JPH04242329A - 移動体通信システムにおける着信制御方式 - Google Patents

移動体通信システムにおける着信制御方式

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JPH04242329A
JPH04242329A JP3014904A JP1490491A JPH04242329A JP H04242329 A JPH04242329 A JP H04242329A JP 3014904 A JP3014904 A JP 3014904A JP 1490491 A JP1490491 A JP 1490491A JP H04242329 A JPH04242329 A JP H04242329A
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JP
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station
mobile station
base stations
mobile
vehicle
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JP3014904A
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Inventor
Minoru Yamada
稔 山田
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動体通信システム、
より具体的には、たとえば自動車などの車両に対する通
信に適した移動体通信システムにおいて移動体への着信
を制御する着信制御方式に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明がとくに関連する従来の移動体通
信システムとしては、たとえば自動車電話システムがあ
る。周知のように従来の自動車電話システムには、所定
のサービスゾーンをカバーする基地局がニ次元的に配置
され、隣接する基地局のゾーンが部分的に互いに重複す
るようにして、移動体に対する通信の継続性を保証する
セルラ方式をとっているものが知られている。
【0003】ところで、移動局へ着信させる場合、移動
体の現在の位置を識別する必要がある。従来のセルラ方
式の自動車電話システムでは、移動局へ着信させる都度
、網側から複数のゾーンについて一斉呼出しを行ない、
これに対する移動局からの応答を検出することによって
現在位置を把握し、着信接続を行なっていた。
【0004】このセルラ方式では、近接する複数のゾー
ンすなわちセルの間では、電波の干渉を避けるため異な
る周波数を使用する。限られた周波数帯域を有効に利用
するには、ゾーン構成を細分化して同じ周波数を繰り返
し使用するのが好ましい。しかしゾーンの細分化は、ゾ
ーンをまたがる移動にともなう周波数の切換えの頻度が
増し基地局および移動局の双方に周波数切換え制御の負
担を課す。
【0005】この傾向は、移動体の移動速度が高速にな
るほど著しい。このため、従来のセルラ方式では各ゾー
ンを広域化するか、割当て周波数を増す必要があった。 しかし周知のように、周波数の割当て増加は非常に困難
である。
【0006】また、従来のセルラ方式の自動車電話シス
テムは、音声通信を主体とすべく設計されているので、
データを多量かつ高速に伝送するサービス目的には、必
ずしも適していない。たとえば、自動車などの陸上交通
では、道路混雑状況や気象条件に応じて適切なルートに
誘導するナビゲーションや多数の車両の運行の効率的な
管理を行なうために、車載機と地上基地局との間で多量
のデータを高速に伝送する必要がある。
【0007】従来のセルラ方式を採用する自動車電話シ
ステムは、送信信号の周波数が音声帯域に限定されるた
め、このような高速データ通信をも含めた多彩なサービ
スには、必ずしも適切ではなかった。さらに、着信の都
度、各基地局から一斉呼出しを行い、移動局がこれに応
答してから着信接続を行なうので、着信呼の接続制御が
複雑であり、比較的長い接続設定時間を要していた。ま
た、移動局に個別に着信させないかぎり移動体の現在位
置が把握できないので、たとえば、運送業者などの多数
の車両を保有するユーザがそれらの車両の運行を効率的
に管理するには適していなかった。
【0008】そこで、同一の周波数を用いて高速なデー
タ通信を行うことができ、かつ多量なデータも効率的に
送受信することができる特願昭63−138407 の
