JPH06103630B2 - 燃料電池 - Google Patents

燃料電池

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JPH06103630B2
JPH06103630B2 JP58203801A JP20380183A JPH06103630B2 JP H06103630 B2 JPH06103630 B2 JP H06103630B2 JP 58203801 A JP58203801 A JP 58203801A JP 20380183 A JP20380183 A JP 20380183A JP H06103630 B2 JPH06103630 B2 JP H06103630B2
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    • H01M8/02Details
    • H01M8/0289Means for holding the electrolyte
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/86Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] 本発明は長時間に渡り安定した性能を有する燃料電池に
関する。
[発明の技術的背景とその問題点] 従来、燃料の有しているエネルギーを直接電気的エネル
ギーに変換する装置として燃料電池が知られている。こ
の燃料電池は通常、電解質を挾んで一対の多孔質電極を
配置するとともに、一方の電極の背面に水素等の流体燃
料を接触させ、また他方の電極の背面に酸素等の流体酸
化剤を接触させ、このときに起る電気化学反応を利用し
て、上記電極間から電気エネルギーを取り出すようにし
たものであり、前記燃料と酸化剤が供給されている限り
高い変換効率で電気エネルギーを取り出すことができる
ものである。
ところで上記の原理に基づく、特にリン酸を電解質とし
た燃料電池の単位セルは通常第1図(a)又は(b)に
示すように構成されており、またこの単位セルを複数個
積層することによって第2図に示すように燃料電池装置
全体を構成している。
すなわち、第1図(a)において、単位セルは電解質を
含浸したマトリックス1を境にして両側に多孔質体で形
成され触媒が付加されている電極2,3(通常炭素材から
成る)を配置し、さらに両電極2,3のマトリックス1と
背面にそれぞれリブ4,5の付いたプレート6(一般はク
ラファイトと熱硬化性樹脂の混合結着体から構成され
る。以後、インタコネクターと称する。)を配置してい
る。上記インタコネクタ6の各電極2,3側に位置する面
には、それぞれリブ4,5によって互いに直行するうな向
きに溝7,8が複数本規則的に平行に設けてあり、これら
の溝7,8にはそれぞれ流体燃料および流体酸化剤の流通
路を構成する。またインタコネクタ6の反対側の面にも
同様にリブ4,5によって互いに直行するような向きに隣
接する単位セルにおける流体燃料および流体酸化剤の流
通路に供される溝7,8が形成されている。このようにマ
トリックス1、電極2,3およびインタコネクタ6を積層
し、この状態でインタコネクタ6の各溝7,8の両端開口
だけを残して各積層端面部を気密にシールして単位セル
を構成している。
第1図(a)のように構成された単位セルは複数個積層
され、第2図に示すようにこの積層体の一つの対向する
端面の一方に燃料供給口9を有したマニホルト10と、他
方に燃料排出口11とを有したマニホルド12とが当てがわ
れ、また、他の対向する端面に酸化剤供給口13を有した
マニホルド14と他方に酸化剤排出口15を有したマニホル
ド16とが当てがわれ、これらマニホルド10,12,14,16が
ボルト等で締付けられて気密保持され、これによって燃
料電池装置17が構成されている。したがって、この燃料
電池装置17によると、燃料供給口9から流体燃料を供給
すると、この燃料は各単位セルの流通路である複数の溝
7を分流して多孔性の電極2の背面に接しながら流れ、
その後燃料排出口11から排出される。また酸化剤供給口
13から流体酸化剤を供給すると、この酸化剤は各単位セ
ルの流通路である複数の溝8を分流して多孔性の電極3
の背面に接触しながら流れ、その後酸化剤排出口15から
排出されることになる。流体燃料と流体酸化剤はそれぞ
