JP3062462B2 - スキー板又はスノーボード用滑走テープ、スキー板又はスノーボードのチューニング方法 - Google Patents

スキー板又はスノーボード用滑走テープ、スキー板又はスノーボードのチューニング方法

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JP3062462B2
JP3062462B2 JP9279588A JP27958897A JP3062462B2 JP 3062462 B2 JP3062462 B2 JP 3062462B2 JP 9279588 A JP9279588 A JP 9279588A JP 27958897 A JP27958897 A JP 27958897A JP 3062462 B2 JP3062462 B2 JP 3062462B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スキー板又はスノ
ーボードを滑走させるために使用する滑走テープと、該
滑走テープを使用したスキー板又はスノーボードのチュ
ーニング方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、スキー板やスノーボードにおける
滑走面のチューンナップは、天候と雪質とに合わせ、滑
走前に、基本的には以下の手順で行われるのが通常であ
る。 1.スキー板やスノーボードの滑走面に付着した古いワ
ックスをリムーバー等で除去する。 2.該滑走面にベース(下塗り)ワックスをアイロンで
塗布する。 3.一度塗ったベースワックスをスクレーバー(プラス
チックの板)で削り取る。 4.さらに、ベースワックスの拭き取りを行う。 5.上記滑走面に仕上げワックスをアイロンで塗布す
る。 6.仕上げワックスをスクレーバーで削り取る。 7.仕上げワックスをコルク等で磨き上げる。 8.上記滑走面へのワックス掛けが完了する。 なお、スキーヤーやスノーボーダーのレベルによって、
滑走面のチューンナップの頻度や質等が異なることは言
うまでもない。例えば、競技者の場合には、競技会の前
日から当日にかけて数回念入りにチューンナップを行
い、また、いわゆる中上級者の場合でも、滑走する日ご
とに1〜2回程度はチューンナップを行っているのが実
情である。従って、滑走面のチューンナップは、滑走に
当たり重要な作業となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記に説明し
たように、スキー板やスノーボードの滑走面のチューン
ナップにはそれなりの手間と労力とがかかり、また、完
璧にしようすると高いチューンナップ技術が必要とな
る。通常、専門家以外の者にとっては、どうしてもワッ
クスの塗りムラや削りムラ、さらには、拭き取りムラ、
滑走面の磨きムラが生じてしまって、本来のスキー板や
スノーボードの持つ滑走性能は低下せざるを得ない。そ
こで、本発明は、スキー板又はスノーボードの滑走面の
チューンナップの簡素化を図るとともに、滑走性能をよ
りアップすることができるスキー板又はスノーボード用
滑走テープと、該滑走テープを貼着する工程を有するス
キー板又はスノーボードのチューニング方法とを提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するために創作されたものであって、第一には、スキ
ー板又はスノーボード用滑走テープであって、スキー板
又はスノーボードの滑走面に貼着するための接着部と、
雪面に直接作用して滑走を制御する滑走部であって、ス
キー板又はスノーボードの長手方向に沿って縦長に形成
された溝部を有する滑走部と、を有することを特徴とす
る。この第一の構成のスキー板又はスノーボード用滑走
テープについては、スキー板又はスノーボード自体の滑
走面に付着したゴミ等をウエス等により拭き取った上、
これに接着部側を貼着して、滑走部側で滑走面を形成す
る。そして、滑走後、該滑走テープにおける滑走部に傷
が付いたりして滑り自体が悪くなってきた場合には、滑
走面のチューンナップを行うわけだが、その使用済みの
上記滑走テープを該スキー板又はスノーボード自体の滑
走面から引き剥がし、新しいスキー板又はスノーボード
