JPH06102090B2 - スキー板 - Google Patents

スキー板

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Publication number
JPH06102090B2
JPH06102090B2 JP3947793A JP3947793A JPH06102090B2 JP H06102090 B2 JPH06102090 B2 JP H06102090B2 JP 3947793 A JP3947793 A JP 3947793A JP 3947793 A JP3947793 A JP 3947793A JP H06102090 B2 JPH06102090 B2 JP H06102090B2
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JP
Japan
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ski
hydrophilic resin
coated
back surface
adhesive
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Application number
JP3947793A
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JPH0679030A (ja
Inventor
雄二 前田
Original Assignee
東京メガネ製造株式会社
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Filing date
Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スキープレイにおい
て、滑降時等のスキー板の操作を容易にするためのスキ
ー板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、スキー板本体の裏面にワック
スを塗布して滑り易い状態にすることが行なわれてい
る。これは、ワックスを塗布することによってスキー板
の裏面が水との接触角を大きくする性質を持ち、水を弾
くことによってベタつきをなくすようにしたものであ
る。接触角の大きい状態では、例えば、桑いもの葉の上
の水滴が移動し易いことからしても、スキー板を操作し
易いことが分かる。
【0003】ワックスには、固形のもの、液状のもの、
さらにスプレーにより塗布するものと種々あるが、いず
れにしてもスキー板の裏面に均一に塗布するもので、ス
キー板の使用頻度に応じて摩耗するため、繰り返しワッ
クス掛けをすることになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
このようなワックス掛けをしたスキー板は、滑降中にワ
ックスが摩耗するのを予測して厚く塗ったり、別種のワ
ックスを層状に塗ったりして操作性またはスピード性を
高めようとしているが、この塗装にはかなりの熟練を要
するものであった。
【0005】本発明は、熟練を要するワックスに代わ
り、簡単な整備によって操作性の良いスキー板を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、水との接触角が小さい性質の親水性樹脂
をコーティングした面と接着剤を塗布した面とをシート
またはフィルムの両面に形成した貼着材を、前記接着剤
により、スキー板本体の裏面に貼着したことを特徴とす
る。
【0007】また、少なくとも片面に親水性樹脂をコー
ティングした板を設け、該板をスキー板本体の裏面に着
脱可能に取付けたことを特徴とする。
【0008】さらに、親水性樹脂をスキー板本体の裏面
に直接、塗装したことを特徴とする。
【0009】
【作用】このような構成とすれば、スキー場においてス
キー板を装着する前に、スキー板本体の裏面に、シート
またはフィルム状の貼着材を接着剤の面によって貼着し
たことにより、スキー板の裏面には従来のワックスとは
反対に接触角が小さくなる親水性樹脂をコーティングし
た面が形成され、雪面に当たることになる。これによ
り、滑降時には、スキー板の裏面と雪面との間に、加重
で生じた水が弾けずに水膜となって形成されることにな
り、この水膜が、あたかも氷面上に氷を滑らすことと同
じようになって、摩擦を激減させるので、従来のワック
ス塗布のものとは比較にならないような速度が出せるこ
とになる。
【0010】また、少なくとも片面に親水性樹脂をコー
ティングした板をスキー板の裏面に着脱可能に取付ける
ものも同様であるが、この場合にはシート等と異なり、
取付け時のしわの発生を防止できる。また、直接、親水
性樹脂を塗装する場合は、スプレー等を使用することに
よってどんな板形状にも合わせて作業することができ
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1について説明
する。1は貼着材であり、次のような構成からなるもの
である。すなわち、2はシートであって、0.01〜1.0mm
程度の厚さを有するポリプロピレン等からなるものであ
る。シートでなく、フィルム材であってもよい。このシ
ート2の片面には水との接触角が小さい親水性樹脂3が
コーティングされており、シート2の他の片面には接着
剤4が塗布されている。
【0012】実際には、親水性樹脂3の面には保護膜5
が貼着され、使用時には剥離するものである。また、接
着剤4の上面には乾燥を防ぐためのセパレータ(剥離
紙)6が剥離可能に貼着されている。
【0013】ところで、親水性樹脂としては、車輌用ガ
ラスや浴場用の鏡などに貼着して曇り取りに使用され
る、透明のシートあるいはフィルムに吹き付けたり焼き
付けたりしたものを利用することができる。また、ソフ
トコンタクトレンズの素材として使用されるOH水酸基
を有するものが適している。すなわち、ポリビニールア
ルコール、ポバール、ヒドロキシエチールメタアクリル
レートあるいはメラミン系の樹脂(溶剤としてエチルセ
ルソルブタイプを用いるもの)等を使用することができ
る。特に、メラミン系やアクリル系の親水性樹脂の中に
エマルゲンEなどの界面活性剤を混入せしめることによ
り、本発明の求める効果を一層高めることができること
になる。
【0014】上記のように構成されたこの貼着材1は保
護膜5およびセパレータ6を剥がして、図2に示すよう
にスキー板本体7の裏面8に貼着される。貼着する順序
としては、まずスキー板本体7を図示するように裏面8
が上方を向く姿勢にして固定する。次に、セパレータ6
