JPH06102888B2 - 発泡スチロ−ル材を用いた地盤等の造成方法 - Google Patents
発泡スチロ−ル材を用いた地盤等の造成方法Info
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- JPH06102888B2 JPH06102888B2 JP4403187A JP4403187A JPH06102888B2 JP H06102888 B2 JPH06102888 B2 JP H06102888B2 JP 4403187 A JP4403187 A JP 4403187A JP 4403187 A JP4403187 A JP 4403187A JP H06102888 B2 JPH06102888 B2 JP H06102888B2
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- Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、発泡スチロール材を用いた地盤等の造成方法
に関する。
に関する。
(ロ)従来技術 近年、土木・建築の分野において、地盤や路盤に盛土し
たり、埋戻しを行う際、荷重や土圧を軽減するために、
発泡スチロール材を使用する方法が用いられている。
たり、埋戻しを行う際、荷重や土圧を軽減するために、
発泡スチロール材を使用する方法が用いられている。
その1例を、第4図を参照して説明すると、Aは造成地
盤であり、同造成地盤Aは、軟弱地盤a上にコンクリー
ト製の擁壁bを立設し、同擁壁bに囲まれる空間内に発
泡スチロール材cを設置し、同発泡スチロール材c上に
アスファルト舗装、地盤形成用土やコンクリート製の地
盤形成板d等を載置することによって造成することがで
きるものである。
盤であり、同造成地盤Aは、軟弱地盤a上にコンクリー
ト製の擁壁bを立設し、同擁壁bに囲まれる空間内に発
泡スチロール材cを設置し、同発泡スチロール材c上に
アスファルト舗装、地盤形成用土やコンクリート製の地
盤形成板d等を載置することによって造成することがで
きるものである。
かかる造成地盤Aは、土壌ないし土塊に比べて比重が著
しく小さい発泡スチロール材cを充填材として用いるこ
とによって、軟弱地盤aにかかる荷重や擁壁bにかかる
土圧を軽減して、地盤補強用杭の打ち込みを不要とする
ことができる一方で、その高い圧縮応力によって、造成
地盤A上に構築される重量構築物の重量に充分耐えるこ
とができる。
しく小さい発泡スチロール材cを充填材として用いるこ
とによって、軟弱地盤aにかかる荷重や擁壁bにかかる
土圧を軽減して、地盤補強用杭の打ち込みを不要とする
ことができる一方で、その高い圧縮応力によって、造成
地盤A上に構築される重量構築物の重量に充分耐えるこ
とができる。
(ハ)発明が解決しようとする問題点 しかし、かかる発泡スチロール材による地盤や路盤造成
は、未だ以下の問題点を有していた。
は、未だ以下の問題点を有していた。
発泡スチロール材cは熱に弱く、また周期的な熱変化
によて経時的に劣下し、地盤沈下等を生じる。
によて経時的に劣下し、地盤沈下等を生じる。
耐油性がないので、誤って石油タンク等から漏出した
石油等が地盤形成盤d等から造成地盤Aの内部に浸透
し、発泡スチロール材cを化学反応によって溶解してし
まう恐れがある。
石油等が地盤形成盤d等から造成地盤Aの内部に浸透
し、発泡スチロール材cを化学反応によって溶解してし
まう恐れがある。
発泡スチロール材cは軟質素材なので、ねずみやもぐ
らに容易にかじられ空洞化し、耐圧機能を保持できなく
なる恐れがある。
らに容易にかじられ空洞化し、耐圧機能を保持できなく
なる恐れがある。
発泡スチロール材c同志、又は発泡スチロール材を擁
壁等にを有機接着材で接着しようとする場合、同接着材
によって発泡スチロール材cが溶解する恐れがある。
壁等にを有機接着材で接着しようとする場合、同接着材
によって発泡スチロール材cが溶解する恐れがある。
従って、その有用性にもかかわらず、発泡スチロール材
は、地盤や路盤の造成等には、現実には全く使用されて
いなかった。