用滑走テープを該接着部側から貼着して完了する。本構
成のスキー板又はスノーボード用滑走テープでは、滑走
面のチューンナップが、従来のワックスによるものに比
べ、該滑走テープをスキー板又はスノーボード自体の滑
走面に貼着するだけであるので、手間と労力とを大幅に
省くことができて経済的である。また、従来のワックス
によるものに比べ、チューンナップのムラが発生せず滑
走部が一律の状態を呈して安定しているので、滑走性能
をアップさせることができる。また、天候と雪質とに逐
次対応可能の滑走部を設けた上記滑走テープがあれば、
専門家ならずとも、高いレベルの滑走面のチューンナッ
プが、簡易に可能となる。また、該滑走部を構成する
材によっては、滑走性能を大幅にアップさせることがで
きる。さらに、該スキー板又はスノーボード自体の滑走
面を保護することができる。また、特に、上記溝部が形
成されているので、空気をあまり含まない雪質(春の
雪)であっても、上記溝部が、滑走方向に形成され十分
に空気を取り入れることができるので、よりよく滑走す
ることができる。
【0005】
【0006】また、第には、第の構成のスキー板又
はスノーボード用滑走テープであって、上記接着部が、
スキー板又はスノーボードの滑走面から剥離可能の接着
剤で構成されていることを特徴とするものである。本構
成のスキー板又はスノーボード用滑走テープでは、特
に、上記接着部が、スキー板又はスノーボードの滑走面
から剥離可能の接着剤で構成されているので、滑走面の
チューンナップに際し、容易にその使用済みの該滑走テ
ープを引き剥がすことができて、即座に新しいスキー板
又はスノーボード用滑走テープに貼り替えることができ
る。従って、滑走面のチューンナップが、よりスピーデ
ィーに行うことが可能となる。
【0007】また、第には、第の構成のスキー板又
はスノーボード用滑走テープであって、上記接着部が、
少なくともアクリル樹脂を含有する接着剤で構成されて
いることを特徴とするものである。本構成のスキー板又
はスノーボード用滑走テープでは、特に、上記接着部
が、少なくともアクリル樹脂を含有する接着剤で構成さ
れているので、すなわち、粘着力が該滑走テープを引っ
張ると剥がれてしまう程度の剥離性を有した接着剤で構
成されているので、トップからテール方向へ押圧がかか
りながら荷重移動する滑走中や横方向へ押圧がかかりな
がら荷重移動するターン時では垂直方向への引っ張り荷
重はかからないことから、通常、上記滑走テープが剥が
れることもなくスキー板又はスノーボード自体の滑走面
に貼着保持されるとともに、滑走面のチューンナップに
際して、容易にその使用済みの上記滑走テープを引き剥
がすことができて、即座に新しいスキー板又はスノーボ
ード用滑走テープに貼り替えることができる。従って、
滑走面のチューンナップが、よりスピーディーに行うこ
とが可能となる。
【0008】また、第には、第の構成のスキー板又
はスノーボード用滑走テープであって、上記接着部が、
少なくとも非加硫ブチルゴムを含有する接着剤で構成さ
れていることを特徴とするものである。本構成のスキー
板又はスノーボード用滑走テープでは、特に、上記接着
部が、少なくとも非加硫ブチルゴムを含有する接着剤で
構成されているので、すなわち、粘着力が該滑走テープ
を引っ張ると剥がれてしまう程度の剥離性を有した接着
剤で構成されているので、トップからテール方向へ押圧
がかかりながら荷重移動する滑走中や横方向へ押圧がか
かりながら荷重移動するターン時では垂直方向への引っ
張り荷重はかからないことから、通常、上記滑走テープ
が剥がれることもなくスキー板又はスノーボード自体の
滑走面に貼着保持されるとともに、滑走面のチューンナ
ップに際して、容易にその使用済みの上記滑走テープを
引き剥がすことができて、即座に新しいスキー板又はス
ノーボード用滑走テープに貼り替えることができる。従
って、滑走面のチューンナップが、よりスピーディーに
行うことが可能となる。
【0009】また、第には、第から第までのいず
れかの構成のスキー板又はスノーボード用滑走テープで
あって、上記滑走部が、プラスチックフィルムで構成さ
れていることを特徴とするものである。本構成のスキー
板又はスノーボード用滑走テープでは、特に、上記滑走
部が、プラスチックフィルムで構成されているので、接