移動体通信システムが本出願と同じ出願人により提案さ
れている。 この移動体通信システムは、移動局と無線でリンクする
複数の基地局を、隣接する基地局の間に無電波領域を介
在させて相互に離隔配置して、これらの基地局で、無線
リンクの電波として単一の周波数を使用する構成であっ
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方式においては、移動体が基地局と通信できないエリア
に停まっている場合、または移動局が障害等の状況が発
生した場合等に、基地局に長時間メッセージが滞留して
しまい、基地局のメッセージ蓄積用メモリを圧迫して他
の移動局のメッセージを蓄積できない状態が起こる可能
性があった。特にセルラ方式ではすべてのセルに呼出し
をかけるので、その蓄積量が大きくなるという問題があ
った。
【0010】このため、メッセージの長期滞留を防止す
るため、一定期間内に通信が完結しない場合、これらメ
ッセージを消去する方法も考えられるが、この方法であ
ると渋滞等により移動局の移動速度が低速の場合、メッ
セージの一部しか送信できなかったり、メッセージを送
信する前に廃棄してしまうことが多発して、着信率が悪
化するという問題があった。
【0011】本発明は、上述のような従来技術の課題を
解決し、移動体に着信するメッセージを必要最小限の基
地局に効率良く配信することにより基地局のメモリ圧迫
を減少させて、かつ移動局への着信を効率良く行わせ、
したがってメッセージの消去を少なくすることができる
移動体通信システムにおける着信制御方式を提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による移動体通信
システムにおける着信制御方式は、上述した課題を解決
するために、それぞれ移動局に対して無線リンクで通信
を行なう複数の基地局と、複数の基地局が収容され複数
の基地局に対する通信を交換する通信回線網を形成する
複数の交換局とを含む移動体通信システムの着信制御方
式において、複数の基地局のうちの近接するものは、移
動局が無線リンクの電波に実質的に応動しない領域を間
に介挿して相互に離隔配置され、移動局は、複数の交換
局のいずれかに登録され、この移動局の登録されている
交換局は、その移動局を複数の基地局のいずれかが検出
すると、検出された移動局の現在位置情報を記憶し、こ
の移動局へ着信させる場合に、その移動局の位置情報と
、その移動局の移動速度および基地局の配置間隔とに基
づいて、この移動局に着信接続を行なう基地局を複数選
択して、選択したこれら基地局に、その移動局に着信さ
せるメッセージを同報配信することによって、その移動
局に着信接続を行なわせ、メッセージを受信した移動局
は、そのメッセージを送信した基地局に着信確認信号を
送信して、この着信確認信号を受信した基地局は交換局
へ着信接続確認応答信号を送出して、交換局は、同報を
かけた基地局からの着信接続確認応答を監視して、その
移動局への着信接続が一定時間内に完結しない場合に、
その時点における移動局の現在位置情報をもとに、再度
同報群を選択して、これらの基地局に同報をかけること
により、再度移動局への着信接続を行なうことを特徴と
する。
【0013】
【作用】本発明に係る移動体通信システムにおける着信
制御方式によれば、移動局の現在位置情報を基地局にて
検出して、その現在位置情報を移動局が登録された交換
局にて記憶する。これにより、ある移動局にメッセージ
を着信させる場合に、その現在位置情報を参照するとと
もに、移動局の移動速度および基地局の配置間隔に基づ
いて、その移動局へメッセージを着信させるべき必要最
小限の基地局を複数選択する。これら必要最小限の基地
局にメッセージを配信することにより、無駄な配信をな
くして、それら基地局から該当移動局に効率的な着信接
続を行わせる。さらに交換局は、基地局から送出される
着信接続確認応答信号を監視して、その信号が所定の時
間までに得られない場合は、その時点の移動局の位置情
報を参照して、再度同報群を形成して同報配信し、さら
に着信率を高める。
【0014】
【実施例】次に添付図面を参照して本発明による移動体
通信システムにおける着信制御方式の実施例を詳細に説
明する。
【0015】図1には、本発明による移動体通信システ
ムを陸上交通、とくに、自動車を含む車両の道路交通に
適用した実施例が路車間個別通信システムとして示され
ている。本実施例では、通常は一般道路や高速道路に沿
って所定の間隔、たとえば数百メートルないし数キロメ
ートルの間隔で複数の路上局10が配置されている。こ