は、地盤や路盤の造成等には、現実には全く使用されて
いなかった。
本発明はこのような従来技術が有する問題点を解決する
ことができる発泡スチロール材を用いた地盤等の造成方
法を提供することを目的とする。
ことができる発泡スチロール材を用いた地盤等の造成方
法を提供することを目的とする。
(ニ)問題点を解決するための手段 本発明は、地盤や路盤等に盛土・埋戻しする際に、荷重
や土圧を軽減するべく発泡スチロール材を使用する地盤
等の造成方法において、同発泡スチロール材の表面に、
少なくともアクリル酸エステル共重合体を主成分として
なる複合ポリマーエマルジョンを含有する塗膜を形成し
たことを特徴とする発泡スチロール材を用いた地盤等の
造成方法に係るものである。
や土圧を軽減するべく発泡スチロール材を使用する地盤
等の造成方法において、同発泡スチロール材の表面に、
少なくともアクリル酸エステル共重合体を主成分として
なる複合ポリマーエマルジョンを含有する塗膜を形成し
たことを特徴とする発泡スチロール材を用いた地盤等の
造成方法に係るものである。
なお、ここでは、少なくともアクリル酸エステル共重合
体を主成分としてなる複合ポリマーエマルジョンを含有
する塗膜とは、複合ポリマーエマルジョンからなる塗
膜、または酸化珪素、酸化カルシウム,酸化鉄を主成分
とした主剤に、同複合ポリマーエマルジョンを混和して
生成した混合材料からなる塗膜、または同複合ポリマー
エマルジョンを添加したモルタルからなる塗膜、または
同複合ポリマーエマルジョンを添加したコンクリートか
らなる塗膜をいう。
体を主成分としてなる複合ポリマーエマルジョンを含有
する塗膜とは、複合ポリマーエマルジョンからなる塗
膜、または酸化珪素、酸化カルシウム,酸化鉄を主成分
とした主剤に、同複合ポリマーエマルジョンを混和して
生成した混合材料からなる塗膜、または同複合ポリマー
エマルジョンを添加したモルタルからなる塗膜、または
同複合ポリマーエマルジョンを添加したコンクリートか
らなる塗膜をいう。
(ホ)作用及び効果 発泡スチロール材の表面に塗布した、アクリル酸エス
テル共重合体を主成分としてなる複合ポリマーエマルジ
ョンは、充分な耐熱性と耐寒性、即ち耐候性を有するの
で、固化後は気象的に悪条件の下でも供用することがで
きる。
テル共重合体を主成分としてなる複合ポリマーエマルジ
ョンは、充分な耐熱性と耐寒性、即ち耐候性を有するの
で、固化後は気象的に悪条件の下でも供用することがで
きる。
発泡スチロール材の表面に塗布した、アクリル酸エス
テル共重合体を主成分としてなる複合ポリマーエマルジ
ョンは、石油等に対しても化学反応を起こすことがない
ので、発泡スチロール材の腐食・溶解を完全に防止する
ことができる。
テル共重合体を主成分としてなる複合ポリマーエマルジ
ョンは、石油等に対しても化学反応を起こすことがない
ので、発泡スチロール材の腐食・溶解を完全に防止する
ことができる。
発泡スチロール材の表面に塗布した、アクリル酸エス
テル共重合体を主成分としてなる複合ポリマーエマルジ
ョンは、固化した後は、相当な硬度を有するので、発泡
スチロール材がねずみやもぐらによってかじられるのを
防止することができる。
テル共重合体を主成分としてなる複合ポリマーエマルジ
ョンは、固化した後は、相当な硬度を有するので、発泡
スチロール材がねずみやもぐらによってかじられるのを
防止することができる。
発泡スチロール材の全面を、アクリル酸エステル共重
合体を主成分としてなる複合ポリマーエマルジョンによ
る塗膜によって被覆しているので、発泡スチロール材同
志を接着する際、無機質接着剤、有機質接着剤のいずれ
も接着剤として用いることができる。また、上記複合ポ
リマーエマルジョンからなる塗膜自体を接着剤として用
いることもできる。
合体を主成分としてなる複合ポリマーエマルジョンによ
る塗膜によって被覆しているので、発泡スチロール材同
志を接着する際、無機質接着剤、有機質接着剤のいずれ
も接着剤として用いることができる。また、上記複合ポ
リマーエマルジョンからなる塗膜自体を接着剤として用
いることもできる。
以上の効果〜によって、発泡スチロール材を地盤
や路盤の造成に有効に用いることができる。
