JPH06102930A - 材料移載システム - Google Patents

材料移載システム

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Publication number
JPH06102930A
JPH06102930A JP4252977A JP25297792A JPH06102930A JP H06102930 A JPH06102930 A JP H06102930A JP 4252977 A JP4252977 A JP 4252977A JP 25297792 A JP25297792 A JP 25297792A JP H06102930 A JPH06102930 A JP H06102930A
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JP
Japan
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hopper
product
capacity
work vehicle
work
Prior art date
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Application number
JP4252977A
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English (en)
Inventor
Katsuhiro Kamikawa
勝洋 上川
Shinichi Hitomi
伸一 人見
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Publication date
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  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
  • Control Of Conveyors (AREA)
  • Filling Or Emptying Of Bunkers, Hoppers, And Tanks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】材料移載作業中においてホッパ内が空になるこ
とを防止する。 【構成】指令局10は、製品の材料配合比率を示す配合
比率データと製品の所定時間当たりの生産量を示す生産
能力データと製品を構成する材料の各比重を示す材料比
重データとホッパH1 〜Hn の残存量の初期値を示す残
存量初期値データと作業車両1の移載能力を示す移載能
力データとに基づいて製品の生産に伴う、各サイクルタ
イム毎の各ホッパH1 〜Hn における材料の残存量を順
次演算するとともに、各サイクルタイム毎に材料の演算
残存量が最小となっているホッパH1 〜Hn に対して材
料を供給する旨の作業指令を作業車両1に対して出力す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アスファルト合材工
場やコンクリートプラント等において、材料を合材する
ために複数種類の材料を複数の材料置場から複数のホッ
パ内へ自動的に移載し、これにより所定の種類の材料を
所定の配合比率で組み合わせてなる製品を所定時間内に
所定量生産する材料移載システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アスファルト合材工場やコンクリ
ートプラント等においては、ホイールローダ等の作業車
両をオペレータが運転することにより複数種類の材料
(砂、砕石等)を各材料置場から救い込んだ後、複数の
ホッパの各設置位置まで走行し、各材料を各ホッパ内に
供給するようにしている。そして、ホッパへ供給された
材料はホッパを介してホッパの下に配設されたコンベア
上に落下し、コンベアで搬送された後、合材され所定の
製品が生産される。この場合、ホッパ内の材料が空にな
って製品の生産が途切れるようなことはあってはならな
い。、そこで、オペレータは、移載の度に各ホッパ内に
おける材料の残存量を目視して、目視の結果残存量が最
も少ないとされたホッパに対して材料を移載するように
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、上述
した材料の移載作業を無人作業車両を用いて自動化する
試みがなされている。したがって、かかる無人移載シス
