JPH06102781B2 - 抗菌性シーリング材組成物 - Google Patents
抗菌性シーリング材組成物Info
- Publication number
- JPH06102781B2 JPH06102781B2 JP12425189A JP12425189A JPH06102781B2 JP H06102781 B2 JPH06102781 B2 JP H06102781B2 JP 12425189 A JP12425189 A JP 12425189A JP 12425189 A JP12425189 A JP 12425189A JP H06102781 B2 JPH06102781 B2 JP H06102781B2
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- Japan
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- sealing material
- parts
- compound
- mold
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- Sealing Material Composition (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 イ）発明の目的 〔産業上の利用分野〕 本発明はパラクロロメタキシレノール（以下「化合物
Ａ」という）とビス（2-ピリジルチオ‐1-オキシド）亜
鉛塩（以下「化合物Ｂ」という）の２種類を含有する建
築物などのシーリング材組成物に関するものである。
Ａ」という）とビス（2-ピリジルチオ‐1-オキシド）亜
鉛塩（以下「化合物Ｂ」という）の２種類を含有する建
築物などのシーリング材組成物に関するものである。
ゆえに、本発明は建築業分野でも有効に利用できる。
近年シーリング材の発達はめざましく各種建築部材の接
合部や隙間に充填して、目地に水密性、気密性を付与す
る目的で建築物に広く利用されている。
合部や隙間に充填して、目地に水密性、気密性を付与す
る目的で建築物に広く利用されている。
そのうち変成シリコーンポリマーを主成分とするシーリ
ング材は各種建築部材に対する接着性、耐候性、耐久
性、充填作業性が良く、収縮が少く、表面に塗装ができ
る、などの利点を有するため幅広く利用されている。
ング材は各種建築部材に対する接着性、耐候性、耐久
性、充填作業性が良く、収縮が少く、表面に塗装ができ
る、などの利点を有するため幅広く利用されている。
しかし、これまでシーリング材に対して長期的に有効な
抗菌技術がなかったため目地表面あるいはシーリング材
の内部にまでカビが生育するという問題がおこってい
る。
抗菌技術がなかったため目地表面あるいはシーリング材
の内部にまでカビが生育するという問題がおこってい
る。
シーリング材を例えば、建築物の外装または内装の目地
として用いた場合、埃付着による養分補給、シーリング
材自体の吸水作用よる水分補給などによりカビが発生し
易くなって折角美しく仕上げたシーリング材表面部分が
変色し、内外装工事のやり直しが必要となる場合や、長
期的にカビの発生が原因でシーリング材部分の剥離、ひ
び割れ、硬化などの劣化がおこり破損、水もれなどの重
大な障害を引き起こすことになる。
として用いた場合、埃付着による養分補給、シーリング
材自体の吸水作用よる水分補給などによりカビが発生し
易くなって折角美しく仕上げたシーリング材表面部分が
変色し、内外装工事のやり直しが必要となる場合や、長
期的にカビの発生が原因でシーリング材部分の剥離、ひ
び割れ、硬化などの劣化がおこり破損、水もれなどの重
大な障害を引き起こすことになる。
こうしてやり直しや補修は労力的にも経済的にも大きな
損害を与える。従って、シーリング材を長期にわたって
カビの発生による劣化から保護しうる技術の開発が望ま
れていた。本発明は、このような要望に合致する技術を
提供せんとするにある。
損害を与える。従って、シーリング材を長期にわたって
カビの発生による劣化から保護しうる技術の開発が望ま
れていた。本発明は、このような要望に合致する技術を
提供せんとするにある。
これまで広く用いられている変成シリコーンポリマーを
主成分とするシーリング材自体はさほどカビのはえやす