や路盤の造成に有効に用いることができる。
(ヘ)実施例 以下、添付図に示す実施例に基づいて、本発明を詳説す
る。
る。
〔第1実施例〕 本実施例は、軟弱地盤上への造成地盤の構築において、
発泡スチロール材を用いる場合に関する。
発泡スチロール材を用いる場合に関する。
第1図において、Aは造成地盤でり、同造成地盤Aは、
軟弱地盤10上にコンクリート製の擁壁11を立設し、同擁
壁11に囲まれる空間内に発泡スチロール材12を設置し、
同発泡スチロール材12上にコンクリート製の地盤形成板
13を載置することによって造成することができる。
軟弱地盤10上にコンクリート製の擁壁11を立設し、同擁
壁11に囲まれる空間内に発泡スチロール材12を設置し、
同発泡スチロール材12上にコンクリート製の地盤形成板
13を載置することによって造成することができる。
また、本実施例において、発泡スチロール材12は、複数
の発泡スチロール板12aを積層することによって構成し
ている。
の発泡スチロール板12aを積層することによって構成し
ている。
本発明は、上記構成において、発泡スチロール材12の表
面に、少なくともアクリル酸エステルを含有する複合ポ
リマーエマルジョンからなる塗膜Bを形成したことを特
徴とする。
面に、少なくともアクリル酸エステルを含有する複合ポ
リマーエマルジョンからなる塗膜Bを形成したことを特
徴とする。
即ち、第1図の拡大説明図に示すように、各発泡スチロ
ール板12aは、その全面に、少なくともアクリル酸エス
テルを含有する複合ポリマーエマルジョンからなる塗膜
Bを形成している。
ール板12aは、その全面に、少なくともアクリル酸エス
テルを含有する複合ポリマーエマルジョンからなる塗膜
Bを形成している。
そして、同塗膜Bは、本実施例では、少なくともアクリ
ル酸エステル共重合体を主成分としてなる複合ポリマー
エマルイジョンを、酸化珪素、酸化カルシウム、酸化鉄
を主成分とした主剤に混和して生成した混合材料からな
る。
ル酸エステル共重合体を主成分としてなる複合ポリマー
エマルイジョンを、酸化珪素、酸化カルシウム、酸化鉄
を主成分とした主剤に混和して生成した混合材料からな
る。
ここに、アクリル酸エステル共重合体を含有する複合ポ
リマーエマルジョンは、カルボキシ変性スチレンブタジ
エン、メタクリル酸シクロヘキシルを主成分としてなる
複合ポリマーエマルジョンとしている。
リマーエマルジョンは、カルボキシ変性スチレンブタジ
エン、メタクリル酸シクロヘキシルを主成分としてなる
複合ポリマーエマルジョンとしている。
かかる複合ポリマーエマルジョンの配合例及び配合順序
を、2例説明すると、 例1) (重量) カルボキシ変性スチレンブタジエン 13% メタクリル酸シクロヘキシル− 56% スチレン重合体 脂肪酸ソーダ石鹸 1% 水 30% この配合順序は、まず、蒸留水または軟水に脂肪酸ソー
ダ石鹸を入れて溶解し、次にカルボキシ変性スチレンブ
タエジエンを徐々に加えて混合、攪拌し、次ぎにメタク
リル酸シクロヘキシル−スチレンブタジエン共重合体ラ
テックスを徐々に加えて、混合攪拌し、各ポリマーの水
中分散液とする。
を、2例説明すると、 例1) (重量) カルボキシ変性スチレンブタジエン 13% メタクリル酸シクロヘキシル− 56% スチレン重合体 脂肪酸ソーダ石鹸 1% 水 30% この配合順序は、まず、蒸留水または軟水に脂肪酸ソー
ダ石鹸を入れて溶解し、次にカルボキシ変性スチレンブ
タエジエンを徐々に加えて混合、攪拌し、次ぎにメタク
リル酸シクロヘキシル−スチレンブタジエン共重合体ラ
テックスを徐々に加えて、混合攪拌し、各ポリマーの水
中分散液とする。
例2) (重量) カルボキシ変性スチレンブタジエン 13% スチレン 28% メタクリル酸シクロヘキシル 28% 脂肪酸ソーダ石鹸 1% 水 30% この配合順序は、まず、蒸留水または軟水に脂肪酸ソー
ダ石鹸を入れて溶解し、次にカルボキシ変性スチレンブ
タジエンを徐々に加えて混合、攪拌し、次ぎにスチレン
ラテックスを加えて攪拌し、次にメタクリル酸シクロヘ
キシルを徐々に加えて、混合攪拌し、各ポリマーの水中
分散液とする。
ダ石鹸を入れて溶解し、次にカルボキシ変性スチレンブ
