JPH06103810A - 導電ペースト - Google Patents

導電ペースト

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JPH06103810A
JPH06103810A JP20860093A JP20860093A JPH06103810A JP H06103810 A JPH06103810 A JP H06103810A JP 20860093 A JP20860093 A JP 20860093A JP 20860093 A JP20860093 A JP 20860093A JP H06103810 A JPH06103810 A JP H06103810A
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JP
Japan
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conductive paste
glass frit
thick film
cao
plating
Prior art date
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Pending
Application number
JP20860093A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunihiko Hamada
邦彦 浜田
Tamotsu Tokuda
有 徳田
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 その表面にメッキを施した場合にも接着強度
が低下しないような厚膜電極を、電子部品のターミナル
や基板などに確実に形成することが可能な導電ペースト
を提供する。 【構成】 少なくとも導電粉末とガラスフリットとを含
有する導電ペーストにおいて、ガラスフリットとして、 SiO2 : 9.0〜45.0重量% CaO : 1.0〜18.5重量% を含有するとともに、 ZnO,B23,及びLi2O を残部とするガラスフリットを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子部品のターミナ
ルや基板などに厚膜電極を形成する際に用いられる導電
ペーストに関し、詳しくは、メッキを施した場合にも接
着強度が低下しないような厚膜電極を形成することが可
能な導電ペーストに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
表面実装が電子部品の実装方法の主流になるにともな
い、電子部品の基板やターミナルに形成される電極(厚
膜電極)の半田濡れ性の向上に対する要求が厳しくな
り、半田濡れ性の向上を図るために、厚膜電極にスズ
(Sn)メッキや半田メッキが施される場合がある。
【0003】ところで、従来の厚膜電極は、通常、Ag
粉末などの導電粉末を、ガラスフリットや有機ビヒクル
などとともに混練してペースト状にした導電ペーストを
回路基板に塗布(印刷)し、これを焼成することにより
形成されている。そして、この場合に用いられる導電ペ
ーストには、比較的軟化点の低い酸化鉛を含有するガラ
スフリットが使用されることが多い。
【0004】しかし、Snメッキや半田メッキを施す場
合、メッキ工程において厚膜電極が劣化し、厚膜電極の
基板などへの接着力が低下して、場合によっては厚膜電
極が剥離してしまうという問題点がある。
【0005】そこで、メッキ工程における厚膜電極の劣
化を抑制するために、ガラスフリットとして、アルカリ
金属を含むホウケイ酸鉛系ガラスフリットを使用する方
法が提案されている。しかし、酸化鉛を含むガラス相は
メッキ工程においてメッキ液に侵蝕(溶解)されやすい
ため、必ずしも十分な接着強度を確保することができな
い場合がある。
【0006】例えば、Ag粉末70.0重量%,有機ビ
ヒクル28.0重量%,及び表1に示す組成の鉛−ホウ
素系ガラスフリット2.0重量%を含む導電ペーストを
用いてアルミナ基板上に厚膜電極を形成し、これにSn
メッキを施した場合の、Snメッキの前後の電極の接着
強度を表1に示す。
【0007】
【表1】
【0008】なお、この厚膜電極は、直径3.5mm,1
25メッシュのスクリーン印刷パターンを使用して導電
ペーストをアルミナ基板に印刷した後、800℃,10
分間の焼成を行って形成したものである。表1に示すよ
うに、上記ガラスフリットを配合した導電ペーストを用
いて形成した厚膜電極は、Snメッキ後に接着強度が大
きく低下することがわかる。
【0009】この発明は、上記問題点を解決するもので
あり、メッキを施した場合にも接着強度が低下しないよ
うな厚膜電極を、電子部品のターミナルや基板などに形
成することが可能な導電ペーストを提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、この発明の導電ペーストは、少なくとも導電粉
末とガラスフリットとを含有する導電ペーストにおい
て、前記ガラスフリットが、 SiO2 : 9.0〜45.0重量% CaO : 1.0〜18.5重量% を含有するとともに、 ZnO,B23,及びLi2O を残部とすることを特徴とする。
【0011】そして、この導電ペーストのガラスフリッ
トの詳細な組成は次の構成からなる; SiO2 : 9.0〜45.0重量% CaO : 1.0〜18.5重量% ZnO : 2.0〜40.0重量% B23 :30.0〜52.0重量% Li2O : 1.5〜10.0重量%。
【0012】また、この発明の導電ペーストは、少なく
とも導電粉末とガラスフリットとを含有する導電ペース
