JPH0610239B2 - 衝撃吸収性フオ−ムの製造方法 - Google Patents

衝撃吸収性フオ−ムの製造方法

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JPH0610239B2
JPH0610239B2 JP60219496A JP21949685A JPH0610239B2 JP H0610239 B2 JPH0610239 B2 JP H0610239B2 JP 60219496 A JP60219496 A JP 60219496A JP 21949685 A JP21949685 A JP 21949685A JP H0610239 B2 JPH0610239 B2 JP H0610239B2
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polyol
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卓由 石野
静男 山崎
昌彦 冬室
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Achilles Corp
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Achilles Corp
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、自動車、電車、航空機などの「輸送車輌」
や工場、機械、住宅などの特に振動を伴う騒音を低減さ
せる防音材として使用する衝撃吸収性フォームの製造方
法に関する。
(従来の技術) 軟質ポリウレタンフォームは、連通セル構造を有するた
めに多孔質型吸音材として広く使用されているがダンピ
ング(制振)性能が小さく、振動音を伴う発生音に対す
る防音材としては不十分であった。そのため制振性能を
向上させるために充填剤やアスファルトを添加し密度を
高める方法が行なわれたがコストアップになることと、
フォーム自体の物性低下をまねくためや加工時のアスフ
ァルト汚染が生じるため実用上好ましくなかった。一方
制振材としては各種のゴム状物質や熱可塑性樹脂に充填
剤を添加し、質量の大きいゴム状シートが使用されてい
るが、重量があり、コストも高く、また吸音性能がない
大きな欠点があった。このためこれらを解消すべく吸音
性能を有する軟質ポリウレタンフォームに良好な制振性
能を付与するべく、ポリオールの種類や整泡剤、ポリイ
ソシアネートなどの使用原料を種々選択することによっ
て吸音性能を有し、しかも制振性能も有する軟質ポリウ
レタンフォームも開発されている。
(発明が解決しようとする問題点) 使用原料の選択により吸音性能及び制振性能を併有する
軟質ポリウレタンフォームが得られたが、温度上昇に伴
い伸びや引張り強さなどの機械的強度が低下し、熱圧縮
成形などの成形手段において不都合を生じ、又高温雰囲
気中における使用時の衝撃吸収性能の低下を招く欠点が
あった。この発明はこのような点に鑑みなされたもの
で、高温時においてもなおフォームの物性低下が小さ
く、熱圧縮成形加工などに耐え得るような衝撃吸収性フ
ォームを得ることを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) すなわちこの発明はポリオール、有機ポリイソシアネー
ト、発泡剤、触媒、整泡剤などから軟質ポリウレタンフ
ォームを製造するに際し、 (1)ポリオールとして平均分子量が1000〜3000のポリ
(オキシアルキレン)ジオールと平均分子量が2000〜60
00のポリ(オキシアルキレン)トリオールとの混合ポリ
オールであり、ジオールが混合ポリオールに対して10重
量%以上であるポリエーテル系ポリオールを使用し、 (2)混合ポリオールに溶解する粘着付与剤を混合ポリオ
ール100重量部に対して25〜200重量部使用し、 (3)可塑剤を粘着付与剤1に対して0.25〜2の割合で使
用する ことを特徴とする衝撃吸収性フォームの製造方法であ
る。
ポリオールはポリマーの耐熱性を決定するうえで重要な
要素となるものであり、特に重要な物性である伸び率が
摂氏80℃においても100%以上を保持させる耐熱性を有
するものとして前記ポリオールの組成でこれを達成する
ことを見い出した。ポリ(オキシアルキレン)ジオール
はポリオール開始剤である2個の活性水素含有化合物に
エチレンオキシド、プロピレンオキシドなどを単独また
は2種以上をランダムもしくはブロック付加した形の構
造を有する平均分子量1000〜3000のポリオールである。
2個の活性水素含有化合物としては水、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘ
キシレングリコールなどを挙げることができる。ポリ
(オキシアルキレン)トリオールはポリオール開始剤で
ある3個の活性水素含有化合物にエチレンオキシド、プ
ロピレンオキシド、ブチレンオキシドなどを単独もしく
はブロック付加した形の構造を有する平均分子量2000〜
6000の化合物である。3個の活性水素含有化合物として
はグリセリン、トリメチロールプロパンなどがある。
粘着付与剤は得られたフォームに粘着性を付与してフォ