テムを実現するには、上述したホッパ内の残存量確認作
業を自動的に行う必要がある。
【0004】本発明はこうした実状に鑑みてなされたも
のであり、自動的に各ホッパ内の材料の残存量を求め、
これにより材料の残存量が最小となっているホッパに対
して材料を自動的に移載できるようにして、途切れなく
製品の生産を続行することができる無人材料移載システ
ムを実現することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】そこで、この発
明の主たる発明では、複数の異なる材料置き場に置かれ
た材料を複数の異なる位置に設置された複数のホッパに
移載することにより、所定の種類の材料を所定の配合比
率で組み合わせてなる製品を所定時間内に所定量生産す
る材料移載システムにおいて、材料置き場に置かれた材
料を積み込んでホッパに移載する自走作業車両と、複数
の材料置き場から複数のホッパまでの作業車両走行経路
に沿って敷設された誘導線と、前記作業車両に対して材
料移載のための作業指令を無線通信で出力する指令局と
を具えるとともに、作業車両は、誘導線を検出する誘導
線検出器と、材料移載のための指令局との通信を行う無
線機と、前記指令局からの作業指令に応じて誘導線検出
器の検出出力に基づく走行操舵制御を行う走行制御手段
とを具え、前記指令局は、前記製品の材料配合比率を示
す配合比率データと前記製品の前記所定時間当たりの生
産量を示す生産能力データと前記製品を構成する前記所
定種類の材料の各比重を示す材料比重データと前記各ホ
ッパの残存量の初期値を示す残存量初期値データと前記
作業車両の材料移載能力を示す移載能力データとに基づ
いて前記製品の生産に伴う、各サイクルタイム毎の各ホ
ッパにおける材料の残存量を順次演算するとともに、各
サイクルタイム毎に材料の演算残存量が最小となってい
るホッパに対して材料を供給する旨の作業指令を前記作
業車両に対して出力する作業指令出力手段を具えるよう
にしている。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係る材料移載
システムの実施例について説明する。
【0007】第1図は、この発明の実施例についてシス
テムの全体構成を示すもので、この場合は作業車両とし
てホイールローダを用いるようにしている。このシステ
ムにおいては、材料置き場(上屋)Z1 〜Zn にそれぞ
れ異なる材料が置かれており、これをホイールローダ1
によって複数の異なる位置に設けられたホッパH1 〜H
n に適宜移載するようにする。
【0008】ホイールローダ1(以下「車両」という)
が走行する路面には、誘導線2が敷設されている。この
誘導線2は車両1が走行する予定走行路に沿って敷設さ
れており、この誘導線2には所定周波数の誘導電流が流
されている。また、この誘導線2には、車両1の原点位
置、待機位置、停止/始動位置、加速/減速位置などを
示すステーション(例えば誘導線2に垂直に交差する電
線)が適宜配置されている。車両1はいわゆるアーティ
キュレート型のローダであり、操舵機構がセンタピボッ
トステアリング式になっている。
【0009】車両1の車体の左右には、少なくとも一対
のピックアップコイル3が設けられており、この一対の
ピックアップコイル3で誘導線2から発生する磁界を検
出し、これら両コイルの検出値(誘起電圧)の偏差から
上記誘導線2に対する横ずれを求め、この横ずれがなく
なるよう車両1を操舵制御している。
【0010】車両1の前部には、ブーム4、バケット5
からなる作業機が設けられており、この作業機を用いて
上屋Z1 〜Zn に載置された材料を荷取りして、これを
ホッパH1 〜Hn に供給するようにしている。
【0011】車両1には、指令局10と無線通信(FM
通信)を行うための無線機6が設けられている。指令局
10にも車両1と無線通信を行うための無線機11が設
けられている。
【0012】車両1には、図2に示すような車載コント
ローラ30が設けられている。
【0013】すなわち、エンジン回転数を検出するエン
ジン回転センサ20、トランスミッション出力軸の回転
数を検出するトランスミッション回転センサ21、作業
機(ブーム4およびバケット5)の位置を検出する作業
機位置センサ22、作業機油圧を検出する作業機油圧セ
ンサ23、車体の角度を検出する車体角度センサ24、
誘導線2に流れている電流の周波数を検出する誘導線周
波数検出センサ25、ステーションに流れている電流の
周波数を検出するステーション周波数検出センサ26、
車両のローリングやピッチングを検出するための安全監
視用センサ27が設けられ、これらの各検出出力が車載