れ拡散によって多孔性の電極2,3内に供給され燃料電池
としての電気エネルギーを発生する。なお図では出力端
子は省略している。
更に、改良型として第1図(b)に示すように構成され
た燃料電池単位セルが考えられている。第1図(b)に
おいて、18はセパレータ、19はリブ付電極であり、その
他第1図(a)と同じ作用を示すものは同一符号を付し
て示してある。すなわち、第1図(a)に示すインタコ
ネクタ6がセパレータ18とリブ4,54に分割構成され、か
つそのリブ4,5が電極2,3と夫々一体化されて、リブ付電
極19として構成されている。
この改良型の特徴は、セパレータ18が流体燃料と流体酸
化剤との混合を防止し、かつ単位セル積層化の集電体と
しての役目をしているところにある。またこの改良型の
燃料電池では、第1図(a)に示したインタコネクタ型
のものに比較して重量が約半分に軽量化され、かつリブ
部が多孔質であり、マトリックス層からあふれ出たリン
酸を吸収し、またマトリックス層のリン酸が減少すると
吸蔵しているリン酸を再度補給するいわゆる“リザーバ
機能”を有している。すなわち、リブ付電極19は流体燃
料および流体酸化剤の反応流体が夫々触媒層へ到達する
ために十分な反応流体の透過性を有しており、導電性・
熱伝導性ともによくかつ積層加重に耐える強度を兼ね備
えている。
ところで、以上の如き従来の燃料電池の電極は、65〜80
%の多孔度を有するカーボンペーパーあるいはカーボン
焼結基板(以下、電極基板と称する)上に、触媒を担持
した導電性微粒子を疎水性ポリマーおよび溶媒と混練し
て塗布したのち乾燥・焼成することによって製造され
る。しかしながら、従来の電極においてはその検討の結
果、次のような問題点があることが明らかとなってい
る。
(a)触媒担持帯として、同じ炭素材料でも耐食性を向
上した材料、例えばアセチレンブラックあるいはグラフ
ァイトの微粒子を用いることが要求されるが、上記耐食
性の向上した材料はそれ自体が強い撥水性を有している
ため、前記触媒層の撥水性が異常に強くなって電解質を
はじき、触媒と電解質の接触が不充分となり、従って電
解質と触媒と反応ガスの接触界面である反応面積が小さ
くなり、電池内部抵抗が大きくなり電池性能が著しく低
下する。
(b)運転温度,運転圧力,負荷,反応ガス中湿度等の
運転条件により必然的に電解質の体積変化を伴う。すな
わち、電解質であるリン酸は、下記の反応式に示すよう
に、水と五酸化リンとの反応生成物であり、また吸湿性
の強い乾燥剤でもある。
3H2O+1/2P4O102H3PO4 したがって、高温で乾燥した条件下では上記反応は左へ
進み、低温で高湿の条件下では上記反応は右へ進む。こ
こでは、説明を簡略化しているが、上記中間生成物とし
て多数の複雑なリン酸の縮合体がある。しかし、それら
の反応の進行については上記説明の如き傾向は同じであ
る。一方、負荷をとると電気化学的反応生成物として水
が生成する。また、湿度は水蒸気分圧と全圧の比で決め
られるのであるから、運転圧力によっても上記反応の平
衡は動く。ここで、触媒層の撥水性が大きすぎると、電
解質保持層であるマトリックス層からあふれ出た電解質
が触媒の撥水性にさからって強制的に触媒層を通過して
押し出され、電極基板に達して吸蔵されるが、マトリッ
クス層内の電解質量が減ったとき、前記あふれ出た電解
質は再びマトリックス層に電解質を供給し、結果として
マトリックス層には常に一定量の電解質が保持されると
いういわゆる“リザーバ機能”が阻害され、一度あふれ
出た電解質は触媒層の強い撥水性のため電極基板中に隔
離保持されたままとなる。その結果、マトリックス層の
電解質はだんだん減少して、空隙部が増加してゆき、燃
料電池の反応ガスすなわち燃料ガスと空気の混合を防止
するセパレータ機能がなくなり、前記両反応ガスの混合
が起るいわゆる“クロスオーバー”現象が発生し、著し
く電池性能が低下しかつ爆発の原因にもつながる。
性能向上のためには、担持体は数十ミクロン以下の微粒
子であることが要求されるが、粒子が細かくなる程、触
媒層の細孔径は小さくなり、触媒層の貫通方向のリン酸
移動が著しく疎外され、上記(a)および(b)の現象
は促進される。
[発明の目的] 本発明は上記のような問題を解消するために成されたも
ので、その目的は触媒層と電解質の接触を改善して触媒
層の支持体である多孔性炭素材からなる導電性電極基板