れら路上局10は、道路にある加入車両12と無線にて
通信を行なう基地局として機能する。
【0016】路上局10は、それぞれ送受信機14を有
し、これは加入車両12に搭載された移動局すなわち車
載機16(図2参照)との間で電波18を送受信して、
そのサービスエリアすなわちゾーン20内に存在する車
両12と通信を行なう。本実施例にて特徴的なことの1
つは、路上局10の配置間隔に比較して、そのゾーン2
0の大きさがはるかに小さく、路上局10が間欠配置さ
れていることである。 その径は、たとえば数十メートルないし100 メート
ルのオーダでよい。
【0017】したがって、近接する2つのゾーン20の
間には、路上局10の送信する電波に移動局16が実質
的に応動しない領域、すなわち「無電波領域」が存在し
、車両12はゾーン20に含まれている間のみ、路上局
10と通信を行うことができる。これらの特徴から本方
式を「間欠極小ゾーン方式」と称しゾーン20を「極小
ゾーン」と呼ぶ。このような間欠極小ゾーン方式では、
移動局16と路上局10との間の通信の高速化が可能で
あり、高速データ通信をも含めた多彩なサービスを提供
することができる。
【0018】路上局10は、路車間個別通信回線網22
の一部を構成し、同回線網22を介して、本実施例では
一般電話回線網24、一般パケット交換網などのデータ
交換網25、システムセンタ26およびユーザセンタ2
8などの他の通信設備にアクセスすることができる。路
車間個別通信回線網22は、本実施例では、図2に例示
するような局階位構成をとり、一般電話回線網24、デ
ータ交換網25およびセンタ26,28と移動局16と
の間でスイッチングすなわち交換を行なう通信回線網で
ある。
【0019】図2を参照すると、本実施例における路車
間個別通信回線網22は、ある地区に配置されている複
数の路上局10が収容される地区局30と、複数の地区
局30をある地域にわたって収容する地域局32と、こ
れらの地域局32をいくつか収容した総括局34とから
なる階位構成をとっている。路上局10を含めてこれら
の交換局30,32,34を地上局と称する。地区局3
0、地域局32および総括局34の相互の間の回線は、
本実施例では基幹回線及び斜回線などの中継線36から
なるトリー状回線網をなしており、総括局34相互間は
網型回線網を構成している。
【0020】本発明は、この網形態に限定されるもので
はなく、たとえば一般道路や高速道路などの道路形態に
応じた局階位構成や、たとえば線状網などの他の態様を
とってよいことは、言うまでもない。
【0021】一般の公衆電話回線網24およびデータ交
換網25に対する中継線38は、たとえば総括局34に
収容される。システムセンタ26は、たとえば加入車両
12のナビゲーションを処理する情報処理システムであ
る。またユーザセンタ28は、加入車両12のうち、特
定のユーザに帰属するものの運行をユーザ独自に管理す
る情報処理システムである。両者は、中継線40によっ
て総括局34に収容されている。勿論これらは地域局3
2や地区局30に接続されていてもよい。
【0022】総括局34、地域局32および地区局30
は、それぞれ固有の局コードを有する。それらのうち総
括局34および地域局32のコードを局階位構成で表す
ことによって、地域局32を特定する登録地上局コード
52(図3)が形成される。加入車両12に搭載された
移動局16は、地上局コード52および移動局コード5
4にて特定される。なお、加入車両12は総括局34や
地区局30に登録されてもよい。
【0023】移動局16を特定する識別符号すなわち車
両固有コードは、図3に示すように本実施例では静的コ
ード50と動的コード60とで構成される。静的コード
50は地域局32に登録されている移動局16を特定す
るコードであり、地上局コード52および移動局コード
54と本システムを識別するためのシステムコード56
とを含む。システムコード56は、他のシステムと区別
して本システムを指定するコードであり、本システムの
内部では省略してもよい。
【0024】加入車両12の移動局16は車両コード発
生部130 (図2参照)を有し、これはその移動局1
6に割り当てられた車両コードを発生する機能部である
。この車両コードには、その移動局16が本来登録され
ている登録局を特定するための地上局コード52と、そ
の移動局16の移動局コード54とを含む。
【0025】これらのコードは車両コード発生部130
 に設定され、後述する路上局10からのポーリングに
応答してこれから読み出され、送信される。たとえば、
図7に示すように、総括局A1に収容されている1つの