い素材ではないが、建築物の内外装用工事に使用された
場合はカビの生育が多く認められる。
主成分とするシーリング材自体はさほどカビのはえやす
い素材ではないが、建築物の内外装用工事に使用された
場合はカビの生育が多く認められる。
これらのカビの大部分は表面への付着物、例えばごみ、
ほこり、水あかなどの汚れに空気中の微生物が付着して
増殖し、材料内部へ菌糸が進入して行くためと考えられ
る。
ほこり、水あかなどの汚れに空気中の微生物が付着して
増殖し、材料内部へ菌糸が進入して行くためと考えられ
る。
本発明者らが、建物中のシーリング材部分に発生するカ
ビ類について同定した結果、代表的な菌としてペニシリ
ウム属、クラドスポリウム属、アスペルギルス属、グリ
オクラヂウム属、ロドトルラ属の菌が検出された。
ビ類について同定した結果、代表的な菌としてペニシリ
ウム属、クラドスポリウム属、アスペルギルス属、グリ
オクラヂウム属、ロドトルラ属の菌が検出された。
本発明者らはこのような知見にもとずいてシーリング材
の特性を損なうことなく多くの微生物の増殖防止に有効
な薬剤を開発すべく種々の研究を行った結果、下記式で
示される化合物Ａと化合物Ｂの２種類をシーリング材に
同時に添加することにより、単独で使用する場合に比べ
て非常に高い効果が発揮され、かつ長期の持続性が保持
されることを見いだした。
の特性を損なうことなく多くの微生物の増殖防止に有効
な薬剤を開発すべく種々の研究を行った結果、下記式で
示される化合物Ａと化合物Ｂの２種類をシーリング材に
同時に添加することにより、単独で使用する場合に比べ
て非常に高い効果が発揮され、かつ長期の持続性が保持
されることを見いだした。
化合物A:パラクロロメタキシレノール 化合物B:ビス（2-ピリジルチオ‐1-オキシド）亜鉛塩 化合物Ａと化合物Ｂの変成シリコーンポリマーへの添加
は硬化触媒などと共に混練り時に添加すればよい。
は硬化触媒などと共に混練り時に添加すればよい。
また、本発明の２種類の化合物の添加に当たってはあら
かじめそれぞれの化合物をできるだけ微粉末とするか、
あるいは適当な溶剤に溶解して混合する方が望ましい。
シリコーンシーリング材への添加量は0.01％〜10％の範
囲でよいが好ましくは0.1％〜３％である。
かじめそれぞれの化合物をできるだけ微粉末とするか、
あるいは適当な溶剤に溶解して混合する方が望ましい。
シリコーンシーリング材への添加量は0.01％〜10％の範
囲でよいが好ましくは0.1％〜３％である。
そして、配合比は化合物A9に対して化合物B1より化合物
A1に対して化合物B9でよいが、好ましくは化合物A2に対
して化合物B1で優れた防除効果と耐久性が発揮される。
A1に対して化合物B9でよいが、好ましくは化合物A2に対
して化合物B1で優れた防除効果と耐久性が発揮される。
本発明で使用される主成分は変成シリコーンポリマー、
可塑剤、充填剤及び硬化触媒よりなり、一般的に広く用
いられているものが使用できるが、たとえば着色剤、酸
化防止剤、反応調整剤、静電防止剤、その他ポリマー及
び他の防カビ剤等の変成シリコーンシーリング材に要望
される機能に合わせ添加される物質が配合されても差し
支えない。
可塑剤、充填剤及び硬化触媒よりなり、一般的に広く用
いられているものが使用できるが、たとえば着色剤、酸
化防止剤、反応調整剤、静電防止剤、その他ポリマー及
び他の防カビ剤等の変成シリコーンシーリング材に要望
される機能に合わせ添加される物質が配合されても差し
支えない。
次に本発明の変成シリコーンシーリング材を得るための
実施例を示すが、本発明は以下に示す実施例のみに限定
されるものではない。
実施例を示すが、本発明は以下に示す実施例のみに限定
されるものではない。
実施例１ 変成シリコーンシーリング材の調製 変成シリコーンポリマー100部とジ‐（2-エチルヘキシ
ル）フタレート35部及び炭酸カルシウム100部を120℃/1
〜2mmHgで２時間減圧加温して混合した。
ル）フタレート35部及び炭酸カルシウム100部を120℃/1
〜2mmHgで２時間減圧加温して混合した。
加温後、減圧下で冷却し、ジブチルスズオキサイドとジ
‐（2-エチルヘキシル）フタレートの等モル反応物２部
と第1,2,3表に示した各組成比の防カビ成分をそれぞれ
の表に示した各添加量ずつ配合し、減圧下で15分再混合