の電解質リザーバ機能を有効的に利用し長時間に渡って
安定した性能を発揮することが可能な燃料電池を提供す
ることにある。
[発明の概要] 上記の目的を達成するために本発明では、電解質マトリ
ックスを介して対向配置される一対の電極に接するよう
な流体燃料流通路および流体酸化剤流通路を備え、各流
通路に燃料および酸化剤が流通している条件下で電気エ
ネルギーを出力する燃料電池において、一対の電極のう
ち、アノードとなる電極側は、触媒を担持した導電性微
粒子10.5〜33.3重量パーセントと、当該導電性微粒子と
同じかまたはこれよりも大きい粒子の耐リン酸性を有す
る親リン酸性粒状物66.7〜89.5重量パーセントとの混合
物層を導電性電極基板上に形成して成り、カソードなる
電極側は、導電性微粒子23重量パーセント以上と、当該
導電性微粒子と同じかまたはこれよりも大きい粒子の耐
リン酸性を有する親リン酸性粒状物77重量パーセント以
下との混合物層を導電性電極基板上に形成して成る。
ここで、特に上記アノード電極側は、導電性微粒子12.5
〜24.4重量パーセントと親リン酸性粒状物75〜87.5重量
パーセントとの混合物層とするようにしている。
また、上記カソード電極側は、導電性微粒子25〜77重量
パーセントと親リン酸性粒状物23〜75重量パーセントと
の混合物層とするようにしている。
[発明の実施例] 本発明は触媒を担持した導電性微粒子と、当該微粒子と
同じかまたはこれよりも大きい粒子の親リン酸性粒状物
との混合物層を、電極基板上に形成するものである。平
均粒径が1μm以下の微粒子に触媒を担持させたもの
は、極めて良好な触媒活性を有することは知られてい
る。
すなわち、本発明の燃料電池の電極においては、アノー
ド電極側は触媒を担持した導電性微粒子と、親リン酸性
粒状物の重量比[親リン酸性粒子]/[触媒担持帯]が
2〜8.5の範囲つまり導電性微粒子10.5〜33.3重量パー
セント(以下、wt%と記する)と、親リン酸性粒状物6
6.7〜89.5wt%との混合物層を、触媒層として電極基板
上に形成し、またカソード電極側は上記比が3.5以下の
範囲、つまり導電性微粒子23wt%以上と親リン酸性粒状
物77wt%以下との混合物層を、触媒層として電極基板上
に形成したものである。これにより、電解質と接触しか
つ触媒が電解質に浸漬してしまうことを防止するだけの
撥水性を有し、電解質の自由に通過できる通路を有し、
電極基板の有する電解質のリザーバ機能を十分に生かす
ことができるものである。
この点については以下の如く考えられ、第3図(a)
(b)を用いて説明する。
つまり、第3図に示す如く、導電性微粒子26は疏水性ポ
リマー27によって固定され、互いに接触して層全体とし
て導通がある構成となっている。この構成は、従来の触
媒層のものと同じである。また、導電性微粒子26より大
きな親リン酸性粒状物28が、導電性微粒子26の間に疎水
性ポリマー27により固定されている。これが、本発明の
構成上の最大の特徴点である。
すなわち、この大きな親リン酸性粒状物28が、触媒層の
リン酸移動通路となる微細孔のサイズを決定し、かつ触
媒層の厚み方向に親リン酸性粒状物28が連通して、リン
酸移動経路が確保され、リン酸が触媒層を貫通して容易
に移動することを可能とする。この親リン酸性粒状物28
のサイズとしては、適度なリン酸移動経路を形成するた
めには、5μm程度が適していることを実験的に把握し
ている。
かくして、親リン酸性粒状物28が触媒層に立体的に配置
されて厚み方向に親リン酸性部分が連通し、電解質29が
撥水性の強い触媒層を自由に通過し得る。親リン酸性粒
状物は、高温でかつリン酸中および空気中で安定な材料
であることが要求され、SiC,ZrO2,Ta2O5等、マトリッ
クス材として利用できるものが望ましい。これらのマト
リックス材は非電子導電性材料であり、この親リン酸性
粒状物は前記導電性微粒子に対し容積比で1/5以上にな
ると触媒層の導電性が低下する。
次に、上記のような考えに基づく具体的な一実施例につ
いて述べる。本例では、白金の担持量が14wt%の平均粒
径が0.03μの導電性微粒子であるアセチレンブラック担
持体粒子に、親リン酸性粒状物である平均粒径5μのシ
リコンカーバイド(SiC)粒子を混合する。そして、そ
の重量比[SiC粉末]/[担持体]を0〜10の範囲につ
いて検討してみた。これらの混合物を水に件懸濁させた