地域局B1に、ある移動局16が登録されているとする
。その地域局32を特定する地上局コード52は、「A
1B1」である。その地域局10のなかにおける移動局
16の移動局コード54が「M03 」であると、その
移動局は、静的車両コード「A1B1M03 」にて特
定される。
【0026】動的コード60は、加入車両12の移動状
態に相応したコードであり、加入者12の現在状況を把
握してナビゲートする場合に有効に使用される。したが
って、この動的コード60は、加入車両12の走行地区
域や移動状況に関連した車両固有のコードであり、一般
電話回線網24やデータ交換網25、センタ26、28
からの個別通信のための車両位置の検索、加入車両12
の旅行目的地への経路誘導情報の提供などに重要な役割
を果たす。そのため本実施例では、加入車両12の運行
目的地を示す目的地コード62と、その現在の走行地区
域を示す走行地区域コード64とを含む。走行地区域コ
ード64は、本実施例では総括局34、地域局32、地
区局30および路上局10の局コードで構成される。こ
の他に設定された通信リンクコードを含めてもよい。
【0027】本実施例では、図2に示すように、走行車
両テーブル80が地域局32に用意されている。走行車
両テーブル80には、その地域局32に帰属するものと
して登録されている自局の加入車両12についてそれら
の現在の走行地区域を示すデータが局地域別に格納され
、また自局管内の地区域を走行する加入車両12のデー
タが登録局別に格納されている。走行車両テーブル80
のこれらのデータは常時更新される。同様の車両テーブ
ルは、たとえば地区局30や総括局34にも設けてよい
【0028】図1に概念的に示すように路上局10にメ
モリ42が配設され、これは、通過車両テーブル82(
図2)や移動局16との間で送受信すべき情報が格納さ
れる記憶領域を含む。通過車両テーブル82は、路上局
10の極小ゾーン20を通過する加入車両12に関する
データを保持する。これらのデータは、車両固有コード
50および60を含み、加入車両12の通過に伴なって
常時更新される。
【0029】移動局16は本実施例では自動車などの加
入車両12に搭載され、路上局10との間でナビゲーシ
ョン情報や運行管理情報などのデータメッセージおよび
画像信号を送受信し、それらの信号を搭乗者に可視およ
び(または)可聴表示する車載装置である。この移動局
16は乱数表機能を備え、これに従って路上局10から
のポーリングに呼応して路上局10との間のリンク18
における複数の空チャネルのうち利用できる空チャネル
が路上局10により選択される。
【0030】加入車両12の移動局16と基地局10と
の間の通信は、本実施例では図4に例示するようなフォ
ーマットのフレーム100 でポーリングにて行なわれ
る。本実施例では、フレーム100 は周期が683 
ミリ秒、伝送速度が512Kビット/秒で、これに含ま
れる多数のタイムスロットに複数のチャネルが多重化さ
れる。この1フレーム周期内で原則的には所要の双方向
通信が完結される。
【0031】フレーム100 の先頭には導入部102
 が位置し、この導入部102 には、プリアンブル、
同期信号、ポーリング識別信号および路上局10のコー
ドなどが含まれる。これを使って路上局10は、図5に
示すように、ゾーン20内の移動局16に所定の周期で
ポーリングする。移動局16は遊休状態では受信モード
にあり、導入部102 の受信を終ると送信モードにな
る。
【0032】導入部102 の後に車両認識部104 
が続き、これは移動局16がポーリングに応答して車両
固有コード50および60を送信し路上局10がこれを
認識する期間である。有利には、2ブロック反復伝送を
行なうことによって加入車両12の認識率が格段に向上
する。移動局16は、ポーリングに呼応して乱数表から
複数のチャネルのうちの1つを選択する。ポーリングに
応動して移動局16の車両コード発生部130 はこれ
に設定され、その移動局16の登録されている地上局コ
ード54を発生し、このチャネルを使用して、静的車両
固有コード50やサービス機能コードとして路上局10
へ送信する(図5参照)。
【0033】たとえば図7の例において、地域局A0B
1に収容されている1つの地区局C1に8つの路上局1
0が収容され、それらに局コードD0〜D7がそれぞれ
割当てられているとする。同図における左から6番目の
路上局10は、局コード「A0B1C1D5」で指定さ
れる。この例で静的車両コード50として「A1B1M
03 」を有する移動局16が路上局A0B1C1D5