コントローラ30に入力されている。
【0014】なお、無線機6を介して指令局10からの
各種指令が車載コントローラ30に入力されており、車
載コントローラ30は上記指令局10からの指令と上記
各種センサの出力に基づき、エンジンのアクセル指令、
作業機指令(作業機の上昇、下降、スピード制御な
ど)、ブレーキ指令(走行用のブレーキング制御、パー
キング用のブレーキ制御)、ステアリング指令、車速切
換指令、前後進切換指令を適宜出力することにより車両
を制御するとともに、異常状態や現在の状態(走行中、
待機中など)をランプなどにより表示する。
【0015】かかる構成により、車両1は主に次のよう
な制御を実行する。
【0016】(a)モニタ制御…指令局10へ現在のス
テイタス情報を通信する。安全用(非常停止など)の制
御 (b)ステーション検出制御…走行中のスタート/スト
ップおよび加速/減速の目印としてのステーション検出 (c)ステアリング制御…誘導線2からコースアウトし
ないように車体のずれ角を補正する。
【0017】(d)走行制御…指令局10からのスター
ト指令により走行開始し、所定の動作が終了するまで、
スタート/ストップおよび加速/減速の制御を行う。
【0018】(e)作業機制御…スタート時、材料のす
くいこみ時、運搬時、ホッパへの材料投入時における作
業機の位置決めを行う。特に材料のすくいこみ時には作
業機油圧センサ23の出力を用いて、バケット5内にで
きるだけ多くの材料をすくい込めるようにアクセル制御
および作業機制御を実行する。
【0019】また、図3はホッパH側の構成を示すもの
で、各ホッパの上部には、ホッパ内に積載された材料の
高さを検出する光電式や超音波式や電磁式の距離センサ
70が設けられている。
【0020】また、各ホッパの下には、ベルトコンベア
71がそれぞれ設けられ、さらに各ベルトコンベア71
の下にはこれらベルトコンベア71を連結する下段ベル
トコンベア72が設けられており、これらの構成によっ
て各ホッパから落下してきた材料を合材プラントまで搬
送し、所定の製品が生産される。
【0021】また、各上段コンベア71と下段コンベア
72の境目付近には光電式スイッチ73がそれぞれ設け
られ、これらの光電式スイッチ73によって各ホッパか
ら材料が流れてきているか否かを検出する。この光電式
スイッチ73は、材料が流れている時、オンになり、材
料が流れていない時にオフになる。この光電式スイッチ
73は材料の有無を検出するもので、光電式に限らず超
音波式や電波式のもので代用してもよい。
【0022】各ホッパ毎に上記2つのセンサ70、73
が設けられ、これらのセンサの検出出力は指令局10に
入力されている。指令局10ではセンサ70の出力から
各ホッパ中の材料の積載量(m3 )を検出するととも
に、センサ70および73の出力に基づき各ホッパ内部
が空洞状態になったか否かを検出することができる。す
なわち、光電式スイッチ73が所要時間の間、連続して
オン状態であるときに(つまりベルトコンベアに材料が
流れている時に)距離センサ70の出力の変化あるいは
変化率が殆どないときには、ホッパの内部は材料がつま
っているアーチング状態であると判定する。
【0023】基本的にはホッパ内の材料の積載量の検出
は、センサ70のみで可能なのであるが、先に述べたよ
うにホッパの内部が空洞化する現象が起こるので、この
現象を検出した場合には空洞を除去する作業を行い、こ
の空洞が除去されるまではセンサ70からの検出出力は
無視することにしている。
【0024】なお、ホッパ内の材料の空洞化現象の防止
それ自体に関する技術は本出願人の先願(特願平3−2
60851号)に係る事項であり、本出願の主旨とする
ところではないので、ここでは詳しい説明は省略する。
【0025】指令局10は、車両1に対して各種指令を
送信する前に、つまり運転開始前に、予め材料移載のス
ケジュールを作成する。
【0026】移載スケジュールを作成するに当たり、ま
ずオペレータはスケジュール作成のための各種データを
指令局10の図示せぬ入力手段を介してインプットす
る。
【0027】ここで、対象となる合材プラントにおいて
所定の製品Xを製造するのに必要となる材料、つまり製
品Xを構成する材料はxi (i=1〜n)のn種類であ
るものとする。これは図1における材料置き場Z1 〜Z
n にそれぞれ載置されている材料に対応する。なお、こ
れは一例であり生産されるべき製品を構成する材料の種
類としては、n種類以下であればよく材料置き場Z1 〜
Zn の材料を任意に組み合わせることが可能である。