する。
‐（2-エチルヘキシル）フタレートの等モル反応物２部
と第1,2,3表に示した各組成比の防カビ成分をそれぞれ
の表に示した各添加量ずつ配合し、減圧下で15分再混合
する。
その後、充填機によりチューブ内に注入しシーリング材
を得た。
を得た。
なお、本シーリング材は次に述べる処理を行い試験例に
示す試験片とした。
示す試験片とした。
試料 1.1 シーリング材のカビ抵抗性試験用材料 試料を直径3cmの濾紙に塗布し、風乾後、試験片とし
た。
た。
試料 1.2 シーリング材耐久試験用材料 試料をアクリル板に塗布し、デューサイクルウェザーメ
ーター試験機（スガ試験機製WEL-SUN-HC使用）に100時
間かけて耐久性用試験片とした。
ーター試験機（スガ試験機製WEL-SUN-HC使用）に100時
間かけて耐久性用試験片とした。
次に、本発明の効果を立証するために試験例を示す。
試験例 １ ペトリ皿の寒天培地（リン酸カルシウム0.7部、リン酸
二水素カリウム0.7部、硝酸アンモン1.0部、硫酸マグネ
シウム0.7部、塩化ナトリウム0.005部、硫酸第一鉄0.00
2部、硫酸亜鉛0.002部、硫酸マンガン0.001部、寒天15
部、水1000部）の上に前記した試験片を張り付け、これ
に混合胞子液（アスペルギルス ニゲル、アスペルギル
ス テレウス、パエシロミセス バリオテー、ペニシリ
ウム フニクロスム、オーレオバシヂウム プルラン
ス、グリオクラヂウム ビレンスの菌をリン酸カルシウ
ム0.3部、リン酸二水素カリウム0.7部、硫酸ナトリウム
2.0部、硫酸マグネシウム0.5部、塩化カリウム0.5部、
硫酸第一鉄0.01部、サッカローズ3.0部、水1000部の液
にそれぞれの菌を分散させ等量ずつ混合した胞子液）1m
lを噴霧した。
二水素カリウム0.7部、硝酸アンモン1.0部、硫酸マグネ
シウム0.7部、塩化ナトリウム0.005部、硫酸第一鉄0.00
2部、硫酸亜鉛0.002部、硫酸マンガン0.001部、寒天15
部、水1000部）の上に前記した試験片を張り付け、これ
に混合胞子液（アスペルギルス ニゲル、アスペルギル
ス テレウス、パエシロミセス バリオテー、ペニシリ
ウム フニクロスム、オーレオバシヂウム プルラン
ス、グリオクラヂウム ビレンスの菌をリン酸カルシウ
ム0.3部、リン酸二水素カリウム0.7部、硫酸ナトリウム
2.0部、硫酸マグネシウム0.5部、塩化カリウム0.5部、
硫酸第一鉄0.01部、サッカローズ3.0部、水1000部の液
にそれぞれの菌を分散させ等量ずつ混合した胞子液）1m
lを噴霧した。
その後、恒湿槽（28℃,95〜100％湿度）にいれ、14日培
養した。その３日後、７日後、14日後にカビの生育状態
を次の基準により調査した。
養した。その３日後、７日後、14日後にカビの生育状態
を次の基準により調査した。
調査基準 3:試験片にカビの生育が認められない。
2:試験片にカビの生育は認められるが、生育面積は1/3
をこえない。
をこえない。
1:試験片上にカビの生育が認められ、生育面積は1/3を
こえる。
こえる。
試料1.1については第１表に、試料1.2については第２表
にそれぞれその結果を示した。
にそれぞれその結果を示した。
試験例 ２ 現場試験 すでにカビの発生している風呂場のシーリング材部分を
用い試験を行った。すなわち、家庭の風呂場のシーリン
グ材部分に発生したカビを洗剤で洗い落とし、風乾した
後、実施例１で調製したシーリング材をその上に塗布し
た。風呂場を一般の日常生活で使用される状態で36か月
使い、３か月,6か月,12か月,24か月及び36か月目にカビ
の発生状態を下記の調査基準にしたがい調査した。
用い試験を行った。すなわち、家庭の風呂場のシーリン
グ材部分に発生したカビを洗剤で洗い落とし、風乾した
後、実施例１で調製したシーリング材をその上に塗布し
た。風呂場を一般の日常生活で使用される状態で36か月
使い、３か月,6か月,12か月,24か月及び36か月目にカビ
の発生状態を下記の調査基準にしたがい調査した。
その結果は第３表の通りである。
調査基準 ‐：カビの発生が認められない。
＋：カビの発生がわずかに認められる。
＋＋：カビの発生が認められる。
〔発明の効果〕 本発明の実施例によれば、次のような効果がもたらされ