のゾーン20内を通過中にこれからポーリングされると
、移動局16は地上局コード52および移動局コード5
4として識別符号「A1B1M03 」を返送する。
【0034】移動局16が矢印の方向に走行し、次の路
上局A0B1C1D6のゾーン20のなかにはいると、
移動局16は路上局A0B1C1D6から前述と同様に
してポーリングを受け、車両コード「A1B1M03」
 を返送する。こうして移動局A1B1M03 の移動
に伴ってその進路にある順次の路上局10は、次々にそ
の移動局A1B1M03 から車両コード「A1B1M
03」 を受信する。
【0035】図4に戻って、本実施例では車両認識部1
04 に続いて同報通信部106 が配置され、これを
用いて路上局10から交通情報などのビーコン型動的ナ
ビゲーション情報、および登録応答信号(「ACK」ま
たは「NACK」) が移動局16へ向けて送信される
。移動局16が選択したチャネルが他と衝突しなければ
、これが路上局10に登録されて、「ACK」 信号が
移動局16へ送信される。
【0036】こののち車両通信部108 が続き、これ
によって本実施例では、路上局10と移動局16との間
に全二重通信が行なわれる。その周波数は上下で互いに
相違し、路上局10にて指定されたチャネルが使用され
る。しかし、隣接する路上局10のゾーン20に加入車
両12が移動しても、同じ周波数が使用される。勿論、
半二重や単方向通信であってもよい。
【0037】車両通信部108 では、移動局16とシ
ステムセンタ26やユーザセンタ28との間でナビゲー
ション情報や運行管理情報などのデータ、メッセージお
よび画像信号が送受信され、加入車両12の搭乗者にそ
れらの情報が画像や音声にて表示される。また、一般電
話回線網24、データ交換網25あるいは、本システム
内の他の移動局16に対する通信も同様にして行なわれ
る。
【0038】路上局10では、こうしてポーリング周期
ごとに、ゾーン20内の移動局16から得られた加入車
両12のデータを通過車両テーブル82に保持してもよ
い。  路上局10は、これらのデータを回線36を通
して地区局30、地域局32または総括局34に転送す
る。これらの局では、こうして転送されたデータを、た
とえば走行車両テーブル80に格納する。こうして、た
とえば地域局32の走行車両テーブル80は、常時新た
なデータによって更新される。
【0039】より詳細に説明すると、図2に示すように
地区局30は、その地区局30を特定する地上局コード
52と、その管内の路上局10を特定する路上局コード
を生成する局コード発生部132 を備えている。たと
えば図7の地区局A0B1C1は、局コード発生部13
2 に地上局コード52として「A0B1C1」が設定
されている。路上局A0B1C1D5で受信された移動
局16の車両コード「A1B1M03」は、その路上局
10の通過車両テーブル82に一旦格納され、上位の地
区局A0B1C1に転送される。図5に示すように、地
区局A0B1C1はこの車両コード「A1B1M03」
 からその登録局が総括局A1に属する地域局A1B1
であることを識別し、車両コード「A1B1M03」 
を地域局A1B1に宛てて転送する。その際、地区局A
0B1C1はその移動局16の現在位置を示す情報とし
て自局と、その移動局16を検出した路上局10の位置
情報を送信する。この位置情報は、動的車両コード60
の走行地区域コード64の形で、その地上局コード「A
0B1C1」および路上局コード「D5」を含む。
【0040】地区局A0B1C1の上位にある交換局、
たとえば地域局A0B1ならびに総括局A0およびA1
は転送される移動局位置データの車両コード「A1B1
M03」 よりその宛先を識別し、その登録局、すなわ
ちこの例では、地域局A1B1に向けてこれを中継する
。登録局A1B1は、移動局位置データ、すなわち静的
車両コード50および動的車両コード60を受信すると
、その移動局コード54より対象となっている移動局1
6、すなわちこの例では、局M03 を識別し、走行車
両テーブル80のそれに対応する記憶位置にこれらの位
置データを格納する。
【0041】移動局16の現在位置データは常時更新さ
れる。特定の移動局、たとえばM03 に着目すると、
その位置データは、たとえばいずれかの路上局10がそ
の移動局M03 を検出するごとに上述のようにして、
地区局30から登録局A1B1に報告され、走行車両テ
ーブル80の移動局M03 についての記憶内容が更新
される。
【0042】センタ26,28や一般電話回線網24、
データ交換網25からの移動局16宛ての情報は、いず
