JPH06102029A - シールド機のカッター前方の状況視認方法 - Google Patents

シールド機のカッター前方の状況視認方法

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JPH06102029A
JPH06102029A JP4275098A JP27509892A JPH06102029A JP H06102029 A JPH06102029 A JP H06102029A JP 4275098 A JP4275098 A JP 4275098A JP 27509892 A JP27509892 A JP 27509892A JP H06102029 A JPH06102029 A JP H06102029A
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JP
Japan
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cutter
shield
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JP4275098A
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English (en)
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Hiroshi Oda
博志 小田
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Fujita Corp
Original Assignee
Fujita Corp
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Publication date
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  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 切羽上部のシールド坑部分の崩壊、切羽面の
障害物、カッタービットの過度の摩耗等を早い段階で認
識して対策を講じることができるようにする方法を提供
する。 【構成】 テレビカメラ21,23及びフレキシブルチ
ューブ25をシールド3側からカッタースリット13に
挿通し、該テレビカメラ21,23を切羽33上部のシ
ールド坑A部分の崩壊B部分へ指向させて、該崩壊B部
分の状況を撮影し、坑内装置や制御盤のモニタテレビを
オペレータが視認することで、オペレータが肉眼で直接
視認できない前記崩壊B部分の状況を視認できるように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シールド機で掘削され
るシールド坑内において、前記シールド機のカッター前
方の状況を立体的に視認する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シールド機でシールド坑を掘削する場
合、切羽上部のシールド坑部分に崩壊が生じたり、地中
に埋没された物品でシールド機の掘進の障害となるもの
(以下、障害物と称する)が切羽面に露出したり、シー
ルド先端のカッターディスクに設けられた掘削用のカッ
タービットに過度の摩耗が生じたりして、シールド坑の
掘削作業を続行できなくなる場合がある。このため、シ
ールド機でシールド坑を掘削する際には、切羽上部のシ
ールド坑部分の崩壊や、切羽面の障害物、或はカッター
ビットの過度の摩耗を可能な限り早い段階で認識して、
しかるべき対策を講じることが、シールド工事の円滑化
や工期の短縮化を図る上で重要となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シール
ド坑はその断面全体がカッターディスクにより閉塞され
るため、カッターディスクよりも前方の空間は、人間が
入り込めない閉塞空間となり、よって、人間が入り込め
ない状態となるため、カッター前方の状況を人間が直接
視認することは不可能である。このため従来は、切羽上
部のシールド坑部分に崩壊が生じたり、切羽面に障害物
があったり、或は、カッタービットに過度の摩耗が生じ
ても、それらを早い段階で認識して対策を講じることが
できなかった。本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、切羽上部のシールド坑部分の崩壊、切羽面の障害
物、カッタービットの過度の摩耗等を早い段階で認識し
て対策を講じることができるようにする方法を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明は、シールド機のカッター前方の状況を立体的
に視認する方法であって、前記カッターのカッターディ
スクに設けられたカッタースリットに前記シールド側か
ら立体視用の一対のテレビカメラを挿通して、該一対の
テレビカメラを前記カッターの前方に位置させ、前記一
対のテレビカメラで撮影された映像から前記カッターの
前方の状況を立体的に視認するようにしたことを特徴と
する。
【0005】また、本発明は、前記一対のテレビカメラ
で撮影された映像は、切羽上部のシールド坑部分であ
り、該切羽上部のシールド坑部分の映像からシールド坑
部分の崩壊の有無及び形状を立体的に視認するようにし
た。さらに、本発明は、前記一対のテレビカメラで撮影
された映像は切羽面であり、該切羽面の映像から切羽面
の障害物の有無及び形状を立体的に視認するようにし
た。また、本発明は、前記一対のテレビカメラで撮影さ
れた映像は前記カッタービットであり、該カッタービッ
トの映像からカッタービットの摩耗の有無及び度合いを
立体的に視認するようにした。さらに、本発明は、前記
