JPH06102407A - レプリカ回折格子 - Google Patents
レプリカ回折格子Info
- Publication number
- JPH06102407A JPH06102407A JP24952592A JP24952592A JPH06102407A JP H06102407 A JPH06102407 A JP H06102407A JP 24952592 A JP24952592 A JP 24952592A JP 24952592 A JP24952592 A JP 24952592A JP H06102407 A JPH06102407 A JP H06102407A
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- JP
- Japan
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- diffraction grating
- platinum
- gold
- vacuum
- film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Spectrometry And Color Measurement (AREA)
- Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】超高真空中でベーキングに耐え得るレプリカ回
折格子を作成すること。 【構成】白金レプリカ回折格子の基板となる硝子11
と、多数の平行溝を形成した表面金属膜との間に接着剤
層10がある。表面金属膜として金9,クロム8,白金
7の順になっていて、金9は白金7の下地膜としてクロ
ム8は金9と白金7のバインダーとして同一真空で蒸着
し、複数金属膜を一体化している。 【効果】白金レプリカ回折格子は、真空紫外域において
反射率が高く、200℃まで耐熱性がある。
折格子を作成すること。 【構成】白金レプリカ回折格子の基板となる硝子11
と、多数の平行溝を形成した表面金属膜との間に接着剤
層10がある。表面金属膜として金9,クロム8,白金
7の順になっていて、金9は白金7の下地膜としてクロ
ム8は金9と白金7のバインダーとして同一真空で蒸着
し、複数金属膜を一体化している。 【効果】白金レプリカ回折格子は、真空紫外域において
反射率が高く、200℃まで耐熱性がある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は分光装置に使用されるレ
プリカ回折格子に関する。
プリカ回折格子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のレプリカ回折格子は、母型となる
回折格子の表面に真空蒸着法で離型膜を形成し、次にレ
プリカ回折格子の表面となる金属膜としてアルミニウム
や金などを真空蒸着する。真空蒸着を終了した母型回折
格子の表面に、レプリカ回折格子の基板となる硝子を接
着する。接着剤硬化後、先に述べた離型膜を境にして母
型回折格子から剥離することによりレプリカ回折格子が
作成される。
回折格子の表面に真空蒸着法で離型膜を形成し、次にレ
プリカ回折格子の表面となる金属膜としてアルミニウム
や金などを真空蒸着する。真空蒸着を終了した母型回折
格子の表面に、レプリカ回折格子の基板となる硝子を接
着する。接着剤硬化後、先に述べた離型膜を境にして母
型回折格子から剥離することによりレプリカ回折格子が
作成される。
【0003】表面金属膜を白金で作成する場合は、図1
に示すようにレプリカ回折格子のアルミニウム薄膜に白
金をオーバーコーティングする方法、またはレプリカ回
折格子の表面となる金属膜を蒸着する工程でアルミニウ
ム,クロム,白金を同一真空で蒸着する方法で作成して
いた。
に示すようにレプリカ回折格子のアルミニウム薄膜に白
金をオーバーコーティングする方法、またはレプリカ回
折格子の表面となる金属膜を蒸着する工程でアルミニウ
ム,クロム,白金を同一真空で蒸着する方法で作成して
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般の分光装置に使用
されているレプリカ回折格子は、表面金属膜と基板硝子
の間に接着剤層がある、表面金属膜としてはアルミニウ
ム,金、などを使用目的に合わせて通常使用している。
最近シンクロトロン放射光を光源とする分光研究が急速
に発展し、回折格子が超高真空中に設置されることが多
い。超高真空を得るためベーキングに耐え得るレプリカ
回折格子が必要となってきた。シンクロトロン放射光を
光源とする分光装置には、反射率の高い白金金属膜のレ
プリカ回折格子を使用している。
されているレプリカ回折格子は、表面金属膜と基板硝子
の間に接着剤層がある、表面金属膜としてはアルミニウ
ム,金、などを使用目的に合わせて通常使用している。
最近シンクロトロン放射光を光源とする分光研究が急速
に発展し、回折格子が超高真空中に設置されることが多
い。超高真空を得るためベーキングに耐え得るレプリカ
回折格子が必要となってきた。シンクロトロン放射光を
光源とする分光装置には、反射率の高い白金金属膜のレ
プリカ回折格子を使用している。
【0005】白金の単一膜ではレプリカ回折格子を作成
することが難しいため、下地膜にアルミニウムを使用
し、複数構造の金属膜としている。
することが難しいため、下地膜にアルミニウムを使用
し、複数構造の金属膜としている。
【0006】白金レプリカ回折格子を160℃で10時
間程度に加熱するとアルミニウム膜に結晶粒が発生し、
回折格子としての性能を著しく劣化させることが明らか
となった。上記従来技術は耐熱性の点について配慮がさ
れておらず表面金属膜に問題があった。本発明は真空紫
外領域で、高反射率の耐熱性あるレプリカ回折格子を提
供することを目的とする。
間程度に加熱するとアルミニウム膜に結晶粒が発生し、
回折格子としての性能を著しく劣化させることが明らか
となった。上記従来技術は耐熱性の点について配慮がさ
れておらず表面金属膜に問題があった。本発明は真空紫
外領域で、高反射率の耐熱性あるレプリカ回折格子を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、回折格子の表面金属膜をアルミニウム薄膜から耐熱