【0028】さて、指令局10には下記に示されるよう
な各種データがインプットされる。 (1)配合比率データ、生産能力データ 所定の配合比率の製品Xを所定時間(1時間)内に所定
量生産することに関するデータであり、以下のデータで
構成される。
【0029】・製品の生産能力…Z(ton/hou
r) ・材料の配合比率…y1 :y2 :y3 :…:yn-1 :y
n なお、y1 +y2 +y3 +…+yn-1 +yn =1である
とし、yi が材料xiの配合比に対応する。
【0030】(2)材料比重データ 各材料の比重についてのデータであり、以下の通りであ
る。
【0031】 ・材料の比重…ai (ton/m3 ;i=1〜n) なお、ai が材料xi の比重に対応する。
【0032】(3)移載能力データ 車両1の移載能力に関するデータであり、以下のデータ
で構成される。
【0033】・車両1の材料投入能力…K(m3 /回) ・車両1のサイクルタイム…T(hour/回) (4)残存量初期値データ 各ホッパの残存容量の初期値に関するデータであり、以
下の通りである。
【0034】・ホッパの初期容量…H´(m3 ) これは各ホッパHi に初期値として容量H´の材料が保
有されていることを示している。
【0035】以上の(1)〜(4)の各種データが入力
されると、指令局10は図5のフローチャートに示すよ
うにして材料移載のスケジュールを作成する。こうして
作成されたスケジュールの一例を図4に示してある。
【0036】いま、製品Xを生産能力Z(ton/ho
ur)で生産しようとするとき、この生産能力Zと1時
間当たりに各ホッパで消費される各材料xi の容量Vi
(m3 /hour)との間には、以下の関係が成立す
る。
【0037】 Vi =yi ・Z/ai …(1) (ステップ101 ) したがって、製品Xを生産するために1時間当たりに各
ホッパで消費される各材料の容量を合計した全容量V
(m3 /hour)は、 V=V1 +V2 +…+Vn-1 +Vn …(2) となる(ステップ102)。
【0038】一方、車両1が1時間当たりに搬送するこ
とができる材料の容量をM(m3 /hour)とする
と、この容量Mは上記材料投入能力Kとサイクルタイム
Tを用いて、 M=K/T …(3) と表される(ステップ103)。ここで、1時間当たり
に各ホッパで消費される材料消費全容量Vが、1時間当
たりに車両1によって各ホッパに供給される材料供給全
容量M以下に収まっているか否か、つまり製品Xの生産
が可能であるか否かが判断される。すなわち、 V>M …(4) となっているならば(ステップ104の判断NO)、製
品Xを上記生産能力Zをもって生産するには、現状の車
両1の移載能力では不充分であり、生産が間に合わなく
なる可能性があると判定し、「生産不可能」である旨の
エラー表示を所定の図示せぬ表示手段にて行い、オペレ
ータに知らせるようにする。これによりオペレータは各
種データ(特に生産能力Z)の再入力を行い得る(ステ
ップ105)。一方、 V≦M …(5) となっているならば(ステップ104の判断YES)、
生産可能であると判定し、スケジュール作成を続行すべ
くつぎのステップ106に移行される。
【0039】さて、車両1が1回材料を搬送してくるま
での間(1サイクルタイムTの間)に、生産に伴い材料
xi が各ホッパで消費される容量をbi (m3 /回;i
=1〜n)とすると、 bi =Vi /T …(6) という関係が成立する(ステップ106)。一方、ホッ
パHi における材料の残存容量をhi (m3 ;i=1〜
n)とすると、システム立ち上げ時(経過時間0)に
は、各ホッパHi には初期値として容量H´(m3 )の
材料が残存しているので、 hi =H´ …(7) と残存容量の初期設定を行う(ステップ107)。
【0040】つぎに、システム起動からのj回目のサイ
クル、つまりシステム起動からの経過時間をj・Tとし
たときのjをイニシャライズして(ステップ108)、
システムが起動されてから時間が1サイクルタイムT
(hour/回)だけ経過したときの各ホッパHi (i
=1〜n)の材料の残存容量hi を演算すると、 hi =H´−bi (i=1〜n) …(8) のごとくなる。なお、一般的には、生産に伴い材料が1
サイクルタイムごとにbi ずつ順次消費されていくの
で、 hi =hi −bi のごとく表される(ステップ109)。このようにして
各残存容量hi が演算されたならば、各残存容量hi の
中で最小値となっているものに対応するホッパHi が選
択され、これをHb とする。一方、車両1がホッパに材