トにおいて、前記ガラスフリットが、 SiO2 : 9.0〜45.0重量% CaO : 1.0〜18.5重量% Al23 : 6.0重量%以下 を含有するとともに、 ZnO,B23,及びLi2O を残部とすることを特徴とする。
【0013】そして、この導電ペーストのガラスフリッ
トの詳細な組成は次の構成からなる; SiO2 : 9.0〜45.0重量% CaO : 1.0〜18.5重量% Al23 : 6.0重量%以下 ZnO : 2.0〜40.0重量% B23 :30.0〜52.0重量% Li2O : 1.5〜10.0重量%。
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例を比較例とともに示
してその特徴をさらに詳しく説明する。
【0015】まず、原料として、ZnO,H3BO3,S
iO2,LiCO3,TiO2,ZrO2,CaCO3,N
2CO3,Al23を用い、表2、表3に示す組成割合
のガラスフリットが得られるように秤量した。秤量原料
を1300℃で溶融した後、水に入れて急冷することに
よりガラスを得た。そして、このガラスを平均粒径約3
μmになるように粉砕してガラスフリットを調製した。
【0016】それから、Ag粉末70.0重量%,有機
ビヒクル28.0重量%,及び上記ガラスフリット2.
0重量%を配合し、これをよく混練することにより導電
ペーストを調製した。
【0017】そして、5mm×5mm□のアルミナ基板上
に、直径3.5mm,125メッシュのスクリーン印刷パ
ターンを用いて上記導電ペーストを印刷し、800℃で
10分間焼成を行い、アルミナ基板上に厚膜電極を形成
した。
【0018】次に、pH5.5のSnメッキ浴中に、厚
膜電極が形成されたアルミナ基板を浸漬して、40℃で
60分間Snメッキを行い、厚膜電極上に厚さ約3μm
のSnメッキ層を形成した。なお、Snメッキは、メデ
ィアとして2.0mmφのスチールボール約5000個を
使用し、メッキ液が通過する穴が多数形成されたバレル
にアルミナ基板を入れ、バレルを回転させてメッキを行
う、いわゆるバレルメッキの方法により行った。
【0019】表2及び表3に、このようにして作成した
試料のSnメッキ後の厚膜電極の接着強度を示す。
【0020】
【表2】
【0021】
【表3】
【0022】なお、表2及び表3において、電極の接着
強度は、各試料番号の組成のガラスフリットを配合した
導電ペーストを用いて形成した厚膜電極の接着強度を示
すものである。また、試料番号に*印を付したものは、
この発明の範囲外の比較例であり、その他はこの発明の
範囲内の実施例を示す。
【0023】表2,表3より、この発明の導電ペースト
を用いて形成した厚膜電極は、表1に示すような組成の
ガラスフリットを配合した従来の導電ペーストを用いて
形成した厚膜電極に比べて、接着強度が大幅に向上して
いることがわかる。
【0024】なお、表2に示した実施例のうち、CaO
を添加した試料番号17,18にかかる厚膜電極が大き
な接着強度を有していることことがわかる。
【0025】また、破断面を調査すると、表1の従来例
や、比較例である表2の試料番号12,19(ガラスフ
リットがCaOを含まない)などでは、セラミック(ア
ルミナ基板)と厚膜電極の界面のガラス相に溶損が認め
られた。これに対して、接着強度の大きい試料(例え
ば、試料番号17)においては、界面のガラス相がそれ
ほど溶解せず、相当に残存していた。このことから、Z
nO−B23−SiO2−Li2O−CaO系のガラスフ
リットを用いた場合(試料番号17,18,20〜23
及び25〜29)、メッキ液によるガラス相の溶解の程
度が減少するため、接着強度の低下が抑制されたものと
考えられる。
【0026】なお、試料番号24(比較例)について
は、配合原料を焼成してもガラス化せず、均一なガラス
フリットが得られなかった。この例が示すように、Si
2はガラスの軟化点を上昇させることから、その含有
率が高くなるとLi2Oを9.5〜9.7重量%程度添
加しないとガラス化させることが困難であることがわか
る。また、特に表2,表3には示していないが、Li2
Oなどのアルカリ金属化合物が約10重量%を越えるガ
ラスフリットを使用した導電ペーストでは、絶縁不良が
発生する場合がある。
【0027】したがって、5kgf以上の接着強度を確保
することができるような均一なガラス相を形成し、か
つ、絶縁不良を起こさないようにするためには、ガラス
フリット中のSiO2量を9.0〜45.0重量%の範
囲に調整することが好ましい。また、表2,表3の各試
料について、その組成と形成された厚膜電極の接着強度
との関係を検討すると、SiO2の配合量が9.0重量
%を越えると接着強度が5kgf以上になり、SiO2の配
合量が多くなるほど電極の接着強度が大きくなる傾向が
あることがわかる。
【0028】また、CaOに関しては、その配合量が
1.1重量%でも接着強度の低下を防止する効果がある
が、5.5〜12.2重量%のCaOを含有させた方が
Snメッキ後の接着強度が大きくなることがわかる。ま
た、CaOはガラスの融点を上昇させることから、その
含有量が18.5重量%を上回るとガラス化させること
が困難になる。したがって、CaOの含有率は、1.0
〜18.5重量%の範囲にあることが好ましい。
【0029】また、Al23は耐メッキ性をさらに向上
させるものであるが、6.0重量%を越えると試料番号
30のようにガラス化しなくなるため、その配合量は
6.0重量%以下であることが好ましい。
【0030】さらに、B23,ZnO,Li2Oは、ガ
ラスフリットの原料を所定の温度(例えば1300℃)
で均一に溶融させ、急冷してガラス化させる見地から
は、それぞれ、30〜52重量%,2〜40重量%,