性ある金薄膜材質としたものである。
に、回折格子の表面金属膜をアルミニウム薄膜から耐熱
性ある金薄膜材質としたものである。
【0008】
【作用】回折格子は表面金属膜を耐熱性材質にすること
により、超高真空でベーキングしても性能を著しく劣化
させることがなくなった。
により、超高真空でベーキングしても性能を著しく劣化
させることがなくなった。
【0009】
【実施例】以下本発明の1実施例を図面によって説明す
る。図2にレプリカ回折格子製作方法の断面図を示す。
レプリカ回折格子は、母型となる回折格子1の表面に真
空蒸着法で離型膜2を形成し、次にレプリカ回折格子の
表面となる金属膜として3白金,4クロム,5金の順で
真空蒸着する。5金は3白金の下地膜として4クロムは
5金と3白金のバインダーとして同一真空で蒸着し、複
数金属膜を一体化する。真空蒸着を終了した母型回折格
子の表面に、6接着剤でレプリカ回折格子の基板となる
硝子7を接着する。接着剤硬化後、先に述べた2離型膜
を境にして1母型回折格子から剥離することにより白金
レプリカ回折格子が作成される。
る。図2にレプリカ回折格子製作方法の断面図を示す。
レプリカ回折格子は、母型となる回折格子1の表面に真
空蒸着法で離型膜2を形成し、次にレプリカ回折格子の
表面となる金属膜として3白金,4クロム,5金の順で
真空蒸着する。5金は3白金の下地膜として4クロムは
5金と3白金のバインダーとして同一真空で蒸着し、複
数金属膜を一体化する。真空蒸着を終了した母型回折格
子の表面に、6接着剤でレプリカ回折格子の基板となる
硝子7を接着する。接着剤硬化後、先に述べた2離型膜
を境にして1母型回折格子から剥離することにより白金
レプリカ回折格子が作成される。
【0010】
【発明の効果】白金レプリカ回折格子は、200℃まで
耐熱性があることが確認された。
耐熱性があることが確認された。
【図1】白金オーバーコートのレプリカ回折格子断面図
である。
である。
【図2】レプリカ回折格子の製作図である。
1…硝子基板、2…接着剤層、3…アルミニウム金属
膜、4…白金オーバーコート膜、5…母型回折格子、6
…離型膜、7…白金膜、8…クロム膜、9…金膜、10
…接着剤、11…硝子基板表面。
膜、4…白金オーバーコート膜、5…母型回折格子、6
…離型膜、7…白金膜、8…クロム膜、9…金膜、10
…接着剤、11…硝子基板表面。
Claims (1)
- 【請求項1】硝子基板上に樹脂層及び金属膜よりなる回
折格子において、金属膜を白金,クロム,金、と複数金
属を一体化構造としたことを特徴とするレプリカ回折格
子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24952592A JPH06102407A (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | レプリカ回折格子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24952592A JPH06102407A (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | レプリカ回折格子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06102407A true JPH06102407A (ja) | 1994-04-15 |
Family
ID=17194282
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24952592A Pending JPH06102407A (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | レプリカ回折格子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06102407A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005316348A (ja) * | 2004-04-30 | 2005-11-10 | Chiba Univ | 基盤に固着した貴金属膜からなるホログラフィック光学素子 |
JP2006084885A (ja) * | 2004-09-17 | 2006-03-30 | Shimadzu Corp | レプリカ回折格子の製造方法 |
JP2006295129A (ja) * | 2005-02-03 | 2006-10-26 | Corning Inc | 耐久性を向上させたエキシマレーザ用素子 |
JP2009524814A (ja) * | 2006-01-26 | 2009-07-02 | シュルンベルジェ ホールディングス リミテッド | 無機レプリカ回折格子を含むダウンホールスペクトル分析ツール |
-
1992
- 1992-09-18 JP JP24952592A patent/JPH06102407A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005316348A (ja) * | 2004-04-30 | 2005-11-10 | Chiba Univ | 基盤に固着した貴金属膜からなるホログラフィック光学素子 |
JP4500996B2 (ja) * | 2004-04-30 | 2010-07-14 | 国立大学法人 千葉大学 | 基盤に固着した貴金属膜からなるホログラフィック光学素子 |
JP2006084885A (ja) * | 2004-09-17 | 2006-03-30 | Shimadzu Corp | レプリカ回折格子の製造方法 |
JP2006295129A (ja) * | 2005-02-03 | 2006-10-26 | Corning Inc | 耐久性を向上させたエキシマレーザ用素子 |
JP2009524814A (ja) * | 2006-01-26 | 2009-07-02 | シュルンベルジェ ホールディングス リミテッド | 無機レプリカ回折格子を含むダウンホールスペクトル分析ツール |
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