。総括局A0の情報処理ユニット20
は、移動局A0J1M03より受信確認応答信号を受信する
と、必要に応じて通信端末3にメッセージが移動局A0J1
M03に届いたことを通知する。
ステップ354で車両コードの一致の生じなかった残りの
路上局10は、メモリ42に格納したメッセージをたとえば
地区局30からのキャンセル要求信号により破棄し、この
処理を終了する(356)。なお、この移動局着信シーケ
ンスの各段階で各局は確認応答の返送を行なっている
が、これは図の煩雑化を避けるため第5図には示されて
いない。
第6図には移動局A0J1M03からメッセージを送信する処
理シーケンスが示されている。同図および第1図を用い
て車両コード「A0J1M03」からの車両発信処理シーケン
スを説明する。車両コード「A0J1M03」の移動局16は、
路上局A0B1C1D5のゾーン20内に入ると、路上局A0B1C1D5
より所定の周期でポーリングされる。この移動局16は、
前述のように遊休状態では受信モードにあり、導入部10
2の受信を終えると送信モードになる。すなわち、移動
局16がポーリングを受けると、このポーリングに呼応し
て乱数表から複数のチャネルのうちの1つのチャネルを
選択し路上局10に送信する。路上局10は、この選択され
たチャネルが他の移動局16と重複しないときはこのチャ
ネルを使用する。路上局10より通信チャネルが指定され
ると、移動局16は、静的車両コード50や動的車両コード
60を車両認識部104より送り、また車両通信部108よりメ
ッセージ情報を送信先の宛先コードとともに路上局A0B1
C1D5に送る。
路上局A0B1C1D5は、移動局16の移動局コード54に登録さ
れている車両コード「A0J1M03」を受信すると、メモリ4
2にこのメッセージ情報および宛先コードを一旦蓄積
し、車両コード50とともにこれを上位の地区局A0B1C1に
転送する。上位の地区局A0B1C1は、車両コード「A0J1M0
3」からその登録局を識別し、自局の位置情報ととも
に、メッセージ情報および宛先コードを移動局16の登録
局である総括局A0に送信する。総括局A0の情報処理プロ
セッサ20は、静的車両コード50および動的車両コード60
を受信すると、移動局A0J1M03の登録資格チェックを行
ない、これを満足していればその移動局コード54より、
対象となっている移動局16、すなわちこの例ではM03を
識別し、これの対応する記憶位置の位置データを格納す
る。また、情報処理プロセッサ20は受信した宛先コード
より電話網24の通信端末のアドレスを作成し、このアド
レスをメッセージに付加する。アドレスが付加されたメ
ッセージ情報は、交換処理プロセッサ21より一般電話回
線網24を介しこのアドレスの示す通信端末3に送られ
る。なお、移動局16よりメッセージを発信した場合で
も、この移動局発信シーケンスの各段階で各局は確認応
答の返送を行なっているが、これは第5図と同様に図の
煩雑化を避けるため第6図には示されていない。
このように本実施例によれば、単一周波数により通信を
行なうため、移動局16は、周波数切替え制御をゾーン毎
に行なう必要がなくなり、処理負荷を軽減することがで
きる。また、路車間個別通信回線網22は、一般電話回線
網24などに収容されている通信端末3より送られてきた
メッセージを、網内で蓄積した後、電話回線網24との接
続を復旧してから蓄積したメッセージ情報を移動局16に
転送する。このため、通信端末3は移動局16とのパスが
設定されるまで保留されることはなく、電話回線網の保
留時間を短縮することができる。
本発明を路車間個別通信システムに適用した実施例につ
いて説明した。しかし本発明はこれに限定されず、車両
以外の、たとえば個人すなわち広義の歩行者などのあら
ゆる移動体との個別通信に有効に適用される。
なお、ここで説明した実施例は本発明を説明するための
ものであって、本発明は必ずしもこれに限定されるもの
ではなく、本発明の精神を逸脱することなく当業者が可
能な変形および修正は本発明の範囲に含まれる。
(発明の効果) 本発明による移動体通信システムは、このように間欠極
小ゾーン方式をとっている。これによって、同じ周波数
が繰返し有効に使用される。したがって、移動局ではゾ
ーン別に周波数の切換操作が不要となり、処理負荷を軽
減することができる。また、移動体通信システムは、こ
の網内に情報を受信すると、この情報を一旦蓄積し、送
信先との接続を復旧するため、移動局との接続完了まで
保留されることはなく各資源を有効に活用することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明における移動体通信システムにおける通
信方式の局階位構成の実施例を示すシステム構成図、 第2図は、本発明がとくに対象とする移動体通信システ
ムを車両の道路交通に適用した実施例を路車間個別通信
システムとして示す概念的ブロック図、 第3図は同実施例における車両固有コードのフォーマッ
ト例を示す説明図、 第4図は同実施例におけるフレームフォーマットの例を
示す説明図、 第5図は同実施例における移動局への着信処理シーケン
スの実施例を示すシーケンス図、 第6図は同実施例における移動局からの発信処理シーケ
ンスの実施例を示すシーケンス図である。 主要部分の符号の説明 3……通信端末 10……路上局 12……加入車輌 14……送受信器 20……極小ゾーン 22……路車間個別通信回線網 24……一般電話回線網 30,32,34……交換局、地上局 42……メモリ 80……走行車両テーブル 82……通過車両テーブル 130……車両コード発生部 132……局コード発生部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ移動局に対して無線リンクで通信
    を行なう複数の基地局と、 該複数の基地局が収容され該複数の基地局に対する通信
    を交換する通信回路網を形成する複数の交換局とを含
    み、 前記複数の基地局のうちの近接するものは、前記移動局
    が前記無線リンクの電波に実質的に応動しない領域を間
    に介挿して相互に離隔配置される移動体通信システムに
    おける通信方式において、 前記移動局は、前記複数の交換局のいずれかに該移動局
    を特定する第1の情報が登録され、 該移動局の登録されている交換局は、メッセージ情報お
    よび該移動局の現在位置を示す第2の情報を蓄積し、処
    理する情報処理手段を含み、 前記複数の基地局のうち地域的に関連する局が群を形成
    して前記複数の交換局の1つに収容され、 前記移動局の登録されている交換局は、移動局に送信す
    るメッセージ情報を受信すると、前記情報処理手段は、
    該メッセージ情報を一旦蓄積し、該メッセージ情報の送
    信元との接続を復旧するとともに、該移動局の第2の情
    報を参照し、該第2の情報が示す前記1つの交換局に該
    移動局のメッセージ情報および第1の情報を送信し、 該1つの交換局は、該送信された移動局のメッセージ情
    報および第1の情報を受信すると、該受信した移動局の
    メッセージ情報および第1の情報を該移動局が位置する
    基地局の群を形成している基地局に同報送信し、 前記移動局の登録されている交換局は、前記基地局を介
    して前記移動局よりメッセージ情報を受信すると、前記
    情報処理手段は、該メッセージ情報を一旦蓄積して送信
    先に送ることを特徴とする移動体通信システムにおける
    通信方式。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載の移動体通信シ
    ステムにおける通信方式において、該方式はさらに、 前記群を形成している基地局は、前記同報送信されたメ
    ッセージ情報および第1の情報を受信すると、該同報受
    信したメッセージ情報および第1の情報を前記移動局へ
    送信することを特徴とする移動体通信システムにおける
    通信方式。
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