1.5〜10重量%の範囲にあることが好ましい。
【0031】なお、上記実施例では、導電粉末として、
Ag粉末を用いた場合について説明したが、導電粉末
は、Ag粉末に限られるものではなく、Ag−Pd合
金、Niその他の導電材料の粉末を導電粉末として用い
ることが可能である。
【0032】また、上記実施例では、厚膜電極上にSn
メッキを施した場合について説明したが、この発明は、
酸性メッキ浴(例えば、pH4.0〜5.5)を用い
て、Sn以外の他の金属をメッキする場合にも適用する
ことが可能であり、その場合にも上記実施例と同様の効
果を得ることができる。
【0033】さらに、上記実施例では、アルミナ基板に
厚膜電極を形成した場合について説明したが、この発明
は、厚膜電極を形成する対象がアルミナ基板である場合
に限らず、誘電体セラミックス、圧電体セラミックスな
どの他の材料からなる基板に厚膜電極を形成する場合に
も適用することが可能であり、その場合にも上記実施例
と同様の効果を得ることができる。
【0034】
【発明の効果】上述のように、この発明の導電ペースト
は、導電粉末に配合して使用されるガラスフリットとし
て、SiO29.0〜45.0重量%,CaO1.0〜
18.5重量%,及び必要に応じてAl236.0重量
%以下を含有するとともに、ZnO,B23,及びLi
2Oを残部とするガラスフリットを用いているので、こ
の発明の導電ペーストを使用して厚膜電極を形成するこ
とにより、メッキを施した場合にも接着強度が低下しな
いような厚膜電極を、電子部品のターミナルや基板など
に容易かつ確実に形成することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも導電粉末とガラスフリットと
    を含有する導電ペーストにおいて、前記ガラスフリット
    が、 SiO2 : 9.0〜45.0重量% CaO : 1.0〜18.5重量% を含有するとともに、 ZnO,B23,及びLi2O を残部とすることを特徴とする導電ペースト。
  2. 【請求項2】 前記ガラスフリットが以下の組成を有す
    ることを特徴とする請求項1記載の導電ペースト; SiO2 : 9.0〜45.0重量% CaO : 1.0〜18.5重量% ZnO : 2.0〜40.0重量% B23 :30.0〜52.0重量% Li2O : 1.5〜10.0重量%。
  3. 【請求項3】 少なくとも導電粉末とガラスフリットと
    を含有する導電ペーストにおいて、前記ガラスフリット
    が、 SiO2 : 9.0〜45.0重量% CaO : 1.0〜18.5重量% Al23 : 6.0重量%以下 を含有するとともに、 ZnO,B23,及びLi2O を残部とすることを特徴とする導電ペースト。
  4. 【請求項4】 前記ガラスフリットが以下の組成を有す
    ることを特徴とする請求項3記載の導電ペースト; SiO2 : 9.0〜45.0重量% CaO : 1.0〜18.5重量% Al23 : 6.0重量%以下 ZnO : 2.0〜40.0重量% B23 :30.0〜52.0重量% Li2O : 1.5〜10.0重量%。
JP20860093A 1992-08-06 1993-07-30 導電ペースト Pending JPH06103810A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20860093A JPH06103810A (ja) 1992-08-06 1993-07-30 導電ペースト

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-233166 1992-08-06
JP23316692 1992-08-06
JP20860093A JPH06103810A (ja) 1992-08-06 1993-07-30 導電ペースト

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06103810A true JPH06103810A (ja) 1994-04-15

Family

ID=26516921

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20860093A Pending JPH06103810A (ja) 1992-08-06 1993-07-30 導電ペースト

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JP (1) JPH06103810A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5840216A (en) * 1995-08-07 1998-11-24 Murata Manufacturing Co., Ltd. Electroconductive paste and laminated ceramic electric part
JPWO2014115358A1 (ja) * 2013-01-25 2017-01-26 株式会社村田製作所 モジュールおよびその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5840216A (en) * 1995-08-07 1998-11-24 Murata Manufacturing Co., Ltd. Electroconductive paste and laminated ceramic electric part
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20021022