れかの地上局、たとえば路上局10のメモリ42に一旦
蓄積される。路上局10では、管内の移動局16へ宛て
て送信すべき情報があるか否かを調べる。両者の一致を
検出すると、メモリ42に格納されていたその情報を車
両通信部108 の下りチャネルを用いて、その移動局
16へ送信する。上りチャネルにより移動局16から送
信された情報は、メモリ42に一時蓄積される。この上
り送信情報は、のちに路車間個別通信回線網22を介し
てセンタ26,28、データ交換網25または一般電話
回線網24に転送される。
【0043】車両通信部108 が終了すると、上下の
応答信号を送信する通信完了部110 がこれに続く。 これは伝達の完了を確認する信号であり、情報内容の確
認ではない。
【0044】こうして1フレーム100 の通信が加入
車両12が路上局10のサービスゾーン20内を走行し
ている間に行なわれる。隣接する2つのゾーン20の間
の無電波領域を加入車両12が走行している間は、移動
局16は、路車間個別通信回線網22と通信することが
出来ない。
【0045】本実施例は、原則として加入車両12があ
る極小ゾーン20内に含まれる間に1つの通信が完結す
る様に構成されている。一般道路にせよ、高速道路にせ
よ、その道路において通常の走行をしているかぎりは、
上述の無電波領域をはさんでいくつかの極小ゾーン20
を加入車両12が走行することによって、かなりのまと
まった通信を行なうことができるような間隔にて路上局
10が道路に沿って配設されている。換言すれば、路上
局10のこのような離隔配置によって、通信トラヒック
の多い移動局12に対しても十分に所要の通信を達成す
ることができる。
【0046】ところで本実施例では、移動局16への着
信制御を効率的に行なうため、複数の路上局10をその
配置地域に応じて同報群構成をとっている。移動局16
への着信の際、この群を単位として同報通信を行なう。 この群構成は、たとえば1つの地区局30を単位として
、それに収容されている全路上局10を1つの同報群と
してもよい。または地区局30に収容されている路上局
10のうち地域的にまとまったいくつかの局を単位とし
てもよい。
【0047】後者の場合、図2に示すように地区局30
には路上局テーブル134 が設けられ、これには、管
内のどの路上局10がどの同報群に含まれているかがそ
れぞれ記憶されている。このテーブル134 は着信接
続の際、同報をかけるときに参照される。
【0048】登録局A1B1にて常時更新される移動局
位置データを用いてセンタ26または28から、その移
動局A1B1M03 に着信するシーケンスを図6を参
照して概略的に説明する。センタ26または28から移
動局A1B1M03 に宛てるメッセージは、その宛先
コード「A1B1M03 」を含む静的車両固有コード
50の形をとるヘッダとともに総括局34を経由して登
録局10A1B1に送られる。
【0049】このメッセージ転送は、各中継局で、その
メッセージの宛先コード「A1B1M03」 を識別す
ることによって行なわれる。登録局A1B1は、このメ
ッセージをヘッダとともに受信すると、その宛先コード
より、着信すべき移動局A1B1M03 の登録資格を
チェックし、これを満足していればメッセージをメモリ
(図示せず)に一時蓄積する(140) 。なお、同図
には示していないが、このとき登録局A1B1は、セン
タ26または28に対して受信確認応答を返送する。
【0050】そこで、登録局A1B1は、走行車両テー
ブル80を参照して、その移動局位置データから着信移
動局A1B1M03 の現在位置を調べる。その結果、
移動局A1B1M03 の現在位置が、たとえば「A0
B1C1D5」であると判明すると、登録局A1B1は
、これより路上局10のアドレス「A0B1C1D5」
を走行地区域コード64として含む動的車両固有コード
60を作成する。登録局A1B1は、メモリより送信メ
ッセージを読み出し、動的コード60をそのヘッダに付
加して地区局A0B1C1へ宛て送信する。
【0051】総括局34および地域局32などの中継局
は、メッセージの動的車両固有コード60を識別して、
これを目的の地区局A0B1C1へ転送する。地区局A
0B1C1は、このメッセージをヘッダとともに受信す
ると、ヘッダの走行地区域コード64の示す路上局10
を識別し、これに基づいて、路上局テーブル134 を
参照する。この例では、路上局コードが「D2」を指し
ているので、路上局テーブル134 よりアクセスすべ
き同報群が路上局D3,D4およびD5を含む群である
ことを判別する。そこで、地区局A0B1C1は、進行