する雪面との相性がよく、よりよく滑走することができ
る。
【0010】また、第には、第から第までのいず
れかの構成のスキー板又はスノーボード用滑走テープで
あって、上記滑走部が、金属フィルムで構成されている
ことを特徴とするものである。本構成のスキー板又はス
ノーボード用滑走テープでは、特に、上記滑走部が、金
属フィルムで構成されているので、接する雪面との相性
がよく、よりよく滑走することができる。
【0011】
【0012】
【0013】さらに、第には、スキー板又はスノーボ
ードの滑走面のチューニング方法であって、上記第一か
ら第までのいずれかの構成のスキー板又はスノーボー
ド用滑走テープをスキー板又はスノーボードの滑走面に
貼着する工程を有することを特徴とするものである。こ
の第の構成のスキー板又はスノーボードのチューニン
グ方法においては、スキー板又はスノーボードの滑走面
のチューンナップに際し、該滑走面に貼着され、傷等が
付いて滑りが悪くなった等の使用済みのスキー板又はス
ノーボード用滑走テープを引き剥がして、新しいスキー
板又はスノーボード用滑走テープを上記滑走面に貼着す
る。本構成のスキー板又はスノーボードのチューニング
方法では、スキー板又はスノーボードの滑走面のチュー
ンナップに際し、スキー板又はスノーボード用滑走テー
プを貼り替えることにより、従来のワックスによるチュ
ーンナップに比べ、迅速かつ容易にスキー板又はスノー
ボードの滑走面のチューンナップをすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態としての一具
体例を図面を利用して説明する。まず、第一具体例を図
1から図3を利用して説明する。本第一具体例のスキー
板A1は、スキー板本体10と、スキー板用滑走テープ
20とを有している。なお、該スキー板A1は、2枚1
組が普通であるが、説明の便宜上、1枚のスキー板のみ
について図示して説明するものとする。以下同様であ
る。スキー板本体10は、ほぼ全体がグラスファイバー
等で構成され、アルペンスキー用のものであって、図1
(a)に示すように、トップ12が上側へ曲成し、テー
ル14について平面視した場合の幅は比較的狭くなって
いる。また、図1(b)に示すように、底面視すると長
手方向の両側のへりに沿って金属又はプラスチックでな
るエッジ16が嵌め込まれている。
【0015】スキー板用滑走テープ20は、図2に示す
ように、滑走部としての金属フィルム22と、接着部と
してのアクリル樹脂の接着剤24とから構成された2層
構造を呈している。そして、そのスキー板用滑走テープ
20の厚みは、数十ミクロンから数ミリメートルまでで
あって、該スキー板本体10の滑走面(底面)に貼着し
た場合において、滑走の停止やターン時に利かせる該エ
ッジ16の作用を妨げない程度で形成される。つまり、
該スキー板用滑走テープ20の厚みによって上記エッジ
16が滑走の際に雪面に全く接しないとか、接したり接
しなかったりして、十分に作用できないのでは、却っ
て、スキー板の滑走性能をダウンさせることになるから
である。さらに、上記スキー板用滑走テープ20は、図
1(b)に示すように、上記スキー板本体10の滑走面
全体にわたって貼着される平面サイズを呈するが、上記
エッジ16には重複しない。というのは、上記スキー板
用滑走テープ20が上記エッジ16にかかると、その作
用を十分に発揮させることができなくなるからである。
【0016】金属フィルム22は、滑りやすい平滑状に
形成されている。アクリル樹脂の接着剤24は、その粘
着力は該金属フィルム22を引っ張ると容易に剥がれて
しまう程度の剥離性を有するものである。なお、上記ス
キー板用滑走テープ20の平面サイズは、上記エッジ1
6部分を除く上記スキー板本体10の滑走面全体に貼着
可能のものとしているが、この平面サイズに限定され
ず、任意でよい。また、従来の滑走面のワックスによる
チューンナップの場合には、通常、エッジ部分を除くス
キー板本体の滑走面全体に施すことから、少なくともこ
の条件による滑走性能と同様の滑走性能を引き出すに
は、本具体例のように、上記スキー板本体10の滑走面
全体に、上記スキー板用滑走テープ20を貼着する必要
がある。以下に説明する第二具体例も同様である。