タジエンを徐々に加えて混合、攪拌し、次ぎにスチレン
ラテックスを加えて攪拌し、次にメタクリル酸シクロヘ
キシルを徐々に加えて、混合攪拌し、各ポリマーの水中
分散液とする。
また、複合ポリマーエマルジョンと混合すべき主剤の配
合例及び配合手順について説明すると、配合例は、 (重量) 白色セメント 18.0% 珪砂(SiO2) 71.0% 鉄粉(Fe3O4) 0.2% フライアッシュ 10.0% 亜鉛華(ZnO) 0.1% チタン白(TiO2) 0.1% グリシン他 0.6% であり、上記白色セメントの成分重量比は、 (重量) CaO 65.4% SiO2 23.1% Fe2O3 0.2% IgIoss 2.7% insol 0.2% Al2O3 4.3% MgO 0.6% SO3 2.8% その他 0.7% であり、上記主剤の配合手順は、まず硅砂を焼いて有機
物を取り除き、粒度を50〜150μmに整え、この硅砂を
ミキサーに投入し、白色セメント及びフライアッシュを
徐々に加えて混合させ、更に、鉄粉(Fe3O4)、亜鉛華
(ZnO)、チタン白(TiO2)、グリシン他の順で加えな
がら、均一に成るように混合する。
合例及び配合手順について説明すると、配合例は、 (重量) 白色セメント 18.0% 珪砂(SiO2) 71.0% 鉄粉(Fe3O4) 0.2% フライアッシュ 10.0% 亜鉛華(ZnO) 0.1% チタン白(TiO2) 0.1% グリシン他 0.6% であり、上記白色セメントの成分重量比は、 (重量) CaO 65.4% SiO2 23.1% Fe2O3 0.2% IgIoss 2.7% insol 0.2% Al2O3 4.3% MgO 0.6% SO3 2.8% その他 0.7% であり、上記主剤の配合手順は、まず硅砂を焼いて有機
物を取り除き、粒度を50〜150μmに整え、この硅砂を
ミキサーに投入し、白色セメント及びフライアッシュを
徐々に加えて混合させ、更に、鉄粉(Fe3O4)、亜鉛華
(ZnO)、チタン白(TiO2)、グリシン他の順で加えな
がら、均一に成るように混合する。
なお、白セメントに代えて、ポルトランドセメントを用
いることもできる。
いることもできる。
次ぎに、上記した主剤及び複合ポリマーエマルジョンを
混合して塗膜Bを製造する方法の1例について説明する
と、主剤と複合ポリマーエマルジョンとを、3:1〜4:1の
割合で混合するものであり、この混合順序は、まず、複
合ポリマーエマルジョンをミキサーに入れて攪拌し、次
に主剤を徐々に加えながら3分〜5分攪拌し、更に、蒸
留水又は軟水又は水道水を適量加えて希釈し、攪拌しな
がら製造するものである。
混合して塗膜Bを製造する方法の1例について説明する
と、主剤と複合ポリマーエマルジョンとを、3:1〜4:1の
割合で混合するものであり、この混合順序は、まず、複
合ポリマーエマルジョンをミキサーに入れて攪拌し、次
に主剤を徐々に加えながら3分〜5分攪拌し、更に、蒸
留水又は軟水又は水道水を適量加えて希釈し、攪拌しな
がら製造するものである。
なお、前記各ラテックスの固形分は約40〜50%程度のも
のを用いている。
のを用いている。
このように製造された塗膜Bは、複合ポリマーエマルジ
ョンの有する充分な耐熱性と耐寒性、即ち耐候性によっ
て、気象的に悪条件の下でも充分に発泡スチロール材12
の保護膜としての機能を果たすことができる。
ョンの有する充分な耐熱性と耐寒性、即ち耐候性によっ
て、気象的に悪条件の下でも充分に発泡スチロール材12
の保護膜としての機能を果たすことができる。
また、同塗膜Bは石油等に対しても化学反応を起こすこ
とがないので、発泡スチロール材12を完全に保護するこ
とができ、発泡スチロール材12の腐食・溶解を完全に防
止することができる。
とがないので、発泡スチロール材12を完全に保護するこ
とができ、発泡スチロール材12の腐食・溶解を完全に防
止することができる。
さらに、発泡スチロール材12の表面に形成した複合ポリ
マーエマルジョンを含有する塗膜Bは、固化した後は、
相当な硬度を有するので、発泡スチロール材12がねずみ
やもぐらによってかじられるのを防止することができ
る。
マーエマルジョンを含有する塗膜Bは、固化した後は、