料を投入する順番を示す行列Q[j](j=1〜m;m
は1時間に対応する数)が設定され、 Q[j]=b …(9) とされる。これはj回目のサイクルにおいてbという種
類の材料をホッパHb に移載すべきであることを意味し
ている(ステップ110)。
【0041】したがって、ホッパHb に材料が容量K
(m3 /回)だけ供給されたことになり、ホッパHb に
おける残存容量hb はKだけ増えたもの、 hb =hb +K …(10) にされる(ステップ111)。
【0042】以下、jを+1インクリメントし(ステッ
プ112)、時間j・Tが1時間を超えない限りは(ス
テップ113の判断NO)、上記ステップ109〜11
2の処理を繰り返し行い、指令局10は、各サイクルタ
イム毎の各ホッパにおける材料の残存量hi を順次演算
するとともに、各サイクルタイム毎に材料の演算残存量
hi が最小となっているホッパHb に対して材料がKだ
け供給されたものとしてスケジュールを作成していく。
やがて、j・T(hour)が1時間を越えたところま
でスケジュールの作成が終了すると(ステップ113の
判断YES)、処理を終了させる。そして、最終的に行
列Q[j]に代入された順番で各ホッパHb に対して材
料を移載していくよう、指令局10は車両1に対して作
業指令を送信することになる。
【0043】上記スケジュールの作成結果の一例を図4
に示しており、同図における各セクションは、各時間に
おける各ホッパHi の材料の残存容量hi (m3 )を表
している。そして、時間は、車両1のサイクルタイムT
(hour/回)の倍数毎に区切られている。なお、1
つのセクションに残存量を破線で区切って2つ書いてい
るものがあるが、これは破線の上側が、ホッパに材料を
容量K(m3 /回)だけ移載する直前の残存容量を示
し、破線の下側が、ホッパに材料を容量K(m3/回)
だけ移載した直後の残存容量を示したものである。
【0044】たとえば、時間がTだけ経過したときには
各残存容量hi の内で、ホッパHn-1 の残存容量H´−
bn-1 が最小値となっているので、このホッパHn-1 に
対して材料を容量Kだけ移載することになり、その結
果、移載後のホッパHn-1 の残存容量は、 hn-1 =H´−bn-1 +K となる。つぎに時間が2T経過して、各ホッパHi の材
料の残存量hi の中で最小となるホッパは、H4 である
から、このホッパH4 に対して材料を容量Kだけ供給す
る。すると、ホッパH4 の残存容量は、 h4 =H´−2b4 +K となる。以下、同様にして各時間毎のホッパの残存容量
hi の中で最小となるホッパHb を順次求めていくと、
その順番が材料を投入する順番になるわけである。
【0045】指令局10から車両1に対してこうした作
業指令が出力されると、車両1は、上述した(a)〜
(e)に示す制御を実行しつつ、材料を作成されたスケ
ジュールに沿って、つまり行列Q[j]に代入された順
番で各ホッパHb に対して材料を移載していく。この結
果、常に、各ホッパの中で残存容量が最小のものに材料
が供給されていき、ホッパ内が空となることによって生
産が途切れるような事態は発生しないことになる。
【0046】なお、移載作業中、現在の車両1の位置か
ら材料置き場Z1 〜Zn までの距離、あるいはホッパH
1 〜Hn までの距離は、その時々によって変化するもの
であり、車両1のサイクルタイムTというのは厳密にい
うと一定しているわけではない。しかし、サイクルタイ
ムTを一定の値と仮定したとしても所定の精度が達成で
き、しかも演算が簡単に行えることから、上述した実施
例ではサイクルタイムT一定と仮定しスケジュールを作
成するようにしている。
【0047】しかし、より精度よく作業を行いたい場合
もあり、場合によっては、作成したスケジュールに沿っ
た順番でホッパに材料を移載していっても、ホッパ内が
空になってしまうことも考えられる。そこで、これに対
応できるようにするために、材料移載中に距離センサ7
0の出力に基づき常に各ホッパの材料の実際の残存容量
をチェックし、最初にスケジュールによって決定した材
料移載の順番を適宜変更するようにできる実施例を以下
図6を参照して説明する。
【0048】なお、各ホッパに材料を移載する順番は、
上記行列Q[j](j=1〜m)に格納されているもの
とする。
【0049】まず、jがイニシャライズされ(ステップ
201)、最初のサイクルj=1においてホッパHb
(Q[j]=b)に対して材料を移載するように車両1
に対して作業指令が送信される(ステップ202)。こ
の結果、ホッパHb に材料が供給されることになるが、