【0017】次に、本第一具体例のスキー板A1の滑走
面のチューンナップを図3を利用して説明する。まず、
使用して金属フィルム22の表面に傷が付いてしまって
滑りが悪くなった使用済みのスキー板用滑走テープ20
を、貼着してあるスキー板本体10の滑走面18のトッ
プ12からテール14に向かって順々に引き剥がす。そ
して、該使用済みのスキー板用滑走テープ20のすべて
を剥がしてしまったら、該スキー板本体10の滑走面1
8を、ゴミ等が付着している場合もあることから、ウエ
ス等で綺麗に拭く。新しいスキー板用滑走テープ20を
貼着しやすくするためである。
【0018】ついで、上記スキー板本体10の最大幅と
少なくとも同一幅を呈する新しいスキー板用滑走テープ
20を上記スキー板本体10の長さだけ用意する。この
場合、図示しないが、スキー板用滑走テープ20には、
その保存用としてアクリル樹脂の接着剤24を保護する
シートが付されている。そして、そのシートを剥がし、
トップ12からテール14に向かって上記スキー板本体
10の滑走面18等とアクリル樹脂の接着剤24間に空
気が入らないようにヘラ等を使用して圧しながら、順々
に、そのアクリル樹脂の接着剤24側を上記スキー板本
体10の滑走面18等へ接着させて、新しいスキー板用
滑走テープ20を貼着させる。その後、その貼着した新
しいスキー板用滑走テープ20を、上記スキー板本体1
0の滑走面18に沿う形状に形成する。すなわち、新し
いスキー板用滑走テープ20の上記スキー板本体10の
エッジ16にかかる部分や該滑走面18からはみ出てい
る部分をカッター等を使用して削除する。よって、スキ
ー板A1の滑走面のチューンナップが完了する。
【0019】上記構成のスキー板A1によれば、従来の
滑走面のワックスによるチューンナップに比べ、スキー
板用滑走テープ20をスキー板A1の滑走面18に貼着
するだけであるので、手間と労力とを大幅に省くことが
できて経済的である。また、滑走面のチューンナップの
ムラが生じず、該スキー板用滑走テープ20の金属フィ
ルム22は一律の平滑面を呈しているので、滑走性能が
アップする。また、該スキー板A1の滑走面18自体を
保護することができる。さらに、上記スキー板用滑走テ
ープ20のアクリル樹脂の接着剤24は剥離性を有する
ものであるので、上記スキー板A1の滑走面18のチュ
ーンナップに際し、容易に使用済みの上記スキー板用滑
走テープ20を引き剥がすことができて、即座に新しい
スキー板用滑走テープ20に貼り替えることができる。
従って、上記スキー板A1の滑走面18のチューンナッ
プが、よりスピーディーに行うことが可能となる。
【0020】次に、第二具体例を図4及び図5を利用し
て説明する。本第二具体例のスキー板A2は、スキー板
本体10と、スキー板用滑走テープ30とを有してい
る。スキー板本体10は、上記第一具体例と全く同一で
あるので、ここでの説明は省略する。
【0021】スキー板用滑走テープ30は、図5に示す
ように、滑走部としてのプラスチックフィルム32と、
接着部としての非加硫ブチルゴムの接着剤34とから構
成された2層構造を呈している。そして、そのスキー板
用滑走テープ30の厚みは、上記第一具体例と同様、数
十ミクロンから数ミリメートルまでであって、該スキー
板本体10の滑走面に貼着した場合において、滑走の停
止やターン時に利かせるエッジ16の作用を妨げない程
度で形成される。さらに、該スキー板用滑走テープ30
の平面サイズも、上記第一具体例と同様、図4(b)に
示すように、上記スキー板本体10の滑走面全体にわた
って貼着される平面サイズを呈して該エッジ16には重
複しない。
【0022】プラスチックフィルム32は、その表面に
連続して複数本の筋状の溝部36を有して形成されてい
る。また、各溝部36間の距離は略均等である。該溝部
36は、空気をあまり含まない雪質、例えば、春の雪面
において滑走するに際し、上記溝部36内に空気を取り
入れることにより、滑りやすくするためのものである。
非加硫ブチルゴムの接着剤34は、上記アクリル樹脂の
接着剤24と同様に、その粘着力は該プラスチックフィ
ルム32を引っ張ると容易に剥がれてしまう程度の剥離
性を有するものである。なお、該プラスチックフィルム