液に、担持体重量に対し、疎水性ポリマーである40パー
セントのポリテトラフロロエチレン固形分を含有するデ
ィスパージョンを加え、ミキサーで混練して2mmの厚さ
のリブ付電極基材の平面側に塗布し、乾燥・焼成して電
極を製作した。この電極を用いて第2図の如く製作した
電池性能を第4図(a)(b)に示す。アノード電極特
性を測定したときのカソード電極は第4図(b)のB点
のものを用い、カソード特性を測定したときのアノード
電極は第4図(a)のA点のものを用いている。その理
由は、カソードの評価の時はアノードの最適値を、アノ
ードの評価の時はカソードの最適値を選定すべきと考え
たことによる。
図から、アノード電極側としては重量比が2〜8.5の範
囲、つまり導電性微粒子10.5〜33.3wt%と親リン酸性粒
状物66.7〜89.5wt%の混合物層を、またカソード電極と
しては重量比が4.5以下の範囲、つまり導電性微粒子18w
t%以上と、親リン酸性粒状物82wt%以上の混合物層を
形成した場合が、電池性能である電池電圧として所定の
値が得られることがわかる。そして、特にアノード電極
としては重量比が3〜7の範囲、つまり導電性微粒子1
2.5〜24.4wt%と親リン酸性粒状物75〜87.5wt%との混
合物層を、またカソード電極としては重量比が0.3〜3.0
の範囲、つまり導電性微粒子22〜77wt%と親リン酸性粒
状物23〜75wt%の混合物質を形成した場合が、最も電池
性能のよいことがわかる。
なお、上記では導電性微粒子に対して疎水性ポリマーを
40wt%加えるようにしたが、アノード電極については導
電性微粒子50〜75wt%に対して疎水性ポリマー25〜50wt
%を加え、またカソード電極については導電性微粒子55
〜70wt%に対して疎水性ポリマー30〜45wt%を加えるよ
うにしてもよいものである。
従ってかかる電極構成とすることにより、第4図(a)
(b)の如く触媒層の親リン酸性粒状物であるシリコン
カーバイド粒子の作用により、触媒層が電解質に適度に
ぬれて接触がよくなり、かつ触媒−ガス−リン酸の三相
界面が立体的に形成され、従って反応に寄与する点が増
大して電池性能が向上しかつ維持されることになる。な
お、第4図(a)(b)は、100時間後の常圧における
電池特性を示したものである。また、アノード電極とカ
ソード電極の違いは、原理的にはカソード側から反応生
成物である水が発生するため、カソード電極は負荷をと
ると経時的にぬれる傾向にある。従って、カソード側の
触媒層の添加する親リン酸性粒状物は、アノードに比べ
て第4図の如く少ない方が電池性能をより一層向上させ
る上からは望ましい。
かくして、触媒層と電解質の接触がよく、かつ触媒−リ
ン酸−反応ガスの三相界面も立体的に形成されて面積が
増大するため、電池内部抵抗が低下改善され、しかも上
記三相界面は親リン酸性粒状物のため安定化することに
なり、もって電池性能を長時間に渡り安定に確保するこ
とが可能となる。
上述したように、本実施例の燃料電池は、一対の電極の
うち、アノードとなる電極側は、触媒を担持した導電性
微粒子10.5〜33.3重量パーセントと、当該導電性微粒子
と同じかまたはこれよりも大きい粒子の耐リン酸性を有
する親リン酸性粒状物66.7〜89.5重量パーセントとの混
合物層を導電性電極基板上に形成して成り、カソードと
なる電極側は、導電性微粒子23重量パーセント以上と、
当該導電性微粒子と同じかまたはこれよりも大きい粒子
の耐リン酸性を有する親リン酸性粒状物77重量パーセン
ト以下との混合物層を導電性電極基板上に形成して成る
ものである。
従って、触媒層に、導電性微粒子と同じかまたはこれよ
りも大きい粒子の親リン酸性粒状物を混在させることに
より、微細触媒粒子を使用した場合でも、目標の微細孔
構造を持つ触媒層を形成することができ、さらに親リン
酸性粒状物として、耐リン酸性を有する親リン酸性粒状
物を使用することにより、その微細孔構造を長期間安定
に維持することが可能となる。
これにより、撥水性の強い触媒層に遮断されることな
く、多孔性炭素板と電解質マトリックスのリン酸が自由
に移動できるため、電解質マトリックスのリン酸量を長
期間に渡って一定に維持してリザーブリン酸の有効利用
を可能とし、かつ触媒層とリン酸の親和性を確保し、結
果として、燃料電池の高性能および長寿命化を図ること
ができる。