ームの圧縮後の回復を遅くし、フォームに制振性能を与
える。この発明においては粘着付与剤はポリオールに溶
解するものであることが必要不可欠である。非溶解であ
ると混合原料のタンクストレージ段階で相分離を起した
り、製品の品質が不均一になったり、発泡状態が不安定
になったり、発泡原液の粘度が上昇したりして製造上や
品質上好ましくない。粘着付与剤はポリオール100重量
部に対して25〜200重量部の範囲で添加する。添加量が
少ないとフォームの粘着性が不十分となり、圧縮後の回
復時間が短かく制振効果が期待できない。添加量が増加
していくにつれて、系の粘度が増大し、ワンショットに
よる発泡が難しくなり、又発泡安定性も不安定となるの
で、200重量部程度が実用上の限度である。
この発明で使用できる粘着付与剤としては、高級炭化水
素樹脂のFTR-6100(三井石油化学工業)、水素添加ロジ
ンエステルのエステルガムH(荒川化学工業)などがあ
るが、ポリオールに溶解性を有するものであればこれに
限定されるものではない。粘着付与効果を有するもので
あっても、ポリオールへの溶解性が乏しいもの、たとえ
ば合成ボリテルペン樹脂のクイントン(三井石油化学工
業)、脂肪族系環状炭化水素樹脂のハイレツツ(三井石
油化学工業)、液状ポリブタジエン、ポリブテンなど
や、あるいは粘着性に乏しかったり臭気の強いもの、た
とえばアスファルト、クロマン樹脂、芳香族系炭化水素
樹脂のペトロジン(三井石油化学工業)などは好ましく
ない。
可塑剤は粘着付与剤1に対して0.25〜2の割合の範囲で
添加する。可塑剤の配合比率が粘着付与剤1に対して2
を越えて多くなりすぎるとフォーム自体のベタツキが大
きく、加工段階での汚染が問題となり、また圧縮後のフ
ォームの回復時間が短かく制振効果が期待できない。可
塑剤の増加はフォームの難燃性の低下及び耐熱性の低下
を招くので少ない程好ましい。しかしながら、粘着付与
剤に粘着性を与えるためには可塑剤の併用が必要であ
り、制振性やフォームの発泡安定性など総体的な見地か
ら決定されたものである。可塑剤の配合比率が粘着付与
剤1に対して0.25の割合より少なすぎると粘着性が不十
分となり、圧縮後の回復時間が短かく制振効果が期待で
きない。またフォームの伸びも小さくなり、熱圧縮成形
加工に耐えられない。
使用できる可塑剤としては、フタル酸エステルなどのエ
ステル類、トリクレジルホスフェートなどのリン酸エス
テル類などがある。トリスクロロエチルホスフェート、
トリスジクロロプロピルホスフェートなどのハロゲン化
リン酸エステル類は溶解性が乏しく使用できない。
有機ポリイソシアネートとしては、一般的に軟質ポリウ
レタンフォームに使用されるものであり、トリレンジイ
ソシアネートの2・4異性体と2・6異性体及びそれらの混合
物などである。
発泡剤としては水やフロン−11、メチレンクロリドなど
の低沸点ハロゲン化炭化水素の単独または併用使用がで
き、その他触媒、添加剤は一般に軟質ウレタンフォーム
に使用されるものである。
(実施例及び比較例) 表−1に示す原料配合によりワンショット法にて発泡さ
せて軟質ポリウレタンフォームを製造し、得られたフォ
ームの密度、反ぱつ弾性、ヒステリシスロス、伸び(25
℃及び80℃)、圧縮後の回復時間を測定し、表−1に示
す結果が得られた。
(発明の効果) この発明によると、軽量で吸音性能と制振性能を兼ね備
えた軟質ポリウレタンフォームからなる衝撃吸収性フォ
ームが得られ、耐熱性にすぐれ、高温下においても強度
物性の低下が小さく、熱成形加工が可能であるので他材
料との組合せ加工も可能であり、種々形状の防音材が得
られるので用途の拡大、コストの低下がはかれる。
粘着付与剤はポリオール溶解性であり、従来のワンショ
ット法がそのまゝ適用でき、製造工程上も全く変りがな
いので、経済的であり、しかも粘着付与剤自体の使用量
も比較的少なくて制振性能が得られるのでフォームのコ
ストも低下する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 75:04 8620−4J

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリオール、有機ポリイソシアネート、発
    泡剤、触媒、整泡剤などから軟質ポリウレタンフォーム
    を製造するに際し、 (1)ポリオールとして平均分子量が1000〜3000のポリ
    (オキシアルキレン)ジオールと平均分子量が2000〜60
    00のポリ(オキシアルキレン)トリオールとの混合ポリ
    オールであり、ジオールが混合ポリオールに対して10重
    量%以上であるポリエーテル系ポリオールを使用し、 (2)混合ポリオールに溶解する粘着付与剤を混合ポリオ
    ール100重量部に対して25〜200重量部使用し、 (3)可塑剤を粘着付与剤1に対して0.25〜2の割合で使
    用する ことを特徴とする衝撃吸収性フォームの製造方法。
JP60219496A 1985-10-02 1985-10-02 衝撃吸収性フオ−ムの製造方法 Expired - Lifetime JPH0610239B2 (ja)

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