32に設けられる上記溝部36の形状、サイズ、本数、
深さ、溝部間の距離、溝部が形成される方向等は、本具
体例に限定されず、任意でよい。
【0023】次に、本第二具体例のスキー板A2の滑走
面のチューンナップを図3に準じて説明する。上記第一
具体例と略同様の手順により滑走面のチューンナップを
行う。すなわち、使用してプラスチックフィルム32の
表面に傷が付いてしまって滑りが悪くなった使用済みの
スキー板用滑走テープ30を、貼着してあるスキー板本
体10の滑走面18のトップ12からテール14に向か
って順々に引き剥がす。そして、該使用済みのスキー板
用滑走テープ30のすべてを剥がしてしまったら、該ス
キー板本体10の滑走面18を、ゴミ等が付着している
場合もあることから、ウエス等で綺麗に拭く。新しいス
キー板用滑走テープ30を貼着しやすくするためであ
る。
【0024】ついで、上記スキー板本体10の最大幅と
少なくとも同一幅を呈する新しいスキー板用滑走テープ
30を上記スキー板本体10の長さだけ用意する。この
場合、図示しないが、スキー板用滑走テープ30には、
その保存用として非加硫ブチルゴムの接着剤34を保護
するシートが付されている。そして、そのシートを剥が
し、トップ12からテール14に向かって上記スキー板
本体10の滑走面18等と非加硫ブチルゴムの接着剤3
4間に空気が入らないようにヘラ等を使用して圧しなが
ら、順々に、その非加硫ブチルゴムの接着剤34側を上
記スキー板本体10の滑走面18等へ接着させて、新し
いスキー板用滑走テープ30を貼着させる。そして、そ
の貼着した新しいスキー板用滑走テープ30を、上記ス
キー板本体10の滑走面18に沿う形状に形成する。す
なわち、新しいスキー板用滑走テープ30の上記スキー
板本体10のエッジ16にかかる部分や該滑走面18か
らはみ出ている部分をカッター等を使用して削除する。
よって、スキー板A2の滑走面のチューンナップが完了
する。
【0025】上記構成のスキー板A2によれば、従来の
滑走面のワックスによるチューンナップに比べ、スキー
板用滑走テープ30をスキー板A2の滑走面18に貼着
するだけであるので、手間と労力とを大幅に省くことが
できて経済的である。また、滑走面のチューンナップの
ムラが生じず、該スキー板用滑走テープ30のプラスチ
ックフィルム32は複数本の筋状の溝部36を有して一
律の状態を呈しているので、特に、空気をあまり含まな
い雪質(春の雪)における滑走性能がアップする。ま
た、該スキー板A2の滑走面18自体を保護することが
できる。さらに、上記スキー板用滑走テープ30の非加
硫ブチルゴムの接着剤34は剥離性を有するものである
ので、上記スキー板A2の滑走面18のチューンナップ
に際し、容易に使用済みの上記スキー板用滑走テープ3
0を引き剥がすことができて、即座に新しいスキー板用
滑走テープ30に貼り替えることができる。従って、上
記スキー板A2の滑走面18のチューンナップが、より
スピーディーに行うことが可能となる。
【0026】なお、上記各具体例では、スキー板につい
て説明しているが、スノーボードにおいても、滑走テー
プの形状、サイズ、厚み等を、そのスノーボードの滑走
面にマッチしたものに変更することにより、適応させる
ことができる。従って、スノーボードの滑走面のチュー
ンナップにおいて、上記滑走テープによるスキー板の滑
走面のチューンナップと同様の効果を生じさせることが
できる。また、上記各具体例では、スキー板本体をアル
ペンスキー用で説明したが、ノルディックスキー用、例
えば、ジャンプ競技用スキー板、距離競技用スキー板、
いわゆる「歩くスキー」用のスキー板でもよい。また、
上記各具体例では、スキー板本体の滑走面全体が平滑の
場合について説明しているが、該滑走面に溝部が設けら
れている場合もあるので、スキー板用滑走テープを複数
片に分割し、該溝部を除いた上記滑走面の領域にその分
割した該滑走テープをそれぞれ貼着するようにしてもよ
い。
【0027】また、上記各具体例では、アクリル樹脂又
は非加硫ブチルゴムの接着剤を使用して説明している
が、剥離性を有する接着部材であれば、それ以外の接着
部材でもよい。従って、接着剤でなくてもよい。また、
例えば、上記第一具体例において、非加硫ブチルゴムの