相当な硬度を有するので、発泡スチロール材12がねずみ
やもぐらによってかじられるのを防止することができ
る。
また、本実施例において、発泡スチロール板12a,12a同
志の接着を行う接着剤14も、上記した主剤と複合ポリマ
ーエマルジョンとを3:1〜6:1の割合で混合したものを用
いることによって、発泡スチロール材12a,12a同志を強
力に接着することができる。
志の接着を行う接着剤14も、上記した主剤と複合ポリマ
ーエマルジョンとを3:1〜6:1の割合で混合したものを用
いることによって、発泡スチロール材12a,12a同志を強
力に接着することができる。
また、図示しないが、擁壁11若しくは地盤形成板13と発
泡スチロール材12との接着も、上記主剤と複合ポリマー
エマルジョンとの混合物からなる接着剤を用いることに
よって、より強力なものとすることができる。
泡スチロール材12との接着も、上記主剤と複合ポリマー
エマルジョンとの混合物からなる接着剤を用いることに
よって、より強力なものとすることができる。
なお、本実施例に係る塗膜Bの物理特性に関して試験を
行ったので、その結果を以下に示す。
行ったので、その結果を以下に示す。
185.0kgf/cm2 〔曲げ強度〕 73.0kgf/cm2 〔引張強度〕 26.3kgf/cm2 〔耐熱性能〕 300℃〜−197℃ 〔耐凍結融解抵抗〕 ASTM−C−666 300サイクル 重量変化なし 〔オゾン照射試験〕 耐久性約30年相当 〔付着試験〕 対コンクリート11.0〜25.1kgf/cm2 〔第2実施例〕 本実施例は、山の傾斜面に防災用の擁壁を構築工事にお
いて、発泡スチロール材を用いる場合に関する。
いて、発泡スチロール材を用いる場合に関する。
第2図において、Cは擁壁を構築する以前の山の傾斜面
であり、かかる傾斜面Cに擁壁20を構築するに際して
は、先ず、傾斜面Cを法面Dに沿って切り落とし、傾斜
面Cと法面Dとの間の土砂ないし土魂を除去する。つい
で、擁壁20のアンカー部21を地盤22内に埋設した状態で
立設し、同擁壁20と法面Dの間の空間に複数の発泡スチ
ロール板23aの積層体からなる発泡スチロール材23を埋
戻し、同発泡スチロール材23の上面に路盤形成板24ない
し路盤形成用土を充填する。
であり、かかる傾斜面Cに擁壁20を構築するに際して
は、先ず、傾斜面Cを法面Dに沿って切り落とし、傾斜
面Cと法面Dとの間の土砂ないし土魂を除去する。つい
で、擁壁20のアンカー部21を地盤22内に埋設した状態で
立設し、同擁壁20と法面Dの間の空間に複数の発泡スチ
ロール板23aの積層体からなる発泡スチロール材23を埋
戻し、同発泡スチロール材23の上面に路盤形成板24ない
し路盤形成用土を充填する。
かかる構成において、本実施例では、埋戻しは、従来の
重量材である土魂ではなく、軽量材である発泡スチロー
ル材23によって行うので、擁壁20にかかる土圧を著しく
低減することができ、土圧による擁壁20の倒壊を効果的
に防止することができる。
重量材である土魂ではなく、軽量材である発泡スチロー
ル材23によって行うので、擁壁20にかかる土圧を著しく
低減することができ、土圧による擁壁20の倒壊を効果的
に防止することができる。
そして、本実施例においても、発泡スチロール材23は、
その全面にわたって、第1実施例と同様に、少なくとも
アクリル酸エステル共重合体を主成分としてなる複合ポ
リマーエマルジョンを、酸化珪素、酸化カルシウム,酸
化鉄を主成分とした主剤に混和して生成した混合材料か
らなる塗膜Bを形成している。
その全面にわたって、第1実施例と同様に、少なくとも
アクリル酸エステル共重合体を主成分としてなる複合ポ
リマーエマルジョンを、酸化珪素、酸化カルシウム,酸
化鉄を主成分とした主剤に混和して生成した混合材料か
らなる塗膜Bを形成している。
そして、同塗膜Bの有する充分な耐熱性と耐寒性、即ち
耐候性によって、気象的に悪条件の下でも充分に発泡ス
チロール材23の保護膜としての機能を果たすことができ
る。
耐候性によって、気象的に悪条件の下でも充分に発泡ス
チロール材23の保護膜としての機能を果たすことができ
る。