一対のテレビカメラで撮影されたカッタービットの映像
を画像処理し該カッタービットの3次元形状データを得
て、未使用状態のカッタービットの3次元形状データと
の比較により、前記一対のテレビカメラで撮影されたカ
ッタービットの摩耗の度合いを検出するようにした。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明方法が適用されるシールド工事のシ
ールド坑内を示す説明図である。図1中Aはシールド坑
であり、シールド機1によって掘削される。シールド機
1はシールド3を備え、シールド3の先端にはカッター
5が設けられている。カッター5は図2に示すように、
回転駆動されるカッターディスク7と、該カッターディ
スク7の前面9に設けられた複数のカッタービット11
とで構成され、カッターディスク7の所々には、カッタ
ービット11で掘削された掘削土をシールド3側に取り
込むためのカッタースリット13が設けられている。ま
た、図1に示すようにシールド3の後方には坑内装置1
5が設けられ、この坑内装置15は、図3に示す、各種
操作用スイッチ類と複数のモニタテレビ18が設けられ
た制御盤17を介して、制御用コンピュータ19に接続
されている。
【0007】さらに、図1中21,23はCCDテレビ
カメラ等の小型のテレビカメラであり、これら2つのテ
レビカメラ21,23は、立体視用の映像を得るため
に、互いに所定の間隔離間させ且つ共に略々同一の方向
を指向させている。25は可撓性のフレキシブルチュー
ブであり、テレビカメラ21,23で撮影された映像の
信号を伝送する信号ケーブル(図示せず)が挿通されて
いる。このフレキシブルチューブ25は、復元性を有さ
ない可撓性の管材で構成されており、任意の形状に折曲
した状態を保持することができる。
【0008】尚、フレキシブルチューブ25内には、医
療用の胃カメラと同様の構成による、テレビカメラ2
1,23の指向方向を変えるための指向方向変更機構
(図示せず)が設けられている。従って、カッター5の
前方の状況を撮影する場合には、カッターディスク7の
回転停止中に、フレキシブルチューブ25を任意の形状
に折曲し、シールド5側からテレビカメラ21,23及
びフレキシブルチューブ25をカッタースリット13に
挿通して、該テレビカメラ21,23をカッター5の前
方の閉塞空間31に送り込み、前記指向方向変更機構を
操作してテレビカメラ21,23を所望の方向へ指向さ
せる。
【0009】ところで、フレキシブルチューブ25に挿
通された信号ケーブルは、坑内装置15や、該坑内装置
15に接続された制御盤17に接続され、テレビカメラ
21,23で撮影された立体視用の映像は、坑内装置1
5に設けられた立体視用のモニタテレビ(図示せず)や
制御盤17の2つのモニタテレビ18に表示される。ま
た、テレビカメラ21,23の指向方向を変えるための
前記指向方向変更機構の操作は、テレビカメラ21,2
3で撮影された立体視用の映像の視認を行う坑内装置1
5や制御盤17のオペレータにより行われる。尚、図1
中33は切羽である。
【0010】次に、前記テレビカメラ21,23を用い
てカッター5の前方の状況を撮影する場合について説明
する。図4はその一例を示すもので、フレキシブルチュ
ーブ25を上方に折曲してシールド3側からカッタース
リット13に挿通し、カッター5の前方の閉塞空間31
に送り込んだテレビカメラ21,23で切羽33上部の
シールド坑A部分を撮影している。この切羽33上部の
シールド坑A部分には、図4に示すような地盤の崩壊B
が生じることがあり、該部分に崩壊Bが生じた状態でシ
ールド機1の掘進を続行すると、重大事故につながるお
それがある。
【0011】しかし、図4に示すようにテレビカメラ2
1,23で切羽33上部のシールド坑A部分を撮影し、
坑内装置15や制御盤17のオペレータがその映像を立
体視用のモニタテレビ18等で視認すると、当該部分に
崩壊Bが生じているか否かをオペレータが知ることがで
き、崩壊が生じているときには、その崩壊Bの形状を立
体的に視認することができる。このため、仮に図4に示
すような崩壊Bが生じている場合、テレビカメラ21,
23で撮影された映像を視認するオペレータは、その崩
壊Bの形状が重大な事故につながるようなものであるか
否かを正確に判断することができ、崩壊Bの形状によっ
てはシールド機1の掘進を中断させて、重大な事故が発
生しないように必要な対策を早急に講じることができ
る。
【0012】また、図5に示すように、前記テレビカメ
ラ21,23及びフレキシブルチューブ25をシールド
3側からカッタースリット13に挿通し、前記テレビカ
メラ21,23を切羽33へ指向させれば、例えば図5
に示すように切羽33面に露出する配管等の障害物35
がある場合に、坑内装置15や制御盤17のオペレータ
がその形状を立体的に視認することができる。そして、
先と同様に、障害物35の形状が重大な事故につながる
ようなものであるか否かを正確に判断し、その形状によ
っては必要な対策を早急に講じることができる。
【0013】さらに、図6に示すように、前記テレビカ
メラ21,23及びフレキシブルチューブ25をシール
ド3側からカッタースリット13に挿通し、前記指向方
向変更機構を操作して前記テレビカメラ21,23をカ
ッター5側へ指向させれば、カッターディスク7の前面
9に設けられたカッタービット11の摩耗の有無やその
度合いを、坑内装置15や制御盤17のオペレータが立
体的に視認することができ、カッタービット11の交換
の時期を早めに知ることができる。
【0014】尚、図6に示すようにして前記テレビカメ
ラ21,23でカッタービット11を撮影することによ
り得られた、図7に示すカッタービット11の映像Rの
信号を、坑内装置15及び制御盤17を介して制御用コ
ンピュータ19に入力して、この制御用コンピュータ1
9で映像Rの信号を画像処理し、図8に示すカッタービ