一方において各ホッパHi の実際の残存容量hi がセン
サ70によって検出される。そして、全部のホッパHi
(i=1〜n)の中で、検出された残存容量hi が所定
のしきい値h´´よりも小さくなっているものがないか
が探索される(ステップ203〜206)。ここで、上
記しきい値h´´はこれ以上残存容量が少なくなると、
すぐにホッパ内が空になってしまうということを判断す
るためのしきい値である。
【0050】したがって、検出残存容量hi がしきい値
h´´よりも小さくなってしまうホッパHi があれば
(ステップ204の判断YES)、スケジュール作成の
結果得られた行列Q[j]の内容に関わりなく、kの内
容を、その検出残存容量hi がしきい値h´´よりも小
さいとされたホッパHi の種類iに設定し(ステップ2
09)、つぎのサイクルj+1において、その検出残存
容量hi がしきい値h´´よりも小さいとされたホッパ
Hk に材料を移載すべく、 Q[j+1]=k と行列Qの内容を変更する(ステップ210)。
【0051】一方、すべてのホッパHi において検出残
存容量hi がしきい値h´´以上である場合には(ステ
ップ204の判断NO)、スケジュール作成の結果得ら
れた行列Q[j]の内容通りに行っても各ホッパがすぐ
に空になることはないので、行列Qの内容は変更される
ことはない。
【0052】以下、jが+1インクリメントされ(ステ
ップ207)、j≦mである限り、つまり作業開始から
の経過時間が1時間を超えない限り上記ステップ202
〜210の処理を繰り返し行う。
【0053】以上のように、この実施例では、材料移載
のスケジュールを実際の残存容量を常にチェックするこ
とにより変更することで各ホッパがすぐに空の状態にな
ってしまうことを防止することができるとともに、移載
作業の精度をより向上させることができるようになる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、自
動的に各ホッパ内の材料の残存量を求め、これにより材
料の残存量が最小となっているホッパに対して材料を自
動的に移載できるようにしたので、途切れなく製品の生
産を続行することができる材料自動移載システムが実現
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る材料移載システムの実施例
の全体構成を示す平面図である。
【図2】図2は実施例の車両の制御系の構成を示すブロ
ック図である。
【図3】図3は実施例のホッパにおける材料の残存量を
検出するための構成を示す斜視図である。
【図4】図4は実施例の材料移載のスケジュールの作成
結果を例示した図である。
【図5】図5は実施例において材料移載のスケジュール
を作成する処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】図6は材料移載のスケジュールを変更する処理
の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 車両 2 誘導線 6 無線機 10 指令局 11 無線機 70 距離センサ H1 〜Hn ホッパ Z1 〜Zn 材料置き場
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65G 43/08 65/30 C 8308−3F

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の異なる材料置き場に置かれた
    材料を複数の異なる位置に設置された複数のホッパに移
    載することにより、所定の種類の材料を所定の配合比率
    で組み合わせてなる製品を所定時間内に所定量生産する
    材料移載システムにおいて、 材料置き場に置かれた材料を積み込んでホッパに移載す
    る自走作業車両と、 複数の材料置き場から複数のホッパまでの作業車両走行
    経路に沿って敷設された誘導線と、 前記作業車両に対して材料移載のための作業指令を無線
    通信で出力する指令局とを具えるとともに、 作業車両は、誘導線を検出する誘導線検出器と、 材料移載のための指令局との通信を行う無線機と、 前記指令局からの作業指令に応じて誘導線検出器の検出
    出力に基づく走行操舵制御を行う走行制御手段とを具
    え、 前記指令局は、前記製品の材料配合比率を示す配合比率
    データと前記製品の前記所定時間当たりの生産量を示す
    生産能力データと前記製品を構成する前記所定種類の材
    料の各比重を示す材料比重データと前記各ホッパの残存