方向を判断し、この同報群を形成する全路上局D3,D
4およびD5に同報をかける。この同報は、配送要求と
メッセージと、そのメッセージの宛先コード「A1B1
M03 」とを含む。
【0052】各路上局10は、これを受けると、メッセ
ージを一旦メモリ42に蓄積するとともに、そのサービ
スゾーン20内に含まれる移動局16をポーリングする
。このポーリングは、前述のようにフレーム100 の
導入部102 にて行なわれる。路上局10のサービス
ゾーン20内に含まれるアクティブな移動局16は、こ
のポーリングに応答して、車両コード発生部130 で
車両コード50および60を発生し、これを路上局10
に返送する。これは車両認識部104 が使用される。 路上局10は、移動局16から返送された車両コードを
通過車両テーブル82に一旦格納し、そのうちの静的車
両固有コード50をメッセージの宛先「A1B1M03
」 と比較する(142) 。
【0053】いずれかの路上局10にて両者が一致する
と、その路上局10はメモリ42から送信メッセージを
読み出し、車両通信部108 を使って移動局A1B1
M03 のチャネルでこれを送信する。メッセージを受
信した移動局A1B1M03 は、通信完了部110 
を用いて受信確認応答を返送し、これは地上局を経由し
て最終的には登録局34へ転送される。受信確認応答が
肯定応答ACK を含む場合、地区局A0B1C1は、
他の路上局10への配送要求をキャンセルする。
【0054】一方、受信確認応答が否定応答NACKを
含む場合、地区局A0B1C1は、路上局10からの受
信確認応答を待つ。この状態で、地区局A0B1C1が
同報をかけた全路上局10より否定応答NACKを含む
受信確認応答を受信した場合には、登録局34へ受信確
認否定応答を返送する。受信確認否定応答を受信した登
録局34は、移動局A1B1M03 の現在位置データ
を用いて該当する地区局30に再度送信する。(図8参
照)一方、地区局A0B1C1が、同報をかけた路上局
10より一定時間経過しても路上局10より受信確認応
答を受信しない場合には、地区局A0B1C1はこの移
動局A0B1M03 の現在位置データが自地区内の場
合には、監視タイマをリセットし、再度路上局10から
の受信確認応答を待つ。
【0055】この移動局A0B1M03 の現在位置デ
ータが自地区外の場合には、同報をかけた全路上局10
への配送要求をキャンセルするとともに、登録局34へ
受信確認応答を返送する。受信確認否定応答を受信した
登録局34は、この移動局A0B1M03 の現在位置
データを用いて、該当地区局30へ再度送信する。(図
9参照) このような再送処理により、センタ端末から
移動局へのメッセージ配信時、通信エラー、トラヒック
輻輳による通信遅延、渋滞等の要因が発生した場合でも
、システムに対し、大きな負荷をかけることなく、移動
局への着信確立を高めることができる。なお、登録局3
4における再送回数および地区局30における受信確認
応答監視時間等は、システム構成に合わせて任意に設定
可能である。
【0056】要約すると、本実施例では個々の移動局1
6は、あらかじめ特定の地上局に登録されている。登録
局34は、これに登録されている移動局16を検出した
地上局からその現在位置を通知され、これを保持する。 この現在位置データは、常時実時間で更新される。路上
局10は、地域局に関連のあるものが同報群を構成して
いる。 センタ端末よりメッセージを受信した地上局は、移動局
16の登録されている登録局34へアクセスして、その
現在位置を求め、これに関連ないしは、これより推定さ
れる同報群の路上局10へ同報をかける。この後、同報
をかけた路上局10より、一定時間受信確認応答が返送
されない場合または同報をかけた全路上局10より受信
確認否定応答を受信した場合、地上局はその時点での移
動局16の現在位置を再度求め、その現在位置をもとに
、あらためて関連する同報群の路上局10に同報をかけ
るか、前回同報をかけた路上局10からの受信確認応答
を待つかを決定する。
【0057】このような再送処理をおこなうことにより
、移動局16へのメッセージ着信確率を高めることがで
きるとともに、システムの一時障害、移動局16と路上
局10との一時的な通信エラー等の事象発生時にも対処
可能となる。
【0058】以上本発明を路車間個別通信システムに適
用した実施例について説明した。しかし本発明はこれに
限定されず、車両以外の、たとえば個人すなわち広義の
歩行者などのあらゆる移動体との個別通信に有効に適用
される。なお、ここで説明した実施例は本発明を説明す