また、同塗膜Bは石油等に対しても化学反応を起こすこ
とがないので、発泡スチロール材23を完全に保護するこ
とができ、発泡スチロール材23の腐食・溶解を完全に防
止することができる。
とがないので、発泡スチロール材23を完全に保護するこ
とができ、発泡スチロール材23の腐食・溶解を完全に防
止することができる。
さらに、発泡スチロール材23の表面に形成した複合ポリ
マーエマルジョンを含有する塗膜Bは、固化した後は、
相当な硬度を有するので、発泡スチロール材12がねずみ
やもぐらによってかじられるのを防止することができ
る。
マーエマルジョンを含有する塗膜Bは、固化した後は、
相当な硬度を有するので、発泡スチロール材12がねずみ
やもぐらによってかじられるのを防止することができ
る。
また、本実施例において、発泡スチロール板23a,23a同
志の接着を行う接着剤も、上記した主剤と複合ポリマー
エマルジョンとを3:1〜6:1の割合で混合したものを用い
ることによって、発泡スチロール材23a,23a同志を強力
に接着することができる。
志の接着を行う接着剤も、上記した主剤と複合ポリマー
エマルジョンとを3:1〜6:1の割合で混合したものを用い
ることによって、発泡スチロール材23a,23a同志を強力
に接着することができる。
また、図示しないが、擁壁20若しくは地盤形成板24と発
泡スチロール材23との接着も、上記主剤と複合ポリマー
エマルジョンとの混合物からなる接着剤を用いることに
よって、より強力なものとすることができる。
泡スチロール材23との接着も、上記主剤と複合ポリマー
エマルジョンとの混合物からなる接着剤を用いることに
よって、より強力なものとすることができる。
〔第3実施例〕 本実施例は、アフファルト舗装道路工事において、発泡
スチロール材を用いる場合に関する。
スチロール材を用いる場合に関する。
第3図において、30は砂層であり、同砂層30はその上面
に発泡スチロール材31からなる充填層を形成しており、
同充填層上にアスファルト層32を形成している。
に発泡スチロール材31からなる充填層を形成しており、
同充填層上にアスファルト層32を形成している。
なお、33はアフファルト層32の両側に形成した側溝であ
る。
る。
かかる構成において、本実施例では、充填層を、従来の
重量材である土魂ではなく、軽量材である発泡スチロー
ル材31で形成しているので、容易にアスファルト舗装道
路を構築することができる。
重量材である土魂ではなく、軽量材である発泡スチロー
ル材31で形成しているので、容易にアスファルト舗装道
路を構築することができる。
そして、本実施例においても、発泡スチロール材31は、
その全面にわたって、第1実施例及び第2実施例と同様
に、少なくともアクリル酸エステル共重合体を主成分と
してなる複合ポリマーエマルジョンを、酸化珪素、酸化
カルシウム,酸化鉄を主成分とした主剤に混和して生成
した混合材料からなる塗膜Bを形成している。
その全面にわたって、第1実施例及び第2実施例と同様
に、少なくともアクリル酸エステル共重合体を主成分と
してなる複合ポリマーエマルジョンを、酸化珪素、酸化
カルシウム,酸化鉄を主成分とした主剤に混和して生成
した混合材料からなる塗膜Bを形成している。
そして、同塗膜Bは、施工時溶解したアスファルトの熱
に耐え、かつその充分な耐熱性と耐寒性、即ち耐候性に
よって、気象的に悪条件の下でも充分に発泡スチロール
材31の保護膜としての機能を果たすことができる。
に耐え、かつその充分な耐熱性と耐寒性、即ち耐候性に
よって、気象的に悪条件の下でも充分に発泡スチロール
材31の保護膜としての機能を果たすことができる。
また、同塗膜Bは石油等に対しても化学反応を起こすこ
とがないので、発泡スチロール材31を完全に保護するこ
とができ、発泡スチロール材31の腐食・溶解を完全に防
止することができる。
とがないので、発泡スチロール材31を完全に保護するこ
とができ、発泡スチロール材31の腐食・溶解を完全に防
止することができる。
さらに、発泡スチロール材31の表面に形成した複合ポリ
マーエマルジョンを含有する塗膜Bは、固化した後は、
相当な硬度を有するので、発泡スチロール材31がねずみ