尚、本発明は第1図(a)のようなインタコネクタ型の
カーボンペーパーを電極とした電池に適用しても、前述
の場合と同様の効果が得られるものである。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、電解質マトリック
スを介して対向配置される一対の電極に接するような流
体燃料流通路および流体酸化剤流通路を備え、各流通路
に燃料および酸化剤が流通している条件下で電気エネル
ギーを出力する燃料電池において、一対の電極のうち、
アノードとなる電極側は、触媒を担持した導電性微粒子
10.5〜33.3重量パーセントと、当該導電性微粒子と同じ
かまたはこれよりも大きい粒子の耐リン酸性を有する親
リン酸性粒状物66.7〜89.5重量パーセントとの混合物層
を導電性電極基板上に形成して成り、カソードとなる電
極側は、導電性微粒子23重量パーセント以上と、当該導
電性微粒子と同じかまたはこれよりも大きい粒子の耐リ
ン酸性を有する親リン酸性粒状物77重量パーセント以下
との混合物層を導電性電極基板上に形成するようにした
ので、触媒層に親リン酸性粒状物を混在させて、触媒層
のリン酸貫通移動を容易にして電解質マトリックスのリ
ン酸量を長期間に渡って一定に維持してリザーブリン酸
の有効利用を可能とし、かつ触媒層とリン酸の親和性を
確保し、もって燃料電池の高性能化および長寿命化を図
ることが可能な燃料電池が提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)および(b)は従来の燃料電池装置の単位
セルを示す分解斜視図、第2図は同セルを組込んだ燃料
電池装置を示す斜視図、第3図(a)(b)は本発明の
一実施例を示す図、第4図(a)(b)は本発明の効果
を説明するための図である。 1…マトリックス、2,3…電極、4,5…リブ、6…インタ
コネクタ、18…セパレータ、19…リブ付電極、21…アノ
ード電極基板、22…アノード触媒、23…マトリックス
層、24…カソード電極基板、25…カソード触媒、26…導
電性微粒子(担持体)、27…疎水性ポリマー、28…親リ
ン酸性粒状物、29…電解質。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電解質マトリックスを介して対向配置され
    る一対の電極に接するような流体燃料流通路および流体
    酸化剤流通路を備え、前記各流通路に燃料および酸化剤
    が流通している条件下で電気エネルギーを出力する燃料
    電池において、 前記一対の電極のうち、アノードとなる電極側は、触媒
    を担持した導電性微粒子10.5〜33.3重量パーセントと、
    当該導電性微粒子と同じかまたはこれよりも大きい粒子
    の耐リン酸性を有する親リン酸性粒状物66.7〜89.5重量
    パーセントとの混合物層を導電性電極基板上に形成して
    成り、 カソードとなる電極側は、前記導電性微粒子23重量パー
    セント以上と、当該導電性微粒子と同じかまたはこれよ
    りも大きい粒子の耐リン酸性を有する親リン酸性粒状物
    77重量パーセント以下との混合物層を導電性電極基板上
    に形成して成ることを特徴とする燃料電池。
  2. 【請求項2】前記アノード電極側は、導電性微粒子12.5
    〜24.4重量パーセントと親リン酸性粒状物75〜87.5重量
    パーセントとの混合物層とするようにしたことを特徴と
    する特許請求の範囲第(1)項記載の燃料電池。
  3. 【請求項3】前記カソード電極側は、導電性微粒子25〜
    77重量パーセントと親リン酸性粒状物23〜75重量パーセ
    ントとの混合物層とするようにしたことを特徴とする特
    許請求の範囲第(1)項記載の燃料電池。
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JPS58166645A (ja) * 1982-03-27 1983-10-01 Hitachi Ltd 燃料電池

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JPS6095862A (ja) 1985-05-29

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