る。すなわち、 まず第１に、変成シリコーンシーリング材に、本発明の
防カビ材をその全量の0.1％程度の少量を添加するだけ
で長期にわたって多くのカビによる劣化から守ることが
できる。そして、その効果は本発明で使用する防カビ剤
を単独で使用した場合に比べて相乗的に現れる。
る。すなわち、 まず第１に、変成シリコーンシーリング材に、本発明の
防カビ材をその全量の0.1％程度の少量を添加するだけ
で長期にわたって多くのカビによる劣化から守ることが
できる。そして、その効果は本発明で使用する防カビ剤
を単独で使用した場合に比べて相乗的に現れる。
第２に、本発明の防カビ剤を変成シリコーンシーリング
材に添加してもシーリング材には何らの悪影響もおよぼ
さない。
材に添加してもシーリング材には何らの悪影響もおよぼ
さない。
従って、本発明の抗菌性シーリング材組成物をこれまで
と同じように建物の内外装やタイル目地などのシーリン
グ材として有効に使用することができる。
と同じように建物の内外装やタイル目地などのシーリン
グ材として有効に使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ａ０１Ｎ 31:08） (72)発明者 藤本 亮秀 大阪府堺市浜寺石津町東３丁１―39 Ｎ― ３号
Claims (1)
- 【請求項１】変成シリコーンを主成分とするシーリング
材にパラクロロメタキシレノールとビス（2-ピリジルチ
オ‐1-オキシド）亜鉛塩とを添加してなることを特徴と
する抗菌性シーリング材組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12425189A JPH06102781B2 (ja) | 1989-05-19 | 1989-05-19 | 抗菌性シーリング材組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12425189A JPH06102781B2 (ja) | 1989-05-19 | 1989-05-19 | 抗菌性シーリング材組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02306907A JPH02306907A (ja) | 1990-12-20 |
| JPH06102781B2 true JPH06102781B2 (ja) | 1994-12-14 |
Family
ID=14880709
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12425189A Expired - Fee Related JPH06102781B2 (ja) | 1989-05-19 | 1989-05-19 | 抗菌性シーリング材組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06102781B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2802712B2 (ja) * | 1992-12-25 | 1998-09-24 | 鹿島建設株式会社 | 防カビ性シーラント |
| FR2707660A1 (fr) * | 1993-07-02 | 1995-01-20 | Rhone Poulenc Chimie | Système élastomère silicone et utilisation dudit système comme agent de libération de chlore actif. |
| JP3457847B2 (ja) * | 1997-05-30 | 2003-10-20 | 信越化学工業株式会社 | 防カビ性オルガノポリシロキサン組成物 |
-
1989
- 1989-05-19 JP JP12425189A patent/JPH06102781B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02306907A (ja) | 1990-12-20 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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