を剥がして貼着材1の接着剤4の面をスキー板本体7の
裏面8に当ててこれを強く押す。その後、保護膜5を剥
がすことにより親水性樹脂3の面を雪面に当てさせるこ
とができる。
【0015】親水性樹脂3の面は、滑るときに雪面を体
重で押すことにより発生する水となじみ、スキー板本体
7の裏面と雪面との間に水膜を形成することになるか
ら、この水膜が、あたかも氷面上に氷を滑らすことと同
じようになって、摩擦を激減させるので、従来のワック
ス塗布のものとは比較にならないような速度が出せるこ
とになる。
【0016】本発明者は、本発明に係る貼着材1を貼着
したスキー板本体7がどれ位の滑動性を有するものであ
るか、従来のワックス塗布のものとどの位の差を有する
ものであるかの試験を行なった。この試験は、スキー板
を、裏面が上方に向くように設置し、しかも水平状態か
ら徐々に傾斜角度を変えられるようにしておいて、その
上面に、氷のブロック(10cm四方のもの)を置き、氷の
ブロックが滑り落ち始める角度を測定するものである。
この測定結果、本発明品は傾斜角度が1度で滑り始めた
のに対し、従来品の固形ワックスを塗布したものでは、
5度を過ぎても滑り始めることがなく、約13度前後の傾
斜になってから滑り始めた。これにより、本発明品は、
氷や雪に対して、摩擦抵抗値がゼロに近いことが立証さ
れた。
【0017】図3に示すものは本発明の他の実施例であ
る。この場合には、スキー板本体7のエッジ金具9を利
用して、少なくとも片面に親水性樹脂をコーティングし
たプラスチック製で厚さ1〜5mm程度の板10を取付けて
いる。エッジ金具9を利用するため、挟まれる縁部11は
薄くされている。板10をスキー板本体7に取付けるとき
には、エッジ金具9を取りつけたねじをゆるめ、その隙
間に板10をスキー板本体7の前方からスライドさせて装
着させる。エッジ金具9の後端部には滑降中に板10が後
方に脱落しないようにするストッパを形成しておく。
【0018】親水性樹脂をコーティングした板10は、上
記実施例のものでは片面のみのコーティングとしてある
が、縁部11の形状を工夫することにより、両面にコーテ
ィングして、これを表裏自由に変えてスキー板本体7に
取付けられるようにしてもよく、このようにすれば、1
枚の板10を長期に亙って使用することが可能となる。ま
た、コーティングする親水性樹脂の種類を変えておき、
競技等の種類によって適宜選択して使用することも可能
となる。
【0019】また、この親水性樹脂をエアゾールタイプ
にすることによって、スプレーによりスキー板の裏面に
吹き付け、その後、ドライヤーまたはヒータによって加
熱硬化させ、親水性樹脂層を形成させることができる。
このことは、前もって板の寸法形状を知る必要がなく便
利である。
【0020】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
たスキー板であるから、裏面に形成した親水性樹脂の面
が、滑るときに生じる水となじみ、スキー板の裏面と雪
面との間に水膜を形成することになる。この水膜が摩擦
を激減させるので、この考案を実施したスキー板は、従
来のワックス塗布のものとは比較にならないような速度
が出せることになる。また、そのための作業も、ワック
スを塗布していた従来のように不均一になることがな
く、何らの熟練も要しないことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施例の貼着材の積層断面を示す
断面図である。
【図2】実施例の貼着材を貼着したスキー板の部分断面
図である。
【図3】本発明の他の実施例を示すスキー板の断面図で
ある。
【符号の説明】
1 貼着材 2 シート 3 親水性樹脂 4 接着剤 7 スキー板本体 8 裏面 10 板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水との接触角が小さい性質の親水性樹脂
    をコーティングした面と接着剤を塗布した面とをシート
    またはフィルムの両面に形成した貼着材を、前記接着剤
    により、スキー板本体の裏面に貼着したことを特徴とす
    るスキー板。
  2. 【請求項2】 少なくとも片面に親水性樹脂をコーティ
    ングした板を設け、該板をスキー板本体の裏面に着脱可
    能に取付けたことを特徴とするスキー板。
  3. 【請求項3】 親水性樹脂をスキー板本体の裏面に直
    接、塗装したことを特徴とするスキー板。
JP3947793A 1992-07-13 1993-02-03 スキー板 Expired - Lifetime JPH06102090B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3947793A JPH06102090B2 (ja) 1992-07-13 1993-02-03 スキー板

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5483892 1992-07-13
JP4-54838 1992-07-13
JP3947793A JPH06102090B2 (ja) 1992-07-13 1993-02-03 スキー板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0679030A JPH0679030A (ja) 1994-03-22
JPH06102090B2 true JPH06102090B2 (ja) 1994-12-14

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ID=26378878

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JP3947793A Expired - Lifetime JPH06102090B2 (ja) 1992-07-13 1993-02-03 スキー板

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4724253A (en) * 1986-06-13 1988-02-09 The Dow Chemical Company Adducts of partially hydrolyzed epoxy resins and polyamines

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JPH0679030A (ja) 1994-03-22

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