接着剤を使用してもよい。また、上記各具体例では、金
属フィルム又はプラスチックフィルムを使用して説明し
ているが、滑走性能がワックスによりチューンナップし
た場合に比べて遜色がなければ、それ以外の部材でもよ
い。また、例えば、上記第一具体例において、プラスチ
ックフィルムを使用してもよい。また、上記第二具体例
のプラスチックフィルムでは、溝部が設けられている
が、その溝部がないものでもよい。また、上記第一具体
例の金属フィルムには、溝部は設けられていないが、溝
部があるものでもよい。また、溝部のない金属フィルム
又はプラスチックフィルムをスキー板本体の滑走面に貼
着した後に、これらに金属ローラー等により溝部を形成
するようにしてもよい。つまり、金属ローラー等による
簡易な作業でスキー板用滑走テープの滑走面に溝部を形
成することができ、また、滑走直前における雪質の変化
に対して、溝部を形成することにより機動的に対応する
ことが可能となり、特に、競技者にとっては有効であ
る。
【0028】さらに、上記各具体例では、滑走面のチュ
ーンナップに際し、スキー板の最大幅と少なくとも同一
幅のスキー板用滑走テープを使用してスキー板の滑走面
等に貼着後、該滑走面に沿った形状に形成しているが、
スキー板用滑走テープをあらかじめスキー板の滑走面の
形状に形成してから貼着するようにしてもよい。また、
スキー板用滑走テープをシート状とし、スキー板の滑走
面の平面形状に剥がすことができるように形成して、剥
がした該スキー板の滑走面の平面形状を呈したスキー板
用滑走テープを該滑走面に貼着するようにしてもよい。
【0029】
【発明の効果】本発明に基づく請求項1に記載のスキー
板又はスノーボード用滑走テープによれば、滑走面のチ
ューンナップが、従来のワックスによるものに比べ、該
滑走テープをスキー板又はスノーボード自体の滑走面に
貼着するだけであるので、手間と労力とを大幅に省くこ
とができて経済的である。また、従来のワックスによる
ものに比べ、チューンナップのムラが発生せず滑走部が
一律の状態を呈して安定しているので、滑走性能をアッ
プさせることができる。また、天候と雪質とに逐次対応
可能の滑走部を設けた上記滑走テープがあれば、専門家
ならずとも、高いレベルの滑走面のチューンナップが、
簡易に可能となる。また、該滑走部を構成する素材によ
っては、滑走性能を大幅にアップさせることができる。
さらに、該スキー板又はスノーボード自体の滑走面を保
護することができる。また、特に、上記溝部が形成され
ているので、空気をあまり含まない雪質(春の雪)であ
っても、上記溝部が、滑走方向に形成され十分に空気を
取り入れることができるので、よりよく滑走することが
できる。
【0030】
【0031】また、特に、請求項に記載のスキー板又
はスノーボード用滑走テープによれば、上記接着部が、
スキー板又はスノーボードの滑走面から剥離可能の接着
剤で構成されているので、滑走面のチューンナップに際
し、容易にその使用済みの該滑走テープを引き剥がすこ
とができて、即座に新しいスキー板又はスノーボード用
滑走テープに貼り替えることができる。従って、滑走面
のチューンナップが、よりスピーディーに行うことが可
能となる。
【0032】また、特に、請求項又はに記載のスキ
ー板又はスノーボード用滑走テープによれば、上記接着
部が、少なくともアクリル樹脂を含有する接着剤又は少
なくとも非加硫ブチルゴムを含有する接着剤で構成され
ているので、すなわち、粘着力が該滑走テープを引っ張
ると剥がれてしまう程度の剥離性を有した接着剤で構成
されているので、トップからテール方向へ押圧がかかり
ながら荷重移動する滑走中や横方向へ押圧がかかりなが
ら荷重移動するターン時では垂直方向への引っ張り荷重
はかからないことから、通常、上記滑走テープが剥がれ
ることもなくスキー板又はスノーボード自体の滑走面に
貼着保持されるとともに、滑走面のチューンナップに際
して、容易にその使用済みの上記滑走テープを引き剥が
すことができて、即座に新しいスキー板又はスノーボー
ド用滑走テープに貼り替えることができる。従って、滑
走面のチューンナップが、よりスピーディーに行うこと
が可能となる。
【0033】また、特に、請求項又はに記載のスキ
ー板又はスノーボード用滑走テープによれば、上記滑走