    量の初期値を示す残存量初期値データと前記作業車両の
    材料移載能力を示す移載能力データとに基づいて前記製
    品の生産に伴う、各サイクルタイム毎の各ホッパにおけ
    る材料の残存量を順次演算するとともに、各サイクルタ
    イム毎に材料の演算残存量が最小となっているホッパに
    対して材料を供給する旨の作業指令を前記作業車両に対
    して出力する作業指令出力手段を具えるようにした材料
    移載システム。
  2. 【請求項2】 前記指令局は、データ入力手段を有
    し、このデータ入力手段から前記製品の材料配合比率を
    示す配合比率データと前記所定時間内当たりに生産され
    るべき前記製品の重量を示す生産能力データと前記製品
    を構成する前記所定種類の材料の各比重を示す材料比重
    データと前記各ホッパの残存容量の初期値を示す残存量
    初期値データと前記作業車両のサイクルタイムおよび前
    記作業車両の1サイクルタイム当たりの材料移載容量か
    らなる移載能力データとを入力し、これら入力された各
    データに基づき前記製品の生産に伴う、各サイクルタイ
    ム毎の各ホッパにおける材料の残存容量を順次演算する
    とともに、各サイクルタイム毎に材料の残存容量が最小
    となっているホッパに対して材料を供給する旨の作業指
    令を前記作業車両に対して出力するようにした請求項1
    記載の材料移載システム。
  3. 【請求項3】 前記配合比率データと前記生産能力
    データと前記材料比重データとに基づき前記製品の生産
    に伴ない各ホッパにおいて前記所定時間内に消費される
    材料の全容量を演算するとともに、前記移載能力データ
    に基づき前記所定時間内に各ホッパに対して供給される
    材料の全容量を演算し、前記演算された材料の消費容量
    が前記演算された材料の供給容量を越えている場合に、
    所定の表示手段において生産不可能である旨のエラー表
    示を行うようにした請求項1記載の材料移載システム。
  4. 【請求項4】 複数の異なる材料置き場に置かれた
    材料を複数の異なる位置に設置された複数のホッパに移
    載することにより、所定の種類の材料を所定の配合比率
    で組み合わせてなる製品を所定時間内に所定量生産する
    材料移載システムにおいて、 材料置き場に置かれた材料を積み込んでホッパに移載す
    る自走作業車両と、 複数の材料置き場から複数のホッパまでの作業車両走行
    経路に沿って敷設された誘導線と、 前記作業車両に対して材料移載のための作業指令を無線
    通信で出力する指令局と、 前記各ホッパ内の材料の残存量を検出し、その検出出力
    に対応する信号を前記指令局に出力する残存量検出手段
    とを具えるとともに、 作業車両は、誘導線を検出する誘導線検出器と、 材料移載のための指令局との通信を行う無線機と、 前記指令局からの作業指令に応じて誘導線検出器の検出
    出力に基づく走行操舵制御を行う走行制御手段とを具
    え、 前記指令局は、前記製品の材料配合比率を示す配合比率
    データと前記製品の前記所定時間当たりの生産量を示す
    生産能力データと前記製品を構成する前記所定種類の材
    料の各比重を示す材料比重データと前記各ホッパの残存
    量の初期値を示す残存量初期値データと前記作業車両の
    材料移載能力を示す移載能力データとに基づいて前記製
    品の生産に伴う、各サイクルタイム毎の各ホッパにおけ
    る材料の残存量を順次演算するとともに、各サイクルタ
    イム毎に前記残存量検出手段からの信号に基づき前記各
    ホッパ内の材料の残存量が所定のしきい値以下であるか
    否かを判定し、 各ホッパ内の残存量が所定のしきい値よりも大きいと判
    定された場合には、材料の演算残存量が最小となってい
    るホッパに対して材料を供給する旨の作業指令を各サイ
    クルタイム毎に前記作業車両に対して出力し、全ホッパ
    の内いずれかのホッパ内の残存量が所定のしきい値以下
    であると判定された場合には、残存量が所定のしきい値
    以下となっているホッパに対して材料を供給する旨の作
    業指令を各サイクル毎に前記作業車両に対して出力する
    作業指令出力手段を具えるようにした材料移載システ
    ム。
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