るためのものであって、本発明は必ずしもこれに限定さ
れるものではなく、本発明の精神を逸脱することなく当
業者が可能な変形および修正は本発明の範囲に含まれる
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明による移動体
通信システムでは、移動局が特定の交換局に登録され、
移動局の現在位置がその登録局で管理される。路上局は
、地域的に関連のあるものが同報群を構成し、移動局へ
の着信は、登録局へアクセスして移動局の現在位置を求
め、その現在位置に関連する同報群の路上局の中から、
移動局の移動速度及び基地局間の区間距離をもとに目的
の移動局に着信接続をするための必要かつ最小数の路上
局を選択し、それらの路上局に対し、同報をかけること
により、目的の移動局に着信接続を行なう。これによっ
て、1つの着信接続における同報数が最小限におさえら
れ、地区局、路上局の負荷を軽減することができる。し
たがって、地区局、路上局に長時間メッセージが滞留し
ている場合であっても他の通信を効率よく着信させてい
るので、メモリを圧迫することを減少させることができ
、そのためメッセージの廃棄等を行う必要がなくなり、
かつ通信効率を高めることができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による移動体通信システムを車両の道路
交通に適用した実施例を路車間個別通信システムとして
示す概念的ブロック図である。
【図2】図1に示す実施例における路車間個別通信回線
網の局階位構成の例を示す中継方式図である。
【図3】同実施例における車両固有コードのフォーマッ
トの例を示す説明図である。
【図4】同実施例におけるフレームフォーマットの例を
示す説明図である。
【図5】同実施例における移動局の位置を検出するシー
ケンスの例を示すシーケンス図である。
【図6】同実施例における移動局への着信シーケンスの
例を示すシーケンス図である。
【図7】本発明による移動体通信システムを概念的に示
す説明図である。
【図8】同実施例における移動局への再送着信シーケン
スの例を示すシーケンス図である。
【図9】同再送着信シーケンスの例を示すシーケンス図
である。
【符号の説明】
10  路上局 12  加入者両(16  移動局) 14  送受信
機 20  極小ゾーン 22  路車間個別通信回線網 30,32,34  交換局、地上局 42  メモリ 80  走行車両テーブル 82  通過車両テーブル 130   車両コード発生部 132   局コード発生部 134   路上局テーブル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  それぞれ移動局に対して無線リンクで
    通信を行なう複数の基地局と、該複数の基地局が収容さ
    れ該複数の基地局に対する通信を交換する通信回線網を
    形成する複数の交換局とを含む移動体通信システムにお
    ける着信制御方式において、前記複数の基地局のうちの
    近接するものは、前記移動局が前記無線リンクの電波に
    実質的に応動しない領域を間に介挿して、相互に離隔配
    置され、前記移動局は、前記複数の交換局のいずれかに
    登録され、該移動局の登録されている交換局は、その移
    動局を複数の基地局のいずれかが検出すると、検出され
    た移動局の位置情報を記憶し、該移動局へ着信させる場
    合に、その移動局の位置情報と、その移動局の移動速度
    および基地局の配置間隔とに基づいて、該移動局に着信
    接続を行なう前記基地局を複数選択して、選択したこれ
    ら基地局に、その移動局に着信させるメッセージを同報
    配信することによって、その移動局に着信接続を行なわ
    せ、メッセージを受信した移動局は、そのメッセージを
    送信した基地局に着信確認信号を送信して、該着信確認
    信号を受信した基地局は、前記交換局に着信接続確認応
    答信号を送出して、前記交換局は、同報をかけた基地局
    から送出される着信接続確認応答を監視して、該移動局
    への着信接続が一定時間内に完結しない場合に、その時
    点における移動局の現在位置情報をもとに、再度同報群
    を選択して、これらの基地局に同報をかけることにより
    、再度移動局への着信接続を行なうことを特徴とする移
    動体通信システムにおける着信制御方式。
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