やもぐらによてかじられるのを防止することができる。
マーエマルジョンを含有する塗膜Bは、固化した後は、
相当な硬度を有するので、発泡スチロール材31がねずみ
やもぐらによてかじられるのを防止することができる。
第1図は本発明に係る第1実施例の地盤等の造成方法の
説明図、第2図は第2実施例の地盤等の造成方法の説明
図、第3図は第3実施例の地盤等の造成方法の説明図、
第4図は従来の造成方法の説明図である。 A:造成地盤、B:塗膜 10:軟弱地盤、11:擁壁 12:発泡スチロール材、12a:発泡スチロール板 13:地盤形成板、14:接着剤
説明図、第2図は第2実施例の地盤等の造成方法の説明
図、第3図は第3実施例の地盤等の造成方法の説明図、
第4図は従来の造成方法の説明図である。 A:造成地盤、B:塗膜 10:軟弱地盤、11:擁壁 12:発泡スチロール材、12a:発泡スチロール板 13:地盤形成板、14:接着剤
Claims (1)
- 【請求項1】地盤や路盤等に盛土・埋戻しする際に、荷
重や土圧を軽減するべく発泡スチロール材を使用する地
盤等の造成方法において、 同発泡スチロール材の表面に、少なくともアクリル酸エ
ステル共重合体を主成分としてなる複合ポリマーエマル
ジョンを含有する塗膜を形成したことを特徴とする発泡
スチロール材を用いた地盤等の造成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4403187A JPH06102888B2 (ja) | 1987-02-25 | 1987-02-25 | 発泡スチロ−ル材を用いた地盤等の造成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4403187A JPH06102888B2 (ja) | 1987-02-25 | 1987-02-25 | 発泡スチロ−ル材を用いた地盤等の造成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63210308A JPS63210308A (ja) | 1988-09-01 |
JPH06102888B2 true JPH06102888B2 (ja) | 1994-12-14 |
Family
ID=12680269
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4403187A Expired - Fee Related JPH06102888B2 (ja) | 1987-02-25 | 1987-02-25 | 発泡スチロ−ル材を用いた地盤等の造成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06102888B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3247085B2 (ja) * | 1998-07-06 | 2002-01-15 | 株式会社イノアックコーポレーション | 軽量盛土構造 |
KR100378264B1 (ko) * | 2000-08-04 | 2003-03-29 | (주) 이스코 | 발포폴리스티렌 표면강화용 플라스터 |
JP4563498B1 (ja) * | 2009-11-09 | 2010-10-13 | 有限会社池田工務店 | 建造物の基礎構造 |
JP2012046908A (ja) * | 2010-08-25 | 2012-03-08 | Sekisui Plastics Co Ltd | 護岸擁壁構造 |
JP6944224B1 (ja) * | 2021-02-07 | 2021-10-06 | 株式会社ピーエルジー | 構築物用基礎構造 |
-
1987
- 1987-02-25 JP JP4403187A patent/JPH06102888B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63210308A (ja) | 1988-09-01 |
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