ット11の3次元形状データD1を得て、図9に示す未
使用状態のカッタービットの3次元形状データD2と比
較し、これによりカッタービット11の摩耗の度合いを
自動的に検出して、坑内装置15や制御盤17に、カッ
タービット11の交換を促す表示や警報音出力を行わせ
てもよい。
【0015】このように本方法によれば、テレビカメラ
21,23及びフレキシブルチューブ25をシールド3
側からカッタースリット13に挿通し、該テレビカメラ
21,23を所望の方向へ指向させてカッター5の前方
の状況を撮影し、坑内装置15や制御盤17のモニタテ
レビ18等をオペレータが視認することで、オペレータ
が肉眼で直接視認できないカッター5の前方の状況を視
認できるようになる。従って、切羽33上部のシールド
坑A部分の崩壊B、切羽33面に露出する配管等の障害
物35、カッタービット11の摩耗といった、シールド
機1の掘進の継続中断に関わるカッター5の前方の状況
を早い段階で認識して、必要な対策を講じることがで
き、作業の円滑化や工期の短縮化を図ることができる。
【0016】尚、本実施例では、テレビカメラ21,2
3で撮影された映像を坑内装置15や制御盤17のモニ
タテレビ18等でオペレータが視認するものとしたが、
オペレータがテレビカメラ21,23で撮影された映像
を視認する箇所は、坑内装置15や制御盤17の箇所に
限定されない。また、本実施例では、テレビカメラ2
1,23としてCCDテレビカメラ等の小型テレビカメ
ラを用いるものとしたが、暗所で用いることを考慮し
て、赤外線カメラ等の暗所使用に適したカメラを用いて
もよい。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、シ
ールド機のカッター前方の状況を立体的に視認する方法
であって、前記カッターのカッターディスクに設けられ
たカッタースリットに前記シールド側から立体視用の一
対のテレビカメラを挿通して、該一対のテレビカメラを
前記カッターの前方に位置させ、前記一対のテレビカメ
ラで撮影された映像から前記カッターの前方の状況を立
体的に視認するようにしたので、切羽上部のシールド坑
部分の崩壊、切羽面の障害物、カッタービットの過度の
摩耗等を早い段階で認識して対策を講じることができ、
シールド工事の円滑化や工期の短縮化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明方法が適用されるシールド工事の
シールド坑内を示す説明図である。
【図2】図1のシールド機の外観を示す斜視図である。
【図3】図1のシールド機の制御系を模式的に示す説明
図である。
【図4】本発明方法の一実施形態を示す説明図である。
【図5】本発明方法の他の実施形態を示す説明図であ
る。
【図6】本発明方法のさらに他の実施形態を示す説明図
である。
【図7】図7に示すテレビカメラで撮影されたカッター
ビットの映像を示す説明図である。
【図8】図7に示すカッタービットの映像の信号を画像
処理して得られた3次元形状データを示す説明図であ
る。
【図9】未使用状態のカッタービットの3次元形状デー
タを示す説明図である。
【符号の説明】
1 シールド機 3 シールド 5 カッター 7 カッターディスク 11 カッタービット 13 カッタースリット 18 モニタテレビ 21,23 テレビカメラ 33 切羽 B 崩壊 D1 カッタービットの3次元形状データ D2 未使用状態のカッタービットの3次元形状データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 13/00 6942−5C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールド機のカッター前方の状況を立体
    的に視認する方法であって、 前記カッターのカッターディスクに設けられたカッター
    スリットに前記シールド側から立体視用の一対のテレビ
    カメラを挿通して、該一対のテレビカメラを前記カッタ
    ーの前方に位置させ、 前記一対のテレビカメラで撮影された映像から前記カッ
    ターの前方の状況を立体的に視認するようにした、 ことを特徴とするシールド機のカッター前方の状況視認
    方法。
  2. 【請求項2】 前記一対のテレビカメラで撮影された映
    像は、切羽上部のシールド坑部分であり、該切羽上部の
    シールド坑部分の映像からシールド坑部分の崩壊の有無
    及び形状を立体的に視認するようにした請求項1記載の
    シールド機のカッター前方の状況視認方法。
  3. 【請求項3】 前記一対のテレビカメラで撮影された映
    像は切羽面であり、該切羽面の映像から切羽面の障害物
    の有無及び形状を立体的に視認するようにした請求項1
    記載のシールド機のカッター前方の状況視認方法。
  4. 【請求項4】 前記一対のテレビカメラで撮影された映
    像は前記カッタービットであり、該カッタービットの映
    像からカッタービットの摩耗の有無及び度合いを立体的
    に視認するようにした請求項1記載のシールド機のカッ
    ター前方の状況視認方法。
  5. 【請求項5】 前記一対のテレビカメラで撮影されたカ
    ッタービットの映像を画像処理し該カッタービットの3
    次元形状データを得て、未使用状態のカッタービットの
    3次元形状データとの比較により、前記一対のテレビカ
    メラで撮影されたカッタービットの摩耗の度合いを検出
    するようにした請求項1記載のシールド機のカッター前
    方の状況視認方法。
JP4275098A 1992-09-17 1992-09-17 シールド機のカッター前方の状況視認方法 Pending JPH06102029A (ja)

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