部が、プラスチックフィルム又は金属フィルムで構成さ
れているので、接する雪面との相性がよく、よりよく滑
走することができる
【0034】らに、請求項に記載のスキー板又はス
ノーボードのチューニング方法によれば、スキー板又は
スノーボードの滑走面のチューンナップに際し、スキー
板又はスノーボード用滑走テープを貼り替えることによ
り、従来のワックスによるチューンナップに比べ、迅速
かつ容易にスキー板又はスノーボードの滑走面のチュー
ンナップをすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく第一具体例のスキー板を示し、
(a)はスキー板の側面図であり、(b)はスキー板の
底面図であり、(c)はスキー板の要部拡大側面図であ
る。
【図2】本発明に基づく第一具体例のスキー板における
滑走テープの要部を示す斜視図である。
【図3】本発明に基づく第一具体例のスキー板の滑走面
のチューンナップの状態を示す説明図である。
【図4】本発明に基づく第二具体例のスキー板を示し、
(a)はスキー板の側面図であり、(b)はスキー板の
底面図であり、(c)はスキー板の要部拡大側面図であ
る。
【図5】本発明に基づく第二具体例のスキー板における
滑走テープの要部を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 スキー板本体 18 滑走面 20、30 スキー板用滑走テープ 22 金属フィルム 24 アクリル樹脂の接着剤 32 プラスチックフィルム 34 非加硫ブチルゴムの接着剤 36 溝部 A1、A2 スキー板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−137826(JP,A) 特開 昭51−78449(JP,A) 特開 昭52−9532(JP,A) 実開 昭56−61262(JP,U) 登録実用新案3037978(JP,U) 実願 平1−90716号(実開 平3− 75780号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63C 5/044 A63C 5/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スキー板又はスノーボードの滑走面に貼
    着するための接着部と、 雪面に直接作用して滑走を制御する滑走部であって、ス
    キー板又はスノーボードの長手方向に沿って縦長に形成
    された溝部を有する滑走部と、 を有する ことを特徴とするスキー板又はスノーボード用
    滑走テープ。
  2. 【請求項2】 上記接着部が、スキー板又はスノーボー
    ドの滑走面から剥離可能の接着剤で構成されていること
    を特徴とする請求項1に記載のスキー板又はスノーボー
    ド用滑走テープ。
  3. 【請求項3】 上記接着部が、少なくともアクリル樹脂
    を含有する接着剤で構成されていることを特徴とする請
    求項1に記載のスキー板又はスノーボード用滑走テー
    プ。
  4. 【請求項4】 上記接着部が、少なくとも非加硫ブチル
    ゴムを含有する接着剤で構成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載のスキー板又はスノーボード用滑走テ
    ープ。
  5. 【請求項5】 上記滑走部が、プラスチックフィルムで
    構成されていることを特徴とする請求項1から請求項4
    までのいずれかに記載のスキー板又はスノーボード用滑
    走テープ。
  6. 【請求項6】 上記滑走部が、金属フィルムで構成され
    ていることを特徴とする請求項から請求項までのい
    ずれかに記載のスキー板又はスノーボード用滑走テー
    プ。
  7. 【請求項7】 上記請求項1から上記請求項6までのい
    ずれかに記載のスキー板又はスノーボード用滑走テープ
    をスキー板又はスノーボードの滑走面に貼着する工程を
    有することを特徴とするスキー板又はスノーボードのチ
    ューニング方法。
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